TRIZ解説 |
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大きく深いTRIZを、
やさしく学び、速やかに実践するには |
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中川 徹 (大阪学院大学) |
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[掲載: 2004. 9.22] |
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編集ノート (中川 徹,
2004年 9月21日)
去る9月 8-10日に、伊豆・修善寺にて、(株) エム・アール・アイ システムズ 主催の「知識創造シンポジウム (修善寺2004)」が開催されました。そのプログラムの詳細とほとんどすべての発表者の発表スライドが、主催者のホームページにすでに掲載されています ので、 参照ください。この編集ノートには、少しの補足説明をしておきます。
このシンポジウムは、昨年度まで、(株) 三菱総合研究所およびその子会社 (株) エム・アール・アイ システムズが主催して (第4回まで) 開催した「日本 Invention Machine ユーザグループミーティング」 が、よりオープンな性格の会として発展したものです。主催者の配慮と新しい方針で、「知識創造」 (あるいは、「創造的な技術革新」) に関心がある人たち、TRIZを中心としてより広い分野に関心がある人たちに呼びかけて、従来のIM社のソフトツールのユーザだけでない人たちで、発表と 討論の場を作ったものでした。[「IM ユーザグループミーティング」は今後また機会があれば開きたいとのことでしたが。]
今回の参加者は約80人。海外からは、Darrell Mann (ETRIA), Nikolay Shpakovsky (Samsung SDI), Hyo June Kim (Samsung SAIT) 他の参加と、講演がありました。また、国内からは、池澤七郎氏 (アイ・ティー・シー社)、中尾政之教授 (東京大学)、および小生の講演がありました。ユーザ発表は、望月朗氏 (日産自動車)、永瀬徳美・山口和也氏 (パナソニック コミュニケーションズ)、および飯塚晴彦教授 (関東学院大学) からありました。また、パネル討論 (「TRIZの経営課題」) もあり、充実したものでした。
会場のラフォーレ修善寺は、伊豆の温泉卿の丘陵地にあるリゾート &研修施設で、参加者みんなが泊り込んで夜遅くまで話し合うすばらしい機会であり ました。特に印象的だったのは、ベラルーシ出身でサムスンで活躍中のShpakovskyが、(英語ではまどろこしくて) ロシア語でボンボン話すのを、産業能率大の黒澤慎輔さんがなめらかに通訳してくれたことでした。また、Darrell Mann のソフトのデモで、進化のポテンシャルの図を作ってくれたことも、その分析のスムーズさが印象的です。
このページには、小生の講演のスライドをPDFファイルで掲載しておき ます。
中川 徹 (大阪学院大学)
講演の骨子は以下のようです。
1. 最近のTRIZの発展
2. TRIZの「考え方」で習得するとよいもの
9画面法、物理的矛盾の解決、賢い小人たちによるモデリング、
3. TRIZの問題解決の全体的モデルを再考する
多数の分析法と解決策生成ツール、 TRIZの分析・解法体系の問題点、
4. TRIZのやさしい理解の必要
TRIZの普及が遅い理由、TRIZのエッセンス
5. やさしいTRIZとしてのUSIT法
概要とフローチャート、問題定義、問題分析の方法、
USITの解決策生成法 (TRIZからの整理) 、適用のしかた
USITにおける問題解決のスキーム
6. TRIZをやさしく学び、速やかに実践するには
「着実な導入戦略」、USITトレーニング、TRIZの発展
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最終更新日 : 2004. 9.22
連絡先: 中川
徹 nakagawa@utc.osaka-gu.ac.jp