TRIZホームページ 新着情報 |
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注: 他の年度に関しては、下記のリンクテーブルをご利用下さい。 |
『TRIZホームページ』に掲載した記事を,
全件, 掲載順に (新しいものが上, 古いものが下の順) 紹介しています。
2008年 掲載
TRIZフォーラム: 第4回TRIZシンポジウム2008 の紹介とまとめ
中川 徹 (大阪学院大学)、ETRIA TRIZ Future 2008 国際会議、ETRIA 総会発表、Twente 大学、エンスヘーデ、オランダ、2008年11月 7日 (掲載: 2008.11.16)
欧州TRIZ協会 (ETRIA) の総会において、日本のTRIZシンポジウムについての紹介を求められ、スライド 8枚で紹介したもの。TRIZシンポジウムの成長と実績を林理事長の「開会挨拶」の引用で説明し、さらに、運営方針について3点を説明した。(1) 公開で活発な学会/会合、(2) 発表と交流の機会できるだけ多く、(3) 基本は国内向け (全国的)、かつ、部分的に (できるだけ多く) 国際的。欧州、アジア、米国の人たちが、日本のTRIZシンポジウムのやり方、内容、実績を高く評価し、注目してくれている。英文のスライド![]()
で発表し、帰国後に和訳した
![]()
。
TRIZフォーラム: 編集者より: TRIZについての「公共Webサイトのグローバルなネットワーク」を作ろう: グローバルなTRIZコミュニティを構築するための提案 (2)
中川 徹 (大阪学院大学)、ETRIA TRIZ Future 2008 国際会議、ポスター発表、Twente 大学、エンスヘーデ、オランダ、2008年11月 5-7日 (掲載: 2008.11.16)
2008年5月25日に掲載した提案について、その提案内容を分かりやすい図式で表現したスライドを作り、ETRIA 国際会議でポスター発表した。さまざまなWebサイトの性格を、記事の掲載のしかた、読者のアクセスのしかた、および財政支援のしかたから考察して、「公共Webサイト」の望ましい性格を明らかにした。また、言語の壁を乗り越えるための「内から外を見る窓」と「外から内を見る窓」とを図式化し、グローバルネットワークの姿を図に示した。合計10枚のスライドで、提案を分かりやすく表現した。和文の HTML 版、および PDF 版
。英文も HTML版
とPDF 版
あり。
TRIZ解説: TRIZの歴史の概要
Valeri Souchkov (ICG Training & Consulting, オランダ)、ICG社Webサイト掲載、2008年5月; 訳: 中川 徹 (大阪学院大学)、2008年10月 8日 (掲載: 2008.11.16)
[TRIZが開発されてきた歴史の全貌を簡潔にまとめたもの。年表の形式で記述し、さまざまな技法の発展について、できるだけ広く、客観的に、また最近の状況まで記述している。中級〜上級者向けの貴重な資料。印象深いのは、TRIZの創始者Genrich Altshuller の洞察力と、ボトムアップに知識ベース、諸技法、諸概念を構築していくエネルギーとそのスケールの大きさ。我々がいま教科書で目にするいろいろな方法ができあがるのに、随分の年月と積み重ねを必要としたことが分かる。和訳 HTML版。英文ページ
は編集ノートのみ、英文原典はICG社サイトを参照されたい。]
TRIZ論文: マイクロエレクトロニクスにおける40の発明原理
Gennady Retseptor (AVXイスラエル株式会社、イスラエル) 、TRIZ Journal, 2002年 8月; 訳: 市川旦典、2008年10月22日 (掲載: 2008. 11.16)
[原文はいまから 6年前に、TRIZ Journal に掲載されたもの。市川且典さん (元 新電元工業) が、独自に翻訳し、寄稿いただいた。訳者は、半導体関連の仕事をしており、ずっと以前にこの論文を自分で翻訳して、いつも手元で見ていたという。自分に近い分野でのTRIZの適用事例 (特に40の発明原理で分類されたもの) を学ぶことは、TRIZを理解し、適用力を培うための、有効で、効率的な方法である。和文ページには紹介と、和訳PDF
を掲載。英文原典は TRIZ Journalを参照されたい。]
TRIZホームページ(TRIZ Home Page in Japan) の 満10年の記念日にあたって (中川 徹) (2008.11. 1)
本ホームページを創設して満10年になりました。TRIZの理解と普及のために、非営利の立場で情報の公開による紹介・発信・交流を進めることを目的としております。ボランティアで開始し編集しておりますが、個人のホームページではなく、読者の皆さんの寄稿を掲載する「公共サイト(Public Web site)」を目指しています。また、和文と英文の並行したページ作りに努力して、日本と海外との協力関係を作ることを目指してきました。これらの目標がより明確になり、「公共Webサイトのグローバルなネットワークを作ろう」と世界のTRIZのリーダに呼びかけています![]()
。なお、この一年間のvisit数は、和文トップページが 30600余、英文トップページが5000余でした。読者の皆さんのTRIZの理解と導入に本ホームページを活用いただけますと幸いです。ご寄稿をお待 ちしております。
TRIZフォーラム (学会報告(20)): 「第4回TRIZシンポジウムの紹介 (Personal Report)、日本TRIZ協会主催、2008年9月10〜12日、ラフォーレ琵琶湖(滋賀県守山市)」 (和文概要)
(詳細英文)
中川 徹 (大阪学院大学) 、2008年10月26日。 (掲載: 2008.10.26; 11.21)
[日本でのTRIZシンポジウムを、海外に紹介するために、公式報告ではなく個人の文責で、発表された論文の全体をレビューして、英文で紹介した。英文ページはHTMLおよびそのPDF
(65頁、4.2 MB)。Amir Roggel j Sergei Ikovenkoの基調講演、福嶋洋次郎の特別講演について解説し、さらに、日本および海外からの一般発表について、オーラルとポスターともに、きちんとレビューして解説するように努めている。英文は全体で65頁の長編となった。ETRIA 国際会議の出張を控えているため、現在和文はリンクページのみとし、出張帰国後に要約を作成掲載する予定 [注: まとめの和訳を追記しました(2008.11.21)]。今後、いくつかの論文を選んで本『TRIZホームページ』に掲載したいと考えている。]
TRIZ/USITフォーラム: コメント: 「日本におけるUSITの発展 - 創造的問題解決の新しいパラダイム」 (中川 徹) について−
Ed Sickafus (Ntelleck, LLC. 米国)、2008年 8月23日 (掲載: 2008. 9.18)
[中川のTRIZシンポジウム発表論文に対して、USITの開発者Ed Sickafus博士 から貰ったコメント。Sickafus は、TRIZを単純化したものが (イスラエルの) SIT で、それをさらに単純化したものがUSITである。そして、[Sickafus 自身が] USITの中でさらに単純化しようとしているのだという。この論点は、第2回TRIZシンポジウムでの基調講演で明確に述べられたものである。日本のUSITがTRIZに「回帰して」発展しようとしていることについて、日本での状況への真剣な取り組みとして認識・評価している。企業の「収益」を意識したプロジェクト適用のやり方など、原点を踏まえた貴重な論点がある。]
TRIZ/USIT論文: 日本におけるUSITの発展−創造的問題解決の新しいパラダイム−
中川 徹 (大阪学院大学)、日本TRIZ協会主催 第4回日本TRIZシンポジウム、2008年 9月10〜12日、ラフォーレ琵琶湖 (滋賀県守山市) (掲載: 2008. 9.18)
[中川がUSITを知り、1999年に日本に導入して以来の、日本におけるUSITの発展を総括的にまとめて話した。(1) TRIZのエッセンスをよりやさしく捉えたものとしてSickafusのUSITを理解し、導入した。TRIZの漸進的導入戦略の基礎になった。(2) USITの解決策生成法を明確にする必要を感じ、TRIZのすべての解決策生成法をばらしてUSITの枠組みで再編成し、5種(32サブ解法) からなるUSITオペレータの体系を作った。(やさしくした) 次世代のTRIZとして位置づけ、TRIZの着実な導入戦略の基礎となった。(3) USITのデータフロー表現から「6箱方式」を作り、それが従来の4箱方式の欠陥を改良するもので、「創造的問題解決の新しいパラダイム」であると認識するにいたった。(4) 大学での教育、企業技術者への2日間トレーニングセミナーを確立した。諸企業でUSITのプロジェクトへの適用が進んでいる。これらにより、日本でのTRIZの理解と適用が、(世界の諸国に比べて) よりやさしく、より統合的であろうとしていることに、寄与してきた。和文論文 (9.16和訳)のHTML版、PDF版
、和文スライド PDF
、英文ページ
、英文論文PDF
、英文スライドPDF
]
TRIZフォーラム: Mishra 「IT & TRIZ」 翻訳プロジェクト 案内 (2): 『ITとソフトウェアにおける問題解決アイデア集』 暫定見本版
堀田政利 (創造開発イニシアチブ)・中川 徹 (大阪学院大学)、2008年9月7日。 (掲載: 2008. 9. 7)
[Umakant Mishra の著書 "TRIZ Principles for Information Technology" の日本語版翻訳出版プロジェクトが進行中です。7月末に、和訳初稿が全編について完成しました。一方著者は、昨年4月の英文ドラフト版を全面推敲して、今年の5〜7月に改訂版、8月初旬に改訂最終版を送ってきています。翻訳プロジェクトは、これらの原著改訂も反映させて、和訳第2稿を分担作業中です。このたび、暫定見本版 (部分) を作成し、TRIZシンポジウムで参加者の皆さんに見ていただくことにしました。表紙デザインは後藤一雄さん。いままで、和訳初稿などを読まれた読者から、「IT/ソフトの技術が、分かりやすく整理して書いてあり、面白く、ためになる」との感想をいただいています。暫定見本版に入れた5つの章でのIT技術項目を見れば、その広範さを理解いただけるでしょう。]
ETRIA 2007論文: 手法は必要ないのか?
Peter Schweizer (MethoSys GmbH, スイス)、ETRIA 主催 TRIZ国際会議 2007、 2007年11月6-8日、ドイツ、フランクフルト市; 和訳: 森久 光雄 ((株) 創造開発イニシアチブ) 、2008年 7月14日(掲載: 2008. 9. 7)
[昨年11月の ETRIA TFC 2007で発表された、興味深い論文。人々の手法一般に対する心理的な反応を論じ、TRIZの推進においてどのようなスタンスを取るとよいのかを論じている。ETRIA での発表において随分多くの議論があった。森久光雄さんがボランティアで和訳して下さり、デリケートな論文を和文で紹介できるのはありがたいことです。]
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ご案内: 製造業とIT企業のための新製品開発の手法 TRIZ/USIT セミナー(第2回) 参加者募集 (掲載: 2008. 7.25)
2008年9月 5日(金)、 ソフトピアジャパンセンタービル (岐阜県大垣市)。(財) ソフトピアジャパン IT研究センター主催。講師: 中川 徹。午前: 講演、午後: グループ演習 (4時間)。参加費: 無料。詳しくは「中川の活動カレンダー」のページを参照下さい。
ご案内: USIT実践活用2日間トレーニング (公募制) 参加者募集 (掲載: 2008. 7.10)
2008年9月24日(水)〜25日(木)、東京八重洲ホール。(株) IDEA主催、講師: 中川 徹。実地問題を解決しながら、USITをマスター。詳しくは「中川の活動カレンダー」のページを参照下さい。
TRIZ参考図書集: TRIZ参考図書(日本語) の一覧を整備
中川 徹 (大阪学院大学)・池田 理 (ニコン)・進藤裕二 (MRI リサーチアソーシエイツ)、2008年 7月10日 (掲載: 2008. 7.10)
日本語でのTRIZの参考図書の一覧を5年ぶりに整備しました。書誌情報の一覧表 PDF、簡単な説明を付けた全件のリスト
、および各参考図書の詳しい目次
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などの一式。参考図書は全部で33件あります。TRIZを学び、実力をつけるお伴にして下さい。もし、抜けがありましたら連絡下さい。
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TRIZフォーラム: 編集者より: TRIZについての「公共Webサイトのグローバルなネットワーク」を作ろう: グローバルなTRIZコミュニティを構築するための提案
中川 徹 (大阪学院大学)、2008年 5月24日 (掲載: 2008. 5.25)
世界のTRIZリンク集を作ったとき、言語の壁が世界のTRIZの理解と普及を非常に妨げていることを感じました。その解決策として、世界の各国にTRIZの「公共Webサイト」を作って、グローバルなネットワークを作ろうというのが、この提案です。公共サイトはその国でのハブとなり、多数の執筆者からの寄稿を掲載して、公正な編集をするものです。外の世界の情報を自国語に翻訳掲載し、また自国の仕事を共通語 (英語) に翻訳・掲載して世界に発信します。そのような各国の「公共Webサイト」がグローバルにネットワークを組むことにより、自律的で健全なグローバルなTRIZコミュニティができます。これは、『TRIZホームページ』が実践してきたことを、グローバルなモデルとして世界のTRIZリーダたちに提案するものです。国内での読者の皆さんの一層のご協力をお願いする次第です。和文ページには「概要」のみを翻訳掲載しました。本文は英文ページ
をご覧ください。
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TRIZリンク集: TRIZリンク集を全面更新 (続) [3] 海外精選50サイト
、[4] 海外拡張 120サイト
、[5] 日本ユーザの発表リスト80編
中川 徹 (大阪学院大学)、2008年 5月 4日 (掲載: 2008. 5. 4)
さらに3週間余をかけて海外リンク集を完成させた。Google検索の後、それらのサイトを読み、各種のリンク集を辿って補強したものである。地域および国別に分類して記述した。各サイトの使用言語、特徴、特に注目すべき記事などについて説明をつけた。英文ページの海外精選サイト50 (これは日本語ページよりも詳しい)、また拡張ページには120サイトを記述した。また、日本のユーザ企業/大学などからの発表を整理して、35組織、80編について、その発表の索引を作って、別ページとして示した。これらは、ユーザの取り組み方を知り、また日本におけるTRIZの普及状況を知るための最も信頼のおける一次資料である。
TRIZリンク集: TRIZリンク集を全面更新 [1] 日本精選版・海外精選版
、[2] 日本拡張版
中川 徹 (大阪学院大学)、2008年 4月12日 (掲載: 2008. 4.13)
懸案であったTRIZリンク集を 7年ぶりに全面的に更新した。国内のリンク集が完成し、国内精選版 (約30サイト)および国内拡張版 (約100サイト)
を掲載した。海外のリンク集も更新作業中であり、海外精選版 (約30サイト)
を今回掲載したが、海外拡張版は近日掲載予定である。国内リンク集の拡張版では、以下の分類をしている。(1) TRIZ情報発信サイト、(2) TRIZコンサルタント・ベンダー・ディーラー、(3) 関連学協会・ジャーナル、(4) 大学・公的機関でTRIZを紹介・推進しているもの、(5) セミナー・通信教育などの営利組織、(6) 用語辞書・書籍検索・技術動向・コミュニティ、(7) 個人サイト・ブログなどでTRIZに言及しているもの、(8) 関連サイト・ブログなどで参考になるもの、(9) [本項は次回掲載] TRIZに関する発表のユーザ企業別索引。各リンク項目に簡単な説明をつけている。英文ページについても、精選版 (国内10サイト・海外)
を更新した。国内拡張版は和文のみとし、海外拡張版 (近日掲載予定) は英文のみとする。
TRIZ/USIT教材: 「ヒューリスティック・イノベーション 」(HI法)とその開発
Ed Sickafus (Ntelleck, 米国)、USIT News Letter No. 69、2007年 3月19日; 和訳: 古謝秀明 (富士フイルム)、川面恵司 (元 芝浦工業大学)、中川 徹 (大阪学院大学)、2008年 3月26日(掲載: 2008. 3. 30)
[USITの開発者 Ed Sickafus 博士は、2006年の第2回TRIZシンポジウムの基調講演で、USITからさらに発展させた考え方を話しています。そして、その考え方を完成させたものが、『Heuristic Innovation』という方法 (HI法) とその教科書です。2007年3月にこれが完成し、博士のWebサイトを更新し、メルマガでそのアナウンスがありました。ここに訳出したのは、そのメルマガに記載された、博士のHI法開発の内面のプロセスと HI法の概要説明です。USITの開発者自身が、USITを使って、USITよりずっとよい方法を作ろうとした記録です。USITの「望ましくない効果」は何かと考えていて、認知心理学に出会い、USITは論理 (左脳) を強調して、直感(右脳)を活用していないと気がついたといいます。構造化した問題解決の方法でも、本当にマスターした人は、その構造 (プロセス) に頼らずに、もっと自由に使う。それをもっと明確に方法として記述したのが、HI法だといいます。直感を活用するには、メタファ (隠喩) を使う、それも言葉でのメタファだけでなく、非言語的な、スケッチや図式をフルに使うとよいのだと主張しています。ダイナミックで、深いエッセイです。訳出は難産でした。2006年の基調講演とこのエッセイとが、HI法の教科書 (240頁) への入門です。]
TRIZ論文: 高原利生論文集: 『差異解消の理論』 (2003-2007): 論文集解題と論文14編
高原利生 、2007年12月30日 (掲載: 2008. 3. 30)
[ここに掲載するのは、高原利生氏が富士通(株)を定年退職した後、最近の 5年間に執筆・発表した論文14編 (すべて単著) の全編をPDFで収録し、著者自身による簡単な説明 (論文解題) を付したものである。中川は、昨年のTRIZシンポジウムの高原論文を読み、その論理体系の大きさ・深さと、システムの機能と属性を表現する図式の明快さにびっくりした。用語や概念が独自であるために難解であったが、5年近くして初めて私はその意義を知った。そこでこの新しい理論体系を散逸させないために、今回の収録を願い出たものである。著者が「差異 (Differences)」と呼んでいるのは、「ありたいこと、得たいもの (理想)」と「現実」との差をいう。目標設定、課題設定、設計、問題解決などの人間の活動は、「理想」と「現実」を認識し、その「差異」を「解消する」努力であると捉えている。TRIZ Journal に 4編 (2003年)、FIT (情報科学技術フォーラム (情報処理学会と電子情報通信学会の共催)) に 6編 (2003〜2007年) 、そしてTRIZシンポジウムに3編 (2005〜2007年)の発表がある。このうち、TRIZシンポジウムの論文3編、
(2005)、
(2006)、
(2007) はそれぞれの年の理論的発展を整理できているという。他のもののPDF版へは、表記のHTMLページ
のリンクから参照されたい。読者の中にこれらの論文を消化し、継承発展させる人が出るものと信じる。]
TRIZフォーラム: TRIZ & IT (英文ページ作成): 「Mishra 「IT & TRIZ」 翻訳プロジェクト 案内: Umakant Mishra 著 『ITとソフトウェアにおける問題解決アイデア集 −TRIZの発明原理で分類整理』 (仮題)」
堀田政利 (創造開発イニシアチブ)・中川 徹 (大阪学院大学)、(和文ページ) 2007年12月18日。 (掲載: 2007.12.19; 追加: 2008. 1. 7; 1.29; 2. 8) : (英文ページ) 2008年 3月9日 (掲載: 2008. 3. 9)
[Umakant Mishra の著書 "TRIZ Principles for Information Technology" の日本語版翻訳出版プロジェクトについての英文ページを作成し、著者およびTIC社の許可を得て、原書の一部を紹介しています。これは、世界中のIT/ソフト分野の人たちに、自分たちの分野の技術をTRIZ発明原理で分類整理して、鳥瞰する方法を知ってもらいたいと思うからです。日本語ページに完全に対応させた英文ページを作りました。[1] 日本語版への序文 (原稿、中川)![]()
、[2] 目次 (兼 ITのための40の発明原理一覧)
![]()
、[3] 序論 (Mishra)
![]()
、[4] 4章 非対称 (サンプルのため)
![]()
掲載しました。]
TRIZ論文: 「日立グローバルストレージテクノロジーズにおける開発エンジニアのためのTRIZ推進活動とその実務適用例」
有坂寿洋、津波古和司、鈴木博之 ((株)日立グロ−バルストレージテクノロジーズ)、第3回TRIZシンポジウム (日本TRIZ協議会主催)、2007年8月30日〜9月1日、東芝研修センター (横浜市港北区) (掲載: 2008. 3. 9)
[TRIZシンポジウムの第3日午後にポスターセッションで発表されたものである。ハードディスクドライブの開発・製造の分野の技術者たちにTRIZを導入するに当たって、この分野の技術用語を矛盾マトリックスのパラメータに変換する表を作り、また自分たちの分野での技術事例を40発明原理に対応させた。さらに実地問題での適用事例2件を詳しく報告している。ハードディスク上にできた傷を、低速回転させた「ヘッド自身をぶつけて直す」方法。また、ヘッド位置を制御するアクチュエータの振動を抑制するに際して、4ヒンジ機構を使い、「硬くするのでなく、柔らかくして振動を抑制した」解決策。両者とも、意外な、素晴らしい解決事例である。著者の論文概要、スライド全文(和文)PDF、および英文ページ
に、中川の紹介 (Personal Reportより) と、英文スライドのPDF
を掲載した。]
基調講演 (詳細): 「階層化TRIZアルゴリズム」(解説つきスライド、他一式)
(2008. 2.27)
Larry Ball (Honeywell, 米国)、2007年11月5日、第3回TRIZシンポジウム (日本TRIZ協議会主催、2007年8月30日〜9月1日、東芝研修センタ(横浜市)) の基調講演スライドに解説を付加。
和訳: 高原利生()、中川 徹 (大阪学院大学)、2008年 2月23日。
基調講演のスライドはTRIZ協議会公式ページに掲載済み(2008. 10. 8)。当方の要請に応じて、著者が講演での話を、解説としてスライドに付加してくれたもの。著者の考え方、従来のTRIZからの改良/革新のポイント、新しい方法の全体構成、問題解決のプロセス、などが非常に明確になった。著者の教材が膨大なためやや分かりにくかった面があったが、この解説によりその骨格が明確になった。優れた基調講演であり、論文である。今回、つぎの一式を和文、英文でまとめて掲載し、リンクを張った。(1) 論文概要
、(2)中川による紹介
、(3)基調講演スライド
、(4) 基調講演解説つきスライド
、(5) 原因分析の事例
、(6) 教材の連載版
とCD-R版案内
。これを機会に学習されることをお薦めする。
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編集者より: 「海外からの著者の論文・解説・著作などの本ホームページ掲載一覧」
中川 徹 (大阪学院大学) 、2008年 2月 7日。 (掲載: 2008. 2. 8)
[いまTo Do List がどんどん長くなってしまい、せっかく和訳掲載許可を貰った論文で、掲載しないままのものが30編を越えてしまいました。今回、TRIZCON とETRIA から許可を貰い、学会後 6ヶ月を過ぎると英文だけでも本サイトに掲載させていただくことになりました。英文を公開すれば、和訳していただける人もあると思うからです。これを機会に、海外の著者による論文・解説・著作などで、本サイトに和文または英文で掲載したもの、これから掲載予定のものの全件のリストを英文で作成しました。索引としてもご活用下さい。]
編集者より: 「To Do List for TRIZ (協力下さるボランティアの方を求めています)」
中川 徹 (大阪学院大学) 、2008年 2月 5日。 (掲載: 2008. 2. 8)
[TRIZの普及のために、本ホームページでするとよいことを、To Do List という形で一覧にしております。今回、(掲載が遅くなりましたが) 昨年4月のTRIZCON2007の精選論文3編と、昨年11月のETRIA TFC2007 の精選論文 10編を掲載しました。これらの論文は、和訳して、和文と英文で本ホームページに掲載することの許可を、著者と学会とからすでに取得しております。優れた論文ばかりです。和訳に協力くださるボランティアの方を求めております。]
TRIZ推進事例: 「TRIZのユーザを増やすにはどうすればいいか?に挑む 〜宮城TRIZ研究会の独自開発ツール「智慧(ちえ)カード」〜」
石井力重(株式会社デュナミス/NEDO) 、 伊藤利憲 (宮城県産業技術総合センター) 、第3回TRIZシンポジウム (日本TRIZ協議会主催)、2007年8月30日〜9月1日、東芝研修センター (横浜市港北区) (掲載: 2008. 2. 8)
[TRIZシンポジウムの第2日午後にポスターセッションで発表され、随分反響を呼んだ。TRIZのセミナーの参加者が、自社に戻って仲間に伝えようとしても、なかなかTRIZによる創造活動の良さを伝えられない。どうすればうまく伝えられ、TRIZユーザが増やせるかと考えて、40の発明原理を分かりやすい、ゲーム感覚のカードにすることを試みた。「分割」、「分離」でなく、「分けよ」「離せ」と表現し、簡潔な絵を描き、若い機械系の技術者のセンスのものにした。学生や企業などで使いながら改良してきた。著者ら2人が中心になって、仙台にTRIZを根づかせようと、地域の企業と一緒にTRIZ研究会を作っている。和文で論文概要 、論文、スライド全文
、および英文ページ
に、中川の紹介 (Personal Reportより) を掲載した。]
TRIZフォーラム (学会報告(19)): 「ETRIA TFC 2007: 欧州TRIZ協会主催 TRIZ Future 2007 国際会議、2007年11月 6日〜 8日、フランクフルト、ドイツ)」 (概要和文)
(詳細英文)
中川 徹 (大阪学院大学) 、2008年 2月 1日。 (掲載: 2008. 2. 8)
[欧州での毎年秋のTRIZ国際会議。今年は参加者140名、発表論文46件。査読委員会を設けて質を高める努力をしている。欧州は主要国の大学でTRIZの研究が行われていて、しっかりした基盤を作ろうとしており、また、大学と企業とコンサルタントとの連携がいくつもの例で成功してきている。TRIZの方法の改良、他の手法との統合、教育への浸透、特許データベースをTRIZの見方を使って活用する方法など、いくつも新しい試みが行われている。欧州のTRIZはいま徐々に基盤を作って浸透を始めている感じがする。会議の準備や運営を改良すれば、もっと参加者を集められるはずだと私は思う。日本からは、発表&参加 3人。英文ページには発表論文全件を丁寧にレビューした (HTMLおよびそのPDF
(89頁、4.7 MB))、和文ページ
は概要のみ。]
TRIZフォーラム: 「読者の声」
[1] 「「製造工程へのTRIZの適用 (古賀陽介)」を読んで」 (津曲公二 ((株)ロゴ): 2007年12月28日
(掲載: 2008. 1.29)
[2] 「一億円の宝くじに当たったようなもの」 (宮西克也 (パナソニックモバイル開発研究所)): 2008年 1月10日
(掲載: 2008. 1.29)
TRIZ/USIT適用事例: 「紙搬送機構設計のUSIT活用による技術伝承」
深津 邦夫 (東芝ソシオシステムズ)、第3回TRIZシンポジウム (日本TRIZ協議会主催)、2007年8月30日〜9月1日、東芝研修センター (横浜市港北区) (掲載: 2008. 1.29)
[TRIZシンポジウムの初日午後にシングルセッションで発表されたもの。団塊の世代から若い世代に技術伝承していくために、著者は独自の設計方法論を創り、また技術知識を載せた充実した社内ホームページを作成した。しかし、そのHP上の技術知識が急速に時代後れになり、却って新しいアイデアを創る障害に成りうると、考えるに至った。著者は最近TRIZ/USITを学んでその有用性を知り、創造的な問題解決の能力こそ若い世代に継承する必要があると考えた。公募制のUSITトレーニングセミナーで著者の専門分野での問題解決を行い、その過程と結果を具体的に示している。和文で著者の論文概要、スライド全文
、および英文ページ
に、中川の紹介 (Personal Reportより) と、英文スライドのPDF
を掲載した。]
TRIZ適用事例: 「印刷可能な接着剤の物質特性改良」
Jae-Hoon Kim, Joon-Mo Seo, Young-Ju Kang, Byoung-Un Kang (LS Cable、韓国)、第3回TRIZシンポジウム (日本TRIZ協議会主催)、2007年8月30日〜9月1日、東芝研修センター (横浜市港北区) (掲載: 2008. 1.29)
[TRIZシンポジウムの第2日午後にポスターセッションで発表されたもの。プリント基板にマスクをして接着剤を印刷塗布する際に、マスクを外す過程で接着剤が持ち上げられ、泡、はみ出し、盛り上がりなどを生じ、後工程で欠陥を作る原因になっている。これを解決するために、TRIZ知識ベースの示唆により、接着剤をミクロの視点から考察して、その物質特性を改良した。本件は (LS Cable社からのいくつかの発表と同様に) 企業での実際の問題を着実に解決していった過程を詳しく述べていて、大変参考になる。和文では、中川の紹介 (Personal Report の部分訳) と ポスター紹介スライド を掲載し、英文ページには、中川の紹介、英文論文
、および英文スライドのPDF
を掲載した。]
ご案内: USIT実践活用2日間トレーニング (公募制) 参加者募集 (掲載: 2008. 1. 7)
2008年3月6日(木)〜7日(金)、東京八重洲ホール。(株) IDEA主催、講師: 中川 徹。実地問題を解決しながら、USITをマスター。詳しくは「中川の活動カレンダー」のページを参照下さい。
TRIZ論文: 「コンピュータ分野におけるTRIZ矛盾表の適用 −アーキテクチャ・方式・論理向きの矛盾表・発明原理−」
庄内 亨 (日立製作所) 、 河辺 峻 (明星大学)、 濱中 直樹 (日立製作所)、第3回TRIZシンポジウム (日本TRIZ協議会主催)、2007年8月30日〜9月1日、東芝研修センター (横浜市港北区) (掲載: 2008. 1. 7)
[TRIZシンポジウムの第2日午後にポスターセッションで発表されたものである。1999〜2002年頃という初期に実施されたものであるが、IT (コンピュータ) 分野の実問題にTRIZが適用された事例として、世界での最初の発表である。TRIZの矛盾マトリックスをコンピュータ分野に適用するにあたって、この分野に適したようにパラメータの意味づけを調整し (言い換え)、発明原理の一部の解釈を調整し、さらには14×14に縮小した矛盾マトリックスを作った。また、インターネット利用のデータセンタのシステムに関して、矛盾マトリックスを適用して解決策を改良し、得た解決策を製品に実現した。示唆に富む発表である。著者の論文概要、論文 (和文) PDF、スライド全文(和文)PDF
、および英文ページ
には、中川の紹介 (Personal Reportより) と、英文スライドのPDF
を掲載した。]
2007年 掲載
TRIZ発表スライド: 「"TRIZ"の製造系への応用〜プリンター完成工程における慢性不良撲滅の取組み」
古賀陽介 (パナソニック コミュニケーションズ株式会社)、第3回TRIZシンポジウム (日本TRIZ協議会主催)、2007年8月30日〜9月1日、東芝研修センター (横浜市港北区) (掲載: 2007.12.23)
[本件は、TRIZシンポジウムの第1日午後のシングルトラックで発表されたもので、(基調講演を別にして) 今回のシンポジウムの最大の成果であると私は思う。本事例は多くの点で非常に印象的である。大きな問題に対して短期間で解決を実現したこと、そのために、多数の解決策アイデアを生成し、実効のある対策を導きだし、多数の対策を同時に実施したこと、などである。スライドのいくつかの写真でよく分かるのは、工場の人々がこのプロジェクトに真剣に参加し、自分たち自身の意識の変革を体験したことである。本発表は、TQCスタイルの品質管理の活動を、TRIZの考え方 (思想) をバックにしたずっと進んだものに向上させるための、非常に優れた事例でもある。著者の論文概要、中川の紹介 (Personal Reportの部分和訳)、スライド全文(和文)PDF、英文ページ
と 英文スライドのPDF
を掲載した。]
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TRIZフォーラム: TRIZ & IT : 「Mishra 「IT & TRIZ」 翻訳プロジェクト 案内: Umakant Mishra 著 『ITとソフトウェアにおける問題解決アイデア集 −TRIZの発明原理で分類整理』 (仮題)」
堀田政利 (創造開発イニシアチブ)・中川 徹 (大阪学院大学)、2007年12月18日。 (掲載: 2007.12.19; 追加: 2008. 1. 7; 1.29; 2. 8)
[8月に紹介したMishra の著書 "TRIZ Principles for Information Technology" を日本語に翻訳出版するためのプロジェクトを正式に開始しました。その趣旨、進行状況、翻訳例、資料などを掲載し、皆さん (特にIT/ソフト分野の方) に知っていただきたいと思っています。[1] 日本語版への序文 (原稿、中川)を掲載しました。今後、[2] 目次 (兼 ITのための40の発明原理一覧)
(2008. 1. 7 掲載)、[3] 序論 (Mishra、和訳: 小西・中川)
(2008. 1.29 掲載) 、[4] 4章 非対称 (英和対訳
+ 和文
)(2008. 2. 8掲載) を順次掲載する予定です。2008年内には翻訳出版したいと願っております。ご期待・ご支援下さい。]
TRIZ論文: 「機能とプロセスオブジェクト概念を中心にした差異解消方法 その2」
高原 利生 ()、第3回TRIZシンポジウム (日本TRIZ協議会主催)、2007年8月30日〜9月1日、東芝研修センター (横浜市港北区) (掲載: 2007.12. 9)
[高度に理論的な論文であり、TRIZシンポジウムではポスター発表として発表されたが、論文集に収録された正式の和文論文と英文論文をここに掲載する。英文論文の一部が和文論文では省略されているので要注意。「原因-結果ダイアグラム」は、オブジェクト-属性-機能の関係を記述しているが、著者独自の記述法で非常に豊かな内容を簡潔に記述できている (中川の「Personal Report of Japan TRIZ Symposium 2007」ではこの部分を紹介している)。著者がいう「差異解消」とは、「問題解決,新機能実現,理想化の全体を含めた概念」であるという。著者独自の用語を用いているために難解であるが、非常に深く大きな統一理論が現れてきているのだと、中川は感じている。中川による紹介 (「Personal Report」の関連部分の和訳)、概要、和文の正式論文 (PDF)、英文ページ
と 英文論文のPDF
を掲載した。]
USIT紹介: 連載(5): 「USIT入門: 創造的な問題解決のやさしい方法、 第5回 (最終回) USITの実践法」
中川 徹 (大阪学院大学)、『機械設計』誌 (日刊工業新聞社刊), 2007年12月号, pp. 89-97。 (掲載: 2007.12. 9)
[USIT入門(全5回)の最終回で、USITの実践のしかたを述べる。目次はつぎのようです。(1) USITを何のために使うのか?、 (2) どのようにして学ぶか?、 (3) USITのトレーニング [実問題の持ち込みと公募制での問題解決、USIT 2日間トレーニングのプログラム]、(4) USITの習得のボイント [問題を捉える/定義する段階、問題を分析する段階、アイデアの生成と解決策の構築の段階、解決策を実現する段階、USIT中でのTRIZの役割]、(5) USITの実践と推進 [組織の中での普及・実践・定着活動の進め方、USITの実践活動、短期集中の問題解決の実践法]、(6) TRIZ/USITの推進事例、(7) まとめ ]
TRIZ/USIT論文: 「TRIZ/USITによる創造的な問題解決の思考法の教育と訓練」
中川 徹 (大阪学院大学)、欧州TRIZ協会 (ETRIA) 主催、TRIZ Future 2007 国際会議、2007年11月 6日〜8日、フランクフルト、ドイツ (掲載: 2007.11.18)
[TRIZをベースにした創造的問題解決の思考法について、企業技術者に対して訓練 (研修) する場合と、大学の学部生に対して教育する場合とを対置しつつ、中川の活動とその教訓を述べた。まず、教える内容が問題であり、TRIZ からUSITにその重点を移行してきている。企業技術者には、USIT2日間トレーニングで、3題の実問題を並行して解決するグループ演習が有効である。一方、学部生の場合には、動機づけおよび多くの基盤知識の教育が不可欠である。大阪学院大学では、1学期間の講義 (2年生)と、2年間のゼミナール (3、4年生)とで教育している。ゼミでは身近な問題でのグループ演習が最も効果がある。技術的な、また身近な問題での、分かりやすい適用事例を創り、学ぶことが、技術者研修と学部生教育の両者を通じて有効で必要なことである。和文(概要)ページ、英文ページ
、論文PDF
、英文スライドPDF
。]
TRIZフォーラム (学会発表と討論の記録): 「Introducing TRIZ into Thailand」
発表: Kritaya Suparnpongs, Saranya Chandravat, Chiraphon Rayakaeo, and Yuthapong Matejitkul (SCG, Thailand)、第3回TRIZシンポジウム、2007年9月1日、東芝研修センター(横浜市)。 討論記録: Kritaya Suparnpongs、中川 徹編、2007年11月17日。(掲載: 2007.11.18)
[TRIZシンポジウムの最終日の「特別セッション」の記録。タイでは、SCG (Siam Cement Group、国策会社から出発したタイの中心企業) が中心となり、いままでのTQM 活動の中にTRIZを積極的に導入しようとしており、昨年も日本企業4社に視察団を送った。その導入状況を4人で報告。この後20分、タイの人たちの質問に応じて、フロアーで自由な討論をした。Ball (米)、Dewulf (ベルギー)、Filmore (英)、黒澤、中川、安達幹雄(デンソー)が、積極的にかつ率直に、TRIZの (タイの) 企業への導入法について、述べている。短いが非常に有益な討論であった。英文HTMLページ (討論記録を含む)、スライドPDF
、討論記録 PDF
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TRIZフォーラム (学会報告(18)): 「第3回TRIZシンポジウムの紹介 (Personal Report)、日本TRIZ協議会主催、2007年8月30日〜9月1日、東芝研修センター(横浜市)」 (概要和文)
(詳細英文)
中川 徹 (大阪学院大学) 、2007年11月14日。 (掲載: 2007.11.18)
[日本でのTRIZシンポジウムを、海外に紹介するために、公式報告ではなく個人の文責で、発表された論文の全体をレビューして、英文で紹介した。英文ページはHTMLおよびそのPDF
(78頁、2939KB)。Larry Ball と Simon Dewulfの基調講演についても丁寧に解説している。日本からの発表も、オーラルとポスターともに、きちんとレビューして解説するように努めており、英文は全体で78頁の長編となった。和文は、目次と、まとめ (今回のシンポジウムから見た日本のTRIZの状況のコメントなど) だけを和訳して掲載している。今後、いくつかの論文を選んで本『TRIZホームページ』に掲載したいと考えている。]
TRIZ紹介: 連載(22) (最終回): 「技術革新のための創造的問題解決技法!! TRIZ 第22回 TRIZ/USITの導入・適用・推進のしかた(2) 最新の適用事例に学ぶ」
中川 徹 (大阪学院大学)、"InterLab", 2007年 10・11月合併号 (No. 108), pp. 48-55。 (掲載: 2007.11.18)
[長期連載の第22回。このたび『インターラボ』誌が休刊することになり、連載は今回で一旦終了します。これまで連載の機会を与えて下さいましたオプトロニクス社に厚く感謝します。今回は連載の最後に、最新の適用事例8件を解説します。すべてこの1年間ほどで本『TRIZホームページ』に掲載してきたものです。(1) TRIZの国際会議、(2)技術課題への適用事例 [組み立て式ステンレス架台、船体の塗装の腐食防止、Pernaの斬新な原動機の発明、半導体デバイスの静電気放電防止、絶縁ワイヤボンディング技術]、(3) ソフト分野でのTRIZの適用 [ IT/ソフトの大きな潮流:「オンデマンド」、Mishraの新しい本『IT/ソフトのためのTRIZ原理』、オートロックドアへの適用事例]。HTMLページ
、およびPDFファイル(8頁、518 KB)
。]
TRIZフォーラム: 編集者より: 「『TRIZホームページ』の役割: 「公共サイト」を目指して 」
中川 徹 (大阪学院大学)、2007年11月 1日。 (掲載: 2007.11. 1)
[『TRIZホームページ』の満9年にあたって、その方向づけを述べています。「日本TRIZ協議会」がその役割を終え、本サイト内の公式ページはこれで更新を終わり、凍結します (削除はしません)。「日本TRIZ協会」は独自のサーバを持ち、その公式ホームページの(仮)運用を始めました。この状況で、『TRIZホームページ』は従来どおり中川が編集運営して、「公共サイト」を目指します。それは個人のサイトではなく、皆さんから寄稿いただけるサイトで、皆さんのための情報を公共的な観点から発信することを意図したものです。いろいろと「手が回らない」状況にあり、読者の皆さまのボランティアでのご協力をお願いいたします。]
TRIZホームページ(TRIZ Home Page in Japan) の 満 9年の記念日にあたって (中川 徹) (2007.11. 1)
本ホームページを創設して満 9年になりました。TRIZの理解と普及のために, 非営利の立場で情報の公開による紹介・発信・交流を進めることを目的としております。ボランティアで開始し編集しておりますが, 個人のホームページではなく, 読者の皆さんの寄稿を掲載する「公共サイト」に育てたいと願っております [別掲記事を参照下さい]。(なお、本サイト内に掲載してきました「日本TRIZ協議会の公式ホームページ」は、「日本TRIZ協会の公式サイト」の運用開始に伴い、役目を終えて現状で凍結いたします。) 本サイトは和文と英文の並行したページ作りに努力して, 日本と海外との協力関係を作っていこうとしております。この一年間のvisit数は、和文トップページが 34000余、英文トップページが4900余でした。読者の皆さんのTRIZの理解と導入に本ホームページを活用いただけますと幸いです。ご寄稿をお待 ちしております。
USIT紹介: 連載(4): 「USIT入門: 創造的な問題解決のやさしい方法、 第4回 USITによる創造的な解決策の生成法」
中川 徹 (大阪学院大学)、『機械設計』誌 (日刊工業新聞社刊), 2007年11月号, pp. 100-107。 (掲載: 2007.11. 1)
[USITの入門として、USITの全体プロセスの後半、アイデアの生成、解決策の構築の段階について、そのポイントを分かりやすく説明しています。目次はつぎのようです。(1) 「USITの6箱方式」における解決策生成段階の概要 [データフロー図という表現形式とその意味、「新システムのためのアイデア」とは、USITにおける「アイデア生成」の段階、USITにおける「解決策の構築」の段階、「解決策の実現」の段階]、(2) USITオペレータ [USITオペレータの成立、USITオペレータの全体像、USITオペレータの例と使い方、思考の課程とUSITオペレータの指針]、(3) 解決策生成段階の方向づけ [理想のイメージからの思考の過程、矛盾の解決と解決策組合せ法、解決策の階層的な体系化] ]
ご案内: Larry Ball 著 『階層化TRIZアルゴリズム』 (高原・中川訳) を CD-Rで販売します
本ホームページ連載の イラスト教材 (約160頁) を、(株)創造開発イニシアチブより、CD-R版で販売します。5250円。本ホームページ上の連載
はそのまま公開しています。
USIT紹介: 連載(3): 「USIT入門: 創造的な問題解決のやさしい方法、 第3回 USITによる問題の定義と分析の方法」
中川 徹 (大阪学院大学)、『機械設計』誌 (日刊工業新聞社刊), 2007年10月号, pp. 90-96。 (掲載: 2007.10.15)
[USITの入門として、USITの全体プロセスの前半、すなわち問題定義の段階と分析の段階を説明しています。第2回に説明した身近な二つの例題を参照しつつ、問題定義と分析のやり方を説明し、そのポイントを書いています。目次はつぎのようです。(1) 問題の定義と分析の方法の概要 [問題の定義と問題の分析、「オブジェクト-属性-機能」の概念]、(2) 問題を定義する方法 [USITにおける「適切に定義された問題」、問題定義段階の注意事項]、(3) 問題分析(1)現在のシステムの理解 [空間特性の分析、時間特性の分析、現在のシステムの機能的関係の理解、 現在のシステムの問題に関係する属性の理解] 、(4) 問題の分析(2)理想のシステムの理解 [分析段階で理想のシステムを考える意味、理想の結果をイメージする、魔法のParticles (賢い小人たち)、Particles 法の適用例]。]
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TRIZ/USIT論文: 事例: 「オートロックドア方式のマンションで不審者の侵入を防ぐ方法 −身近な社会&技術問題へのTRIZ/USITの適用事例−」
(2007. 9.13)
中川 徹、藤田 新 (大阪学院大学)、第3回TRIZシンポジウム (日本TRIZ協議会主催)、2007年8月30日〜9月1日、東芝研修センター (横浜市港北区) (掲載: 2007. 9.13)
[中川のゼミでの藤田君の卒業研究を発展させたものです。身近な問題にTRIZ/USITを適用して、きちんとした解決策を得ました。マンションでは、オートロックのドアにしているのだけれども、不審者が容易に入ってくる。ドアが10秒ほど開いているから、不審者も住人の振りをして続いて入ればよい。これは技術だけの問題ではなく、黙って入れてしまう住人の心理の問題、たまたま二人 (あるいは別グループ) がドアの所で一緒になったときの社会ルールの不明確 (欠如) の問題がある。ゼミの討論を通じてこれらの原因を書き出し、その因果構造を明確にして、新しい解決の方向を考えた。プライベートゾーンであること、各人(各グループ)が認証手順を踏むべきこと、その認証をドアが開いている時にも受け付け、グループの人数を入力すること、などを明確にした。一方、リアルタイムの画像処理能力をもったコントロールシステムを構築して、入構人数を常時把握し、認証した以上の人数が入ると警告するようにする。従来どおりゆっくり安全に開閉する機械的・物理的なドアに、瞬時に判断し注意・警告する情報ベースの論理的入構管理システムを追加している。このようにして、人々の心理と社会ルールの問題を解決し、それを技術で保証する新しい解決策を得た。シンポジウムで警備関係の経験を持つ方から、「クールな解決策ですね」と言っていただいた事例である。概要紹介、卒業論文概要
、和文の正式論文 (HTML
と PDF
)、和文スライドのPDF
を掲載。また、英文ページ
と 英文スライドのPDF
を掲載した。]
TRIZ論文: 事例: 「スーパ・イフェクツ (Super Effects): TRIZ(発明問題解決の理論)の相乗効果: 絶縁ワイヤボンディング技術 X-Wire の意義」
(2007. 9.13)
Gunter Ladewig (PRIMA Performance Ltd.、カナダ)、Robert Lyn (Microbonds Inc.、カナダ))、TRIZCON2007: 第9回 Altshuller Institute TRIZ 国際会議、2007年 4月23日〜23日、ルイビル、ケンタッキー、米国。和訳: 市川且典 (新電元工業株式会社)、中川 徹 (大阪学院大学)、 2007年 9月 6日(掲載: 2007. 9.13)
[これはTRIZCON2007で発表されたすばらしい事例です。半導体産業において、チップの性能を引き出す際の制約になっているのが、チップ間、チップと基板の配線です。従来のワイヤボンディングは非絶縁のためチップ周辺のみに配置しました。そして最近のより高度 (高価) なものはハンダボールを格子状に並べたエリアアレイフリップチップです。これらは、TRIZの進化のトレンド (「線の幾何学的進化」)でいうと、2次元の線・曲線の段階を十分展開せずに、3次元に跳んでいるからよくないのだと、著者たちはいいます。彼らは絶縁したワイヤを開発し、従来のワイヤボンディング装置を少し改良して、どことどこでも稠密に配線できる新しいワイヤボンディング技術 (「X-Wire」)を開発しました。この技術は、急激に普及する素地をもっていて、現在の半導体技術に雪崩のような技術革新の連鎖反応 (Super Effects) を起すだろうと、著者たちは主張しています。TRIZが技術開発に指針 (あるいは確信) を与えたという点で注目されます。市川さんが和訳を志願下さり、感謝します。TRIZCON2007 参加報告で紹介した。和訳論文を、HTML
と PDF
で掲載。英文ページ
と英文論文のPDF
を掲載した。]
TRIZ紹介: 連載(21): 「技術革新のための創造的問題解決技法!! TRIZ 第21回 TRIZの基本概念(7) 問題解決の基本方式」
中川 徹 (大阪学院大学)、"InterLab", 2007年 9月号 (No. 107), pp. 25-28。 (掲載: 2007. 9.13)
[長期連載の第21回。TRIZの基本的な考え方(思想)を逐次解説中。問題解決のための基本的な方式、特にTRIZの個別の技法を越えた、全体的なプロセスについて考察した。いわゆるTRIZの「4箱方式」が、従来の科学技術の分野ごとに分立するモデル (理論・技法) を表すものであったことに気づき、USITの「6箱方式」が、それらのモデルを統合して分野を越えた問題解決の基本方式であることを説明した。(1)類比思考と等価変換理論 [ヒントを得てひらめく、市川亀久彌の等価変換理論]、(2)抽象化レベルで解く「4箱方式」 [問題解決の「4箱方式」、問題解決の「4箱方式」の意義、TRIZの諸方法における4箱方式、「4箱方式」の限界と変質]、(3) USITによる「創造的問題解決の6箱方式」 [USITの全体構造を記述する、USITによる問題解決の「6箱方式」、「6箱方式」の特徴と意義]]。HTMLページ
、およびPDFファイル(311 KB)
。]
USIT紹介: 連載(2): 「USIT入門: 創造的な問題解決のやさしい方法、 第2回 USITのやさしい適用事例」
中川 徹 (大阪学院大学)、『機械設計』誌 (日刊工業新聞社刊), 2007年 9月号, pp. 92-98。 (掲載: 2007. 8.17)
[USITの入門として、理論は後に回して、身近な問題でのUSITの適用事例 2件を一部始終やさしく説明しました。2件とも、私の大学のゼミでの卒業研究をベースにしたものです。すべて、USITに沿ってすなおに考えていて、そのなかから新しい観点、新しいアイデアがでてきています。目次は次のようです。(1) USITの問題解決プロセスの全体像、(2) ホッチキスの針をつぶれなくする方法 [問題の設定、問題の分析、問題の新しい理解、新しいシステムのためのアイデア、解決策のコンセプト作り−魔法の小人の方法、解決策の実現]、(3) 裁縫で針より短くなった糸を止める方法 [問題の定義、時間特性の分析と空間特性の分析、機能の分析、属性 (構成要素の性質)の分析、既知のいろいろな解決法、理想のイメージを作る、解決策のアイデアを考える、ストローの小道具、玉止め専用の針の小道具、本事例での解決策生成段階のまとめ]。]
TRIZフォーラム: TRIZ & IT 著書紹介: 「紹介: Umakant Mishra 著 『IT技術のためのTRIZ発明原理』(ドラフト版) について」
中川 徹 (大阪学院大学)、2007年8月17日。 (掲載: 2007. 8.17) 英訳、2007年 9月5日(掲載: 2007. 9.13)
[本書はインドの人の著作で、米国のTechnical Innovation Centerが TRIZCON2007に際してそのドラフト版を予備出版しました。本書は、ソフトウェア分野を中心としたIT技術のありとあらゆる事例を集めて、それをTRIZの40の発明原理に対応させて説明したものです。その過程で、TRIZの発明原理をソフトウェア分野向けに説明、適応、拡張、修正などすることが必要ですが、著者はそれを非常に適切に実施しています。1000件の小事例(各1〜3行の説明)、100件の特許事例 (10〜20行)、100件の技術事例 (10〜20行)を、原理、サブ原理、サブ項目にきちんと分類して説明しています。従来、「TRIZはIT/ソフトウェアには適用できない」という/考える人が多かったですが、この本はそれを完全に打ち破るものです。本書をぜひ日本語に翻訳出版したいと考えています。私は、例えば、『IT/ソフトウェア技術の革新的アイデア集 TRIZの発明原理による分類』というタイトルにして、IT分野の人たちにぜひ読んで貰いたいと考えています。本書の紹介 (TRIZCON2007参加報告の和訳)、本の構成と記述例の概要例示、位置づけと今後の計画 を記述しました。 追記(2007. 9.13): 日本語ページの全体を英訳して掲載。]
TRIZ論文: 事例: 「新しい原動機 (ペルナ・モータ) と そのTRIZによる評価」
(2007. 8.17)
Vratislav Perna (PERNA Motors, チェコ共和国), Bohuslav Busov (Brno Univ. of Tech., チェコ共和国), Pavel Jirman (Tech. Univ. of Liberec, チェコ共和国)、ETRIA 'TRIZ Future 2006' 国際会議、2006年10月 9日〜11日、コルトレイク、ベルギー。和訳: 齋藤昌弘 (ヤンマー株式会社)、中川 徹 (大阪学院大学)、 2007年 8月 4日(掲載: 2007. 8.17)
[この論文は、最近チェコで第一著者が発明した「まったく新しいタイプの原動機」を紹介し、それを第二、第三著者がTRIZの観点から整理し、評価したものです。その発明は、「非線形のねじの形のロータ2本を噛み合わせた、新しい概念の原動機」というのが内容です。通常のエンジンはピストンの往復運動を作り出しますが、これはタービンと同じように、最初から回転力を作ります。電気は使いません。またこの原動機の概念の一部を実現することによって、ボンプやスクリュを実現できます。実際に著者らは新しいタイプの船のプロペラ (推進機、スクリュ) を試作し、実験して成功しています。この基本発明の適用範囲は、エンジン、ディーゼルエンジン、ロータリエンジン、ガスタービン、ターボジェット、電気モータ、ポンプ、コンプレッサ、真空ボンプ、プロペラ、スクリュ、など非常に広範囲に及ぶものと考えられています。ともかく、一読では理解しがたい、信じがたいでしょう。それなら、3回じっくり読んでごらんになるとよいかもしれません。ともかく、船のスクャリュとしては3年前に実験ずみの技術です。ETRIA 参加報告で紹介した。和訳論文を、HTML
と PDF
で掲載。英文ページ
と英文論文のPDF
を掲載した。]
TRIZ紹介: 連載(20): 「技術革新のための創造的問題解決技法!! TRIZ 第20回 TRIZの基本概念(6) 矛盾とその解決」
中川 徹 (大阪学院大学)、"InterLab", 2007年 8月号 (No. 106), pp. 31-34。 (掲載: 2007. 8.17)
[長期連載の第20回。TRIZの基本的な考え方(思想)を逐次解説中。今回の矛盾とその解決は、TRIZの核心であり、技術革新のために技術の壁を破る核心のテーマである。(1) 技術的矛盾と「矛盾マトリックス」の方法 [トレードオフと最適化、矛盾マトリックスによる解決、矛盾マトリックス法の本質]、(2) 「物理的矛盾」とその解決 [「物理的矛盾」の位置づけ、物理的矛盾の解決: 分離原理、節水型水洗トイレの事例、弁証法、物理的矛盾の導き方、分離原理での分離条件の拡張、解決策組合せ法の考え方、矛盾を定式化しない矛盾解決法]。HTMLページ
、およびPDFファイル(270 KB)
。]
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USIT紹介: 連載(1): 「USIT入門: 創造的な問題解決のやさしい方法、 第1回 USITとは何か?FAQ」
中川 徹 (大阪学院大学)、『機械設計』誌 (日刊工業新聞社刊), 2007年 8月号, pp. 56-63。 (掲載: 2007. 7.22)
[招かれて、USIT入門の新しい連載を開始しました。いままで (例えば、『InterLab』誌のTRIZ連載のように) TRIZの全体を紹介しつつ、その中でUSITについて述べることが多かったのですが、この新しい連載では (TRIZへの言及を最小限にして) USITについてすっきりとまとめて説明します。全5回の計画です。第1回は、USITについて全体的なことを、一問一答の形式で説明しており、次の構成です。(1) はじめに、(2) USITとは: その成立過程、(3) USITの情報源と教科書、 (4) USITのモチーフと特徴、 (5) USITによる解決のプロセス、 (6) USITの実践法、 (7) USITの普及状況と意義。どうぞご期待ください。HTML形式だけで掲載します。]
TRIZ教材: イラスト教材連載(15) (完): 「階層化TRIZアルゴリズム」
。(詳細版)「J. 解決策を実現する」
、「M. 付録 システムの進化」
、 「N. 付録 雑」
Larry Ball (米国、Honeywell社) 著、高原利生( ) ・ 中川 徹 (大阪学院大学) 訳 (掲載: 2007. 7.22)
[イラストと事例をふんだんに使って分かりやすく説明する Larry BallのTRIZ教材。J章では、得られた解決策をさらに洗練し、プロトタイプを作り、組合せを考え、特許を申請し、公開テストをし、発明を売り込むまでを、懇切に記述している。M章はシステムの進化の段階、法則、ラインなど、(Ideation社流の記述)。N章には、カルチャ変化の必要の標語を並べている。--今回で、Larry Ball のイラスト教材 全約160ページの翻訳を完成した。ちょうど丸2年間を要した。TRIZシンポジウムでのLarry Ballの基調講演を聴く土台として学習下さい。--本として出版することを今後検討する予定です。]
TRIZ紹介: 連載(19): 「技術革新のための創造的問題解決技法!! TRIZ 第19回 TRIZの基本概念(5) リソース(資源)とその活用」
中川 徹 (大阪学院大学)、"InterLab", 2007年 7月号 (No. 105), pp. 39-42。 (掲載: 2007. 7.22)
[長期連載の第19回。TRIZの基本的な考え方(思想)を逐次解説中。(1) TRIZでいう「リソース」とは[日常用語の「リソース (資源)、TRIZの「リソース」の定義]、(2) さまざまな「リソース」の導入 [TRIZで「リソース」を考える目的、さまざまな「リソース」、「進化のポテンシャル」というリソースの考え方]、(3) 「リソースを導入し、削減せよ」[「理想性」から来る削減要求、「導入」と「削減」の両立]、(4) 導入と削減の両立の方法 [トリミング、「空孔」(Void、無)の導入、ASITの「閉世界」の考え方、使っていないもの/廃棄物を使う、害を益に変える、進化のトレンドを使う] 。HTMLページ
、およびPDFファイル(264 KB)
。]
TRIZフォーラム (学会参加報告(17)): 「 TRIZCON2007: Altshuller Institute 第9回TRIZ国際会議、2007年 4月23日〜 25日、ルイビル、ケンタッキー、米国」 (概要和文)
(詳細英文)
(2007. 7. 3)
中川 徹 (大阪学院大学) 、2007年 7月 2日。 (掲載: 2007. 7. 3)
[参加約 70名、論文集掲載の論文22編 (他にチュートリアル 1日)。発表された論文の全件をレビューして英文で報告した (和文は概要のみ)。基調講演でロシアのAlla Nesterenkoを招いて、小学校〜高校レベルでのTRIZを基礎とする創造性教育について話あり、米国で同様のプロジェクトを起そうという動きがある。TRIZ方法論の拡張では、Hyman Duan ら(中国)およびSergen Malkin ら (米国) のTRIZをやさしく構成し直したソフトツール開発の動きが注目される。TRIZの技術適用事例に優れた発表があった。Gunter Ladewige ら (カナダ) は、TRIZを指針に用いて、厚さ1ミクロンの絶縁被覆したワイヤによる半導体ワイヤボンディング法 (Microbonds) を開発した。稠密で自由なワイヤボンディングが可能で大きな波及効果が期待される。Tzu-Chang Chen (台湾) による特許評価法は、従来のIP分野の手法にTRIZの観点を入れて非常に有効である。全体として、米国でのユーザ企業の適用、大学での (教育でなく) 研究などの発表がほとんどなく、この数年の低調さが悪化していることが残念。アジア諸国にはTRIZが広がっている。]
TRIZ論文: 事例: 「TRIZは情報通信技術(IT)における大規模なシフトを予見する」
(2007. 7. 3)
Filip Verhaeghe (Self-Star Corporation、ベルギー)、ETRIA 'TRIZ Future 2006' 国際会議、2006年10月 9日〜11日、コルトレイク、ベルギー。和訳: 石野慈雨、中川 徹 (大阪学院大学)、 2007年 6月22日(掲載: 2007. 7. 3)
[この論文は、情報通信技術分野 (IT) における最近の大きな流れを捉え、それがTRIZの発明原理や進化のトレンドで示されている方向であることを主張している。ハードを買い、ソフトを買って、自社で各種ビジネス情報処理を行うという従来法 (オンプレミスIT) に対して、サプライヤがサーバを運用し、ユーザ企業は簡便なPC とブラウザを使って利用し、ビジネス情報もサーバ側に送って処理をする方法 (オンデマンド法) が台頭しており、今後それに大きなシフトを起すと考える。例えば、検索のGoogle、顧客関係管理のSalesforce.com がその代表。著者自身はビジネス・インテリジェンスの分野でこのオンデマンドを実現しようと考え、開発している。--IT分野にTRIZが大きな指針を与えることを示した貴重な論文。和訳論文を、HTMLと PDF
で掲載。英文ページ
と英文論文のPDF
を掲載した。]
TRIZ/USIT論文: TRIZシンポジウム2006論文: 「構造化された問題解決方法論(ASIT、TRIZ、USIT その他) を基礎づける 一つの簡単な理論」
(2007. 6.24)
Ed Sickafus (Ntelleck, LLC., 米国)、日本TRIZ協議会主催 第2回TRIZシンポジウム、基調講演、2006年 8月31日〜9月2日、パナヒルズ大阪 (大阪府吹田市)。和訳: 川面恵司 (元 芝浦工業大学)、中川 徹 (大阪学院大学)、 2007年 6月17日(掲載: 2007. 6.24)
[この論文は、昨年のTRIZシンポジウムでの基調講演である。すでにシンポジウムの公式ページに英文の論文とスライド、およびスライド和訳が掲載してある。USIT開発者であるSickafus博士の最近の著作やNews Letterを理解するには、この基調講演が非常に重要な鍵になることが明確になった。そこで、今回、改めて論文を訳出した。問題解決において、構造化・理論化しているのは、意思疎通のためであり、われわれの天性の思考はもっと自由で直感的である。言葉や図によるメタファを用いて、潜在意識を刺激せよ。もっと自由に問題解決ができるようになる、と薦める。深い洞察を含んだ、新しい方向性を示す。重要な文献である。和訳論文を、HTMLと PDF
で掲載。英文ページ
も作った。]
TRIZ教材: イラスト教材連載(14): 「階層化TRIZアルゴリズム」
。(詳細版)「L.ノブの一覧表」
Larry Ball (米国、Honeywell社) 著、高原利生( ) ・ 中川 徹 (大阪学院大学) 訳 (掲載: 2007. 6.24)
[イラストと事例をふんだんに使って分かりやすく説明する Larry BallのTRIZ教材。「ノブ」というのは、構成要素(オブジェクト) や「場」がもつ「属性」(性質、特性) を表すLarry Ballの用語である。その「ノブ」には、空間や時間に関係するもの、物質の表面や内部に関係するもの、「場」に関係するもの、システムとしての特性 (信頼性など) に関係するもの、など多様である。そしてそれらの「ノブ」 (つまみ) を極端にまで回して、システム問題状況の変化を考えよという。] [あと残り12頁になりました。もう一息。]
TRIZ紹介: 連載(18): 「技術革新のための創造的問題解決技法!! TRIZ 第18回 TRIZの基本概念(4) 理想性とその向上」
中川 徹 (大阪学院大学)、"InterLab", 2007年 6月号 (No. 104), pp. 31-34。 (掲載: 2007. 6.24)
[長期連載の第18回。TRIZの基本的な考え方(思想)を逐次解説中。(1) TRIZにおける「理想性」の考え方 [「理想性」を考える必要性、古典的TRIZにおける「理想性」の理解、最近のTRIZにおける理想性の理解、「究極の理想解」(IFR)]、(2) 理想性の向上と進化のSカーブ [進化のSカーブ、Sカーブと発明・ビジネスの焦点]、(3) 理想性をイメージする思考法 [理想をイメージする意義、理想の結果をイメージする、TRIZの「ひとりでに」の理想、「セルフ-X」特許群] 。HTMLページ
、およびPDFファイル(300 KB)
。]
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TRIZ論文: 事例: 「TRIZ活用事例 − 造船における船体腐食防止のための新しいコンセプトの開発」
(2007. 5.23)
Jan. R. Weitzenbock and Stefan Marion (Det Norske Veritas, ノルウェイ)、ETRIA 'TRIZ Future 2006' 国際会議、2006年10月 9日〜11日、コルトレイク、ベルギー。和訳: 長谷川陽一 (富士フイルム)、中川 徹 (大阪学院大学)、 2007年 5月22日(掲載: 2007. 5.23)
[この論文は船体の腐食防止という古くからの大きな問題にTRIZを適用し、きちんとした分析をして、明確な解決の方向を打ち出したものである。その方法はDarrell Mann の教科書をベースにしている。問題定義、機能属性分析、究極の理想解を使って分析し、ついで、技術進化のトレンドと知識ベースを用いて解決の方向を考察し、それをロードマップとして表現している。各段階で得た結果をきちんと記述しているので大いに参考になる。造船業界の一つの中心的な課題について、他分野の技術も参考にして、大きな方向づけをしていることが大変参考になる。和訳論文を、HTMLと PDF
で掲載。英文ページ
と英文論文のPDF
を掲載した。]
TRIZ教材: イラスト教材連載(13): 「階層化TRIZアルゴリズム」
。(詳細版)「I.得られた矛盾を解決する」(後半)
Larry Ball (米国、Honeywell社) 著、高原利生( ) ・ 中川 徹 (大阪学院大学) 訳 (掲載: 2007. 5.23)
[イラストと事例をふんだんに使って分かりやすく説明する Larry BallのTRIZ教材。矛盾を解決するための分離原理を、新たに拡張して説明している。一つ一つの事例かわかりやすい。]
TRIZ論文: 「Classes of 'Creative Problem Solving Thinking' -- Experiences at Osaka Gakuin University --」
中川 徹 (大阪学院大学)、TRIZCON2007 国際会議発表、2007年4月23日〜25日、ルイビル、米国。(掲載: 2007. 5. 6)
[前に和文で発表した報告「「創造的な問題解決の思考法」の教育実践」の主要部を、英文にしてTRIZCONで発表した。特に、2年次での1学期間の講義、3年次でのゼミ、および4年次での卒業研究ゼミを説明し、卒業研究の成果などをまとめて紹介した。HTMLのページ
、論文のPDF (214KB)
、および発表スライドのPDF (639KB)
]
TRIZ教材: イラスト教材連載(12): 「階層化TRIZアルゴリズム」
。(詳細版)「I.得られた矛盾を解決する」(前半)
Larry Ball (米国、Honeywell社) 著、高原利生( ) ・ 中川 徹 (大阪学院大学) 訳 (掲載: 2007. 5. 6)
[イラストと事例をふんだんに使って分かりやすく説明する Larry BallのTRIZ教材。Larry Ball は、伝統的TRIZの「技術的矛盾」と「物理的矛盾」とを総合して「(完全な)矛盾」という記述を薦め、その解決のためのロジックを明瞭なフローチャートで示している。分離原理のロジックが、多数の発明原理とその事例を交えて説明されている。この章は本教材のハイライトである。なお、補足資料のページを作った。]
TRIZ紹介: 連載(17): 「技術革新のための創造的問題解決技法!! TRIZ 第17回 TRIZの基本概念(3) 「場」:力、相互作用、場、エネルギを包括した概念」
中川 徹 (大阪学院大学)、"InterLab", 2007年 5月号 (No. 103), pp. 37-40。 (掲載: 2007. 5. 6)
[長期連載の第17回。TRIZの基本的な考え方(思想)を逐次解説中。(1) TRIZの「場」の概念 [物理学の「場」の概念、TRIZにおける「場」の用語、TRIZにおける「場」のさまざま、TRIZでの「場の階層」の概念]、(2) TRIZの「場」の概念の活用、(3) TRIZの「物質-場モデル」とその理解 [アルトシュラーの「物質-場モデル」、機能による解釈、「物質-場モデル」のねらい、機能の概念とTRIZ] 。HTMLページ
、およびPDFファイル(307 KB)
。]
協力依頼: 「To Do List for TRIZ」のページを更新
中川 徹、2007年 5月 5日。(掲載: 2007. 5. 6)
[本ホームページが読者の皆さんに役立つように、参考文献とリンク集の更新、重要論文の和訳などにご協力いただける方を募っております。1年ぶりにこのページを更新し、昨年秋のETRIA国際会議での重要論文などを記載しました。よろしくお願いします。]
TRIZフォーラム: MPUF の 「USIT/TRIZ研究会」 の発足について
中川 徹、2007年 4月 3日。(掲載: 2007. 4. 5)
[MPUFは、プロジェクト管理に関わる諸技法について、その普及と相互研鑽を目的とするネットワーク型会員組織 (無料登録)です。その中の研究会 (既存 17件) の一つとして、標記研究会を発足させます。MPUF事務局の要請に応じて、中川と三原祐治氏が発起人・幹事となりました。趣意書と補足説明を掲載します。]
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TRIZ論文: 分野事例: 「半導体デバイスとその製造時における静電気放電対策にTRIZを適用する」
(2007. 4.15)
Teong-San Yeoh (Intel Technologies, Malaysia)、TRIZCON2006 国際会議発表、2006年4月30日〜5月2日、ミルウォーキー、米国。和訳: 市川旦典 (新電元工業株式会社)、中川 徹 (大阪学院大学)、 2007年4月 2日(掲載: 2007. 4. 5)
[半導体デバイスが微細化するにつれて、静電気放電による損傷の危険度がますます大きくなっている。デバイスそのものに組み込むべき静電気放電対策、および製造・ハンドリング時に行うべき静電気放電対策について、現在の技術知識をTRIZの眼でレビューして、TRIZの発明原理の言葉で説明した。一つの技術分野をTRIZできちんと理解するやり方を示しており、その有用性、適用可能性がよく分かる。今後さまざまな分野 (工学、農学、医学、ソフト開発、ビジネス分野など) に適用できる一つのモデル。和訳論文を、HTMLと PDF
で掲載。
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(2007. 4.15)]
TRIZ紹介: 連載(16): 「技術革新のための創造的問題解決技法!! TRIZ 第16回 TRIZの基本概念(2) システムとは: 問題の体系と技術システムの概念」
中川 徹 (大阪学院大学)、"InterLab", 2007年 4月号 (No. 102), pp. 31-34。 (掲載: 2007. 4. 5)
[長期連載の第16回。TRIZの基本的な考え方(思想)を逐次解説中。(1) 「システム」という言葉 [辞書に見る「システム」、「システム」のもつ性質]、(2) 問題を体系として捉える、(3) 「技術システム」の概念 [システムの階層性、システムの構成要素の捉え方、技術システムの完全性の法則、道具から自動機械への進化、「最小問題」の捉え方、技術システムの完全性に関連する補助原理、9画面法(システムオペレータ)]。HTMLページ
、およびPDFファイル(269 KB)
。]
問題解決事例 (VE): 「JR大阪駅改良工事における移動式券売機室の開発」
片山 孝治(JR西日本)、第38回VE関西大会、2007年 2月16日、大阪国際交流センター(大阪市天王寺区)(掲載: 2007. 4. 5)
[大阪駅の大規模改良工事で、券売機室を数次に渡って移設する必要にせまられた。従来法では仮囲いなどで40日間コンコースが狭くなり多大の不便がある。これを、1晩だけで移設する方法を作り、実施した。参考になるのは、問題点を階層的に整理し、それを課題(目標) 表現に変換し、解決策の体系を創り出すこと。VEの方法であるというが、TRIZ/USITでも大いに使えばよい。すばらしい事例。論文をPDFで掲載。]
TRIZ教材: イラスト教材連載(11): 「階層化TRIZアルゴリズム」
。(詳細版)「F.何が主たる問題か?」
「G.何が問題を起こす原因か?」
「H.問題を解決するためにオブジェクトのノブを回せ」
Larry Ball (米国、Honeywell社) 著、高原利生( ) ・ 中川 徹 (大阪学院大学) 訳 (掲載: 2007. 4. 5)
[イラストと事例をふんだんに使って分かりやすく説明する Larry BallのTRIZ教材。「詳細版」の掲載を進めている。今年の第3回TRIZシンポジウムで、著者Larry Ballが基調講演をしてくれることになった。]
紹介: 『学生による学生のためのTRIZホームページ』の更新紹介
(掲載: 2007. 3.19)
ホームページ作成: 伊藤智之、新津雅史、西岡昌俊、藤田 新、横田新吾 (大阪学院大学情報学部生)、更新公開 2007年 3月19日。
紹介: 中 川 徹 (大阪学院大学)、2006年 3月19日。
この3月に卒業する5人の学生たちの、卒業研究概要などを掲載しました。身近な問題にTRIZ/USITを活用しています。「コードなどを絡まなくする方法」を体系化した試み。「電車内で周りに迷惑にならないように携帯電話を使う方法」と「オートロックドアで不審者を入れなくする方法」では、技術だけでなく、人や社会の問題にTRIZ/USITを適用することを試みました。
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案内: 中川の活動カレンダーを更新
(掲載: 2007. 3. 1)
4月12日(木)-13日(金): USIT 2日間実践活用トレーニング、MPUF主催、(会員) 公募制、代田橋・東京。
4月23日(月)〜25日(水): TRIZCON2007。Louisville, Kentuckey, USA。中川発表予定。
TRIZ紹介: 連載(15): 「技術革新のための創造的問題解決技法!! TRIZ 第15回 TRIZの基本概念(1) TRIZのエッセンス: 50語による表現」
中川 徹 (大阪学院大学)、"InterLab", 2007年 3月号 (No. 101), pp. 45-48。 (掲載: 2007. 3. 1)
[長期連載の第15回。TRIZの基本的な考え方(思想)のエッセンスを英文50語で表現した (2001年、中川)。(1) 50語で表現したTRIZのエッセンス [50語で表現するに至るまで、50語でのTRIZのエッセンス]、(2) TRIZによる認識 [TRIZのエッセンスは技術認識、「技術システムが進化する」という認識、進化は「理想性の増大」に向かう、「矛盾の克服」が進化の一歩、資源の導入を最小限に]、(3) 創造的な問題解決の思考法 [TRIZは創造的な問題解決の思考法を提供する、弁証法的な思考法、問題を「システム」として理解する、「理想解」を最初にイメージする、「矛盾を解決する」思考法]。HTMLページ
、およびPDFファイル(262 KB)
。]
TRIZ教材: イラスト教材連載(10): 「階層化TRIZアルゴリズム」
。(詳細版)「K. 付録. 機能を理想化する (全)」
Larry Ball (米国、Honeywell社) 著、高原利生( ) ・ 中川 徹 (大阪学院大学) 訳 (掲載: 2007. 3. 1)
[イラストと事例をふんだんに使って分かりやすく説明する Larry BallのTRIZ教材。「詳細版」の掲載を進めている。K章は付録になっているが、B〜E章から随時参照すべき内容になっており、TRIZの発明標準解の記述に対応する。前回掲載の有用機能に対する理想化に追加して、有害機能の理想化、および検知・測定機能に対する理想化の部分を訳して、掲載しなおした。]
講演スライド: 「TRIZを使った創造的問題解決の勘所」
中川 徹 (大阪学院大学)、日経ものづくり『革新のための7つの手法』発行記念セミナー 第2回 「QFD/TRIZ/タグチメソッドの勘所」、2006年12月16日、東京コンファレンスセンター・品川 (掲載: 2007. 3. 1)
[月刊誌『日経ものづくり』に 2004年4月〜2006年7月の間、「なるほどtheメソッド」欄に連載された7つの手法に関する解説が、単行本としてまとめて出版された。その出版記念の講演会。これらの経過と参考記事のリンクを編集ノートとしてまとめた。また、講演のスライドをPDFで掲載した。TRIZの勘所を 5つにまとめて述べた。]
TRIZシンポ発表スライド: 「松下電工におけるUSITの推進活動」
辻 公志・橋爪二郎(松下電工)、日本TRIZ協議会主催 「第2回TRIZシンポジウム」, 2006年 8月31日- 9月 2日, パナヒルズ大阪 (大阪府・吹田市) (掲載: 2007. 3. 1)
[中川を講師とした2日間USITトレーニングを3回試行したのちに、著者たち自身が講師になり社内での2日間USITワークショップを実践してきた。機構系 (6件)、電気・システム系(5件)、化学・生体系(3件)で合計14テーマを実践した結果をアンケートで示している。5人程度の技術者のグループをUSITプロセスてリードし、2日間で平均27件のアイデアを創出した。参加者の92%がこの手法を他の人たちに薦めると評価し、着実な実践法を確立したといえる。中川の「TRIZシンポジウムのPersonal Report」での記述を和訳して紹介とし、和文スライドと英文紹介スライド
をPDFで掲載した。]
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TRIZ教材: イラスト教材連載(9): 「階層化TRIZアルゴリズム」
。(詳細版)「E. システムを単純化する (究極の理想解) 」
、「K. 付録. 機能を理想化する (その1) 」
Larry Ball (米国、Honeywell社) 著、高原利生( ) ・ 中川 徹 (大阪学院大学) 訳 (掲載: 2007. 2.15) (追加掲載: 2007. 3. 1)
[イラストと事例をふんだんに使って分かりやすく説明する Larry BallのTRIZ教材。「詳細版」の掲載を進めている。E章までで、いま考えているシステムの機能、物理現象、オブジェクトを明確にして、それらをもう一度再考し理想化する手順を説明している。K章は付録になっているが、B〜E章から随時参照すべき内容になっており、TRIZの発明標準解の記述に対応する。今回はまず有用機能に対する理想化の考察を述べている。有害機能および検知・測定機能に対する理想化は次回に掲載する予定。(追加掲載ずみ: 2007. 3. 1)]
TRIZ紹介: 連載(14): 「技術革新のための創造的問題解決技法!! TRIZ 第14回 TRIZ/USITの導入・適用・推進のしかた (1) マネジャのための勘どころ」
中川 徹 (大阪学院大学)、"InterLab", 2007年 2月号 (No. 100), pp. 47-50。 (掲載: 2007. 2.15)
[長期連載の第14回。マネジャのためのTRIZ/USITの導入・適用・推進の勘どころを記述した。(1) 転換期にあるTRIZの普及状況、(2) TRIZを何に使うのか? [TRIZを何に使うのか?、TRIZを使わない種類の問題、TRIZ/USITの適用分野]、(3) TRIZを使った効用の事例 [ビジネス的な効用の事例、TRIZが技術者の創造性を向上させたことの実証例]、(4) TRIZ/USITの導入の方法 [TRIZの導入の具体的な方法、導入・普及の壁を突破するとき、トップダウンの役割、突破のためのポイント] 。HTMLページ
、およびPDFファイル(331 KB)
。]
TRIZ教材: イラスト教材連載(8): 「階層化TRIZアルゴリズム」
。(詳細版)「B. システム機能を明確にする」
、「C. 物理現象を特定する」
、「D. システムオブジェクトを特定する」
Larry Ball (米国、Honeywell社) 著、高原利生( ) ・ 中川 徹 (大阪学院大学) 訳 (掲載: 2007. 1.22)
[イラストと事例をふんだんに使って分かりやすく説明する Larry BallのTRIZ教材。「詳細版」の掲載を開始し、B章 6頁、C章 3頁、D章 3頁 をまとめて掲載した。]
TRIZ/USIT論文: 教育実践: 「「創造的な問題解決の思考法」の教育実践」
中川 徹 (大阪学院大学)、2006年11月27日、大阪学院大学『人文自然論叢』掲載予定 (2007年 3月)、 (掲載: 2007. 1.11)
[私の大阪学院大学情報学部での教育活動のほぼ全体 (特に、創造性教育に関する部分) を記述したもの。学生たちに、自分の身近な問題、技術的な問題について、創造的に考え、問題解決をする考え方を身につけさせるように教育し、また、自分の考えをきちんと話し、レポートなどの文書に書き、プレゼンテーションを行うなどの訓練をしている。(a) 1年次のゼミナールでの発表と実務文書の書き方の訓練、レポート(論文) の書き方の教育、(b) 情報科学の専門科目における自由課題のプログラミング、およびソフトウェア計画・設計のグループ演習、(c) 2年次後期の、技術革新の技法TRIZ/USITを導入した「創造的問題解決の方法論」についての一学期間の講義、(d) 「創造的問題解決の思考法」を主題とする3年次ゼミナールでの共同演習および4年次での卒業研究、など。その教育内容とやり方を詳しく述べ、学生たちの適用事例の一端を紹介する。HTMLページと PDFファイル (391KB)
で掲載。]
TRIZ教材: イラスト教材連載(7): 「階層化TRIZアルゴリズム」
。(詳細版)「A. 市場を発見する」
Larry Ball (米国、Honeywell社) 著、高原利生( ) ・ 中川 徹 (大阪学院大学) 訳 (掲載: 2007. 1. 7)
[イラストと事例をふんだんに使って分かりやすく説明する Larry BallのTRIZ教材。いよいよ「詳細版」の掲載を開始した。各章について、導入部で説明し、「簡易版」の図で概要だけを記述したことの内容を、「詳細版」では懇切丁寧に説明している。全体構成がユニークであるだけでなく、個別の説明においても、示唆に富むことが多い。ぜひ学習されたい。PDFファイル (316KB)で掲載。]
TRIZ紹介: 連載(13): 「技術革新のための創造的問題解決技法!! TRIZ 第13回 TRIZ/USITのやさしい適用事例(3)ホッチキスの針をむしゃげなくする方法」
中川 徹 (大阪学院大学)、"InterLab", 2007年 1月号 (No. 99), pp. 31-34。 (掲載: 2007. 1. 7)
[長期連載の第13回。2年目に入った。やさしい適用事例で問題解決の一部始終を説明する。(1) ホッチキスの針がむしゃげる問題: 初期の問題設定 [問題の設定、観察と原因の考察、アームのガタに関する考察]、(2) 違うところに根本原因が [意外な事実を観察、メカニズムの考察から根本原因へ、解決策の基本方向と矛盾の壁]、(3) TRIZ/USITによる解決策の着想 [アルトシュラーの賢い小人たちによるモデリング (SLP法)、ホッチキスの針を支える小人たち、小人のアイデアを技術で解釈する]、(4) 解決策のコンセプトを組み立てる [基本的なしくみを考える、コンセプトを生かす設計をする] ]。HTMLページ
、およびPDFファイル(311KB)
。]
TRIZフォーラム (学会参加報告 (16)): 「ETRIA国際会議 "TRIZ Future 2006"参加報告 (2006年10月9日〜11日、コルトレイク、ベルギー」(概要和文)
(詳細英文)
中川 徹 (大阪学院大学) 、2006年12月31日。 (掲載: 2007. 1. 7)
[参加約120名 (他に並行開催のFlemish品質学会に約80名参加)、論文集掲載の論文50編。発表された論文の全件をレビューして英文で報告した (和文は概要のみ)。TRIZを西側での科学的体系 (特に、設計工学) の中に位置づけようとする [主としてETRIA指導者たちの] 試みあり、Stephen Lu教授の基調報告に注目。TRIZの方法論の面では、Aleksey Pinyayev (米)、Simon Dewulf (ベルギー)などがおもしろい。事例としては、チェコで発明された"全く新しい形式のエンジン"が驚くべきもの。非線形スクリューを組合せ、「内燃機関 (エンジン)、ロータリエンジン、ターボジェットのどれでもない、新しいもの」を創り出している。最も簡単な応用として船舶用スクリューを実現し、デモした。TRIZの専門家たちが協力し、拡張しようとしている。国際会議の報告を通じて、世界でのTRIZの理解と普及状況が把握できる。]
TRIZフォーラム (読者の者): 「A Note on The 2nd TRIZ Symposium in Japan, 2006」
Ed Sickafus (Ntelleck、米)、USIT News Letter、 No. 68、2006年12月24日。 (掲載: 2007. 1. 7)
[第2回TRIZシンポジウムで基調講演をしたSickafus博士の、シンポジウム参加報告。同博士のメールマガジンに掲載されたもの。USIT開発者として、日本でのUSITの進捗についての感想。シンポジウムの運営についての感想など。英文ページのみ。]
TRIZシンポ発表スライド: 「『学生による学生のための TRIZホームページ』 〜身近な問題解決で学ぶTRIZ/USITの理解〜」
肥田真幸、大森瑞生、下田 翼、林 尚也、中川 徹 (大阪学院大学)、日本TRIZ協議会主催 「第2回TRIZシンポジウム」, 2006年 8月31日- 9月 2日, パナヒルズ大阪 (大阪府・吹田市) (掲載: 2007. 1. 7)
[2006年3月に大阪学院大学情報学部の中川のゼミを卒業した4人の学生たちによる発表である。学部での卒業研究の成果をまとめて事例とし、また、彼らがゼミでTRIZ/USITを学んで何を得たと思うかを話し合ってまとめている。これらを『学生による学生のためのTRIZホームページ』として2006年3月に公表している。学部教育の実践結果を、学生たち自身が発表している点が興味深い。中川の「TRIZシンポジウムのPersonal Report」での記述を和訳して紹介とし、和文スライド
、英文スライド
をそれぞれPDFで掲載した。]
TRIZシンポ発表論文・スライド: 「9画面法へのFDMSサイクルの導入による技術予測とその評価」
深津邦夫(東芝ソシオシステムズ)、日本TRIZ協議会主催 「第2回TRIZシンポジウム」, 2006年 8月31日- 9月 2日, パナヒルズ大阪 (大阪府・吹田市) (掲載: 2007. 1. 7)
[著者は長年、紙やカードの操作を伴う社会的システムの開発に従事してきた。本論文では進化のS字カーブの4段階を、機能実現(F)、差別化(D)、多機能化(M)、標準化(S)と特徴づけ、FDMSサイクルと呼んだ。さらに、銀行ATMシステムの進化を、そのサブシステムである通帳プリンタモジュールの進化、さらにサブシステムである紙めくり機能の進化と関連づけて示した。その結果、「サブシステムの機能実現が、システムに対してFDMSサイクルの次の段階に進むことを促す」ことを見出した。中川の「TRIZシンポジウムのPersonal Report」での記述を和訳して紹介とし、和文論文
、和文スライド
、英文スライド
をそれぞれPDFで掲載した。]
2006年 掲載
案内: 中川の活動カレンダーを更新
(掲載: 2006.12.23)
1月26日(金): 北九州市立大学 技術経営(MOT)セミナー。「製造・開発現場の問題解決技法」: 村田朋美、前古護、中川徹。
2月 7日(木)〜8日(金): USIT 2日間実践活用トレーニング。IDEA社主催、講師: 中川 徹。東京八重洲ホール、公募制。
2月16日(金): 日本VE協会 第38回VE関西大会 (大阪市)。中川講演: 「USIT〜やさしいTRIZ」、辻 (松下電工)講演: 「USIT推進」、他
4月23日(月)〜25日(水): TRIZCON2007。Louisville, Kentuckey, USA。中川発表予定。
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TRIZシンポ発表スライド: 「「現象−属性分析」の「額縁掛け問題」への適用トライアル:USITにおける進め方の工夫」
古謝 秀明 (富士写真フイルム (株))、日本TRIZ協議会主催 「第2回TRIZシンポジウム」, 2006年 8月31日- 9月 2日, パナヒルズ大阪 (大阪府・吹田市) (掲載: 2006. 12.23)
[6年間USITの実践・普及に携わってきた著者が、技術的な問題のメカニズムを考察する過程を詳しく検討し、提案している。望ましくない効果を起こす現象を、そのサブプロセスにまで分解して考察する。それによって根本原因を明確にでき、解決策に一層近づきやすくなる。中川の「TRIZシンポジウムのPersonal Report」での記述を和訳して紹介とし、和文のスライド
、英文のスライド2枚
をそれぞれPDFで掲載した。]
TRIZシンポ発表スライド: 「TRIZを使ってビジネス英語学習におけるパラダイムを変える」
Padma Rajeswari Tata and Manoj Kumar Jaiswal (Infosys Technologies Limited, インド)、日本TRIZ協議会主催 「第2回TRIZシンポジウム」, 2006年 8月31日- 9月 2日, パナヒルズ大阪 (大阪府・吹田市) (掲載: 2006. 12.23)
[第2回TRIZシンポジウムの中で唯一、非技術分野にTRIZを適用した事例。Darrell Mann のビジネス分野へのTRIZ適用法を素直に適用して、短期間ですばらしい実績を挙げた。従来のビジネス英語学習がなぜ効率的でないかの回答を集め、その認識マップを作り、矛盾点を明確にして、解決策を作った。履修の前後にテストをし、座学と自習その他を組み合わせた柔軟性のあるコースを作った。実際的でよく分かる適用法である。中川の「TRIZシンポジウムのPersonal Report」での記述を和訳して紹介とし、和文のスライド (訳: 正木敏明 (日東電工))
、英文のスライド
、および英文の論文
をそれぞれPDFで掲載した。]
TRIZ紹介: 連載(12): 「技術革新のための創造的問題解決技法!! TRIZ 第12回 知識ベースを活用するTRIZ (6) 問題に応じた発明原理を知る「矛盾マトリックス」」
中川 徹 (大阪学院大学)、"InterLab", 2006年12月号 (No. 98), pp. 32-35。 (掲載: 2006. 11.29)
[長期連載の第12回。アルトシュラーが創った「矛盾マトリックス」の考え方を説明し、最新の米国特許をベースに内容が刷新されたMannらの新版Matrix 2003 を解説する。(1) はじめに: 「問題のタイプ」の考え方 [「問題のタイプ」の種々の考え方、アルトシュラーの問題分類法]、(2)アルトシュラーの矛盾マトリックス: 構成法と使い方 [アルトシュラーによる作成法、矛盾マトリックスの使い方、使い方の実際的な注意、矛盾マトリックスの評価の歴史]、(3) 新版 Matrix 2003 [Matrix 2003の作成、Matrix 2003のパラメータ、問題から発明原理へよりやさしく、Matrix2003の有効性の検証、ソフト開発と非技術領域のための矛盾マトリックス]。HTMLページ、およびPDFファイル(277KB)
。]
TRIZシンポ発表スライド: 「学生プロジェクト教育への CAE・実製作と連動した TRIZの応用」
石濱 正男 (神奈川工科大学)、日本TRIZ協議会主催 「第2回TRIZシンポジウム」, 2006年 8月31日- 9月 2日, パナヒルズ大阪 (大阪府・吹田市) (掲載: 2006. 11.29)
[同大学の自動車システム開発工学科で取り組んでいるPBL (プロジェクト教育) において、TRIZを導入した問題解決を行わせている。二つの適用事例を詳細に報告している。その一つは、「フォーミュラ SAE」 世界大会 (米国) に向けた学生たちのレーシングカー作りで、エンジンの吸気管の部分の改良の問題。矛盾マトリックスと発明原理を使って、鮮やかな解決策を作った。また、3D CADソフトや機械工作などの素養と合わせて、その解決策の実現可能性を学生自身が見通し、実際に作成していることがすばらしい。大学教育の中でTRIZが実問題解決に適用されてきている事例である。中川の「TRIZシンポジウムのPersonal Report」での記述を和訳して紹介とし、和文のスライド
、英文のスライド
、および英文の論文
をそれぞれPDFで掲載した。]
TRIZシンポ発表スライド: 「溶接レス・パイプ構造体を実現するジョイント構造」
横内 稔 (株式会社 タカノ)、日本TRIZ協議会主催 「第2回TRIZシンポジウム」, 2006年 8月31日- 9月 2日, パナヒルズ大阪 (大阪府・吹田市) (掲載: 2006. 11.29)
[長野県の従業員65人のメーカーが、自分たちのオリジナルな製品の開発を目指して作り上げたもの。何をつくるとよいだろうかのアイデア出しから始め、きちんとしたプロセスを踏んで、TRIZを使った問題解決を図っていった。そのプロセスが具体的に、丁寧に記述されている。TRIZで出した解決策の中の問題点をさらにTRIZで解決していく過程がすばらしい。第2回TRIZシンポジウムで最も好評だった適用事例である。中川の「TRIZシンポジウムのPersonal Report」での記述を和訳して紹介とし、和文のスライド
および英文のスライド
をPDFで掲載した。]
案内: 中川の活動カレンダーを更新
(掲載: 2006.11.1, 11.16)
11月17日: 日本機械学会 第16回設計工学・システム部門講演会 (名古屋): 先端技術フォーラム。中川: TRIZ講演 他。
11月26-27日: PSST 2006 (Problem-Solving Strategies & Techniques) 国際会議、(イラン、テヘラン)。中川: ビデオ録画講演。
12月18日: 日経ものづくり 『革新のための7つの手法』出版記念セミナー、第2回「QFD、TRIZ、タグチメソッドの勘所」、東京コンファレンスセンター・品川。中川: 「TRIZの勘所」、辻 (松下電工): 「USIT推進」、他。
学会報告: 「第2回TRIZシンポジウムの紹介」
中川 徹 (大阪学院大学)、2006年11月 4日。 (掲載: 2006.11. 8)
[8月31日- 9月 2日にパナヒルズ大阪 (吹田市) で開催しましたTRIZシンポジウムを、海外の人たちに紹介するために、「Personal Report」として英文で記述・掲載しました (和文ページは簡単な紹介と目次だけ)。このシンポジウムの目標と意義を説明し、基調講演、およびオーラルおよびポスターの全発表について、内容をレビューして紹介しています。今回は昨年の第1回に比べて国際的な面が大幅に改良されました。それは海外からの発表と参加の数が増大しただけでなく、日本からの発表が英文スライドとして同時投影され、この「Personal Report」も海外の人たちにとってずっと内容のあるものになっています。和訳する時間がなくて日本の読者にはすみませんが、英文で読んで下さい。なお、公的な報告は「日本TRIZ協議会」の公式ページに掲載しています。]
TRIZ紹介: 連載(11): 「技術革新のための創造的問題解決技法!! TRIZ 第11回 知識ベースを活用するTRIZ (5) 「40の発明の原理」の学び方と使い方」
中川 徹 (大阪学院大学)、"InterLab", 2006年11月号 (No. 97), pp. 48-51。 (掲載: 2006. 11. 1)
[長期連載の第11回。「40の発明原理」はアルトシュラーが特許から抽出した発明のエッセンス。TRIZの諸方法の中で最も親しまれている。(1) 発明原理を学ぶには [発明原理の参考文献、「40の発明原理」の一覧、発明原理の説明: サブ原理、発明原理の狭い理解と広い理解]、(2) 既存の発明のエッセンスを発明原理で理解する [発明のエッセンスを捉える、一つの分野の指導原理を知る、技術システムの発展方向を知る]、(3) 発明原理をヒントにする [発明原理の事例集を学ぶ、エッセンスを適切に適用する]、(4) TRIZの発明原理の諸分野への拡張 [諸分野の発明原理の適用事例集、新しい分野での発明原理の解釈、発明原理を追加していくべきか?] 。HTMLページ、およびPDFファイル(283KB)
。]
ETRIA国際会議発表論文とスライド: 「創造的問題解決の新しいパラダイム: USITの「6箱方式」」
中川 徹 (大阪学院大学)、ETRIA (欧州TRIZ協会) 主催 "TRIZ Future 2006" 国際会議、2006年10月 6日〜 8日、コルトレイク、ベルギー (掲載: 2006. 11. 1) (和訳スライド掲載: 2006.11.29)
[創造的問題解決の新しいパラダイムとして提唱している「6箱方式」の説明。前半は概念の説明、後半は「伝統的TRIZを用いた 4箱方式」と「USITを用いた 6箱方式」とを6つの観点から比較して、それらの基本的な考え方や実践の目標を論じている。英文の論文および英文のスライドを掲載。TRIZシンポジウムの発表と同時期に執筆し、対になっているもの。] [スライドを和訳して掲載: HTML
および PDF形式
]
TRIZシンポ発表スライド: 「創造的問題解決の新しいパラダイム(3) USITの「6箱方式」の使い方と意義」
中川 徹 (大阪学院大学)、日本TRIZ協議会主催 「第2回TRIZシンポジウム」, 2006年 8月31日- 9月 2日, パナヒルズ大阪 (大阪府・吹田市) (掲載: 2006. 11. 1)
[2年前から提唱している「6箱方式」を分かりやすく説明した。前半は概念の説明、後半は二つの適用事例を紹介した。「裁縫で短くなった糸を止める方法」と「忘れものを予防する方法」。和文のスライドおよび英文のスライド
を掲載している。なお、別掲のETRIA国際会議発表も参照されたい。]
TRIZ講演スライド: 「ハイテク企業における TRIZの推進と適用〜韓国サムソン電子を指導したTRIZエキスパートが語る〜」
Valery Krasnoslobodtsev (米国、TIC)、(株) アイデア 主催 『TRIZ特別公開講演会』、2006年 8月28日、東京・国際貿易センタービル (掲載: 2006. 11. 1)
[2001〜2004年にサムソン電子を指導して、顕著な実績を上げたValery Kraev 氏の講演スライド。「第1部: マネジメントのために」が特に興味深い。TRIZ普及の障害を取り除いた最良の鍵は、その企業の実地の問題にTRIZを適用して、3〜4ヶ月のうちに解決策をプロトタイプに仕上げ、TRIZの有効性を実証したことである。それがトップマネジメントを動かし、技術者たち、そしてシックスシグマの専門家たちを動かしたのだという。「第2部: エンジニアのために」では、ARIZに基づく方法を述べ、3件の具体事例を説明している。和訳スライド (中川訳) の全文は主催者アイデア社のホームページで公開 (本サイトでは概要紹介)、英文スライドのPDF を本サイトの英文ページ
に掲載した。
TRIZホームページ(TRIZ Home Page in Japan) の 満 8年の記念日にあたって (中川 徹) (2006.11. 1)
本ホームページを創設して満 8年になりました。TRIZの理解と普及のために, 非営利の立場で情報の公開による紹介・発信・交流を進めることを目的としております。ボランティアで開始し編集しておりますが, 個人のホームページではなく, 読者の皆さんの寄稿を掲載する公共のものに育てたいと願っております。昨年度から「日本TRIZ協議会の公式ホームページ」を本サイト内に掲載しております。また, 和文と英文の並行したページ作りに努力して, 日本と海外との協力関係を作っていこうとしております。この一年間のvisit数は、和文トップページが 31600余、英文トップページが5200余でした。読者の皆さんのTRIZの理解と導入に本ホームページを活用いただけますと幸いです。ご寄稿をお待 ちしております。
TRIZ紹介: 連載(10): 「技術革新のための創造的問題解決技法!! TRIZ 第10回 知識ベースを活用するTRIZ (4) 機能目標から実現手段を探すデータベース」
中川 徹 (大阪学院大学)、"InterLab", 2006年10月号 (No. 96), pp. 35-38。 (掲載: 2006. 10. 4)
[長期連載の第10回。技術開発においては、実現したい目標がまずあって、それからその実現手段を探すことが、非常にしばしば必要である。このためには、まずその目標を「機能」 (はたらき) の概念 (言葉) できちんと表現し、それを手がかりにして調べられる知識ベース (すなわち、機能データベース) を用いて、ヒントとするとよい。TRIZにはこのための知識やソフトツールが豊富に用意されている。(1) 同じ働きをするものからのヒント、(2) 機能の分類とデータベース [目標としての機能、IM社のTechOptimizerでの機能の分類とデータベース、Mannの教科書での機能の分類、CREAX社のFunction DB]、(3) 機能データベースの活用法 [目標機能が「分かっている」か?、機能データベースを活用した例]。HTMLページ、およびPDFファイル(313 KB)
。]
TRIZ シンポジウム 基調講演: 「WOIS (矛盾指向の技術革新戦略) による製品とプロセス開発を統合した技術革新」
Hansjuergen Linde、Gunther Herr (WOIS Institute Coburg, トイツ): 日本TRIZ協議会主催、第2回TRIZシンポジウム、2006年8月31日〜 9月2日、パナヒルズ大阪 (大阪府吹田市)、基調講演。日本TRIZ協議会公式ページに掲載 (2006.10. 2)
[1980年代半ば以来、TRIZを独自に体系づけ適用してきた。WOIS の中心テーマは、製品やプロセス開発において、過去から未来に渡る技術の進化の方向を考察した上で、戦略的な方向づけを見出し、その方向の実現を困難にしている矛盾の克服によって、「革新的な近道」を見出すことをねらう。コンサルティングの豊富な経験をもつ。]
和訳スライド (訳: 仲畑光蔵、林 利弘 (日立)) (14.6 MB、巨大要注意)、英文論文 (397KB)
、 英文スライド (14.6 MB 巨大要注意)
TRIZ シンポジウム 基調講演: 「構造化問題解決の諸方法論 (ASIT、TRIZ、USITなど) を基礎づけるやさしい理論」
Ed Sickafus (Ntelleck, 米国): 日本TRIZ協議会主催、第2回TRIZシンポジウム、2006年8月31日〜 9月2日、パナヒルズ大阪 (大阪府吹田市)、基調講演。日本TRIZ協議会公式ページに掲載 (2006.10. 2)
[USITの開発者。TRIZであれ、USITであれ、問題解決の方法論はいつも「構造化」することにより、やり方を明確にし、それを教えようとする。しかし、人間の頭脳はもっと自由で、意識的に考えるだけでなく、無意識において縦横無人に考えているのだから、その力をもっと活用しようと、Sickafusは論じる。意識は「論理」を使うが、無意識を刺激して活性かさせるのは「メタファ」 (隠喩) であり、それは図的なもの、概念的なもので刺激される。「構造化した論理」に縛られることなく、もっと自由な発想を生かして問題解決をするとよいのだ、とSickafusは説いている。日本で伝統を学ぶときに、「形から入って、形を出よ」というときの、心であろう。]
和訳スライド (訳: 三原祐治 (富士フイルム)) (515 KB)、 英文スライド (344 KB)
、英文論文 (77 KB)
TRIZ シンポジウム 特別講演: 「ブレイクスルー思考のすすめ 〜 物真似からの脱却 〜」
日比野省三 (中京大学): 日本TRIZ協議会主催、第2回TRIZシンポジウム、2006年8月31日〜 9月2日、パナヒルズ大阪 (大阪府吹田市)、基調講演。日本TRIZ協議会公式ページに掲載 (2006.10. 2)
[南カリフォルニア大学のG. ナドラー教授と共同で、『ブレイクスルー思考』を開発した著者の講演。ブレイクスルー思考の一つの特徴は、問題解決において、まず最初に「何を解決しようとしているのか?」、その目的を明確にし、さらにその上の目的を明確にせよという。目的を深め、広げることにより、ずっとよい解決策が得られると考える。また、「パパ・ママ理論」と呼んで強調しているのは、達成したい目標機能 (「パパ」) を明確にし、異分野からのヒント(「ママ」) を得て、新しいアイデアを創り出すとよいという。]
英文論文 (139 KB)![]()
TRIZ シンポジウム 特別講演: 「経営にTRIZを如何に活用すべきか?」
山口和也 (パナソニック コミュニケーションズ(株)): 日本TRIZ協議会主催、第2回TRIZシンポジウム、2006年8月31日〜 9月2日、パナヒルズ大阪 (大阪府吹田市)、基調講演。日本TRIZ協議会公式ページに掲載 (2006.10. 2)
[2001年以来、同社の技術開発に「科学的方法論」を導入するために、新しい部門を率いて、全社的活動を推進してきた。まず、田口メソッドを導入し、ついでTRIZ、それから品質機能展開を導入してきた。それぞれ社内コンサルタントができるメンバを多数養成し、製品開発・技術開発の実プロジェクトで適用・実践させている。それをさらに、「経営品質」の改善・推進に結びつけるのが現在の目標。これらの技法の位置づけと全社を動かす組織のしかたを、実践を通じて熱く語る。]
和文スライド (1.1 MB)、 英文スライド (1.3 MB)
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TRIZ紹介: 連載(9): 「技術革新のための創造的問題解決技法!! TRIZ 第9回 知識ベースを活用するTRIZ (3) 技術システムの進化のトレンドの知識ベース」
中川 徹 (大阪学院大学)、"InterLab", 2006年9月号 (No. 95), pp. 47-50。 (掲載: 2006. 9. 6)
[長期連載の第9回。TRIZが持つユニークな知識ベースとして、技術システムの進化の方向を技術分野を越えて示す「進化のトレンド」の知識ベースを説明する。学びやすく、かつ強力な知識を与える。(1) 技術システムの進化のトレンドの例、(2) 技術進化のトレンドの基盤 [進化のトレンドの概念と用語、技術システムの進化の概念、技術システムの進化のトレンドの体系]、(3) 技術システムの進化のトレンドの使い方 [進化のトレンドを学ぶ、進化のトレンドを適用して考える、「進化のポテンシャル」の利用、進化のトレンドを使う問題解決]。HTMLページ、およびPDFファイル(417 KB)
。]
TRIZ紹介: 連載(8): 「技術革新のための創造的問題解決技法!! TRIZ 第8回 知識ベースを活用するTRIZ (2) 科学技術原理 (Effects) のデータベースとその使い方」
中川 徹 (大阪学院大学)、"InterLab", 2006年8月号 (No. 94), pp. 48-51。 (掲載: 2006. 9. 6)
[長期連載の第8回。TRIZにおける知識ベースの基本をなすものとして、最初に科学技術の諸原理 (Effects) をまとめたデータベースについて説明する。(1) 科学技術の情報を集める諸方法 [専門分野ごとの知識の蓄積、文献検索による情報の収集、特許文献の検索、特許文献の人手による網羅分析、意味解析ツールによる自動分析]、 (2) 科学技術原理 (Effects) データベースの使い方 [Effects データベースの構築、Effectsデータベースの使い方の基本、「S-A-O概念」によるEffects知識ベースの利用、「S-A-O」の連鎖と拡張による知識の検索、機能による整理、属性 (性質) による整理、いつ Effectsデータベースを使うのか?。HTMLページ、およびPDFファイル(295 KB)
。]
TRIZ教材: イラスト教材連載(6): 「階層化TRIZアルゴリズム」
。 「J. 解決策を実現する」
「K. 付録. 機能を理想化する」「L. 付録. ノブの一覧表」「M. 付録. システムの進化」「N. 付録. その他」
Larry Ball (米国、Honeywell社) 著、高原利生( ) ・ 中川 徹 (大阪学院大学) 訳 (掲載: 2006. 9. 6)
[J. 解決策のアイデアを実現するために、日誌に図を描いて改良をつづけ、プロトタイプを作れ。解決策を組合せ、タグチメソッド (品質工学) などで最適化せよ。そして、(暫定) 特許を申請し、自ら出かけてライセンスすること、(あるいは自ら製造すること) を考えよ。
K. 究極の理想解および発明標準解について説明。上記のB〜E章に跨がるのでここに分離して示した。L. ノブ [属性] の一覧を示し、それぞれのノブを活用した解決策の生成法を示す。M. システムの進化のトレンドを示す。
以上、今回の掲載で、本教材の全章の導入部と簡易版の翻訳掲載を完了した。これから詳細版を翻訳・掲載する予定。]
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(掲載: 2006. 7.18 )
8月28日 TRIZ 特別講演会「ハイテク企業におけるTRIZの推進と適用」: 講師: Valery Krasnoslobodtsev (司会 中川)、主催アイデア社、東京。
論文翻訳: ETRIA TFC2005: 「コストに関連する問題をTRIZでいかに扱うべきか? 」
Ellen Domb (PQR Group & TRIZ Journal 編集者、米国)、ETRIA主催 TRIZ Future 2005国際会議発表、2005年11月16-18日、グラーツ (オーストリア); 訳: 中川 徹 (大阪学院大学)、2006年 7月12日 (掲載: 2006. 7.18)
[To Do List for TRIZ で懸案だった論文の翻訳。TRIZの初心者たちの多くがコストの問題を扱おうとして困難に遭い、そこでTRIZは使えないと考えてしまう。コストの問題は広範だから、それをきちんと分析しなければならない。それと同時に、初心者たちがコスト問題をTRIZで扱いやすいように、TRIZの方法を整備し、注意を与えている。教育的に重要な論文。和訳の論文全文をHTMLと PDF(285KB)
]
論文翻訳: ETRIA TFC2005: 「成功への道: TRIZ、シックスシグマおよび戦略的経営を統合する 」
Johannes Pfister (InterQuality Service AG、ドイツ)、ETRIA主催 TRIZ Future 2005国際会議発表、2005年11月16-18日、グラーツ (オーストリア); 訳: 中川 徹 (大阪学院大学)、2006年 7月10日 (掲載: 2006. 7.18)
[To Do List for TRIZ で懸案だった論文の翻訳。製品やサービスの開発のための技法を網羅的に調べた上で、開発の各段階で採用するとよい技法とその関連を詳細な図式として表している。よく検討すべき重要な論文/資料。和訳の論文全文はPDFで 2021KB]
TRIZ紹介: 連載(7): 「技術革新のための創造的問題解決技法!! TRIZ 第7回 知識ベースを活用するTRIZ (1) TRIZの知識ベースとソフトツールの概要」
中川 徹 (大阪学院大学)、"InterLab", 2006年7月号 (No. 93), pp. 37-40。 (掲載: 2006. 7. 4)
[長期連載の第7回。今回から(第12回まで)、技術開発の最先端で凌ぎを削る技術者のために、TRIZが構築した知識ベースとそれを活用するソフトツールについて、紹介する。(1) TRIZにおける知識ベースの位置、(2) TRIZ知識ベースの意義、(3) TRIZ知識ベースの構築、(4) TRIZ知識ベースの利用 [出版物とWeb情報の利用、TRIZソフトウェアツール、TRIZのe-Learning ツール]、(5) 問題解決のプロセスと知識ベースの利用。HTMLページ、およびPDFファイル(311 KB)
。]
TRIZ教材: イラスト教材連載(5): 「階層化TRIZアルゴリズム」
。 「I. 得られた矛盾を解決する」
Larry Ball (米国、Honeywell社) 著、高原利生( ) ・ 中川 徹 (大阪学院大学) 訳 (掲載: 2006. 7. 4)
[I. 矛盾を明確に理解することが大事である。従来のTRIZでは技術的矛盾 (例えば、レーキの例では、「集めることが改善されると、掘り出すことが悪化する」) と物理的矛盾 (例えば、「レーキの刃は硬く、かつ、柔軟である必要がある」) の概念があったが、これらを総合した「(完全な)矛盾」 (例えば、「レーキの刃は、瓦礫を集めるためには柔軟である必要があり、地中に埋まった瓦礫を掘り出すためには硬い必要がある」) の概念が大事であり、それをダイアグラムで表現するとよい。この「矛盾」を解決するための「分離原理」は、通常の空間、時間、全体と部分による分離の他に、徐々に起こる変化、方向、観点、場の性質、物質と場の分離などに拡張することができる。「矛盾」の分類と、それを解決するさまざまな発明原理を、多数の図解で示した。-- [本アルゴリズムのハイライトである。多くの含蓄がある。(中川)]]
学会報告: TRIZCON2006: Altshuller Institute 第8回TRIZ国際会議 (2006年4月30日- 5月 2日, ミルウォーキー, 米国) 参加報告 (概要和文)
(詳細英文)
中川 徹 (大阪学院大学) 、2006年 6月19日。 (和文, 英文掲載: 2006. 6.21)
[今回の参加80名 (他にASQからの一部参加者が約50名)。発表論文の全件を読みレビューした。子供に対するTRIZベースの創造性教育について基調講演2件。TRIZの方法論は着実に進んでいる。特にZlotin & Zusmanの「進化のパターン」に関する論文が、大作であり、深い内容を含んでいる。TRIZ推進事例として、Valery Krasnoslobodtsevがサムスン電子での経験をまとめているのが大いに参考になる。TRIZ適用事例で、アジアからのものが良いものがある (中国、韓国、マレーシア、香港、日本)。米国での企業適用事例の発表がほとんどないのが問題。]
[追記: 2006. 7. 5 (中川 徹) 特に (日本のTRIZユーザにとって) 重要と判断した Valery Krasnoslobodtsevの論文について、中川の英文解説を和訳して追記した。]
論文: TRIZCON2006: 「A System for Preventing from Our Leaving Things Behind -- A Case in 2-Day USIT Training Seminar -- 」
中川 徹 (大阪学院大学)、TRIZCON2006 (第8回 Altshuller Institute TRIZ 国際会議) 発表、2006年 4月30日- 5月2日、ミルウォーキー (米国). (英文掲載: 2006. 6.21)
[日本語では 2006年 2月1日掲載したもの。「忘れものを防止するシステム: USIT 2日間トレーニングセミナーの成果事例」。トレーニングセミナーで作成したドキュメントをそのままで論文として発表した。USITの考え方、トレーニングセミナーのやり方、事例の成果の程度などが、そのままで伝わる。論文はPDFで 503KB
]
案内: 中川の活動カレンダー を更新
(更新: 2006. 5.23、2006. 6.14)
7月6-7日: USIT 2日間実践活用トレーニングセミナー、主催: MPUF、講師: 中川 徹、会場: 東京 (新宿)。
8月31日-9月2日:?第2回TRIZシンポジウム (主催: 日本TRIZ協議会)、パナヒルズ大阪、(中川発表予定)。
10月9-11日: ETRIA "TRIZ Future 2006" 国際会議 (主催: 欧州TRIZ協会)、Kortrijk (ベルギー) (中川発表予定)。
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TRIZ紹介: 連載(6): 「技術革新のための創造的問題解決技法!! TRIZ 第6回 TRIZ/USITのやさしい適用事例(2) 書店で万引きを防ぐ方法」
中川 徹 (大阪学院大学)、"InterLab", 2006年6月号 (No. 92), pp. 43-46。 (掲載: 2006. 6. 6)
[長期連載の第6回。前回に引き続き、身近な問題でやさしい適用事例を説明する。この事例は、林 尚也君 (2006年3月大阪学院大学情報学部卒) の中川ゼミでの卒業研究に基づく。 [『学生による学生のためのTRIZホームページ』(同紹介
)参照。] (1) 問題を設定する、(2)問題を分析する [犯行プロセスの考察、関係するオブジェクトを列挙、オブジェクトの性質を考察、空間的特性、時間的特性、問題の中核にある難しさ(矛盾)を明確にする]、(3) 解決策を検討し、生成する [従来の諸方法を再検討、自分たちで解決策を考える]。HTMLページ
、およびPDFファイル(299 KB)
。]
講演スライド: 「革新的課題解決技法TRIZの 意義と国内外の状況」
(掲載: 2006. 5. 9)
中川 徹 (大阪学院大学)、横幹連合 第2回技術シンポジウム『世界をリードする先進的モノづくりを目指して(2)』、2006年 4月17日、東京・お茶の水。
[横幹連合の「開発・設計プロセス工学技術調査研究会」が企画実施したシンポジウムでの40分の講演。モノづくりの技術者/マネジャのために、TRIZの全貌について基本的な理解を得るように話したもの。技術の「壁」をブレイクスルーする方法の必要性、TRIZの全貌、TRIZの思想のエッセンス、TRIZの知識ベース、TRIZの問題解決の特徴的な思考技法、USITによるやさしい実践法、TRIZの効果の実証事例、普及状況、TRIZの意義と企業での導入法。発表スライドのPDFファイル (500KB)を掲載。]
TRIZ紹介: 連載(5): 「技術革新のための創造的問題解決技法!! TRIZ 第5回 TRIZ/USITのやさしい適用事例(1) 裁縫で短くなった糸を止める方法」
中川 徹 (大阪学院大学)、"InterLab", 2006年5月号 (No. 91), pp. 49-54。 (掲載: 2006. 5. 9)
[研究・技術開発者のための情報マガジン『InterLab (インターラボ)』誌上の長期連載の第5回。TRIZの内容を説明する前に、まず身近な問題でやさしい適用事例を説明する。この事例は、下田翼君 (2006年3月大阪学院大学情報学部卒) の中川ゼミでの卒業研究に基づく。 [『学生による学生のためのTRIZホームページ』(同紹介
)参照。] (1) TRIZの事例の学び方、 (2) この適用事例を取り上げる趣旨、 (3) 問題の設定、 (4) 問題の分析: 空間的・時間的特徴、 (5) オブジェクト−属性−機能による分析、 (6) 理想をイメージする、 (7) 種々の解決策[1]、 (8) 種々の解決策[2] 余分のものの導入、 (9) 種々の解決策[3] 違った針や糸、 (10) 種々の解決策[4] 新しい小道具、 (11) 解決策の導き方ときっかけ、 (12) 適用事例から学ぶこと。HTMLでリンクをつけたページ
、およびPDFファイルの雑誌掲載版(365 KB)
。]
TRIZ教材: イラスト教材連載(4): 「階層化TRIZアルゴリズム」
。 「H. 問題を解決するためにオブジェクトのノブを回せ」
Larry Ball (米国、Honeywell社) 著、高原利生( ) ・ 中川 徹 (大阪学院大学) 訳 (掲載: 2006. 5. 9)
[H. 主たる問題に関わるノブ (オブジェクトの属性) を取り上げ、主たる問題を解決するためにノブを目いっぱい回せ (さまざまなノブの回し方は発明原理を参照せよ)。そうすると大抵、別の面が悪化して、矛盾が顕れるから、その矛盾を明確にせよ。(「ノブを目いっぱい回せ」というのは、さまざまな性質、設計変数を極端にまで変えてみよということ。)]
論文: 「創造的問題解決の新しいパラダイム −類比思考に頼らないUSITの6箱方式 -」
(掲載: 2005.11.30); 英訳
(掲載: 2006. 4.25)
中川 徹 (大阪学院大学)、日本創造学会第27回研究大会発表、2005年10月29-30日、学術総合センター(東京)。
[創造的な問題解決のためには、一旦抽象化して考える「4箱方式」が一般に受け入れられてきたが、いままでその内実が明確に示されず、「ヒント」を探して頼る類比思考が中核にあった。これに対して、USITの全体プロセスをデータフロー図の形式で描くことにより、「6箱方式」が得られた。この方式の意義を検討した結果、類比思考に頼らない、創造的問題解決の新しいパラダイを示していると結論づけた。6ページの簡潔な論文。HTML形式およびPDFファイル (391KB)
で掲載。また、発表スライドのPDFファイル (39KB)
を掲載。]
英訳: 中川 徹、2006年4月23日。英文HTML形式
、英文PDFファイル (210 KB)
。(掲載: 2006. 4.25) (TRIZ Journalにも掲載予定)
TRIZ紹介: 連載(4): 「技術革新のための創造的問題解決技法!! TRIZ 第4回 TRIZの成立と普及 (3) 日本と韓国での受容と普及」
中川 徹 (大阪学院大学)、"InterLab", 2006年4月号 (No. 90), pp. 40-43。 (掲載: 2006. 4. 4)
[産学官連携支援マガジン『InterLab (インターラボ)』誌上の長期連載の第4回。日本および現在世界中でもっとも普及が進んでいる韓国について述べた。(1) 日本へのTRIZ導入の前史と先駆け、 (2) 『日経メカニカル』誌による紹介、(3) 三菱総合研究所の活動、(4) 産業能率大学の活動、(5) 中川の『TRIZホームページ』の活動、(6) 初期のTRIZ入門書・教科書、(7) ユーザ企業における初期の導入、(8) 「漸進的導入戦略」と定着への準備、(9) 韓国におけるTRIZ導入の試行、(10) 日本におけるTRIZの発展、(11) 日本におけるTRIZ推進の状況、(12) 日本の企業におけるTRIZ普及状況、(13) 韓国サムソンにおけるTRIZの全社普及。HTMLでリンクをつけたページ、およびPDFファイルの雑誌掲載版(316 KB)
。]
論文: 「創造的問題解決の新しいパラダイム (2) USITの「6箱方式」とやさしい事例による理解」
中川 徹 (大阪学院大学)、第3回知識創造支援システムシンポジウム、北陸先端科学技術大学院大学、2006年2月24日 (掲載: 2006. 4. 4)
[筆者が提唱している新しい方式を分かりやすく簡潔に述べた 30分の発表と 8頁の論文。USITの「6箱方式」は、さまざまな技術課題に対して共通に使える標準的な分析法 (現在のシステムの理解と理想のシステムの理解) を用い、それに簡単なオペレータを作用させてアイデアの断片を得、それを解決策のコンセプトにまとめていく。身近な事例: 「裁縫で短くなった糸を止める問題」を使って、これらの分析と解決策生成の要点を説明している。論文HTML版、論文PDF版
、およびスライドPDF版
。]
TRIZ教材: イラスト教材連載(3): 「階層化TRIZアルゴリズム」
。 「E. システムを単純化する (IFR)」
「F. 何が主たる問題か?」
、「G. 何が問題を起こす原因か?」
Larry Ball (米国、Honeywell社) 著、高原利生( ) ・ 中川 徹 (大阪学院大学) 訳 (掲載: 2006. 4. 4)
[米国Honeywell社で著者が開発・使用しているやさしいTRIZの教材。E. システム中のオブジェクトや機能をもっと理想的なもので置き換えることを考えよ。F. 改善したいことを一言でいえ、それが従属変数になる。G. それを悪くしている要因を考え、原因-結果ダイアグラムで表せ。それぞれ要点を明快に述べた教材である。]
論文: 「創造能力への回帰 − TRIZの効用を実績で実証した」
(英文原文:
)
Klaus-Juergen Uhrner (KACO GmbH、ドイツ)、ETRIA主催 「TRIZ Future 2005」国際会議発表、2005年11月16-18日、グラーツ (オーストリア)、pp. 43-50; 訳: 中川 徹 (大阪学院大学)、2006年 3月27日 (掲載: 2006. 4. 4)
[昨年11月のETRIAの国際会議でのすばらしい発表論文。中堅企業KACO社における30年間の発明/技術革新165件の実績を丹念に分析して、TRIZの効果を数量面と質の面から実証した。著者は1996年から独学でTRIZを習得実践、その後4名が加わる。量的には、同社で年間平均3件からTRIZ導入後は9.4件に増加 (3倍)。アルトシュラーの評価基準を改良して、「技術革新のレベル」の評価基準を作り、実績を判定。TRIZ導入前の平均レベル2.4から、導入後は3.4に上昇、大部分がTRIZで矛盾を解決したものになった。技術者の創造能力は以前よりも格段に向上した。「信ずるものは救われるであろう」。和訳のHTML版、および和訳のPDF版
。]
[英文ページ: 中川の解説
、原文のPDF (286 KB)
、評価基準の表
。(掲載: 2006. 4.25) ]
案内: 「日本TRIZ協議会主催 第2回TRIZシンポジウム: 「開催にあたって」、基調講演・特別講演・解説の企画」
林利弘 (日本TRIZ協議会代表、日立製作所)、日本TRIZ協議会の公式ページに掲載追加 (掲載: 2006. 3.17)
[8月31日〜9月2日開催予定のシンポジウムの「開催にあたって」挨拶。企画の目玉の紹介。基調講演は、Simon Litvin (米) とEd Sickafus (米)。特別講演が、日比野省三教授 (中京大学) と山口和也氏 (パナソニックコミュニケーションズ)。解説は、澤口 学氏 (産業能率大学)。乞うご期待。現在一般発表募集中です。 ]
フォーラム: 「『学生による学生のためのTRIZホームページ』の紹介」
ホームページ作成: 肥田真幸、下田 翼、林 尚也、大森瑞生 (大阪学院大学情報学部生); 紹介: 中川 徹 (大阪学院大学) (掲載: 2006. 3.17)
[この3月に卒業する中川ゼミの4人の学生たちによるホームページが完成、公開する。卒業研究として学生たち自身で作成したもの。卒業直前にゼミ生たちが「このゼミで何を学んだか?」を話し合っている記録が興味深い。ゼミの様子と共同演習の結果の記述、そして各人の卒業論文概要とその説明ページがある。当初はTRIZ/USITの方法のまとめを中心に考えていたが、卒業直前になって、もっとありのままに学んだこと、考えていることを記述する方針にした。本サイト内だが、別ページとして扱う。]
論文: 「ソフトウェア工学とTRIZ (2) 段階的詳細化とジャクソン法をTRIZの観点から見直す」
中川 徹 (大阪学院大学)、ETRIA主催 「TRIZ Future 2005」国際会議発表、2005年11月16-18日、グラーツ (オーストリア)、pp. 370-392. (掲載: 2006. 3.17)
[昨年11月のETRIAの国際会議での発表論文。英文の論文HTML版、論文PDF版
、およびスライドPDF版
。和文は概要
。段階的詳細化の概念は情報科学の基礎概念であり、TRIZが学ぶべきことが多いが、それでも、「もう一つの次元」を導入した詳細化をTRIZがソフト工学に寄与できる。ジャクソン法の「入出力のデータ構造をシステムの処理構造に反映させる」という概念は、TRIZ (とハード分野の工学) がもっと取り入れるとよい。]
Valeri Krasnoslobodtsev, Richard Langevin (TIC, 米国)、日本TRIZ協議会主催第1回TRIZシンポジウム、2005年9月1-3日、修善寺、(掲載: 2006. 3.17)
[昨年9月の第1回TRIZシンポジウムでの発表。英文の論文と英文発表スライド
をPDFで掲載。和文で紹介と概要。1986〜1998年に著者がサンクトペテルスブルグの大学で行なった壁登りロボットの開発において、TRIZをどのように適用していったかを詳細に記述している。凸凹や割れ目がある壁面を、真空吸引方式の脚で登らせるための工夫。ARIZを (やや簡素化して) 用いている。面白い。]
TRIZ紹介: 連載(3): 「技術革新のための創造的問題解決技法!! TRIZ 第3回 TRIZの成立と普及 (2) 米国と欧州での展開」
中川 徹 (大阪学院大学)、"InterLab", 2006年3月号 (No. 89), pp. 44-47。 (掲載: 2006. 3. 6)
[産学官連携支援マガジン『InterLab (インターラボ)』誌上の長期連載の第3回。冷戦後に旧ソ連から米国・欧州に伝わってからの発展の状況を詳しく解説した。(1) 弟子たちの欧米移住の土台、(2) Invention Machine社によるツール化、(3) Ideation International 社の活動、(4) TRIZ Journalと米国のその他の状況、(5) 「アルトシュラー協会」とTRIZCON、(6) 欧州での普及状況とETRIA、(7) Darrell MannとCREAX社、(8) やさしいTRIZのための諸方法。HTMLでリンクをつけたページ、およびPDFファイルの雑誌掲載版(338 KB)
。]
TRIZ教材: イラスト教材連載(2): 「階層化TRIZアルゴリズム」
。 「B. システム機能を明確にする」
「C. 物理現象を特定する」
、「D. システムオブジェクトを特定する」
Larry Ball (米国、Honeywell社) 著、高原利生( ) ・ 中川 徹 (大阪学院大学) 訳 (掲載: 2006. 3. 6)
[米国Honeywell社で著者が開発・使用しているTRIZの教材。「やさしいTRIZ」の一つの貴重な提案である。
B. システム機能の明確化: 機能は動詞で表現し、変化または制御を表す。機能に関する用語の説明はよく読んで理解する価値がある。C. 物理現象の特定: 既存の市場では変えることは慎重に、新しい市場では新しい物理現象を求めよ。D. システムオブジェクトの特定: リソースの導入は最小限にせよ。それぞれに、簡潔な表現で面白い。]
TRIZ原典翻訳: 「発明的創造の心理学について」
G.S. アルトシュラー、R.B. シャピロ (バクー市), 雑誌『心理学の諸問題』 第6号、1956年、37〜49頁; 翻訳: 黒澤 愼輔 (産業能率大学) 、2005年12月20日; 産業能率大学総合研究所TRIZセンター TRIZサイト、2006年 2月 6日掲載。 (掲載: 2006. 3. 6)
[TRIZの創始者アルトシュラーの処女論文である。英語ではいままで部分訳しか公表されていなかった。産業能率大学の黒澤さんが、ロシア語から直接に和訳してくださった。アルトシュラー基金の正式許可を得て、また産能大の許可を得てここに掲載する。ごく初期の記述であるが、すでにしっかりした問題解決のプロセスを提案していることが分かる。PDF (65KB)]
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TRIZ紹介: 連載: 「技術革新のための創造的問題解決技法!! TRIZ 第2回 TRIZの成立と普及 (1) 旧ソ連での成立と発展」
中川 徹 (大阪学院大学)、"InterLab", 2006年2月号 (No. 88), pp. 44-46。 (掲載: 2006. 2. 1)
[産学官連携支援マガジン『InterLab (インターラボ)』誌上の長期連載の第2回。旧ソ連におけるTRIZの誕生・成立・発展の全体像を解説した。(1) TRIZの創始者アルトシュラー、(2) 着想・迫害・成立 (1946-1970年)、(3) 確立とTRIZ学校 (1970-1974年)、(4) 確立期のTRIZの内容、 (5) 成長と浸透 (1974-1985年)、(6) 「古典的TRIZ」の内容、(7) 発展の多様化 (1985年以降)。HTMLでリンクをつけたページ、およびPDFファイルの雑誌掲載版(298 KB)
。]
USIT適用事例: 「忘れものを予防・防止するシステムの考案: USIT 2日間トレーニングセミナーの成果報告 (2005年9月28-29日、東京、公募制)」
中川 徹 (大阪学院大学)、2005年10月 2日。 (掲載: 2006. 2. 1)
[USITトレーニングセミナーでの、2日間の問題解決事例を、ありのままに報告したもの。6セッションでの10枚の模造紙を画像で示し、問題演習での考えるプロセス、やったこと、それへのコメントを記す。ニーズから商品を企画する問題、プロセス (時間変化)が関わる問題、ソフトとハードの両方が関与する問題、解決策を全体として構想していく問題に対して、USITを素直に適用できていることを示した。USITの最新の (臨機応変の) 使い方を示している。]
TRIZ教材: イラスト教材連載: 「階層化TRIZアルゴリズム」
。 「同 はじめに」
「A. 市場を発見する」
Larry Ball (米国、Honeywell社) 著、高原利生( ) ・ 中川 徹 (大阪学院大学) 訳 (掲載開始: 2006. 2. 1)
[米国Honeywell社で著者が開発・使用しているTRIZの教材。全体で150頁、各ページに5〜10枚の具体例のイラストがあり、具体的なイメージを通して理論をしっかりと理解しようとする。著者は1992年以来独学でTRIZを学び、初期のARIZをベースに新しいTRIZの考え方を独自にこつこつと組み入れ、なんども組み換え直して新しい教材を作った。各段階で必要となる情報を明確にして、全体プロセスを再構築し、「階層化アルゴリズム」と呼んでいる。「やさしいTRIZ」の一つの貴重な提案である。今後少しずつ連載していく予定。まず、各章の導入部と「簡易版」を通しで掲載していく。「詳細版」は後日。
「はじめに」: 表紙兼全体フロー、本書の目的と特徴
、本書の成立まで
。
「A. 市場を発見する」: 市場とは「ある一つの仕事をしようとするひとびとのグループ」である。その見つけ方。 ]
案内: 中川の活動カレンダー を更新
(掲載/更新: 2005.12.21; 2006. 1.19; 2006. 2. 1)
[2006年2月23-25日: 知識創造支援システムシンポジウム、日本創造学会/北陸先端科学技術大学院大学主催、北陸先端大にて、中川発表。
2006年 3月 7-8日: 公募制のUSIT 2日間実践トレーニング (講師: 中川 徹) 、大阪、主催: アイデア社
2006年 3月14日: MPUFセミナー: 「創造的な問題解決の技法 〜TRIZのやさしい理解とUSITによる実践〜」 (講師: 中川)、東京、主催: MPUF
4月29日-5月1日: TRIZCON2006 (第8回Altshuller Institute TRIZ国際会議)、米国 Milwaukee、中川発表予定。]
TRIZ紹介: 連載: 「技術革新のための創造的問題解決技法!! TRIZ」
「同: 第1回 TRIZとは何か FAQ」
中川 徹 (大阪学院大学)、"InterLab", 2006年1月号 (No. 87), pp. 48-51。 (掲載: 2006. 1.13)
[産学官連携支援マガジン『InterLab (インターラボ)』誌上に長期連載を開始した。その親ページおよび、連載の第1回
。質疑応答の形式で答えながら、TRIZの全体像を初心者向けに分かりやすく解説した。内容は: はじめに、TRIZとは何か、TRIZの情報源と教科書、TRIZの基本的なモチーフ、発明の思考法、TRIZの普及状況、日本での普及・推進状況、新しい世代のTRIZ。第1回のHTMLでリンクをつけたページ
、およびPDFファイルの雑誌掲載版(326 KB)
。]
学会報告: ETRIA "TRIZ Future 2005" Conference: 欧州 TRIZ協会主催 TRIZ国際会議 (2005年11月16〜18日, グラーツ, オーストリア) 参加報告(概要和文)
(詳細英文)
中川 徹 (大阪学院大学) (2005.12.30) (和文, 英文掲載: 2006. 1.13)
[今回の参加130名。発表論文の全件 (39編) を読み詳細にレビューした。K.Uhrnerが、自社の30年に渡る発明164件を詳しく調べ、TRIZ導入の効果が、数量的にも、質的にも、また個人の創造力の点でも明確であることを実証した。貴重なデータである。新製品の開発などのためにTRIZを戦略的に使う方法、特に、他の技法をも統合して、研究開発全体のプロジェクト管理をする方法がいろいろ議論された。トヨタ生産方式やシックスシグマでの問題解決にTRIZを使うことの有効性が示されている。コスト問題やビジネス課題へのTRIZの適用などが参考になる。][本会議の精選論文 9編の和訳許可を得て、To Do List for TRIZ
に掲載しました。和訳のボランティアの方を求めます。]
最終更新日 : 2022.11.10 連絡先: 中川 徹 nakagawa@ogu.ac.jp