TRIZフォーラム: |
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教育実践報告: 1年次ゼミナールでショーン・コヴィー著『7つの習慣 ティーンズ』を学ぶ (続) | |
学生レポート集:ゼミで、学んだこと、考えたこと (抜粋) | |
大阪学院大学 情報学部 ゼミナールIB 中川ゼミ 学生15名 編集: 中川 徹 (大阪学院大学 情報学部)、2010年 2月26日 |
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掲載: 2010年 3月11日 |
編集ノート (中川 徹、2010年 2月26日)
今年の初めに、「教育実践報告: 1年次ゼミナールでショーン・コヴィー著『7つの習慣 ティーンズ』を学ぶ」という報告 をしました。そこには、ゼミナールの趣旨、この本の紹介、指導の実際のやり方、学生のレポートに対する中川の指導例を掲載しました。その後、あと 2-3回のゼミの授業があり、学生たちは1月27日に期末 (第3回) レポートを提出し、授業は終了しました。
私は、学生たちのレポートを読み、第1回、第2回と同様に、一人一人へのコメントを書き、文集とコンメト集を作りました。みんなの文章は、第1回のレポートに比べるとずっと良くなっていました。そこで、文章はほとんど直さずに、主要部分を掲載して、いままで以上に内面や論理に踏み込んだコメントをしました。できたものを、各クラスごとに電子メールで送付しました。
今回、学生諸君のレポートを、やはりこのホームページに掲載して、教育実践の報告としてまとめておきたいと考えました。学生諸君が何を考え、何に悩んでいるのか、学生諸君の文章で掲載しておくことが、よいだろうと思った次第です。それによって、この『7つの習慣 ティーンズ』を使った、大学初年次のゼミナールのやり方や、その成果が具体的に分かるからです。
この文集を編集するにあたって、つぎのようにしました。
・ 学生たち自身の文章をまとめる。(中川のコメントはここには載せない。)
・ 各自のレポートの全文を掲載することはできないので、中川がコメント集に選んだ部分 (それをさらに選んで) を載せる。
・ 第1回、第2回提出レポートでは、文章が稚拙な点があり、その文意を保って中川が推敲した形 (すなわち、コメント集での形) で載せる。第3回提出レポートは、この推敲をほとんど必要とせず、学生の文そのままである。
・ 学生各人のものを一箇所にまとめる。テーマごとに見るよりも、学生の心の変化が読み取れるからである。
・ レポートを提出した学生全員について掲載する。現在の学生諸君の気持ちを理解するのによいと思う。順不同。
・ 小見出し、太字、微小の補足 ([ ]内)、小規模の中略(■)、大規模の中略 (■■) などで、コンパクトに読みやすくした。
・ 学生たちの名前は明示しない。ただし、著作権があるから、イニシャルで示す。学生諸君には、レポート集、レポートコメント集、およびこの『TRIZホームページ』の掲載原稿を、3度に渡って電子メールで送りました。返事が来た学生からは、「ちょっと恥ずかしいけど、掲載OKです」とのこと。本に掲載されたアメリカのティーンズたちの体験談を読み、クラスの他の人たちのレポートを互いに読んで有益だったと感じるので、このホームページでの掲載を了承してくれたものと思います。この15人の学生諸君の気持ちが、このホームページを読んでいただく方に伝わるものと期待しております。
なお、『7つの習慣 ティーンズ』 の主要目次は以下のようです。
- 「習慣」の意義
- パラダイム と原則 -- (思いこみと自分の考えの中心)
- ボクのワタシの「自己信頼残高」 -- (自分自身への約束を守り、自信をつけていく)
- 第一の習慣: 主体的に行動する -- (自分で判断して行動する、自分自身をコントロールする)
- 第二の習慣: 目的を持って始める -- (自分の未来、ありたい姿、自分の才能を考える、自分のミッション・ステートメントを書こう)
- 第三の習慣: 一番大切なことを優先する -- (生活時間の管理の考え方、緊急性よりも重要性、快適ゾーンから勇気ゾーンに飛び出す、意思の力で選択する)
- 人間関係信頼残高 -- (人からの信頼をこつこつ築く)
- 第四の習慣: Win-Winの考え方 -- (勝ち負けにとらわれない。自分も勝ち、相手も勝つ。)
- 第五の習慣: まず相手を理解してから、次に自分が理解される -- (心から耳を傾ける、真のコミュニケーション)
- 第六の習慣: 協力から生まれる相乗効果 -- (違いを認めて、益にする)
- 第七の習慣: 自分を磨こう -- (身体、知性、感情、精神を定期的にリニューアルする)
本ページの先頭 | 教育実践報告親ページ | ゼミナールIB | ショーン・コヴィー著『7つの習慣 ティーンズ』 | ゼミでの「7つの習慣」の指導 | 学生のレポートへのコメント例 | 学生15人のレポート集 | 中川 徹のミッション・ステートメント | 英文ページ |
ショーン・コヴィー著 (キング・ベアー出版)
『7つの習慣 ティーンズ』 を読んでこのゼミで、学んだこと、考えたこと
MK君 (第1回)
『7つの習慣、ティーンズ』という本には初め全く興味を持っていなくて、どうせ胡散臭い本だろうと思っていました。第一回の授業が始まるまで一度も開いていなかったのですが、いざ読んでみるとなかなか面白く、納得できる部分も多く、とても考えさせられる本だ、と感じました。
7つの習慣では (何事もそうですが)、基礎である第一の習慣が一番難しいと、僕は思っています。
「主体的に行動する」 -- これは自分の行動に責任を持つということです。しかし、責任を負うということはやはりリスクが生じ、当然不安があります。主体的に行動しない/できないのは、この意味で臆病だからだと思います。
しかし、この臆病な選択は社会に出たら人には認められない。主体的に行動しない人は、何事も人に頼ってしまう、失敗したら人のせいにする。そんな人間になってしまうと思います。
「主体的に行動する」ということは、一歩踏み出す、前に進むことであり、未来をつかむことです。主体的でない受身な選択では自分の望むモノは手に入らないということだと考えています。事実、あの時何故動かなかったのか・・・と後悔したことは、私自身多々あります。
しかし、選択を迫られたとき、僕はまた同じ事を繰り返してしまうかもしれないと思います。人は大事なことでもつい忘れてしまいますから、毎日実践していないといざというとき逃げてしまい勝ちだと思います。この本はそれを「習慣」と呼んでいるあたり、著者も同じような経験をしてきたということが実感でき、共感できます。
迷ったとき、選択に迫られたときに、この本を読み返すべきだと思いました。MK 君 (第2回レポート)
第2の習慣「目的を持ってはじめる」とは、何も考えず、流されるだけでなく、自分で将来何をしたいのか?という目標を定め、それに向かって一歩踏み出すことです。■
僕もまだ将来何がしたいのか?何をしているのか?といったことはイメージできません。自分の場合、わからないというよりも、就職という名目で、選択肢をひとつに決めてしまうことに恐怖感があるというほうが正しいかもしれません。
僕はいろいろなことをやってみたいと思っています。わがままなだけですが遊びも仕事も広く、深く経験していきたいと考えています。経験というのは僕はとても重要だと思っています。いついかなる状況でも対応できるというのはすばらしいことだと思いますし、それにより、世界の見方が変わるかもしれません。しかし、一つの会社に就職するということは、就職先にかける時間や情熱が生涯つづくというイメージが僕にはあります。そうした一本の道しか歩いていけないというのが怖いんだと思います。そんなことを考えつつ、どうするか、何が必要なのか?、何を求めているのかを確認、構築するために必要なのがミッションステートメントだと著者は書いています。以下に自分のミッションステートメントを書いてみます。
1. 自分というものをしっかりと持ち、考えを押し付けたり流されたりしない。
2. 自分のした事、する事には責任、覚悟を持つ。MK 君 (第3回レポート)
第7の習慣「自分を磨こう」は自分自身の4つの側面。
・ 身体 身体的な側面 (トレーニングする、よく食べる、よく眠る、リラックスする)
・ 知性 知性の側面 (読書、勉強、書く、新しいスキルを学ぶ)
・ 感情 心と感情の側面 (人間関係を築く(自己信頼残高、人間関係信頼残高)、奉仕する、喜怒哀楽)
・ 精神 精神と意思の側面 (瞑想する、日記をつける、祈る、信頼できるメディアの情報を集める)
とありますが、正直恐ろしいくらいに不健康な生活を送っているなと実感してしまいます。バイトで帰りが遅くなり、次の日学校がしんどいという最悪なループを続けているため、それをいいわけに勉強がおろそかになってしまいます。著者は、勉強とスポーツ、バランスをとれと書いていますが、上を目指すにはやはりどちらか片方じゃなければ不可能だと僕は思っています。確かにバランスというのはとても重要だと思います。それこそスポーツばかりやって体を壊したらおしまいだということも。ベートーベンなど偉大な音楽家の話が少しありましたが、彼らは壊れてもいいという覚悟をもって音楽にうちこんだんじゃないかと思っています。しかしバランスがとれたにこしたことはないのでそうするべきだと思いますが・・・ ■
この授業を受けて、今まで見なかったもの、新しいものの見方ができるようになったと実感しています。しかし、続けられるかどうかというところはすごく難しいということもわかっています。後悔しない人生を歩んでいきたいと思います。
TY君 (第1回)
最初はこの本で薦める「7つの習慣」の反対である、不幸せになる「7つの悪習慣」を、自分がどれだけ実行してしまっていたかを書いていきます。
というのも、「7つの悪習慣」を知ったにもかかわらず、相変わらずそれを実践してしまっているのが、いまの自分です。そのことを書いて自分の欠点を振り返り、それを直すことによって自分をもっとよくすることができる、と考えるからです。特に悪習慣が身にしみついてしまっているのは、「人のせいにする」ことです。これはいまだに無意識のうちにやっているように思います。昔に比べれば随分良くなりましたが、自分を抑えられないでやってしまい、「だめだなぁ」と後から思うことがときどきあります。
このほかに、「大事なことは後回し」、「勝ち負けの考え方」なども、身にしみついてしまっているように思います。
これらの悪習慣をしっかり直せるように、これからもしっかり意識して、自分を見据えなければいけないなと、悪習慣の項を読んで深く思い知らされました。TY君 (第2回)
上記の想像した自分を達成するため、それ以前に根本的なことを身につけるために有効だと教えられたのが、「自分のミッション・ステートメントを書くこと」でした。今現在時点の自分のミッション・ステートメントは、つぎのようです。
TY の ミッション・ステートメント
― まず誰かを大事にする前に自分を疎かにすることなかれ。
一つのものに執着しすぎて自分を見失うことなかれ。
誰かからの評価を鵜呑みにして流されることなかれ。― 自分の決めたその道を変えることなかれ。
引き返すこともなかれ。
その一歩は時に強さとなり、自らの助けになる。
おきてしまった失敗の過去にとらわれることなかれ。これらを忘れることなかれ。
忘れてしまえば、自分は悪い方向へ傾き、
逆に覚えていればよい方向へ傾くだろう。2009年12月11日 TY
そして、このミッションをちゃんと自分の励みとしていかなければな」、と考えました。
TY君 (第3回)
自分が「7つの習慣」を学んで少しは変化があったか?
最後に、自分が去年の秋からこの「7つの習慣」を学び始め、それらを実践したりできたか。正直なところ、すべてを実践できたかというとあまりできませんでした。しかし、少しずつ自分ができる範囲で少しずつ意識していくことはできました。主体的に動く。目標を持ち、大事なことは順序を持ってやる(このレポートを提出期限ぎりぎりに出している時点であまり実践できているとはいえませんが。)。
ここでひとつの目標ができました。第1から第3の習慣、つまり私的な成功を実践し、それをしっかり定着させることです。2回目のレポートで書いたミッション・ステートメントを実行することも忘れずに。すぐには実行できないかもしれませんが、あせらずに時間を持って身につけていこうと思います。
そして、この『7つの習慣 ティーンズ』を教科書として選んでくださった先生に私は感謝しています。
KY 君 (第2回)
自分のためのミッション・ステートメントとは、自分の信条やモットーを書いたもので、自分の人生の青写真ともいえるものだという。その書き方はいろいろで、自由に書けばよいという。
僕はこの授業に参加して、自分のミッション・ステートメントについて考えてみた。ミッション・ステートメントとまではいえるかどうかわからないが、自分の信条やモットーを考えたとき、僕は人の為に行動し、そして、自分が成長できる、生き方をしていきたいと思った。 そこで、つぎのものを自分のミッション・ステートメントとすることにした。
KY の ミッション・ステートメント
人のために行動し、そして、自分が成長できる、生き方をする。
2009年12月 10日 KY
これから学習して、成長していくと、またあらたなミッションステートメントが出てくると思う。どんなミッションステートメントが出てくるかは、わからないが、自分にとってもっとよいミッションステートメントが、考えれるようになればよいと思う。
RA 君 (第1回)
僕はこのゼミで、自分の考え方や行動一つで、自分の人間が変わることを知りました。
『7つの習慣 ティーンズ』の考え方は、何でこんな考え方や発想が出てくるんだろうと思うような、自分では思いつかないことがいっぱい出てきて、感動しました。書いてあることは全然間違ってるとは思わないし、この本に書いてある良い習慣を自分が行えば、自分も良い方向に変われるだろうと思いました。この本の中で最も印象に残っているのが「7つの習慣」です。第一の習慣から第七の習慣まで、どれも大事なことだと思いました。逆に、「7つの悪習慣」と同じ行動ばかりしていると、友達やバイト先などで全員に嫌われるし、自分も成長しないと思いました。ただ、いつもいつも「7つの習慣」を行うのは、自分がおかしくなりそうなほど、困難に見えます。また、良い習慣の例は定期的に行動するしかないのに、悪習慣の例はいっぱいあったので良い習慣をつけるのは難しいと思いました。それでも、一つ一つじっくりクリアしていくことで、この「7つの習慣」が身につき、この本のとおり、自分をリニューアルできるのだと思いました。「7つの習慣」の効果は、生きていくうえで必要とされるものばかりなので、良い習慣より悪習慣のほうが多くてもがんばってこの習慣をつけよう、と思いました。
この本を読んで、「自分が今どういう行動をとっているか?」とか、「この考え方でいいんだろうか?」とかと考えるようになりました。いままで普段、何も思わなかったところで、感じたり、考えたりするようになりました。これは自分の中で大きく変わったことだと思います。この『7つの習慣 ティーンズ』という本はすごい本だ、と思いました。
YS 君 (第2回)
あなたが立つ人生の岐路について:
この段落では友人、性行為、学校を決める大切さなどを述べている。また、人の後ろについて行くのではなく、自分の目的を決めその目的への道を進む大切さについても書かれている。-- この段落を読んでから自分の過去を思い返してみた。友人に関しては、自分の基準でそばにいて楽しい人とか人柄のいい人、目的が同じでいっしょに乗り越えようとする人と一緒にいるのを当たり前のこととしてやってきたから、それに関して悔いや後悔はない。ただ、高等学校を決めるときに、先生の話を聞いて「入れそうな高校」を選んで、そのままエスカレーター式で大学にあがった。この決め方が安易すぎたと少し後悔している。しかし、今は「その決めた中で、楽しく充実した学生生活をする」という目的をもって過ごしている。この点で人の後ろをついていくような人生を送っているとは思いません。
CM君 (第2回)
ゼミを通じて、僕自身のミッション・ステートメントをつぎのように作りました。
CM の ミッション・ステートメント
1. 何事にも積極的 (主体的) に行動する
2. 最後まで諦めずに物事をやり遂げる
2009年12月18日 CM
短いですが、以上が僕が考えた「ミッション・ステートメント」です。以下に、その趣旨を書き出します。
(1) 「何事にも積極的(主体的)に行動する」:
僕は普段、あまり積極的でなく、消極的に行動しているように思います。自分の意見をほとんど発表ぜす、周りの人たちの意見を聞いて、それに賛成とも反対とも言わずそのままにしておくことが多くあります。また、自分で解らないところがあっても質問しないときが多くあります。これでは、何についても前向きに進んで行くことができず、その場で立ち止ってしまっているような感じがします。
そこで僕は、「何事にも積極的(主体的) に行動する」を、自分の行動の目標として、ミッション・ステートメントの第一に掲げることにしました。積極的、主体的に行動するためには、自分の思ったことを、自分の心だけに閉ざすのではなく、周りの人に話していく、伝えていこうと思います。(2) 「最後まで諦めずに物事をやり遂げる」:
課題や宿題などいろんな事をした時に、僕は途中で諦めてしまい、そのままの状態で終えてしまうことがあります。僕には物事に対して続けようという「意志」が弱いと思っています。
例えば、問題を解く時に解らないところがあった場合、僕はそのまま悩み続け、それでも解らない時には、そのままそこで諦めてしまいます。何故かというと(1)で書いた通り消極的に行動しているからです。自分の言いたいことを言わなかったり、質問しなかったりしてそのままにして置くからです。
そこで僕は、「最後まで諦めずに物事をやり遂げる」を、自分の行動の目標にし、ミッション・ステートメントの第二に掲げることにしました。小さなことでも、積極的に聞いたり、やってみたりして、一つ一つ最後までやり遂げるようにしようと思います。それによって段々自分に自信ができ、一層積極的に行動できるようになりたいと思います。これらの2つの項目を僕の「ミッション・ステートメント」に掲げました。実際のところ、まだ一つも実行できていません。いままで実行できていないことを、実行できるようにしたいというのが、「ミッション・ステートメント」を作り、それを目標にした理由です。この二つの点を、少しずつ実行していこうと思います。
CM君 (第3回)
この本で言う、第4の習慣とは、「Win-Winの考え方」(つまり人生は勝ち負けではない)である。さらに、[異なる] 種類が3つあり、それぞれ「Win-Lose」,「Lose-Win」,「Lose-Lose」である。■
僕は、「Lose-Win」(自分が負け,相手が勝つ)の部類に入ります。何事にもすべて自分が悪いと思い込んでしまい、自分から謝ってしまうことがあります。それは、ついそのことに慣れてしまっていて、自分自身をマイナスしていってるように感じました。 この考えはあまり良くないもので、常に「Win-Win」の考え方を持とうと決心しました。その「Win-Win」の考え方を身につけるためには、「私的な成功」と二大悪習慣を防止することが大切なことを学びました。
14回のゼミの授業で、『7つの習慣 ティーンズ』を学んでいろんな事がわかりました。例えば、相手の話しを聞く,ミッションステートメントを書くなどによって、素敵な人間でいれるような気がしました。今後とも7つの習慣でやった全ての事を忘れず、やり続けていこうと思いました。特に、ミッション・ステートメントに書いた二つの項目もきちんと実行させようと思いました。
YT 君 (第2回)
結局は、自分自身で常に前向きに行動することが、全てにおいてかけがえのない指針と言えるだろう。なにかを成し遂げるためには、常日頃からプランをしっかり立てて、効率良くしていきたいものだ。最後に自分自身の為に「ミッション・ステートメント」を書こうと思う。
YT の ミッション・ステートメント
1. Purpose: 目的を持ち、具体的に行動すること。
2. Communication: 勇気を持って、人との会話を試みること。
3. Positive: 自分にとって前向きなことをすること。
4. Opinion: 立場をわきまえつつ、はっきり意見を述べること。
5. Independent: 自分でいるときは、自分でいること。
6. Cooperation: 協力してするべきことを、一番心がけること。
7. Smile: 自分の心を明るく、笑顔を心がけること。
8. Effort: 前もって準備をし、日々努力すること。2009年12月10日 YT
HY さん (第1回)
ここで、「自分自身はどうなのか?」と考えた。全体的にいって、この本でいう「7つの悪習慣」で私に当てはまるものは多い。「自己信頼残高」は、他人が自分のことをどう思っているとかを気にし、他人からのプレッシャーを受けたりしているうちに、赤字になってしまっている。その一方で、この本の「7つの習慣」を自分ができているかというと、全くと言えるほどできていない。つまり私は、「不幸のレシピ」を知らず知らずのうちに完成させようとしていた、ということです。そしてまた、「犠牲者菌」(p73) の感染者です。犠牲者意識 (被害者意識) を持ち、「反応的」です。まさに図星だらけです。そしてこの菌を周り中にばらまいている存在の1人でしょう。正直いって私には、p.76に書いてあるような「主体的行動」をする人間が存在するなんて信じられません。本当にそんなことができる人はいるのだろうか・・と思います。
HY さん (第3回)
先ず、 第4の習慣「win-winの考え方」について、win-winの考え方はとてもすばらしいと思いますが、今すぐにできる!ってことではないようです。本に「まずは私的な成功を目指す」とあります。それはつまり第1の習慣・第2の習慣・第3の習慣をこなし、身につければwin-winの考え方を身につけやすいということ。今すぐに主体的になれって言われても人間そうすぐにはなれないです。
だからwin-winの考えを身につけるには多大なる個人の努力がまず必要であるということ。そう考えると時間をかけてコツコツ努力すれば誰もがwin-winの考えを持つことが出来る。理屈と言葉では簡単なことに見えるけど実際はとても辛いのだと思います。そればかりかその努力を邪魔するように存在する「二大悪習」の「競争」と「比較」については、これは気にしないことができる人がまず普通の人では少ないはず、誰もがしてしまうことです。「競争」については本にもあるようにとても健全なものもあります。向上心や努力を促してくれる自分にも相手にも+(プラス) になる。でもやっぱりその競争の中には嫉妬心などの闇の黒い部分が存在してしまう。そう思うと切磋琢磨することはいいことだという考えが本当にいいことなのかと改めて考えさせられる一面があります。
そしてネックなのは「比較」してしまうこと。人それぞれ違う、個性があるというのが分かっていてもどうしても他人が気になる。比較することによってwin-loseの考えがうまれてしまう。いくら努力して私的成功を修めても他人と比較してしまってはwin-winの考えに辿り着けない。これは現社会の実態ではないでしょうか?表向きではお互いの成功を喜び合っても裏向きには妬んでいるなんてことあると思います。私の場合はlose-win-ドアマット症候群に値するようです。まさに本にある通りで争いが嫌い(めんどくさい)、仲間のプレッシャーに負ける、妥協するのが早い。すべてが100%そうであるってことはないのですが大方それです。ゼミの中でも聞くと1人1人が違うでしょう。同じlose-winの人もいればwin-lose、lose-lose、もしかしたらwin-winの人もいるかもしれません。それぞれ違っていいのですができればwin-winの考えを持ちたいですね。 ■
最後にこの本を講義で読んできたことについて、最初の不幸になる7つの悪習慣を読んだときは図星すぎてビックリして自分に若干の危機感を覚えました。ですが7つの習慣を1つ1つ読んでいき、ゼミの中で意見を言い、意見を聞き、本を読み終えたとき、色々考えた結果、生きる希望って言ったら大げさすぎますが、「ダメ人間だと思っていた自分でも変われるかもしれない、何か出来るかもしれない。」そう思わせてくれました。とてもいい本を読んだなって思います。ありがとうございました。
MN君 (第1回)
主体的な選択、反応的な選択について:
主体的な選択をすることは、難しいことだと感じました。何か、自分にとって嫌なことをされると、すぐに頭に来ます。それが反応的でいけないことだとは、わかりますが、どうしてもこうなります。 この本には、主体的になるか、反応的になるかは、あなたが選ぶのだと書かれていますが、難しいです。 何かことが起こったときには、気づけば自分は反応的な対応をしています。冷静に考えるのは、ことが起こってしばらく経ってからになってしまいます。 できるだけ、事前に考えてから、行動するようにはしたいですが、何かされるということは、自分では、どうにもコントロールできないことですから、そこをすぐにキレたりしないようにする方法が知りたいです。MN君 (第2回)
ミッションステートメントとは?
ここで自分のミッションステートメントを載せてみたいと思います。
- 自分が思っているよりも、もう1歩踏み込んでみる。
- 何か達成できた自分を評価する。
- 自分を支えてくれる人たちを大切にする。
まず「自分が思っているより、もう1歩踏み込んでみる。」です。これは、中川先生が、授業の中でおっしゃっていたことと自分の考えを付け加えてみました。そして今も続けている「野球」の一場面に例えて表現してみました。この教科書では、主に自己主張をし過ぎず、自分を抑えることについて書かれている場面が多くあります。そこで中川先生が、「日本人には自分を抑えることよりも、もっと「自己主張」する方が大事だ。」とおっしゃっていました。その考えに、自分はとても共感しました。 次に、野球の一場面に例えた「もう1歩踏み込んでみる。」という部分は、バッティングの一場面からです。自分の近くに来た球を無意識のうちに必要以上に後ろに避けてしまうことがよくあります。しかしそんなことをしてしまうと、バッティングで良い結果なることはありません。そこで、自分が思っているよりも1歩前に踏み込むことで、バッティングも良い結果につながります。野球をやったことがない人には、わかりにくい表現かも知れません。周りの目を気になって、行動できなくなってしまいそうな場面に遭遇しても、思い切ってもう1歩踏み込めるように努力しようと思います。
次に「何か達成できた自分を評価する。」です。これは、いつも自分の行動が、周りから評価されるとは限りません。むしろ、日常の中では、周りの目には写らないような事の方が多いです。ですから、周りからは評価されないような小さな出来事でも自分が評価することによって「周りに評価されないなら、やらないでおこう。」という気持ちにならないようにするためです。
最後に「自分を支えてくれる人たちを大切にする。」です。やはり、人生自分の力だけで生きているわけではないので、自分を支えてくれる親や兄弟、友人などを大切にする。その人たちが困っている時には、自分に出来る限りの協力をする。そうすることによって、「人間関係の自己信頼残高」を貯金することにもつながり、また自分が困っているときには、きっと助けてもらえるのだと思います。
MN君 (第2回)
『7つの習慣ティーンズ』という本を通して、色々なことを学びました。高校生ぐらいの人向けの本だったので、疑問に思う部分も多々ありました。それでもこの本は、これからの自分の人生に役立つことが多く書かれていたと思います。■
第四の習慣−Win-Winの考え方
Win-Winの考え方と聞いて、最初は勝負事のすべてを否定しているのかと勘違いしていました。しかし、それは間違っていていました。むしろ、良い競争もあります。良いライバルを見つけて互いに高めあっていくことです。他人の悪いところばかりを探して相手より上に立とうとしてしまうことがあります。それよりも、相手の良いところを見つけて相手を認め、それを目標にがんばれるようになれるよう努力します。No.1よりも、Only1を大切にしていきたいです。第五の習慣−まず相手を理解してから、次に自分が理解される
人に相談されることは、たまにあります。自分はそのときこの人にとって一番のアドバイスはなんだろうかということを考えていました。でもそれは、良くないことがわかりました。相手にとっては、話を聞いてもらうことが目的で、アドバイスがほしいとは限らないこと。アドバイスを考えることに夢中になり、相手の話していることが聞けなかったり。相手が本当にわかってほしいことが読み取れないことがあるかもしれないことがわかりました。■今回で、ゼミナールTBは終わりましたが、これからの人生に役立つ多くのことを学べたと思います。 たまには、この本を読み返して、このゼミで学べたことを思いだせるようにしたいです。
RM 君 (第1回)
私自身の考えを最初に述べると、「未来は自分で創る、自分で道を作る」といっても、人にはやはりそれぞれの限度がある、と思う。人それぞれに越えられない壁がある。たとえどれだけの犠牲を払っても、人それぞれに限界がある。だから、才能のある人とない人が出来る、と私は思う。
第一章は「主体的な行動」がテーマである。自分の責任で考え主体的に行動するか、起こってくることに受動的に、感情的に反応して行動するか、という話である。自分の思考や行動のパターンは、あきらかに後者である。自分もそれが良くない点があるのは (論理的には) 認めるが、自分にはそれをあまり認めたくないという気持ち (感情) がある。
本の最初の、父親が言っていること (すなわち、「自分で頭に来ない限り、だれに対しても腹は立たないよ」) は、数歩引き下がれば分からなくはない。確かにその考えでやっていけば、「キレる」ことなどなくなる。それこそ平和にやっていけるだろう。だが、それだけでは解決できないことがあると、自分は考える。この自分の考えは未熟なのかもしれない。怒りの気持ちを自分の中だけで抑えられたら、たしかにいいかもしれない。しかし、抑えられない場合がやはりあるだろう。そのようなときには、人に頼るべきだと自分は思う。
RM 君 (第3回)
最終レポートなので、題名どおりに全体的な感想を書いてみる。
第1の習慣 「主体的な行動」
自分の人生のパラダイムを述べてみる。よく自分では、本やゲームにインターネット等を人生の中心だといっている。それは自分の欲求だろう。欲求の為にやってその場の自分の為にやっているだけだ。未来という先のことはあまり見えてないから、今の“自分”の欲求にたいしてやっているんだと思う。ティーンズ的にいうに自己信頼残高をどんどんマイナスに降下しているのだろう。話しが変わると思うが、私は昔よくボランティア活動的なモノに参加をしていた。その時には人助けはいいことだと思っていた。ただ、他人のためのボランティア活動だが、やり終えた後はどうしても清々しい気分になる。そこで気づいたのはボランティア活動の内容より“やった”という自己満足や達成感といった、自分の欲求といったものに変換されている。
とある物語の話しだが、「他人を幸せにすると自分も幸せになれる」という、幸せスパイラル理論というのを言っている人がいる。コレを見たときはその考えはネガティブ的な考えで考えていた自分の意見をポジティブに変える発言だと思った。
まず内から変えていこうという“インサイド・アウト”があるが、人間ってのは内から変えていくのは凄く難しいことだと思える。生物は周りの環境に適した姿に変わっていくものだからだ。それでも、自分を変えるために内から変えられる人は内なるものが強いのだと思う。
TK 君 (第1回)
この本の最初のページの「クイズ」(「習慣」についての文) を読んで、私はそのとおりだなぁと思った。けれども何度か練習したくらいで習慣が身に付くものではないと思う。著者の書き方だと、とても簡単そうに聞こえるが、実際は、何十回何百回とこなしていくうちにやっと身に付くものだと思う。今までの悪習慣を改めて、よい習慣にするのも難しいことだと思う。皆それができないから苦しんだり、悩んだりしていると思う。 楽しかったり、楽だったりする習慣はどちらかというと悪習慣よりであり、よい習慣は自分にとって (少なくともその当座は) 苦であることが多い。
習慣は小さい時(8歳位まで)のほうが身に付けるのが簡単だと思う。よい習慣は身に付けるのに時間がかかるが、悪習慣は簡単に身に付いてしまうものだと思う。 よい習慣を身に付けたときの便利さは本当にすごい。TK 君 (第2回)
「目的」と言うとやはり将来の目標を考えてしまいがちですが、ここでは、「明日から先のことを考えて、自分の毎日をどの方向に向けたいのか、それを決めるだけ」と書いています。私はこの言葉からすごく勇気をもらった気がします。私は将来の目標や目的といったものはまだ定まっていませんが、この言葉のおかげで、明日の目的を決めそれをコツコツこなしていけるような気がしてきました。■
著者はここで「先のことを考えるとわくわくしてきますよね。」と書いているのですが、私は全然わくわくできません。なぜわくわくできないのか考えてみると、やはり「夢、目標、目的」がはっきりしていないことにいきついてしまうのです。導入部では「明日からのことを決めるだけ」と書かれてはいるものの、やはり、将来を考えさせられてしまいます。
私は「君たちが一番大切にしているものは何?」と聞かれれば迷わずにこう言います「自分」と。基本的に仲間からのプレッシャーを感じたことはないと思います。自分にとって得じゃなければ「ノー」と言うことが特別苦になることはありません。
私は7つの習慣の中で一番第2の習慣が難しいと思っています。なぜなら目標や目的を立てることができないからです。計画なら立てることができますが・・・
第2の習慣と第3の習慣を読んで、自分を考えて見ると、私は目標、目的がない。正確には目標、目的の作り方がわからない。無気力タイプではあるが、物事の大小はわかっているので大きなものがでてくれば余裕をもって処理することができるし、仲間からの誘いにも「ノー」と言うすべをもっている。何度も何度も書いている気がしますが、目標、目的の作り方さえわかれば私は正しい方向に進めます。
余談ですが、私は勉強が嫌いな訳ではありません。目標も目的もないのに勉強をする意味がわからないのです。その結果、時間を無駄に使ってしまっているでしょう。このゼミを通して目標、目的ができるよう切に願うばかりです。
NM君 (第1回)
「自己信頼残高」の章では、「自分にやさしくなる」というところで非常に考えさせられました。
授業時に、中川先生は、「ここでいう「やさしい」というのはどういうことだろう」という質問をされましたね。私は、自分が失敗したとき、その失敗を引きずらず、自分を許せることだと思っています。しかし私は、これができているかと聞かれると、できていないと答えます。
私は、失敗をすると数日間は、そのことで頭がいっぱいになります。自分の失敗を通して反省をし、次に繋げようという気持ちはあります。けれども、どうしても自分を許せないのです。どうすれば自分に優しくなれるのか、どうすれば自分を許せるようになるのかは、まだはっきりとは分かりません。しかし、この本のP.53「自分を愛するようになること。どんな愛よりも、それが一番大きい」という言葉が、すごく心に残りました。私は、まず自分を好きになることから始めよう、と思います。そうすれば、自然に自分に優しくなることに繋がってくるのではないかと考えています。■■この本には、いろいろな発見があります。ほとんどのことが私によい影響与えてくれていると思います。たとえ自分に直すところが沢山あっても、焦らず、少しずつ自分の悪いところを直していき、この本を読み終わるころには、自分のことを今より好きになっているといいな、と思いました。
NM君 (第2回)
「ミッション・ステートメント」では、自分の大切な目的意識の持ち方やミッション・ステートメントの重要さについてわかりました。
ミッション・ステートメントは、自分の信条や目標を書いたものです。私には、いつも抱いている信条などはありません。また、この本を読むまではそんなことには目も向けませんでした。しかし、「自分のミッション・ステートメントを作ることにより、人生が変わり、自分にとって一番大切なものに気づき、その価値観に従って決断できるようになる」と、この本は書いています。そこで、私も考えてみようと思いました。
最初は何もアイディアが浮かばず、ミッション・ステートメントを考えるのはめんどくさいという気持ちもありました。そんなとき、自分の今までの人生を振り返ってみました。今までの人生で、失敗したことについては反省し、次に成功できるようにいつもがんばってきたつもりです。しかし、成功したことについては、成功したことの喜びがいっぱいでした。成功しても反省するところはありますが、私はそれを見逃していることに気づきました。だから、私の決めたミッション・ステートメントは『現状に満足しない』です。短い言葉ですが、今の私に足りないことだと思っています。これからは、成功しても現状に満足せず、さらに上を目指す気持ちで臨みたいと思います。
NM の ミッション・ステートメント
現状に満足しない
2009年12月10日 NM
「弱さを強さに変えよう」では、「人一倍苦労すれば、他の方法では育むことのできなかった取り柄や強さが生まれてきます」という本文が、すごく興味深かったです。■
そんなとき、この本に記載されているダグラス・マーロックさんの、 [森の木の譬えの詩 ■] にすごく自分の気持ちが動かされた気がしました。自分が今までぬるま湯の中でしか育っていなかったのだと実感した瞬間でもありました。強い風にさらされず、それから逃げてきたんだと思いました。
だから私は、強い木になるために人一倍苦労し、自分に足りないものや取り柄、強さを手に入れる努力をしてみようと思いました。「仲間のプレッシャーを克服する」では、「自分の恐怖を克服して、強い意志を持つ」という言葉が、私の中で考えさせられました。
私は、友達のみんながイエスと言っていたとしても、ノーと言えます。しかし、授業中に先生に言われたように、自分から意見を言うことはあまりしません。なぜなら、自分の考えを人に馬鹿にされたくないという気持ちが強いからです。自分の考えが馬鹿にされることに恐怖をもっています。ただ、友達同士であればこのような気持ちもなく、自分の意見を言えることができます。けれど、他人に自分の考えを言おうとすると、このような気持ちが私の中でいつも生まれます。
しかし、私は自分を変えるという目標があるので、自分の恐怖を克服しこの気持ちを無くし、他人にも自分の考えを言えるようにがんばっていこうと思います。NM君 (第3回)
「ミッション・ステートメント」では、前レポートでも述べたように、自分の目的意識の持ち方やミッション・ステートメントの重要さなどについて興味を持ち、自分にとって良い働きをしてくれるものだと学びました。
前レポートで述べた私のミッション・ステートメントは「現状に満足しない」 でした。今は新しく付け加え、つぎのようにします。
- 現状に満足しない
- 失敗を恐れない
このミッション・ステートメントをこれからは心がけていこうと思います。
このようなミッション・ステートメントに訂正した理由は、私の中の弱さを克服しようと思ったからです。私は、勉強面や友人関係などにおいて何か失敗してしまうと、いつまでも引きずってしまう性格です。引きずることにより失敗を恐れ、自分から行こうともしない。チャンスが来ても、それからよく逃げ出している自分。この本を読み、自分はすごく愚かで、弱い人間なのだと気づきました。だから私は、「失敗を恐れない」というミッション・ステートメントを心がけ、もっと積極的になれる自分を目指していこうと思います。
「Win-Win 食べ放題のレストラン」の項目では、色々なことを学ばされました。
「Win-Win」の考え方は、「どちらか一方が勝つ」という考えではなく、「二人とも勝つ」という考えでした。私は、今までにこのような考えをしたことがあっただろうか。私は、今までどのような勝負からも「自分が勝ちを譲ればいい」という考えをしてきました。この本でいう「Lose-Win」の考え方です。私は自分から勝ちを譲ることで、争いを避けていました。また、そんな自分に少し酔っていたのかもしれません。そして、自分に制限をかけ、妥協を繰り返し、自分を隠し続けてきました。私は、別にそれでもいいと考えてきましたが、この本のP.220の最初から3行目の文を読んでその考えを改めることができました。私にも、「Win-Win」の考え方ができるかどうかはわかりません。しかし、目指していればいつかはできると信じます。私はこの本に出会えて感謝しています。自分の悪いところにたくさん気づかされ、それの改善の仕方を教えていただきました。また、悪いところを見つけると同時に自分でも気づきもしなかった良いところをこの本や先生のおかげで気づくことができました。良いところはそれを活かし、悪いところは少しずつでも改善していけるようにこれからもがんばっていこうと思います。
KS 君 (第1回)
この本のタイトルが『7つの習慣 ティーンズ』となっているように、冒頭に7つの習慣の成り立ちが書かれています。僕はここがこの本の内容の幹となる部分と考えるので、ここの部分について重点的に考えたいと思います。
第1の習慣、「主体的に行動する」とは、自分の行動に責任を持たなくてはならないということを言っています。小さな子供であれば許されるのでしょうが、僕たちはもう大学生です。自分のすることひとつひとつに責任を持って行動しなければならないと思います。もし自分の勝手な行動で親や友達、もしくはまったく知らない誰かに迷惑をかけてしまっては元も子もありません。僕は今一人暮らしをしてから、料理や洗濯などのすべてのことを自分でしなければならないようになりました。実家にいる時は母に任せていたことなので、まったく気にしていなかったことが今は自分でしないと自分が大変になってしまいます。このことから自分でしなければ、誰もしてくれない。まして、将来就職してからは自分で全てのことを選択し、生きていかなくてはなりません。やはり責任というのは人間が背負って生きていくものです。それが重荷になったり、時には自立心、達成感へと繋がっていくと思います。■■
この7つの習慣を常に意識して、考え行動すればきっと何も知らない時よりも充実した人生を送れそうな気がします。ここに書かれていることを忘れずに日々精進!!の気持ちで頑張ります!!!
KN 君 (第1回)
P8〜10 「不幸せになる7つの悪習慣」について:
ここには、大体の人が分かってはいるが、ついついしてしまいがちな悪い習慣について記述されています。私は、ここの悪習慣の例には極端な例が多分に含まれており、(ほとんどは正論ですが、)必ずしも悪くないこともあると思いました。例えば、第2の悪習慣 (「目的を持たないで始める」) についてですが、たとえ第2の習慣に従い目的を明確に持って行動したとしても、その努力が実らなかったら意味がないと思います。途中であきらめないことが重要であり、もしそれができていないなら、目的を持って始めるように改善したとしても、結局「ガタ」が来ると、私は思います。無論この悪習慣は改善するに越したことはありませんが、たまには気を抜かないと息が詰まると思います。■
私自身は、この7つの悪習慣を絶対にしていないとは言えませんが、少なくともこの例通りの人間にはならないように努力しています。[社会的に] 成功するかしないかではなく、悪習慣を改善できたら、「出来た人間」(人格のある人) になれると思うからです。
P14〜38のバラダイムについては、そのとおりだと思います。私は、自分のやることに対していつも「ライン」(この本では「原則」)を決めて行動しています。そのラインをしっかりと見つけて決めると、いろいろなものに対する考え方が変わることを実感しています。
私自身も、ラインを決めて行動していなかった [○○才の] 頃は、何に対しても努力することなく、ただただ刹那的に日々を過ごしていました。[○○才になって、・・・というきっかけで] ラインを決めることができました。それからは、やり過ぎることもなく、大事なことをあまり先延ばしにせず、自分のやりたいことに努力できるようになってきました。いまは、 [特に〜に] 努力しています。[〜の] 成果を人に見てもらって褒めてもらえると、向上心が湧きました。いまは、[〜に] 努力することは習慣になっています。
もっともっと、自分の心の中に信念となるラインを見つけていきたいと思います。■■最後に、このゼミの基本理念は、この本を通じてみんなの考えを発表し共有し、さらに高めていくことが目的かと思います。私はいまいち授業に乗りきれておらず、発表することを躊躇してしまい、すみません。それこそ、第1の習慣「主体的に行動する」を少しずつでも実行し、自分自身を改善していかなければいけないと思っています。
SK 君 (第1回)
第一の習慣を読んで:
この本には、「自分の振る舞いが主体的になるか反応的になるかを決めるのは自分だ」と書いてあります。私自身は、友達とか勉強とかに対しては反応的に行動する事が多いと思いました。例えば友達と喧嘩したりすると、感情的なって、思ってもない言葉で友達を傷つけることがあります。勉強に関しても、「〜をしないといけない」と受け身になっているし、テストやレポートの提出など、どうしても必要な時だけ一夜漬けでしていると思いました。 このような事について自分の考え方を主体的にすれば、勉強に関しても受け身にならないし、自分から進んでやるようになると思います。
けれども仕事に関しては、私は主体的にしている事が分かりました。他の人が嫌な仕事も自分は進んでやるし、もっと仕事がやりやすいように社員さんとかにアイディアをだしたりするし、お客様に理不尽な事や意味の分からない事でおこられても、我慢して謝ったりして問題を解決しています。もしこのような場面で反応的になったら、言い返したりして喧嘩になって、きっとクビになると思いました。だからこれからも主体的でいようと思います。
第二の習慣を読んで思ったことは、「何かをするのに、目的をもってするのと、もたずにするのとは全然違う」という事です。特に目的を持たずに何かをする事もできます。でも目的をもってする時のほうが、自分の力以上の事ができたりします。
自分の体験ですけど、今私は仕事をしています。お金がほしいだけで仕事をしていたころは、ただ「仕事をさせられている」という感じでやっていました。だから、あまりやる気がなかったことも多くあります。その頃はよく怒られていました。でも、[一年前に(?)] 自分の目的をもってやり始めてからは、まったく変わりました。欲しいものや、やりたいことがあって、それを目的にして仕事をやり始めてからは、仕事をする事が全然嫌じゃなくて、やる気もでき、仕事をもっとしたいと思うようになりました。
ただ、「目的」という言葉は、ふつう、将来したい事とかを意味するように思います。私にとっては、そんな将来とかのずっと先の話ではなく、目先でみえる、すぐ近くの目的が大事だと思います。さきほどの仕事の話でも、欲しい物や、やりたい事とか、小さい事でもよいからすぐ目先に見える具体的な目的が大事だと思います。だから私は、毎日の生活において、目的をもたずに過ごすのではなく、小さい事でもいいから目的をもって過ごそうと、改めて思いました。■
この本を私はまだ全部読んでいないですけど、将来自分のためになることが多く書いてあることがわかりました。ゼミは終わってしまいましたが、家で時間がある時にもう一回初めから読んで、新しい発見や、自分の考えを考え直すことができたらいいと思いました。
編集後記 (中川 徹、2010年2月26日)
以上、レポートを提出した15人の学生諸君全員の文章です。それぞれ一部分だけを中川の判断で選択いたしました。
自分の主体性をどうしたら確立できるのか、が学生諸君にとっての共通の大きな問題であることを、改めて感じました。自分の目標や方向の設定も、自分の日常生活の時間的な管理も、友達をはじめいろいろな人々との人間関係の作り方も、結局はこの自分の主体性が確立できていることが、前提になる、土台になるのだということが、学生諸君のレポートを読んでいてつくづくと感じることです。
『7つの習慣 ティーンズ』という本は、これらのことを全体的な骨格として話を進めているとともに、主体性を確立する土台として、「自己信頼残高」に預け入れをしなさいと薦めています。自分に対する約束を守る、それでいて、「自分にやさしくなる」などです。学生諸君の多くがこのような薦めによって安心と励ましを得ているように思います。沢山の学生たちが、レポートに自分のミッション・ステートメントを書きました。そこには、ひとりひとりにとっての大事な新しい方向づけ、自分で決めた自分を励ます目標が記されています。学生諸君の一層の成長を祈っています。
このゼミナールが、「読み、聞き、話し、書く訓練」の形を取りつつ、内容的には「自己の主体性の確立」を中心テーマにできたのは幸いなことでした。この『TRIZホームページ』で論じてきた「創造性」とか、「創造的な問題解決の思考法」とかは、「主体性」が前提になって初めて考え、実践できることですから。この「教育実践のページ」が『TRIZホームページ』内で一層明確な位置づけを得たことでもあります。
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最終更新日 : 2010. 3.11. 連絡先: 中川 徹 nakagawa@ogu.ac.jp