CrePS資料

創造的な問題解決・課題達成の一般的な方法論 (CrePS)

体系的な資料 (技術分野用)

責任編集: 中川 徹 (大阪学院大学 名誉教授)
掲載:2013.10.20;更新: 2015. 5.25

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編集ノート (中川 徹、2013年10月19日)

本ページは、「創造的な問題解決・課題達成の一般的な方法論 (略称:CrePS)」の体系の記述を、階層構造の形式で、累積的に記録し、公表しようとしているものです。

そのビジョン は別頁にまとめたとおりで、体系の骨格もすでに発表しています。また、その後の発展についても、別の独立したページとして、掲載していくつもりです。

本ページは、この方法論の体系の中身を、いつも一覧できる形にしたいと思っています。その概要は私自身が記述してきていますが、どんどんと中身を拡張記述することを考えております。当然複数の(多数の)人たちの貢献をお願いし、多数回 (際限なし)の推敲が行われるものと考えています。そのためのページの形式、記述の形式、運営のやり方などは、今後いろいろと整えていきたいと思います。ともかくその第一歩を踏み出すことが有益と考え、このページを作成しました。

なお、本ページの運営の一つのモデルは Wikipedia でありますが、現在の段階では、(それぞれの項目の)記述者の責任と寄与をより明確にしたいと考えておりますので、Wikipedia に移行することを予定しておりません。いまは、いろいろな方から(本ページの趣旨と構成に沿った形での)原稿をいただきましたら、編集者(中川 徹)が調整したうえで、記述者名を明記して、掲載記事に反映させることを考えております。よろしくお願いいたします。

編集ノート追記 (中川 徹、2015年 5月24日)

CrePSの「6箱方式での創造的問題解決」を実践する、簡潔で一貫したプロセスが必要です(それは問題解決の分野や目的に依存して、複数あるとよいのかもしれません)。この目的のために私は、一般的な(多様な)目的に使える簡潔な一貫プロセスとして、USITを改良してきました。このたび、CrePS体系資料の一部として、「USIT プロセスの全体資料(索引)」のページを作りました。本ページの最下部に概要とリンクを示します。


  創造的な問題解決・課題達成の一般的な方法論 (CrePS): 体系資料: (技術分野用) 構成の概要

(A) 初期部: 「現実の世界」で、 第1箱 ==> 第2箱

(0) CrePS (創造的問題解決・課題達成の一般的方法論) (技術分野用) の基本目標

(1) 現実世界で問題をとらえ、創造的解決を求める準備をする

(2) 技術開発などの各段階でするべきこととCrePSを関係づける

(3) 技術開発などの諸技法とCrePSを関連づける

(4) 創造性教育、技術者教育、市民教育などと関連づける 

(5) CrePS 自体の受け入れ態勢が整っている  

(6) CrePS適用プロジェクトの開始のしかた

(B) 主要部: 「思考の世界」で、 第2箱 ==> 第3箱 ==> 第4箱  ==> 第5箱

(0) 全体プロセス                         

(1) 問題をとらえる (第2箱)                  

(2) 現在システムを理解する (第3箱)           

(3) 理想をイメージする  (第3箱)  

(4) アイデアを生成する (第4箱) 

(5) 解決策を構築する  (第5箱) 

(C) 後続部: 「現実の世界」で、 第5箱 ==> 第6箱

(0) CrePS の基本出力      

(1) 問題解決プロジェクトの成果を報告し、その受け入れをする          

(2) 「現実の世界」で、新解決策コンセプトを初期評価し、方向付けをする       

(3) 解決策コンセプトを実際の場で構築・設計して、新設計案を作る   

(4) 新設計案を実現していくために各種の方法と連携しつつ進める       

(5) 新しい解決法(設計)を「現実世界」において評価吟味し、実現に移す           

(6) 設計・製造・販売など「現実世界」で実施する   

 

  CrePS 体系資料: (技術分野用) 

(A) 初期部:  骨子   記述  Excel          英文骨子    英文記述Excel

(B) 主要部:  骨子   記述  Excel          英文骨子    英文記述Excel

(A) 後続部:  骨子   記述  Excel          英文骨子    英文記述Excel

  CrePS 体系資料: (技術分野用) (A) 初期部:  骨子 

(0) CrePS (創造的問題解決・課題達成の一般的方法論) (技術分野用) の基本目標        

0-1         基本目標

0-2         現実世界の(技術的)問題・課題に適用可能なものにする

0-3         科学技術の全分野で適用可能なものにする

0-4         科学技術や特許情報を活用するものにする

0-5         各分野の方法も利用するものにする

             

(1) 現実世界で問題をとらえ、創造的解決を求める準備をする

1-1         問題意識と主体性がベースであり、それを整える

1-2         問題・課題をとらえてその状況を調べる

1-3         取り組むべき問題を明確化する

             

(2) 技術開発などの各段階でするべきこととCrePSを関係づける         

2-1         将来の動向を考える

2-2         新しいサービスや商品を企画する

2-3         新しい技術開発を行う

2-4         技術的な困難を解決する

2-5         機能・性能面での問題を解決する

2-6         品質面での問題を解決する

2-7         コスト・納期面での問題を解決する

2-8         S-カーブの成熟期・末期での問題を解決する

2-9         大規模な新システムや新サービスを構想する

             

(3) 技術開発などの諸技法とCrePSを関連づける      

3-1         将来予測の諸方法と関連づける

3-2         顧客ニーズを考える諸方法と関連づける

3-3         問題状況の分析の諸方法と関連づける

3-4         ファシリテーションの諸技法と関連づける

3-5         特許作成、他社特許回避、特許網構築などのための諸技法と関連づける

3-6         障害予測、リスク管理の諸技法と関連づける

3-7         研究開発の方向付けの諸方法と関連づける

3-8         技術政策の編成の諸方法と関連づける

             

(4) 創造性教育、技術者教育、市民教育などと関連づける       

4-1         子どもに(自分で考える・工夫する楽しさ)

4-2         中高生に(創造性教育、問題解決の教育)

4-3         大学生に(創造的な問題解決の基本)

4-4         技術者に(創造的な問題解決の習得)

4-5         技術の職場で(創造的な問題解決日常的実践)

4-6         高度な研究開発で(創造的な問題解決を実践)

4-7         市民に(問題解決・創造性技法を適用)

4-8         出版・テレビ・インタネットなどを通じた普及活動を行う

4-9         政府・公的機関による認知と普及を進めるようにする

             

(5) CrePS 自体の受け入れ態勢が整っている             

5-1         CrePSの概念と趣旨が明確になっている

5-2         CrePSの構成のしかたを関係者が理解している

5-3         CrePSの確立に多数の協力者がある

5-4         CrePSの中身ができている

5-5         CrePSの分かりやすい教科書がある

5-6         CrePSの教育方法と教育例がある

5-7         CrePSの企業内実践法が明確になっている

5-8         CrePSの実践例があり、広く知られている

5-9         CrePSを学界や関係者が認知・受容している

5-10       CrePSの企業導入の成功事例がある

             

(6) CrePS適用プロジェクトの開始のしかた

6-1         企業などでCrePS適用プロジェクトを開始する

6-2         大学などでCrePS教育を開始する

6-3         大学などでCrePS演習(プロジェクト)教育を開始する

 

  CrePS 体系資料: (技術分野用) (B) 主要部:  骨子 

(0) 全体プロセス                  

0-1         複合一貫全体プロセス

0-2         簡易/特殊化プロセス

             

(1) 問題をとらえる (第2箱)               

1-1         問題解決・課題達成のプロジェクトを立ち上げる

1-2         問題を体系的にとらえる

1-3         目的・課題を考える

1-4         広い視野で考える

1-5         焦点を絞る

1-6         リソースと制約を知る

             

(2) 現在システムを理解する (第3箱)      

2-1         問題点と根本原因を理解する

2-2         現在システムのメカニズムを理解する

2-3         空間特性と時間特性を理解する

2-4         機能と属性を理解する

2-5         困難・矛盾を明確化する

2-6         既知の諸方法を吟味する

2-7         他分野での類似課題とその解決法を知る

             

(3) 理想をイメージする  (第3箱)           

3-1         何が課題であるのか、その方向を認識する

3-2         理想のイメージを考える

3-3         望ましい振る舞いと望ましい性質を考える

3-4         進化の方向を考える

             

(4) アイデアを生成する (第4箱) 

4-1         アイデアを生成する技法(および態度・心構え)

4-2         ヒントを使ってアイデアを生成する

4-3         ガイドラインを使ってアイデアを生成する

4-4         矛盾を解決するアイデアを出す

4-5         アイデアを体系的に網羅する

4-6         優れたアイデアを識別する

             

(5) 解決策を構築する  (第5箱)  

5-1         アイデアを膨らませる

5-2         アイデアを取り込んだ改良案を作る

5-3         他分野の優れた方法を取り入れる

5-4         新しい解決策を設計する

5-5         二次的問題を解決する

5-6         優れた解決策を識別・評価する

5-7         問題解決・課題達成の報告と提案をまとめる

 

  CrePS 体系資料: (技術分野用) (C) 後続部:  骨子 

(0) CrePS の基本出力      

0-1         基本出力内容(解決策コンセプトなど)

0-2         考察・説明資料

             

(1) 問題解決プロジェクトの成果を報告し、その受け入れをする          

1-1         CrePS プロジェクトが成果報告をする

1-2         成果報告を受ける責任者と評価・受け入れのやり方

1-3         成果の処置に進む

1-4         教育・研修を主目的とした場合の成果報告のやり方

1-5         教育・研修を主目的とした場合の後処置のやり方

             

(2) 「現実の世界」で、新解決策コンセプトを初期評価し、方向付けをする       

2-1         新解決策コンセプトを「思考の世界」の観点で初期評価する

2-2         新解決策コンセプトを「現実の世界」の親プロジェクトの観点で初期評価する

2-3         特許性の面から新解決策コンセプトを評価し、処置する

2-4         親プロジェクトとして新解決策コンセプトの方向づけを決める

             

(3) 解決策コンセプトを実際の場で構築・設計して、新設計案を作る   

3-1         新解決策コンセプトに関連する技術を理解する

3-2         新技術を導入して新しい解決策コンセプトを構築・設計する

3-3         新解決策コンセプトを実際の場で構築・設計していく

             

(4) 新設計案を実現していくために各種の方法と連携しつつ進める       

4-1         当該分野の基本技術をベースにして設計・試作・改良する

4-2         デジタル技術(CAD/CAE/CAM、シミュレーションなど)を活用する

4-3         設計案のパラメータをロバストで最適になるように選択・調整する

             

(5) 新しい解決法(設計)を「現実世界」において評価吟味し、実現に移す           

5-1         新しい解決策(設計)を企業の正規ルートで判断する

5-2         自社の技術基盤、商品・ビジネス戦略などで判断する

             

(6) 設計・製造・販売など「現実世界」で実施する   

6-1         設計の仕上げ、製造・販売などを実施する

 


 

  創造的な問題解決・課題達成の一般的な方法論 (CrePS): 体系資料: (非技術分野用) 構成の概要

 

非技術分野用  未完

 

 


  創造的な問題解決・課題達成の一般的な方法論 (CrePS): 体系資料: USIT プロセス

USITは、CrePSの「6箱方式での創造的問題解決」を実践する、簡潔で一貫したプロセスです。CrePS体系の下部構造として、ここに基本資料をまとめました。

USIT: 「6箱方式」による創造的な問題解決の一貫プロセス  全体資料(索引)ページ  (2015. 5.15)  (2015. 6.26)

USIT マニュアル    (2015. 5.15)  (2015. 6.26)
      USITの問題解決プロセスに沿って、その考え方や使い方を記述しています。(スライド31枚)

USITオペレータ体系   (2015. 5.15)  (2015. 6.26)
  TRIZのすべての解法を整理し直して、USITの解決策生成法に統合したものです。(2002年開発)

USIT 適用事例集   (2015. 5.15)  (2015. 6.26)
     既発表の多数の問題解決事例をUSITマニュアルに沿って記述し直し、「USIT適用事例集」を作りました。事例の原作成者が、(USITでなく)TRIZやその他の方法を使ったものも含めています。

USIT主要参考文献   (2015. 5.15)  (2015. 6.26)
     USITの方法論に関する論文・発表のリスト

 
本ページの先頭 技術用構成概要 初期部骨子 初期部記述Excel 主要部骨子 主要部記述Excel 後続部骨子 後続部記述Excel USITプロセス CrePSビジョン 英文ページ

 

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最終更新日 : 2020. 4. 5     連絡先: 中川 徹  nakagawa@ogu.ac.jp