|  TRIZ学会
発表
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      | 特許・発明の公知技術との差分研究 | 
    
      |   上田 宏 ((株) 創造開発イニシアチブ),日本創造学会 第26回研究大会, 2004年10月15-16日,
 東京
工科大学 (東京都八王子市片倉町)
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      |    原稿受理:
2004.10.21  
[掲載: 2004.11.16]  | 
  
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編集ノート  (中川  徹,
2004年11月11日)
ここに掲載しますのは、表記のように、10月に日
本創造学会の研究大会で発表されたものです。本件の掲載に関し、著者・所属機関・学会に感謝いたします。
       
著者:  上田 宏 氏  (株式会社
創造開発イニシアチブ)   Email:  
ueda@triz-jp.com
    所属機関:  株式会社
創造開発イニシアチブ   Webサイト:  http://www.triz-jp.com/
         学会:   
日本創造学会   Web サイト:  http://wwwsoc.nii.ac.jp/jcs2/index.html
  
  なお、著者の上田 宏 さんが 9月
6日、7日に講演されたスライドを別ページ (「TRIZによる知財強化」)
に同時掲載しておりますので、そちらも参照いただくと、互いに補って分かりやすいことと思います。
  
以下に、著者によるメッセージと、発表論文のPDFファイルを掲載いたします。
  
 
 
読者の皆さんに(上
田宏, 2004年10月21日)
発
明は“問題を見つけ出し問題解決の道を引く”ことであり、問題分析と問題解決の思考過程から生まれます。その問題分析に機能モ
デルを用いて問題解決にはTRIZを用いることはIM社(米国)のTRIZ日本語版ソフトTOPE3.5Jで提唱されています。
問題分析には問題の根本原因遡及展開・なぜなぜ分析(図7.因果分析法・事象文展開)や理想解展開の併用が好ましいが、機能モデル分析は構成要素(名
詞)、機能(動詞)に分解されているので従来技術との差の表現が視覚的でアイデアを導入し易くなり成ります。
 
TOPEでは機能モデルは不要構成要素のトリミングするための問題解析ツールとして使うのと、プロブレムマネージヤを通して発明原理、予測、効果、の3
つの問題解決手法に導くために使われています。
 
本稿はこの公知技術の機能モデルを書くと共に公知技術の概要図も隣に並べて視覚分析力を高めると共に、発明の機能モデルとその概要図も描き公知技術と
発明の差分研究を深めることで、特許の権利化に有効活用していく案を提案しています。ここでも構成要素(名詞)、機能(動詞)表現は特許請求の範囲の構成
要素の働きが明確になって公知技術との差を明確にして特許を通し易くするだけでなく必要最小限の限定で権利範囲を広く取ることに繋がります。
 
昨今、情報工学の進化が顕著ですが、更新データーだけを配信する差分情報配信【DRP】手法が活用されており、TRIZも機能モデルも差分に着目して活
用することは合理的方法で“差分研究“の語源です。
            
                                   
株式会社創造開発イニシアチブ 上田 宏
上田  宏 
(株式会社 創造開発イニシアチブ) 
発表論文 
(PDFファイル 149KB, A4 4頁)   ここをクリック下さい
「特許・発明の公知技術との差分研究」の概
要 (上田 宏) 
本論文はアイデアを出して発明をする創造活動の時点と、その発明を特許出願する
時点において創造技法TRIZとVEの機能モデルを用いて公知技術との差分研究を行うことを提唱する。創造に於けるTRIZの発明原理等は1から考えない
でヒントからの連想による公知との差分研究であり、機能モデルによる問題分析も発明の創造を支援し、知的財産の価値を高めるばかりでなく従来技術と発
明の差分が視覚的に認識され、出願可否、知財価値査定に於も専門外関係者の的確な理解を得やすくなる。        
有用特許へのTRIZ適応検証事例をもってこの差分研究の方法と効用を述べる。 
   
1.
はじめに
2.機能モデルの作成方法
3.発明の公知技術との差分研究−事例1 
4.発明の公知技術との差分研究−事例2
5.まとめ
 
 
 
 
最終更新日 : 2004.11.16
    連絡先: 中川
徹  nakagawa@utc.osaka-gu.ac.jp