「現象−属性分析」の「額縁掛け問題」への適用トライアル:USITにおける進め方の工夫 | |
古謝 秀明 (富士写真フイルム (株)) | |
日本TRIZ協議会主催 第2回TRIZシンポジウム, 2006年 8月31日- 9月 2日, パナヒルズ大阪 (大阪府・吹田市) |
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掲載:2006.12.23 著者の許可を得て掲載。無断転載禁止。 |
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編集ノート (中川徹、2006年12月22日)
ここに掲載しますのは、日本TRIZ協議会主催の第2回TRIZシンポジウム
において、ポスター発表として発表されたものです。TRIZシンポジウムの全体については、日本TRIZ協議会の公式ページでの報告
を参照ください。また、中川個人の文責でのまとめとして、すでに英文で『Personal Report of The Second TRIZ Symposium in Japan, 2006』
として紹介、全発表をレビューして掲載しています (和文ではその概要のみを掲載
)。そのレビューに記述した本発表関連部分を和訳して、本ページに「紹介」として掲載します。
ポスター発表で発表され、Proceedings に掲載されています和文スライドの全体
を本ページにPDF形式で掲載しました。また、英文ページには、「ポスターセッションの紹介」に際して使われた英文スライド2枚
をPDFで掲載しました。
このようなすばらしい発表をされ、またこのホームページへの掲載に同意いただきました著者に感謝します。
本発表の紹介とレビュー (中川 徹 (大阪学院大学)、2006年12月22日) :
中川『Personal Report of The Second TRIZ Symposium in Japan, 2006』
(2006.11. 8掲載) より和訳
古謝秀明 (富士写真フイルム) [12] が、「「現象−属性分析」の「額縁掛け問題」への適用トライアル: USITにおける進め方の工夫」に関して、ポスター発表を行った。著者はこの6年ほどの間、USITを適用し、自社内に普及させる活動を続けてきている。本発表は、USITプロセスの初期過程を改良しようとするものである。そのための基礎として、「機能」に関する基本モデルを下図のように表現しており、それはEd Sickafus の「OAF (オブジェクト-属性-機能) モデル」を拡張したものである。オブジェクト1がオブジェクト2に作用するという (自然) 現象は、(もしその効果が人間にとって制御可能あるいは利用しているなら) 「機能」とみなすこともでき、同時に (もしその効果が人間にとって制御不能あるいは利用していないなら) 「望ましくない効果」とみなすこともできる、と著者はいう。技術的な問題は、「機能」の目標と現在の度合いとにギャップがあるか、あるいは「望ましくない効果」によって引き起こされる。
著者が焦点をあてているのは、USITの初期段階において「考えられる根本原因」を明らかにする過程である。技術的問題のメカニズムについて、問題となる現象 (すなわち、原因-結果の関係) をそのサブプロセスにまで展開して詳細に考察することを、著者は提案している。その「現象-属性分析 (PAA) 法を分かりやすく示すために、下記の図で著者は、「額縁掛けの問題」 (もともとはSickafusがUSIT教科書の中で使った問題) を例にして説明している。
-- (追記: 中川 徹 2006.12.22) 本ホームページへの掲載の準備のために何回か読み返すたびに、この発表の上記の二つのスライドが持っている意味、その重要性と有効性がより大きく実感できるようになってきた。著者がぜひ論文の形式にして、和文・英文で発表されるとよいと思う。
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最終更新日 : 2006.12.23. 連絡先: 中川 徹 nakagawa@utc.osaka-gu.ac.jp