TRIZフォーラム: 学会参加報告(24): |
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第7回 日本TRIZシンポジウム 2011 の紹介 |
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日本TRIZ協会 (NPO) 主催、 2011年 9月8日〜10日、東芝研修センター(神奈川県横浜市港北区) |
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中川 徹 (大阪学院大学) |
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(詳細英文) (和文概要) [掲載: 2011年10月28日] |
編集ノート (中川徹、2011年10月26日)
TRIZシンポジウムに関するTRIZ協会としての公式報告を、協会ホームページ および 本『TRIZホームページ』内の「TRIZ協会のページ」に 和文と英文で掲載しました (2011.10.28)。
また、本サイトでは独自に、英文のTRIZ Forumのページに下記の記事を掲載(開始) しました。
"Personal Report of The Seventh TRIZ Symposium in Japan, 2011" (Toru Nakagawa, Oct. 28, 2011)
この記事は、日本におけるTRIZの公的な活動を海外に積極的に紹介するために、敢えて中川個人の文責で記述したものです。私はこのような学会報告を、TRIZの主要な国際会議 (米国のTRIZCON、欧州のETRIA TFCなど) および日本でのTRIZシンポジウムについて書いてきています。その趣旨は、例えば第3回TRIZシンポジウム (2007年) の紹介を参照下さい。
詳細を英文で記述し、和文ではその概要だけを記述することにします。
なお、今年は昨年にも増して多忙であったため(昨年のTRIZシンポジウムでの精選発表のスライド掲載が今年のシンポジウムの開催後にずれ込むなどし)、本Report の執筆が随分遅れ、随分多量な原稿のうちのまだ最初の部分しか執筆できていません。掲載があまり遅くならない方がよいと考えますので、執筆完了した部分から、数段階に分けて掲載することにいたしました。ご了解下さい。また、日本語ページの作成は英語ページよりも遅れることがあろうかと思いますが、ご了解下さい。
素晴らしい発表をして下さった著者の皆さん、また本報告でスライドなどの引用を許可下さいました著者の皆さんに厚くお礼を申し上げます。
このPersonal Report の全体構成と、英文ページへのリンクを以下の表に示します。
英文ぺージ 項目 ( : 和文概要ページへのリンク) 英文ページ掲載 英文PDF 親ページ 編集ノート
1. シンポジウムの概要
2. シンポジウムを組織する (少しの前史を含めて)A 3. 基調講演、特別講演 B 4. TRIZの方法論 C 5. TRIZと他の方法との統合 D 6. 企業における適用事例 E 7. 企業におけるTRIZの導入・推進 F 8. 大学および教育におけるTRIZの活用 G 9. 特許に関わる研究およびTRIZのツール H 10. ソフト・非技術分野への適用 親ページ
本ページの先頭 | 全体構成・目次 | 論文一覧と掲載ページ | まとめ | 第7回TRIZシンポ2011報告 (TRIZ協会公式ページ) | TRIZ協会公式サイト | 第6回TRIZシンポ2010紹介 (中川)和文 | 英文ページ (Personal Rep. 2011、中川) |
1. シンポジウムの概要
本『TRIZホームページ』内の「TRIZ協会のページ」を参照下さい。(公式情報です)
2. シンポジウムを組織する (少しの前史を含めて)
英文ページには、第1回〜第7回のシンポジウムの概要を比較した一覧表を載せています。
本シンポジウムの基本的な方針として、つぎの5点を (英文ページには) 説明しています。
(1) このシンポジウムを公開で活発な学会とする。そのために、1ページの拡張概要を使い、3ヶ月前にプログラムを発表した。
(2) 発表および討論の時間をしっかり確保する。そのために各発表を比較的長く(一般発表40分)し、ポスター発表も工夫している。
(3) その性格を「国内向け(全国的)を基本とするが、部分的に(できるだけ多く)国際的」とする。言葉の壁を克服するために、事前の和訳・英訳を行い、スライドの英・和並行投影を基本にしている。
(4) 新しい人たちを引きつける努力をしている。セミナーの日(第1日) とコンファレンスの日(第2、第3日) を分離した。
(5) 実地の、あるいは身近な、問題への適用事例を尊重している。今回の参加者は115名 (うち、国内104名、海外11名 (留学大学院生 2名を含む))でした。3月11日の東日本大震災および福島原子力発電所事故により海外からの参加が減少しましたが、ともかく無事に、成功裏に実施することができました。発表者、参加者、運営と協力をいただきました皆さまに感謝します。
以下の表は、全発表をテーマ分野で分類したもので、今後逐次、英文で詳しく紹介していく予定です。
3. 基調講演、特別講演、チュートリアル、など (Part. A)
コード | 著者 | 所属 | 発表タイトル | プログラム | 紹介英文リンク | 個別発表の詳細ページへのリンク |
EI01 | Simon S. Litvin | GEN3 Partners, USA | Main Parameters of Value: TRIZ-based Tool Connecting Business Challenges to Technical Problems in Product/Process Innovation | 基調講演 第2日午前 RA |
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JI03 | 鈴木俊介 | 等価変換創造学会、(株) 経営技法 | 等価変換理論: その思考プロセスと適用 | 特別講演 第3日午前 RA |
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JI04 | 小西 慶久、 笠井 肇、 澤口 学 |
創造開発イニシアチブ、 (株) アイデア、 早稲田大学 |
TRIZとは | チュートリアル 第1日午前 RA |
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EI02 | Simon S. Litvin | GEN3 Partners, USA | GEN3 Innovation Discipline (G3:ID) - an Advanced, Business-Oriented TRIZ-based Methodology |
アドバンストセミナー 第1日午前午後 RB |
4. TRIZの方法論 (Part B)
コード | 著者 | 所属 | 発表タイトル | プログラム | 紹介英文リンク | 個別発表スライドへのリンク |
JI09 | 中川 徹 | 大阪学院大学 | USIT法の考え方・使い方 −創造的問題解決のための新しいパラダイム− | テーマ講演 第1日午後 RA |
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J03 | 黒澤 愼輔 | (個人) | TRIZは何を発見したのか? | O-15 第3日午後 RA |
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E05 | Pheunghua Tanasak | The Inventor Development Co., Thailand | Application of 3D Substance-Field Modeling | P-B5 第3日午後 ボスター |
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E06 | Hyo June Kim | www.trizacademy.net | PTC Modeling: Core of Business TRIZ |
O-7 第2日午後 RB |
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E11 | D. Daniel Sheu、 Chun Ting Hou |
National Tsing Hua University, Taiwan | Innovative Problem Solving and Equipment Re-design through Systematic Component Trimming | O-9 第2日 午後 RB |
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J19 | 牧野 公一、 澤口 学 |
早稲田大学 |
エフェクツを支援する“機能の定義”の適切用語選択に関する研究 | P-A5 第2日午後 ポスター |
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E02 | Minli Lin、 Manabu Sawaguchi、 Takahiro Ohno |
Waseda University | Verifying the effectiveness of Technical Contradiction Matrix and 40 Innovative Principles of TRIZ as an idea-generation method | O-11 第3日午前RB |
5. TRIZと他の方法との統合 (Part C)
コード | 著者 | 所属 | 発表タイトル | プログラム | 紹介英文リンク | 個別発表スライドへのリンク |
JI05 | 熊坂 治 | 熊坂技術士事務所 | 課題解決におけるTRIZの位置づけ | テーマ講演 第1日午後 RA |
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J09 | 津波古 和司、 大塚 正樹、 鈴木 悟士、 水元 直志 |
(株)日立グローバルストレージテクノロジーズ |
KT法・TRIZのコラボレーションによるハードディスクドライブ信頼性向上の実務適用例 | P-A1 第2日午後 ボスター |
表彰発表 | |
E03 | Yeoh Tay Jin; Ishak Ismail; Loh K-hon |
Intel Technology Sdn. Bhd, Malaysia | Hybrid TRIZ, SMED & LEAN Case Study in Industry | O-3 第2日午後 RB |
6. 企業における適用事例 (Part D)
コード | 著者 | 所属 | 発表タイトル | プログラム | 紹介英文リンク | 個別発表スライドへのリンク |
J12 | 庄司 隆浩、 古賀 陽介、 吉田 剛 |
(個人) (個人) プロジェクトマネジメント学会 九州支部 |
「蒸れない靴」を題材にしたTRIZプロセスの実践型検討 〜 実開発現場で活用可能なTRIZプロセス実現を目指して〜 | O-4 第2日午後 RA |
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J02 | 井坂 義治 | 株式会社 アイデア | 業務問題へのTRIZの適用 | O-14 第3日午後 RA |
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J04 | 泉 丙完、 小池 秀明、 澤口 学 |
(株) 泉精器製作所、 (株) 泉精器製作所、 早稲田大学 |
TRIZによる効果的なコスト削減手法の提案 | O-6 第2日午後 RA |
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J06 | 石井 正之、 池田 和康、 吉高 平記、 親谷 育浩、 海野 誠 |
住友電気工業(株)、 積水エンジニアリング(株)、 グローリ(株)、 マツダ、 川崎重工業(株) |
開発型TRIZ手法の研究(その5) 「技術システム進化の法則に関する事例研究」 | O-17 第3日午後 RB |
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J16 | 古謝 秀明 | MPUF USIT/TRIZ研究会 | 身近なものでUSITを体験するためのトライアル | P-A3 第2日午後 ボスター |
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J17 | 上村 輝之 | アイディエーション・ジャパン(株) | エクスプレスDEを使用した次世代システムの提案事例 −「若者を惹きつける未来の自動車」について− | P-B2 第3日午後 ボスター |
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J23 | 石井 力重 | 宮城TRIZ研究会/アイデアプラント | サバイバル能力としてのTRIZ 〜 物が手に入らない中で行った「工夫」には、発明原理のエッセンスをふんだんに使っていた 〜 | O-2 第2日午後 RA |
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E04 | Peeramata Peerasak; Khandipanichakul Santad; Pheunghua Tanasak |
The CAPAC Rooftile Co., SCG ; Rayong Engineering & Plant Service Co., SCG,; The Inventor Development Co., Thailand |
The case study of improve tile cutting edge quality | P-A6 第2日午後 ボスター |
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E14 | Khandipanichakul Santad; Pheunghua Tanasak |
Rayong Engineering & Plant Service Co., SCG,; The Inventor Development Co., Thailand |
The Psychological Inertia Application | P-B6 第3日午後 ポスター |
7. 企業におけるTRIZの導入・推進 (Part E)
コード | 著者 | 所属 | 発表タイトル | プログラム | 紹介英文リンク | 個別発表スライドへのリンク |
J22 | 有田 節男 | 日立製作所 | 日立グループにおけるTRIZの普及活動と適用事例 | O-1 第2日午前 RA |
表彰発表 | |
J08 | 緒方 隆司、 中原 尚寿 |
オリンパス(株) | TRIZを含む科学的手法の社内推進 〜 開発現場での時間対アウトプットへの挑戦 〜 | O-10 第3日午前 RA |
表彰発表 | |
J20 | 前田 卓雄 | 匠システムアーキテクツ(株) | クラウド時代の事業機会の海 とTRIZ - Business Opportunity Ocean and TRIZ with Cloud Computing - | P-B3 第3日午後 ボスター |
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J21 | 牧野 泰丈 | MPUF | TRIZなどの方法論導入と活用の実例 ―方法論の弁証法的活用― | P-B4 第3日午後 ボスター |
8. 大学および教育におけるTRIZの活用 (Part F)
コード | 著者 | 所属 | 発表タイトル | プログラム | 紹介英文リンク | 個別発表スライドへのリンク |
J01 | 池田 昭彦、 石濱 正男 |
ソニー(株) 神奈川工科大学 |
術技立国日本の再興に向けて 「大学院における創造性授業の実施報告」 | O-8 第2日午後 RA |
表彰発表 | |
J18 | 三宅 貴久、 中川 徹 |
大阪学院大学 |
身近な問題解決:草取りの方法と道具の考察 | P-A4 第2日午後 ボスター |
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E12 | Yong Won Song, Seung Hun Kang, Igor Ivanov |
Korea Polytechnic University, Korea | Appication of TRIZ in Korea Engineering Education | O-5 第2日 午後 RB |
9. 特許に関わる研究およびTRIZのツール (Part G)
コード | 著者 | 所属 | 発表タイトル | プログラム | 紹介英文リンク | 個別発表スライドへのリンク |
JI06 | 鹿倉 潔 | インベンション・マシン・ジャパン(株) | イノベーション支援ソフトウェアInvention Machine Goldfireの現状と活用 | テーマ講演 第1日午後 RA |
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JI07 | 上村 輝之 | アイディエーション・ジャパン(株) | Ideation International 社のソフトツールの現状と活用法 ―DE(戦略的世代進化)とCIP(知的財産制御)を中心に― | テーマ講演 第1日午後 RA |
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JI08 | 堀田 政利、 小西 慶久 |
(株) 創造開発イニシアチブ | CREAX社及びIFR社の支援ツールの紹介 | テーマ講演 第1日午後 RA |
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J13 | 長谷川 公彦、 上田 宏、 片岡 敏光、 鈴木 茂、 竹内 望、 永瀬 徳美、 正木 敏明 |
日本TRIZ協会・知財創造研究分科会 | 特許情報と市場情報による発明の価値評価 | P-A2 第2日午後 ボスター |
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J07 | 右田 俊介、 高橋 洋平 |
プレシオ国際特許事務所、 アイラス国際特許事務所 |
発明強化のためのI-TRIZの活用 〜二次的問題の解決を通じた特許の質の向上〜 | O-12 第3日午前 RA |
表彰発表 | |
J11 | 片岡 敏光、 石橋 亮一 |
(株) パットブレーン、 ウィルフォート国際特許事務所 |
I-TRIZを活用した網羅的発明創出 ― 回避困難な特許網を構築する ― | P-B1 第3日午後 ボスター |
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J15 | 高橋 良文 | 特許業務法人 ウィルフォート国際特許事務所 | 特許回避と改良発明の創出についての知的財産制御 −「回路付きサスペンション基板」を事例として− | O-19 第3日午後 RB |
10. ソフト・非技術分野への適用 (Part H)
コード | 著者 | 所属 | 発表タイトル | プログラム | 紹介英文リンク | 個別発表スライドへのリンク |
J24 | 高原 利生 | (個人) | 一体型矛盾解消のための準備的考察 | O-13 第3日午前 RB |
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J05 | 吉澤 郁雄 | (学)産業能率大学 | 進化系ビジネスシステム構築に向けたTRIZ思考や手法の適用 〜「進化系ビジネスシステム構築・実践の基本プロセス」について考察〜 | O-16 第3日午後 RA |
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J10 | 石田 厚子 | (株)日立コンサルティング | 課題および解決策の抽象化とサービス志向の導入による新たなビジネスソリューションの発想 | O-18 第3日午後 RA |
11. その他
12. まとめ
次回TRIZシンポジウム2012の計画 (2011. 10.28)
日本TRIZ協会では、第8回日本TRIZシンポジウム 2012 をつぎのように開催する計画です。
日時: 2012年9月 6日(木)〜 8日(土)
場所: 早稲田大学 (西早稲田キャンパス 第55号館) (東京都新宿区西早稲田)発表募集、発表申込み締切、参加者募集などの準備日程は、前回と同様の予定です。
奮って発表、参加下さいますよう、ご準備をお願いいたします。
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最終更新日 : 2011.10.28 連絡先: 中川 徹 nakagawa@ogu.ac.jp