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編集ノート (中川徹、2006年12月21日)
ここに掲載しますのは、日本TRIZ協議会主催の第2回TRIZシンポジウム
で発表されたものです。TRIZシンポジウムの全体については、日本TRIZ協議会の公式ページでの報告
を参照ください。また、中川個人の文責でのまとめとして、すでに英文で『Personal Report of The Second TRIZ Symposium in Japan, 2006』
として紹介、全発表をレビューして掲載しています (和文ではその概要のみを掲載
)。そのレビューに記述した本発表関連部分を和訳して、本ページに掲載します。
発表の英文論文
および英文スライドをPDF 形式
で英文ページに掲載しました。そして、シンポジウムで同時投影された和文スライド (和訳担当: 正木敏明) をPDF 形式
で本ページに掲載します。
このようなすばらしい事例をつくり上げ、発表し、またこのホームページへの掲載に同意いただきました著者に感謝します。また、和訳いただきました正木敏明さんに感謝いたします。
本発表の紹介とレビュー (中川 徹 (大阪学院大学)、2006年12月21日) :
中川『Personal Report of The Second TRIZ Symposium in Japan, 2006』
(2006.11. 8掲載) より和訳
Padma Rajeswari Tata ら (Infosys Technologies、ンンド) [16] が、「TRIZを使ってビジネス英語学習におけるパラダイムを変える」という論文を発表した。この論文は、本シンポジウムで唯一、TRIZを非技術分野に適用した事例を話したもので、すばらしい発表であった。著者らは、1年前に、インドで開かれたDarrell Mannのセミナー「ビジネスとマネジメントのための体系的革新」に参加し、その後Mannの方法を彼女ら自身の問題に非常にスムーズに適用した。その問題は、「従業員たちのビジネス英語の訓練を最小限のコストで効率的にするにはどうすればよいか?」であった。TRIZを適用した手順は、概ね以下のようである。
1) 究極の理想解を定義する: Infosys社の全従業員が、ビジネス英語を学習し、資格を得る。それを最短時間で、最小限の努力で、最小限のコストで達成する。
2) 認識マッピング: 「ビジネス英語の教育が効率的でない理由は?」という質問に対する回答を集めて、それらの回答の間の関係を認識マッピングの形式で図にまとめる (下の模式図を参照)。このマップを分析して矛盾を明らかにした。ビジネス英語の学習の効率向上を妨げていたのは二つの要因であった。ビジネス英語の学習に割ける時間が極めて短いこと、そして、従業員たちが自分はビジネス英語に十分強いと思っていること、であった。
3) これらの矛盾を解決するために、「ビジネスとマネジメントのための矛盾マトリックス2003年版」を適用して、(ビジネスのための) 発明原理を得た。そして、それらの発明原理の示唆を受けて、著者たちはは具体的な解決策を作っていった。
4) 解決策は、ケンブリッジ大学が提供しているBULATS (ビジネス言語テストサービス) をベースにして実現し、成功裏に実施できて、数ヶ月の間につぎのような成果を得た。
(1) 資格テストを、ビジネス英語研修の前と後とに導入した。
(2) 約80時間の研修プログラムを作った。
つぎのようなものを組み合わせている。
・ 2日間の対面式教室学習
・ 44時間の自習
(区分けして、セクションごとに履修後確認テストを行う)
・ ビデオ/録音の英語学習ラボ など
・ 予め計画しておいたイベントなど
-- この発表はすっきりしていて素晴らしい。Darrell Mann の方法が、非常にスムーズに適用され、実際の成果を獲得した。この方法は容易に学ぶことができる。
スライド PDF 形式
(32スライド、4スライド/頁、551 KB)
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最終更新日 : 2006.12.23. 連絡先: 中川 徹 nakagawa@utc.osaka-gu.ac.jp