TRIZ
解説 |
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新しいTRIZの考え方と適用法 |
中川 徹
(大阪学院大学)
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(株) 技術情報協会主催、技術革新の技法 TRIZ/USITの企業導入実践セミナー、2005年
2月24-25日、東京都大田区産業プラザPIO (東京・蒲田) |
掲載: 2005.
3. 18
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編集ノート (中川 徹, 2005年 3月13日)
ここに掲載しますのは、表記のセ
ミナーでの 2時間の解説の発表スライドです。このような有料セミナーの講演内容の全体をホームページに掲載するのは異例のことで、セミナー主催者の
(株) 技術情報協会のご好意に感謝いたします。セミナーの全体は別ページを
参照下さい。
(株) 技術情報協会 (東京都品川区西五反田2-29-5
日幸五反田ビル8F): URL: http://www.gijutu.co.jp/
本編は、このセミナーで話しました下記のような二つの解説の前半部分に対応します。(後半部分は別ページ )
最近の私は、USITに触れないでTRIZだけを話すことはほとんどありません。ほとんどいつも、TRIZの全体を話した上で、USITについて話してい
ます。私にとっては、上記の二つの解説はひとまとまりのものです。それでも、本編は「新しいTRIZ」の全体をきちんとまとめて話しているつもりです。
中川 徹
(大阪学院大学)
新しいTRIZの考え方と適用法
1. はじめに
TRIZの導入、 TRIZの最近の展開、
Darrell
Mannの新しい教科書『体系的技術革新』、 TRIZの全貌
2. TRIZの思想のエッセンス
TRIZのエッセンス
(50語の表現)、 技術「システム」の認識、 「理想性」
3. TRIZが作った知識ベースの体系とそのソフトツール
TRIZの知識ベースとソフトツールの開発経過、
TRIZによる問題解決の概念図
(知識ベース全体の位置づけ)、
「技術システムの進化のトレンド」の知識ベース、
進化のトレンド と
そのさまざまな複合系の例、
「物理的効果」の知識ベース、 IM社TechOptimizer の画面例、
「機能目標から実現手段を探す」知識ベース、 「40の発明の原理」、
「矛盾マトリックス」
(技術的矛盾」の定式化による)、
『Matrix 2003』 (訳書 近刊)、
TRIZのソフトウェアツール
4. TRIZにおける問題解決の方法/思考法
思考法をどのようにして身につけるのか?
問題解決の基本的なモデル (「4箱方式」 )、
Mann
の教科書の方法の概要、 Mann の 4段階とその章立て、
Mann
の方法のプロセス (複線型のフロー) 、
新商品の開発のための予測技法、 [==> JR東日本の発表]、
システム思考: 9画面法の適用例、
問題 (課題)
を定義する方法、
問題のシステムを分析する方法 (物質-場分析から 機能分析へ)、
矛盾を解決する方法
(技術的矛盾の解決法 [==> 日立製作所の発表])、
矛盾を解決する方法 (物理的矛盾の解決法
[==> 韓国 Lee先生発表])、
理想をイメージする方法 (セルフ-Xの概念)、
小さな賢人たちによるモデリング (ホッチキスの針を曲がらなくする方法)、
「進化のポテンシャル」概念とレーダ図、
ISAACプロジェクト (オーストリアの中小企業向けTRIZ試行)、
TRIZの方法の全体構造 (データフローでの表現)、
伝統的なTRIZの方法の根底にある問題点、
5. TRIZの導入・普及の状況と方向
TRIZの導入は世界でも日本でも転換期にある、
TRIZの「革新的」導入のスローガン、
TRIZの「革新的導入」には、なにがネックだったのか?
TRIZの「革新的」導入 vs 「漸進的」導入、
最近、TRIZ導入の状況に何が変わったか?
今できるようになった
TRIZ/USITの「着実な」導入、
日本企業におけるTRIZの導入・普及状況 (概要)、
日本の大学・教育界におけるTRIZの導入状況、
TRIZの今後の発展、
Darrell
Mann (CREAX社) によるTRIZの新しい理解、
TRIZ &
USIT の情報源
なお、上記の講演に積極的に触れていないTRIZの重要な要素にはつぎのものがあり、私の立場を補足しておきます。
(a) 物質-場分析 --> 機能分析 で置き換える
(b) 発明標準解 -->
USITの解決策生成法を使う (発明原理や進化トレンドと統合ずみ)
(c)
ARIZ
--> USITの全体プロセスで置き換える
(d) Ideation社の諸方法 (原因-結果のネットワーク図、AFD (「破壊分析」)、
TRIZ-DE (進化トレンドを使った新商品開発) など)
--> それぞれの場面に対応した一つのやり方。記述を省略している。
(e) Invention Machine社のアプローチ (意味解析ツール、特許情報分析など)
--> 技術知識の獲得・分析のツールとして有能。
TRIZよりも広い枠組みで考えるとよい。
最終更新日 : 2005. 3.18
連絡先: 中川 徹 nakagawa@utc.osaka-gu.ac.jp