TRIZ論文: TRIZ シンポジウム 2009 基調講演
未来の技術システムの予測: TRIZの活用

Boris Zlotin (TRIZ Master、Ideation International Inc.、米国)、
Alla Zusman (TRIZ Master、Ideation International Inc.、米国)
スライド和訳: 黒澤愼輔 (産業能率大学)

日本TRIZ協会主催 第5回日本TRIZシンポジウム、2009年9月10-12日、国立女性教育会館、埼玉県比企郡嵐山町

紹介: 中川 徹 (大阪学院大学)、
英文: 2009年11月22日
掲載:2010. 6.13

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編集ノート (中川 徹、2010年 6月 4日)

本稿は、昨年のTRIZシンポジウム2009 でのBoris Zlotinの基調講演です。著者は永年、アルトシュラーの共同研究者の一人であり、TRIZマスターの中でも重鎮と目されている人です。著者の論文概要でも分かりますように、今回のテーマの技術予測の問題に30年以上も取り組んできており、「Directed Evolution (DE)」 [方向づけられた進化] という方法論を作り上げてきました。

スライドの全文は日本TRIZ協会のWebサイトで公開されていますので、そちらにリンクを張りました。英文スライドPDF とともに、和文スライド (和訳: 黒澤愼輔さん(産業能率大学)) PDF を参照下さい。

また、中川が、TRIZシンポジウムの「Personal Report」 (英文、2009.11.23〜2010. 3.11掲載) の一部として書きました、講演の紹介文を英文ページに再掲載しました。本当はこの紹介を和訳するとよいのですが、時間を取れませんので、英文ページをご参照下さい。


[1] 論文概要

未来の技術システムの予測: TRIZの活用

Boris Zlotin (TRIZ Master、Ideation International Inc.、米国)、
Alla Zusman (TRIZ Master、Ideation International Inc.、米国)

概要   [和訳: 中川 徹  2010年6月 4日]

技術の予測のためにTRIZを適用するという試みが成功した最初の事例は、TRIZの創始者ゲンリッヒ・アルトシュラーによるもので、1960年代末のことである。アルトシュラーが技術進化のパターンの最初の体系を導入した1975年以来、著者Boris ZlotinはTRIZによる予測に関わってきており、それは、TRIZによる予測および進化を管理する(マネッジする) 諸方法の開発と一層の改良を含むものである。それ以来30年以上に渡って、人間活動の主要諸分野でのさまざまなシステムに対するTRIZによる予測のプロジェクトを実施してきている。それらの仕事の結果、開発したのが「Directed Evolution (DE)」  [方向づけられた進化] という方法論であり、その目的は、与えられたシステムの進化を学ぶこと、将来起こりうるプラスおよびマイナスの出来ごとを予測すること、そして、望ましい結果が実現するのを保証するように発明的な問題を解決すること、である。

Directed Evolution (DE) 方法論は、分析的な道具と知識ベースの道具を備えている。分析ツールには、DE質問票、原因-結果分析のアルゴリズム、故障予測、などを含み、知識ベースツールには、600以上の進化のパターンとライン、予後予測シナリオバンク、発明問題解決のためのオペレータ体系、などを含む。これらの諸方法は、比較的簡単なシステムや教育目的に対しては、手作業で適用できる。本格的なプロジェクトにおいては、Directed Evolution (DE) ソフトウェアツールの使用を推奨する。

本発表ではまた、TRIZを使った予測の簡潔な歴史、さまざまな分野で実施したプロジェクトのいくつかの事例、そして、利用した諸方法/ツールについて精選したもの、などについても話をする。


[2] 発表スライド全文 

[注: 日本TRIZ協会のWebサイト (公開ページ) にリンクしています (2010. 6. 4  中川 徹)]:

英文発表スライド (43 スライド、PDF 1.8 MB)    (公開、変更禁止、コピー許可、印刷許可)

和文発表スライド (訳: 黒澤愼輔 (産業能率大学)) (43スライド、PDF 1.9 MB)    (公開、変更禁止、コピー許可、印刷許可)


[3] 発表の紹介 (中川): 

「Personal Report of The Fifth TRIZ Symposium in Japan, 2009, Part A. Keynote Lectures 」
中川 徹 (2009年11月22日) (英文ページ) から抜粋。

[注: 紹介の和訳ができていません。英文ページを参照下さい。==>   ]

 
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最終更新日 : 2010. 6.13     連絡先: 中川 徹  nakagawa@ogu.ac.jp