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編集ノート (中川徹、2009年 4月17日)
本件は、昨年9月に日本TRIZ協会主催第4回日本TRIZシンポジウムにおいて発表されたもので、初日の午後のオーラルセッションで発表されました。これは企業の実務にQFDとTRIZとタグチメソッドとを組にして導入・推進した事例のいきいきした発表でした。
本発表は、「私にとって最もよかった発表」のオーラル発表第二位の表彰を受けたものです。おめでとうございます。この表彰制度は今回から始められたもので、オーラル発表とポスター発表の両部門で、国内参加者が日本人発表に対して投票した結果によるものです。日本TRIZ協会は、表彰された発表 (各第三位まで) を公式Webページに公開で掲載し、できるだけ広く皆さんに読んでいただけるようにすることにいたしました。
発表スライドを、和文では日本TRIZ協会公式サイトと日本TRIZ協議会公式ページとに掲載し、英文では日本TRIZ協議会公式ページに掲載しています。論文形式のものはありません。
本ぺージには、この実地推進事例の発表について中川の紹介を掲載し、より多くの読者の皆さんにこの発表を知っていただきたいと思います。紹介文は、中川が英文で2008年10月26日に掲載しました、Personal Report 「第4回TRIZシンポジウム2008の紹介」 から抜粋したものです。[注: シンポジウムの発表において和文スライドだけの投影が選択され、英文スライドは概要紹介の4枚しか作られませんでしたので、中川の紹介も簡単になっています。] このたびそれを和訳し、ここに掲載します。
本ページの先頭 | スライド PDF | 紹介 (中川) | 第4回TRIZシンポジウム | TRIZシンポ2008 Personal Report | 英文ページ |
[1] 発表スライド:
[2] 発表の紹介 (中川):
「Personal Report of The Fourth TRIZ Symposium in Japan, 2008」、
中川 徹 (2008年10月26日) から抜粋、和訳。
和訳: 中川 徹、2009年4月16日。(掲載: 2009. 4.21)
片桐朝彦、土澤聡明、山内武志 ((株) コガネイ) [O-7 #19] が、オーラル発表をした。その題名は、 「結果(=利益)を出すためのTRIZ導入と実務適用事例 〜QFD→TRIZ→TMによる商品開発プロセスの革新〜」である。
論文概要で、著者らはその背景をつぎのように述べている。
「(株)コガネイは従業員800人、生産から販売まで手がける空気圧機器総合メーカーです。中小メーカーの宿命として開発者は商品開発のみならずマーケティング、営業、生産、調達部門との関連業務、および30万品目に及ぶ製品群をカバーする必要があり、また、経営からは“プロセスより結果”を求められる状況にあります。 このため2006年10月からの導入にあたり、設計者の実情と経営的な要求事項を踏まえ、以下の方針を策定、スタートしました。」
右のスライドが、この発表の内容 (目次) を示している。
著者らの発表の中で、「導入の基本方針」のスライドが最も興味深い。同社の経営陣と技術者グループが、TRIZ (および他のプロセス革新技法) のコンサルタントたちに出会い、それらの技法の導入を開始することした。彼らは、QFD (品質機能展開) とTRIZと TM (タグチメソッド、品質工学) とを、3つの実験プロジェクトの進行に合わせて3年計画で導入することを選択した。そしてこれらの3技法の全てをただ一人のコンサルタントが指導するように依頼したのである。これらの技法を多数の技術者たちに研修するとともに、実験プロジェクトにも適用した。この試行はすでに2年近く実施されており、あと1年余を残している。この発表は、コンサルタントではなく、ユーザである技術者たち自身が行い、いきいきとしたものであった。
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最終更新日 : 2009. 4.21 連絡先: 中川 徹 nakagawa@ogu.ac.jp