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編集ノート (中川 徹、2014. 9.25): 

このページは新着情報のうちの「フォーラム」の分類のものを蓄積してきましたが、膨大・煩瑣になりすぎましたので、数年前から更新できていません。最近と今後の記事は、「総合目次(D)Forum」 のページ(タイトルと著者名だけ) および「新着情報」のページからご参照ください。

(注 中川 徹 2013. 5. 8:  本ページは、2012年3月以後追加記入ができていません。総合目次でタイトルと著者を知り、直接に各ページにアクセスするか、あるいはその日付から新着情報のページで概要を参照ください。)

 

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学会・セミナー報告

 

  TRIZフォーラム: 学会報告(24): 「第7回日本TRIZシンポジウムの紹介 (Personal Report)、日本TRIZ協会主催、2011年 9月8日〜10日、東芝研修センター (新横浜)」 (和文概要) (詳細英文)

中川 徹 (大阪学院大学) 、2011年10月24日。 (掲載: 2011.10.28)
日本でのTRIZシンポジウムを、海外に紹介するために、公式報告ではなく個人の文責で、発表された論文の全体をレビューして、英文で紹介する。報告は大部になるため、約10編ほどに分割して、今後順次掲載する予定である。

  学会報告(24): 親ページ:  (編集ノート、概要、シンポジウムを組織する)   (掲載: 2011.10.28)
最初に、概要を記述して、シンポジウムの組織と運営の方針などを紹介している。

  TRIZフォーラム: 学会報告(23-11): 「第6回日本TRIZシンポジウムの紹介 (Personal Report): その他、まとめ」(概要和文) (詳細英文)

中川 徹 (大阪学院大学) 、2011年4月30日。 (掲載: 2011. 4.30)
Personal Report (英文)の親ページに、11. その他、12. まとめを記述しました。和文ページには、12. まとめの全文を和訳して掲載しています。今回で11回に渡った Personal Reportの執筆と掲載を完了しました。なお、親ページは、和文PDF  (10頁、369 KB)英文PDF (25頁、295 KB) としても掲載しています。 

「11. その他」のセクションでは、シンポジウムでの発表以外の活動 (予備討論、交流会、グループ討論、TRIZ協会総会など) について言及しています。
「12. まとめ」 では、総括として、発表数、参加者数、企業からの寄与、TRIZ専門家たちの寄与、大学からの寄与などについてまとめました。さらに、シンポジウムのいろいろなテーマ領域について、それぞれ数編の発表を推薦し、簡単に紹介しています。シンポジウムの発表の全編について随分詳しく紹介を記述しました結果、今回のTRIZシンポジウムでの諸発表が、TRIZをより深く理解し、またその適用分野を一層広げ、推進していくことに随分寄与したことを実感し、非常に嬉しく思っています。TRIZシンポジウム2010の成功を踏まえて、さらにいま、東日本大震災の被害を乗り越えて、今年の9月に第7回のTRIZシンポジウムを開催するべく準備を進めています。ぜひ、ご発表、ご参加をお願いいたします。

  TRIZフォーラム: 学会報告(23-10): 「第6回日本TRIZシンポジウムの紹介 (Personal Report)、Part H. ソフト・非技術分野への適用」(概要和文) (詳細英文)

中川 徹 (大阪学院大学) 、2011年3月30日。 (掲載: 2011. 4.14; 4.30)
このカテゴリでは下記の8編をレビューして (うち 3編簡略) 、英文で紹介しています。なお、PDF (25頁、1.8 MB) も掲載しました。 

福嶋洋次郎 ( ) ら: 「ソフトウェア、ITのためのTRIZの活用」。 -- テーマ講演の一つですが、スライドが英訳されていませんので、本紹介ではアブストラクトだけを引用にさせていただきました。

長谷川 聡 ら (コニカミノルタビジネステクノロジーズ) : 「USITオペレータマトリクスのソフトウェア分野への展開」。--USITオペレータの体系をより分かりやすくするために、著者らはUSITのサブオペータを簡単な表の形式 (「USITオペレータマトリックス」) に整理しています。そして、電子写真技術の分野での600件の特許を分析して、どのサブオペレータが頻繁に使われているかを明らかにしました。さらに、今回、メカニカル制御ソフトウェア技術の分野で100件の特許を分析し、その頻度パターンが同様であることを見出しています。

前田卓雄 (匠システムアーキテクツ) : 「日本発:創造的ものづくりとTRIZ」。--日本のものづくり、特にソフトウェア業界について、その将来の方向を鳥瞰的に捉え、危機的状況にあることを訴えています。著者は、ものづくりのプロセスの基本的な枠組みを示して、ビジネスおよび技術のイノベーションの全体プロセスの中に、TRIZ/USITの考え方を取り込もうとしています。その考えを具体化したものとして、『ビジネス・技術イノベーションワークブック』を著者が作りました。ユーザはこのワークブックのガイドに従って、一歩一歩自分自身の具体的な考えを書き込んでいくことによって、イノベーションのアイデアをまとめることができるようになっています。

吉澤郁雄((学)産業能率大学) ら[日本TRIZ協会 ビジネス・経営TRIZ研究分科会] : 「新たなビジネスモデルの構築に向けたTRIZ思考や手法の適用」。-- この研究分科会の第3報です。具体的な検討事例として、「大画面テレビシステム」を取り上げて、新しいビジネスモデルを開発する方法を、議論してきています。今回の発表では、新しいビジネスモデルの「スキームを構築する」 (すなわち、ビジネスモデルを定義し、差別化するための観点を作る) フェーズについて論じています。

石田厚子 (日立コンサルティング) : 「TRIZベースのビジネスアイディア創出法の適用経験に基づく創造性支援技法の評価」。-- 創造性支援技法には、4つの本質的な側面が必要なことを著者は見つけています。それらは、(問題を認識するための)「経験」、(問題のシステムのエッセンスを明確にするための) 「抽象化」、(新しい解決策アイデアを生成するための) 「柔軟性」、および、(解決策を元の問題と関係づけるための) 「理解可能性」です。このうちの「理解可能性」が、ビジネスと技術の両方の関係者にとって重要で、両者の間の障壁を除いてイノベーションを成功させる鍵であると、著者はいっています。

山畳秀人 (ドコモ・システムズ) ら : 「TRIZをマインド分野に応用した実践的アプローチ 〜TRIZマインド研修の確立に向けて〜」。--著者らは、「マインドトレーニング」 (すなわち、会社での従業員研修や、個人の悩みごと解消などのための研修) に従事してきており、最近TRIZに出会い、TRIZをうまく取り込んでいます。TRIZの40の発明原理をやさしく言い換えた「マインド原理」を作り、それを心理的惰性を克服するためのトレーニングに適用しているのです。非常に興味深い、TRIZの新しい応用分野です。[このたび、著者らのスライド を英訳して、詳しい紹介を追加記述しました。 (2011. 4.30)]

花岡幸枝 ((株) ウィズダム) : 「TRIZマインドカードによる創造的思考の実践 〜あらゆるところにTRIZのエッセンスを〜」。-- (上記の山畳らの発表にある、TRIZの40の発明原理を読み替えた) 40の「マインド原理」と、心理学での12の心理的矛盾(葛藤)パターンとを組み合わせて、52枚の 「マインドカード」を創りました。それらをちょうどトランプのようにして使った新しい「マインドトレーニング」のモデルを作り、研修者が自分自身の心理的葛藤を克服するのを助けるようにしています。「私にとって最も良かった発表」の賞を得たものです。[このたび、著者らのスライド を英訳して、詳しい紹介を追加記述しました。 (2011. 4.30)]

高原 利生 ( ) : 「TRIZの理想 ―TRIZという生き方?その2―」。--高度に洗練された哲学的な論文です。技術分野だけでなく、人間や社会の世界をも含めたすべてのもの/ことを、体系的に説明/記述したいというのが、著者のねらいです。通常の「オブジェクト」の概念を拡張して、「認識可能なものすべて」を表すものとし、その結果、物質、システム、アイデアなどだけでなく、運動、変化、プロセスなどを「(拡張した)オブジェクト」と考えています。このように拡張した概念を使って、「TRIZの理想」(すなわち、差異解消のための理想の方法) を、問題状況から解決策への変換として形式的に記述することを試みています。理論的な思考のためには、列挙によるラジカルな思考 (すなわち、すべてのものを取り上げて、体系的に整理する思考) が重要であると、著者はいいます。実に精力的で高度な研究です。

  TRIZフォーラム: 学会報告(23-9): 「第6回日本TRIZシンポジウムの紹介 (Personal Report)、Part G. 特許に関わる研究およびTRIZのツール」(概要和文) (詳細英文)

中川 徹 (大阪学院大学) 、2011年3月20日。 (掲載: 2011. 4. 2)
このカテゴリでは (新しく) 下記の3編をレビューして、英文で紹介しています。なお、PDF (16頁、1.2 MB) も掲載しました。 

長谷川公彦ら [日本TRIZ協会・知財創造研究分科会] : 「特許公報による発明解析事例−その3」。-- TRIZ協会の分科会の一つでこの3年間継続してきている発明解析事例集の報告です (共著者9名)。優れた特許の特許公報をTRIZの目からきちんと分析し、記録蓄積すること目指しています。記録の書式を統一し、技術的矛盾の矛盾マトリックスによる分析を行い、また進化のトレンドに基づく分析結果を蓄積しています。事例集は日本TRIZ協会が有償で配付しています。

Gaetano Cascini (Politecnico di Milano、イタリア): 「Computer-Aided Problem Solving: A Dialogue-based System to Support the Analysis of Inventive Problems」。--問題解決をコンピュータで支援するには何が望まれているのかを要求分析し、問題解決をコーチングする新しいソフトウェアツールの開発を始めました。知的で柔軟であることを目指して、OTSMを問題解決の基本枠組みとして採用し、モジュール化した会話型のソフトにしています。大学および企業でのテスト使用もしました。

Darrell Mann (Systematic Innovation、英国)、 Paul Filmore ら(University of Plymouth、英国) 「Computer-Aided (Systematic) Innovation: New Tools and New Ways of Thinking」。-- 新しい、興味深いソフトウェアを開発しています。3種のもの。(a) (例えば宣伝用の) 一つの画像から、それを半自動的にいろいろに変化させて、新しい画像を創り出し改良するソフトウェア。(b) 一つの特許、あるいは特許群を、進化のトレンドの観点から分析して、現段階における価値 (位置づけ) と将来における価値とを評価し表示するソフトウェア。(c) 顧客の声 (将来需要) を見出すために、著者らが開発した「TrenDNA」のアルゴリズム (進化のトレンドの対立を考えるもの)を実装したソフトウェア。それぞれに面白いロジックであり、将来注目するとよいでしょう。

  TRIZフォーラム: 学会報告(23-8): 「第6回日本TRIZシンポジウムの紹介 (Personal Report)、Part F. 大学および教育におけるTRIZの活用」(概要和文) (詳細英文)

中川 徹 (大阪学院大学) 、2011年3月18日。 (掲載: 2011. 4. 2)
このカテゴリでは (新しく) 下記の4編をレビューして、英文で紹介しています。なお、PDF (24頁、1.4 MB) も掲載しました。 

宮西 開 (金沢市立兼六中学校 2年生)、宮西克也 (個人 父親) : 「親子で取り組むTRIZ-2 〜 コビトやひとの世界で考えてみよう!〜ねじを磁石にするには?」 -- 宮西さん一家の第2報で、2008年の長男に続き、次男の開 (かい)君が、中学1年の夏休み自由研究をお父さんのガイダンスを受けて行ったものです。開君は、磁石にしばらくくっついていたネジ釘が、(磁石から離しても) こんどは自分が磁石になっていた (「磁化」) ことに興味を持って、どんなしくみかを知りたい思いました。それを物理の言葉で説明しなかったのが、宮西さんのユニークなところです。「人と人との間だって、似たようなことがあるのでないの? 友達になるとか、怖じ気づきが広がるとか。」 そしてこの擬人化の方法を使って磁石の問題を一緒に考え、その後で物理の実験をしてしくみを確かめています。

渡邊聖司、成澤哲也 (釧路工業高等専門学校) : 「高専(高等専門学校)における創生型教育の現況と課題」。-- 高専は産業界の要請を受けて1962年に創設され、中学卒業生を入学させて5年間の一貫した技術教育を行い、日本のものづくりを支えてきました。近年、知識訓練だけでなく、創造的に考えて創るための教育の必要性を認識して、いろいろと試みを行っています。本科2年生の「創造工学」での自分で考えるものづくり演習、専攻科2年の特別実験での「3D-CADによるダヴィンチ手稿の復元」の演習などを紹介しています。

中谷くるみ(大阪学院大学情報学部2年生)、中川 徹 (大阪学院大学) : 「さまざまな筆記具: 身のまわりのものから技術の発展のしかたを学ぶ」。-- 2年生前期の中川のゼミナールの成果を、学生がポスター発表しました。このゼミでは講義をまったくせず、中川がどんどん質問をして、学生たちに考えさせ、調べさせます。まず、さまざまな筆記具をできるだけ広く書き出し、集めてきて、その「書くしくみ (原理)」を考え、しくみによって筆記具を分類する。また、さまざまな用途を考え、用途自身を階層的に分類し、それぞれの用途にどんな (原理の) 筆記具がよく使われているのかを考える。TRIZの用語、ツールを使わずに、TRIZが意図する「技術の進化」のしかた考察することが特徴。

M田 南 (神奈川工科大学修士2年生) : 「TRIZ式問題探索によるチャイルドシート改良概念計画 第2報」。 -- 子どもに自由な動きを許しつつ事故時の安全を目指して、著者は昨年「揺動式のチャイルドシート」を提案しました。この提案の難点は、シート自体の動きを制御できず、揺れを減衰できていないことでした。これらの問題をTRIZの機能分析や矛盾マトリックスを使ってさらに検討し、楕円面を使ってシートをいつも前向きに保つ解決策、磁石を組み込みエディ電流により揺れを減衰させる解決策を提案しています。考えるプロセスをきちんと記録した、優れた発表です。

  TRIZフォーラム: 学会報告(23-9): 「第6回日本TRIZシンポジウムの紹介 (Personal Report)、Part G. 特許に関わる研究およびTRIZのツール」(概要和文) (詳細英文)

中川 徹 (大阪学院大学) 、2011年3月20日。 (掲載: 2011. 4. 2)
このカテゴリでは (新しく) 下記の3編をレビューして、英文で紹介しています。なお、PDF (16頁、1.2 MB) も掲載しました。 

長谷川公彦ら [日本TRIZ協会・知財創造研究分科会] : 「特許公報による発明解析事例−その3」。-- TRIZ協会の分科会の一つでこの3年間継続してきている発明解析事例集の報告です (共著者9名)。優れた特許の特許公報をTRIZの目からきちんと分析し、記録蓄積すること目指しています。記録の書式を統一し、技術的矛盾の矛盾マトリックスによる分析を行い、また進化のトレンドに基づく分析結果を蓄積しています。事例集は日本TRIZ協会が有償で配付しています。

Gaetano Cascini (Politecnico di Milano、イタリア): 「Computer-Aided Problem Solving: A Dialogue-based System to Support the Analysis of Inventive Problems」。--問題解決をコンピュータで支援するには何が望まれているのかを要求分析し、問題解決をコーチングする新しいソフトウェアツールの開発を始めました。知的で柔軟であることを目指して、OTSMを問題解決の基本枠組みとして採用し、モジュール化した会話型のソフトにしています。大学および企業でのテスト使用もしました。

Darrell Mann (Systematic Innovation、英国)、 Paul Filmore ら(University of Plymouth、英国) 「Computer-Aided (Systematic) Innovation: New Tools and New Ways of Thinking」。-- 新しい、興味深いソフトウェアを開発しています。3種のもの。(a) (例えば宣伝用の) 一つの画像から、それを半自動的にいろいろに変化させて、新しい画像を創り出し改良するソフトウェア。(b) 一つの特許、あるいは特許群を、進化のトレンドの観点から分析して、現段階における価値 (位置づけ) と将来における価値とを評価し表示するソフトウェア。(c) 顧客の声 (将来需要) を見出すために、著者らが開発した「TrenDNA」のアルゴリズム (進化のトレンドの対立を考えるもの)を実装したソフトウェア。それぞれに面白いロジックであり、将来注目するとよいでしょう。

  TRIZフォーラム: 学会報告(23-8): 「第6回日本TRIZシンポジウムの紹介 (Personal Report)、Part F. 大学および教育におけるTRIZの活用」(概要和文) (詳細英文)

中川 徹 (大阪学院大学) 、2011年3月18日。 (掲載: 2011. 4. 2)
このカテゴリでは (新しく) 下記の4編をレビューして、英文で紹介しています。なお、PDF (24頁、1.4 MB) も掲載しました。 

宮西 開 (金沢市立兼六中学校 2年生)、宮西克也 (個人 父親) : 「親子で取り組むTRIZ-2 〜 コビトやひとの世界で考えてみよう!〜ねじを磁石にするには?」 -- 宮西さん一家の第2報で、2008年の長男に続き、次男の開 (かい)君が、中学1年の夏休み自由研究をお父さんのガイダンスを受けて行ったものです。開君は、磁石にしばらくくっついていたネジ釘が、(磁石から離しても) こんどは自分が磁石になっていた (「磁化」) ことに興味を持って、どんなしくみかを知りたい思いました。それを物理の言葉で説明しなかったのが、宮西さんのユニークなところです。「人と人との間だって、似たようなことがあるのでないの? 友達になるとか、怖じ気づきが広がるとか。」 そしてこの擬人化の方法を使って磁石の問題を一緒に考え、その後で物理の実験をしてしくみを確かめています。

渡邊聖司、成澤哲也 (釧路工業高等専門学校) : 「高専(高等専門学校)における創生型教育の現況と課題」。-- 高専は産業界の要請を受けて1962年に創設され、中学卒業生を入学させて5年間の一貫した技術教育を行い、日本のものづくりを支えてきました。近年、知識訓練だけでなく、創造的に考えて創るための教育の必要性を認識して、いろいろと試みを行っています。本科2年生の「創造工学」での自分で考えるものづくり演習、専攻科2年の特別実験での「3D-CADによるダヴィンチ手稿の復元」の演習などを紹介しています。

中谷くるみ(大阪学院大学情報学部2年生)、中川 徹 (大阪学院大学) : 「さまざまな筆記具: 身のまわりのものから技術の発展のしかたを学ぶ」。-- 2年生前期の中川のゼミナールの成果を、学生がポスター発表しました。このゼミでは講義をまったくせず、中川がどんどん質問をして、学生たちに考えさせ、調べさせます。まず、さまざまな筆記具をできるだけ広く書き出し、集めてきて、その「書くしくみ (原理)」を考え、しくみによって筆記具を分類する。また、さまざまな用途を考え、用途自身を階層的に分類し、それぞれの用途にどんな (原理の) 筆記具がよく使われているのかを考える。TRIZの用語、ツールを使わずに、TRIZが意図する「技術の進化」のしかた考察することが特徴。

M田 南 (神奈川工科大学修士2年生) : 「TRIZ式問題探索によるチャイルドシート改良概念計画 第2報」。 -- 子どもに自由な動きを許しつつ事故時の安全を目指して、著者は昨年「揺動式のチャイルドシート」を提案しました。この提案の難点は、シート自体の動きを制御できず、揺れを減衰できていないことでした。これらの問題をTRIZの機能分析や矛盾マトリックスを使ってさらに検討し、楕円面を使ってシートをいつも前向きに保つ解決策、磁石を組み込みエディ電流により揺れを減衰させる解決策を提案しています。考えるプロセスをきちんと記録した、優れた発表です。

  TRIZフォーラム: 学会報告(23-7): 「第6回日本TRIZシンポジウムの紹介 (Personal Report)、Part E. 企業におけるTRIZの導入・推進」(概要和文) (詳細英文)

中川 徹 (大阪学院大学) 、2011年3月8日。 (掲載: 2011. 3.21)
このカテゴリでは (新しく) 下記の3編をレビューして、英文で紹介しています。なお、PDF (21頁、1.2 MB) も掲載しました。

伊沢久隆ら (ソニー(株)) : 「産業系新聞記事のリバースTRIZによる社内活動高揚の取り組み 〜多様な技術分野の研究開発者に対して具体的にTRIZを解説〜」。-- 社内でのTRIZの推進のために、産業系の新聞の、技術やビジネスに関する最新記事を活用するとよいことを、著者たちは見つけた。著者らはそのような記事をTRIZの観点からレビュー、分析し、その結果を定期的に社内ホームページや研修セミナーで紹介・配付して、TRIZ推進を活性化することができた。

SeHo Cheong ら (Samsung Mobile Display、韓国) : 「TRIZ at SMD: Unique Situation, Unique Goals, Unique Approaches」。--TRIZの推進に関して、全社的で高度なアプローチをしている、印象的な報告である。彼らの目標設定は、モバイルディスプレイのグローバルビジネスで、技術No.1の位置を占め続けることである。そのためのアプローチとして、「まだ業界の誰もが作っていないものを、どのようにして作るか?」を主にしている。この目的のために、CEOによるトップダウンの運動を進め、全従業員にTRIZのトレーニングを行い、年に20名の「創造エリート」を育成する、などをしている。

Tanasak Pheunghua ( Inventor Development Co.、タイ) : 「Implementing TRIZ in Thailand」。--2002年以来のタイでのTRIZの導入について紹介している。この間にTRIZトレーニングを指導した経験に基づいて、タイのような開発途上国においてTRIZを推進するための基本的な推奨事項を記述している。

  TRIZフォーラム: 学会報告(23-6): 「第6回日本TRIZシンポジウムの紹介 (Personal Report)、Part D. 企業における適用事例」(概要和文) (詳細英文)

中川 徹 (大阪学院大学) 、2011年3月5日。 (掲載: 2011. 3.21)
このカテゴリでは下記の8編をレビューして、英文で紹介しています。なお、PDF (24頁、1.4 MB) も掲載しました。

Seung-Hyun Yooら (Ajou University、韓国) : 「From Technical to Business Contradiction : Example of a New Crane」。 --著者らは(港湾で使う) ガントリクレーンの優れた技術的改良モデルを設計し、トローリーを垂直回転式にすることにより、コンテナの船への積み荷/積み降ろしのスループットを3倍程度改良できることを示した。その設計案の良さはシミュレーションで示されている。ところが、著者たちはビジネス面で新しい矛盾に直面している。なぜなら、この大クレーンを最初に設置するリスクを負おうという人が現れないからである。

JinHa Jeong, Jeong-Su Han ら (Samsung Electronics Co.、韓国) : 「Development of a New Weight Sensor for a Washing Machine」。-- TRIZを使って再考することにより実際的な優れた解決策を得たという事例。洗濯機における衣服の重量測定センサーとして、既存のダンパーを用いることにより、精密で安価な方法を実現した。

井坂義治 ((株)アイデア) : 「コンセプト・マイニングとTRIZの適用による新商品開発〜ゴルフ場の芝刈り機を考える〜」。--ゴルフ場の芝刈り機を例にして、新しい製品のターゲットをどのようにして市場ニーズにマッチするように開発するとよいのかを、具体的に示している。コンセプト・マイニング表という二次元形式のものを使って、列に (一般的で共通のニーズから派生させた) ユーザのパーソナル・ニーズを並べ、行には使用シーンを並べて、考察する。

中村公一 ら [MPUF USIT/TRIZ研究会] : 「ペーパーファスナー改良へのUSITの適用」。--多数の企業からボランティアで集まった技術者たちの研究グループである。単純なペーパーファスナーを取り上げて、それを改良するさまざまなアイデアを創り出すことを試みている。著者らがその前年に作った「USITワークブック」を使って、それに従って順次この例題を解き、有効性を検証しようとしている。分析およびアイデア生成のプロセスが、多数のイラストを使ってきちんと記録されており、面白い。

石濱正男(神奈川工科大学) : 「誤解事例集による一般的TRIZプロセスに沿った振動音響設計の誘導」。--著者は以前に、自動車のための雑音・振動問題に対して、技術者の設計をガイドするTRIZベースの標準的なプロセスを開発している。しかし、このような正方向の指針に加えて、負の教訓 (誤解の事例)を提示することが重要と考えた。そこで、雑音・振動設計についての誤解事例70件の知識ベースを作った。

Hong-Wook Lee ら (Hyundai-Kia Motor Co.、韓国) : 「Concept Development of a Variable Compression Ratio Engine Using TRIZ」。-- TRIZ思考により、解決策コンセプトをさらに深く深く考え改良した、優れた事例報告である。著者らは可変圧縮率(VCR)エンジンの有利性を学んでそれを使いたいと思ったが、既存の方法はもちろん特許の壁で使えない。そこで、トリミング法を使って特許を回避する案を作り、さらに「毒消し」でそのアイデアを強化し、予測される二次的問題をARIZで解決し、また、機能探索を使って解決策をさらに拡張したコンセプトにまでした。

Jung-Bae Kim ら (Samsung Electronics、韓国) : 「Real-Time and Realistic 3D Facial Expression Cloning」。--著者たちは、ユーザの顔の表情を、バーチャル世界のアバターの表情としていきいきと投影するソフトウェアを開発したいと考えた。既知の方法は二つある。モーション・キャプチャ法は多数のマーカーを顔に貼り、精密だが高価で不便である。ビジョンベースの方法は、マーカーを使わず、一つのカメラで、簡便だが精密でない。著者らの解決策は、顔の表情を表すさまざまなパラメータをその性質により分離することであった。ユーザごとに異なるパラメータは、予め撮影したイメージで計測して設定してしまい、一人のユーザでの時間に依存するパラメータは、カメラで撮影してリアルタイムに追随させる。この解決策は、安価で、簡便で、精密である。

Song-Kyoo Kim (Samsung Electronics、韓国) : 「Design of Regional Code Adaptation for Mobile Advertisement by Using Theory of Inventive Problem Solving」。-- ケータイに宣伝を流すのは効果的である。しかし、ユーザが国外に出かけている場合には、そのケータイに宣伝を送るとユーザが追加の料金を払わされることになる。そこで著者は、プロトコル中に地域コードを取り入れ、送信者が宣伝を送る地域(国) を限定できるようにすることを提案している。

  TRIZフォーラム: 学会報告(23-5): 「第6回日本TRIZシンポジウムの紹介 (Personal Report)、Part C. TRIZと他の方法との統合」(概要和文) (詳細英文)

中川 徹 (大阪学院大学) 、2011年3月3日。 (掲載: 2011. 3.13)
このカテゴリでは下記の1編をレビューしています。なお、PDF (7頁、319 KB) も掲載しました。

三原祐治 (創造性工学研究所)、濱口哲也(東京大学)、他 : 「革新的問題発見・解決の方法−初心者にもわかる課題の設定とその解決法:改良版矛盾マトリクスの提案−」 -- TRIZ以外に全く異なる様々な背景を持った6人の共著者たちが討論した結果をまとめた、優れた発表である。ここで採用されている主要な枠組みは、設計工学の分野で広く知られている「思考展開図」である。TRIZでの矛盾を解決する方法の役割をこの枠組みで位置づけている。また、TRIZの矛盾マトリックスの諸パラメータを二つのグループに分割し、メカニズム(機構) に関連して考察すべきパラメータ群と、構造に関連するパラメータ群に分けることを提案している。それによって、これらグループ間の交差項を無視し、二つの改訂矛盾マトリックスを提案している。

  TRIZフォーラム: 学会報告(23-4): 「第6回日本TRIZシンポジウムの紹介 (Personal Report)、Part B. TRIZの方法論」(概要和文) (詳細英文)

中川 徹 (大阪学院大学) 、2011年2月28日。 (掲載: 2011. 3.13)
この学会報告は、第6回日本TRIZシンポジウム2010での全発表について中川の個人の文責でレビューするものです。今回は下記の6編をレビューして、英文で紹介しました。なお、PDF (14頁、1.3 MB) も用意しました。

黒澤愼輔( ): 「システム進化の法則性とは何か(TRIZ、現象学、一般システム理論)」 -- アルトシュラーの論文「ARIZ開発の歴史」(1986) を吟味して、黒澤氏はTRIZの基本的な教条の一つにチャレンジしている。伝統的なTRIZの理解では「システムの進化で観察されているパターンは、客体的(唯物論的)世界の法則を反映している」と、著者は指摘する。そして、著者は新たに現象論的な見方、すなわち「観察されているパターンは、実世界に生きている実在の主体の共通的な構造を反映している」という見方を提唱している。TRIZの根底の思想について議論している基調な発表である。

KyeongWon Lee (Korea Polytechnic University, 韓国): 「Quick TRIZ Process and the Related TRIZ Activities in Korea」 -- 著者は制約理論(TOC)の図式を用いて、TRIZの技術的矛盾と物理的矛盾を同時に表現し、それがTRIZの初心者に理解しやすく、適用しやすいと述べている。

Hongyul Yoon (TRIZ Center, 韓国): 「OTSM-TRIZ Guide to Increase Effectiveness of Root Conflict Analysis」-- 根本原因分析 (あるいは 根本矛盾分析) を問題解決にとってより有効にするために、著者は(理想的な) 原因-結果の連鎖モデルを導入している。OTSM-TRIZ の ENVモデル (実体-属性名-値モデル)を基礎に使って、原因-結果の連鎖を問題解決のためのモデル (物質-場モデルなど) に展開することができる、と著者はいう。

桑原正浩 ((株)アイデア): 「TRIZによって生まれたアイデアを如何に使えるコンセプトにするか」-- 著者は4ステップの手順を説明している。(1) 問題のエッセンスを見出す、(2) さまざまな観点からアイデアを生成する、(3)アイデアを組み合わせて複数の解決策コンセプトに絞り込む、(4) 戦略的な解決策開発を決定する。日本語だけの発表。

松枝信一(西日本旅客鉄道) 他 [日本VE協会関西支部 TRIZ普及・活用研究会]: 「開発型TRIZ手法の研究(その4): 物質−場分析/発明標準解に関する事例研究」-- この研究会では、多様な企業から自発的に集まった20〜25人の技術者たちが、2003年以来活発な議論をしている。この第4報では、物質-場分析に関して、真空掃除機でコードが絡まる問題を使って、さまざまな適用法を検討し、その議論の中からモデルの表現法の改良案を提出している。

古謝秀明他 [MPUF USIT/TRIZ研究会]: 「USITオペレータ活用事例集の検討(第二報)」-- これも複数企業のメンバが集まった自発的な討論グループである。数百件の発明的な製品をUSITオペレータ (すなわち、TRIZの解決策生成法のすべての知識を整理し直して作った解決策の体系) の観点から分析している。それらの発明で解決された問題を16のカテゴリに分類し、また、その解決に使ったUSITオペレータを判断している。このような分析結果を蓄積して、問題-観点索引マトリックスの形式に表現している。このマトリックスは、TRIZの矛盾マトリックスよりも、より一般的で直接的な問題解決の示唆を与える。

  TRIZフォーラム: 学会報告(23-3): 「第6回日本TRIZシンポジウムの紹介 (Personal Report)、テーマ講演4編」(概要和文) (詳細英文)

中川 徹 (大阪学院大学) 、2010年12月 8日、14日、22日、25日。 (掲載: 2010.12.30)
この学会報告は、第6回日本TRIZシンポジウム2010での全発表について中川の文責でレビューする計画ですが、今回は「テーマ講演」(すなわち、招待による講演) の下記4編をレビュー・紹介しています。各編はテーマ分類に従い、別々のページに英文で掲載しました。また、これらの各発表は (今後の参照の便を考え) 独立したページを和文・英文で作りましたので、新着情報の説明はそちらに譲ります。

紹介: 澤口学(早稲田大学)「商品企画のためのTRIZの活用‐イノベーション創造型TRIZの構築‐」 --> 「Personal Report: Part B. TRIZの方法論」 に 掲載。

紹介: 山口和也(MOST)「マネジャの為のTRIZ」 --> 「Personal Report: Part E. 企業におけるTRIZの導入・推進」 に 掲載。

紹介: 片岡 敏光(パットブレーン)「TRIZ活用の知財戦略と実践」 --> 「Personal Report: Part G. 特許に関わる研究およびTRIZのツール」 に 掲載。

紹介: 中川 徹 (大阪学院大学)「教育とTRIZ: 新しい展望のために」 --> 「Personal Report: Part F. 大学および教育におけるTRIZの活用」 に 掲載。

[なお、もう一つのテーマ講演: 福嶋洋次郎、庄内亨「ソフトウェア、ITのためのTRIZの活用」 については、スライドが英訳されていないため、中川のPersonal Reportでの紹介を後回しにします。]

  TRIZフォーラム: 学会報告(23-2): 「第6回日本TRIZシンポジウムの紹介 (Personal Report)、Part A. 基調講演」 (英文) 概要和文

中川 徹 (大阪学院大学) 、2010年11月24日。 (掲載: 2010.11.28; 12. 4)
この学会報告は、第6回日本TRIZシンポジウム2010での全発表について中川の文責でレビューして、世界 (および日本)の読者に英文で紹介するものです。このPart Aでは、二つの基調講演を紹介しています
Mahmoud Karimi氏 (イラン、イラン革新技術研究所(IIITS))が、「イランにおけるTRIZの普及活動」について基調講演をしました。彼は1999年頃にTRIZに関心を持ったといいます。2004年には、新聞に毎週「TRIZと創造性」についてのコラムを連載し、さらに週間雑誌に同様の連載をしました。IIITSは、TRIZのテレビ講座(35分、5巻シリーズ) を制作し、数回放送したといいます。さらに、2007年から、テレビで各界の識者とともにTRIZについて語るトークショウに生出演し、すでに35分番組を160回以上、複数のテレビチャンネルで放送したとのことです。これらによって、イランでは知識層にすでにTRIZがよく知られているとのことで、驚くばかりです。基調講演では、「TRIZの適用と普及による新しい国民的パラダイムへの転換」という副題で話しています。中川の英文紹介 をお読み下さい。(なお、日本TRIZ協会の公式サイトに、発表スライドの全編PDFが、英文版、および和訳版 (訳: 坂田寛 (日立)) とも掲載されていますので、参照ください。[Mahmoud Karimi氏からフィードバックを貰い、微小修正しました(2010.12. 4)]
Nikolai Khomenko氏 (カナダ、TRIZマスター) が、「OTSM (強力な思考の一般理論)」につて基調講演をしました。OTSM は、アルトシュラーによって1970年代半ばに最初に構想されたもので、1980年代半ば以降 Nikolai Khomenko が研究・開発してきたものです。TRIZを技術分野向けから開放して、より広く、分野の限定を外して、非典型的な問題を創造的に解決するための方法を作るための基礎理論を目指したものです。Khomenko の基調講演は、彼の25年間の研究成果をまとめたもので、OTSM の全体像を明確な枠組みのもとに話しています。すなわち、(a) OTSMが対象とする主要問題、(b) OTSMの公理、(c) OTSM の主要モデル、 (d) OTSMの諸方法、です。現在の段階のOTSMでは、複雑で大規模な問題を、OTSM-TRIZの問題フローネットワーク(PFN) アプローチで扱うことができる、といいます。また最後に、創造性に関する教育のあり方について議論しています。中川の英文紹介 。日本TRIZ協会公式サイトの、発表スライド全文の英文版、および和訳版 (訳: 黒澤愼輔) も参照ください。(なお、『TRIZホームページ』基金はこのたびNikolai Khomenko氏に「功労賞」を贈呈しました 。)

  TRIZフォーラム: 学会報告(23): 「第6回日本TRIZシンポジウムの紹介 (Personal Report)、日本TRIZ協会主催、神奈川工科大学後援、2010年 9月9日〜11日、神奈川工科大学 (神奈川県厚木市)」 (和文概要) (詳細英文)

中川 徹 (大阪学院大学) 、2010年10月26日。 (掲載: 2010.10.27)
日本でのTRIZシンポジウムを、海外に紹介するために、公式報告ではなく個人の文責で、発表された論文の全体をレビューして、英文で紹介する。報告は大部になるため、約10編ほどに分割して、今後順次掲載する予定である。

  学会報告(23): 親ページ:  (編集ノート、概要、シンポジウムを組織する)   (掲載: 2010.10.27)
参加者165名 (うち韓国41名、その他海外 5名)、発表40件 (海外13件)。シンポジウムの組織と運営の方針などを紹介している。

  TRIZフォーラム: 学会報告(22)続 (完): 「第5回日本TRIZシンポジウムの紹介 (Personal Report)」 (和文概要) (詳細英文)

中川 徹 (大阪学院大学) 、2010年 3月  9日。 (掲載: 2010. 3.11)
英文で書いてきましたPersonal Report の最後の部分 (「その他」と「まとめ」) を書き上げて、完成版として掲載しました。また親ページおよび各部のページにカテゴリごとの発表の一覧表を作り、各発表への直接のリンクを張っています。また、各部のPDF 版、および全体一括のPDF版 (計129頁、6.2MB) を作成・掲載しました。海外への紹介を主目標として英文で書いていますが、大事な発表が沢山ありますので、参照いただけますと幸いです。今後、精選した個別の発表を逐次、本サイトで紹介していく予定です。

  TRIZフォーラム: 学会報告(22)続: 「第5回日本TRIZシンポジウムの紹介 (Personal Report)」 (和文概要) (詳細英文)

中川 徹 (大阪学院大学) 、2010年 1月 30日。 (掲載: 2010. 2. 4)

学会報告 (22-H): Part H: (非技術分野へのTRIZの適用) (掲載: 2010. 2. 4)
このカテゴリで7件の一般発表を紹介している。竹内睦 (新潟農業総研) は、農業技術、特に米の栽培法に関する研究・開発分野でTRIZ/USITの推進を図っており、その適用可能性を示した。吉澤郁雄 (産能大) らは、日本TRIZ協会のビジネス経営TRIZ研究分科会での成果を報告しており、新しいビジネスモデルを構築するためのTRIZの適用法について、街頭での大画面テレビのビジネスを例として議論している。石田厚子(日立コンサルティング) 、Vitali Altholz (ドイツ)、および粕谷茂 (プロエンジニアリング研究所) が、それぞれビジネス分野へのTRIZ適用を報告した。高原利生は、TRIZ理論に基づいて世界の哲学的な見方を述べ、TRIZに基づいた「理想の生き方」を考察して、「TRIZという生き方」を提起している。松原幸夫(新潟大学)は、日本における徒弟制度と教育の歴史を考察し、暗黙知と形式知のバランスがとれたときに国/社会の隆盛が興ることを論じ、暗黙知の強化を提唱している。これらの発表は、技術以外の分野へのTRIZの適用が日本でも進みつつあることを示している。

  TRIZフォーラム: 学会報告(22)続: 「第5回日本TRIZシンポジウムの紹介 (Personal Report)」 (和文概要) (詳細英文)

中川 徹 (大阪学院大学) 、2009年12月 20日。 (掲載: 2009.12.24)

学会報告 (22-E): Part E: (企業におけるTRIZの導入・推進) (掲載: 2009.12.24)
このカテゴリで7件の一般発表を紹介している。福嶋洋次郎ら (パナソニック) は、156の実地適用プロジェクト (IT/ソフト分野) を通じて技術者たちがどのようにTRIZを受容したかをレビューしている。その結果、入社初年にTRIZ適用の実地プロジェクトを経験した技術者たちが、入社2-3年の時点で、(TRIZ適用を経験しなかった技術者たちに比べて) はるかに多数の特許を生産していることが分かった。片桐朝彦ら (コガネイ) は、QFD-TRIZ-TM (田口メソッド) を統合的に導入・適用して、新製品の開発に成功した。彼らが開発した新規のエアバルブは、非常な高速応答性能の顧客要求を満足し新方式のソレノイドを開発して高性能を実現し、またロバストで高信頼性を達成した [参加者投票での表彰発表の一つ]。Atom Mirakyan ら (ドイツ、EIFER) は、地域の統合エネルギ計画策定プロジェクトについて報告し、OTSM-TRIZをバックにもつ一つの方法論を計画策定の枠組みとして導入している。この方法論は、大規模で複雑な問題に取り組むために有用であり、技術的な問題解決だけでなく、社会的・環境的な問題の意思決定を必要とする場合に適用できる。KyeongWon Lee (韓国産業技術大学) は、韓国におけるTRIZの活動状況について発表し、韓国でTRIZは急速な発展段階にあると述べている。Lee の「韓国におけるTRIZの成功要因」に対応して、日本におけるTRIZの状況を中川がまとめてみた。

学会報告 (22-F): Part F: (大学および教育におけるTRIZの活用) (掲載: 2009.12.24)
ここには3件の発表がある。石濱正男ら (神奈川工大) は、車のチャイルドシートのための概念設計について述べている。修士1年の濱田南がいきいきとした発表を行い、参加者投票の結果表彰された [本件の紹介は、著者にスライド英訳をしてもらってから拡張することにします]。上田祐太朗ら (大阪学院大) が、「パスワードを思い出させる方法」について報告した (上田は、中川のゼミの4年生である)。中川 徹ら (大阪学院大) は、「コード・ケーブルを絡まなくする方法」について、さまざまな既知の方法を収集して体系化したことを発表した。対象とするシステムのスコープをまず限定し、それを段階的に拡張して考察することが、この体系化の鍵であった。

学会報告 (22-G): Part G: (特許に関わる研究およびTRIZのツール) (掲載: 2009.12.24)
ここには2件の発表がある。長谷川公彦らは、日本TRIZ協会の知財創造研究分科会での活動をポスター発表し、参加者投票により表彰された。彼らは50件以上の特許について、TRIZの技術的矛盾の観点を中心に分析し、各件を統一的書式で記述し、それを資料集にまとめた。古謝秀明(富士フイルム) らはまた、USITの観点から特許/技術/製品を分析・記録する一つの方式について発表した。この研究は、MPUFのUSIT/TRIZ研究会という、多企業参加の有志研究グループで行ったものである。彼らの研究の意図は、技術的問題をUSITの観点で抽象化した16のカテゴリに分類し、それぞれの場合にどのUSITオペレータ (関連24サブオペレータ) がよく使われているかを、多数の特許や製品などの分析結果を蓄積して明確にしようとするものである。

  TRIZフォーラム: 学会報告(22)続: 「第5回日本TRIZシンポジウムの紹介 (Personal Report)」 (和文概要) (詳細英文)

中川 徹 (大阪学院大学) 、2009年12月 5日。 (掲載: 2009.12. 6)

学会報告 (22-C): Part C: (TRIZと他の方法との統合) (掲載: 2009.12. 6)
このカテゴリで 3件の発表を紹介している。庄内亨ら (日立) は、「発明および発見のための思考法」に関する調査を報告し、日本独自の諸方法 (市川亀久彌の等価変換理論(ET)、川喜田二郎のKJ法 (また親和図法)、中山正和のNM法など) の位置づけをも行っている。熊坂治ら (パイオニア) は、さらに大規模な調査の結果を報告しており、ものづくりのプロセスにおけるさまざまな課題について、非常に広範な範囲での工学および問題解決の諸方法/諸ツールを探し出すための索引マトリックスを提示している。この索引マトリックスは、(課題) 37行×(方法) 73列あって、社内のイントラネットで使用実績があり、非常に有用である (表彰発表の一つ)。

 学会報告(22-D): Part D: (企業におけるTRIZ適用事例) (掲載: 2009.12. 6)
このカテゴリでは10件の一般発表を紹介する。庄司隆弘ら(パナソニックコミュニケーションズ) は、QFD-TRIZ-TMの3法を統合して「ほとんど原形が見えなくなるレベル」にまで消化した「スケーラブル (規模調整可能)な」プロセスを開発した。その方法を新製品開発の実プロジェクトに適用し、問題設定から、アイデア出し、そしてさらに特許取得まで一貫してリードした (表彰発表の一つ)。マレーシアのIntel が 実地問題での適用事例 4件を発表したことも、シンポジウムにとってありがたいことであった。彼らが解決した問題は、(1) イオン化装置を安定させること、(2) 冷却剤の漏れ検出、(3) ハンドラーのメンテナンスを容易にすること、および(4) デジタルデバイスのS/N比のテストを (ブラックボックスとして) 外側から行うこと、であった。彼らのやり方は、TRIZの基本的なツールを使い、それでいて、有用で利益に結びつく結果を効果的に導出している。前田卓雄ら (MPUF のUSIT/TRIZ研究会) は、ソフトウェア/IT問題に適用できる「USITワークブック」を開発した。彼らはこのワークブックを、新しいソフトウェア/IT システムのためアイデア生成に試用していく計画である。

  TRIZフォーラム: 学会報告(22): 「第5回日本TRIZシンポジウムの紹介 (Personal Report)、日本TRIZ協会主催、2009年9月10〜12日、国立女性教育会館 (埼玉県比企郡嵐山町)」 (和文概要) (詳細英文)

中川 徹 (大阪学院大学) 、2009年11月22日。 (掲載: 2009.11.23)
[日本でのTRIZシンポジウムを、海外に紹介するために、公式報告ではなく個人の文責で、発表された論文の全体をレビューして、英文で紹介する。報告は大部になるため、約10編ほどに分割して掲載する予定である。

  学会報告(22): 親ページ:  (編集ノート、概要、シンポジウムを組織する)   (掲載: 2009.11.23)
参加者137名 (海外19名)、発表43件 (海外14件)。シンポジウムの組織と運営の方針などを報告している。

学会報告 (22-A): Part A: (基調講演) (掲載: 2009.11.23)
基調講演2件を詳しく紹介した。Boris Zlotin (米国) 「技術システムの進化の予測へのTRIZの活用」。Darrell Mann (英国)「TRIZは必要だが十分でない。顧客および世界のすべてに関する理論」。とくにMannの講演は、非常に広い視野で継続している研究の成果を反映している。よくかみしめるとよいもの。

 学会報告(22-B): Part B: (TRIZの諸方法) (掲載: 2009.11.23)
7編をレビューした。イタリアのグループ (Gaetano Cascini, Davide Russo ら) が3編の発表をしており、「進化のトレンドのネットワーク図(NET)」という表現法を使って、技術の体系化、成熟度判定、技術の進化の予測などに使える「再現性のある方法」を作ろうとしている。海野誠(川崎重工) らは、日本VE協会関西支部のTRIZ普及活用研究会 (約24人) を代表して、2003年以後の定常的な活動を報告し、特に、TRIZの「物理的矛盾」についての考え方・扱い方を議論している。

  TRIZフォーラム: 「第4回 TRIZシンポジウムの 諸発表の掲載状況」(更新)

作成: 中川 徹 (大阪学院大学)、2009年3月8日。  (掲載: 2009. 3. 8; 4. 21; 5. 7; 7.10; 9.18)
昨年9月開催のTRIZシンポジウム2008での発表について、TRIZ協会公式サイトの「会員専用ページ」に、全発表者(国内・海外とも)の和文スライドと(随意提出の) 論文 (和文・英文とも) が掲載された (7.1および7.10)。本『TRIZホームページ』では、今回 6編の発表を選んで、和文・英文ページに公開で掲載する(2009. 7.10)。3編追加掲載 (2009. 9.18)。

  TRIZフォーラム: 「第4回 TRIZシンポジウムの 諸発表の掲載状況」

作成: 中川 徹 (大阪学院大学)、2009年3月8日。  (掲載: 2008. 3. 8)
2008年9月10-12日開催のTRIZシンポジウム2008で発表されたもので、Webの公式ページおよび本『TRIZホームページ』上に公開で掲載されたものを、一覧表にして示し、リンクを張る (現在 5件、今後随時拡大)。最初に掲載の方針について説明している。

  TRIZフォーラム (学会報告(21)): 「ETRIA TFC 2008: 欧州TRIZ協会主催 TRIZ Future 2008 国際会議、2008年11月 5日〜 7日、Twente大学、オランダ)」 (概要和文) (詳細英文)

中川 徹 (大阪学院大学) 、2009年 3月 2日。 (掲載: 2009. 3. 2)
欧州での毎年秋のTRIZ国際会議。今年は参加者80名、発表は、基調講演4件、チュートリアル3件、一般発表 35件、ボスター5件。査読委員会を設けて質を高める努力をしている。欧州は主要国の大学でTRIZの研究が行われていて、しっかりした基盤を作ろうとしており、また、大学と企業とコンサルタントとの連携がいくつもの例で成功してきている。TRIZの方法の改良、他の手法との統合、教育への浸透、特許データベースをTRIZの見方を使って活用する方法など、非技術分野へのTRIZの応用など、いくつも新しい試みが行われている。企業からの参加や発表が減少しているのが問題である。会議の準備のやり方がやや学術性にウエイトが掛かりすぎているのかもしれない。日本からは、発表&参加 3人。英文ページには発表論文全件を丁寧にレビューした。 (英文HTML およびそのPDF (   頁、8.4 MB))和文ページは概要のみ。今後精選論文を和訳していくとよい (和訳の協力者を求めています。To Do List for TRIZ を参照下さい。)

  TRIZフォーラム: 第4回TRIZシンポジウム2008 の紹介とまとめ

中川 徹 (大阪学院大学)、ETRIA TRIZ Future 2008 国際会議、ETRIA 総会発表、Twente 大学、エンスヘーデ、オランダ、2008年11月 7日 (掲載: 2008.11.16)
欧州TRIZ協会 (ETRIA) の総会において、日本のTRIZシンポジウムについての紹介を求められ、スライド 8枚で紹介したもの。TRIZシンポジウムの成長と実績を林理事長の「開会挨拶」の引用で説明し、さらに、運営方針について3点を説明した。(1) 公開で活発な学会/会合、(2) 発表と交流の機会できるだけ多く、(3) 基本は国内向け (全国的)、かつ、部分的に (できるだけ多く) 国際的。欧州、アジア、米国の人たちが、日本のTRIZシンポジウムのやり方、内容、実績を高く評価し、注目してくれている。英文のスライド で発表し、帰国後に和訳した

  TRIZフォーラム (学会報告(20)): 「第4回TRIZシンポジウムの紹介 (Personal Report)、日本TRIZ協会主催、2008年9月10〜12日、ラフォーレ琵琶湖(滋賀県守山市)」 (和文概要) (詳細英文)

中川 徹 (大阪学院大学) 、2008年10月26日。 (掲載: 2008.10.26)
[日本でのTRIZシンポジウムを、海外に紹介するために、公式報告ではなく個人の文責で、発表された論文の全体をレビューして、英文で紹介した。英文ページはHTML およびそのPDF (65頁、4.2 MB)。Amir Roggel j Sergei Ikovenkoの基調講演、福嶋洋次郎の特別講演について解説し、さらに、日本および海外からの一般発表について、オーラルとポスターともに、きちんとレビューして解説するように努めている。英文は全体で65頁の長編となった。ETRIA 国際会議の出張を控えているため、現在和文はリンクページのみとし、出張帰国後に要約を作成掲載する予定。今後、いくつかの論文を選んで本『TRIZホームページ』に掲載したいと考えている。]

  TRIZフォーラム (学会報告(19)): 「ETRIA TFC 2007: 欧州TRIZ協会主催 TRIZ Future 2007 国際会議、2007年11月 6日〜 8日、フランクフルト、ドイツ)」 (概要和文) (詳細英文)

中川 徹 (大阪学院大学) 、2008年 2月 1日。 (掲載: 2008. 2. 8)
[欧州での毎年秋のTRIZ国際会議。今年は参加者140名、発表論文46件。査読委員会を設けて質を高める努力をしている。欧州は主要国の大学でTRIZの研究が行われていて、しっかりした基盤を作ろうとしており、また、大学と企業とコンサルタントとの連携がいくつもの例で成功してきている。TRIZの方法の改良、他の手法との統合、教育への浸透、特許データベースをTRIZの見方を使って活用する方法など、いくつも新しい試みが行われている。欧州のTRIZはいま徐々に基盤を作って浸透を始めている感じがする。会議の準備や運営を改良すれば、もっと参加者を集められるはずだと私は思う。日本からは、発表&参加 3人。英文ページには発表論文全件を丁寧にレビューした (HTML およびそのPDF (89頁、4.7 MB))和文ページは概要のみ。]

  TRIZフォーラム (学会報告(18)): 「第3回TRIZシンポジウムの紹介 (Personal Report)、日本TRIZ協議会主催、2007年8月30日〜9月1日、東芝研修センター(横浜市)」 (概要和文) (詳細英文)  

中川 徹 (大阪学院大学) 、2007年11月14日。 (掲載: 2007.11.18)
[日本でのTRIZシンポジウムを、海外に紹介するために、公式報告ではなく個人の文責で、発表された論文の全体をレビューして、英文で紹介した。英文ページはHTML およびそのPDF (78頁、2939KB)。Larry Ball と Simon Dewulfの基調講演についても丁寧に解説している。日本からの発表も、オーラルとポスターともに、きちんとレビューして解説するように努めており、英文は全体で78頁の長編となった。和文は、目次と、まとめ (今回のシンポジウムから見た日本のTRIZの状況のコメントなど) だけを和訳して掲載している。今後、いくつかの論文を選んで本『TRIZホームページ』に掲載したいと考えている。]

  TRIZフォーラム (学会参加報告(17)): 「 TRIZCON2007: Altshuller Institute 第9回TRIZ国際会議、2007年 4月23日〜 25日、ルイビル、ケンタッキー、米国」 (概要和文) (詳細英文)

中川 徹 (大阪学院大学) 、2007年 7月 2日。 (掲載: 2007. 7. 3)
[参加約 70名、論文集掲載の論文22編 (他にチュートリアル 1日)。発表された論文の全件をレビューして英文で報告した (和文は概要のみ)。基調講演でロシアのAlla Nesterenkoを招いて、小学校〜高校レベルでのTRIZを基礎とする創造性教育について話あり、米国で同様のプロジェクトを起そうという動きがある。TRIZ方法論の拡張では、Hyman Duan ら(中国)およびSergen Malkin ら (米国) のTRIZをやさしく構成し直したソフトツール開発の動きが注目される。TRIZの技術適用事例に優れた発表があった。Gunter Ladewige ら (カナダ) は、TRIZを指針に用いて、厚さ1ミクロンの絶縁被覆したワイヤによる半導体ワイヤボンディング法 (Microbonds) を開発した。稠密で自由なワイヤボンディングが可能で大きな波及効果が期待される。Tzu-Chang Chen (台湾) による特許評価法は、従来のIP分野の手法にTRIZの観点を入れて非常に有効である。全体として、米国でのユーザ企業の適用、大学での (教育でなく) 研究などの発表がほとんどなく、この数年の低調さが悪化していることが残念。アジア諸国にはTRIZが広がっている。]

TRIZフォーラム: MPUF の 「USIT/TRIZ研究会」 の発足について    

中川 徹、2007年 4月 3日。(掲載: 2007. 4. 5)
[MPUFは、プロジェクト管理に関わる諸技法について、その普及と相互研鑽を目的とするネットワーク型会員組織 (無料登録)です。その中の研究会 (既存 17件) の一つとして、標記研究会を発足させます。MPUF事務局の要請に応じて、中川と三原祐治氏が発起人・幹事となりました。趣意書と補足説明を掲載します。]

  TRIZフォーラム (学会参加報告 (16)):  「ETRIA国際会議 "TRIZ Future 2006"参加報告 (2006年10月9日〜11日、コルトレイク、ベルギー(概要和文)  (詳細英文)

中川 徹 (大阪学院大学) 、2006年12月31日。 (掲載: 2007. 1. 7)
[参加約120名 (他に並行開催のFlemish品質学会に約80名参加)、論文集掲載の論文50編。発表された論文の全件をレビューして英文で報告した (和文は概要のみ)。TRIZを西側での科学的体系 (特に、設計工学) の中に位置づけようとする [主としてETRIA指導者たちの] 試みあり、Stephen Lu教授の基調報告に注目。TRIZの方法論の面では、Aleksey Pinyayev (米)、Simon Dewulf (ベルギー)などがおもしろい。事例としては、チェコで発明された"全く新しい形式のエンジン"が驚くべきもの。非線形スクリューを組合せ、「内燃機関 (エンジン)、ロータリエンジン、ターボジェットのどれでもない、新しいもの」を創り出している。最も簡単な応用として船舶用スクリューを実現し、デモした。TRIZの専門家たちが協力し、拡張しようとしている。国際会議の報告を通じて、世界でのTRIZの理解と普及状況が把握できる。]

学会報告: 「第2回TRIZシンポジウムの紹介」 (掲載: 2006.11. 8)

中川 徹 (大阪学院大学)、2006年11月 4日
[8月31日- 9月 2日にパナヒルズ大阪 (吹田市) で開催しましたTRIZシンポジウムを、海外の人たちに紹介するために、「Personal Report」として英文で記述・掲載しました (和文ページは簡単な紹介と目次だけ)。このシンポジウムの目標と意義を説明し、基調講演、およびオーラルおよびポスターの全発表について、内容をレビューして紹介しています。今回は昨年の第1回に比べて国際的な面が大幅に改良されました。それは海外からの発表と参加の数が増大しただけでなく、日本からの発表が英文スライドとして同時投影され、この「Personal Report」も海外の人たちにとってずっと内容のあるものになっています。和訳する時間がなくて日本の読者にはすみませんが、英文で読んで下さい。なお、公的な報告は「日本TRIZ協議会」の公式ページに掲載しています。]

学会報告:    TRIZCON2006: Altshuller Institute 第8回TRIZ国際会議 (2006年4月30日- 5月 2日, ミルウォーキー, 米国) 参加報告 (概要和文)(詳細英文)

中川 徹 (大阪学院大学) 、2006年 6月19日。  (和文, 英文掲載: 2006. 6.21)
[今回の参加80名 (他にASQからの一部参加者が約50名)。発表論文の全件を読みレビューした。子供に対するTRIZベースの創造性教育について基調講演2件。TRIZの方法論は着実に進んでいる。特にZlotin & Zusmanの「進化のパターン」に関する論文が、大作であり、深い内容を含んでいる。TRIZ推進事例として、Valery Krasnoslobodtsevがサムスン電子での経験をまとめているのが大いに参考になる。TRIZ適用事例で、アジアからのものが良いものがある (中国、韓国、マレーシア、香港、日本)。米国での企業適用事例の発表がほとんどないのが問題。]

学会報告:    ETRIA "TRIZ Future 2005" Conference: 欧州 TRIZ協会主催 TRIZ国際会議  (2005年11月16〜18日, グラーツ, オーストリア) 参加報告(概要和文)(詳細英文)

中川 徹 (大阪学院大学) (2005.12.30)  (和文, 英文掲載: 2006. 1.13)
[今回の参加130名。発表論文の全件 (39編) を読み詳細にレビューした。K.Uhrnerが、自社の30年に渡る発明164件を詳しく調べ、TRIZ導入の効果が、数量的にも、質的にも、また個人の創造力の点でも明確であることを実証した。貴重なデータである。新製品の開発などのためにTRIZを戦略的に使う方法、特に、他の技法をも統合して、研究開発全体のプロジェクト管理をする方法がいろいろ議論された。トヨタ生産方式やシックスシグマでの問題解決にTRIZを使うことの有効性が示されている。コスト問題やビジネス課題へのTRIZの適用などが参考になる。]

[本会議の精選論文 9編の和訳許可を得て、To Do List for TRIZ に掲載しました。和訳のボランティアの方を求めます。]

学会報告: 「第1回TRIZシンポジウムの紹介」 (掲載: 2005.10.12)

中川 徹 (大阪学院大学)、2005年10月 9日
[9月1-3日の修善寺でのTRIZシンポジウムを、海外の人たちに紹介するために、「Personal Report」として英文で記述・掲載しました (和文ページはその趣旨と目次だけ)。日本におけるTRIZの活動、ベンダーの状況、普及・推進状況、適用のしかた、適用事例などにまとめて、全発表を分かりやすく紹介しています。]

学会報告:    TRIZCON2005: Altshuller Institute 第7回TRIZ国際会議 (2005. 4.17-19, デトロイト近郊, 米国) 参加報告(概要和文)(詳細英文)
       中川 徹 (大阪学院大学) (2006. 5.31)  (和文, 英文掲載: 2005. 6.16)
              [今回の参加150名 (うちDelphi 70名)。発表論文の全件を読み主要論文をレビューした。技術分野での適用事例が発表されてきている。トヨタ生産方式の思想との結合も分かりやすくて大事 な指摘。製造業の企業内で非技術部門やトップ経営者にTRIZを使って貰うことが大事だという指摘あり。ただ、米国でTRIZの推進層と企業ユーザ層とに ずれがあると感じる。日本での適切な推進が大事。]

  セミナー報告:技術革新の技法 TRIZ/USITの企業導入実践セミナー」 (技術情報協会主催、2005年2月24-25日)  (掲載: 2005. 3.18)
     
(報告: 中川  徹)
      [「新しいTRIZ」、「やさしいUSIT」というモチーフで中川が二つの解説をした。また、日立、JR東日本、富士フィルム、日産、松下電工から実践の 発表があり、韓国 Lee教授の発表があった。今後これらの発表を順次掲載する予定。]

  学会参加報告: ETRIA "TRIZ Future 2004" Conference: 欧州TRIZ協会主催TRIZ国際会議, 2004年11月 3-5日, フィレンツェ, イタリア (2004.11.16)
    
川   徹 (大阪学院大学), 2004年12月12日, 詳 細英文 (掲載: 2004.12.14)  概要和文掲載: 2004.12.14)
           [125名参加。ヨーロッパでは大学、コンサルタント企業、一般ユーザ企業の連携が取られ、着実に研究・適用・普及が進んできている。特に、中小企業への 適用が模索され、TRIZをやさしく効果的にする努力が行われつつある。]

学 会報告:    TRIZCON2004: Altshuller Institute 第6回TRIZ国際会議 (2004. 4.25-27, シアトル, 米国) 参加報告(概要和文)(詳 細英文)
       中川 徹 (大阪学院大学) (2004. 5.11)  (和文, 英文掲載: 2004. 5.13)
              [今回の参加85名。発表論文全件をレビューした。韓国サムソングループのトップダウンによるTRIZの導入の実績が非常に注目される。適用の訓練, 教育体系, 適用実績, 推進体制など非常にしっかりしており, 世界でダントツの実績。]

国際 会議参加報告: "Personal Report of ETRIA World Conference: TRIZ Future 2003 held at Aachen, Germany on Nov. 12-14, 2003"
      中川  徹 (大阪学院大学), 2003年12月11日 [掲載: 2003.12.11]
         [17国70人が参加。欧州の自動車産業を中心に多くの事例報告・導入状況報告があった。全32論文をレビューして簡単に紹介している。世界の動向が分か る。]

  TRIZCON2003: Altshuller Institute 第5回TRIZ国際会議 (2003. 3.16-18, フィラデルフィア, 米国) 参加報告 (和文概要) (英文詳細) 
       中川 徹 (大阪学院大学) (2003. 3.27)  (和文・英文掲載: 2003. 4. 3)
              [今回の参加は60名。発表論文全件をレビューした。]

ETRIA  国際会議  TRIZ Future 2002  (2002.11. 6-8,  フランス, ストラスブール市) 参加報告 
       中川 徹 (大阪学院大学) (2002.11. 5) (英文)  [掲載: 2002.12. 6]   [注: 和訳の予定はありません。悪しからず。]
           [西ヨーロッパでの第2回のTRIZ国際会議。約80人参加。発表論文をレビュー し, TRIZの研究と普及の方向についてレポートした。ロシアからの発表も多い。]

ヨー ロッパTRIZ協会(ETRIA)  国際会議 (2001.11. 7-9,  英国Bath市) 参加報告 
       中川 徹 (大阪学院大学) (2001.11.15) (英文)  [掲載: 2001.11.16]   [注: 和訳はしばらくできません。悪しからず。]
           [西ヨーロッパでの初めてのTRIZ国際会議。約50人参加。発表論文をレビュー し, TRIZの研究と普及の方向についてレポートした。]

  TRIZCON2001: Altshuller Institute 第3回TRIZ国際会議 (2001. 3.25-27, ロサンゼルス近郊) 参加報告
       中川 徹 (大阪学院大学) (2001. 4. 4)  (英訳掲載: 2001. 4.25)

  TRIZCON2000: Altshuller Institute 第2回TRIZ国際会議 (2000.4.30-5.2, Boston近郊) 参加報告
       中川 徹 (大阪学院大学) (2000. 5. 8)

  USIT法研修セミナー(99.3.10-12, デトロイト) 参加報告
       中川 徹 (大阪学院大学) (99. 3.30)

TRIZCON99:  第1回TRIZ方法論と応用シンポジウム (99.3.7-9, Detroit) 参加報告
       中川 徹 (大阪学院大学) (99. 3.15)

1998年 (第 1回) TRIZ国際会議 (98.11.17-19, Los Angeles)  参加報告
       中川 徹 (大阪学院大学) (98.11.23)

        国際会議の2編の論文を, 許可を得て翻訳・掲載しました(中川, 1999. 1. 8) (1999.1.22)
    J. Kowalick:  問題解決システム: TRIZのつぎは何だろうか?    [TRIZの総括と今後の展望]
    Ed Sickafus:  製品フローに創造的思考を注入する [TRIZの簡略化技法の社内導入実践記録]
 



 

書評・文献紹介

  TRIZフォーラム: TRIZ & IT 著書紹介: 「紹介: Umakant Mishra 著 『IT技術のためのTRIZ発明原理』(ドラフト版) について」 

中川 徹 (大阪学院大学)、2007年8月17日。 (掲載: 2007. 8.17)  英訳、2007年 9月5日(掲載: 2007. 9.13)
[本書はインドの人の著作で、米国のTechnical Innovation Centerが TRIZCON2007に際してそのドラフト版を予備出版しました。本書は、ソフトウェア分野を中心としたIT技術のありとあらゆる事例を集めて、それをTRIZの40の発明原理に対応させて説明したものです。その過程で、TRIZの発明原理をソフトウェア分野向けに説明、適応、拡張、修正などすることが必要ですが、著者はそれを非常に適切に実施しています。1000件の小事例(各1〜3行の説明)、100件の特許事例 (10〜20行)、100件の技術事例 (10〜20行)を、原理、サブ原理、サブ項目にきちんと分類して説明しています。従来、「TRIZはIT/ソフトウェアには適用できない」という/考える人が多かったですが、この本はそれを完全に打ち破るものです。本書をぜひ日本語に翻訳出版したいと考えています。私は、例えば、『IT/ソフトウェア技術の革新的アイデア集  TRIZの発明原理による分類』というタイトルにして、IT分野の人たちにぜひ読んで貰いたいと考えています。本書の紹介 (TRIZCON2007参加報告の和訳)、本の構成と記述例の概要例示、位置づけと今後の計画 を記述しました。  追記(2007. 9.13): 日本語ページの全体を英訳して掲載。]

  案内&資料: "超"発明術TRIZシリーズ5: 思想編「創造的問題解決の極意」 (掲載: 2000.11.22)
       原書: "TRIZ: The Right Solution at the Right Time", Yuri Salamatov著, Valeri Souchkov編, Insytec社刊, 1999年
       訳書: 中川徹監訳, 三菱総合研究所知識創造研究チーム訳, 日経BP社刊, 2000年11月17日発行。
    [TRIZの深い思想と問題解決の方法を平易に体系的に著した教科書です。原書のロ シア語版は1990年に出て10万部が2ヶ月で完売したベストセラーになり, アルトシュラーもTRIZの最高の教科書だと誉めたとのことです。英語版から, 日本語版へと一層改良しました。初心者にも, 上級者にも必読の本です。]
       は じめに(Y. Salamatov), 日本語版への序文(Y. Salamatov), 同(V. Souchkov), 同(中川 徹), 目次,   索引(拡張版)
  英語版の正 誤表と質疑資料(英文)(V. Souchkov, 中川 徹), 問 題とその解決策の一覧表(英文) (中川 徹)
 

書評 : The Creative Problem Solver's Toolbox (創造的問題解決のための思考道具箱)  by R. Fobes (1993)
       中川 徹 (大阪学院大学) (99. 3.30)
 




 

通信・討論・質問・意見・感想など

  編集者より: 『TRIZホームページ』の運用方針について (掲載: 2012. 4. 9) 

中川 徹 (『TRIZホームページ』編集者、大阪学院大学 名誉教授)、2012年4月 6日。 
このたび、大阪学院大学のご好意により、私の退職後も、この『TRIZホームページ』を大学サイト内で継続して運用することを許可いただきました。本Web サイトの運用は従来とまったく同様に行なう所存ですが、この機会に「運用方針」を明記しておきます。特に、本サイトの趣旨、ご寄稿の方法、記事の著作権について、ご利用に際してのルール、翻訳などのご協力のお願い、更新案内 (メールマガジン) の送付について、などを記述しております。今後ともどうぞよろしく、ご支援、ご愛読いただけますようお願いいたします。

  編集者より: ご挨拶: 大阪学院大学退職に際して (掲載: 2012. 4. 9) 

中川 徹 (『TRIZホームページ』編集者、大阪学院大学 名誉教授)、2012年4月 6日。 
私は、3月末に大阪学院大学を定年退職いたしました。14年間の在職中 (そしてもっと前の、学生時代、あるいは東京大学や富士通株式会社在職中) に、皆さまをはじめ多くの方々に大変お世話になりまして、本当にありがとうございました。厚くお礼を申し上げます。
このたび、大阪学院大学より 名誉教授の称号をいただき、oguのメールアドレスの継続と、『TRIZホームページ』の大学サイト内での運用継続を許可いただきました。また、ボランティアで活動してきております、日本TRIZ協会(NPO) の理事の仕事、および同協会主催の日本TRIZシンポジウムのプログラム委員長の仕事も、継続することにしております。今後とも、従前同様ご支援をいただけますようお願いいたします。

  TRIZフォーラム: イラン訪問記 -- PSST 2012 学会 (2012年2月)」 (掲載: 2012. 3.31)  (英文掲載: 2012. 4. 9)

中川 徹 (大阪学院大学)、2012年3月30日。  (英訳: 2012年 4月7日)
私は、去る 2月20〜27日にイランに旅行し、テヘランでのTRIZ関連学会 「PSST 2012」 (2月22〜23日) で基調講演と研究発表をしました。イランに行くのは初めてのことで、妻雅子を同伴し、TRIZの推進グループの人たちに温かく迎えていただき、テヘランと古都イスファハンを見学しました。日本でニュースなどから得ている印象とはまったく違った面が多々ありましたので、その印象をも含めて、いくつかの写真とともに報告いたします。
構成は:  2006年以来の交流経過、今回訪問のいきさつ、旅行の日程、PSST 2012の報告、イランにおけるTRIZの推進グループについて、イランを旅行しての感想。-- 英文ページを掲載しました。PSST に関する事実の記述を一部訂正しました (2012. 4. 9)。

  TRIZフォーラム: 読者の声:東日本大震災の1周年にあたって、中川教授の大学退職にあたって、他」 (掲載: 2012. 3.23; 4. 9)

秋元正志、加瀬一人、中嶋航一、青木敏彦、古賀陽介、遠藤明宏、石井力重。2012年1月、3月。電子メール。
(4. 9 追記) 小橋康章、鎮西清高、山口和也、山本毅雄、 鈴木圭一郎、熊坂治、毛利謙作、村田朋美、小谷和海、長谷川陽一。2012年3月-4月、電子メール。
読者の方からいただきましたメッセージを、日本語のページと英文のページとにそれぞれ原文で掲載させていただきます。なお、時期的には遡って私の新年の挨拶 (更新案内のメール) と読者の方からのメッセージ、およびこの3月の読者の皆さまからのメッセージを掲載しております。英文ページもご覧ください。

TRIZフォーラム: 教育実践報告: 1年次ゼミナールでショーン・コヴィー著『7つの習慣 ティーンズ』を学ぶ (その4) : 学生レポート「ゼミで、学んだこと、考えたこと」とコメントの精選集 (2011年度)   (2012. 3. 6)

大阪学院大学情報学部 ゼミナールIB (中川ゼミ) レポート: 学生 9名、コメントと編集: 中川 徹 (大阪学院大学 情報学部)、2010年度後期授業 2010年10月〜2011年1月、全集作成 2012年 2月 1日
本稿は、一昨年から掲載してきました1年次ゼミナールでの実践報告 (親ページ ) の第4報です。このゼミナールでは、『7つの習慣 ティーンズ』という本を読んで話し合い、「学んだこと、考えたこと」という課題で、4回のレポートを提出します。そのレポートを中川が添削し、文章の書き方と内容そのものについてのコメントをし、全員のものを全員にフィードバックしています。今回は、提出者全員のレポートの主要部とそのコメントを、学生ごとにまとめて掲載しました。この本では、主体性を確立すること (責任を持って行動すること)、目的を持って始めること、重要なことから優先して実行していくことなどを、まず薦めています。当然のことばかりですが、学生たちの実生活でこれらの「習慣」を身につけ実行することには、真の自覚が必要です。さらに「勝ち負け」の世界から脱して、「Win-Win」を追求することを本書は薦めます。これらのことの一つ一つの理解を深めるように、レポートへのコメントを積み重ねています。TN君のレポート、TU君のレポートなど、ぜひ読んでみて下さい。学生たちの内面の成長を読み取っていただきたいと思います。

  TRIZフォーラム: 寄稿: TRIZとの出会いから理解の深まりへ (私のTRIZ学習): さまざまな矛盾を解決するための問題解決の統合手法を目指して (掲載: 2011.12. 5) 

長谷川 陽一 (神奈川県在住) 、2011年11月27日
いま、大震災と原発事故の後で、日本の社会も経済も政治も複雑に絡み合った沢山の矛盾を抱えています。その矛盾を解決するために、TRIZを始めいろいろな問題解決の手法をまとめて (簡易に統合して)、広く普及させて、矛盾の解決を試みていくべきだと、長谷川さんは考えています。「そのためにまず、自分が2006年にTRIZ/USITに出会ってから、いろいろな文献 (本『TRIZホームページ』の記事など) を学んで、TRIZの理解を深めてきた経過を紹介したい」とのことで、本稿を寄稿いただきました。一つ一つの文献から学んだことを、自分なりの体系に取り込んで、消化・吟味しています。深く、継続したTRIZの学習の一つの先例として、お読みいただけると、参考になることでしょう。長谷川さんの寄稿に感謝します。

  TRIZフォーラム: 読者の声: 初めての国際会議で英語で発表して (ETRIA TFC 2011、アイルランド) (掲載: 2011.12. 5) 

佐藤彩乃 (芝浦工業大学 修士2年)、インタビューア: 中川 徹 (大阪学院大学)、2011年12月 2日
別ページに報告しました、アイルランドでのETRIA主催のTRIZ国際会議 (2011年11月2-4日) で発表された、佐藤彩乃さんに、その感想をお聞きしました。発表に自分から手を挙げたこと、英語嫌いたったのに高校2年で半月アメリカの語学学校に行かされてやはり英語が必要だと実感したこと、論文投稿後の査読の苦労、「感動」という日本語を海外の人たちに伝える苦心、発表後「面白かったよ」といって貰えて嬉しかったこと、ETRIAの学会の印象、韓国の人たちの積極さなど、いろいろと話してもらいました。
初々しく、緊張した中でも堂々と発表された、修士2年の佐藤彩乃さんの心意気を、感じとっていただけますと幸いです。

  TRIZフォーラム: 読者の声: ETRIA TFC2011 国際会議に参加して: 感想と報告 (国内参加者 6名) (掲載: 2011.12. 5) 

牧野公一 (早稲田大学大学院)、泉 丙完 (泉精機 & 早稲田大学大学院)、佐藤彩乃 (芝浦工業大学 修士2年)、長谷川浩志 (芝浦工業大学)、澤口 学 (早稲田大学)、中川 徹 (大阪学院大学) 、
欧州TRIZ協会主催のTRIZ国際会議 TFC2011 (11月2〜4日、ダブリン、アイルランド) に、日本から参加した 6名全員のそれぞれの感想と報告。うち4人は初めてのETRIA 国際会議でしたので、新鮮で強い印象を持たれています。ぜひご一読下さい。

  TRIZフォーラム: 読者の声:『TRIZホームページ』満13年おめでとう」

本『TRIZホームページ』の満13年にあたって、読者の方からいただきましたお祝いと激励のメッセージを掲載させていただきました。 (掲載: 2011.11.13)

  イランから、満13年おめでとう!! (メッセージと写真)(Mahmoud Karimi (IIITS、イラン) (掲載: 2011.11.13)
「11月 1日にIIITS研究所の会合のときに、『TRIZ Home Page in Japan』 13周年記念のバースデイケーキを造り、イランでお祝いをしてあげた」とのことで、メッセージと写真2葉をいただきました。本ホームページのためのバースデイケーキは初めてのことで、ありがたいことです。

  中国から、「中国におけるTRIZの状況」(Xian-yong Zhou (周 賢永)、中国) (掲載: 2011.11.13; 12. 5)
本ホームページに対する激励の言葉とともに、寄稿をいただきました。「TRIZが中国に紹介されたのは1998年頃であるが、以後 9年はわずかな大学でしか知られていなかった。2007年に政府の科学技術省がTRIZを「イノベーション方法」として注目し、積極的な推進を始めたので、状況は大きく変わった。黒竜江省と四川省がパイロット省となり、科学技術省の管轄下に「イノベーション方法学会(IMS)」が作られて、TRIZの研究、開発、普及を精力的に進めている。まだ、国内的であるが 少なくとも3つの重要な学会 (交流の場)がある。」とのこと。その取り組みの大きさと速さは注目に値します。英文版中国語版、そして和訳版があります。
添付: 「中国本土におけるTRIZの研究と普及:現状と問題点」 (Guang Chen (陳 光)、西南交通大学 (中国)) (中国語 PDF)
[追記: より早く 1987年にアルトシュラーの著作の中国語訳があるとのコメントあり、著者が追記。(掲載: 2011.12. 5)]

  TRIZフォーラム: TRIZの状況と情報源

中川 徹(大阪学院大学)、2011年 8月14日 (掲載: 2011. 8.22)
出典: 『ITとソフトウェアにおける問題解決アイデア集 −TRIZの発明原理で分類整理』 Umakant Mishra 著、中川 徹 監訳 (2011年9月 創造開発イニシアチブ、出版予定) の「後書きに代えて」
本稿は、TRIZにまったく新しい読者のために、書きおろしたものです。ただし、TRIZの考え方については、別に学んでおられるものと想定しています。ここには、TRIZの現在の状況を世界および日本のスケールで概観し、情報源を明記し、また日本での適用・推進事例の優れたものを紹介しています。本ページでは、小見出しをつけて参照しやすくし、また、情報源のそれぞれにリンクを張りました。

  ご案内: Mishra 「IT & TRIZ」 翻訳プロジェクト 案内 (3) 翻訳完了!! 近日出版計画中

中川 徹(大阪学院大学)・堀田政利 (創造開発イニシアチブ)、2011年8月19日 (掲載: 2011. 8.22)
原著: Umakant Mishra (インド)) 著 "TRIZ Principles for Information Technology"
日本語版: 『ITとソフトウェアにおける問題解決アイデア集 −TRIZの発明原理で分類整理』、中川徹監訳、小西慶久、庄内亨、堀田政利、前田卓雄訳、後藤一雄デザイン、(株) 創造開発イニシアチブ (発行計画中)。
4年以上の懸案 でありました、Umakant Mishra の表記の本について、その和訳を完成し、索引なども充実した形で出来上がりました。現在、著者との出版契約、および出版に関する具体的な準備をしております。TRIZシンポジウム2011の際に、見本を展示できるように努力中です。ご期待下さい。
本書は、IT/ソフト分野のさまざまな技術 (索引項目約2700件) を集めて、そのエッセンスをTRIZの発明原理で理解し、分類整理したものです。IT/ソフトの技術者にも、一般のユーザにも興味深い事例が満載で、何か技術的に改良したいと思いながら本書を読むと多数のヒントが得られます。また、TRIZの発明原理がIT/ソフトという新しい世界に的確に適用・拡張されているのを学ぶことができます。IT/ソフトの分野は、確実にTRIZの考え方を適用して、発展させられる世界になりました。序文(II)、索引(IT技術約2700項目の階層的分類による索引) の紹介「TRIZの状況と情報源(後書きに代えて)」を掲載しています。

  TRIZフォーラム: 「東日本大震災 (地震、津波、原発事故) と 今後: 参考資料とノート

中川 徹 (大阪学院大学)、 (掲載: 2011. 5.19)
大震災はわれわれに多面的で重大な課題を与えています。今後のことを考えるために、信頼のおけるきちんとしたデータを知り、いろいろな考えや取り組みをまず知らねばなりません。そこで、この日本語のページには、政府の公式情報をはじめ、各種研究組織からの情報、代表的な著書などの情報を集め、リンクを張り、簡単な紹介を書きました。項目は、大震災と今後(全般)、地震とその被害、津波とその被害、福島原子力発電所事故、放射能汚染、原子力発電とその問題、社会生活 (避難、電力事情)、エネルギー・環境・技術、提言のために、などです。
一方、対応する英文ページは「Current Situations in Japan after the March 11 Disaster: Information Sources and Notes」というタイトルにしました。ここでは、地震、津波、福島原発事故、その後の放射能汚染の状況、これらに対する日本政府の取り組み、日本の生活状況などを、海外の人たちに分かりやすく伝えることを目的にしています。経済産業省が5月12日に英文の総括的なレポートをWebに掲載しています (PDF 2.6MB )。スライド形式で、客観データをきちんと載せた、分かりやすいよいレポートです。このレポートを紹介し、日本地図で位置関係を明示しておきました。英文での諸情報のリンクを張っていますが、あまり多くはありません。この経済産業省のレポートは、われわれ国民にも非常に役に立つものですが、日本語版がまだないようです。

  TRIZフォーラム: 読者の声: 「東日本大震災 (地震、津波、原発事故) について: 編集者のメッセージ、海外からのメッセージ」

中川 徹 (大阪学院大学)、海外の読者 52名 (26ヶ国)、 (掲載: 2011. 3.23)
このたび3月11日の東日本大震災 (地震、津波、および原発事故) において、被害に遭われました多くの方々に心よりお見舞い申し上げます。地震の日以後、海外の多くのTRIZ関係者 (26ヶ国、52人) から、お見舞いと激励のメッセージをいただいております。日本の皆さまへのメッセージですから、英文のままですが、この国内向けページにその全部を掲載させていただきます。また、英文でのページも作りました。本ページに掲載させていただきました2枚の写真について、「とっこ」さんに感謝します。

  TRIZフォーラム: 「教育実践報告: 1年次ゼミナールでショーン・コヴィー著『7つの習慣 ティーンズ』を学ぶ (その3) 学生レポート「ゼミで、学んだこと、考えたこと」とコメントの精選集」

学生23名と中川 徹 (大阪学院大学)、2011年 2月16日。  (掲載: 2011. 3.13)
昨年の第一報 と第二報に引き続き、情報学部1年次後期のゼミナールの実践報告を掲載します。全学統一テーマ「読み、書き、考え、発表する」訓練として、表記の本を教材として学んだものです。「ゼミで学んだこと、考えたこと」というテーマで、4回のレポート提出を課し、毎回添削とコメントをして、クラス全員の文集の形でフィードバックしました。本ページには、レポートを提出した学生全員 (2クラス、計23人) のレポート抜粋 (添削後あるいは原文のまま) とそれに対する中川の個別コメントを掲載しています。文章・レポートの書き方の指導を越えて、学生諸君の考え方や生き方についての応答の記録として、ご参照いただければ幸いです。掲載を了解してくれている学生諸君に感謝します。

  TRIZフォーラム: フォローアップ討論: 「TRIZの現状と将来の方向」 (Arshad論文) をめぐって

[編集者より] Arshad氏の論文をめぐり、寄せられたフォローアップの討論を掲載していきます。まず、目次のページ で討論の経緯と、掲載記事を確認下さい。しばらくは毎週日曜日に更新の予定で、英語または日本語でそれぞれ掲載していきます。2010年5月の討論ページ にはつぎのものを掲載しています。(掲載: 2010. 5.16)

Arshad論文へのコメント (Ellen Domb (米国)、2010年5月12日寄稿) (掲載: 2010. 5.16)
中川の追記へのコメント (Ellen Domb (米国)、2010年5月12日寄稿) (掲載: 2010. 5.16)

  TRIZフォーラム: 問題提起: 「TRIZのいままでの旅程とこれからの道」

S. Saleem Arshad (Applied Innovations、オーストラリア)、寄稿: 2010年 5月 6日; 和訳: 中川 徹、2010年5月 8日。(掲載: 2010. 5.10)
オーストラリアの Arshad 氏からいただいた、貴重な寄稿記事 (論文) です。その概要は以下のようです。
「イノベーションが変化と経済危機からの回復のための仲介者として世界的にますます強調されるに至って、技術革新のための進んだツールの開発が新しく要求されてきている。TRIZがその [技術革新の] 本流で使用されて成功したという例がないように見えることに対して、四つの寄与原因を特定し、吟味した。その結果から、TRIZおよびイノベーション科学の全体分野にとってのこれからの道を示すために、11項の観点を提示する。」
ここで論じている「本流 (メインストリーム)」とは、産業界、技術界、学術界、教育界などでの (技術革新に関わる) 主要な活動・思想のことです。TRIZはそこに入っていける素質を持っているはずだ。それがどうしてできていないのか、どうすればよいのかを論じています。非常に大事な、沢山の議論すべき項目を含んだ、貴重な記事です。英語で世界のTRIZリーダたちに読んでいただくと共に、和訳して皆さんに読んでいただけるようにしました。中川のコメントをページの最後に補足しました。ご意見の投稿を歓迎いたします。

  TRIZフォーラム: Collabo: 「TRIZとその関連分野の推進者との連携ページ」を開設しました。

編集者より (中川 徹、2010. 5. 9):  TRIZあるいはより広い分野で普及・推進を図っておられる多くの人たちから、定期/不定期に (1ページ程度の) ご寄稿をいただき、それぞれの方のページを作って、掲載・蓄積していくことにいたしました。本『TRIZホームページ』も蓄積が大きくなるとともに、やや専門的になりすぎてきている面があると、反省しております。いろいろな方から寄稿を受けて、新しい観点から、より分かりやすい表現で、記事・読みものを提供していけるようにしたいと思っております。関心を持たれた方は、さらにそれぞれの寄稿者のWebサイトなどを参照下さい。現在、つぎの人のページを開設しています。

  桑原正浩さん (アイデア社) のページ (開設: 2010. 5. 9)
       実例で学ぶ本当のTRIZ: (1) TRIZって何? (2010. 5. 9)

  TRIZフォーラム: 「イランにおけるTRIZの導入・普及活動 (2) TRIZを適用してTRIZを推進する」

Mahmoud Karimi (IIITS、イラン)、寄稿: 2010年 3月24日; 和訳: 中川 徹 (大阪学院大学)、2010年 3月24日   (掲載: 2010. 3.24)
Karimi氏が、イランでのTRIZの導入の経過を「物語」として記述して送ってきてくれました。今回は、TRIZを初めて知ってから、TRIZコースを開く (2001年) までの話。そして、いろいろな企業との会合で初歩的な説明ばかりをくり返していることを問題と感じて、より効果的な方法を探し、新聞のコラムへの毎週の連載を始めた (2004年) 話です。おもしろいですよ。

  TRIZフォーラム: 「私はどのようにして、TRIZを、学び、適用し、教えてきているか」

中川 徹(大阪学院大学)、初出: ビデオ発表: PSST2006 (Problem Solving Strategies & Techniques 国際会議)、テヘラン、イラン、2006年11月26-27日、解題:2010年3月14日、中川 徹   (掲載: 2010. 3.14)
ここに掲載していますスライド (英文) は、上記のように2006年のイランでの国際会議のために、Mahmoud Karimi氏の要請を受けて、ビデオ撮影して送付した発表のスライドです。スライド 7枚、写真1枚の簡単なものですが、私自身のTRIZの関わり方を年代順に述べ、また私が推奨するTRIZ/USITの学び方/使い方を説明しています。スライド(英文) PPT同 (英文)PDF。編集ノートでは、私とイラン (特に Mahmoud Karimi氏) との交流の経過を説明しています。

  TRIZフォーラム: 「学生レポート集:ゼミで、学んだこと、考えたこと (抜粋); 教育実践報告: 1年次ゼミナールでショーン・コヴィー著『7つの習慣 ティーンズ』を学ぶ (続)

中川 徹 (大阪学院大学) 編集: 学生15名 (大阪学院大学 情報学部)、2010年 2月26日。  (掲載: 2010. 3.11)
1月3日に掲載しました教育実践報告の続編として、学生たちのレポートの主要部を抜粋して掲載しました。レポートを提出した学生15名の全員のものを掲載しました。イニシャルだけ示して、学生諸君の名前は伏せていますが、このような形での掲載を可能にしてくれた学生諸君に感謝します。学生諸君の学んだこと、考えたことを、これらの文から読み取っていただけますと幸いです。それぞれの主体性を確立することがすべての土台になる、それは、創造性の教育の土台でもあると、再認識いたしました。

  TRIZフォーラム: 「イランにおけるTRIZの導入・普及活動」

Mahmoud Karimi (IIITS、イラン)、寄稿: 2009年12月 8日   (掲載: 2010. 2.22; 追記: 2010. 3.13)
イランではTRIZが知識層に広く浸透してきているとのことで、びっくりしました。イランでのTRIZの導入は、1999年に大学のQFD研究グループが着目したことから始まったといいます。2001年にIIITS研究所が、非営利の民間研究所として設立されました。世界のTRIZ指導者を招いてセミナーを行い、徐々にその考え方と問題解決技法を習得していきます。2007年にはPSST (問題解決の戦略と技法) 国際会議を開き、1000人近くが参加したとのことです。マスメディアを活用していることが特徴で、テレビ教材(5回シリーズ) を作ってイラン国営の教育テレビですでに3度放映し、朝・夕の人気のトークショウでも何回かTRIZをテーマに放送したとのことです。ちなみに、TRIZシンポジウム2008での宮西さん親子の「アメンボウ研究」の発表 を、彼がイランのテレビで放送し、その後もあちこちで話して、大変人気だそうです。今年のTRIZシンポジウム2010 で、Karimi氏に基調講演をして貰います。いきいきした話になるものと期待しています。英文PDF
写真 7枚を追加しました。テレビ画面を録画したものなどを含みます。(掲載: 2010. 3.13)

  TRIZフォーラム: 「教育実践報告: 1年次ゼミナールでショーン・コヴィー著『7つの習慣 ティーンズ』を学ぶ」

中川 徹 (大阪学院大学)、2010年 1月2日。  (掲載: 2010. 1. 3)
「中川のミッション・ステートメント」を書きました背景として、[A] 1年次のゼミナールでの教育実践を紹介しています。[B] 特に、このゼミで教材に使っています、ショーン・コヴィー著『7つの習慣 ティーンズ』について説明しています。スティーブン・コヴィー著『7つの習慣 』をベースにして、10代の若者向けに、分かりやすくいきいきと書かれた本です。「7つの習慣」の考え方についても簡単に紹介しました。さらに、 [C] ゼミナールIB での「7つの習慣」の指導の実際について書きました。ゼミナールでのレポート指導について説明し、中川が「やはり自分もミッション・ステートメントを書いておこう」と思った経過を説明しました。また、 [D] に学生たちのレポートに対するコメントの例を多く挙げています。レポートの書き方についての参考として、また学生を理解し、指導いただくときの参考として、ご覧下さい。

  TRIZフォーラム: 「「中川 徹のミッション・ステートメント」 と その心」

中川 徹 (大阪学院大学)、2010年 1月1日。  (掲載: 2010. 1. 3)
初出: 大阪学院大学 情報学部 2009年度後期 ゼミナールIB S53、S54クラス レポート文集 「ショーン・コヴィー著 『7つの習慣 ティーンズ』 を読んで - このゼミで 学んだこと、考えたこと」 (2009年12月15日)
昨年末に、自分の「ミッション・ステートメント」を書きました。自分の人生における「ありたい姿」を書いたものです。1年次のゼミナールで学生たちに示すことを当初の目的として書きました。5項目: 「1. 誠実で、真剣であること。2. 我を捨てて、広く暖かい心を持つこと。3. 健康に努め、明るい心を保つこと。4. 柔軟で創造的な思考を磨くこと。5. 人と社会の役に立つこと。」また、この5項目の心を説明しています。自分の生涯と内面を素直に書いたものです。

  TRIZアニメ:  「TRIZのお話 (アニメの日本語版): TRIZ学校教育プロジェクト:TETRIS」  

物語原作: Genrich Altshuller (旧ソ連)、脚本: Gaetano Cascini (イタリア)、 動画: Harry Flosser (ドイツ) 、日本語訳: 宮西 克也、中川 徹、2009年10月10日 (掲載: 2009. 10.12; 10.27)
TETRISプロジェクトは、欧州委員会の「レオナルドダビンチ」プロジェクトの財政援助により、学校でのTRIZ教育のための教材を制作し、実験しようとするものです。そこで制作された「TRIZのお話」という5本の短い動画はなかなか魅力的で、欧州6ヶ国語に翻訳されていました。このたび、同プロジェクトの厚意により、日本語に翻訳しました。動画の雰囲気と、宮西さんのくだけた訳がよくマッチしています。その紹介と動画を見るための (TETRISプロジェクトへの) リンクを張りました。[Harry Folsser氏の厚意により、動画をよりスムーズに見れるようなりました。 (2009.10.27)] このようなものを手がかりに、学校教育にTRIZを導入することを積極的に試みていきたいと、日本TRIZ協会で考えています。

  発表:   Darrell L. Mann 氏の永年の貢献に感謝して、功労賞 を贈呈しました (『TRIZホームページ』基金 中川 徹)  

『TRIZホームページ』(編集者: 中川 徹) はこのたび、日本および世界におけるTRIZの一層の普及・発展に役立てたいと考え、「『TRIZホームページ』基金」を設けました。その最初の活動として、Darrell L. Mann氏 (英国) に功労賞を贈呈いたしました。TRIZおよび体系的革新に関して、同氏が永年に渡り、優れた研究、著作、開発、研修を行い、世界および日本の人々を指導してきた功績を讃え、感謝して贈呈したものです。(2009. 10.12)

  TRIZフォーラム (調査協力依頼) : 「TRIZ World Survey (フランス Cavallucci教授主宰)について (ご協力依頼)

中川 徹 (大阪学院大学) 、2009年 7月 1日。 (掲載: 2009. 7. 1)
「TRIZ World Survey」 というプロジェクトが、フランスのDenis Cavallucci 教授の主導で、全世界30ヶ国のTRIZリーダの協力を得て、始まっております。世界におけるTRIZの理解と普及の状況を、できるだけ直接の入力で、できるだけ客観的に調査したいというものです。その趣旨、経緯、調査項目などの説明を記述しました。日本では中川がコーディネータとなり、菊池史子さん(パイオニア)が調査票を和訳して下さいました。TRIZに積極的に関わっておられる皆さまに、ボランティアベースでこの調査にご協力いただけますと幸いです。フランスのWebサイトに入り、日本語を指定して、データ入力します(20分程度)。

  TRIZフォーラム (提案) : 「TRIZの普及のために、するとよいと考えられる諸活動について (提案)

中川 徹 (大阪学院大学) 、2009年 4月 6日。 (掲載: 2009. 6.16)
厳しい経済状況にあって、TRIZのような方法論の普及活動が困難な時機を迎えている。その現状で、TRIZ協会として、あるいは協会とは別に個人/グループでするとよいことを考えようとして提案したもの。例: A. 大学教育へのTRIZの普及、B. 公的機関を拠点とした産学官の連携とTRIZの浸透、C. 高校・中学などでのTRIZベースの創造性教育の試み、D. TRIZ関連の海外重要書籍・論文などの翻訳・普及の活動、E. 政府の 「イノベーション政策」などとの連携、F. 海外、特にアジア諸国でのTRIZの交流と連携すること、G. 企業内での地道な活動、H. Webサイトの活用、など。皆さんのご意見をおよせいただきたい。

  TRIZフォーラム: 編集者より: TRIZについての「公共Webサイトのグローバルなネットワーク」を作ろう: グローバルなTRIZコミュニティを構築するための提案 (2)

中川 徹 (大阪学院大学)、ETRIA TRIZ Future 2008 国際会議、ポスター発表、Twente 大学、エンスヘーデ、オランダ、2008年11月 5-7日 (掲載: 2008.11.16)
2008年5月25日に掲載した提案について、その提案内容を分かりやすい図式で表現したスライドを作り、ETRIA 国際会議でポスター発表した。さまざまなWebサイトの性格を、記事の掲載のしかた、読者のアクセスのしかた、および財政支援のしかたから考察して、「公共Webサイト」の望ましい性格を明らかにした。また、言語の壁を乗り越えるための「内から外を見る窓」と「外から内を見る窓」とを図式化し、グローバルネットワークの姿を図に示した。合計10枚のスライドで、提案を分かりやすく表現した。和文の HTML 版、および PDF 版英文も HTML版PDF 版あり。

  TRIZ/USITフォーラム: コメント: 「日本におけるUSITの発展 - 創造的問題解決の新しいパラダイム」 (中川 徹) について−

Ed Sickafus (Ntelleck, LLC. 米国)、2008年 8月23日 (掲載: 2008. 9.18)
[中川のTRIZシンポジウム発表論文に対して、USITの開発者Ed Sickafus博士 から貰ったコメント。Sickafus は、TRIZを単純化したものが (イスラエルの) SIT で、それをさらに単純化したものがUSITである。そして、[Sickafus 自身が] USITの中でさらに単純化しようとしているのだという。この論点は、第2回TRIZシンポジウムでの基調講演で明確に述べられたものである。日本のUSITがTRIZに「回帰して」発展しようとしていることについて、日本での状況への真剣な取り組みとして認識・評価している。企業の「収益」を意識したプロジェクト適用のやり方など、原点を踏まえた貴重な論点がある。]

  TRIZフォーラム: Mishra 「IT & TRIZ」 翻訳プロジェクト 案内 (2): 『ITとソフトウェアにおける問題解決アイデア集』 暫定見本版  

堀田政利 (創造開発イニシアチブ)・中川 徹 (大阪学院大学)、2008年9月7日。 (掲載: 2008. 9. 7)
[Umakant Mishra の著書 "TRIZ Principles for Information Technology" の日本語版翻訳出版プロジェクトが進行中です。7月末に、和訳初稿が全編について完成しました。一方著者は、昨年4月の英文ドラフト版を全面推敲して、今年の5〜7月に改訂版、8月初旬に改訂最終版を送ってきています。翻訳プロジェクトは、これらの原著改訂も反映させて、和訳第2稿を分担作業中です。このたび、暫定見本版 (部分) を作成し、TRIZシンポジウムで参加者の皆さんに見ていただくことにしました。表紙デザインは後藤一雄さん。いままで、和訳初稿などを読まれた読者から、「IT/ソフトの技術が、分かりやすく整理して書いてあり、面白く、ためになる」との感想をいただいています。暫定見本版に入れた5つの章でのIT技術項目を見れば、その広範さを理解いただけるでしょう。]

  TRIZフォーラム: 編集者より: TRIZについての「公共Webサイトのグローバルなネットワーク」を作ろう: グローバルなTRIZコミュニティを構築するための提案

中川 徹 (大阪学院大学)、2008年 5月24日 (掲載: 2008. 5.25)
世界のTRIZリンク集を作ったとき、言語の壁が世界のTRIZの理解と普及を非常に妨げていることを感じました。その解決策として、世界の各国にTRIZの「公共Webサイト」を作って、グローバルなネットワークを作ろうというのが、この提案です。公共サイトはその国でのハブとなり、多数の執筆者からの寄稿を掲載して、公正な編集をするものです。外の世界の情報を自国語に翻訳掲載し、また自国の仕事を共通語 (英語) に翻訳・掲載して世界に発信します。そのような各国の「公共Webサイト」がグローバルにネットワークを組むことにより、自律的で健全なグローバルなTRIZコミュニティができます。これは、『TRIZホームページ』が実践してきたことを、グローバルなモデルとして世界のTRIZリーダたちに提案するものです。国内での読者の皆さんの一層のご協力をお願いする次第です。和文ページには「概要」のみを翻訳掲載しました。本文は英文ページをご覧ください。

  TRIZフォーラム: TRIZ & IT (英文ページ作成): 「Mishra 「IT & TRIZ」 翻訳プロジェクト 案内: Umakant Mishra 著 『ITとソフトウェアにおける問題解決アイデア集 −TRIZの発明原理で分類整理』 (仮題)」   

堀田政利 (創造開発イニシアチブ)・中川 徹 (大阪学院大学)、(和文ページ) 2007年12月18日。 (掲載: 2007.12.19; 追加: 2008. 1. 7; 1.29; 2. 8) : (英文ページ) 2008年 3月9日 (掲載: 2008. 3. 9)
[Umakant Mishra の著書 "TRIZ Principles for Information Technology" の日本語版翻訳出版プロジェクトについての英文ページを作成し、著者およびTIC社の許可を得て、原書の一部を紹介しています。これは、世界中のIT/ソフト分野の人たちに、自分たちの分野の技術をTRIZ発明原理で分類整理して、鳥瞰する方法を知ってもらいたいと思うからです。日本語ページに完全に対応させた英文ページを作りました。[1] 日本語版への序文 (原稿、中川) 、[2] 目次 (兼 ITのための40の発明原理一覧) 、[3] 序論 (Mishra) 、[4] 4章 非対称 (サンプルのため) 掲載しました。]

  編集者より: 「海外からの著者の論文・解説・著作などの本ホームページ掲載一覧」

中川 徹 (大阪学院大学) 、2008年 2月 7日。 (掲載: 2008. 2. 8)
[いまTo Do List がどんどん長くなってしまい、せっかく和訳掲載許可を貰った論文で、掲載しないままのものが30編を越えてしまいました。今回、TRIZCON とETRIA から許可を貰い、学会後 6ヶ月を過ぎると英文だけでも本サイトに掲載させていただくことになりました。英文を公開すれば、和訳していただける人もあると思うからです。これを機会に、海外の著者による論文・解説・著作などで、本サイトに和文または英文で掲載したもの、これから掲載予定のものの全件のリストを英文で作成しました。索引としてもご活用下さい。]

  編集者より: 「To Do List for TRIZ (協力下さるボランティアの方を求めています)」

中川 徹 (大阪学院大学) 、2008年 2月 5日。 (掲載: 2008. 2. 8)
[TRIZの普及のために、本ホームページでするとよいことを、To Do List という形で一覧にしております。今回、(掲載が遅くなりましたが) 昨年4月のTRIZCON2007の精選論文3編と、昨年11月のETRIA TFC2007 の精選論文 10編を掲載しました。これらの論文は、和訳して、和文と英文で本ホームページに掲載することの許可を、著者と学会とからすでに取得しております。優れた論文ばかりです。和訳に協力くださるボランティアの方を求めております。]

  TRIZフォーラム: 「読者の声」

[1] 「「製造工程へのTRIZの適用 (古賀陽介)」を読んで」 (津曲公二 ((株)ロゴ): 2007年12月28日 (掲載: 2008. 1.29)

[2] 「一億円の宝くじに当たったようなもの」 (宮西克也 (パナソニックモバイル開発研究所)): 2008年 1月10日 (掲載: 2008. 1.29)

  TRIZフォーラム: TRIZ & IT : 「Mishra 「IT & TRIZ」 翻訳プロジェクト 案内: Umakant Mishra 著 『ITとソフトウェアにおける問題解決アイデア集 −TRIZの発明原理で分類整理』 (仮題)」 

堀田政利 (創造開発イニシアチブ)・中川 徹 (大阪学院大学)、2007年12月18日。 (掲載: 2007.12.19; 追加: 2008. 1. 7; 1.29; 2. 8)
[8月に紹介したMishra の著書 "TRIZ Principles for Information Technology" を日本語に翻訳出版するためのプロジェクトを正式に開始しました。その趣旨、進行状況、翻訳例、資料などを掲載し、皆さん (特にIT/ソフト分野の方) に知っていただきたいと思っています。[1] 日本語版への序文 (原稿、中川) を掲載しました。今後、[2] 目次 (兼 ITのための40の発明原理一覧) (2008. 1. 7 掲載)、[3] 序論 (Mishra、和訳: 小西・中川) (2008. 1.29 掲載) 、[4] 4章 非対称 (英和対訳 + 和文)(2008. 2. 8掲載) を順次掲載する予定です。2008年内には翻訳出版したいと願っております。ご期待・ご支援下さい。]

  TRIZフォーラム (学会発表と討論の記録): 「Introducing TRIZ into Thailand」 (2007.11.18)  

発表: Kritaya Suparnpongs, Saranya Chandravat, Chiraphon Rayakaeo, and Yuthapong Matejitkul (SCG, Thailand)、第3回TRIZシンポジウム、2007年9月1日、東芝研修センター(横浜市)。 討論記録: Kritaya Suparnpongs、中川 徹編、2007年11月17日。
[TRIZシンポジウムの最終日の「特別セッション」の記録。タイでは、SCG (Siam Cement Group、国策会社から出発したタイの中心企業) が中心となり、いままでのTQM 活動の中にTRIZを積極的に導入しようとしており、昨年も日本企業4社に視察団を送った。その導入状況を4人で報告。この後20分、タイの人たちの質問に応じて、フロアーで自由な討論をした。Ball (米)、Dewulf (ベルギー)、Filmore (英)、黒澤、中川、安達幹雄(デンソー)が、積極的にかつ率直に、TRIZの (タイの) 企業への導入法について、述べている。短いが非常に有益な討論であった。英文HTMLページ (討論記録を含む)スライドPDF討論記録 PDF

  TRIZフォーラム: 編集者より: 「『TRIZホームページ』の役割: 「公共サイト」を目指して 」

中川 徹 (大阪学院大学)、2007年11月 1日。 (掲載: 2007.11. 1)
[『TRIZホームページ』の満9年にあたって、その方向づけを述べています。「日本TRIZ協議会」がその役割を終え、本サイト内の公式ページはこれで更新を終わり、凍結します (削除はしません)。「日本TRIZ協会」は独自のサーバを持ち、その公式ホームページの(仮)運用を始めました。この状況で、『TRIZホームページ』は従来どおり中川が編集運営して、「公共サイト」を目指します。それは個人のサイトではなく、皆さんから寄稿いただけるサイトで、皆さんのための情報を公共的な観点から発信することを意図したものです。いろいろと「手が回らない」状況にあり、読者の皆さまのボランティアでのご協力をお願いいたします。]

  TRIZフォーラム (読者の者): 「A Note on The 2nd TRIZ Symposium in Japan, 2006

Ed Sickafus (Ntelleck、米)、USIT News Letter、 No. 68、2006年12月24日。 (掲載: 2007. 1. 7)
[第2回TRIZシンポジウムで基調講演をしたSickafus博士の、シンポジウム参加報告。同博士のメールマガジンに掲載されたもの。USIT開発者として、日本でのUSITの進捗についての感想。シンポジウムの運営についての感想など。英文ページのみ。]

フォーラム:  「『学生による学生のためのTRIZホームページ』の紹介」

ホームページ作成: 肥田真幸、下田 翼、林 尚也、大森瑞生 (大阪学院大学情報学部生); 紹介: 中川 徹 (大阪学院大学) (掲載: 2006. 3.17)
[この3月に卒業する中川ゼミの4人の学生たちによるホームページが完成、公開する。卒業研究として学生たち自身で作成したもの。卒業直前にゼミ生たちが「このゼミで何を学んだか?」を話し合っている記録が興味深い。ゼミの様子と共同演習の結果の記述、そして各人の卒業論文概要とその説明ページがある。当初はTRIZ/USITの方法のまとめを中心に考えていたが、卒業直前になって、もっとありのままに学んだこと、考えていることを記述する方針にした。本サイト内だが、別ページとして扱う。]

フォーラム: 共同研究紹介:「TRIZで特許を学び、特許でTRIZを学ぶ」: 知識創造研究会・創造手法分科会での
共同研究の趣旨と紹介」
(掲載: 2005.10.26) (発表スライド追加: 2005.12.21)

中川 徹 (大阪学院大学)、2005年 9月11日
[三菱総研のユーザグループ、創造手法分科会で提案しました標記の共同研究の趣旨を紹介したものです。Darrell Mannが2004年に選定して、新矛盾マトリックスの検証に使った100件の精選米国特許を、TRIZの観点からじっくり学んでみようという提案です。TRIZをベースに精選特許を学び、その特許から改めてTRIZを学ぶことができる。そのための分析のしかた、記述のしかたなどをまとめています。6編の短い関連資料で構成しています。]
[2005年12月2日 IMユーザシンポジウムでの発表スライドを追加掲載 (PDF) (2005.12.21)]

解説 /案内: USIT 2日間実践トレーニングセミナーのやり方 (やさしいTRIZの普及のために)

中川  徹 (大阪学院大学),  2005年7月19日。(掲載: 2005. 7.20) 
[20回の実績をもつ表記トレーニングのやり方と考え方を詳しく述べる。技術者15〜25人 (TRIZ/USITの初心者も可) が参加し、実問題3題をUSITを使ってグループ演習で問題解決する。企業内セミナーだけでな く、公募制セミナーを再開した。セミナー修了者のために、さらにやさしいUSIT実践法をも説明。]


  海 外通信: 「中国における TRIZの動向 
      趙 新軍 (Zhao Xinjun) (東北大学, 瀋陽, 中国), 2004年11月 3日寄稿。 (掲載: 2004.11.16)
     [TRIZ は中国に1998年に紹介され, 現在約10の研究拠点がある。TRIZソフトの中国語化, 技術者・学生への教育, 産業への適用試行が現在の主要な活動。PDF 4頁, 英文。] 

  読者の声とQ&A :  TRIZ/USIT の導入と定着のやり方について   
      古謝 秀明 (富士写真フィルム)  + 中川  徹,  電子メール, 2003年10月10日〜11日 (掲載: 2003.10.21)
       [USITの定着活動の状況とUSITの位置づけ, TRIZ/USITの導入のポイント, USITの2日間トレーニングセミナーなと。]

  読者の声 :  農学分野でTRIZ/USITを学び始 めて 〜 USITトレーニングセミナーについて
      竹内 睦 (新潟県農業総合研究所) + 中川  徹,  電子メール, 2001年 8月15日〜11月28日 (掲載: 2001.12.10)
       [農業分野の研究所でTRIZ/USITを学びはじめた読者の新鮮な感覚と努力が伝わる。USITセミナーを企画した中川の意図など。メール10通]

実践報告 TRIZの社内展開の方法
       三原  祐治 (富士写真フィルム株式会社), 2001年10月24日寄稿  (掲載: 2001.11.16)
        初出: 第2回日本IMユーザミーティング, 2001年 9月12-14日, 琵琶湖ラフォーレ (滋賀県守山市) (口頭発表)
       [企業におけるTRIZの社内展開の実践を当事者が具体的に述べたもの。草の根活動。USIT技法とTRIZソフトツールを使う。]

  Q&A (Sickafus) :  USIT を学ぶには?
    中川  徹 (大阪学院大学) , Ed Sickafus (Ntelleck, 米国), URL: www.u-sit.net, 2001年9月7日 ; 訳: 中川  徹  (掲載: 2000. 9.26)
      [USITを学ぶにはどうすればよいか? USITを自習するときの目標。「どんなチャンスでも, 利用できるチャンスはなんでも掴みなさい」]

  Q&A (Sickafus) :  USITプログラムを社内で始めるには? - マネジメントへのアプローチのしかた
    Matt Smith (米国) , Ed Sickafus (Ntelleck, 米国), URL: www.u-sit.net, 2001年8月24日 ; 訳: 中川  徹 (大阪学院大学)   (掲載: 2000. 9.11)
  [USITをマスターした質問者が, 新しい職場でUSITのトレーニングを始めたいという。社内で認めて貰い, 組織化するための方策について, 懇切に回答。]

読者の声:初心者のための文献の読み方,  TRIZCON2001参加報告, TRIZのエッセンス, Beyond TRIZ, 日本の創造技法について
    徳永章; 片岡敏光(アンリツ); Ellen Domb (米国); Ed Sickafus (米国); Valeri Souchkov (オランダ); 某; 大浦利雄 (NEC); Ji Jun Ho (韓国); James Kowalick (米国); 田辺恵吾; 中川  徹  (掲載: 2001. 7. 4)
      [国内・海外の読者のみなさんからのメッセージを集めたものです。この4月〜6月のもの11編を掲載しています。]

 エッセイ・歴史:ンリッ ヒ・サウロビッチ・アルトシュラー先生の思い出
    Phan Dung (ベトナム国立大学ホーチミン市校), TRIZCON2001, 2001. 3.25-27, ウッドランドヒルズ, 基調講演付属資料。
     訳: 中川  徹 (大阪学院大学) 2001. 5. 5。 (掲載: 2001. 5. 8)
     [ベトナムからソ連に留学し, バクーのPIICでアルトシュラーから身近にTRIZを学ぶ。アルトシュラーとその学生達との交流が生き生きと描かれ, アルトシューラーの情熱と人間性に感動をおぼえる。]

読者への回答: TRIZのエッセンスは何か?  簡易化技法USITの導入は混乱させないか?
    中川  徹 (大阪学院大学) 2001. 1.11 (掲載: 2001. 1.24 )
      [膨大な知識ベースと技法の奥にあるTRIZのエッセンスを簡明に述べ, USITがTRIZのエッセンスを使って問題解決を行うプロセスであることを説明した。]

読者の 声: TRIZ/USITを学び始めて  [追記: USITセミナー企画案内]
    田中 志信, 2000.12. 5  [追記: 中川  徹] (掲載: 2000.12.13)
      [学び始めて1年余の読者からの声。これをきっかけにUSITセミナーを企画しました。]

TRIZの学び方/教え方 -- Savranskyの本に関する私見
    Kalevi Rantanen (TRIZ OY, フィンランド), TRIZ Journal, Dec. 2000;  訳: 中川  徹  (掲載: 2000. 12.13)
     [TRIZを学ぶのに, 従来のようにヒューリスティクス(解決技法)とツールから始めるのでなく, 概念から始めるべきだと主張。長年の教育結果のレビューから結論した。中川との往復書簡, Savranskyの本の目次も掲載。]

Q&A, 討論: USITにおける問題定義の方法について 
    大槻英一郎 (東芝ディスプレイ部品材料社), 中川  徹 (大阪学院大学)  (掲載: 2000. 7. 3)
  [ニュース記事を例題とした問題定義の自作演習例 (大槻), 同問題に対する中川の問題定義記述例。問題定義段階で本当に考えるべきことの討論。]

USIT法トレーニングセミナー(3 日間)の試行報告(2) 
    中川  徹 (大阪学院大学)  (掲載: 2000. 2. 9) (英訳 (中川)を掲載: 2000. 3.23)
      [国内諸企業からの参加者とともに行ったUSIT法の共同演習の報告。三菱総研主催, 講師中川によるセミナー。]

読者の声: 「TRIZの"やさしい適用法"の必要について」
      S. Savransky (TRIZ Experts) ; N. Khomenko (Minsk TRIZ Center);  K. Rantanen (TRIZ OY, Finland);
       安田道明 (日本エル・シー・エー); 古謝秀明 (富士フィルム); 中川  徹 (大阪学院大学)  (掲載: 99.11. 1)
        [海外のTRIZエキスパート3名からは中川のロシア訪問記に関連しての感想; 国内の2名からはTRIZの導入試行における感想と質問。]

英語で発信するために
    中川  徹 (大阪学院大学) (1997. 5.28 富士通研究所)  (掲載: 99. 9.27)
        [英語で文書を書くための中川自身の修行と心がけを記した。2年前に書いたものだが, 読者の皆さんの参考にしていただきたい。]

ミンスクTRIZセンタとOTSM- TRIZ (強い思考の一般理論)
      N. Khomenko (Minsk TRIZ Center) (掲載: 99. 9.27)

TRIZ の母国を訪ねて (1999年8月, ロシア&白ロシア訪問記)
    中川  徹 (大阪学院大学) ,  (1999. 8.23 英文, 1999. 9. 9 和文)  (掲載: 99. 9.10) (写真挿入: 99. 9.20)
         [ミンスク, サンクトペテルブルグ, ペトロザボーツク, モスクワのTRIZ専門家約20人に会い, インタビュー。最新状況が豊富。
          各TRIZスクールの状況と訓練内容, アルトシュラーの生涯, サービスなどソフト分野への拡張, 子供の創造性教育, ロシア語の最近の文献など。]

USIT法企業内研修セミナー(3日 間)の試行報告
    中川  徹 (大阪学院大学) ,  (1999. 9. 1) (掲載: 99. 9. 6) (英文掲載: 99. 9.10)
 

TRIZのシステムオペレータ (多画面法)
        S. Savransky (The TRIZ Experts, USA) (1999. 5. 8;  6. 9)  通信と討論 (掲載: 1999. 7.16)

ベトナムにおけるTRIZと創造性教育
       Phan Dung (ベトナム国立大学ホーチミン市校) (1999. 5.18; 7.15) 通信  (掲載: 1999. 7.16)
 
 
 
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最終更新日 : 2014. 9.25    連絡先: 中川 徹  nakagawa@ogu.ac.jp