TRIZ論文・技術報告・解説
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  適用事例報告
   学会等発表・研究ノート・技術ノート     [本項再編   2006. 1.13]
   解説・紹介・レビュー・総説   [本項再編   2006. 1.13]

注:  下記項目は別ページに分離しました。(2003. 6. 4)
    TRIZ原典教材と教科書, 講義ノート
    創造性研究その他のTRIZ関連分野の解説など

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編集ノート (中川 徹、2014. 9.25): 

このページは新着情報のうちの「論文・技術報告・解説」の分類のものを蓄積してきましたが、膨大・煩瑣になりすぎましたので、数年前から更新できていません。最近と今後の記事は、「総合目次(C)Papers」のページ(タイトルと著者名だけ) および「新着情報」のページからご参照ください。

(注 中川 徹 2013. 5. 8:  本ページは、2012年3月以後追加記入ができていません。総合目次でタイトルと著者を知り、直接に各ページにアクセスするか、あるいはその日付から新着情報のページで概要を参照ください。)

 

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論文

TRIZ/USIT 論文: 創造的な問題解決の方法論TRIZ/USIT: 研究・教育・普及活動のまとめ   (2012. 3.13) 英訳 (2012. 3.23)

中川徹 (大阪学院大学)、2012年 1月 6日、大阪学院大学『人文自然論叢』、2012年3月号掲載予定。英訳、2012年3月22日。
本稿は、私の大阪学院大学における14年間 (1998年4月〜2012年3月) の活動を、特に、TRIZ/USITの研究・教育・普及活動の面を中心にして、まとめたものです。このたび、大学を定年(+1年)で退職するにあたりまして、大学の紀要の一つ『人文自然論叢』に寄稿いたしました。同編集委員会の許可を得て、ここに掲載させていただきます。PDF (27頁、1.0MB)。概要は:
「私の活動の中心は、TRIZ (発明問題解決の理論) と USIT (統合的構造化発明思考法) の研究でした。TRIZの国際会議に継続して出席・発表し、TRIZをやさしくしたUSIT法をさらに発展させて、創造的な問題解決の新しいパラダイムとして「6箱方式」を提唱してきました。教育の面では、(情報科学のいくつかの科目に加えて) この主題での講義を行い、3-4年生のゼミで身近な問題解決事例を学生とともに作ってきました。そして、これらの研究・教育の成果をベースにしてTRIZ/USITの普及活動を行なってきました。特に、公共的Web サイト『TRIZホームページ』を創設して13年間編集・運営してきましたし、日本TRIZ協会主催で日本TRIZシンポジウムを毎年開催してきました。創造的な問題解決の方法論がさらに発展・普及して、今後の技術革新の運動を担い、そのための人材を育てるものと、期待しています。」
お世話になりました多くの方々に心よりお礼を申し上げます。なお、大阪学院大学のご好意により、退職後もこの『TRIZホームページ』を継続できる見込みですので、健康を許される限り活動を続けて行きたいと考えております。
[追記: 英訳して、英文ページに掲載しました。(2012. 3.23) ]

  TRIZ/USIT スライド: 創造的な問題解決の方法論TRIZ/USIT: 研究・教育・普及活動のまとめ  (掲載: 2012. 3.31)
中川 徹 (大阪学院大学)、2012年 3月17日、大阪学院大学情報学部内でのスピーチのスライド。HTML および PDF
大学のゼミ室にて情報学部の先生方に1時間話をさせていただいたときのスライド一式(38枚) です。簡単に全体を眺めていただけます。

  TRIZシンポ2009 発表:   「進化トレンドのネットワークと 矛盾解析による成熟度評価」   

Niccolo Becattini, Gaetano Cascini (Politecnico di Milano、イタリア), Federico Rotini (Universita di Firenze、イタリア)
スライド和訳: 井上 淳 (東芝)、中川 徹 (大阪学院大学) 、第5回日本TRIZシンポジウムオーラル発表、2009年9月10-12日、国立女性教育会館、埼玉県比企郡嵐山町、
紹介: 中川 徹 (大阪学院大学) (英文: 2009年11月22日)。(掲載: 2010. 7.11)
TRIZシンポジウム2009では、技術予測についての発表が、B. Zlotinの基調講演、D. Mann の基調講演の他に、イタリアのグループから2件ありました。Gaetano CasciniとDavide Russo らのグループは、技術予測のための「再現性のある客観的な方法」の構築を目指しており、その基本的な方法が「シナリオネット」あるいは「進化トレンドのネットワーク(NET)」と呼んでいるものです。Gaetano Casciniらによる本発表は、製薬業での錠剤製造法について進化トレンドのネットワーク図を例示しています。また、矛盾の進化と理想性の増大との相関から技術の成熟度を評価する方法を提案しています。
英文の発表スライドPDF、および和文発表スライドPDF (和訳: 井上淳、中川 徹) を掲載しました。また、中川の「TRIZシンポジウムのPersonal Report」 から抜粋して、この発表の紹介文を英文ページに掲載しました。

  TRIZシンポ2009 発表:   「相互連結性と空白の機会: 革新の好機を見つけるために予測とシナリオライティングを一緒に持ち込む」   

Davide Russo, Caterina Rizzi, Tiziano Montecchi (Bergamo 大学、イタリア); スライド和訳: 仲畑 光蔵 (日立製作所)、第5回日本TRIZシンポジウムオーラル発表、2009年9月10-12日、国立女性教育会館、埼玉県比企郡嵐山町、
紹介: 中川 徹 (大阪学院大学) (英文: 2009年11月22日)。(掲載: 2010. 7.11)
TRIZシンポジウム2009では、技術予測についての発表が、B. Zlotinの基調講演、D. Mann の基調講演の他に、イタリアのグループから2件ありました。Gaetano CasciniとDavide Russo らのグループは、技術予測のための「再現性のある客観的な方法」の構築を目指しており、その基本的な方法が「シナリオネット」あるいは「進化トレンドのネットワーク(NET)」と呼んでいるものです。Davide Russo らによる本発表は、一つのシステムについて、その進化の諸段階、設計のさまざま、および将来のあり得る構成などのすべての面を、目に見える形で合成することを目指していて、「知識マッピング (Knowledge Mapping)」と呼ぶ枠組みで表示することを試みています。既存の知識を、この枠組みで整理し、将来何をすべきかを考えようとしており、優れた方法であると私は思います。
英文の発表スライドPDF、および和文発表スライドPDF (和訳: 仲畑光蔵) を掲載しました。また、中川の「TRIZシンポジウムのPersonal Report」 から抜粋して、この発表の紹介文を英文ページに掲載しました。

  TRIZシンポ2009基調講演:   「未来の技術システムの予測: TRIZの活用」   

Boris Zlotin (TRIZ Master、Ideation International Inc.、米国)、Alla Zusman (TRIZ Master、Ideation International Inc.、米国)、スライド和訳: 黒澤愼輔 (産業能率大学)、 第5回日本TRIZシンポジウム基調講演、2009年9月10-12日、国立女性教育会館、埼玉県比企郡嵐山町
紹介: 中川 徹 (大阪学院大学) (英文: 2009年11月22日)。(掲載: 2010. 6. 9)
著者Boris Zlotin は永年、アルトシュラーの共同研究者の一人であり、TRIZマスターの中でも重鎮と目されている人です。著者の論文概要でも分かりますように、今回のテーマの技術予測の問題に30年以上も取り組んできており、「Directed Evolution (DE)」 [方向づけられた進化] という方法論を作り上げてきました。スライドの全文は日本TRIZ協会のWebサイトで公開されていますので、そちらにリンクを張りました。英文スライドPDF とともに、黒澤さん訳の和文スライドPDF を参照下さい。また、中川が TRIZシンポジウムの「Personal Report」に書きました紹介文を英文ページに再掲載しました。和訳はできていません。

  TRIZシンポ2009基調講演:   「TRIZ: 必要だが不十分。 市場およびすべてを包括する理論」   

Darrell Mann (Systematic Innovation Ltd., 英国); スライド和訳: 小西 慶久、 第5回日本TRIZシンポジウム基調講演、2009年9月10-12日、国立女性教育会館、埼玉県比企郡嵐山町
紹介: 中川 徹 (大阪学院大学) (英文: 2009年11月22日)、(和文 : 2010年4月17日)。(掲載: 2010. 4.18)
この基調講演の問題意識は、「なぜ、(ようやく市場に出た)製品のうちの90%以上がイノベーションを起こせずに失敗するのだろうか?」という疑問である。多くの例で、「これが市場のトレンドだ」と見出したものが、短期間で実際の市場の動きから外れてしまう。本講演の主題は、「イノベーションは、顧客の声とシステムの声が合致して初めて起こる」、「TRIZに不十分なのは顧客の声 (=市場のトレンド) を知る方法だ」、そして、「顧客の声を知るには (QFDのアプローチよりもはるかに) 大きなスケールで考える必要がある」と主張する。顧客の声を知るための3段階は: (1) 望む機能を明確にする。(2) (a)人口の変化を知る、(b)顧客の世代の特徴を知る、(c) 人々の特徴的な行動を考察する。そして、(3) 市場のいくつものトレンドとその関係 (強化関係と対立/矛盾関係)を知り、トレンド間の矛盾を解決するという要請が「顧客の声」であると捉える。著者はこのような方法を、個別事例ではなく、一般的な方法とし確立しようとしており、いくつもの包括的な理論 (特に、(2b) に世代循環の理論、(2c) にスパイラルダイナミックスを取り入れている) を考察し、(3)の段階では全体で1000のトレンドを扱っている。8年間の研究チームの成果として、無数にある技法と無数のビジネス書を押さえた上で、本当にすぐれたものだけを抜き出して再構成している。大きなビジョンを持つ素晴らしい基調講演である。いろいろな思想を元素の周期律表のような形式で示しているのも楽しい。発表スライドPDF: 英文 、和訳

  TRIZシンポ2008 (論文集) 発表:   「TRIZ方法論が助ける発明の特許性について」   

Tzu-Chang CHEN (台湾繊維研究所、台湾) 、 第4回TRIZシンポジウム論文集、2008年9月10-12日、ラフォーレ琵琶湖。
英文論文 PDF 英文スライド PDF :
スライド和訳: 正木敏明 (日東電工)、2008年8月25日、  和文スライドPDF
論文和訳: 中川 徹 (大阪学院大学)、2009年12月29日、 和文論文 HTMLPDF
紹介: 中川 徹 (大阪学院大学) (英文: 2008年10月26日)。(掲載: 2009.12.30)
シンポジウムでオーラル発表の予定でしたが、個人的事情で欠席、シンポジウム論文集にスライドが英和両方で掲載されています。本ページの掲載にあたり、論文全文を中川が和訳しました。本論文は随分深い論点を提起しております。すなわち、「TRIZは矛盾を含む困難な問題に優れた解決策を与える。それは確かだ。しかし、そのような発明的な解決策が、そのまま特許になるだろうか?特に、TRIZの方法論が、モデルを使って (発明原理や事例をヒントにして) 解決策を出していることは、先行技術を活用していることであり、それは特許審査において「自明のことだ」と判断される心配がないのだろうか?」--これに答えるために、著者は機能性繊維に関する最新の特許申請事例を取り上げて吟味しています。著者の結論は、「問題解決にどんな方法を使ったか (TRIZを使ったかどうか) は問題でなく、特許で必要なのは先行技術から見た新規性の有無である。TRIZによる解決策も特許を得るには、この観点から、先行技術調査をして、特許請求範囲を記述せねばならない。甘くはない!!」ということです。よく学ぶとよい、深い論文です。

  TRIZシンポ2008オーラル発表:   「物質-場分析に向けた計算機支援の 問題解決アシスタント(CASFA)」   

D. Daniel Sheu, David Lee (National Tsing Hua University, 台湾); スライド和訳: 仲畑 光蔵 (日立製作所)、 第4回TRIZシンポジウム、2008年9月10-12日、ラフォーレ琵琶湖。
スライドPDF: 和文英文
紹介: 中川 徹 (大阪学院大学) (英文: 2008年10月26日)。(掲載: 2009. 7.10)
この発表では新しい簡便なソフトウェアツールを提案しており、ユーザに解くべき問題の初期の状態を示す物質-場モデルを入力させ、それに対する解決策として望ましい物質-場モデルとその具体例を出力するものです。すなわち、TRIZの発明標準解のロジックをソフトウェアとして埋め込んだものです。

  TRIZシンポ2008オーラル発表:   「12の発明の原理だけで発想できるプロセス」   

[創造研究会] 林 裕人(泣Aイウエル、泣Aイテックインターナショナル)、松田信英(松下電器産業梶j、上條 仁(泣Aイテックインターナショナル、泣Aイウエル)、 第4回TRIZシンポジウム、2008年9月10-12日、ラフォーレ琵琶湖。
スライドPDF: 和文(32スライド)英文(紹介4スライド)
紹介: 中川 徹 (大阪学院大学) (英文: 2008年10月26日)。(掲載: 2009. 7.10)
関西を中心に二十数人のボランティアが集まる研究会での成果のまとめだといいます。技術者が日々の業務で直面している「既存システムの改良・改善」に絞りこみ、短時間で優れたアイデアを創出できることを目指して、40の発明原理から12だけに絞り込んでいます。その思考プロセスは「問題設定」、「目標設定」、「原因の究明」、「アイデアの創出」と「アイデアの結合、評価と選定」から構成しています。

  TRIZシンポ2008オーラル発表:   「オブジェクト変化の型から見えるTRIZの全体像−機能とプロセスオブジェクト概念を基礎にした差異解消方法 その3−」   

高原利生 ( )、 第4回TRIZシンポジウム、2008年9月10-12日、ラフォーレ琵琶湖。
スライドPDF: 和文英文、ナレーションノートつきスライドPPT: 和文英文、論文PDF: 和文英文
紹介: 中川 徹 (大阪学院大学) (英文: 2008年10月26日)。(掲載: 2009. 7.10)
著者がいう「差異解消」とは、人間が望むことと現実とのギャップのことで、それが目標設定、問題認識、設計、問題解決などすべての活動を理解する共通の枠組みになると捉えています。また、それらを簡潔で能弁に表現する図式 (ダイアグラム) を作っています。著者はその6年間の仕事 (高原利生論文集『差異解消の理論』(2003-2007) 参照: ) をこの発表で要約して話そうとしています。発表のことばをそのまま書いたノートつきのスライド を一旦保存して、PowerPoint でノートを読むのが一番分かりやすいでしょう。

  TRIZシンポ2008一般オーラル発表:   「技術者の問題解決と創造性の能力比較 -TRIZとLean/Six Sigmaの場合-」

Paul Filmore (Univ. of Plymouth, 英国)、スライド和訳: 森久 光雄 (京都大学 & 創造開発イニシアティブ)、 第4回TRIZシンポジウム、2008年9月10-12日、ラフォーレ琵琶湖。
スライドPDF: 和文英文英文論文
紹介: 中川 徹 (大阪学院大学) (英文: 2008年10月26日、和訳: 2009年5月5日)。(掲載: 2009. 5. 7)
この発表は「高効率な人々 (Highy Effective People)」および「高効率な技術者」という概念に関わっています。「高効率な技術者」とは、与えられた仕事に熟練して考えないでも高能率でこなすことでは、まったくありません。逆に、自分のいままでのマインドセット (TRIZでいう心理的惰性) を柔軟に壊して、創造的な問題解決をしていける人 (技術者) を意味します。著者は多数の文献から「高効率な人々」という概念を学び、それを適用して「高効率な技術者」という概念を作りました。そのように「高効率」であるには、どのような属性が必要か、それを育て、実際の場面で助けるのにどんな方法がありうるかを考えています。TRIZの多くのツールがそれを助けるというのが著者の大事な結論です。同様のことを、リーン工学 (トヨタ生産方式) とシックスシグマの実践者たちにアンケートして、これらの中にはまだまだ足りないものがあり、だからこれらにTRIZが入っていく余地があるのだと、結論づけています。

  TRIZシンポ2008基調講演:   「TRIZの開発と適用の将来の方向」

Sergei Ikovenko (GEN3 Partners, 米国)、 第4回TRIZシンポジウム 基調講演、2008年9月10-12日、ラフォーレ琵琶湖。
スライド和訳:  小西慶久。スライドPDF: 和訳英文
紹介: 中川 徹 (大阪学院大学) (英文: 2008年10月26日、和訳: 2009年3月5日)。(掲載: 2009. 3. 8)
Dr. Ikovenko は世界的に活動しているTRIZマスターの一人。当方から依頼したのは、「個別のテーマでなく、TRIZの全体的な将来の方向を話して欲しい」ということであった。彼は、世界のレベルでTRIZをみると、TRIZはまだその幼児期にある。幼児期にある製品/サービスが確実に成長するためには、適切なニッチ市場を見出すことが必要である。TRIZにとってのニッチ市場は、疑いもなく、技術分野での問題解決であり、ここで成功し、力を蓄えて行かねばならない。それには、技術開発をビジネスのマネジメントの観点から見る必要があり、「主要戦略価値パラメータ」という概念が有用で、それをブレイクダウンしていろいろな技術課題を総合的に解決していくことがよい。TRIZは、クラシカルTRIZからさらに発展して、「イノベーションの科学」を目指して展開が進んでいる。これらを使って、先述の「技術分野の問題解決」を確実に実施していく力がついてきているのだという。基調講演のスライドは公式ページに先月掲載、中川の紹介 (「Personal Report」の関係部分) の英文と 和訳を今回掲載した。

  TRIZ/USIT論文: 日本におけるUSITの発展−創造的問題解決の新しいパラダイム−

中川 徹 (大阪学院大学)、日本TRIZ協会主催 第4回日本TRIZシンポジウム、2008年 9月10〜12日、ラフォーレ琵琶湖 (滋賀県守山市) (掲載: 2008. 9.18)
[中川がUSITを知り、1999年に日本に導入して以来の、日本におけるUSITの発展を総括的にまとめて話した。(1) TRIZのエッセンスをよりやさしく捉えたものとしてSickafusのUSITを理解し、導入した。TRIZの漸進的導入戦略の基礎になった。(2) USITの解決策生成法を明確にする必要を感じ、TRIZのすべての解決策生成法をばらしてUSITの枠組みで再編成し、5種(32サブ解法) からなるUSITオペレータの体系を作った。(やさしくした) 次世代のTRIZとして位置づけ、TRIZの着実な導入戦略の基礎となった。(3) USITのデータフロー表現から「6箱方式」を作り、それが従来の4箱方式の欠陥を改良するもので、「創造的問題解決の新しいパラダイム」であると認識するにいたった。(4) 大学での教育、企業技術者への2日間トレーニングセミナーを確立した。諸企業でUSITのプロジェクトへの適用が進んでいる。これらにより、日本でのTRIZの理解と適用が、(世界の諸国に比べて) よりやさしく、より統合的であろうとしていることに、寄与してきた。和文論文 (9.16和訳)のHTML版PDF版和文スライド PDF英文ページ英文論文PDF英文スライドPDF ]

  ETRIA 2007論文: 手法は必要ないのか?

Peter Schweizer (MethoSys GmbH, スイス)、ETRIA 主催 TRIZ国際会議 2007、 2007年11月6-8日、ドイツ、フランクフルト市; 和訳: 森久 光雄 ((株) 創造開発イニシアチブ) 、2008年 7月14日(掲載: 2008. 9. 7)
[昨年11月の ETRIA TFC 2007で発表された、興味深い論文。人々の手法一般に対する心理的な反応を論じ、TRIZの推進においてどのようなスタンスを取るとよいのかを論じている。ETRIA での発表において随分多くの議論があった。森久光雄さんがボランティアで和訳して下さり、デリケートな論文を和文で紹介できるのはありがたいことです。]

  基調講演 (詳細): 「階層化TRIZアルゴリズム」(解説つきスライド、他一式)   (2008. 2.27)

Larry Ball (Honeywell, 米国)、2007年11月5日、第3回TRIZシンポジウム (日本TRIZ協議会主催、2007年8月30日〜9月1日、東芝研修センタ(横浜市)) の基調講演スライドに解説を付加。
和訳: 高原利生()、中川 徹 (大阪学院大学)、2008年 2月23日。
基調講演のスライドはTRIZ協議会公式ページに掲載済み  (2008. 10. 8)。当方の要請に応じて、著者が講演での話を、解説としてスライドに付加してくれたもの。著者の考え方、従来のTRIZからの改良/革新のポイント、新しい方法の全体構成、問題解決のプロセス、などが非常に明確になった。著者の教材が膨大なためやや分かりにくかった面があったが、この解説によりその骨格が明確になった。優れた基調講演であり、論文である。今回、つぎの一式を和文、英文でまとめて掲載し、リンクを張った。(1) 論文概要 、(2)中川による紹介 、(3)基調講演スライド 、(4) 基調講演解説つきスライド  、(5) 原因分析の事例 、(6) 教材の連載版CD-R版案内  。これを機会に学習されることをお薦めする。

  TRIZ論文: コンピュータ分野におけるTRIZ矛盾表の適用 −アーキテクチャ・方式・論理向きの矛盾表・発明原理−」

庄内 亨 (日立製作所) 、 河辺 峻 (明星大学)、 濱中 直樹 (日立製作所)、第3回TRIZシンポジウム (日本TRIZ協議会主催)、2007年8月30日〜9月1日、東芝研修センター (横浜市港北区) (掲載: 2008. 1. 7)
[TRIZシンポジウムの第2日午後にポスターセッションで発表されたものである。1999〜2002年頃という初期に実施されたものであるが、IT (コンピュータ) 分野の実問題にTRIZが適用された事例として、世界での最初の発表である。TRIZの矛盾マトリックスをコンピュータ分野に適用するにあたって、この分野に適したようにパラメータの意味づけを調整し (言い換え)、発明原理の一部の解釈を調整し、さらには14×14に縮小した矛盾マトリックスを作った。また、インターネット利用のデータセンタのシステムに関して、矛盾マトリックスを適用して解決策を改良し、得た解決策を製品に実現した。示唆に富む発表である。著者の論文概要論文 (和文) PDFスライド全文(和文)PDF、および英文ページ には、中川の紹介 (Personal Reportより)  と、英文スライドのPDF  を掲載した。]

  TRIZ論文: 機能とプロセスオブジェクト概念を中心にした差異解消方法 その2」  (掲載: 2007.12. 9)

高原 利生 ()、第3回TRIZシンポジウム (日本TRIZ協議会主催)、2007年8月30日〜9月1日、東芝研修センター (横浜市港北区) (掲載: 2007.12. 9)
[高度に理論的な論文であり、TRIZシンポジウムではポスター発表として発表されたが、論文集に収録された正式の和文論文と英文論文をここに掲載する。英文論文の一部が和文論文では省略されているので要注意。「原因-結果ダイアグラム」は、オブジェクト-属性-機能の関係を記述しているが、著者独自の記述法で非常に豊かな内容を簡潔に記述できている (中川の「Personal Report of Japan TRIZ Symposium 2007」ではこの部分を紹介している)。著者がいう「差異解消」とは、「問題解決,新機能実現,理想化の全体を含めた概念」であるという。著者独自の用語を用いているために難解であるが、非常に深く大きな統一理論が現れてきているのだと、中川は感じている。中川による紹介 (「Personal Report」の関連部分の和訳)、概要、和文の正式論文 (PDF)、英文ページ英文論文のPDF  を掲載した。]

  基調講演: TRIZシンポジウム2007 基調講演: 「階層化TRIZアルゴリズム」、

Larry Ball (Honeywell: 米国)、日本TRIZ協議会主催 第3回TRIZシンポジウム、基調講演、2007年 8月30日〜9月1日、東芝研修センター (横浜市港北区)。和訳: 高原利生、中川 徹 (大阪学院大学)、(TRIZ協議会公式ページに掲載: 2007. 10. 8)
[この著者の同名の教材を、『TRIZホームページ』で和訳・連載し、完結しました (高原利生・中川 徹訳)。TRIZの全体を独自の観点から再整理し、多数の事例を使い、ふんだんにイラストを使った分かりやすい教材です。基調講演では、この教材の中に盛り込まれている考え方を、大掴みに整理して話しています。丁寧に原因分析をして、矛盾とその解決法を拡張している点が特に興味深いものです。和訳スライドPDF 英文概要
英文スライドPDF ]

  基調講演: TRIZシンポジウム2007 基調講演: 「新機能/機能改善のためにシステム特性を変化させる」、

Simon Dewulf (CREAX、ベルギー)、日本TRIZ協議会主催 第3回TRIZシンポジウム、基調講演、2007年 8月30日〜9月1日、東芝研修センター (横浜市港北区)。和訳: 中川 徹 (大阪学院大学)、(TRIZ協議会公式ページに掲載: 2007. 10. 8)
[大規模な特許分析の結果を使い、新しい枠組みのTRIZ知識ベースの構築を目指している。機能の改善や新機能の実現のためには、システムの関係部分の属性が変化することが必要だと認識し、属性の変化、特に進化のトレンドを積極的に問題解決に使おうとする新しいアプローチ。和訳スライドPDF 英文概要
英文スライドPDF ]

  TRIZ/USIT論文: TRIZシンポジウム2006論文: 構造化された問題解決方法論(ASIT、TRIZ、USIT その他) を基礎づける 一つの簡単な理論」   (2007. 6.24)

Ed Sickafus (Ntelleck, LLC., 米国)、日本TRIZ協議会主催 第2回TRIZシンポジウム、基調講演、2006年 8月31日〜9月2日、パナヒルズ大阪 (大阪府吹田市)。和訳: 川面恵司 (元 芝浦工業大学)、中川 徹 (大阪学院大学)、 2007年 6月17日(掲載: 2007. 6.24)
[この論文は、昨年のTRIZシンポジウムでの基調講演である。すでにシンポジウムの公式ページに英文の論文とスライド、およびスライド和訳が掲載してある。USIT開発者であるSickafus博士の最近の著作やNews Letterを理解するには、この基調講演が非常に重要な鍵になることが明確になった。そこで、今回、改めて論文を訳出した。問題解決において、構造化・理論化しているのは、意思疎通のためであり、われわれの天性の思考はもっと自由で直感的である。言葉や図によるメタファを用いて、潜在意識を刺激せよ。もっと自由に問題解決ができるようになる、と薦める。深い洞察を含んだ、新しい方向性を示す。重要な文献である。和訳論文を、HTML PDFで掲載。英文ページ も作った。]

  TRIZシンポ発表論文・スライド: 「9画面法へのFDMSサイクルの導入による技術予測とその評価

深津邦夫(東芝ソシオシステムズ)、日本TRIZ協議会主催 「第2回TRIZシンポジウム」, 2006年 8月31日- 9月 2日, パナヒルズ大阪 (大阪府・吹田市) (掲載: 2007. 1. 7)
[著者は長年、紙やカードの操作を伴う社会的システムの開発に従事してきた。本論文では進化のS字カーブの4段階を、機能実現(F)、差別化(D)、多機能化(M)、標準化(S)と特徴づけ、FDMSサイクルと呼んだ。さらに、銀行ATMシステムの進化を、そのサブシステムである通帳プリンタモジュールの進化、さらにサブシステムである紙めくり機能の進化と関連づけて示した。その結果、「サブシステムの機能実現が、システムに対してFDMSサイクルの次の段階に進むことを促す」ことを見出した。中川の「TRIZシンポジウムのPersonal Report」での記述を和訳して紹介とし和文論文和文スライド英文スライドをそれぞれPDFで掲載した。]

  ETRIA国際会議発表論文とスライド: 「創造的問題解決の新しいパラダイム: USITの「6箱方式」」

中川 徹 (大阪学院大学)、ETRIA (欧州TRIZ協会) 主催 "TRIZ Future 2006" 国際会議、2006年10月 6日〜 8日、コルトレイク、ベルギー (掲載: 2006. 11. 1) (和訳スライド掲載: 2006.11.29)
[創造的問題解決の新しいパラダイムとして提唱している「6箱方式」の説明。前半は概念の説明、後半は「伝統的TRIZを用いた 4箱方式」と「USITを用いた 6箱方式」とを6つの観点から比較して、それらの基本的な考え方や実践の目標を論じている。英文の論文および英文のスライドを掲載。TRIZシンポジウムの発表と同時期に執筆し、対になっているもの。] [スライドを和訳して掲載: HTML および PDF形式]

TRIZ シンポジウム 基調講演: 「WOIS (矛盾指向の技術革新戦略) による製品とプロセス開発を統合した技術革新」

Hansjuergen Linde、Gunther Herr (WOIS Institute Coburg, トイツ):  日本TRIZ協議会主催、第2回TRIZシンポジウム、2006年8月31日〜 9月2日、パナヒルズ大阪 (大阪府吹田市)、基調講演。日本TRIZ協議会公式ページに掲載 (2006.10. 2)
[1980年代半ば以来、TRIZを独自に体系づけ適用してきた。WOIS の中心テーマは、製品やプロセス開発において、過去から未来に渡る技術の進化の方向を考察した上で、戦略的な方向づけを見出し、その方向の実現を困難にしている矛盾の克服によって、「革新的な近道」を見出すことをねらう。コンサルティングの豊富な経験をもつ。]
和訳スライド (訳: 仲畑光蔵、林 利弘 (日立)) (14.6 MB、巨大要注意) 英文スライド (14.6 MB 巨大要注意) 英文論文 (397KB)

TRIZ シンポジウム 基調講演: 「構造化問題解決の諸方法論 (ASIT、TRIZ、USITなど) を基礎づけるやさしい理論」

Ed Sickafus (Ntelleck, 米国):  日本TRIZ協議会主催、第2回TRIZシンポジウム、2006年8月31日〜 9月2日、パナヒルズ大阪 (大阪府吹田市)、基調講演。日本TRIZ協議会公式ページに掲載 (2006.10. 2)
[USITの開発者。TRIZであれ、USITであれ、問題解決の方法論はいつも「構造化」することにより、やり方を明確にし、それを教えようとする。しかし、人間の頭脳はもっと自由で、意識的に考えるだけでなく、無意識において縦横無人に考えているのだから、その力をもっと活用しようと、Sickafusは論じる。意識は「論理」を使うが、無意識を刺激して活性かさせるのは「メタファ」 (隠喩) であり、それは図的なもの、概念的なもので刺激される。「構造化した論理」に縛られることなく、もっと自由な発想を生かして問題解決をするとよいのだ、とSickafusは説いている。日本で伝統を学ぶときに、「形から入って、形を出よ」というときの、心であろう。]
和訳スライド (訳: 三原祐治 (富士フイルム))  (515 KB) 英文スライド (344 KB) 英文論文 (77 KB)

論文翻訳: ETRIA TFC2005: 「コストに関連する問題をTRIZでいかに扱うべきか? 」

Ellen Domb (PQR Group & TRIZ Journal 編集者、米国)、ETRIA主催 TRIZ Future 2005国際会議発表、2005年11月16-18日、グラーツ (オーストリア); 訳: 中川 徹 (大阪学院大学)、2006年 7月12日 (掲載: 2006. 7.18)
[To Do List for TRIZ で懸案だった論文の翻訳。TRIZの初心者たちの多くがコストの問題を扱おうとして困難に遭い、そこでTRIZは使えないと考えてしまう。コストの問題は広範だから、それをきちんと分析しなければならない。それと同時に、初心者たちがコスト問題をTRIZで扱いやすいように、TRIZの方法を整備し、注意を与えている。教育的に重要な論文。和訳の論文全文をHTMLPDF(285KB) ]

論文翻訳: ETRIA TFC2005: 「成功への道: TRIZ、シックスシグマおよび戦略的経営を統合する 」

Johannes Pfister (InterQuality Service AG、ドイツ)、ETRIA主催 TRIZ Future 2005国際会議発表、2005年11月16-18日、グラーツ (オーストリア); 訳: 中川 徹 (大阪学院大学)、2006年 7月10日 (掲載: 2006. 7.18)
[To Do List for TRIZ で懸案だった論文の翻訳。製品やサービスの開発のための技法を網羅的に調べた上で、開発の各段階で採用するとよい技法とその関連を詳細な図式として表している。よく検討すべき重要な論文/資料。和訳の論文全文はPDFで 2021KB ]

論文: TRIZCON2006: 「A System for Preventing from Our Leaving Things Behind -- A Case in 2-Day USIT Training Seminar -- 」

中川 徹 (大阪学院大学)、TRIZCON2006 (第8回 Altshuller Institute TRIZ 国際会議) 発表、2006年 4月30日- 5月2日、ミルウォーキー (米国). (英文掲載: 2006. 6.21)
[日本語では 2006年 2月1日掲載したもの。「忘れものを防止するシステム: USIT 2日間トレーニングセミナーの成果事例」。トレーニングセミナーで作成したドキュメントをそのままで論文として発表した。USITの考え方、トレーニングセミナーのやり方、事例の成果の程度などが、そのままで伝わる。論文はPDFで 503KB ]

論文: 「創造的問題解決の新しいパラダイム −類比思考に頼らないUSITの6箱方式 -」 (掲載: 2005.11.30); 英訳  (掲載: 2006. 4.25)

中川 徹 (大阪学院大学)、日本創造学会第27回研究大会発表、2005年10月29-30日、学術総合センター(東京)。
[創造的な問題解決のためには、一旦抽象化して考える「4箱方式」が一般に受け入れられてきたが、いままでその内実が明確に示されず、「ヒント」を探して頼る類比思考が中核にあった。これに対して、USITの全体プロセスをデータフロー図の形式で描くことにより、「6箱方式」が得られた。この方式の意義を検討した結果、類比思考に頼らない、創造的問題解決の新しいパラダイを示していると結論づけた。6ページの簡潔な論文。HTML形式およびPDFファイル (391KB)で掲載。また、発表スライドのPDFファイル (39KB) を掲載。]

英訳: 中川 徹、2006年4月23日。HTML形式PDFファイル (210 KB)(掲載: 2006. 4.25) (TRIZ Journalにも掲載予定)

論文:  「創造的問題解決の新しいパラダイム (2) USITの「6箱方式」とやさしい事例による理解」

中川 徹 (大阪学院大学)、第3回知識創造支援システムシンポジウム、北陸先端科学技術大学院大学、2006年2月24日 (掲載: 2006. 4. 4)
[筆者が提唱している新しい方式を分かりやすく簡潔に述べた 30分の発表と 8頁の論文。USITの「6箱方式」は、さまざまな技術課題に対して共通に使える標準的な分析法 (現在のシステムの理解と理想のシステムの理解) を用い、それに簡単なオペレータを作用させてアイデアの断片を得、それを解決策のコンセプトにまとめていく。身近な事例: 「裁縫で短くなった糸を止める問題」を使って、これらの分析と解決策生成の要点を説明している。論文HTML版論文PDF版、およびスライドPDF版。]

論文:  「創造能力への回帰 − TRIZの効用を実績で実証した」 (英文原文: )

Klaus-Juergen Uhrner (KACO GmbH、ドイツ)、ETRIA主催 「TRIZ Future 2005」国際会議発表、2005年11月16-18日、グラーツ (オーストリア)、pp. 43-50; 訳: 中川 徹 (大阪学院大学)、2006年 3月27日 (掲載: 2006. 4. 4)
[昨年11月のETRIAの国際会議でのすばらしい発表論文。中堅企業KACO社における30年間の発明/技術革新165件の実績を丹念に分析して、TRIZの効果を数量面と質の面から実証した。著者は1996年から独学でTRIZを習得実践、その後4名が加わる。量的には、同社で年間平均3件からTRIZ導入後は9.4件に増加 (3倍)。アルトシュラーの評価基準を改良して、「技術革新のレベル」の評価基準を作り、実績を判定。TRIZ導入前の平均レベル2.4から、導入後は3.4に上昇、大部分がTRIZで矛盾を解決したものになった。技術者の創造能力は以前よりも格段に向上した。「信ずるものは救われるであろう」。和訳のHTML版、および和訳のPDF版。]
[英文ページ: 中川の解説、原文のPDF (286 KB)、評価基準の表。(掲載: 2006. 4.25) ]

論文:  「ソフトウェア工学とTRIZ (2) 段階的詳細化とジャクソン法をTRIZの観点から見直す」

中川 徹 (大阪学院大学)、ETRIA主催 「TRIZ Future 2005」国際会議発表、2005年11月16-18日、グラーツ (オーストリア)、pp. 370-392. (掲載: 2006. 3.17)
[昨年11月のETRIAの国際会議での発表論文。英文の論文HTML版、論文PDF版、およびスライドPDF版。和文は概要のみ。段階的詳細化の概念は情報科学の基礎概念であり、TRIZが学ぶべきことが多いが、それでも、「もう一つの次元」を導入した詳細化をTRIZがソフト工学に寄与できる。ジャクソン法の「入出力のデータ構造をシステムの処理構造に反映させる」という概念は、TRIZ (とハード分野の工学) がもっと取り入れるとよい。]

論文: 「創造的問題解決の新しいパラダイム −類比思考に頼らないUSITの6箱方式 -」 (掲載: 2005.11.30)

中川 徹 (大阪学院大学)、日本創造学会第27回研究大会発表、2005年10月29-30日、学術総合センター(東京)。
[創造的な問題解決のためには、一旦抽象化して考える「4箱方式」が一般に受け入れられてきたが、いままでその内実が明確に示されず、「ヒント」を探して頼る類比思考が中核にあった。これに対して、USITの全体プロセスをデータフロー図の形式で描くことにより、「6箱方式」が得られた。この方式の意義を検討した結果、類比思考に頼らない、創造的問題解決の新しいパラダイを示していると結論づけた。6ページの簡潔な論文。HTML形式およびPDFファイル (391KB)で掲載。また、発表スライドのPDFファイル (39KB) を掲載。]

論文: 「技術革新のための問題解決技法TRIZ/USIT 〜 その思想・方法・知識ベース・ソフトツール 〜」 (掲載: 2005.11.30)

中川 徹 (大阪学院大学)、日本創造学会論文誌、第8巻、2004年、49-66ページ (2005年1月刊)。
[2004年2月に北陸先端大で開かれた「第1回知識創造支援システムシンポジウム」での招待講演 (2004. 3掲載済み) を論文化したもの。TRIZの全貌を独自の視点から整理して分かりやすく紹介し、著者自身のTRIZ/USITに対する方向づけを明確な主張として述べた。2005年10月に日本創造学会論文誌論文賞を受賞した。論文はPDFファイル (337KB)]

論文 レーザ光学ディスクシステムにおける開発の観点とその分析  (掲載: 2005.10.26)

セルゲイ・フルシチョフ著 (モスクワ国立工科大学)、訳: 野口 江 (NECエレクトロニクス)・中川  徹 (大阪学院大学)、2005年10月25日。[初出: ETRIA 国際会議論文集、ドイツ・アーヘン市、2003年11月12-14日; 『TRIZホームページ』, 2004年6月16日掲載。]
[コンパクトディスク (CD) およびディジタル汎用ディスク (DVD) のピックアップ光学系の開発の歴史をTRIZの諸原理に照らし合わせてレビューする。さらにDVD光学系の今後の発展についてTRIZで考察し、より理想のものを設計していく考え方 (「トレンド設計」) を示す。]

  TRIZCON2005 論文:ソ フトウェア工学とTRIZ (1) 構造化プログラミングをTRIZの観点・から見直す」  (Software Engineering and TRIZ (1) Structured Programming Reviewed with TRIZ)    (英文掲載: 2005. 6.16) (和文概要掲載: 2005. 6.16)
    川   徹 (大阪学院大学), TRIZCON2005:  第7回 Altshuller Institute TRIZ 国際会議 (デトロイト近郊, 米国, 2005年 4月17-19日) 発表論文; 和文概要: 中川  徹, 2005年 6月14日
          [昨年8月24荷掲載の研究ノートを推敲して論文とした。情報科学の主要テーマを取り 上げてTRIZの観点から吟味する研究シリーズの第1報。Goto文論争をTRIZのむじゅんの観点で考える。また、情報科学からTRIZが学ぶべきこと が多いことを示す。]

  論文和訳: 古典的矛盾マトリックスと新版 (Matrix 2003) との比較: 第2部 ズームインした比較」   (掲載: 2005. 4. 5)
        Darrell Mann (CREAX) ,  TRIZ Journal, 2004年 7月号; 訳: 中川  徹, 2004年 7月30日。
        [『Matrix 2003』の出版後に公表された米国特許の中の優れたもの 100件を選び、古典版の矛盾マトリックスと新版の矛盾マトリックスとで、発明者が使った発明原理をどれだけマトリックスが推奨してくるかを検証してい る。古典版が27%, 新版は 96% の推奨適合率であったという、追試可能で、貴重な検証資料である。]

  TRIZCON2005 論文:TRIZ/USIT における創造的問題解決のためのデータフローの全体構造」  (Overall Dataflow Structure for Creative Problem Solving in TRIZ/USIT)   (掲載: 2005. 3.24)   (英文掲載: 2005. 6.16)
    川   徹 (大阪学院大学), TRIZCON2005:  第7回 Altshuller Institute TRIZ 国際会議 (デトロイト近郊, 米国, 2005年 4月17-19日) 発表論文; 和訳: 中川  徹, 2005年 3月20日
          [問題解決の基本的な方式についてデータフローの表現をベースに論じる。類比を使う4 箱モデルから離れて、USITの6箱モデルが創造的問題解決に重要なパラダイムシフトを促していることを説明する。TRIZが既に再編・統合されて、やさ しいUSITになっていることを示す。]

  ETRIA2004 論文:USIT Operators for Solution Generation in TRIZ: Clearer Guide to Solution Paths」  
    川   徹 (大阪学院大学), ETRIA 国際会議 "TRIZ Future 2004" (フィレンツェ, イタリア, 2004年11月5-7日) 発表論文, (Proceedings pp. 347-363) (掲載: 2004.11.16) (和訳掲載: 2004.10.18)
      [ETRIA国際会議での発表論文。USITの解法オペレータの導入により、問題解決 の全体構造が 6箱の図式で明快に表わされることを述べた。和訳掲載済み。]

  ETRIA2004論文:TRIZ における解決策生成のためのUSITオペレータ: 問題解決のより明確な道案内」  (USIT Operators for Solution Generation in TRIZ: Clearer Guide to Solution Paths) 
    川   徹 (大阪学院大学), ETRIA 国際会議 "TRIZ Future 2004" (フィレンツェ, イタリア, 2004年11月5-7日) 発表予定論文, 和訳: 中川  徹, 2004年10月17日 (掲載: 2004.10.18)
           [問題解決の一般的な4箱スキームを吟味し、TRIZでは多種・多数の「モデル」による問題解決手順の複線化が困難を生じていることを示す。これに対し て、USITでは明確な6箱スキームが成り立っており、問題定義、問題分析、そして、USITオペレータによる変換、解決策コンセプトの生成、実現という 手順をとる。これを成り立たせているUSITオペレータについて論じている。]

  TRIZCON2004論文:日 本におけるTRIZ/USITの適用の実践」  (Practices of Applying TRIZ/USIT in Japan
    川   徹 (大阪学院大学), TRIZCON2004: 第6回Altshuller Institute TRIZ国際会議,  2004年 4月25-27日, シアトル, 米国   (英文掲載: 2004. 5.13)   (概要のみ和訳:  掲載 2004. 5.13)  (全文和訳掲載: 2004. 8.26)
           [日本におけるTRIZ導入について, 初期の「革新的導入戦略」に対して, 「漸進的導入戦略」を進め, 現在では全体的な基盤の成立をベースに「着実な導入戦略」を提唱・推進していることを述べる。公表資料をもとに日本の諸企業の実践状況を (世界に) 紹介した。]

  論文和訳: TRIZの現代化: 1985-2002年米国特許分析からの知見
          Darrell Mann, Simon DeWulf (CREAX, ベルギー), TRIZCON2003, フィラデルフィア, 2003年3月16-18日; 和訳: 中川  徹 (大阪学院大学), 2003年 3月28日。[掲載: 2003. 4.16]
            [1985年以後現在までの米国特許を詳細に分析し, TRIZの諸原理や事例を全く刷新した。分析の方法を述べて, 発明のレベル, 進化のトレンド, 発明標準解に関する知見の現代化の状況を記す。CREAX社の研究所での膨大な研究の蓄積のサマリ。非常に重要な論文。 ]

  論文和訳: TRIZの矛盾マトリッ クスの現代化
          Darrell Mann, Simon DeWulf (CREAX, ベルギー), TRIZCON2003, フィラデルフィア, 2003年3月16-18日; 和訳: 中川  徹 (大阪学院大学), 2003年 3月29日。[掲載: 2003. 4.16]
            [上記の特許分析を基礎にして, 矛盾マトリックスのデータを完全に刷新した。新パラメータ群(50個) を使う。アルトシュラーのデータと違いを例示し, また, ユーザインタフェースの改良を示し, ソフト開発などへのカストマイズが可能なことを示す。貴重な論文。 ]

TRIZCON2003論文:  「Usage of USIT Solution Generation Methods: A Simple and Unified System of TRIZ」  
    川   徹 (大阪学院大学), 古謝秀明・三原祐治 (富士写真フィルム), TRIZCON2003: 第5回Altshuller Institute TRIZ国際会議,  2003年 3月16-18日, フィラデルフィア, ペンシルバニア州, 米国 (和文掲載済み: 2003. 1.22)  (英文掲載: 2003. 4. 3)
       [TRIZCON2003発表論文を英文で掲載した。]

  論文和訳: 『ブレイクスルー思考法』ユー ザ・マニュアル」 
          Larry K. Ball (Honeywell, 米国), TRIZ Journal, 2002年3月号; 和訳: 中川  徹 (大阪学院大学), 2003年 3月 1日。[掲載: 2003. 3. 5]
            [TRIZの分析法・解法の全体を再整理して, 独自の一貫した問題解決プロセスとして提示した。6段階からなる一連の直列のプロセスからなる。小幅のステップを積み重ねて, やさしく, 確実に問題を解決することを目指し, 多数の図式例を示す。印刷36ページの緻密な教材の考え方と使い方を示した説明 (印刷約20ページ)]

TRIZCON2003論文:  「USIT 解決策生成法の使い方 -- TRIZを簡易化・統合化したシステム」 
    川   徹 (大阪学院大学), 古謝秀明・三原祐治 (富士写真フィルム), TRIZCON2003: 第5回Altshuller Institute TRIZ国際会議,  2003年 3月16-18日, フィラデルフィア, ペンシルバニア州, 米国, 発表予定; 和訳: 2003年1月3日 (和文掲載: 2003. 1.22)  (英文掲載: 2003. 4. 3)
       [TRIZ自身も進化の法則に従って「簡易・統合化」が必要なことを述べ, USITがそのよう新しいTRIZの一つの形であることを示す。また, われわれが体系化したUSITの解決策生成法の具体的な使い方の例を示し, USITが簡単でかつ強力な創造的問題解決プロセスであることを例示した。]

ETRIA論文:Reorganizing TRIZ Solution Generation Methods into Simple Five in USIT
        中川  徹 (大阪学院大学), 古謝秀明・三原祐治 (富士写真フィルム), ETRIA国際会議 'TRIZ Future 2002', ストラスブール (フランス), 2002年11月6〜8日  (掲 載: 2002.11.19); 同付録: 「USIT Solution Generation Methods」 (英文掲載: 2002.11.19); 発 表スライド(英文) (PDFファイル) (掲載: 2002.11.19)
     [TRIZの発明原理, 発明標準解, 進化のトレンドのサブ原理/サブ解法をすべてばらばらにして, USITの解決策生成技法5種の枠組みに再整理した。この結果, USITの解決策生成法は, 明快な体系を持ち, TRIZのすべての解法をすっきりと含む強力なものになった。]

ETRIA論文:TRIZ の解決策生成諸技法を整理してUSITの5解法に単純化する」; 同付録:「USIT解決策生成技法一 覧」
        中川  徹 (大阪学院大学), 古謝秀明・三原祐治 (富士写真フィルム), ETRIA国際会議投稿 2002年9月 4日 (TRIZ Future 2002, ストラスブール (フランス), 2002年11月6〜8日); 訳 2002年 9月 8日 (掲載: 2002. 9.18)
     [TRIZの発明原理, 発明標準解, 進化のトレンドのサブ原理/サブ解法をすべてばらばらにして, USITの解決策生成技法5種の枠組みに再整理した。この結果, USITの解決策生成法は, 明快な体系を持ち, TRIZのすべての解法をすっきりと含む強力なものになった。]

TRIZCON2002論文:  「Experiences of Teaching and Applying the Essence of TRIZ with Easier USIT Procedure」 
    中 川  徹 (大阪学院大学),  TRIZCON2002: 第4回Altshuller Institute TRIZ国際会議,  2002年 4月28-30日, セントルイス, ミズーリ州, 米国 [和文掲載: 2002. 1. 7]  [英文掲載: 2002. 5.16]
    [日本におけるUSIT3日間トレーニングの内容と経験を詳細に述べ, USIT法の教え方/学び方/適用法を体系づけ, TRIZのエッセンスをきちんと学習・適用して, 実地の問題解決に使えることを示した。]
     [発 表用のスライド(英文)をPowerPointファイルで掲載。2002. 5.16 ]

ETRIA論文和訳:  「生物学から工学への体系的技術移転」 
          Julian F.V. Vincent and Darrell L. Mann (バース大学, 英国): ETRIA主催TRIZ国際会議 (TRIZ Future 2001), 2001年11月7日-9日, 英国バース, pp. 165-176。 和訳: 中川  徹, 2002年 3月21日。[掲載: 2002. 3.28]
            [自然界の植物や動物が40億年に渡る進化の中で開発した技術 (「温かく保つ」「きれいにする」「面同士をくっつける」など) には, 人工物にはないすばらしいものがある。TRIZの知識ベースはまだ生物学の知識をほとんど収録していないが, 集積の鍵はTRIZ自身の「機能による分類」にあるとし, 集積の方法とその効用を述べた。]

ETRIA論文和訳: 「理想性と「セルフ-X」」 
          Darrell L. Mann (バース大学, 英国): ETRIA主 催TRIZ国際会議 (TRIZ Future 2001), 2001年11月7日-9日, 英国バース, pp. 135-143。 和訳: 中川  徹, 2002年 3月 16日。[掲載: 2002. 3.28]
            [TRIZでいう究極の理想は, ほしい機能が余分な資源を使わず, システムを複雑化させずに, 「ひとりでに」達成されること。それは, 通常の「自動的に」とか「自動化」とは異なる概念である。著者は米国特許を検索し, TRIZの意味での「ひとりでに」を実現する特許がすでに2000件余あることを見いだし, それらを実現機能の点から分類した。]

「やさしいUSIT法を使って TRIZのエッセンスを教え・適用した経験」 
    中 川  徹 (大阪学院大学), 英文投稿 2001年11月26日 (TRIZCON2002 (2002. 4.28-30, セントルイス, 米国)); 和訳: 中川  徹, 2001年12月28日 [和文掲載: 2002. 1. 7]
    [日本におけるUSIT3日間トレーニングの内容と経験を詳細に述べ, USIT法の教え方/学び方/適用法を体系づけ, TRIZのエッセンスをきちんと学習・適用して, 実地の問題解決に使えることを示した。]

「プ ロセス工業におけるTRIZの適用」     (英文)
    Fert Poppe, Bart Gras (Innovation Quotient, オランダ), ETRIA主催世界会議 TRIZ Future 2001発表 (2001年11月7-9日, Bath, 英国)  [英文掲載: 2001.12.17]
       [TRIZは製品開発向きであってプロセスの技術革新には使えないのではないかという意見があるが, 著者達はそれらの論拠を検討した上で, プロセスの技術革新にもTRIZが有用であることを示している。]

「TRIZのエッセンスをやさしい USIT法で学び・適用する」    (英文)
    中 川  徹 (大阪学院大学), ETRIA主催世界会議 TRIZ Future 2001発表 (2001年11月7-9日, Bath, 英国); 英文投稿 (2001年 5月16日)  和訳: 中川  徹, 2001年 8月 9日 [和文掲載: 2001. 8.23] [英文掲載: 2001.11.16]
  [一部既出: 「TRIZのエッセンス - 50語による表現」, 中川  徹, TRIZホームページ, 2001. 5.22]
    [TRIZのエッセンスを簡潔に示し, そのエッセンスを実現しているやさしい問題解決プロセスとして, USIT法を学び・実践することを, TRIZの導入・普及の鍵として提唱。]

   「技術開発におけるTRIZの役割」 
          Don P. Clausing (元MIT),TRIZCON2001: Altshuller Institute 第 3回TRIZ国際会議, Woodland Hills, CA, USA, 2001年3月25-27日, 基調講演。和訳: 中川  徹, 2001年 5月 2日。
    [著者とAltshuller Inst. の許可を得て,和訳し掲載:  2001. 6.19]
            [全品質開発の権威である著者が, 数年の研究をベースにTRIZの有効性を確信し, 従来のトータルな技術開発プロセスにTRIZを統合して用いることを主張している。]

   「日本におけるTRIZ適用のアプローチ」 (和訳掲載: 2001. 2.28)
          中川  徹 (大阪学院大学),TRIZCON2000: Altshuller Institute 第 2回TRIZ国際会議, Nashua, NH, USA, 2000年4月30日〜5月2日, pp. 21-35。和訳: 中川  徹, 2001年 2月28日。
    [Altshuller Inst. の許可を得て, 本ホームページの英文ページに掲載 (2000. 5. 8); 和訳を新規掲載 2001. 2.28]
            [日本におけるTRIZの導入・普及の状況を述べ, TRIZの問題解決の思考法を簡易化することが普及の鍵であることを主張。USITを採用し, 「漸進的導入法」によりTRIZを着実に普及すべきことを述べる。]

   「Approaches to Application of TRIZ in Japan」 
          中川  徹 (大阪学院大学),TRIZCON2000: Altshuller Institute 第 2回TRIZ国際会議, Nashua, NH, USA, 2000年4月30日〜5月2日, pp. 21-35。
    [Altshuller Inst. の許可を得て, 本ホームページの英文ページに掲載 (2000. 5. 8); 和文翻訳上記を参照 (2001.2.28 )。]
            [日本におけるTRIZの導入・普及の状況を述べ, TRIZの問題解決の思考法を簡易化することが普及の鍵であることを主張。USITを採用し, 「漸進的導入法」によりTRIZを着実に普及すべきことを述べる。]

   「USIT -- 簡易化TRIZによる創造的問題解決プロセス
          中川  徹 (大阪学院大学),設計工学 (日本設計工学会誌), 35巻 4月号 (2000年), 111-118頁。
    [日本設計工学会の許可を得て本頁に掲載(2000. 4.24)。また, 英訳 (訳: 中川)も英文ページに掲載 (2000. 4.24)]
            [USIT法の全体像を, 問題解決のプロセスに従い, 事例を交えて説明した。USITの初めての解説論文であり, 本ホームページでのいままでの説明をきちんとまとめたもの。]

   「創造的設計方法論とSIT法」
          Roni Horowitz & Oded Maimon (テルアビブ大学,イスラエル), 1997米国機械工学会設計工学技術会議(DETC'97),  1997年 9月14-17日, サクラメント, 米国
          訳: 中川  徹 (大阪学院大学, 2000. 3. 6)  [著者の許可を得て, 翻訳・掲載。 (2000. 3. 8); 英文ページ掲載 (2000. 3.23)]
    [イスラエルのSIT法の詳細な論文。TRIZの簡易版。解決策が発明的であるため の「十分条件」は, 「閉世界条件」と「質的変化の必要の条件」という。これらの十分条件を満たすためのSIT法のプロセス, 応用例,および「十分性」の実験的検証を述べる。]

   「創造的な問題解決の方法論「TRIZ」を知ろう!」    
          中川  徹,  プラントエンジニア, 31巻 (1999年 8月号), pp. 30-39
    [TRIZについて初めて読む人を対象にして, 平易に書き下ろした。最新の情報と筆者の新しい見方を取り入れて解説した。
             日本プラントメンテナンス協会の許可を得て, 本ホームページに掲載 (1999. 9. 6)。英訳(中川), 掲載(1999.10.1)]

 「問題解決と意思決定のための弁証法 的思考」
        Phan Dung (ベトナム国立大学ホーチミン市校), 思考についての国際会議, 1997年1月, シンガポール。
           [著者からの要請により掲載。英文ページのみ (1999. 7.16)]

 「SITを企業研修プログラムに採用 した論拠」 
        Ed Sickafus  (Ford Scientific Laboratory),
          TRIZCON99: 第1回TRIZ方法論と応用シンポジウム, 1999年3月7-9日, デトロイト, pp.247-252
          訳: 中川 徹 (大阪学院大学, 1999. 3.20)
             (The Altshuller Inst., および著者とFord Motor Co. の許可を得て, 翻訳し, 本ページに掲載 1999. 5. 8。許可なく複製・転載を禁ず)
             [Ford社がイスラエルのSIT法に接してから, TRIZと比較し, コンセプト生成過程に集中した技法として導入するまでの経過と論理]

 製品 フローに創造的思考を注入する」 
          Ed Sickafus  (Ford Research Laboratory),
          第1回TRIZ国際会議,1998年11月17-19日, ロサンジェルス, pp.129-132
          訳: 中川 徹 (大阪学院大学, 1999. 1.22)
             (ASI, TRIZ Institute, および著者とFord Motor Co. の許可を得て, 翻訳し, 本ページに掲載 1999. 1.22。許可なく複製・転載を禁ず)
             [SIT法チームが社内技術者と共に年間1億ドルの技術革新を実現した実践方法の記録]
             注: 英語の原論文が原著者のホームページに掲載された http://ic.net/~ntelleck/Inject.htm(1999. 2.18)

 「問題解決シ ステム:TRIZのつぎは何だろうか?
          (心理的慣性および創造性に対するその他の障害についての序論を兼ねて) 」 
          James Kowalick (Renaissance Leadership Institute)
          第1回TRIZ国際会議,1998年11月17-19日, ロサンジェルス, pp.67-86.
          訳: 中川 徹 (大阪学院大学, 1999. 1. 5)
             (ASI, TRIZ Institute, および著者の許可を得て, 翻訳し,  本ページに掲載 1999. 1. 8)
             [TRIZがロシアで成熟したシステムであるが, 西側ではまだ幼年期にあると認識した上で,
              TRIZの限界と問題点を整理し, 新しいアプローチを考察している。重要・重厚な論文。]
             [ 「TRIZの限界と問題点」についての本論文の要点を中川が整理して一覧表にし, 訳者まえがきに増補した(1999. 4.20)]

 TRIZ (発明問題解決の理論)の 意義と導入法」 
         中川  徹 (大阪学院大学), 1998. 5.17,
          (大阪学院大学『人文自然論叢』第37号 (1998年9月), 1 - 12頁),
          (三菱総研ITD/TRIZホームページにも掲載 98.5.29)    (本ページ掲載 98.11. 1)
          英訳版(訳:中川)を本ホームページの英文ページに掲載 (1999. 2.18)



適用・推進事例報告

  TRIZ論文: 身近な問題解決:草取りの方法と道具の考察 (2011.11.18)

三宅貴久、中川 徹 (大阪学院大学)、日本TRIZ協会主催 第7回日本TRIZシンポジウム (2011年9月8-10日、東芝研修センター、横浜市港北区)、ポスター発表。および、中川 徹、三宅貴久 (大阪学院大学)、ETRIA主催 TRIZ Future 国際会議 (2011年11月2-4日、Inst. Tech. Tallaght, Dublin, Ireland)。論文拡張概要: 和文、英文、発表スライド: 和文、英文
「草取り」というのは、古くからあり、今なお大変な労働です。この問題は一見簡単な、しかし実際には非常にさまざまな要求を持っている問題です。そこで、「草取り」の目的、仕上がり目標、さまざまな問題状況 (土地、草の種類と生え方、草と作物の分布など)に対応して、いろいろな方法 (そのねらい、道具/機械、メカニズム、バリエーション) を考え、有効性の評価を考えています。TRIZを使って個別の問題を解こうとする前に、このように問題を全体的に見渡して、大事な方法に絞っていくことが必要であると考えたものです。あいまいに定義された問題にアプローチするための方法を示しています。

  TRIZシンポ2009 発表:   「USITオペレータ活用事例集の検討」   

[MPUF-USIT/TRIZ研究会] 古謝 秀明 (富士フイルム) 、三原 祐治、中山 憲卓、中村 公一、牧野 泰丈、第5回日本TRIZシンポジウムポスター発表、2009年9月10-12日、国立女性教育会館、埼玉県比企郡嵐山町、
紹介: 中川 徹 (大阪学院大学) (英文: 2009年12月20日)(和訳: 中川 徹、2010年2月16日)。(掲載: 2010. 7.25)
この発表は、多数の身近な新しい技術を一つ一つUSITの目できちんと分析して、事例集として蓄積していこうとしています。その分析では、時間や空間での特徴を捉えて従来の技術の問題点を考察し、その問題点を克服する新しい技術のしくみをきちんと理解しようとします。また、事例集の作成にあたっては、すべての技術的問題を大きく分類することを考えています。その分類は、A. 機能の過剰、B. 機能の不足、C. 機能の不安定、D. 害という、大きな4分類を考えた上で、それぞれに対して問題を起こす原因によって細分化しています (全部で16分類)。一方、新しい技術をもたらせたアイデアを、「USITオペレータ」を使って書き出そうとしています。事例集の目標は、このような大掴みな問題の分類から、それぞれに適したUSITオペレータを知ることができる索引を作っていくことです。このアプローチは、いままでしばしば行われてきた「一つの技術を分析して、TRIZの矛盾マトリックスで位置づける」というアプローチと、見かけが似ていますが、ずっと違うものです。
和文のポスター発表スライド (15枚) のPDF、および、中川の「Personal Report」 (英文) からの抜粋を、和訳して掲載します。英文ページには、ポスター紹介スライド (英文、4枚) と、中川の紹介文を掲載しました。

  TRIZシンポ2009 発表:   「韓国におけるTRIZ活動とその成功要因 (2009年)」   

Kyeongwon Lee (李敬元) (Korea Polytechnic University (韓国産業技術大学)、韓国) ; スライド和訳: 中川 徹 (大阪学院大学) 、第5回日本TRIZシンポジウムオーラル発表、2009年9月10-12日、国立女性教育会館、埼玉県比企郡嵐山町、
紹介: 中川 徹 (大阪学院大学) (英文: 2009年12月13日); 和訳: 中川 徹 (2010年7月21日)。(掲載: 2010. 7.25)
韓国におけるTRIZの導入の経過を概観して、「韓国においてTRIZはいま、(幼児期から脱して) 急激な成長段階にある」といいます。その成長のきっかけになったのが、2004年 (より少し前) 頃のサムソン (グループ内) における、ロシア人TRIZ専門家を中心とした、技術的な成功事例であり、大企業がそれを認めて積極的な推進をしたことです。その後、社内でのトレーニングが強調され、それをこなすためにオンラインのトレーニングコースが活用されました。韓国語での出版が多数行われ、いまやいくつかの大学に正規の授業科目としてTRIZによる創造的設計工学が開かれています。これらの事実の紹介とともに、著者が成功要因を 9観点から まとめていて、大いに参考になります。
本件の発表スライド(16枚) を、英語日本語の両方で掲載します(スラド和訳:中川)。また、中川が「TRIZシンポジウムのPersonal Report」に書きました紹介 (英文) を、ここに和訳して掲載します。
上記の紹介の最後に、日本でのTRIZの活動状況を、中川が簡単にサマリしました。著者の9観点に、さらに別な 6観点を付け加えました。今後のTRIZ (の推進のしかた) を考えていくための手がかりとしたいと考えています。

  TRIZシンポ2009 発表:   「開発技術者から見たTRIZ ―アンケートによるTRIZの使い方―」   

福嶋 洋次郎、秦 務 (パナソニック (株))、第5回日本TRIZシンポジウムオーラル発表、2009年9月10-12日、国立女性教育会館、埼玉県比企郡嵐山町、
紹介: 中川 徹 (大阪学院大学) (英文: 2009年12月13日)。(掲載: 2010. 6. 9)
著者たちは、パナソニック(株)の本社のR&D 部門で2003年からTRIZの適用を推進してきており、IT&ソフトウェアの分野で156の実地プロジェクトにTRIZを適用した実績を持っています。各プロジェクトでTRIZの適用終了時に実施したアンケートの回答(自由記述) を、本発表で分析しています。技術者たちの回答は要点を突いたもので、大部分が積極的な回答でした。また、各従業員が毎年の特許申請件数を分析して、「入社初年次に (先輩社員と一緒に) TRIZの適用経験を持った従業員たちは、入社2-3年目において、TRIZ経験を持たなかった従業員たちよりもはるかに多くの特許を出していた」ことを明らかにしました。
発表スライド(和文) PDF および発表スライド (英文) PDF を掲載。また、中川による紹介を、「TRIZシンポジウム2009 の Personal Report (Part E)」 から抽出して、英文ページに再掲載しました

  TRIZシンポ2009 発表:   「地域統合的エネルギー計画とシステム・モデルのフレームワーク作成方法論としての OTSM-TRIZと クラシカルTRIZの可能性」   

Atom Mirakyan, Nikolai Khomenko, Laurent Lelait, Igor Kaikov (European Institute for Energy Research, Karlsruhe, ドイツ)、スライド和訳: 海野 誠 (川崎重工)、第5回日本TRIZシンポジウムオーラル発表、2009年9月10-12日、国立女性教育会館、埼玉県比企郡嵐山町、
紹介: 中川 徹 (大阪学院大学) (英文: 2009年12月13日)、(和文 : 2010年6月 5日)。(掲載: 2010. 6. 9)
地域 (国内の一地方)でのエネルギ計画の基本目標として、「環境にやさしく、技術的に信頼性があり、制度として健全で、社会に受容され、コスト効率がよく、長期に渡り地域の持続的な発展を支えるものであること」を掲げています。それは、技術問題だけでなく、社会・経済などにも関係した、複雑で大規模な問題を取り扱う必要があります。本論文は、そのような計画策定を扱うためのフレームワークとして、「OTSM-TRIZ」という方法論を導入しています。この発表自身が、「OTSM-TRIZ」という方法論の紹介になっています。この計画立案において、大規模な問題を階層的に捉え、現実から最も望ましい解決策へのルートとその間にある障害 (矛盾) をネットワーク図で表現し、解決すべき矛盾を明らかにしてTRIZでの解決を目指しています。また、彼ら立案者・専門家の他に、関係者たちや意思決定者たちなどのグループと連携していくプロセス・モデルを持ち、社会の中で計画策定を進めていく実際的なやり方を提示しています。
英文の発表スライドPDF英文の論文PDF、および海野さん訳の和文発表スライドPDFを掲載しました。 また中川が、TRIZシンポジウムの「Personal Report」 (英文) に書きました、発表の紹介文を和訳して掲載します。
なお、著者の一人Nikolai Khomenko 氏に、今年9月9-11日のTRIZシンポジウム2010の基調講演、およびシンポジウム前日 (9月8日) に「OTSM-TRIZ入門セミナー」をしていただきます。それらの準備としても、本発表をお読み下さい。

  TRIZシンポ2009 発表:   「通信機器開発における実践的創造技法の活用」   

庄司 隆浩、古賀 陽介 (パナソニックコミュニケーションズ(株)) 、 第5回日本TRIZシンポジウムオーラル発表、2009年9月10-12日、国立女性教育会館、埼玉県比企郡嵐山町、
紹介: 中川 徹 (大阪学院大学) (英文: 2009年11月28日)、(和文 : 2010年5月22日)。(掲載: 2010. 5.30)
パナソニックコミュニケーションズ社は、2001年にTRIZを導入して以来、QFD-TRIZ-田口メソッド (および CAD/CAE) という科学的手法を本格的に取り入れて、全社レベルで実践してきており、恐らく日本で最もTRIZが普及している企業です。しかしそれでも、開発プロジェクトの技術者たちには、TRIZを中心とした科学的手法をそのままの形で実践していく時間がない、というので敬遠されがちです。そこで、必要に応じて適用の規模を調整できる(「スケーラブル」) ようにし、もっと分かりやすく適用することが必要である、と認識して、筆者たちは新しいやり方を作りました。
それはつぎの3段階からなります。(1) まず、目的の機能を果たす基本的なアイデアを (予備的なもの、既知のものを含めて) 洗い出し、それをツリー状の機能マップに表現する。(2)ついで、解決のための努力を集中するべき領域を選択し、その領域で新しい/発明的なアイデアを考え出すように、管理型ブレインストーミングでメンバに強制する。(3) 最後に、関連特許をレビューした上で、これまでに生成したアイデアを評価し、高い評価の新しいアイデアを強化する。このためには、従属的なアイデアを組合せ、競合他社の目から見直すなどをする。このようにして、新しい解決策を特許出願にまで高める。
このように、本発表は、企業技術者がTRIZを「本当に消化して」、実践していけるようにしたものです。シンポジウムの日本人参加者たちの投票で、「私にとって最もよかった発表」の一つとして表彰されました。スライドのPDF を和文 および英文で掲載しますとともに、昨年書きました中川の紹介 (シンポジウムのPersonal Report 抜粋) 和訳して掲載しています。

  TRIZシンポ2009 発表:   「結果(=利益)を出すためのTRIZ導入と実務適用事例(2) 〜QFD→TRIZ→TMの適用で、結果は出たのか?〜」   

片桐朝彦、土澤聡明、保坂周一 (株式会社コガネイ)、 第5回日本TRIZシンポジウムオーラル発表、2009年9月10-12日、国立女性教育会館、埼玉県比企郡嵐山町; スライド英訳: 中川 徹、
紹介: 中川 徹 (大阪学院大学) (英文: 2009年12月24日)、(和文 : 2010年5月 7日)。(掲載: 2010. 5.10)
空気圧バルブでの新製品開発を目標とした実プロジェクトに、QFD (品質機能展開)、TRIZ、TM (田口メソッド、品質工学) の3手法を取り入れ、3年間で画期的な新製品の開発を達成したというものです。空気圧機器の専門メーカーが、数十年間主力製品として扱ってきた空気圧のパルス制御バルブにおいて、顧客の声を (QFDを用いて) 真剣に捉え直し、本当に開発すべき技術課題を明確にしました。その課題は通常のセンスでは非常に高度な要求でしたが、TRIZを用いて問題解決を図りました。また、そこで得られた解決のアイデアには、未経験、専門外の技術を要しましたので、その開発のリスクを最小限にするためにTM でテストを設計し、CAD/CAE ソフトを使ってシミュレーションによるテストを行なったとのことです。最終的に得られた新製品の性能、その内部構造、その応用事例なども詳しく述べています。
上記の3手法は、著者たちにも、同社にも初めての導入だったのですが、その指導をただ一人の日本人コンサルタントに一貫して委ねて、この実績を挙げたといいます。本件は、シンポジウムの日本人参加者たちの投票で、「私にとって最もよかった発表」に昨年の第一報に続き表彰されました。「TRIZの実地適用事例/成功事例が欲しい」というあなたにぜひ読んでいただきたい発表です。和文ページには、和文スライドPDF中川の紹介の和訳を掲載し、英文ページでも、英文スライドPDF と中川の紹介 (シンポジウムのPersonal Report 抜粋) を掲載しています。

  TRIZシンポ2008オーラル発表:   「世界初自動両面印刷機開発での TRIZとUSIT活用」   

菅野 比呂志 (東北リコー(株)) 、 第4回TRIZシンポジウム、2008年9月10-12日、ラフォーレ琵琶湖。
紹介: 中川 徹 (大阪学院大学) (英文: 2008年10月26日)、(和文 : 2009年4月18日)。(掲載: 2009.12.30)
この発表は、デジタル孔版両面印刷機「リコー Satelio Duo 8」の着想から開発までの一部始終で、TRIZとUSITによる思考がどのように寄与したのかを、開発者自身が丁寧に報告したものです。孔版印刷というのは、昔から学校で使われてきた「ガリ版」のことです。印刷の定着プロセスがなく、インクが紙の繊維に自然に染み込んで乾くのを待ちますから、片面の印刷後すぐに裏面に印刷しようとすると汚れてしまいます。このため、デジタル孔版印刷機で両面印刷することは、永年の見果てぬ夢だったといいます。著者はTRIZを学んで、最小問題の考えから「一つの印刷ドラムで両面を印刷する」着想を得て、開発に取り組みます。汚れの問題に難渋しますが、TRIZの賢い小人たちのモデリング(SLP) により、微小突起をもつビーズローラを開発して解決しました。その後USITをも学んで、さまざまな問題を解決して、新製品の開発に成功しました。2007年3月に発売し、お客さんから「永年夢見ていた製品だ」と評価されたとのことです。本発表は参加者による投票で表彰されたものです。日本TRIZ協会から(株)リコー殿に、スライド全文の協会サイトでの公開掲載を要請していますが、まだ許可を得られていません。中川のPersonal Report (英文) は2008年10月にスライド引用許可を得て公開していますので、今回その紹介文の和訳を独立ページとして掲載いたします。

  TRIZシンポ2008オーラル発表:   「振動騒音問題解決の定石へのTRIZ応用試行 - 動力学理論とTRIZ原理の関連付け」   

石濱 正男 (神奈川工科大学) 、 第4回TRIZシンポジウム、2008年9月10-12日、ラフォーレ琵琶湖。
スライドPDF: 和文英文
紹介: 中川 徹 (大阪学院大学) (英文: 2008年10月26日)。(掲載: 2009.12.30)
著者は概要でつぎのように書いている。「振動解析の教科書は多数あっても「解析手法」ばかりが載っていて、問題解決という記述は殆どない。その逆に、機械工学系のハンドブックでは、個別の製品についての現状技術紹介が羅列されていることが多く、その製品や事例以外の一般問題について解決策を与えはしない。そこで、著者はTRIZの考え方を応用し、振動制御の定石を「設計原理」で整理して「逆引き辞書」の機能を持たせることを試行している。TRIZの発明原理と振動騒音の力学的方程式を関連付け、さらに従来の技術を系統的にまとめた「定石」に進む方法である。」と。シンポジウムの後に著者が論文投稿した国際学術雑誌での掲載が確定しましたので、著者の承認を得て本サイトにスライド全文を公表・掲載いたします。(また、英文Personal Report で伏せていました一部のスライドも公表します。)

  TRIZ/USIT 適用事例: 「コード・ケーブルを絡まなくする方法:諸事例の体系的分類による考察」

中川 徹、伊藤 智之、塚本 真庸 (大阪学院大学)、第5回日本TRIZシンポジウム、2009年9月10-12日、国立女性教育会館、埼玉県比企郡嵐山町。および、ETRIA "TRIZ Future 2009" 国際会議、2009年11月4-6日、Timisoara工科大学、ルーマニア。(掲載: 2009.11.23)
伊藤(2007年1月)および塚本(2009年1月) の卒業研究をベースにして、発展させたもの。コードやケーブルが絡まるのを防止したい、という問題提起に対して、個別の解決策を案出する代わりに、いままで知られている多数の解決策を集めて体系化することを試みた。事例を多数集め、機能に注目して、ボトムアップに分類した。しかし、分類の説得性を増すには、より体系的な思考が必要と考え、システムのスコープを限定する方法を採用した。(A) 1本のコード/ケーブル、(B) 複数本のコード/ケーブル、(C) コード/ケーブルと機器との接続部、(D) システム全体というスコープで、段階的に考察して、「コード・ケーブルを絡まなくする方法の体系」を、説得性のある形で導出した。和文はTRIZシンポジウムでのもの (論文 スライド )、英文はTRIZシンポジウム (論文 スライド ) と (改訂した)ETRIAでのもの (論文 スライド ) を掲載している。

  TRIZシンポ2008オーラル発表:   「サムスン電機における TRIZ と イノベーション・カルチャ」   

SeHo Cheong; Vasily A. Lenyashin; Alexander T. Kynin; Naum B. Feygenson; YongKwan Lee; Seungheon Han (Samsung Electro-Mechanics Company、韓国); スライド和訳: 海野 誠(川崎重工業)、 第4回TRIZシンポジウム、2008年9月10-12日、ラフォーレ琵琶湖。
スライドPDF: 和文英文、論文PDF: 英文
紹介: 中川 徹 (大阪学院大学) (英文: 2008年10月26日)。(掲載: 2009. 7.10)
韓国、とりわけサムスングループは、産業界におけるTRIZの推進において、世界で最も活発に進んでいるように見えます。本論文は、サムスン電機の本社研究所を率い、TRIZを含む革新技法の推進を行なっているマネジャ自身が発表したものです。シンポジウムの期間中にも大変注目された発表です。

  TRIZシンポ2008ポスター発表:   「テスター用ポゴピン再利用プログラム」   

Paul Devaraj, Si Wai Chiang (インテル、マレーシア); スライド和訳: 横山 和正 ((株)東芝)、 第4回TRIZシンポジウム、2008年9月10-12日、ラフォーレ琵琶湖。
スライドPDF: 和文英文
紹介: 中川 徹 (大阪学院大学) (英文: 2008年10月26日)。(掲載: 2009. 7.10)
インテルが(Amir Roggell の) 基調講演の他に発表した4件の事例研究の一つ。半導体チップのテストをする装置において、ポゴピンと呼ばれる微小な金製のプローブ端子があり、その交換コストが高かった。TRIZで問題解決を行い、ポゴピン自身のテスト装置を導入することにより、過剰な交換を不必要にした。

  TRIZシンポ2008ポスター発表:   「磁気記録媒体の解決しようとした課題と技術の進化」   

鈴木博之 ((株) 日立製作所 中央研究所)、 第4回TRIZシンポジウム、2008年9月10-12日、ラフォーレ琵琶湖。
スライドPDF: 和文英文、論文PDF: 和文英文
紹介: 中川 徹 (大阪学院大学) (英文: 2008年10月26日、和訳: 2009年7月8日)。(掲載: 2009. 7.10)
著者らが、1986年から2005年に開発した5つの特許をベースにして、面内磁気記憶媒体という分野で何を解決しようとして、どのような技術を開発してきたのか、それらを整理してTRIZで考えるとどんな発明原理を使ってきたといえるのかをまとめています。--残念なことに、著者の鈴木博之さんは、本年6月下旬にご逝去されました。このTRIZシンポジウムでの発表が奇しくもいま、故鈴木博之さんが私達に遺して下さった貴重な論文なのだと、ありがたく思っております。故鈴木博之さんのご冥福を心よりお祈りいたします。

  TRIZ論文&事例 : TRIZ のためのSSAアプローチ と 航空安全問題への応用」    

Shahid Saleem A. Arshad (Applied Innovations, Sydney, Australia)、2009年5月15日 (掲載: 2009. 6.16)
本論文は、航空機の速度検知システムの問題を事例として扱っている。現在の航空機での「ピトー管+ 静圧管システム」 [注: ピトー管で動圧を測る] の弱点を説明し、それが歴史的に数件の大きな航空機事故の原因になったことを述べている。彼はこの論文で、TRIZを補強した彼の方法論を使い、25件の改良/改革案の概念を記述している。あたかも、6月1日にエールフランスのエアバスA330型機がブラジル沖で大西洋に墜落し、228人の人たちが犠牲になった。この事故の真の原因はまだ分からないが、「ピトー管+静圧管」の速度検知システムのトラブルが最も疑われている。この時機に、著者のこの論文を公表・掲載できることは貴重なことである。著者は30年の技術者としての経験の中から独自の方法論を作ってきている。はじめてで馴染みのない面もあるが、この事例を読み解きながらよく考察してみるとよいと思われる。論文は PDF で37頁。

  TRIZCON2009発表:   「USIT Case Study: A Mom’s Bicycle for Safely Carrying Two Children」

[USITセミナーグループ(アイデア社)] 坂田 寛 ((株)日立製作所日立研究所)、須藤 哲也 (積水ハウス(株))、長谷川 圭一 ((株)ブリジストン)、日野 桂・加藤 明 (コクヨファニチャー (株))、 中川 徹 (大阪学院大学) )、TRIZCON2009 (Altshuller協会第11回年会)、2009年 3月16-18日、Woodlnd Hills, CA, 米国。 (掲載: 2009. 5. 7)
昨年のTRIZシンポジウムのボスター発表を、きちんとした英文論文に仕上げて、今年3月に米国でのTRIZCON2009 で発表しました (登壇者: 坂田寛)。TRIZシンポジウムでは、USITトレーニングセミナでの演習の状況と成果、その後の考察と新しいアイデア(子ども二人を前に乗せる案) について発表しました 。その後、TRIZシンポの紹介(中川) において、自転車産業振興協会の動きやオランダでの自転車の例を紹介して議論し、和訳して本ページに掲載しています。その後、論文執筆の過程で気がついたことを「図を描くことの意義」にまとめました(中川)。これらのすべてを包含したものが、今回の英文論文 とその発表スライドです。一つの実問題について、問題を定義し、現在のシステムと理想のシステムをさまざまな角度から分析し、解決策を自由にそして体系的に考え、課題を突き詰めて新しい解決策を得たこと、その中での初期の不完全さとその克服の思考過程を記述し、USITのしっかりした適用事例になったと思っています。

  TRIZシンポ2008一般ポスター発表:   「折り畳み傘へのUSITの適用」

[MPUF USIT/TRIZ研究会] 中村公一 (ソニー(株))、山田悦男( )、瀧本稔(富士ゼロックス(株))、枷場博文 (MPUF事務局)、中山憲卓 (コニカミノルタテクノロジーセンター(株))、牧野泰丈 (横河電機(株))、三原祐治((株)創造性工学研究所)、 第4回TRIZシンポジウム、2008年9月10-12日、ラフォーレ琵琶湖。
スライドPDF: 和文英文
紹介: 中川 徹 (大阪学院大学) (英文: 2008年10月26日、和訳: 2009年5月4日)。(掲載: 2009. 5. 7)
表記の研究会は、MPUF というネットワークベースの会員組織 (無料登録制) で、プロジェクトマネジメントに関する20弱の研究会のうちの一つとして、2007年4月に発足したものです。研究会のワーキンググループの一つが約20回の会合をしてまとめあげたUSIT適用事例です。著者グループのさまざまな素養が持ち込まれて、技法の面ではQFD、TOCなどをも、USITの問題解決プロセスやその表現に使っています。折り畳み傘を、あまり手を濡らさずに簡単に畳める方法について検討しているのですが、非常にさまざまな技術をヒントにして、アイデア出しをしています。それらのアイデアの模型を作って、ポスター発表でデモをし、大変好評でした。ただ、それらのアイデアは、斬新すぎて、現在の折り畳み傘のすぐにできる改良案ではありません。豊富な内容をもつ発表でした。

  TRIZシンポ2008一般発表:   「結果(=利益)を出すためのTRIZ導入と実務適用事例 〜QFD→TRIZ→TMによる商品 開発プロセスの革新〜」

片桐朝彦、土澤聡明、山内武志 ((株) コガネイ)、 第4回TRIZシンポジウム、2008年9月10-12日、ラフォーレ琵琶湖。
スライドPDF(公式ページ掲載): 和文英文
紹介: 中川 徹 (大阪学院大学) (英文: 2008年10月26日、和訳: 2009年4月16日)。(掲載: 2009. 4.21)
これは昨年のTRIZシンポジウムの初日に発表されたものです。(株)コガネイは、空気圧機器の生産から販売までをしている総合メーカーで、従業員約800人とのこと。技術者は、多数のカタログ商品に対して、商品開発から、生産、マーケッティングなどのすべてに関わっている中で、結果(=利益) を出すことを求められています。この商品開発プロセスの革新を目指して、QFD (品質機能展開)、TRIZ、TM (タグチメソッド、品質工学) の導入・適用を目指しました。3年計画で、実験プロジェクトの進行に合わせて、これら3種の技法を導入しています。特に、この3技法をただ一人のコンサルタントに (「運命共同体」として) 指導してくれるように依頼したというのが興味深いことです。社内研修で技法の広い理解を作りつつ、特定プロジェクトに適用して商品開発を実践していっています。2年弱の実績と成果を(コンサルタントでなく) 技術者自身が発表しました。大きな反響を呼び、参加者投票で二位になりました。おめでとうございます。公式ページにスライド (和文28枚、英文 4枚)を掲載しています。本ページ は中川の紹介を、昨年10月の「Personal Report」(英文) から抜粋し、このたび 和訳して掲載します。ぜひ多くの方にスライド本文を読んでいただきたいと思います。

  TRIZシンポ2008一般発表:   「親子で取り組むTRIZ〜夏休み自由研究「アメンボ」へのTRIZ活用」

宮西太一郎(金沢・兼六中学2年)、宮西克也(父)、 第4回TRIZシンポジウム、2008年9月10-12日、ラフォーレ琵琶湖。
スライドPDF (公式ページ掲載) : 和文英文
紹介: 中川 徹 (大阪学院大学) (英文: 2008年10月26日、和訳: 2009年4月16日)。(掲載: 2009. 4.21)
これは昨年のTRIZシンポジウムの初日に発表されたもので、中学2年生の男の子とその父親による発表です。中学1年の夏休みの自由研究で、太一郎君が「アメンポがどうして水面上に浮いて滑れるのかを知りたい」と、父親に相談しました。TRIZを知って半年だった技術者の父は、TRIZのいろいろな考え方を使えば、面白いものができると直感しました。「絶対叱らない」という約束で、男の子が父親のリードのもとに取り組んだ成果が、この発表の内容です。どうすれば水面上に「立てる」か? アメンボの身になって、いろいろな現象・効果を考えつつ、アイデア (仮説) を作る。その後で図書館で調べて確認し、実際に模型を作って水面に浮かべて実験しています。仮説の作り方は、いわば、アメンポの代りになって発明しようとしているのです。シンポジウムでは、発表の最後に太一郎君がビデオで感想を話しました。面白かった、よく分かったというのです。この発表は参加者投票で一位になりました。おめでとうございます。日本の中学1年生がTRIZを使った記念すべき発表です。スライドそのものは公式ページに掲載されていますが、本ページ は中川の紹介を、昨年10月の「Personal Report」(英文) から抜粋し、このたび 和訳して掲載します。ぜひ多くの方に読んでいただきたいと思います。

  TRIZシンポ2008特別講演:   「松下電器 本社R&D部門におけるTRIZ活動 −システム・方式・ソフトウェア技術への適用−」

福嶋洋次郎 (松下電器産業)、 第4回TRIZシンポジウム 特別講演、2008年9月10-12日、ラフォーレ琵琶湖。
スライドPDF: 和文英文
紹介: 中川 徹 (大阪学院大学) (英文: 2008年10月26日、和訳: 2009年3月7日)。(掲載: 2009. 3. 8)
同社のシステム・エンジニアリングセンターにおいて、IT/ソフトウェア分野の実業務にTRIZを適用していくことを実践し、5年間で150プロジェクトを実施したという、驚異の報告。一般的にいうと、TRIZ はもともと機械、電気、化学工業などの旧来の(ハード的な) 技術分野をベースにして発展してきたから、情報通信技術やソフトウェア技術などの分野においては、まだ適用事例があまり発表されていず、適用のしかたを試行していく必要がある。その中で本件では、従来のTRIZの理解を少しずつ拡張、適応させて、IT/ソフト分野で使っている。TRIZの研修の他に、実業務において、技術者のグループをTRIZのチームがガイド/支援して、プロジェクトの企画、問題の定義と分析、解決策の生成を行う。これらのプロジェクトはすべて、部門のマネジャやスタッフによる中間チェックおよび最終チェックを経て、実務に落とし込んでいく仕組みができている。TRIZにこだわらずにTRIZを使うのだといい、他の方法をも取り込み、TRIZの理解を拡張して適用していることが興味深い。すぐれた実践である。特別講演のスライドは公式ページに先月掲載、中川の紹介 (「Personal Report」の関係部分) の英文と 和訳を今回掲載した。

  TRIZシンポ2008基調講演:   「インテルにおけるTRIZの展開」

Amir Roggel (Intel, イスラエル)、 第4回TRIZシンポジウム 基調講演、2008年9月10-12日、ラフォーレ琵琶湖。
スライド和訳: 黒澤愼輔 (産業能率大学)。スライドPDF: 和訳英文
紹介: 中川 徹 (大阪学院大学) (英文: 2008年10月26日、和訳: 2009年3月6日)。(掲載: 2009. 3. 8)
2002〜2004年頃から始まった、インテル社内の製造部門を中心にした全社的なTRIZの導入と推進について発表している。製造分野の焦点は、新製品の量産立ち上げ、歩留り、装置の生産性、コストと短納期の4つであるといい、それぞれにTRIZのツール(技法) を使い分けているという。グーロバルに分散している製造部門の諸事業所において、全社的にTRIZの人材養成と適用を行い、それが確実に成果をあげてきているという。(実際の適用事例はインテルマレーシアから 3件が別途発表された。) イノベーションを続けてきたインテル社にとって、TRIZはいまや非常に重要なイノベーションの道具になっているという。力強いメッセージを含んだ基調講演であった。スライドは公式ページに先月掲載、中川の紹介 (「Personal Report」の関係部分) の英文と 和訳を今回掲載した。

  TRIZ/USIT 適用事例: "Applying TRIZ/USIT to A Social & Technical Problem: Auto-locking Door System of Apartment Building"

中川 徹、藤田 新 (大阪学院大学)、ETRIA "TRIZ Future 2008" 国際会議、2008年11月5-7日、Twente 大学、エンスヘーデ、オランダ (掲載: 2009. 3. 2)
藤田 新の卒業研究を発展させてまとめたもの。ゼミの学生たちの議論を、TRIZ/USITを使ってリードし、KJ 法で整理して、解決策を作っていった。マンションのオートロックドアでは、不審者が住人の後について容易に入っていけることが問題である。その根本原因を3つ見出した。ドアは安全のためにゆっくりしか閉まらない、住人が不審者をいれてしまう、二つのグループがたまたま入り口であったときのルールが有効/明確でない。これらの解決策を一つ一つ議論していった。結論として、IT利用の論理的/仮想的なドア制御システムを作り、現在の物理的ドアの上位に置いた。住人、訪問者は認証に際してその同行人数を登録する。認証はドアの開閉状態に関係なくいつでも行なう (義務がある/可能である)。認証済みの人数以上の人が入ると、システムが警告/警報する。このような新しい技術的な設計の選択により、心理的問題、社会ルール的な問題もすべて解決される [はずである]。2007年のTRIZシンポジウムで、和文の論文を先に発表している。

  TRIZ/USIT 適用事例ノート: 図を描くことの意義 (1) 「二人の子どもを安全に乗せられる自転車」の事例から

中川 徹 (大阪学院大学)、2009年2月22日 (掲載: 2009. 2.22)
図を描いたこと、その図を描き変えたことによって、考えが飛躍したという経験を具体的に記録しておきたいと思い、急に思い立って書き上げた原稿です。つぎの項目があります。(1) 子どもの座席の高さの影響について: 倒れそうな時を前から見た図。(2) 理想のイメージ: 具体的なものを描かない図。(3) 三人乗り自転車の機能分析の図: すっきりと表現した図の威力。(4) 新しいシステム案を位置づける: 機能分析図での表現 。(5) 親と前輪の距離を大きくする: ハンドルとフォーク軸を分離する案、前に子ども二人の案。これらのそれぞれについて、つぎパターンで記述しました。問題の状況、(注: 技法の要求)、従来の図、新しく描いた図、図を描いて(飛躍的に)分かったこと、教訓。USITの考え方 (技法) のノウハウの事例報告にもなっているものと思います。

  TRIZ/USIT論文: USIT適用事例: 二人の子供を安全に乗せられる自転車

[USITセミナーグループ(アイデア社)] 須藤 哲也 (積水ハウス(株))、坂田 寛 ((株)日立製作所日立研究所)、長谷川 圭一 ((株)ブリジストン)、日野 桂・加藤 明 (コクヨファニチャー (株))、 中川 徹 (大阪学院大学)、日本TRIZ協会主催 第4回日本TRIZシンポジウム、2008年 9月10〜12日、ラフォーレ琵琶湖 (滋賀県守山市) (掲載: 2009. 1.29)
このUSIT適用事例は、2008年3月にアイデア社主催 (講師: 中川)で行なった USIT 2日間トレーニングセミナーの成果です。自転車に子供を2人乗せることは現在は道路交通法違反ですが、お母さんたちの強い要望を受けて、警察庁が安全性が保証されれば許可する意向を示したと伝えられ、この問題の解決を試みました。分析のしかた、アイデアの体系化のしかた、(二人の子供を前に乗せる) 斬新なアイデアなど、興味深い結果を得ました。TRIZシンポジウムで、須藤さんが日本語で、坂田さんが英語で、ポスター発表しました。ポスタースライドのPDF、中川による紹介 (英文でのTRIZシンポジウム紹介から部分和訳)、その後の情報などを記載しました。セミナー中とセミナー後の両方の経過を記述しており、USITのダイナミックな利用のしかたがわかることと思います。和文スライド PDF

  TRIZ論文: マイクロエレクトロニクスにおける40の発明原理

Gennady Retseptor (AVXイスラエル株式会社、イスラエル) 、TRIZ Journal, 2002年 8月; 訳: 市川旦典、2008年10月22日 (掲載: 2008. 11.16)
[原文はいまから 6年前に、TRIZ Journal に掲載されたもの。市川且典さん (元 新電元工業) が、独自に翻訳し、寄稿いただいた。訳者は、半導体関連の仕事をしており、ずっと以前にこの論文を自分で翻訳して、いつも手元で見ていたという。自分に近い分野でのTRIZの適用事例 (特に40の発明原理で分類されたもの) を学ぶことは、TRIZを理解し、適用力を培うための、有効で、効率的な方法である。和文ページには紹介と、和訳PDFを掲載。英文原典は TRIZ Journalを参照されたい。]

  TRIZ論文: 日立グローバルストレージテクノロジーズにおける開発エンジニアのためのTRIZ推進活動とその実務適用例」

有坂寿洋、津波古和司、鈴木博之 ((株)日立グロ−バルストレージテクノロジーズ)、第3回TRIZシンポジウム (日本TRIZ協議会主催)、2007年8月30日〜9月1日、東芝研修センター (横浜市港北区) (掲載: 2008. 3. 9)
[TRIZシンポジウムの第3日午後にポスターセッションで発表されたものである。ハードディスクドライブの開発・製造の分野の技術者たちにTRIZを導入するに当たって、この分野の技術用語を矛盾マトリックスのパラメータに変換する表を作り、また自分たちの分野での技術事例を40発明原理に対応させた。さらに実地問題での適用事例2件を詳しく報告している。ハードディスク上にできた傷を、低速回転させた「ヘッド自身をぶつけて直す」方法。また、ヘッド位置を制御するアクチュエータの振動を抑制するに際して、4ヒンジ機構を使い、「硬くするのでなく、柔らかくして振動を抑制した」解決策。両者とも、意外な、素晴らしい解決事例である。著者の論文概要スライド全文(和文)PDF、および英文ページ に、中川の紹介 (Personal Reportより)  と、英文スライドのPDF  を掲載した。]

  TRIZ推進事例: TRIZのユーザを増やすにはどうすればいいか?に挑む 〜宮城TRIZ研究会の独自開発ツール「智慧(ちえ)カード」〜」

石井力重(株式会社デュナミス/NEDO) 、 伊藤利憲 (宮城県産業技術総合センター) 、第3回TRIZシンポジウム (日本TRIZ協議会主催)、2007年8月30日〜9月1日、東芝研修センター (横浜市港北区) (掲載: 2008. 2. 8)
[TRIZシンポジウムの第2日午後にポスターセッションで発表され、随分反響を呼んだ。TRIZのセミナーの参加者が、自社に戻って仲間に伝えようとしても、なかなかTRIZによる創造活動の良さを伝えられない。どうすればうまく伝えられ、TRIZユーザが増やせるかと考えて、40の発明原理を分かりやすい、ゲーム感覚のカードにすることを試みた。「分割」、「分離」でなく、「分けよ」「離せ」と表現し、簡潔な絵を描き、若い機械系の技術者のセンスのものにした。学生や企業などで使いながら改良してきた。著者ら2人が中心になって、仙台にTRIZを根づかせようと、地域の企業と一緒にTRIZ研究会を作っている。和文で論文概要 、論文スライド全文、および英文ページ に、中川の紹介 (Personal Reportより) を掲載した。]

  TRIZ/USIT適用事例: 紙搬送機構設計のUSIT活用による技術伝承」

深津 邦夫 (東芝ソシオシステムズ)、第3回TRIZシンポジウム (日本TRIZ協議会主催)、2007年8月30日〜9月1日、東芝研修センター (横浜市港北区) (掲載: 2008. 1.29)
[TRIZシンポジウムの初日午後にシングルセッションで発表されたもの。団塊の世代から若い世代に技術伝承していくために、著者は独自の設計方法論を創り、また技術知識を載せた充実した社内ホームページを作成した。しかし、そのHP上の技術知識が急速に時代後れになり、却って新しいアイデアを創る障害に成りうると、考えるに至った。著者は最近TRIZ/USITを学んでその有用性を知り、創造的な問題解決の能力こそ若い世代に継承する必要があると考えた。公募制のUSITトレーニングセミナーで著者の専門分野での問題解決を行い、その過程と結果を具体的に示している。和文で著者の論文概要スライド全文、および英文ページ に、中川の紹介 (Personal Reportより)  と、英文スライドのPDF  を掲載した。]

  TRIZ適用事例: 印刷可能な接着剤の物質特性改良」

Jae-Hoon Kim, Joon-Mo Seo, Young-Ju Kang, Byoung-Un Kang (LS Cable、韓国)、第3回TRIZシンポジウム (日本TRIZ協議会主催)、2007年8月30日〜9月1日、東芝研修センター (横浜市港北区) (掲載: 2008. 1.29)
[TRIZシンポジウムの第2日午後にポスターセッションで発表されたもの。プリント基板にマスクをして接着剤を印刷塗布する際に、マスクを外す過程で接着剤が持ち上げられ、泡、はみ出し、盛り上がりなどを生じ、後工程で欠陥を作る原因になっている。これを解決するために、TRIZ知識ベースの示唆により、接着剤をミクロの視点から考察して、その物質特性を改良した。本件は (LS Cable社からのいくつかの発表と同様に) 企業での実際の問題を着実に解決していった過程を詳しく述べていて、大変参考になる。和文では、中川の紹介 (Personal Report の部分訳) と ポスター紹介スライド を掲載し、英文ページ には、中川の紹介、英文論文、および英文スライドのPDF を掲載した。]

  TRIZ発表スライド: "TRIZ"の製造系への応用〜プリンター完成工程における慢性不良撲滅の取組み」

古賀陽介 (パナソニック コミュニケーションズ株式会社)、第3回TRIZシンポジウム (日本TRIZ協議会主催)、2007年8月30日〜9月1日、東芝研修センター (横浜市港北区) (掲載: 2007.12.23)
[本件は、TRIZシンポジウムの第1日午後のシングルトラックで発表されたもので、(基調講演を別にして) 今回のシンポジウムの最大の成果であると私は思う。本事例は多くの点で非常に印象的である。大きな問題に対して短期間で解決を実現したこと、そのために、多数の解決策アイデアを生成し、実効のある対策を導きだし、多数の対策を同時に実施したこと、などである。スライドのいくつかの写真でよく分かるのは、工場の人々がこのプロジェクトに真剣に参加し、自分たち自身の意識の変革を体験したことである。本発表は、TQCスタイルの品質管理の活動を、TRIZの考え方 (思想) をバックにしたずっと進んだものに向上させるための、非常に優れた事例でもある。著者の論文概要中川の紹介 (Personal Reportの部分和訳)スライド全文(和文)PDF英文ページ英文スライドのPDF  を掲載した。]

  TRIZ/USIT論文: TRIZ/USITによる創造的な問題解決の思考法の教育と訓練」   (2007.11.18)

中川 徹 (大阪学院大学)、欧州TRIZ協会 (ETRIA) 主催、TRIZ Future 2007 国際会議、2007年11月 6日〜8日、フランクフルト、ドイツ (掲載: 2007.11.18)
[TRIZをベースにした創造的問題解決の思考法について、企業技術者に対して訓練 (研修) する場合と、大学の学部生に対して教育する場合とを対置しつつ、中川の活動とその教訓を述べた。まず、教える内容が問題であり、TRIZ からUSITにその重点を移行してきている。企業技術者には、USIT2日間トレーニングで、3題の実問題を並行して解決するグループ演習が有効である。一方、学部生の場合には、動機づけおよび多くの基盤知識の教育が不可欠である。大阪学院大学では、1学期間の講義 (2年生)と、2年間のゼミナール (3、4年生)とで教育している。ゼミでは身近な問題でのグループ演習が最も効果がある。技術的な、また身近な問題での、分かりやすい適用事例を創り、学ぶことが、技術者研修と学部生教育の両者を通じて有効で必要なことである。和文(概要)ページ英文ページ論文PDF英文スライドPDF 

  TRIZ/USIT論文: 事例: オートロックドア方式のマンションで不審者の侵入を防ぐ方法 −身近な社会&技術問題へのTRIZ/USITの適用事例−」   (2007. 9.13)

中川 徹、藤田 新 (大阪学院大学)、第3回TRIZシンポジウム (日本TRIZ協議会主催)、2007年8月30日〜9月1日、東芝研修センター (横浜市港北区) (掲載: 2007. 9.13)
[中川のゼミでの藤田君の卒業研究を発展させたものです。身近な問題にTRIZ/USITを適用して、きちんとした解決策を得ました。マンションでは、オートロックのドアにしているのだけれども、不審者が容易に入ってくる。ドアが10秒ほど開いているから、不審者も住人の振りをして続いて入ればよい。これは技術だけの問題ではなく、黙って入れてしまう住人の心理の問題、たまたま二人 (あるいは別グループ) がドアの所で一緒になったときの社会ルールの不明確 (欠如) の問題がある。ゼミの討論を通じてこれらの原因を書き出し、その因果構造を明確にして、新しい解決の方向を考えた。プライベートゾーンであること、各人(各グループ)が認証手順を踏むべきこと、その認証をドアが開いている時にも受け付け、グループの人数を入力すること、などを明確にした。一方、リアルタイムの画像処理能力をもったコントロールシステムを構築して、入構人数を常時把握し、認証した以上の人数が入ると警告するようにする。従来どおりゆっくり安全に開閉する機械的・物理的なドアに、瞬時に判断し注意・警告する情報ベースの論理的入構管理システムを追加している。このようにして、人々の心理と社会ルールの問題を解決し、それを技術で保証する新しい解決策を得た。シンポジウムで警備関係の経験を持つ方から、「クールな解決策ですね」と言っていただいた事例である。概要紹介卒業論文概要和文の正式論文 (HTML PDF)、和文スライドのPDF   を掲載。また、英文ページ英文スライドのPDF  を掲載した。]

  TRIZ論文: 事例: スーパ・イフェクツ (Super Effects): TRIZ(発明問題解決の理論)の相乗効果: 絶縁ワイヤボンディング技術 X-Wire の意義」   (2007. 9.13)

Gunter Ladewig (PRIMA Performance Ltd.、カナダ)、Robert Lyn (Microbonds Inc.、カナダ))、TRIZCON2007: 第9回 Altshuller Institute TRIZ 国際会議、2007年 4月23日〜23日、ルイビル、ケンタッキー、米国。和訳: 市川且典 (新電元工業株式会社)、中川 徹 (大阪学院大学)、 2007年 9月 6日(掲載: 2007. 9.13)
[これはTRIZCON2007で発表されたすばらしい事例です。半導体産業において、チップの性能を引き出す際の制約になっているのが、チップ間、チップと基板の配線です。従来のワイヤボンディングは非絶縁のためチップ周辺のみに配置しました。そして最近のより高度 (高価) なものはハンダボールを格子状に並べたエリアアレイフリップチップです。これらは、TRIZの進化のトレンド (「線の幾何学的進化」)でいうと、2次元の線・曲線の段階を十分展開せずに、3次元に跳んでいるからよくないのだと、著者たちはいいます。彼らは絶縁したワイヤを開発し、従来のワイヤボンディング装置を少し改良して、どことどこでも稠密に配線できる新しいワイヤボンディング技術 (「X-Wire」)を開発しました。この技術は、急激に普及する素地をもっていて、現在の半導体技術に雪崩のような技術革新の連鎖反応 (Super Effects) を起すだろうと、著者たちは主張しています。TRIZが技術開発に指針 (あるいは確信) を与えたという点で注目されます。市川さんが和訳を志願下さり、感謝します。TRIZCON2007 参加報告で紹介した。和訳論文を、HTML PDFで掲載。英文ページ英文論文のPDF  を掲載した。

  TRIZ論文: 事例: 新しい原動機 (ペルナ・モータ) と そのTRIZによる評価」   (2007. 8.17)

Vratislav Perna (PERNA Motors, チェコ共和国), Bohuslav Busov (Brno Univ. of Tech., チェコ共和国), Pavel Jirman (Tech. Univ. of Liberec, チェコ共和国)、ETRIA 'TRIZ Future 2006' 国際会議、2006年10月 9日〜11日、コルトレイク、ベルギー。和訳: 齋藤昌弘 (ヤンマー株式会社)、中川 徹 (大阪学院大学)、 2007年 8月 4日(掲載: 2007. 8.17)
[この論文は、最近チェコで第一著者が発明した「まったく新しいタイプの原動機」を紹介し、それを第二、第三著者がTRIZの観点から整理し、評価したものです。その発明は、「非線形のねじの形のロータ2本を噛み合わせた、新しい概念の原動機」というのが内容です。通常のエンジンはピストンの往復運動を作り出しますが、これはタービンと同じように、最初から回転力を作ります。電気は使いません。またこの原動機の概念の一部を実現することによって、ボンプやスクリュを実現できます。実際に著者らは新しいタイプの船のプロペラ (推進機、スクリュ) を試作し、実験して成功しています。この基本発明の適用範囲は、エンジン、ディーゼルエンジン、ロータリエンジン、ガスタービン、ターボジェット、電気モータ、ポンプ、コンプレッサ、真空ボンプ、プロペラ、スクリュ、など非常に広範囲に及ぶものと考えられています。ともかく、一読では理解しがたい、信じがたいでしょう。それなら、3回じっくり読んでごらんになるとよいかもしれません。ともかく、船のスクャリュとしては3年前に実験ずみの技術です。ETRIA 参加報告で紹介した。和訳論文を、HTML PDFで掲載。英文ページ英文論文のPDF  を掲載した。]

  TRIZ論文: 事例: TRIZは情報通信技術(IT)における大規模なシフトを予見する」   (2007. 7. 3)

Filip Verhaeghe (Self-Star Corporation、ベルギー)、ETRIA 'TRIZ Future 2006' 国際会議、2006年10月 9日〜11日、コルトレイク、ベルギー。和訳: 石野慈雨、中川 徹 (大阪学院大学)、 2007年 6月22日(掲載: 2007. 7. 3
[この論文は、情報通信技術分野 (IT) における最近の大きな流れを捉え、それがTRIZの発明原理や進化のトレンドで示されている方向であることを主張している。ハードを買い、ソフトを買って、自社で各種ビジネス情報処理を行うという従来法 (オンプレミスIT) に対して、サプライヤがサーバを運用し、ユーザ企業は簡便なPC とブラウザを使って利用し、ビジネス情報もサーバ側に送って処理をする方法 (オンデマンド法) が台頭しており、今後それに大きなシフトを起すと考える。例えば、検索のGoogle、顧客関係管理のSalesforce.com がその代表。著者自身はビジネス・インテリジェンスの分野でこのオンデマンドを実現しようと考え、開発している。--IT分野にTRIZが大きな指針を与えることを示した貴重な論文。和訳論文を、HTML PDFで掲載。英文ページ英文論文のPDF  を掲載した。]

  TRIZ論文: 事例: TRIZ活用事例 − 造船における船体腐食防止のための新しいコンセプトの開発」   (2007. 5.23)

Jan. R. Weitzenbock and Stefan Marion (Det Norske Veritas, ノルウェイ)、ETRIA 'TRIZ Future 2006' 国際会議、2006年10月 9日〜11日、コルトレイク、ベルギー。和訳: 長谷川陽一 (富士フイルム)、中川 徹 (大阪学院大学)、 2007年 5月22日(掲載: 2007. 5.23)
[この論文は船体の腐食防止という古くからの大きな問題にTRIZを適用し、きちんとした分析をして、明確な解決の方向を打ち出したものである。その方法はDarrell Mann の教科書をベースにしている。問題定義、機能属性分析、究極の理想解を使って分析し、ついで、技術進化のトレンドと知識ベースを用いて解決の方向を考察し、それをロードマップとして表現している。各段階で得た結果をきちんと記述しているので大いに参考になる。造船業界の一つの中心的な課題について、他分野の技術も参考にして、大きな方向づけをしていることが大変参考になる。和訳論文を、HTML PDFで掲載。英文ページ英文論文のPDF  を掲載した。]

  TRIZ論文: Classes of 'Creative Problem Solving Thinking' -- Experiences at Osaka Gakuin University --」  

中川 徹 (大阪学院大学)、TRIZCON2007 国際会議発表、2007年4月23日〜25日、ルイビル、米国。(掲載: 2007. 5. 6)
[前に和文で発表した報告「「創造的な問題解決の思考法」の教育実践」の主要部を、英文にしてTRIZCONで発表した。特に、2年次での1学期間の講義、3年次でのゼミ、および4年次での卒業研究ゼミを説明し、卒業研究の成果などをまとめて紹介した。HTMLのページ論文のPDF (214KB)  、および発表スライドのPDF (639KB) ]

  TRIZ論文: 分野事例: 半導体デバイスとその製造時における静電気放電対策にTRIZを適用する」

Teong-San Yeoh (Intel Technologies, Malaysia)、TRIZCON2006 国際会議発表、2006年4月30日〜5月2日、ミルウォーキー、米国。和訳: 市川旦典 (新電元工業株式会社)、中川 徹 (大阪学院大学)、 2007年4月 2日(掲載: 2007. 4. 5)
[半導体デバイスが微細化するにつれて、静電気放電による損傷の危険度がますます大きくなっている。デバイスそのものに組み込むべき静電気放電対策、および製造・ハンドリング時に行うべき静電気放電対策について、現在の技術知識をTRIZの眼でレビューして、TRIZの発明原理の言葉で説明した。一つの技術分野をTRIZできちんと理解するやり方を示しており、その有用性、適用可能性がよく分かる。今後さまざまな分野 (工学、農学、医学、ソフト開発、ビジネス分野など) に適用できる一つのモデル。和訳論文を、HTML PDFで掲載。]

  問題解決事例 (VE): 「JR大阪駅改良工事における移動式券売機室の開発

片山 孝治(JR西日本)、第38回VE関西大会、2007年 2月16日、大阪国際交流センター(大阪市天王寺区)(掲載: 2007. 4. 5)
[大阪駅の大規模改良工事で、券売機室を数次に渡って移設する必要にせまられた。従来法では仮囲いなどで40日間コンコースが狭くなり多大の不便がある。これを、1晩だけで移設する方法を作り、実施した。参考になるのは、問題点を階層的に整理し、それを課題(目標) 表現に変換し、解決策の体系を創り出すこと。VEの方法であるというが、TRIZ/USITでも大いに使えばよい。すばらしい事例。論文をPDFで掲載。]

  TRIZシンポ発表スライド: 「松下電工におけるUSITの推進活動」

辻 公志・橋爪二郎(松下電工)、日本TRIZ協議会主催 「第2回TRIZシンポジウム」, 2006年 8月31日- 9月 2日, パナヒルズ大阪 (大阪府・吹田市) (掲載: 2007. 3. 1)
[中川を講師とした2日間USITトレーニングを3回試行したのちに、著者たち自身が講師になり社内での2日間USITワークショップを実践してきた。機構系 (6件)、電気・システム系(5件)、化学・生体系(3件)で合計14テーマを実践した結果をアンケートで示している。5人程度の技術者のグループをUSITプロセスてリードし、2日間で平均27件のアイデアを創出した。参加者の92%がこの手法を他の人たちに薦めると評価し、着実な実践法を確立したといえる。中川の「TRIZシンポジウムのPersonal Report」での記述を和訳して紹介とし、和文スライド英文紹介スライドをPDFで掲載した。]

  TRIZ/USIT論文: 教育実践:  「「創造的な問題解決の思考法」の教育実践」

中川 徹 (大阪学院大学)、2006年11月27日、大阪学院大学『人文自然論叢』掲載予定 (2007年 3月)、 (掲載: 2007. 1.11)
[私の大阪学院大学情報学部での教育活動のほぼ全体 (特に、創造性教育に関する部分) を記述したもの。学生たちに、自分の身近な問題、技術的な問題について、創造的に考え、問題解決をする考え方を身につけさせるように教育し、また、自分の考えをきちんと話し、レポートなどの文書に書き、プレゼンテーションを行うなどの訓練をしている。(a) 1年次のゼミナールでの発表と実務文書の書き方の訓練、レポート(論文) の書き方の教育、(b) 情報科学の専門科目における自由課題のプログラミング、およびソフトウェア計画・設計のグループ演習、(c) 2年次後期の、技術革新の技法TRIZ/USITを導入した「創造的問題解決の方法論」についての一学期間の講義、(d) 「創造的問題解決の思考法」を主題とする3年次ゼミナールでの共同演習および4年次での卒業研究、など。その教育内容とやり方を詳しく述べ、学生たちの適用事例の一端を紹介する。HTMLページ PDFファイル (391KB) で掲載。]

  TRIZシンポ発表スライド: 「TRIZを使ってビジネス英語学習におけるパラダイムを変える

Padma Rajeswari Tata and Manoj Kumar Jaiswal (Infosys Technologies Limited, インド)、日本TRIZ協議会主催 「第2回TRIZシンポジウム」, 2006年 8月31日- 9月 2日, パナヒルズ大阪 (大阪府・吹田市) (掲載: 2006. 12.23)
[第2回TRIZシンポジウムの中で唯一、非技術分野にTRIZを適用した事例。Darrell Mann のビジネス分野へのTRIZ適用法を素直に適用して、短期間ですばらしい実績を挙げた。従来のビジネス英語学習がなぜ効率的でないかの回答を集め、その認識マップを作り、矛盾点を明確にして、解決策を作った。履修の前後にテストをし、座学と自習その他を組み合わせた柔軟性のあるコースを作った。実際的でよく分かる適用法である。中川の「TRIZシンポジウムのPersonal Report」での記述を和訳して紹介とし和文のスライド(訳: 正木敏明 (日東電工)) 英文のスライド、および英文の論文 をそれぞれPDFで掲載した。]

  TRIZシンポ発表スライド: 「学生プロジェクト教育への CAE・実製作と連動した TRIZの応用

石濱 正男 (神奈川工科大学)、日本TRIZ協議会主催 「第2回TRIZシンポジウム」, 2006年 8月31日- 9月 2日, パナヒルズ大阪 (大阪府・吹田市) (掲載: 2006. 11.29)
[同大学の自動車システム開発工学科で取り組んでいるPBL (プロジェクト教育) において、TRIZを導入した問題解決を行わせている。二つの適用事例を詳細に報告している。その一つは、「フォーミュラ SAE」 世界大会 (米国) に向けた学生たちのレーシングカー作りで、エンジンの吸気管の部分の改良の問題。矛盾マトリックスと発明原理を使って、鮮やかな解決策を作った。また、3D CADソフトや機械工作などの素養と合わせて、その解決策の実現可能性を学生自身が見通し、実際に作成していることがすばらしい。大学教育の中でTRIZが実問題解決に適用されてきている事例である。中川の「TRIZシンポジウムのPersonal Report」での記述を和訳して紹介とし和文のスライド英文のスライド、および英文の論文 をそれぞれPDFで掲載した。]

  TRIZシンポ発表スライド: 「溶接レス・パイプ構造体を実現するジョイント構造

横内 稔 (株式会社 タカノ)、日本TRIZ協議会主催 「第2回TRIZシンポジウム」, 2006年 8月31日- 9月 2日, パナヒルズ大阪 (大阪府・吹田市) (掲載: 2006. 11.29)
[長野県の従業員65人のメーカーが、自分たちのオリジナルな製品の開発を目指して作り上げたもの。何をつくるとよいだろうかのアイデア出しから始め、きちんとしたプロセスを踏んで、TRIZを使った問題解決を図っていった。そのプロセスが具体的に、丁寧に記述されている。TRIZで出した解決策の中の問題点をさらにTRIZで解決していく過程がすばらしい。第2回TRIZシンポジウムで最も好評だった適用事例である。中川の「TRIZシンポジウムのPersonal Report」での記述を和訳して紹介とし和文のスライドおよび英文のスライドをPDFで掲載した。]

  TRIZ講演スライド: 「ハイテク企業における  TRIZの推進と適用〜韓国サムソン電子を指導したTRIZエキスパートが語る〜」

Valery Krasnoslobodtsev (米国、TIC)、(株) アイデア 主催 『TRIZ特別公開講演会』、2006年 8月28日、東京・国際貿易センタービル (掲載: 2006. 11. 1)
[2001〜2004年にサムソン電子を指導して、顕著な実績を上げたValery Kraev 氏の講演スライド。「第1部: マネジメントのために」で特に興味深い。TRIZ普及の障害を取り除いた最良の鍵は、その企業の実地の問題にTRIZを適用して、3〜4ヶ月のうちに解決策をプロトタイプに仕上げ、TRIZの有効性を実証したことである。それがトップマネジメントを動かし、技術者たち、そしてシックスシグマの専門家たちを動かしたのだという。「第2部: エンジニアのために」では、ARIZに基づく方法を述べ、3件の具体事例を説明している。和訳スライド (中川訳) の全文は主催者アイデア社のホームページで公開 (本サイトでは概要紹介)、英文スライドのPDF を本サイトの英文ページに掲載した。]

TRIZ シンポジウム 特別講演: 経営にTRIZを如何に活用すべきか?」

山口和也 (パナソニック コミュニケーションズ(株)):  日本TRIZ協議会主催、第2回TRIZシンポジウム、2006年8月31日〜 9月2日、パナヒルズ大阪 (大阪府吹田市)、基調講演。日本TRIZ協議会公式ページに掲載 (2006.10. 2)
[2001年以来、同社の技術開発に「科学的方法論」を導入するために、新しい部門を率いて、全社的活動を推進してきた。まず、田口メソッドを導入し、ついでTRIZ、それから品質機能展開を導入してきた。それぞれ社内コンサルタントができるメンバを多数養成し、製品開発・技術開発の実プロジェクトで適用・実践させている。それをさらに、「経営品質」の改善・推進に結びつけるのが現在の目標。これらの技法の位置づけと全社を動かす組織のしかたを、実践を通じて熱く語る。]
和文スライド (1.1 MB) 英文スライド (1.3 MB)

論文:  「TRIZ適用事例: 壁登りロボットの開発」

Valeri Krasnoslobodtsev, Richard Langevin (TIC, 米国)、日本TRIZ協議会主催第1回TRIZシンポジウム、2005年9月1-3日、修善寺、(掲載: 2006. 3.17)
[昨年9月の第1回TRIZシンポジウムでの発表。英文の論文英文発表スライドをPDFで掲載。和文で紹介と概要。1986〜1998年に著者がサンクトペテルスブルグの大学で行なった壁登りロボットの開発において、TRIZをどのように適用していったかを詳細に記述している。凸凹や割れ目がある壁面を、真空吸引方式の脚で登らせるための工夫。ARIZを (やや簡素化して) 用いている。面白い。]

USIT適用事例: 「忘れものを予防・防止するシステムの考案: USIT 2日間トレーニングセミナーの成果報告 (2005年9月28-29日、東京、公募制)」

中川 徹 (大阪学院大学)、2005年10月 2日。 (掲載: 2006. 2. 1)
[USITトレーニングセミナーでの、2日間の問題解決事例を、ありのままに報告したもの。6セッションでの10枚の模造紙を画像で示し、問題演習での考えるプロセス、やったこと、それへのコメントを記す。ニーズから商品を企画する問題、プロセス (時間変化)が関わる問題、ソフトとハードの両方が関与する問題、解決策を全体として構想していく問題に対して、USITを素直に適用できていることを示した。USITの最新の (臨機応変の) 使い方を示している。]

   推進事例: 松下電工におけるUSITの導入と今後の展開  (掲 載: 2005. 3.18)
       辻 公志・橋爪二郎 (松下電工株式会社),  技術情報協会主催「技術革新の技法TRIZ/USITの企業導入実践セミナー」、2005年2月24-25日、東京都大田区産業プラザPIO   
        「2003年12月より行ったUSIT導入試行の経験を率 直に記す。中川の 2日間USITシトレーニングを 3回実施。機構系、システム・ソフト系、材料系のテーマで試行。今後本格的に導入の方向。スライド32枚。PDF資料。]

  TRIZ推進事例:「TRIZ実践とは 〜パナソニック コミュニケーションズ (株) の活動より」   [掲載: 2005. 2. 7]
      永瀬徳美 (パナソニック コミュニケーションズ株式会社),   2005年 1月31日 (原稿受理); 初出: 知識創造シンポジウム, 発表,  2004年 9月 8-10日, ラフォーレ修善寺 (静岡県中伊豆市) 
         [TRIZ実践に必要な6項目: 明快な目的、TRIZ論議できる社内体制、実践的取り組み、自分の実践事例を作る、あくなき手法改善、決して諦めない意志。実践する若いリーダの気概が伝 わる発表。 ]

  適用事例:DVDピックアップのコスト削 減  (2004. 6.16)
      Hyo June Kim (サムスン SAIT, 韓国), エム・アール・アイシステムズ訳 ; 初出: 第4回日本IMユーザグループミーティング, 発表,  2003年 9月10-12日, ラフォーレ南紀白浜 (和歌山県西牟婁郡白浜町) (英+和);  三菱総研のTRIZ関連サイトに掲載 (2003.10. 7) (和);  著者メッセージなど 2004. 6. 9.受理)  [掲載: 2003.11.27]
         [昨年秋のUGMで発表された5件の適用事例の最初のもの。TRIZのトリミング技法を使うことにより, 革新的な光学系のアイデアを得た。3.7ドルのコスト削減で, 推計は 3年間で1億ドルの効果。サムスン全体にTRIZの威力を認識させ, 推進に拍車がかかった。 ]

TRIZ推進事例:サムスンではTRIZを如何にして適用 したか  (2004. 6.16)
      Hyo June Kim (サムスン SAIT, 韓国), エム・アール・アイシステムズ訳 ; 初出: 第4回日本IMユーザグループミーティング, 発表,  2003年 9月10-12日, ラフォーレ南紀白浜 (和歌山県西牟婁郡白浜町) (英+和);  三菱総研のTRIZ関連サイトに掲載 (2003.10. 7) (和);  著者メッセージなど 2004. 6. 9.受理)  [掲載: 2003.11.27]
         [現在世界中でダントツのTRIZ導入・適用実績を持つサムスン社の若い推進責任者が発表したスライド。ロシアからTRIZ専門家たちを招き, 彼らと共に問題解決を図ることで, 急激にTRIZをマスターし, 研究所だけでなく事業部門に拡大して実績を上げた。現在150プロジェクトに適用し, その70%で高度な特許を創出,また30%で事業的に成功したという。昨年秋のUGMでの衝撃的な発表を, 許可を得て英・和で掲載。 ]

TRIZ+VE 導入・適用事例:JR東日本 における TRIZ−DE と VE を融合させた価値向上技術の活用と適用事例 (快適な鉄道車両トイレ空間の開発)」
    井上敬 治、松野政夫、浜本裕一、田中修司 (東日本旅客鉄道株式会社 研究開発センター), 原稿受理: 2004年 1月 8日; 初出: VE協会主催 第36回VE全国大会, 2003年11月 6-7日, 東京  [掲載: 2004. 1.28]
         [TRIZの9画面法と技術進化のトレンドの概念をベースにして, VE技法と統合して使う。新幹線車両のトイレ空間について10年後のイメージを作り上げている。将来を見据えた新商品開発の方法とその適用事例として貴重 である。 ]

論文・適用事例: 物 理的矛盾を解決した TRIZの実地適用事例: フレキシブル・チューブを使った超節水型トイレ・システム」 
      Hong Suk Lee (朝鮮アイテムディベロップメント社, 韓国), Kyeoung-Won Lee (朝鮮工科大学, 韓国), TRIZ Journal, 2003年11月; 福澤英司 (東陶株式会社)・中川  徹 (大阪学院大学), 2003年1月8日  (掲載: 2004. 1. 8)
         [水洗トイレの節水という世界的な問題に対して, ユーザニーズの分析からTRIZの物理的矛盾を見出し, 時間による分離原理で鮮やかに解決した。TRIZの簡明で強力なお手本。]

TRIZ導入・適用事例:「パナソニック コミュニケーションズにおける TRIZ手法導入情況と商品開発への活用事例: 梱包サイズを半減化した新型電子黒板の開発」
      山口和也・永瀬徳美 (パナソニック コミュニケーションズ株式会社),  2003年10月22日, 11月26日 (原稿受理); 初出: 第4回日本IMユーザグループミーティング, 発表,  2003年 9月10-12日, ラフォーレ南紀白浜 (和歌山県西牟婁郡白浜町) ;質疑応答の記録 (大浦利雄 (NECエレクトロニクス)) [掲載: 2003.11.27]
         [全社の開発プロセス革新の責任者である著者が, TRIZの有効性に確信を持ち, トップダウンでTRIZを導入・指導し, 実際の製品開発に広く・深く適用している。新型電子黒板での適用事例の詳細を記述。推進活動についての質疑応答の記録が感動的。 ]

TRIZ導入・適用事例:「日産自動車におけるTRIZ展開の現状」
      平出高久・望月 朗 (日産自動車株式会社),  2003年10月24日 (原稿受理); 初出: 第4回日本IMユーザグループミーティング, 発表,  2003年 9月10-12日, ラフォーレ南紀白浜 (和歌山県西牟婁郡白浜町) [掲載: 2003.11.27]
     [知的財産部の中にTRIZ導入の核を作り, 部内に毎年キーマンを要請しつつ, 研究所を中心とした技術開発・生産部門においてTRIZを適用していっている。知財部全員がTRIZを使えるようにするのが中期目標。]

TRIZ適用事例:「リコーにおけるTRIZ適用事例: 循環型エコ包装の改良」
      後藤一雄・石川 栄 (株式会社リコー),  2003年10月22日 (原稿受理); 初出: 第4回日本IMユーザグループミーティング, 発表,  2003年 9月10-12日, ラフォーレ南紀白浜 (和歌山県西牟婁郡白浜町) [掲載: 2003.11. 6]
     [社内TRIZ研修の後に早速業務に適用した事例。複写機の納品の際に客先でごみを出さないリサイクル梱包システムに おける, 不具合部品の改良例。設計意図が納品作業者にうまく伝わっていないことを知り, 発明原理をもとに設計をやり直して改善。]

TRIZ推進と適用事例:「TRIZ推進活動の成果と新展開および適用事例  〜 いままでの活動結果からみえてきたこと 〜」
      粕谷 茂 ・ 坂巻克己 (富士ゼロックス株式会社),  2003年10月16日 (原稿受理); 初出: 第4回日本IMユーザグループミーティング, 発表,  2003年 9月10-12日, ラフォーレ南紀白浜 (和歌山県西牟婁郡白浜町) [掲載: 2003.11. 6]
     [富士ゼロックス社でのTRIZの定着状況をデータで示している。複写機の紙の扱いに関する問題解決の事例2件, および非技術分野へのTRIZ適用として「キャリア・アドバイザ制度」の改良の事例を述べる。]

TRIZ実践技法:使えないTRIZはない」
      林 裕人 (株式会社アイデア) 2003年10月12日 (投稿受理); 初出: 第4回日本IMユーザグループミーティング, 発表,  2003年 9月10-12日, ラフォーレ南紀白浜 (和歌山県西牟婁郡白浜町) [掲載: 2003.10.21)]
      [本年9月のUGMでの発表を, 当日のスライドに即してまとめたもの。「どなどな展開」と呼ぶ独自の根本原因分析法を使い, 非常に多数(500個) のアイデアの発想を得て,具体的な3段階の製品目標にまで絞り込んでいくTRIZ適用技法。著者が複数の企業をコンサルティングして編み出したもので, 非常に力強いメッセージを含む。]

TRIZ導入・適用事例:アンリツにおけるTRIZ活動と適用事例」
      片岡敏光, 名波雅也 (アンリツ株式会社), 2002.11.18 (投稿受理); 初出: 第3回日本IMユーザグループミーティング, 発表,  2002年 8月28-30日, ラフォーレ修善寺 (静岡県田方郡修善寺町) [掲載: 2002.11.19]
      [本年8月末に発表された事例報告。1996年から関心を持ち導入を進めてきた。小型ガスセンサのセルを球形にし, 懸案を解決する多数のアイデアの特許を出願した。]

TRIZ導入・適用事例:リコーにおけるTRIZ展開の現状と適用事例」
      杉山邦利, 後藤一雄, 保田尚男, 斎藤秀雄, 鈴木 稔 (株式会社 リコー), 2002. 9.30 (投稿受理); 初出: 第3回日本IMユーザグループミーティング, 発表,  2002年 8月28-30日, ラフォーレ修善寺 (静岡県田方郡修善寺町)  [掲載: 2002.10. 1]
      [本年8月末に発表された事例報告。社内のTRIZ研究会が自力でTRIZ社内教育を実施・定着させてきた。パターン印刷の問題で, 適用法の改良をいろいろ提案している。]

TRIZ推進活動と適用事例:「富士ゼロックスにおけるTRIZ推進活動と代表的適用事 例4編」
      粕谷 茂 ・ 伊本 善弥 (富士ゼロックス株式会社), 2002. 1. 8 (投稿受理);  初出:  第2回 日本IM ユーザーグループミーティング, 滋賀県守山市 ラフォーレ琵琶湖にて, 2001年9月13-14日, 口頭発表 [掲載: 2002. 3.28]
         [昨年9月に口頭発表されたもの。日本企業でTRIZの導入活動がしっかりと定着し, 自分たち自身の新しい適用事例を持ち, それを発表し始めた記念すべき論文。下記のように総論と事例4編をそれぞれスライド形式のPDFファイルで掲載した。]

総論: 推進方法   (PDFファイル) 
事例 A. 稀ガス蛍光ランプの黒化対策にTRIZ手法を応用した事例    (PDFファイル) 
事例 B. 光-電気変換用フレキシブル基板の実装トラブル解決事例    (PDFファイル) 
事例 C. 複写機部品のコストダウン事例    (PDFファイル) 
事例 D. 人材開発テーマの施策創出事例    (PDFファイル) 

USIT事例 &解説 :「「額縁掛けの問題」への解説」 
     中川  徹 (大阪学院大学) 2001年 7月25日,  (一部初出: 中川  徹, 三菱総研主催USIT 3日間トレーニングセミナー, 2001年7月11-13日).   (掲載: 2001. 7.31 [追記: 2001. 8.23] )
      原典:  Ed Sickafus (Ford Research Lab. & Ntelleck): "Unified Structured Inventive Thinking: How to Invent", Ntelleck, 1997, pp. 403-432。訳:中川  徹(大阪学院大学) 2001. 3. 9 (掲載: 2001. 3.23)
      追記・討論:  Ed Sickafus (Ntelleck), 2001年 8月13日  [掲 載:  2001. 8.23]
 英 訳: 中川  徹 2001年 8月 5日, 討論を追記 2001年8月23日    [掲載: 2001. 8.23]
        [3月に和訳掲載 したUSITの教科書問題について, 講演用スライド39枚を作成し, それを分かりやすく解説した。USITのプロセスの心と, 解決策生成技法の考え方が具体例で分かる。]

  TRIZ/USIT適用事例:「USITトレーニングセミナー参加報告: 事例: 電子機器の発熱を自然空冷により効率よく放出する方法」
      上野浩輝 (オムロン株式会社), 2001. 7. 2 (投稿受理);  初 出(口頭): 上野浩輝: 三菱総合研究所主催第5回創造手法分科会, 東京, 2001. 1.19  (掲載: 2001. 7. 4)
       [2000年1月のUSITトレーニングセミナーにおける問題解決の演習事例。その 後の自社内試行も含めた記録]

   「中高層建築物における火災対策 を考えた階段の構造−TRIZ/USIT適用事例」 (英文+和訳掲載: 2001.4. 4)
          中川  徹 (大阪学院大学),TRIZCON2001: Altshuller Institute 第 3回TRIZ国際会議, Woodland Hills, CA, USA, 2001年3月25日〜27日, pp. 5-1〜5-18。和訳: 中川  徹, 2001年 3月14日
    [Altshuller Inst. の許可を得て, 本ホームページの英文ページに原文を掲載し, 同時に和訳を掲載 2001. 4. 4]
            [昨年8月に掲載したものを, 学会発表論文にした。TRIZ/USITを適用した思考過程を一層分かりやすく記述している。]

USIT教科書事例: 「額縁掛けの問題」 
      Ed Sickafus (Ford Research Lab. & Ntelleck): "Unified Structured Inventive Thinking: How to Invent", Ntelleck, 1997, pp. 403-432。
      訳:中川  徹(大阪学院大学) 2001. 3. 9 (掲 載: 2001. 3.23)   [注: 2001.7.31 掲載の解説も参照下さい。]
        [USIT開発者が高校生のためにデモをしたものを記録・拡張。額縁が傾くのをどのように防ぐか? 現象論的にメカニズムを捉え, USITの分析法と解決策生成技法を使って, さまざまの解決策コンセプトを作り出す。この事例でUSIT教科書全体の基本が分かる。]

発明のプロセスとTRIZとの関連 (事例:液晶ウォッチ用高効率DC−DCコンバータ)」 (TRIZ後付け事例研究) 
        森久光雄  (シャープ株式会社), 投稿 2000.10.19 (掲載: 2000.11. 1); 初出 (英語, 口頭): IM社主催第3回北米ユーザグループミーテイング, ボストン, 1999.10.17-19。英文論文: TRIZ Journal, Jan. 2001; 本サイト英文ページ掲載: 2001. 2.28。
         [1970年代前半に行った著者自身の技術開発の過程を分析し, もしその当時にTRIZソフトツール (TechOptimizer J)があったら, どのように有効かを検証した。]

中高層建築物における火災対策を考えた階段の構造: 火災時に窓を開放する階段室」 (TRIZ/USIT事例研究)
         中川  徹 (大阪学院大学), 2000. 8. 7, 15, 24  (掲載: 2000. 8.24)。全文英訳: 2001. 2. 7 (掲載: 2001. 2. 28)。
         [演習問題から発展させた独自の新事例。特許の説明書の書式で問題の分析と解決策を記述した。また, その後, 問題のきっかけ・着想と, 分析・解決の過程を具体的に説明。USITによる問題設定と, TRIZによる技術的矛盾・物理的矛盾の導出と分離原理による解決とが, 明確な指針を与えた。建築・防災関係者にも読んでいただきたい。]

「乳剤の吸い取り -- 理想システムを目指して」 (TRIZ事例研究)
         Ian F. Mitchell (Ilford Imaging UK), TRIZCON2000: Altshuller Institute 第2回TRIZ国際会議, 2000年4月30日〜5月2日, ナシュア, ニューハンプシャ, 米国, pp. 177-182.
         訳: 中川  徹 (大阪学院大学), 2000. 5.12  (掲載: 2000. 7.27, 英文・和文)
         [企業内小グループでTRIZの導入を試み, 実地の問題をTechOptimizeを用いて解決した記録。技術的な問題点とその解決のための考え方の筋道とをフランクに記述。初心者のよい参考にな る。著者の許可を得て翻訳・掲載。英文の全文も掲載。無断転載禁止。]

  「ウィンドシールド/バックライ トのモールディング -- きしみとバズ音のプロジェクト  (TRIZ事例研究)
        M. Lynch, B. SaltsMan, C. Young (Ford Motor Co.)
          ASI トータル製品開発シンポジウム, 1997年11月5日, デトロイト ;  The TRIZ Journal, 1997年12月号掲載。
          訳: 中川 徹 (1997.12.17  富士通研究所,  改訂訳: 1999. 8.30 大阪学院大学)
          [TRIZ適用事例の記念碑的論文。TRIZのヒントの活かし方, TRIZによる体系的な問題解決法, TRIZの企業への導入法の名論文。
            著者, Ford社, ASI社 ,および TRIZ Journalの許可を得て, 翻訳し, 本ページに掲載 1999. 9.  6。 無断複製・転載禁止]

「USIT法の適用事例報告 (1) ゲートバルブからの少量の漏水の検査法」
         中川  徹 (大阪学院大学), 1999. 7. 2
         [USIT研修セミナー(1999.3.10-12)において, Sickafus博士の指導で適用。閉世界法による分析]

「USIT法の適用事例報告 (2) 高圧ガス入り溶融ポリマーから多孔性樹脂を成形する場合の発泡倍率の増大
         中川  徹 (大阪学院大学), 1999. 7. 2
         [USIT研修セミナー(1999.3.10-12)において, Sickafus博士の指導で適用。Particles法による分析]



学会等発表・研究ノート・技術ノート 

[注 (2006. 1.13): 本項を再編しました。この項目には、新しい考え方・知見・主張をもち、原著としての発表であるが、論文としての完全な形式あるいは内容の程度ではないものを掲載します。]

  TRIZ論文: 日本におけるTRIZの導入・普及」 (掲載: 2012. 3.31)

中川 徹 (大阪学院大学)、PSST 2012 (第2回 「問題解決戦略と技法」学会) 基調講演、テヘラン (イラン)、2012年2月22-23日。
本稿は、イランのテヘランでの学会「PSST2012」において、開会セッションの基調講演として話したものです。先方からの依頼テーマは、「TRIZは日本にどのようにして導入されたのか、TRIZの導入によって日本でどのようなことが起こったか、そして将来どのようなことを予測するか?」でした。そこで私は、日本におけるTRIZの導入と普及の経緯を、できるだけ全体的な立場で (ただし、自分の見方を入れて) 16枚のスライドにして話しました。英文ページには、概要、PDF 版スライド (16枚、410 KB)、スライドの横に参照先リンクを付記したもの (作成: 3月27日)、を掲載しました。和文ページはこれらの案内だけで、本体の和訳はしておりません。

レポート: 乗用車における安全技術の発展   (2012. 3. 6)

山田 祐輝 (大阪学院大学情報学部情報学科 2回生)、大阪学院大学情報学部 「科学情報方法論」(中川 徹教授) 期末提出レポート、 2012年 1月31日。
本稿は、私の授業 「科学情報方法論」(2年次配当、選択) において、期末レポートとして提出されたものです。レポートの課題は、講義に関連して自分で任意に設定することとしています。山田祐輝(ゆうき)君は、乗用車の安全性という身近な問題に関して、その技術の発展を調査した内容をまとめています。しっかりした記述ですので、私は加筆せず、ここに掲載させていただきます。山田君は、2年前期のゼミナールIIAでも私のクラスでした。そこで行なった「さまざまな入力方法--技術の発展のしかたを学ぶ」というゼミがバックにあったので、乗用車の安全技術というテーマでの調査のしかたや、TRIZの40の発明原理と結びつけた理解ができたものと思われます。ただ、同君は無口で目立ちませんでしたから、私はこのレポートを読んでびっくりし、初めてその力量を知った次第です。学部2年生で、実に優れたレポートを作ってくれた山田君に感謝して、ここに掲載します。PDF 版

  TRIZシンポ2009 発表:   「ものづくり課題解決体系におけるTRIZの役割」   

熊坂 治、 菊池 史子、 福島 章雄 (パイオニア(株))、第5回日本TRIZシンポジウムポスター発表、2009年9月10-12日、国立女性教育会館、埼玉県比企郡嵐山町、
紹介: 中川 徹 (大阪学院大学) (英文: 2009年11月28日)。(掲載: 2010. 7.11)
これは、昨年のTRIZシンポジウム2009のポスターセッションで発表されたものですが、素晴らしい体系を持ち、膨大な蓄積を持った発表です。著者たちは、「課題-解決技法マトリックス」と呼ぶ大規模な表を構築しました。まず、ものづくりの過程においての課題/明らかにしたいことを4過程 37課題選択して、表の行に配置しています。一方、列には有効なさまざまな技法 (あるいはそのサブ技法) を書き並べています。この 37行×73列の膨大な表で、それぞれの課題/質問に対して効果が期待できる方法に○印 (また、ある程度期待できる方法に△印) をつけているのです。TRIZでは8方法、USITを1方法として取り上げています。このマトリックスは、いろいろな方法の有効性に関する膨大な情報をまとめたもので、大変貴重なものです。国内参加者の投票により、「私にとってもっともよかった発表」のポスター賞を受賞しました。このマトリックスの全貌が公表され、その内容を多くの人たちが検証し改良していけると、きっと素晴らしいことになるでしょう。
和文のポスター発表スライド (10枚) のPDF、およびポスター紹介の英文スライド (4枚) のPDF を掲載しています。また、中川の「TRIZシンポジウムのPersonal Report」から抜粋して、本発表の紹介を英文で掲載しています。

  TRIZシンポ2008一般オーラル発表:   「「短い時間で企業がTRIZを利用するにはどうすればいいか」に挑む〜アンケート調査からの4つの発見、3つのツール開発〜」

石井力重 (デュナミス) [宮城TRIZ研究会]、 第4回TRIZシンポジウム、2008年9月10-12日、ラフォーレ琵琶湖。
スライドPDF: 和文英文
紹介: 中川 徹 (大阪学院大学) (英文: 2008年10月26日、和訳: 2009年5月3日)。(掲載: 2009. 5. 7)
宮城県の1000余の中小企業にアンケートした結果を分析して、それらの企業がTRIZを手軽に有効に使うための考え方とツールを開発したものです。著者らは2007年に、TRIZの40の発明原理をやさしく表現した「智恵カード」を発表して好評でしたが、今回はつぎの3ツールを開発しました。(1) 「小さいマトリックス」: しばしば使う8パラメータだけに圧縮した。(2) 「技術的ブレイクスルーのためのワークシート」: 8パラメータからそれぞれ3つの発明原理に導くノート。(3) 「新製品の指針シート」: 31の技術進化のトレンドを整理して、常時考えるべきトレンド、個性化のためのトレンド、独自路線のトレンドに分けて示している。仙台に拠点をおいて、みずからも起業を目指し、多くの人たちにTRIZの考え方を普及させようという、著者の情熱が脈々と伝わってくる発表であった。

  TRIZ論文: 高原利生論文集: 『差異解消の理論』 (2003-2007): 論文集解題と論文14編  

高原利生 、2007年12月30日 (掲載: 2008. 3. 30)
[ここに掲載するのは、高原利生氏が富士通(株)を定年退職した後、最近の 5年間に執筆・発表した論文14編 (すべて単著) の全編をPDFで収録し、著者自身による簡単な説明 (論文解題) を付したものである。中川は、昨年のTRIZシンポジウムの高原論文 を読み、その論理体系の大きさ・深さと、システムの機能と属性を表現する図式の明快さにびっくりした。用語や概念が独自であるために難解であったが、5年近くして初めて私はその意義を知った。そこでこの新しい理論体系を散逸させないために、今回の収録を願い出たものである。著者が「差異 (DIfferences)」と呼んでいるのは、「ありたいこと、得たいもの (理想)」と「現実」との差をいう。目標設定、課題設定、設計、問題解決などの人間の活動は、「理想」と「現実」を認識し、その「差異」を「解消する」努力であると捉えている。TRIZ Journal に 4編 (2003年)、FIT (情報科学技術フォーラム (情報処理学会と電子情報通信学会の共催)) に 6編 (2003〜2007年) 、そしてTRIZシンポジウムに3編 (2005〜2007年)の発表がある。このうち、TRIZシンポジウムの論文3編、(2005) (2006) (2007) はそれぞれの年の理論的発展を整理できているという。他のもののPDF版へは、表記のHTMLページのリンクから参照されたい。読者の中にこれらの論文を消化し、継承発展させる人が出るものと信じる。]

  TRIZシンポ発表スライド: 『学生による学生のための TRIZホームページ』 〜身近な問題解決で学ぶTRIZ/USITの理解〜」

肥田真幸、大森瑞生、下田 翼、林 尚也、中川 徹 (大阪学院大学)、日本TRIZ協議会主催 「第2回TRIZシンポジウム」, 2006年 8月31日- 9月 2日, パナヒルズ大阪 (大阪府・吹田市) (掲載: 2007. 1. 7)
[2006年3月に大阪学院大学情報学部の中川のゼミを卒業した4人の学生たちによる発表である。学部での卒業研究の成果をまとめて事例とし、また、彼らがゼミでTRIZ/USITを学んで何を得たと思うかを話し合ってまとめている。これらを『学生による学生のためのTRIZホームページ』として2006年3月に公表している。学部教育の実践結果を、学生たち自身が発表している点が興味深い。中川の「TRIZシンポジウムのPersonal Report」での記述を和訳して紹介とし和文スライド英文スライドをそれぞれPDFで掲載した。]

  TRIZシンポ発表スライド: 「「現象−属性分析」の「額縁掛け問題」への適用トライアル:USITにおける進め方の工夫

古謝 秀明 (富士写真フイルム (株))、日本TRIZ協議会主催 「第2回TRIZシンポジウム」, 2006年 8月31日- 9月 2日, パナヒルズ大阪 (大阪府・吹田市) (掲載: 2006. 12.23)
[6年間USITの実践・普及に携わってきた著者が、技術的な問題のメカニズムを考察する過程を詳しく検討し、提案している。望ましくない効果を起こす現象を、そのサブプロセスにまで分解して考察する。それによって根本原因を明確にでき、解決策に一層近づきやすくなる。中川の「TRIZシンポジウムのPersonal Report」での記述を和訳して紹介とし和文のスライド英文のスライド2枚をそれぞれPDFで掲載した。]

  TRIZシンポ発表スライド: 「創造的問題解決の新しいパラダイム(3) USITの「6箱方式」の使い方と意義」

中川 徹 (大阪学院大学)、日本TRIZ協議会主催 「第2回TRIZシンポジウム」, 2006年 8月31日- 9月 2日, パナヒルズ大阪 (大阪府・吹田市) (掲載: 2006. 11. 1)
[2年前から提唱している「6箱方式」を分かりやすく説明した。前半は概念の説明、後半は二つの適用事例を紹介した。「裁縫で短くなった糸を止める方法」と「忘れものを予防する方法」。和文のスライドおよび英文のスライドを掲載している。なお、別掲のETRIA国際会議発表も参照されたい。]

研究ノート: TRIZで学ぶ特許: 「オーセチック繊維の製法 − 縦に引っ張ると横にも膨らむ人工繊維」 (米国特許 6,878,320)(掲載: 2005.10.26) (発表スライド追加: 2005.12.21)

中川 徹 (大阪学院大学)、2005年 7月 6日 (追記: 2005年 9月12日)
[TRIZで特許を学ぶための記述例として作成した。オーセチック性とは表題のような特異な性質 (負のポアソン比をもつ)をいう。いままでバルクでつくられていたものを、繊維形状で初めて作ったという特許。Mannの紹介をきっかけにして、特許を詳しく学び、TRIZの観点から分析したもの。]
[2005年12月2日 IMユーザシンポジウムでの発表スライドを追加掲載 (PDF) (2005.12.21)]

  研究ノート: ソ フトウェア工学とTRIZ  (3)  ジャクソン法をTRIZの観点から見直す (掲載:   2005.10.12)

中川  徹 (大阪学院大学), 2005年 1月 6日
[ソ フトウェア工学の主要トピックについて、 TRIZの観点から見直すとともに、情報科学からTRIZへのフィードバックを図る。第3編。ジャクソン法 (Jackson Structured Programming, JSP) は、事務処理などのソフトの開発において、入力と出力のデータ構造をまず考え、それをベースに処理プログラムの構造を作るもの。紫合治のテキストをベースに検討。データの構造や論理の構造という概念を、TRIZやハードの技術分野とどう対応づけるかを論じている。]

解説/TRIZシンポジウム基調講演 (スライド): 「TRIZのクリティカルなSWOT (強み・弱み・機会・脅威): 体系的技術革新の今日と明日」 (掲載: 2005. 9.20)

Darrell Mann (Systematic Innovation社、英国)、 日本TRIZ協議会主催第1回TRIZシンポジウム、基調講演(2)、2005年 9月1-3日、ラフォーレ修善寺; 和訳: 中川 徹。
[TRIZはいま死活の岐路に差しかかっている。世界に広く受容されるか、それともカルト的な難解さに止まるかである。そこで、TRIZの強みと弱みを知り、TRIZにとっての機会と脅威を分析する。TRIZにとっての脅威は、TRIZの伝統を受け継ぐ人々がTRIZの変革 (世界への適応) を阻んでいることである。また、学界からの孤立、政策などからの孤立を脱しないといけない。一方、人類にとっての (技術的) 大問題も沢山あり、それがTRIZにとって大きな機会を与える。]

解説/TRIZシンポジウム基調講演 (スライド): 「新しい世代のやさしいTRIZ」 (掲載: 2005. 9.20)

中川 徹 (大阪学院大学)、日本TRIZ協議会主催第1回TRIZシンポジウム、基調講演(1)、2005年 9月1-3日、ラフォーレ修善寺
[TRIZの普及の努力が進む中で、TRIZの全体プロセスの不統一、そしてTRIZの全体構造の未確立が、その難解さの原因であることが分かってきた。TRIZのエッセンスを抜き出し、統合して、やさしく再構成することが、「新しい世代のやさしいTRIZ」を創ることである。USITがこれを実現していることを述べる。特に、USITの「6箱方式」が創造的問題解決の新しいパラダイムを与えるものである。]

解説/提言: 開発・設計技術者の視点からMOTを考える −開発・設計プロセス工学技術をベースとした技術マネージメント−

林 利弘 (日立製作所),  日本経営工学会『経営システム』誌、第14巻第1号、pp.     (2004年4月)。(掲載: 2005. 7.20) 
[MOT (Management of Technology) ではなく、Management of Development Process Based on Technology (MOT) こそ、日本のモノづくりにとって必要なのだと説く。TRIZを含み、さらに広いスケールで開発・設計のための方法論を作り上げることを提唱している。]

  研究ノート(寄稿) : 『Matrix 2003』出版にあたって -- われわれが寄与したこと」 (掲載: 2005. 4. 5)
        Boris Zlotin and Alla Zusman (Ideation International), 寄稿 2005年 1月12日; 訳: 中川  徹, 2005年 1月13日。
       [旧ソ連の時代からの矛盾マトリックスに関する研究の位置づけを記し、Zlotin と Zusman の息の長い研究のアプローチを示している。TRIZの研究の背景にあって、従来あまり明かにされなかった点を記していて興味深い。]

  研究ノート:  「ソ フトウェア工学とTRIZ  (2)  段階的詳細化をTRIZの観点から見直す
     中川  徹 (大阪学院大学), 2005年 1月 5日 (掲載:   2005. 2. 7)
     [ソ フトウェア工学の主要トピックについて、TRIZの観点から見直すとともに、情報科学からTRIZへのフィードバックを図る。第2編。段階的詳細化で一見 手戻りに見えることが、TRIZの観点からは「もう一つの次元」による分割 (詳細化) であることを示した。段階的詳細化の概念はTRIZおよびハード技術分野にとって大事。]

  学会発表: 「特許・発明の公知技術との差分研究
      上田  宏 ((株) 創造開発イニシアチブ), 日本創造学会 第26回研究大会, 2004年10月15-16日, 東京工科大学 (八王子市)。 (掲載: 2004.11.16) 
     [発明の アイデア出しおよび特許化検討時点で, 公知技術の機能モデルを作り, 新技術との差分に注目することを推奨する。A4 4ページのPDFファイル。] 

  講演スライド: 「TRIZによる知財強化
      上田  宏 ((株) 創造開発イニシアチブ), 技術革新フォーラム (『TRIZ 実践と効用 (1) 体系的技術革新』 出版記念講演会), 2004年 9月 6日, 京都; 9月 7日, 東京。 (掲載: 2004.11.16) 
     [特許な どの知的財産の活用・強化のためのTRIZの使い方を述べる。既存特許の調査と分析法, ヒントとしての活かし方, 新規発明の評価法と権利範囲の強化法など。スライド28枚のPDFファイ ル。] 

  講演スライド: 「TRIZ 実践と効用 (1) 体系的技術革新 − 世界で最も強力な創造性と技術革新のプロセスをさらに発展させる 
      Darrell Mann (CREAX, ベルギー), 技術革新フォーラム (『TRIZ 実践と効用 (1) 体系的技術革新』 出版記念講演会), 2004年 9月 6日, 京都; 9月 7日, 東京。訳: 中川  徹 (大阪学院大学) (掲載: 2004.10. 7)  (英 文版掲載: 2004.10.18)  
      [Darrell Mann の教科書の翻訳出版記念講演会において, 著者自身がその全体を紹介した講演。TRIZと「体系的技術革新」との全体像と関係を話した後に, 技術システムの進化のダイナミックス, 矛盾の解消, 技術進化のトレンドと進化のポテンシャルに力点を置いて述べる。スライド103枚のPDFファイ ル。]

研究発表スライド:ソ フトウェア工学とTRIZ  (1)  構造化プログラミングをTRIZの観点から見直す
     中川  徹 (大阪学院大学), 三菱総研知識創造研究会創造手法分科会発表, 2004年 9月17日 (掲載:   2004. 9.22)
   
  [8月26日に研究ノートとして掲載したものを発表した。その発表スライド 66枚のPDFファイル。]

  解説/講演: 「大きく 深いTRIZを、やさしく学び、速やかに実践するには
       中川  徹 (大阪学院大学), 知識創造シンポジウム (修善寺2004), 特別講演,  2004年 9月  8-10日, ラフォーレ修善寺, 伊豆市。(掲載: 2004. 9.22)
       [この1-2年でTRIZの全貌がさらによく分かってきたが、大きく深い全体を教え/ 普及させるには困難がある。エッセンスを取り出して、やさしく再構築したものが必要である。それがUSITである。USITで、TRIZをやさしく学び、 企業ですみやかに実践できる。スライドのPDFファイル。]  

  TRIZ教科書紹介:Darrell Mann 著『TRIZ 実践と効用 (1) 体系的技術革新』の紹介と位置づけ
      中川  徹 (大阪学院大学), 技術革新フォーラム (『TRIZ 実践と効用 (1) 体系的技術革新』 出版記念講演会), 2004年 9月 6日, 京都; 9月 7日, 東京。(掲載: 2004. 9.22)
      [Darrell Mann の教科書について、その推奨、和訳書の改良点、本書の背景の予備知識、本書とやさしいTRIZとの両方を学こととの薦め、など。スライドのPDFファイ ル。]

  研究ノート:  「ソ フトウェア工学とTRIZ  (1)  構造化プログラミングをTRIZの観点から見直す
     中川  徹 (大阪学院大学), 2004年 8月 7日 (掲載:   2004. 8.26)
     [3 つのねらいを持つ研究の第1報。TRIZの適 用分野をソフト関連分野に拡張し, ソフト工学にTRIZの光を当ててソフト工学を見直し, ソフト工学/情報科学の知見をTRIZにフィードバックする。まずソフト工学の基本にある「構造化プログラミング」をテーマにして、goto論争を TRIZの矛盾の観点から見直した。「分かりやすさ」を主目標とするとき、3基本制御構造のみが「純粋」であり、その後の追加制御構造は「妥協」であると いう、情報科学の一般的な受け取り方/教え方は誤りであると考える。]

  解説/講演: TRIZを活用した革新的思考プロセス 〜 良い品質の製品を早く安く開発し利益を出す〜
          前古 護 ((株) アイデア),  2004年 6月21日 原稿受理 (掲載: 2004. 7.13) 
            [TRIZを中心として企業コンサルティングを行っている著者が、企業でのTRIZの取り組み方を熱く語った講演スライド118枚。実践の中で作りあげた ノウハウを全面的に公開。] 

  論文/研究ノート:レー ザ光学ディスクシステムにおける開発の観点とその分析 -- DVDの進化をTRIZで考える  (2004. 6.16)
      Serguei Khrouchtchev (モスクワ国立工科大学 (MSTU), ロシア); 初出:  ETRIA主催 "TRIZ Future 2003" 国際会議論文集, ドイツ・アーヘン市, 2003年11月12-14日。英文掲載, 和文概要紹介。
     [サムソン電子でDVD光学系のコスト削減を達成したロシア出身の若い技術者。CDやDVDの光学系の技術進化をTRIZの観点から詳細に分析した。技術 の進化を分析するお手本として貴重。]

研究ノート/提言: 「モノづ くりを強くする「開発・設計プロセス工学技術」について - その定義・スコープと工学部での教育の必要性 -
        林 利弘 (日立製作所), 平成15年大学電気系教官会議パネル討論第3分科会, 2003年 7月24日, 秋田ビューホテル。(掲載: 2004. 3. 3) 
           [技術・製品開発において、特定の科学・技術分野にとらわれない、横断的な観点からのプロセス工学技術が必要であることを説く。筆者は日立において、 QFD/TRIZ/タグチメソッ ドおよびCAD/CAEを全社的に推進する。また30の学会が連携して昨年発足した「横断型基幹科学技術研究団体連合」の趣旨 (の一部) をも表わす。]

解説/講演: 「着実な導入期に入ったTRIZの 「新しい理解」」 
        中川  徹 (大阪学院大学),第4回日本IMユーザグループミーティング, 特別講演, 2003年 9月10-12日, ラフォーレ南紀白浜 (和歌山県西牟婁郡白浜町) (掲載: 2003.10. 3)
           [いまTRIZの理解に大きな刷新がある。Darrell Mann とCREAX社によるTRIZデータの刷新,新教科書,新ソフトツール, そして日本でのUSITの解決策体系化である。USITプロセスとTRIZソフトツールを相補的に用いることを推奨する。]

解説:発明思考法の原理 - SIT (構造化発明思考法) による 「発明思考法の開発」コースの紹介」 
        Peretz Manor (イスラエル), Regba通信, 2000年12月 6日 (英文掲載: 2002.10. 1); 和訳: 中川 徹, 2002年 7月24日 (掲載: 2002. 10. 1)
        [「発明のための思考は, ランダムな発散的思考でなく, ある種の制約のもとの集中的思考である」ことを簡明に主張・説明する。イスラエルのSIT法の根幹を紹介している。]

研究報告: 「発想法の育成Webプロジェクト - ネットワークを活用した創造的発想を育成する教材の開発・研究 -」 
        原田康司・高橋邦夫 (千葉学芸高校), 初出: コンピュータ教育開発センターEスクエア・プロジェクト平成13年度成果発表会, 東京, 2002年3月8-9日; 拡張版: 2002年3月   (掲載: 2002. 7.25)
           [高等学校において, 創造性教育のために先生と生徒が作った教材とその実践報告。授業結果の報告も含む。等価変換理論とTRIZを扱う。]

  研究ノート: TRIZをコンピュータサイエンスに導入する − 40の発明原理についてのソフトウェアのアナロジー」 
         Kevin C. Rea (Global Platforms Corporation, 米), TRIZ Journal, 2001年 9月, 同11月; 和訳: 中川  徹 (大阪学院大学),  2002年 1月13日 (掲載: 2002. 2. 4)
  [情報通信技術 (IT) の最先端の研究の中に, TRIZの40の発明原理が適用できることを見出し, 40の発明原理のコンピュータ・サイエンス版を列挙した。TRIZの新しい応用分野として注目に値する。]

エッセイ:  「比喩を用いた観察 - 革新へと導く視点」
         Ed Sickafus (Ntelleck,  米国), URL: http://www.u-sit.net/Metaphore.html,  2000年 4月
        訳: 古謝 秀明 (富士写真フィルム), 中川  徹 (大阪学院大学), 2001年 7月30日 (掲載:  2001. 7.31)
             [USITの基本的な考えを端的に述べる。USITは, 最初に鋭く焦点を絞り, 次に広がりを作り, そして比喩(メタファ) を基礎にした洞察力を創り出すのだという。]

  「USITの成立と進化」 (A)イスラエルのSITからフォードのUSITへ; (B) USIT教科書からUSITセミナー(1999年3月)まで, (C) 中川によるUSITの紹介における改良点
      Ed Sickafus (Ford Research Lab. & Ntelleck):  "Unified Structured Inventive Thinking: How to Invent", Ntelleck, 1997, pp. 439-442.
      訳と解説(B)(C): 中川  徹 (大阪学院大学) 2001. 3.10; 解説への補足: Ed Sickafus (Ntelleck) 2001. 3.11  (掲載: 2001. 3.23) (英文掲載: 2001. 3.23)
    [USITの開発・発展における開発者の意図を知り, 各要素技法の位置づけ・ねらいを学ぶ。USIT諸技法への一つの解題。]

日本における初期のTRIZ紹介: 「発明問題の解決アルゴリズム - ARIZ法」
        川嶋 浩暉 (日立建機株式会社) 「新商品開発技法ハンドブック」 (高橋誠監修・編著, 日本ビジネスレポート社刊, 1986年) [掲載: 2000. 2. 9; 英文ページ掲載: 2000.3.23]
       [1972年発行の「発明発想入門」をベースにして, 1986年に紹介されたもの。日本におけるTRIZの歴史を知る文献。]

「TRIZとトータル製品開発 :  2000年に向けた最新状況」
          Deborah Hoerner and James F. Kowalick (Renaissance Leadership Inst.), 1999年11月23日 (一部改訂, 1999.12. 8)。訳 : 中川  徹 (大阪学院大学) 1999. 11.28, 12.11。
       [著者らの許可を得て翻訳し, 掲載 (1999.12.16)。 原文および研修プログラム概要を著者らの許可を得て, 英文ページに掲載 (1999.12.16)。
              TRIZのエッセンスの捉え方, 実証的・体験的に学ぶべきこと, トータルな製品開発の中でのTRIZの位置づけなど。 示唆に富む明快な解説である。]

技術者の創造性の発揮 と超発明法TRIZについて
       上田   宏 (ミノルタ株式会社), 関西設計・製造ソリューション展専門セミナー基調講演テキスト集, 1999年10月12日; 一部追加 1999.11.19。
           [著者からの寄稿によりHTMLに変換して掲載 (1999.11.15)。著者からの依頼により 1頁追加掲載 (1999.12.16)。
            歴史的発明や自社の発明についてTRIZで後付けの検証, 各種の創造技法との比較など。本ホームページへの国内からの最初の本格的な寄稿記事。]

  「問題解決と意思決定のための創造的方法論」についてのベトナムCSTCでの初級60時間プログラム
        Phan Dung (ベトナム国立大学ホーチミン市校), (1999)
          [著者からの要請により掲載。英文ページのみ。(1999. 7.16)]

「”発明”を支援 するソフト登場 -- 科学技術原理をリンクし,複合技術を提案」,
         中川 徹 (大阪学院大学), 日経メカニカル, 1998年11月号(No.530), 26-31頁
         (日経メカニカル誌の許可を得て本ページに掲載 98.12.12)

「TRIZ法ソフトウェアツールの仕組みと使 い方・学び方 (TechOptimizer Pro V2.5)」,
         中川 徹 (大阪学院大学), 1998. 6. 7,
        [三菱総研ITD/TRIZホームページに掲載 98.7.3;  三菱総研の許可を得て本ページに再掲載 98.11.2]
          英訳版 (訳:中川) を本ホームページの英文ページに掲載 (1999. 2.25)


解説・紹介・レビュー・総説

[注 (2006. 1.13): 本項を再編しました。この項目には、原著論文を意図したものでなく、表記の目的を持って書かれているものを掲載します。]

  TRIZ/USIT紹介: 技術革新のための問題解決の方法論 「TRIZ」 (2012. 1. 9)

中川徹 (大阪学院大学)、奈良先端科学技術大学院大学 物質創成科学研究科 FD研修会 特別講演、2011年12月26日、同研究科 大講義室 (奈良県生駒市)。発表スライド: 和文 PDF
日本の大学院の中でもトップの評価のある奈良先端科学技術大学院大学に招かれて、物質創成科学研究科 FD研修会の特別講演として、約80人の先生方にお話させていただき、誠に光栄なことでした。いつも話しておりますことを、大学院の先生方に向けて圧縮してお話しました。創造的な問題解決のための技法が、TRIZ/USITという形で確立され普及してきていること、企業や大学院などの研究開発で実地適用され、また大学や大学院生の教育に取り込まれれば、きっと大きな力になるだろうことを話しました。講演の目次と、講演スライドのPDFファイルを掲載いたします。

  TRIZ/USIT紹介: 「TRIZで矛盾の壁をブレークスルー」

中川 徹 (大阪学院大学): (社) 日本機械学会 設計工学・システム部門主催講習会「 「市場で勝ち抜く上流設計」〜市場と技術力を結びつける設計の考え方と手法〜」、2011年 2月23日、東京大学工学部11号館講堂 (文京区本郷)。(掲載: 2011. 3.21)
本件は企業技術者を対象とし、「上流での設計」を全体テーマとして7件の講演がある中でのTRIZの紹介でした。そこで、「企業技術者が、上流での設計の中で、困難な技術的課題を克服して創造的な解決策のコンセプトを創り出すのに、どのようにTRIZ/USITを使うとよいか」ということに集中して、紹介をしました。発表スライド資料をPDF(64枚、1.4 MB) で掲載し、また全体構成の目次を作っておきました。

  TRIZ/USIT紹介: 「TRIZ紹介: 技術革新のための創造的問題解決の方法論」

中川徹 (大阪学院大学)、日本創造学会 第5回創造性研究会 講演、2010年12月18日、東京工科大学 蒲田キャンパス (東京都大田区) (掲載: 2011. 2. 3)
昨年末に表記の研究会に招かれて、2時間でお話ししたTRIZの紹介です。できるだけ包括的に、かつ、例を入れて分かりやすく話しています。はじめに、TRIZの目的と歴史的な発展を話してから、TRIZの思想として「50語のエッセンス」を話し、TRIZの膨大な知識ベースの蓄積とその使い方を説明しました。ついでTRIZでの問題解決の思考法(技法) を話しています。この問題解決プロセスとしては、TRIZの原形 (「古典的TRIZ」) の複雑膨大なものを用いるよりも、そられを再整理してすっきりさせたUSITのプロセスを用いることを推奨して、分かりやすく説明しています。またここで、(研究会からの事前要請を受けて) 簡単な演習例で、参加者に質問して考えてもらいながら話を進める形式をとりました。その後で、TRIZの習得・実践のための推奨と、現在の普及状況について話しています。これらの全スライドをPDF で掲出しました。語りの部分が文章になっていませんので、少し分かりづらい点があるかと思いますが、現在のTRIZ/USITの紹介として、お薦めするものです。
本ページには、講演スライド(および演習例の問題と回答のスライド) を5つのPDFファイルで掲載しています。英訳はまだありません

  TRIZ解説: TRIZの歴史の概要

Valeri Souchkov (ICG Training & Consulting, オランダ)、ICG社Webサイト掲載、2008年5月; 訳: 中川 徹 (大阪学院大学)、2008年10月 8日 (掲載: 2008.11.16)
[TRIZが開発されてきた歴史の全貌を簡潔にまとめたもの。年表の形式で記述し、さまざまな技法の発展について、できるだけ広く、客観的に、また最近の状況まで記述している。中級〜上級者向けの貴重な資料。印象深いのは、TRIZの創始者Genrich Altshuller の洞察力と、ボトムアップに知識ベース、諸技法、諸概念を構築していくエネルギーとそのスケールの大きさ。我々がいま教科書で目にするいろいろな方法ができあがるのに、随分の年月と積み重ねを必要としたことが分かる。和訳 HTML版。英文ページは編集ノートのみ、英文原典はICG社サイトを参照されたい。]

  USIT紹介: 連載(5): 「USIT入門: 創造的な問題解決のやさしい方法、 第5回 (最終回) USITの実践法」

中川 徹 (大阪学院大学)、『機械設計』誌 (日刊工業新聞社刊), 2007年12月号, pp. 89-97。 (掲載: 2007.12. 9)
[USIT入門(全5回)の最終回で、USITの実践のしかたを述べる。目次はつぎのようです。(1) USITを何のために使うのか?、 (2) どのようにして学ぶか?、 (3) USITのトレーニング [実問題の持ち込みと公募制での問題解決、USIT 2日間トレーニングのプログラム]、(4) USITの習得のボイント [問題を捉える/定義する段階、問題を分析する段階、アイデアの生成と解決策の構築の段階、解決策を実現する段階、USIT中でのTRIZの役割]、(5) USITの実践と推進 [組織の中での普及・実践・定着活動の進め方、USITの実践活動、短期集中の問題解決の実践法]、(6) TRIZ/USITの推進事例、(7) まとめ ]

  TRIZ紹介: 連載(22) (最終回): 「技術革新のための創造的問題解決技法!! TRIZ 第22回 TRIZ/USITの導入・適用・推進のしかた(2) 最新の適用事例に学ぶ」

中川 徹 (大阪学院大学)、"InterLab", 2007年 10・11月合併号 (No. 108), pp. 48-55。 (掲載: 2007.11.18)
[長期連載の第22回。このたび『インターラボ』誌が休刊することになり、連載は今回で一旦終了します。これまで連載の機会を与えて下さいましたオプトロニクス社に厚く感謝します。今回は連載の最後に、最新の適用事例8件を解説します。すべてこの1年間ほどで本『TRIZホームページ』に掲載してきたものです。(1) TRIZの国際会議、(2)技術課題への適用事例 [組み立て式ステンレス架台、船体の塗装の腐食防止、Pernaの斬新な原動機の発明、半導体デバイスの静電気放電防止、絶縁ワイヤボンディング技術]、(3) ソフト分野でのTRIZの適用 [ IT/ソフトの大きな潮流:「オンデマンド」、Mishraの新しい本『IT/ソフトのためのTRIZ原理』、オートロックドアへの適用事例]。HTMLページ、およびPDFファイル(8頁、518 KB)。]

  USIT紹介: 連載(4): 「USIT入門: 創造的な問題解決のやさしい方法、 第4回 USITによる創造的な解決策の生成法」

中川 徹 (大阪学院大学)、『機械設計』誌 (日刊工業新聞社刊), 2007年11月号, pp. 100-107。 (掲載: 2007.11. 1)
[USITの入門として、USITの全体プロセスの後半、アイデアの生成、解決策の構築の段階について、そのポイントを分かりやすく説明しています。目次はつぎのようです。(1) 「USITの6箱方式」における解決策生成段階の概要 [データフロー図という表現形式とその意味、「新システムのためのアイデア」とは、USITにおける「アイデア生成」の段階、USITにおける「解決策の構築」の段階、「解決策の実現」の段階]、(2) USITオペレータ [USITオペレータの成立、USITオペレータの全体像、USITオペレータの例と使い方、思考の課程とUSITオペレータの指針]、(3) 解決策生成段階の方向づけ [理想のイメージからの思考の過程、矛盾の解決と解決策組合せ法、解決策の階層的な体系化] ]

  USIT紹介: 連載(3): 「USIT入門: 創造的な問題解決のやさしい方法、 第3回 USITによる問題の定義と分析の方法」

中川 徹 (大阪学院大学)、『機械設計』誌 (日刊工業新聞社刊), 2007年10月号, pp. 90-96。 (掲載: 2007.10.15)
[USITの入門として、USITの全体プロセスの前半、すなわち問題定義の段階と分析の段階を説明しています。第2回に説明した身近な二つの例題を参照しつつ、問題定義と分析のやり方を説明し、そのポイントを書いています。目次はつぎのようです。(1) 問題の定義と分析の方法の概要 [問題の定義と問題の分析、「オブジェクト-属性-機能」の概念]、(2) 問題を定義する方法 [USITにおける「適切に定義された問題」、問題定義段階の注意事項]、(3) 問題分析(1)現在のシステムの理解 [空間特性の分析、時間特性の分析、現在のシステムの機能的関係の理解、 現在のシステムの問題に関係する属性の理解] 、(4) 問題の分析(2)理想のシステムの理解 [分析段階で理想のシステムを考える意味、理想の結果をイメージする、魔法のParticles (賢い小人たち)、Particles 法の適用例]。]

  TRIZ紹介: 連載(21): 「技術革新のための創造的問題解決技法!! TRIZ 第21回 TRIZの基本概念(7) 問題解決の基本方式」

中川 徹 (大阪学院大学)、"InterLab", 2007年 9月号 (No. 107), pp. 25-28。 (掲載: 2007. 9.13)
[長期連載の第21回。TRIZの基本的な考え方(思想)を逐次解説中。問題解決のための基本的な方式、特にTRIZの個別の技法を越えた、全体的なプロセスについて考察した。いわゆる「4箱方式」が、従来の科学技術の分野ごとに分立するモデル (理論・技法) を表すものであったことに気づき、USITの「6箱方式」が、それらのモデルを統合して分野を越えた問題解決の基本方式であることを説明した。(1)類比思考と等価変換理論 [ヒントを得てひらめく、市川亀久彌の等価変換理論]、(2)抽象化レベルで解く「4箱方式」 [問題解決の「4箱方式」、問題解決の「4箱方式」の意義、TRIZの諸方法における4箱方式、「4箱方式」の限界と変質]、(3) USITによる「創造的問題解決の6箱方式」 [USITの全体構造を記述する、USITによる問題解決の「6箱方式」、「6箱方式」の特徴と意義]]。HTMLページ、およびPDFファイル(311 KB)。]

  USIT紹介: 連載(2): 「USIT入門: 創造的な問題解決のやさしい方法、 第2回 USITのやさしい適用事例」

中川 徹 (大阪学院大学)、『機械設計』誌 (日刊工業新聞社刊), 2007年 9月号, pp. 92-98。 (掲載: 2007. 8.17)
[USITの入門として、理論は後に回して、身近な問題でのUSITの適用事例 2件を一部始終やさしく説明しました。2件とも、私の大学のゼミでの卒業研究をベースにしたものです。すべて、USITに沿ってすなおに考えていて、そのなかから新しい観点、新しいアイデアがでてきています。目次は次のようです。(1) USITの問題解決プロセスの全体像、(2) ホッチキスの針をつぶれなくする方法 [問題の設定、問題の分析、問題の新しい理解、新しいシステムのためのアイデア、解決策のコンセプト作り−魔法の小人の方法、解決策の実現]、(3) 裁縫で針より短くなった糸を止める方法 [問題の定義、時間特性の分析と空間特性の分析、機能の分析、属性 (構成要素の性質)の分析、既知のいろいろな解決法、理想のイメージを作る、解決策のアイデアを考える、ストローの小道具、玉止め専用の針の小道具、本事例での解決策生成段階のまとめ]。]

  TRIZ紹介: 連載(20): 「技術革新のための創造的問題解決技法!! TRIZ 第20回 TRIZの基本概念(6) 矛盾とその解決」

中川 徹 (大阪学院大学)、"InterLab", 2007年 8月号 (No. 106), pp. 31-34。 (掲載: 2007. 8.17)
[長期連載の第20回。TRIZの基本的な考え方(思想)を逐次解説中。今回の矛盾とその解決は、TRIZの核心であり、技術革新のために技術の壁を破る核心のテーマである。(1) 技術的矛盾と「矛盾マトリックス」の方法 [トレードオフと最適化、矛盾マトリックスによる解決、矛盾マトリックス法の本質]、(2) 「物理的矛盾」とその解決 [「物理的矛盾」の位置づけ、物理的矛盾の解決: 分離原理、節水型水洗トイレの事例、弁証法、物理的矛盾の導き方、分離原理での分離条件の拡張、解決策組合せ法の考え方、矛盾を定式化しない矛盾解決法]。HTMLページ、およびPDFファイル(270 KB)。]

  USIT紹介: 連載(1): 「USIT入門: 創造的な問題解決のやさしい方法、 第1回 USITとは何か?FAQ」

中川 徹 (大阪学院大学)、『機械設計』誌 (日刊工業新聞社刊), 2007年 8月号, pp. 56-63。 (掲載: 2007. 7.22)
[招かれて、USIT入門の新しい連載を開始しました。いままで (例えば、『InterLab』誌のTRIZ連載のように) TRIZの全体を紹介しつつ、その中でUSITについて述べることが多かったのですが、この新しい連載では (TRIZへの言及を最小限にして) USITについてすっきりとまとめて説明します。全5回の計画です。第1回は、USITについて全体的なことを、一問一答の形式で説明しており、次の構成です。(1)  はじめに、(2) USITとは: その成立過程、(3) USITの情報源と教科書、 (4) USITのモチーフと特徴、 (5) USITによる解決のプロセス、 (6) USITの実践法、 (7) USITの普及状況と意義。どうぞご期待ください。HTML形式だけで掲載します。]

  TRIZ紹介: 連載(19): 「技術革新のための創造的問題解決技法!! TRIZ 第19回 TRIZの基本概念(5) リソース(資源)とその活用」

中川 徹 (大阪学院大学)、"InterLab", 2007年 7月号 (No. 105), pp. 39-42。 (掲載: 2007. 7.22)
[長期連載の第19回。TRIZの基本的な考え方(思想)を逐次解説中。(1) TRIZでいう「リソース」とは[日常用語の「リソース (資源)、TRIZの「リソース」の定義]、(2) さまざまな「リソース」の導入 [TRIZで「リソース」を考える目的、さまざまな「リソース」、「進化のポテンシャル」というリソースの考え方]、(3) 「リソースを導入し、削減せよ」[「理想性」から来る削減要求、「導入」と「削減」の両立]、(4) 導入と削減の両立の方法 [トリミング、「空孔」(Void、無)の導入、ASITの「閉世界」の考え方、使っていないもの/廃棄物を使う、害を益に変える、進化のトレンドを使う] 。HTMLページ、およびPDFファイル(264 KB)。]

  TRIZ紹介: 連載(18): 「技術革新のための創造的問題解決技法!! TRIZ 第18回 TRIZの基本概念(4) 理想性とその向上」

中川 徹 (大阪学院大学)、"InterLab", 2007年 6月号 (No. 104), pp. 31-34。 (掲載: 2007. 6.24)
[長期連載の第18回。TRIZの基本的な考え方(思想)を逐次解説中。(1) TRIZにおける「理想性」の考え方 [「理想性」を考える必要性、古典的TRIZにおける「理想性」の理解、最近のTRIZにおける理想性の理解、「究極の理想解」(IFR)]、(2) 理想性の向上と進化のSカーブ [進化のSカーブ、Sカーブと発明・ビジネスの焦点]、(3) 理想性をイメージする思考法 [理想をイメージする意義、理想の結果をイメージする、TRIZの「ひとりでに」の理想、「セルフ-X」特許群] 。HTMLページ、およびPDFファイル(300 KB)。]

  TRIZ紹介: 連載(17): 「技術革新のための創造的問題解決技法!! TRIZ 第17回 TRIZの基本概念(3) 「場」:力、相互作用、場、エネルギを包括した概念」

中川 徹 (大阪学院大学)、"InterLab", 2007年 5月号 (No. 103), pp. 37-40。 (掲載: 2007. 5. 6)
[長期連載の第17回。TRIZの基本的な考え方(思想)を逐次解説中。(1) TRIZの「場」の概念 [物理学の「場」の概念、TRIZにおける「場」の用語、TRIZにおける「場」のさまざま、TRIZでの「場の階層」の概念]、(2) TRIZの「場」の概念の活用、(3) TRIZの「物質-場モデル」とその理解 [アルトシュラーの「物質-場モデル」、機能による解釈、「物質-場モデル」のねらい、機能の概念とTRIZ] 。HTMLページ、およびPDFファイル(307 KB)。]

  TRIZ紹介: 連載(16): 「技術革新のための創造的問題解決技法!! TRIZ 第16回 TRIZの基本概念(2) システムとは: 問題の体系と技術システムの概念」

中川 徹 (大阪学院大学)、"InterLab", 2007年 4月号 (No. 102), pp. 31-34。 (掲載: 2007. 4. 5)
[長期連載の第16回。TRIZの基本的な考え方(思想)を逐次解説中。(1) 「システム」という言葉 [辞書に見る「システム」、「システム」のもつ性質]、(2) 問題を体系として捉える、(3) 「技術システム」の概念 [システムの階層性、システムの構成要素の捉え方、技術システムの完全性の法則、道具から自動機械への進化、「最小問題」の捉え方、技術システムの完全性に関連する補助原理、9画面法(システムオペレータ)]。HTMLページ、およびPDFファイル(269 KB)。]

  TRIZ紹介: 連載(15): 「技術革新のための創造的問題解決技法!! TRIZ 第15回 TRIZの基本概念(1) TRIZのエッセンス: 50語による表現」

中川 徹 (大阪学院大学)、"InterLab", 2007年 3月号 (No. 101), pp. 45-48。 (掲載: 2007. 3. 1)
[長期連載の第15回。TRIZの基本的な考え方(思想)のエッセンスを英文50語で表現した (2001年、中川)。(1) 50語で表現したTRIZのエッセンス [50語で表現するに至るまで、50語でのTRIZのエッセンス]、(2) TRIZによる認識 [TRIZのエッセンスは技術認識、「技術システムが進化する」という認識、進化は「理想性の増大」に向かう、「矛盾の克服」が進化の一歩、資源の導入を最小限に]、(3) 創造的な問題解決の思考法 [TRIZは創造的な問題解決の思考法を提供する、弁証法的な思考法、問題を「システム」として理解する、「理想解」を最初にイメージする、「矛盾を解決する」思考法]。HTMLページ、およびPDFファイル(262 KB)。]

  講演スライド: 「TRIZを使った創造的問題解決の勘所

中川 徹 (大阪学院大学)、日経ものづくり『革新のための7つの手法』発行記念セミナー 第2回 「QFD/TRIZ/タグチメソッドの勘所」、2006年12月16日、東京コンファレンスセンター・品川 (掲載: 2007. 3. 1)
[月刊誌『日経ものづくり』に 2004年4月〜2006年7月の間、「なるほどtheメソッド」欄に連載された7つの手法に関する解説が、単行本としてまとめて出版された。その出版記念の講演会。これらの経過と参考記事のリンクを編集ノートとしてまとめた。また、講演のスライドをPDFで掲載した。TRIZの勘所を 5つにまとめて述べた。]

  TRIZ紹介: 連載(14): 「技術革新のための創造的問題解決技法!! TRIZ 第14回 TRIZ/USITの導入・適用・推進のしかた (1) マネジャのための勘どころ」

中川 徹 (大阪学院大学)、"InterLab", 2007年 2月号 (No. 100), pp. 47-50。 (掲載: 2007. 2.15)
[長期連載の第14回。マネジャのためのTRIZ/USITの導入・適用・推進の勘どころを記述した。(1) 転換期にあるTRIZの普及状況、(2) TRIZを何に使うのか? [TRIZを何に使うのか?、TRIZを使わない種類の問題、TRIZ/USITの適用分野]、(3) TRIZを使った効用の事例 [ビジネス的な効用の事例、TRIZが技術者の創造性を向上させたことの実証例]、(4) TRIZ/USITの導入の方法 [TRIZの導入の具体的な方法、導入・普及の壁を突破するとき、トップダウンの役割、突破のためのポイント] 。HTMLページ、およびPDFファイル(331 KB)。]

  TRIZ紹介: 連載(13): 「技術革新のための創造的問題解決技法!! TRIZ 第13回 TRIZ/USITのやさしい適用事例(3)ホッチキスの針をむしゃげなくする方法」

中川 徹 (大阪学院大学)、"InterLab", 2007年 1月号 (No. 99), pp. 31-34。 (掲載: 2007. 1. 7)
[長期連載の第13回。2年目に入った。やさしい適用事例で問題解決の一部始終を説明する。(1) ホッチキスの針がむしゃげる問題: 初期の問題設定 [問題の設定、観察と原因の考察、アームのガタに関する考察]、(2) 違うところに根本原因が [意外な事実を観察、メカニズムの考察から根本原因へ、解決策の基本方向と矛盾の壁]、(3) TRIZ/USITによる解決策の着想 [アルトシュラーの賢い小人たちによるモデリング (SLP法)、ホッチキスの針を支える小人たち、小人のアイデアを技術で解釈する]、(4) 解決策のコンセプトを組み立てる [基本的なしくみを考える、コンセプトを生かす設計をする] ]。HTMLページ、およびPDFファイル(311KB)。]

  TRIZ紹介: 連載(12): 「技術革新のための創造的問題解決技法!! TRIZ 第12回 知識ベースを活用するTRIZ (6) 問題に応じた発明原理を知る「矛盾マトリックス」」

中川 徹 (大阪学院大学)、"InterLab", 2006年12月号 (No. 98), pp. 32-35。 (掲載: 2006. 11.29)
[長期連載の第12回。アルトシュラーが創った「矛盾マトリックス」の考え方を説明し、最新の米国特許をベースに内容が刷新されたMannらの新版Matrix 2003 を解説する。(1) はじめに: 「問題のタイプ」の考え方 [「問題のタイプ」の種々の考え方、アルトシュラーの問題分類法]、(2)アルトシュラーの矛盾マトリックス: 構成法と使い方 [アルトシュラーによる作成法、矛盾マトリックスの使い方、使い方の実際的な注意、矛盾マトリックスの評価の歴史]、(3) 新版 Matrix 2003 [Matrix 2003の作成、Matrix 2003のパラメータ、問題から発明原理へよりやさしく、Matrix2003の有効性の検証、ソフト開発と非技術領域のための矛盾マトリックス]。HTMLページ、およびPDFファイル(277KB)。]

  TRIZ紹介: 連載(11): 「技術革新のための創造的問題解決技法!! TRIZ 第11回 知識ベースを活用するTRIZ (5) 「40の発明の原理」の学び方と使い方」

中川 徹 (大阪学院大学)、"InterLab", 2006年11月号 (No. 97), pp. 48-51。 (掲載: 2006. 11. 1)
[長期連載の第11回。「40の発明原理」はアルトシュラーが特許から抽出した発明のエッセンス。TRIZの諸方法の中で最も親しまれている。(1) 発明原理を学ぶには [発明原理の参考文献、「40の発明原理」の一覧、発明原理の説明: サブ原理、発明原理の狭い理解と広い理解]、(2) 既存の発明のエッセンスを発明原理で理解する [発明のエッセンスを捉える、一つの分野の指導原理を知る、技術システムの発展方向を知る]、(3) 発明原理をヒントにする [発明原理の事例集を学ぶ、エッセンスを適切に適用する]、(4) TRIZの発明原理の諸分野への拡張 [諸分野の発明原理の適用事例集、新しい分野での発明原理の解釈、発明原理を追加していくべきか?] 。HTMLページ、およびPDFファイル(283KB)。]

  TRIZ紹介: 連載(10): 「技術革新のための創造的問題解決技法!! TRIZ 第10回 知識ベースを活用するTRIZ (4) 機能目標から実現手段を探すデータベース」

中川 徹 (大阪学院大学)、"InterLab", 2006年10月号 (No. 96), pp. 35-38。 (掲載: 2006. 10. 4)
[長期連載の第10回。技術開発においては、実現したい目標がまずあって、それからその実現手段を探すことが、非常にしばしば必要である。このためには、まずその目標を「機能」 (はたらき) の概念 (言葉) できちんと表現し、それを手がかりにして調べられる知識ベース (すなわち、機能データベース) を用いて、ヒントとするとよい。TRIZにはこのための知識やソフトツールが豊富に用意されている。(1) 同じ働きをするものからのヒント、(2) 機能の分類とデータベース [目標としての機能、IM社のTechOptimizerでの機能の分類とデータベース、Mannの教科書での機能の分類、CREAX社のFunction DB]、(3) 機能データベースの活用法 [目標機能が「分かっている」か?、機能データベースを活用した例]。HTMLページ、およびPDFファイル(313 KB)。]

TRIZ紹介: 連載(9):  「技術革新のための創造的問題解決技法!! TRIZ 第9回 知識ベースを活用するTRIZ (3) 技術システムの進化のトレンドの知識ベース」

中川 徹 (大阪学院大学)、"InterLab", 2006年9月号 (No. 95), pp. 47-50。  (掲載: 2006. 9. 6)
[長期連載の第9回。TRIZが持つユニークな知識ベースとして、技術システムの進化の方向を技術分野を越えて示す「進化のトレンド」の知識ベースを説明する。学びやすく、かつ強力な知識を与える。(1) 技術システムの進化のトレンドの例、(2) 技術進化のトレンドの基盤 [進化のトレンドの概念と用語、技術システムの進化の概念、技術システムの進化のトレンドの体系]、(3) 技術システムの進化のトレンドの使い方 [進化のトレンドを学ぶ、進化のトレンドを適用して考える、「進化のポテンシャル」の利用、進化のトレンドを使う問題解決]。HTMLページ、およびPDFファイル(417 KB) 。]

TRIZ紹介: 連載(8):  「技術革新のための創造的問題解決技法!! TRIZ 第8回 知識ベースを活用するTRIZ (2) 科学技術原理 (Effects) のデータベースとその使い方」

中川 徹 (大阪学院大学)、"InterLab", 2006年8月号 (No. 94), pp. 48-51。  (掲載: 2006. 9. 6)
[長期連載の第8回。TRIZにおける知識ベースの基本をなすものとして、最初に科学技術の諸原理 (Effects) をまとめたデータベースについて説明する。(1) 科学技術の情報を集める諸方法 [専門分野ごとの知識の蓄積、文献検索による情報の収集、特許文献の検索、特許文献の人手による網羅分析、意味解析ツールによる自動分析]、 (2) 科学技術原理 (Effects) データベースの使い方 [Effects データベースの構築、Effectsデータベースの使い方の基本、「S-A-O概念」によるEffects知識ベースの利用、「S-A-O」の連鎖と拡張による知識の検索、機能による整理、属性 (性質) による整理、いつ Effectsデータベースを使うのか?。HTMLページ、およびPDFファイル(295 KB) 。]

TRIZ紹介: 連載(7):  「技術革新のための創造的問題解決技法!! TRIZ 第7回 知識ベースを活用するTRIZ (1) TRIZの知識ベースとソフトツールの概要」

中川 徹 (大阪学院大学)、"InterLab", 2006年7月号 (No. 93), pp. 37-40。  (掲載: 2006. 7. 4)
[長期連載の第7回。今回から(第12回まで)、技術開発の最先端で凌ぎを削る技術者のために、TRIZが構築した知識ベースとそれを活用するソフトツールについて、紹介する。(1) TRIZにおける知識ベースの位置、(2) TRIZ知識ベースの意義、(3) TRIZ知識ベースの構築、(4) TRIZ知識ベースの利用 [出版物とWeb情報の利用、TRIZソフトウェアツール、TRIZのe-Learning ツール]、(5) 問題解決のプロセスと知識ベースの利用。HTMLページ、およびPDFファイル(311 KB) 。]

TRIZ紹介: 連載(6):  「技術革新のための創造的問題解決技法!! TRIZ 第6回 TRIZ/USITのやさしい適用事例(2) 書店で万引きを防ぐ方法」

中川 徹 (大阪学院大学)、"InterLab", 2006年6月号 (No. 92), pp. 43-46。  (掲載: 2006. 6. 6)
[長期連載の第6回。前回に引き続き、身近な問題でやさしい適用事例を説明する。この事例は、林 尚也君 (2006年3月大阪学院大学情報学部卒) の中川ゼミでの卒業研究に基づく。 [『学生による学生のためのTRIZホームページ』(同紹介)参照。] (1) 問題を設定する、(2)問題を分析する [犯行プロセスの考察、関係するオブジェクトを列挙、オブジェクトの性質を考察、空間的特性、時間的特性、問題の中核にある難しさ(矛盾)を明確にする]、(3) 解決策を検討し、生成する [従来の諸方法を再検討、自分たちで解決策を考える]。HTMLページ、およびPDFファイル(299 KB) 。]

講演スライド: 「革新的課題解決技法TRIZの 意義と国内外の状況」 (掲載: 2006. 5. 9)

中川 徹 (大阪学院大学)、横幹連合 第2回技術シンポジウム『世界をリードする先進的モノづくりを目指して(2)』、2006年 4月17日、東京・お茶の水。
[横幹連合の「開発・設計プロセス工学技術調査研究会」が企画実施したシンポジウムでの40分の講演。モノづくりの技術者/マネジャのために、TRIZの全貌について基本的な理解を得るように話したもの。技術の「壁」をブレイクスルーする方法の必要性、TRIZの全貌、TRIZの思想のエッセンス、TRIZの知識ベース、TRIZの問題解決の特徴的な思考技法、USITによるやさしい実践法、TRIZの効果の実証事例、普及状況、TRIZの意義と企業での導入法。発表スライドのPDFファイル (500KB) を掲載。]

TRIZ紹介: 連載(5):  「技術革新のための創造的問題解決技法!! TRIZ 第5回 TRIZ/USITのやさしい適用事例(1) 裁縫で短くなった糸を止める方法」

中川 徹 (大阪学院大学)、"InterLab", 2006年5月号 (No. 91), pp. 49-54。  (掲載: 2006. 5. 9)
[研究・技術開発者のための情報マガジン『InterLab (インターラボ)』誌上の長期連載の第5回。TRIZの内容を説明する前に、まず身近な問題でやさしい適用事例を説明する。この事例は、下田翼君 (2006年3月大阪学院大学情報学部卒) の中川ゼミでの卒業研究に基づく。 [『学生による学生のためのTRIZホームページ』(同紹介)参照。] (1) TRIZの事例の学び方、  (2) この適用事例を取り上げる趣旨、  (3) 問題の設定、  (4) 問題の分析: 空間的・時間的特徴、  (5) オブジェクト−属性−機能による分析、   (6) 理想をイメージする、  (7) 種々の解決策[1]、  (8) 種々の解決策[2] 余分のものの導入、  (9) 種々の解決策[3] 違った針や糸、  (10) 種々の解決策[4] 新しい小道具、  (11) 解決策の導き方ときっかけ、  (12) 適用事例から学ぶこと。HTMLでリンクをつけたページ、およびPDFファイルの雑誌掲載版(365 KB) 。]

TRIZ紹介: 連載(4):  「技術革新のための創造的問題解決技法!! TRIZ 第4回 TRIZの成立と普及 (3) 日本と韓国での受容と普及」

中川 徹 (大阪学院大学)、"InterLab", 2006年4月号 (No. 90), pp. 40-43。  (掲載: 2006. 4. 4)
[産学官連携支援マガジン『InterLab (インターラボ)』誌上の長期連載の第4回。日本および現在世界中でもっとも普及が進んでいる韓国について述べた。(1) 日本へのTRIZ導入の前史と先駆け、 (2) 『日経メカニカル』誌による紹介、(3) 三菱総合研究所の活動、(4) 産業能率大学の活動、(5) 中川の『TRIZホームページ』の活動、(6) 初期のTRIZ入門書・教科書、(7) ユーザ企業における初期の導入、(8) 「漸進的導入戦略」と定着への準備、(9) 韓国におけるTRIZ導入の試行、(10) 日本におけるTRIZの発展、(11) 日本におけるTRIZ推進の状況、(12) 日本の企業におけるTRIZ普及状況、(13) 韓国サムソンにおけるTRIZの全社普及。HTMLでリンクをつけたページ、およびPDFファイルの雑誌掲載版(316 KB) 。]

TRIZ紹介: 連載(3):  「技術革新のための創造的問題解決技法!! TRIZ 第3回 第3回 TRIZの成立と普及 (2) 米国と欧州での展開」

中川 徹 (大阪学院大学)、"InterLab", 2006年3月号 (No. 89), pp. 44-47。  (掲載: 2006. 3. 6)
[産学官連携支援マガジン『InterLab (インターラボ)』誌上の長期連載の第3回。冷戦後に旧ソ連から米国・欧州に伝わってからの発展の状況を詳しく解説した。(1) 弟子たちの欧米移住の土台、(2) Invention Machine社によるツール化、(3) Ideation International 社の活動、(4) TRIZ Journalと米国のその他の状況、(5) 「アルトシュラー協会」とTRIZCON、(6) 欧州での普及状況とETRIA、(7) Darrell MannとCREAX社、(8) やさしいTRIZのための諸方法。HTMLでリンクをつけたページ、およびPDFファイルの雑誌掲載版(338 KB) 。]

TRIZ紹介: 連載(2):  技術革新のための創造的問題解決技法!! TRIZ 第2回 TRIZの成立と普及 (1) 旧ソ連での成立と発展

中川 徹 (大阪学院大学)、"InterLab", 2006年2月号 (No. 88), pp. 44-46。  (掲載: 2006. 2. 1)
[産学官連携支援マガジン『InterLab (インターラボ)』誌上の長期連載の第2回。旧ソ連におけるTRIZの誕生・成立・発展の全体像を解説した。(1) TRIZの創始者アルトシュラー、(2) 着想・迫害・成立 (1946-1970年)、(3) 確立とTRIZ学校 (1970-1974年)、(4) 確立期のTRIZの内容、 (5) 成長と浸透 (1974-1985年)、(6) 「古典的TRIZ」の内容、(7) 発展の多様化 (1985年以降)。HTMLでリンクをつけたページ、およびPDFファイルの雑誌掲載版(298 KB) 。]

TRIZ紹介: 連載(1):  技術革新のための創造的問題解決技法!! TRIZ 同: 第1回 TRIZとは何か FAQ

中川 徹 (大阪学院大学)、"InterLab", 2006年1月号 (No. 87), pp. 48-51。  (掲載: 2006. 1.13)
[産学官連携支援マガジン『InterLab (インターラボ)』誌上に長期連載を開始した。その親ページ および、連載の第1回。質疑応答の形式で答えながら、TRIZの全体像を初心者向けに分かりやすく解説した。内容は: はじめに、TRIZとは何か、TRIZの情報源と教科書、TRIZの基本的なモチーフ、発明の思考法、TRIZの普及状況、日本での普及・推進状況、新しい世代のTRIZ。第1回のHTMLでリンクをつけたページ、およびPDFファイルの雑誌掲載版(326 KB) 。]

解説/連載: 「新しいTRIZ 第6回 (最終回): USITによるやさしいTRIZの実践」 (掲載: 2005.10.26)

中川 徹 (大阪学院大学) 、『日経ものづくり』誌 (日経BP社)、2005年8月号、124〜127頁。
[日経ものづくり誌の「なるほどtheメソッド」欄の連載の最終回。前回に全体像を説明したUSITについて、そのトレーニングの方法を話し、問題解決のプロセスに沿って具体的なやり方を説明する。]

解説/連載: 「新しいTRIZ 第5回: TRIZ/USITにおける問題解決の全体プロセス」 (掲載: 2005. 8.28)

中川 徹 (大阪学院大学) 、『日経ものづくり』誌 (日経BP社)、2005年7月号、100〜103頁。
[日経ものづくり誌の「なるほどtheメソッド」欄の連載。TRIZが普及しにくい原因は、問題解決のツールを多数持ちながらその全体プロセスが統一されていないことであり、さらにその根本原因はデータフローで表した全体構造が確立されていないためである。USITはすっきりした全体構造と全体プロセスを持つ。USITの「6箱方式」は創造的問題解決の新しいパラダイムを提示している。]

解説/連載: 「新しいTRIZ 第4回: TRIZで考える方法のエッセンス」 (掲載: 2005. 7.29)

中川 徹 (大阪学院大学) 、『日経ものづくり』誌 (日経BP社)、2005年6月号、122〜125頁。
[日経ものづくり誌の「なるほどtheメソッド」欄の連載。TRIZの50語のエッセンスを示し、「システム」とその進化を考える (9画面法と技術進化のトレンドの利用など)、理想をまずイメージする (「小さな賢人たちによるモデリング」法など)、矛盾を解決する (物理的矛盾を分離原理で解決した節水トイレの事例など) という考え方を、例を用いて説明した。]

 解説/連載: 新しいTRIZ  第3回: 知識ベースの刷新と体系的技術革新

中川  徹 (大阪学院大学),  日経ものづくり、2005年5月号、pp. 120-123。(掲載: 2005. 7.20) 
[TRIZの理解が進んだ2000年以後、Mann (CREAX) は1985年以後の米国特許を分析し、TRIZの知識ベースをまったく一新して、新しい矛盾マトリックスを作り、西側の創造性研究をも取り込んでTRIZ を「体系的技術革新」という考え方に発展させた。]

解説: 連載: なるほどtheメソッド: 新しいTRIZ

中川  徹 (大阪学院大学),  日経ものづくり、2005年5月号〜8月号。(掲載: 2005. 7.20) 
[TRIZの新しい理解をわかりやすく説明した、日経ものづくり誌の連載記事。篠原司氏執筆の第1-2回の後を受けて、中川が第3-6回を執筆。中川執筆 分を順次掲載予定。]

TRIZ/USIT 紹介 創造的問題解決の技法 TRIZ/USITの紹介  (掲載: 2005. 6.22)

中川  徹 (大阪学院大学), 『バリュー・エンジニアリング』(日本VE協会会誌)、No. 228 (2005年5月号), p. 31-36。
[現代化されたTRIZの紹介。TRIZの考え方 (思想) のエンセンスを述べ、TRIZが蓄積した知識ベースとその現代化に触れた上で、TRIZでの考え方 (考える方法、技法) をきちんと説明している。TRIZの全体的な構造と特徴が分かる。本ホームページの新しい「TRIZ紹介」。]

    解説: や さしいUSITによる創造的問題解決の方法  (掲 載: 2005. 3.18)
       中川  徹 (大阪学院大学),  技術情報協会主催「技術革新の技法TRIZ/USITの企業導入実践セミナー」、2005年2月24-25日、東京都大田区産業プラザPIO   
        「TRIZの全体を受け継いで、やさしくかつ強力な問題解 決技法にしたのがUSIT。そのプロセスの一部始終を説明し、データフロー形式で表わしたUSITの全体構造の意義を述べる。スライド49枚。PDF資 料。]

   解説: 新 しいTRIZの考え方と適用法 (掲載: 2005. 3.18)
       中川  徹 (大阪学院大学),  技術情報協会主催「技術革新の技法TRIZ/USITの企業導入実践セミナー」、2005年2月24-25日、東京都大田区産業プラザPIO   
        「世界におけるTRIZの動向について、まとめて話した解説。Darrell Mannの仕事を中心にして、TRIZでの思考法のうち分かりやすく今後も使われるだろうものを整理して紹介した。スライド50枚。PDF資料。]

  解説: 技術革新のための問題解決技法TRIZ/USIT  〜 その思想・方法・知識ベース・ソフトツール 〜  (英訳掲載: 2004. 8.26)
          中川  徹 (大阪学院大学), 第1回知識創造支援システム・シンポジウム, 2004年 2月27-28日, 北陸先端科学技術大学院大学。[掲載: 2004. 3. 3]  (英訳掲載: 2004. 8.26)
            [現在の理解によるTRIZの全貌を、その思想・方法・知識ベース・ソフトツールという4つの階層に応じて、トップダウンに分かりやすく解説した。「着実 な導入」戦略のためのTRIZの理解とその使い方を示す。新しいTRIZ紹介。]

案内「中川のTRIZ/USIT文献への案内」  
        中川  徹 (大阪学院大学), 2003年 1月21日 (英文) (掲載: 2003. 2.18); 和訳: 中川 徹, 2003年 1月25日 (掲載: 2003. 2.18)  [スペイン語訳 (Hugo Sanchez訳): TRIZ Nicaragua 掲載 2003. 2. 5]
        [本サイトに掲載してきた中川の主要文献14編について, その位置づけを示し, 学習の案内とする。スペイン語への翻訳プロジェクトの依頼に応じて執筆した。 ]

解説/講演: 「TRIZ の最新動向について」 
        中川  徹 (大阪学院大学), 第3回日本IMユーザグループミーティング, 特別講演, 2002年 8月28-30日, ラフォーレ修善寺 (静岡県田方郡修善寺町) (掲載: 2002. 9.18)
           [トピックス10項目を紹介: 新しい教科書, 新しいソフトツール, USIT, 原因分析法, 「ひとりでに」の理想, ソフト開発分野への適用, ビジネス分野への適用,生物の発明から学ぶ, 他の諸技法との統合, 創造性教育。]

  解説:  「イスラエルのSIT法とその利用(3) 新製品開発におけるASITの利用」 
         Roni Horowitz (start2think.com, イスラエル), TRIZ Journal 2001年11月; 和訳: 中川  徹 (大阪学院大学), 2001年12月 2日 (掲載: 2001.12.10)
            [新製品を開発(着想) するのに, 既存の製品にASITの5種の思考ツールを適用して変容させ, 誰がどこで使えるかを考える。「市場」を発明するのだという。]

  解説:  「イスラエルのSIT法とその利用(2) ASITの五つの思考ツールとその適用例」 
         Roni Horowitz (start2think.com, イスラエル), TRIZ Journal 2001年9月; 和訳: 中川  徹 (大阪学院大学), 2001年12月 1日 (掲載: 2001.12.10)
            [5種の問題解決技法 (統合, 乗算, 除算, 対称性破壊, オブジェクト除去) のそれぞれについて, 簡略な5ステップでの思考を具体的に説明。]

TRIZ紹介:  「TRIZ(発明問題解決の理論)の紹介 - 創造的問題解決のための技術思想 -」
         中川  徹 (大阪学院大学), 日本創造学会第23回研究大会,2001年11月3-4日, 東洋大学 (東京都文京区)  [掲載: 2001.11.16];
  英訳: 中川  徹, 2001年12月25日 [掲載: 2002. 1. 7]
               [初心者を対象としたやさしい紹介。A4 4頁で述べたもの。TRIZは単なる発明のノウハウではなく, 技術に対するしっかりした考え方をもった方法論であることを述べる。]

  解説:  「イスラエルのSIT法とその利用(1) TRIZからASITへの 4ステップ」 
         Roni Horowitz (start2think.com, イスラエル), TRIZ Journal 2001年8月; 和訳: 中川  徹 (大阪学院大学), 2001年8月30日 (掲載: 2001. 9.11)
         [TRIZを簡易化してASITを開発した意図を平易に語る。 「閉世界制約」の条件と「質的変化の実現」の条件を導入し, 解決策生成技法を5種に削減し, その他の要素を消去した。]

解説・研究ノートTRIZのエッセンス − 50語による表現」
         中川  徹 (大阪学院大学) 2001. 5.16 (英文); 和訳: 中川  徹, 2001. 5.19 [掲載(英文・和文): 2001.5.22]
             [TRIZのエッセンスを (英文の) 50語で表現した。サラマトフの教科書を基礎にして中川独自に表現したもの。約 2頁で説明している。]

TRIZの四つの見方 
          Valeri Souchkov (Insytec B.V.), TRIZ Journal, March 1999。 訳: 中川 徹 (大阪学院大学), 1999. 3.29
       [著者およびTRIZ Journalの許可を得て, 翻訳し, 本ページに掲載 (1999. 3.30)]
             [Altshullerが構築したTRIZの体系の全体像を簡潔に記述している。木でなく, 森を見る。]

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最終更新日 : 2014. 9.25.    連絡先: 中川 徹  nakagawa@ogu.ac.jp