TRIZ実践技法
使えないTRIZはない
 林 裕人 (アイデア株式会社),
 第4回日本IMユーザグループミーティング, 発表,
 2003年 9月10-12日, ラフォーレ南紀白浜 (和歌山県西牟婁郡白浜町)
 [掲載: 2003.10. 21] 
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編集ノート   (中川  徹, 2003年10月20日)

9月10-12日に南紀白浜で, 第4回の日本IMユーザグループミーティングが開催されました。本稿はその中の発表の一つで, 非常に力強いメッセージを持ったものでした。TRIZと発想法とのコンサルタントである著者が, 複数の企業へのコンサルティングを通して編み出した独自のTRIZ適用法とその実践のやり方を述べたものです。著者のUGMでの配布資料は, 主催者である三菱総研のホームページに掲載されているとおりです。しかし, 当日の著者の発表は構成がかなり違っていて, 具体的で詳細ないくつものスライドを使っており, 分かりやすい感動的な発表でした。そこで, 小生は, 当日発表のアウトラインに沿った資料の本ホームページへの掲載を特に依頼した次第です。10月12日に受領しました原稿をここに掲載いたします。

この発表のモチーフと内容のポイントは, 下記の著者からのメッセージをご覧下さい。小生は, 米国および欧州でのTRIZ国際会議に都合7回参加してきましたが, これほど力強いメッセージを含んだ具体的な適用実践の発表を聞いたことはほとんどないように思います。TRIZ以前の著者の蓄積と, TRIZを学んでからの実践試行とから, 独自の技法を創りあげていることがすばらしいと思います。特に「どなどな展開」と著者が呼ぶ根本原因分析の方法がユニークで, その分析から非常に広範囲の発想を生み出しています。近い将来にこのあたりのより詳細を記述・発表されることを期待します。企業でのTRIZ適用を確実にリードできるコンサルタントの人たちが日本ですでに独り立ちしていることを実感した発表でした。

本件掲載に関し, 著者, 所属企業, およびUGMを主催された下記組織に感謝します。
      著者:   林 裕人 氏  (アイデア社)      Email:  hayashi@idea-triz.com
      所属企業:    株式会社 アイデア  (名古屋市)           http://idea-triz.com/www/
       (株)三菱総合研究所   (情報環境研究本部)                                          http://www.internetclub.ne.jp/IM/
       (株)エム・アール・アイ・システムズ  知識創造研究部    (小西慶久部長)      http://www.mri.co.jp

なお,スライドはPDFファイルの形式で 441KB,  1枚/頁で全26枚です。(印刷に際して 2枚/頁 程度の縮小でちょうどよいでしょう。)
ダウンロードするには, Adobe 社のAcrobat Reader [いろいろなサイトで無料配布されています] を使って下さい。
 



概要と著者メッセージ(林 裕人, 2003年10月15日)

     
    この原稿は2003年9月12日第4回日本IMユーザグループミーティングで発表したものです。

    弊社は、2003年4月1日に (有) アイテックインターナショナルのTRIZ事業部が独立した会社です。1998年TOPE2.5Jの英語版発売以来、TRIZによる新商品開発のお手伝いを行ってきました。
     


    について研究し独自の革新的新製品開発コンセプト創出プログラムを開発いたしました。

    本プログラム全体のアイデア出しの手順は以下の4ステップです。

    1.  システムの根本原因の抽出
    2.  アイデアの発散
    3.  アイデアの収束
    4.  システムの評価
    特に
     
    1. システムの根本原因の抽出では、Tech Optimizer3.5Jのプロダクト・プロセス分析と、"どなどな展開" をすることにより確実に根本原因を抽出することができます。根本原因が抽出できなければ、良いアイデアに結びつきません。
    2. アイデアの発散では、抽出した根本原因から (システム規模によって異なりますが) 500以上のアイデア出しを行います。たくさんのアイデアを出さないと的を得た良いアイデアに収束できません。
    3. アイデアの収束については、サブシステムと主システムのコンセプト選択を行うことによって、たくさんのアイデアを3つの主システムに収束させることができます。
    4. システムの評価については、収束させた主システムごとに、QCD目標値に対する達成可否を評価します。


    今回はそのプログラムのうち、TRIZによるアイデア出しを行う前に重要な、“根本原因を抽出する方法”を重点に原稿を作成しました。

    「TRIZ実務テーマ解決コンサルティング」として差異化を図れるところが弊社の最大の武器、「使えないTRIZなんてない」が合言葉です。
     
     



 
 

第4回日本IMユーザグループミーティング, 発表

使えないTRIZはない  (林  裕人)

本文 スライド [PDF] のダウンロード  (ここをクリック下さい)



 
 
 
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最終更新日 : 2003.10.21.    連絡先: 中川 徹  nakagawa@utc.osaka-gu.ac.jp