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編集ノート (中川徹、2008年 2月 4日)
本件は、今年8月末の 第3回TRIZシンポジウム
において、その第2日午後のポスターセッションで発表されたものです。この発表は、発表者の情熱が伝わってきて、「智恵カード」という楽しい形態・方法とも相まって、随分人気と反響がありました。(中川の「Personal Report of Japan TRIZ Symposium 2007」
参照)
本ページは、以下のように構成しています。
また、英文ページ
は以下のようです。
[4] 中川による紹介: 「Personal Report of Japan TRIZ Symposium 2007」 (2007. 11.18) からの抜粋
なお、[4] には、「智恵カード」の全40枚の英訳 (中川訳) を掲載しました。
著者らは今後この英語版智恵カードの普及をも検討中です。このような素晴らしい活動をし、シンポジウムで発表し、さらにWeb掲載を快諾いただきました、著者の石井力重さんと伊藤利憲さん、およびデュナミス社と宮城県産業技術総合センター (http://www.mit.pref.miyagi.jp/)に厚くお礼申しあげます。
本ページの先頭 | 論文概要 (和文) | 論文 (和文) PDF |
スライド (和文) PDF |
中川による紹介 (英文) |
TRIZシンポジウム2007 Personal Report (中川) |
英文ページ |
[1] 論文概要
TRIZのユーザを増やすにはどうすればいいか?に挑む
〜 宮城TRIZ研究会の独自開発ツール「智慧(ちえ)カード」 〜石井力重(株式会社デュナミス/NEDO) 、
伊藤利憲 (宮城県産業技術総合センター)概要
宮城でTRIZのセミナーを行った際に、何割かの参加者はTRIZに興味を持った。しかし、自社に戻ってTRIZがなぜよいのか、TRIZとはどういうものなのかをうまく説明できない、という声が宮城TRIZ研究会(以下、当会、と記する)に複数寄せられた。その中でも、「創造作業を促進するとはどういうことなのかを周りの人に理解してもらいにくい」という課題が共通のものとして見られた。そこで当会では、TRIZが何なのかを知らずともチームゲームとして手軽に使え、一定量のアイデア出しを体験できるツールの開発に着手した。本発表では、当会が独自に開発したそのツールの内容と、ツール体験者の感想をもとに、ツールの効果について報告する。
1.背景
概要に書いた「TRIZが創造作業を促進するとはどういうことなのかを周りの人に理解してもらいにくい」に当会では取り組んでいる。楽しく、手軽に、TRIZが何であるのかを知らずとも、TRIZのエッセンスにあるものを使って一定量の発想が体験できるツールを作ろう、と開発を進めてきた。
2.ツールの内容
企画・試作を重ね、想定ユーザに向けて、40の発明原理を大きく意訳し「智慧(ちえ)カード」という40枚のカードツールを開発した。一人で、あるいは、複数人で、アイデア出しを行う際のツールとして使え、“ブレインストーミング・カードゲーム(ブレスター※)”と組み合わせることで、楽しくアイデア出しのゲームができるフローを開発した。(※ブレスター:参考文献[1][8]参照)
3.使い方
はじめにアイデア出しのテーマを決める。次に40枚の智慧カード全てを、全員に分配する。その手元のカードを発想のきっかけにして、おのおの解決アイデアを考える。時間は3分。各自、ペンとメモを使う。時間が来たら一人1分でアイデアを発表していく。アイデアをホワイトボード等に書きながら説明する。
(ゲームスタイルの使い方も可能。ポスターで報告する)4. ツールの効果
智慧カードを某企業の研修において、アイデア出しのグループワークに用い、アンケートをとった。その結果、智慧カードを用いたカードゲームに対する素直な感想は、
- 「苦労した」が圧倒的に多く、ついで多いのが「使いやすかった・楽しかった」であった。
- 一方で、7割以上が「TRIZは自分の職務に使えそうだ・使える」と感じた。
- さらに、ユーザがこのツールが向いていると感じるのは「製品企画や開発、新しいアイデアを得る場面」などであった。
5.まとめ
智慧カードの開発は、「いかにTRIZユーザを増やすか」という本来の目的のへの入り口に立ったに過ぎない。今後は、TRIZを本格的に学ぶ機会の無かった組織に対し、智慧カードやそのワークショップなどを提供し、TRIZ的発想視点を養ってもらえるように、活動を展開する。
[2] 論文 全文 (和文)
論文 (和文) PDF形式(8頁、977 KB)
[3] 発表スライド 全文 (和文)
スライド (和文) PDF形式(16スライド、2スライド/頁、1134 KB)
[4] 英文ページ
[注: このページには、「智恵カード」の全件を英訳し、著者の承認を得て掲載しています。]
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最終更新日 : 2008. 2. 8. 連絡先: 中川 徹 nakagawa@ogu.ac.jp