『TRIZホームページ』  新着情報
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  2020年 掲載分
  2019年 掲載分
  2018年 掲載分

[本ページに2019年掲載分と2020年掲載分を加えました。2022.11.10]
[本ページを2018年掲載分で構成します。2021. 3.22]

注: 他の年度に関しては、下記のリンクテーブルをご利用下さい。

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『TRIZホームページ』に掲載した記事を, 全件, 掲載順に (新しいものが上, 古いものが下の順) 紹介しています。

 

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総合目次  (A) Editorial (B) 参考文献・関連文献 リンク集 TRIZ関連サイトカタログ(日本) ニュース・活動 ソ フトツール (C) 論文・技術報告・解説 教材・講義ノート   (D) フォーラム Generla Index 
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出版案内『TRIZ 実践と効用』シリーズ

CrePS体系資料 USITマニュアル/適用事例集 WTSP (世界TRIZサイトプロジェクト) サイト内検索 Home Page

 


    

2020年

  WTSP:  サイト詳細紹介: 『TRIZ Power Tools』 (Larry Ball) (TN2F-06) (2020.12.23)  

Larry Ball  は、WTSP 世界TRIZ関連サイトカタログ集の中で、最重要サイト◎の一つと評価されている、素晴らしいサイト『TRIZ Power Tools』 (TN2F-06) の主著者です。私はずっと前から彼の仕事に注目しており、2006-2007年に彼の『階層化TRIZアルゴリズム』を高原利生さんと共に和訳して本ホームページに連載し(2014年に出版)、また、2007年の第3回日本TRIZシンポジウムで基調講演をして貰いました。
このたび、WTSPカタログ集掲載にあたって、彼の新しいサイト『TRIZ Power Tools』の紹介記述を依頼しましたところ、早速に、標準書式での紹介(b) と自由書式での詳細紹介(c) を送ってきてくれました。そこで、WTSPニュース2020の中に独立ページを作り、記録の一式、すなわち、(a) サイトの簡単な紹介(中川、2019.9)、 (b) 標準書式記述 (A4 1頁)、(c) 自由書式詳細紹介、および (d) 以前の交流と参考文献(2003-2014)、 (e) 最近のLarry Ball と中川の通信(2020. 8 - 12) を掲載しました。また、WTSP 世界カタログ集(例えば、(A1)(A1P)(B1)(B1P)など)のサイト記述を更新しております。なお、紹介原稿は8月下旬にもらっていたのですが、通信の行き違いのために、本掲載が12月下旬になり、お詫びします。今後とも、世界WTSPカタログ集および『TRIZ Power Tools』を活用下さい。

 論文: TRIZの将来方向: マッピングできないものをマッピングする: TRIZの歴史2020〜2030年 (Darrell Mann, Mubashar Rashid (英); 和訳:中川 徹)  (2020.11.25) 

本論文は、Darrell Mann が米国のTRIZCON2020 (米国、オンライン、2020年10月6-7日)で発表した同名の講演を、拡張して、同氏のメルマガSystematic Innovation e-Zineで論文として公表したものです。私は、TRIZCON2020で発表しましたので、Mann のビデオ講演を事前に聞くことができ、非常に大事な論文だと認識しました。そこで、9月20日に著者とAltsuller Inst.に、TRIZCON講演ビデオの文章化と、和英での本ホームページの事後掲載を申請して、快諾を得ました。その後 10月3日に、著者が本論文のプレプリントを送って来てくれました。10月末に和訳し、和訳版と英文版の、本『TRIZホームページ』への掲載許可をもらいました。

著者は、新型コロナウイルス禍の全世界にわたる大きな深刻な危機、4−5年は続くだろう厳しい状況にあって、真の(その場しのぎでない)イノベーションを支援・リードしていくために、イノベーションをリードするべき者たち、「TRIZコミュニティ」が考え、努力して行くべき方向を熱く論じています。目次は次のようです。
はじめに: [新型コロナウイルスによる危機] [危機とイノベーション]
1. 社会レベルでの課題:  [ドミノ倒し] [災害サイクルとその6つのフェーズ] [イノベーションの時期]
2. ビジネスレベルの課題:  [20世紀の目標は「効率化」/21世紀は「有効性最大化」]  [複雑性(輻輳性)状況モデル(CLM)] [危機遭遇企業の「K字型3パターン」] 
3. イノベーションの課題:  [「優れた運用」とイノベーション] [イノベーションを再定義する] [イノベーション能力成熟度モデル(ICMM)]  [ガートナーのハイプサイクルとTRIZの位置] [TRIZが幻滅の谷から抜け出すには] [TRIZとSystematic Innovation(SI)の進化の方向] [「輻輳性」と両立する戦略]  [「TRIZコミュニティ」が4−5年かけてするべきこと]
この論文には、(以前に和訳出版しました『(1A) 体系的技術革新』と『 (2A) 新版矛盾マトリックス Matrix2010』以後に) Darrell Mannが論じてきている多くの重要な考え方が出てきています。Mannのこの十数年の多数の著作に記された概念や実践法を、私自身がもっと学び、和訳紹介して行かねばならないと、強く感じました(「編集ノート追記」を参照ください)。

  WTSP:  世界WTSPカタログ集を拡張・改良するための、さらに一層の仕上げ作業について (中川 徹)  (2020.11.22) 

最近の5つの国際・国内学会で報告しました ように、WTSPプロジェクトは、TRIZサイトおよびTRIZ 周辺サイトの世界WTSPカタログ集のベータ版 を作成し、それらを拡張・改良するための、さらに一層の仕上げ作業についての方針を明確にしました。それらの作業を容易にするために、このたび、「(A4) 世界WTSPカタログ集を作成するためのガイドライン  を丁寧に更新し、一歩一歩の過程の説明、テンプレート、記述例への参照などを充実させました。

今回作成したこの新しいページは、そのような作業・活動に読者の皆さんを導くためのもので、ETRIA TFC2020での発表のスライド8枚を使って説明しています。その目次は次のようです。
1. 世界WTSPカタログ集(ベータ版、2020年6月)
2. ユーザからの3つの基本要件
3. 各国/世界WTSPカタログ集を作成するための実践ガイド
4.  サイトの評価法
5.   サイト紹介(3b) 標準書式、サイト責任者が記載 (必須)
6.   サイト紹介(3c) 自由書式による詳しい紹介、サイト責任者が記載 (随意)
7. 各国/世界WTSPカタログ集のための原稿の作成
8. まとめ: 一緒に!連携して!! 働いて行きましょう

 WTSP学会発表(2020年秋、5つの学会): 世界TRIZ関連サイトプロジェクト(WTSP)(第3報): 世界WTSPカタログ集: TRIZサイトとTRIZ周辺サイト: ベータ版(2020年6月)とその拡張(中川 徹、Darrell Mann、Michael Orloff、 Simon Dewulf、 Simon Litvin、 Valeri Souchkov)  (2020.11.11) 

今年は新型コロナウイルスの世界大流行のために、渡航や集会が禁止・抑制され、国際会議や国内学会が通常の開催ができず、オンラインでの開催になりました。遠隔からネットワーク経由で参加・発表ができます。その結果、この秋(9月下旬〜11月初め)に下表のように、4つの国際会議(ロシア、米国、ルーマニア、台湾)と1つの国内学会に参加・発表しました。WTSPプロジェクトの第3年次の報告とアピールであり、基本は同じですが、対象地域・聴衆を考慮して、タイトル、重点、モチーフなどを調整しています。論文、スライドの他に、発表ビデオを作りましたので、わかりやすくなっています。

学会

場所、時 

発表タイトル 本サイトの主掲載ページ

掲載資料 

(1) MATRIZ Online Forum 2020  

ロシア(モスクワ)、2020. 9.24-27

Catalogs of TRIZ-related Sites in the World Built by the Voluntary WTSP Project

(1) MOF2020 (2020.11.11)

 

発表スライド (28 スライド) (英文)(PDF) ;
発表スライドダイジェスト版 (13 スライド) (露文)(HTML) , (PDF)

(2) Altshuller Inst. TRIZCON2020  

米国(ボストン)、2020.10. 6-7

World Catalogs of TRIZ Sites and Around-TRIZ Sites
Built by the Voluntary WTSP Project

(2) TRIZCON2020 (2020.11.11)

発表スライド(28スライド)(英文)(PDF)
ビデオスライドショー (28 枚, 38 分) (英文) (MP4)  

(3) ETRIA TRIZ Future Conf. 2020  

ルーマニア、2020.10.14-16

World TRIZ-related Sites Project (WTSP)(3): World WTSP Catalogs of TRIZ and Around-TRIZ Sites: First Edition (2019) and Its Further Enhancement

[発表では: Beta Edition (Jun. 2020).]

(3) ETRIA TFC2020 (2020.11.11)

論文 (英文)(HTML) ;
論文(出版) (英文) (PDF) ;
発表スライド(28 枚) (英文)(HTML) ;
(PDF) ;
ビデオスライドショー (28 枚, 32 分) (英文) (MP4)

(4) I-SIM Intern'l Conf. Systematic Innovation (ICSI) 2020  

台湾、2020.10.23-24

World WTSP Catalogs of TRIZ Sites and Around-TRIZ Sites: We Can Learn A Lot through These Active Information Sources

(4) ICSI2020 (2020.11.11)

発表スライド(13 枚) (英文) (HTML);
(PDF) ;
ビデオスライドショー (13 枚, 15 分) (英文) (MP4)

(5) 日本創造学会 第42回研究大会

東京、2020.10.31 - 11. 1

創造的問題解決の諸方法論のウェブサイト:
世界カタログ集の開発(WTSPプロジェクト)

(5) JCS 2020
(2020.11.11),

 (2020.11.11)

論文(8頁)(和文)(HTML)
(PDF) 
スライド (26 枚) (和文)(HTML) ; (PDF)
ビデオスライドショー(22 分) (和文)

日本の読者の皆さんには、上記(5)の日本創造学会の研究大会での、ビデオ→スライド→論文の順に読んでいただけば、最もわかりやすいでしょう。プロジェクトの目標、カタログ作成の経過、TRIZおよびTRIZ周辺Webサイトの世界カタログ(ベータ版)、基本要件の再考と作成法の再確認、改良・拡張のための方策と協力要請の順に書いています。ユーザから高い評価を得ていますが、あと一層の拡張が必要です。サイトオーナーによるサイト紹介と、各国・各分野のチーム活動を作ることが、第4年度の焦点です。WTSP世界カタログは、多くの人々の役に立ち、私たち自身にも有益です。一緒に!連携して!!働いて行きましょう。

  TRIZホームページ(TRIZ Home Page in Japan) の 満22年にあたって (中川 徹) (2020.11.11)

本ホームページを創設して11月1日で満22年になりました。国内外の多数の著者、訳者、読者の皆さまのご支援に感謝いたします。「創造的な問題解決の方法論」の理解と普及のための情報公開の場です。当初は「旧ソ連で技術分野のために開発されたTRIZ」の導入を目指しておりましたが、その後TRIZは、その内容や適用分野が拡張・発展するとともに、欧米や日本だけでなく、アジア諸国に広く普及しつつあります。私自身も、TRIZをやさしくしたUSIT法、「6箱方式」という新しいパラダイム、それをベースにしてさまざまな方法を統合する「創造的な問題解決の一般的方法論(CrePS)」へと展開してきました。人類文化の根底にある主要矛盾とその解決の方向を、「自由・愛・倫理」の関係として論文発表しましたのも、その一つの適用です。これらの流れを、「サイト紹介(特徴と主要記事)」 (2020.2.13)にまとめましたので、ご覧ください。

本ホームページは、非営利の立場で情報の公開による紹介・発信・交流を進めることを目的としております。ボランティアで開始し編集しておりますが、個人のホームページではなく、読者の皆さんの寄稿を掲載する「公共サイト(Public Web site)」として評価いただいてきました。また、和文と英文の並行したページ作りに努力して、日本と海外との協力関係を作ることを目指してきました。2012年には4つの「入口ページ」を作り、いろいろな読者の方に親しみやすくしました。さらに、2017年末から、世界TRIZサイトプロジェクト(WTSP)を提唱し、世界中のTRIZ関連サイトを紹介する「カタログ」を作tって来ました。今後も、「創造的な問題解決の方法と実践」に関して、世界の人たちと協力して、優れたサイト、優れた仕事を紹介して行きます。

読者の皆さんのさまざまな問題解決のために本ホームページを活用 いただけますと幸いです。ご寄稿をお待ちしております。

 WTSP (日本): サイト詳細紹介 「MOST合同会社(山口和也)」 (2020.9.29)

本ページは、WTSPカタログ(日本の部)の JP-10 MOST 合同会社の山口和也さんのサイト紹介原稿の一式をまとめたものです。WTSPカタログでのサイト紹介のやり方を明示するために、ここには以下の全段階のものを並べています。
(a) 第三者による紹介(自由記述、約15行) 中川 徹、2018.3.17
(b) サイト主宰者による、標準書式のサイト紹介(A4 1頁)、山口和也、2020.8.20
(c) サイト主宰者による、くわしいサイト紹介(自由書式、A4 16頁)、山口和也、2020.8.31

この(c)の紹介は「私の経験・実績に基づく信念:「あなたも、 難題を100%解決出来る!」」という、誇張ではないのかと驚くばかりの文ですが、懇切に説得力を持って、語っておられます。ぜひ、この紹介を読んでみてください。そしてさらに、MOST合同会社のホームページを訪問してみてください。

 WTSP (日本): 世界WTSPカタログ集(日本の部)トップページ (中川 徹) (2020.9.29)(2019.7.14)

英文で作成してきた「世界TRIZ関連サイトカタログ集」の「日本の部」のページの和文版です。今回は和文版の一部が英文版に先行しています。インデクスのページ、(全サイトの)サイト記述のページ(第三者(中川)の簡単な紹介(a)と(提出された)標準書式(A4 1頁、(b))にアクセスできます。TRIZサイト12件、TRIZ周辺サイト14件を掲載しています。さらに、サイト責任者が提出した個別サイトの詳細記述のページ(自由書式、2〜5頁(越えてもよい)) に直接アクセスできます。詳細記述は、現在、JP-01 TRIZホームページ(中川 徹)と、JP-10 MOST合同会社(山口和也)の2件です。全サイトの責任者に、サイトの詳細記述の寄稿をお願いしています。
なお、世界カタログ(日本の部)は、世界の人々に知っていただくために精選したもので、そのベースは、2018年3月に作成・公開した「日本WTSPカタログ」(全92サイト掲載)です。和文、英文。ご活用下さい。

 WTSP: 世界のロシア語TRIZサイトの一覧(改訂版)(Michael Orloff) (2020.8.19)

ロシア語で書かれているTRIZサイトの一覧です。ロシア、ベラルーシ、ウクライナ、モルドバ、ドイツ、オランダ、韓国などで作られた55サイトを整理し、簡単に紹介しています。昨年7月にOrloffが作成した38サイトの一覧を改訂したものです。各サイトオーナーがチェックしていますが、標準書式でのサイト紹介は得られていません。ともかく、現在のロシア圏でのTRIZの活動と内容の全貌を知ることができる、貴重な情報源です。--- [注(中川、2020. 9.30) サイトの役割のデータに不備があるため、世界カタログ(A)(B)にはまだ改訂版を反映していません。]

 総説: 世界のTRIZ: 歴史、現在の状況、今日の課題 (Valeri Souchkov (オランダ)、2016) (和訳・コメント: 中川 徹) (2020. 8.10) (2020. 8.14)

本編は、Valeri Souchokov の2016年のロシアでの学会の基調講演の論文であり、同氏のホームページに掲載されています。私は2018年に興味深く読みましたが、最近読み返して、重要と思い、和訳しました。同氏はTRIZマスターであり、ベラルーシの出身で、オランダに拠点を置き、全世界にわたってTRIZと体系的イノベーションの、コンサルティング・トレーニング・教育・普及活動をしています。その内容は非常に豊富です。
(1) 1990年代初め以後の西側世界への普及の歴史を、ソフト製品の開発・販促、西ヨーロッパでの学術界の関心、TRIZ企業(コンサルなど)の勃興と大企業の導入、TRIZネットワークの形成と国際的・各国のTRIZ協会の発展として説明しています。
(2) 現状については、産業界のTRIZ (世界の大企業と中小企業での位置づけ)、TRIZと教育(大学での教育、専門(職業)教育=トレーニング、遠隔教育)(同氏自身の教育方法が興味深い)、科学とTRIZ(「TRIZは科学と言えるか?」についての学術界との議論の帰結)、非技術分野のTRIZ(ビジネス、マネジメント分野への進出)などを論じています。
(3) 今日の課題としては、 「TRIZの普及が(近年)遅くなってきている主要な理由」を多面的に論じています。市場に関連しては、「TRIZの市場が当初の期待よりもずっと小さい」「TRIZの提示のしかたが適切でないことがある」など。TRIZ自身の問題として、「TRIZはビジネスプロセスに実装する準備ができていない」「TRIZの道具(方法)の複雑さのために、教育に長期間を要する」など。ビジネス環境への適合に関して、「イノベーションを支援する他の諸方法とTRIZを統合するのが弱い」「TRIZユーザーの年齢層が高い」など。
結論部では、ダボスの世界経済フォーラムの提言を引用して、「2020年に最も要求されるスキルの上位3項は、複雑な問題の解決、批判的思考、創造性である」といい、TRIZはこれに答えようとしていると指摘している。思考のスキルこそ大事なのだ、という。

私は、編集ノート追記で、主に2項目を書きました。(a) Souchkovが記述している「韓国(特にサムソン)がTRIZを全社導入して、世界経済に躍り出る原動力になった」点は大事だと思います。日本のTRIZは韓国のTRIZといろいろな交流があったのですが、韓国のやり方を日本に取り入れることができなかった。日本文化にいくつかの盲点・弱点があると思います。(b) Souchkovは、TRIZが市場に出ていく過程で、新しい問題・分野に対応するために、新しい方法を作っていったことを述べています。しかしそれと同時に、旧来の(古典的)TRIZを見直す作業が必要ですが、彼はそれを論じず、「TRIZを簡略化しようとする試み」を非常に軽んじています。「TRIZのエッセンス」を明確にし、理論のレベルでも方法のレベルでも、エッセンスを表現し、教え、使っていくことが大事です。それは拡大・複雑化の方向とは逆に、(抽象レベルを上げることによって)濃縮・簡素化することです。日本で私はこの方向に努力し、USITベースでの問題解決プロセスの簡略化、TRIZの諸解法をばらしてUSITオペレータ体系に再統合、創造的問題解決の新しいパラダイムとして「6箱方式」の提唱などをしてきました。エッセンスに立ち戻ることによって、新しい大きな視野が開けたのです。

 世界と日本のTRIZ関連学会の開催スケジュールの概要  (2020. 7.23)

新型コロナ禍のため、ほとんどの国際会議が、オンライン(または会場とオンラインの併用)で開催の予定。
MATRIZ Online Forum (9月25−28日)、Altshuller Institute TRIZCON (10月6−7日)、ETRIA TFC (10月14-17日)、I-SIM ICSI (10月23-24日)。
日本TRIZ協会 TRIZシンポジウム(来年に延期、代わりにオンラインセミナー予定)、日本創造学会 研究大会(10月31日-11月1日)。

 WTSP:   各サイトの紹介記述をサイトオーナーに依頼する理由(Michal Orloff と中川 徹の交信記録) (2020. 7.23)

WTSPプロジェクトでは、β版をさらに強化・改良しようとしているのですが、「その作業は非常に困難に見える。本当に必要なのか?」とWTSPのGlobal Co-editorの一人Michael Orloffが問題提起しました。6月1日から7月10日にかけて、彼と私が議論した一連のメールを記録したものです。TRIZ関連サイトカタログ集が、ユーザに役に立つには、2つの要求を満たす必要があります。(1)良いサイトをきちんと集めて、評価選択している。==> 各国の多数の専門家の協力を得ることが不可欠。 (2)各サイトが適切に紹介してある。==> 他者(調査者)が記述するのは、随分の労力を必要とし、3〜10行程度の記述が精々。各サイトのオーナーに記述して貰うのがよい。A4 1頁の標準書式に、ぜひ記述して貰いたい。本当に充実したサイトの場合には、これでは到底足りない。自由書式で、図や表なども使い2〜5頁程度の記述をしてもらえるとよい。これに努力する。
ホテルのカタログでも、旅行案内でも、本当に良いカタログには、当事者が「ぜひ載せて欲しい」と言ってくる。最重要なサイトについて、良い・適切な記述の事例を作ること、先例を作ることが、大事。それが突破口になる。優れたカタログ集を持つことは、世界のユーザーにとっても、世界の専門家にとっても、大いに有益なことである。

 世界WTSPカタログ集 -- β版を完成しました。二つの柱(TRIZサイトカタログ集とTRIZ周辺サイトカタログ集)を持ち、印刷用カタログ集(◎〇)があります(中川 徹)  (2020. 6.30); 紹介;カタログ集説明 (2020. 7.15)

世界WTSPカタログ集(2020年6月版)を完成しました。つぎの一覧のように、8つの索引/カタログのWebページで構成しています。

(A) 世界TRIZサイト カタログ集 
(A1) 世界TRIZサイト トップ索引(◎) 
(A2) 世界TRIZサイト 基本索引(◎○)  -- (◎ 23 サイト, ○ 39 サイト)
(A1P) 世界TRIZサイト トップカタログ(◎)印刷用   (2020. 6. 7)
(A2P) 世界TRIZサイト 基本カタログ(◎○)印刷用   (2020. 6.30)
(C) 世界TRIZ周辺サイト カタログ集 
(C1) 世界TRIZ周辺サイト トップ索引(◎) 
(C2) 世界TRIZ周辺サイト 基本索引(◎○)  -- (◎ 33 サイト, ○ 127 サイト, □ 19 サイト)
(C1P) 世界TRIZ周辺サイト トップカタログ(◎)印刷用   (2020.6.15)
(C2P) 世界TRIZ周辺サイト 基本カタログ(◎○)印刷用   (2020.6.30)

これらのカタログ集内のデータそのものは、2019年10月版から、残念ながら、少ししか増えていません。しかし、使い勝手はずっと改良されています。「索引」ページ(すなわち、(A1)(A2)(C1)(C2))は、多数のサイトを分類・配列した索引の表からなり、各サイトの記述は、ハイパーリンクをクリックして、元のサイト記述ファイルに見に行きます。他方、「カタログ(印刷用)」のページ(すなわち、(A1P)(A2P)(C1P)(C2P))は、サイトの索引の表とともに、全サイトの記述をそのページ内に持ち、索引の順番に並べられています。この「カタログ(印刷用)」のページはWTSPサイトでも使えますが、それとともにPDFファイルを、無料・登録不要でダウンロードできます(著作権はWTSPプロジェクトが保持しています)。このPDFファイルは、(印刷して)読むのに便利ですし、皆さんのPC上でハイパーリンクを使って、内部のサイト記述へのアクセス、外部サイトへのアクセスが自由にできます。

このように、「世界WTSPカタログ集」はいまや「ベータ版」の段階に達し、沢山のユーザー、実践者、専門家の皆さんに実際に使っていただけるものになりました。学習に、また仕事の中での実践のために、どうぞご活用ください。お使いになって、コメントや提案・寄稿をいただけますと幸いです。私たちは、TRIZおよび関連の諸方法論の分野で活動している、多くの人々と協力して、この「世界WTSPカタログ集」をさらに拡張・改良していきます。どうぞ、「世界WTSPカタログ集」をご活用下さい、そして、一緒に、連携して、働いて行きましょう。

本件の案内を和文ページにし、またそのPDF版(A4 1頁)を作りました。どうぞ知り合いの方にご紹介・転送下さい。

これを機に、英文・和文のサイトをいろいろ改良しました。いままでのWTSPプロジェクトのサイトは、「カタログ集を作るための活動」を主目的としていました(親ページはWTSPプロジェクト索引ページ )。今回、カタログ集(ベータ版)が完成しましたので、「カタログ集を読み・使う」ことを目的とする、ユーザのための便利なサイトを作り上げました(その親ページは「世界TRIZ関連サイトカタログ集」 です)。英文サイトでは上記のようにカタログ集の全体を掲載し、必要な説明を詳しくつけています。和文サイトでは、カタログ集の親ページ を作り、原資料の説明とフォルダ構成、カタログ集の構成と使い方、世界TRIZサイトカタログ集(A)の使い方・読み方、世界TRIZ周辺サイトカタログ集(C)の使い方・読み方、今後の拡張・改良計画等を説明しています。また、主要ページの下部のリンク表を更新し、『TRIZホームページ』のトップページからも、「世界TRIZサイトカタログ集」 と「日本TRIZ関連サイトカタログ集」 に直接アクセスできるようにしました。どうぞご活用下さい。(2020. 7.15)

 世界WTSPカタログ集 (C1P) 世界TRIZ周辺サイトトップカタログ(◎)印刷用を作成 (中川 徹) (2020. 6.15) 

ここに、世界WTSPカタログ集の第2の柱である、世界TRIZ周辺サイトカタログ集を掲載します。私たちのWTSPプロジェクト は、TRIZのコミュニティでスタートしましたが、その周辺のさまざまな方法論についての広い視野を持ち、それらをも一緒に統合的に、協調的に使用し、研究開発していきたいと考えています。「TRIZ周辺サイト」のサーベイには、つぎのようなキーワードを使いました。(a) 創造的思考法、(b) 創造的/革新的/体系的 問題解決、(c) イノベーション プロセス/戦略/方法/管理、(d) 品質/価値/コスト/生産性 工学/管理、(e) 特許 分析/マッピング/戦略、など。 約1000のサイトを一つ一つ訪問して、中川が個別サイトの簡単な紹介を書き、それらを(暫定的ですが)5段階 (◎〇□△-)に評価しました。その結果、34の◎(最重要)サイト、128の〇(重要)サイトを得ました。それらの結果は、2019年10月版として、国際学会発表とWeb 掲載をしています。すなわち、(C0) 世界TRIZ周辺サイトトップ索引(◎) および (C) 世界TRIZ周辺サイト基本索引(◎○)であり、個々のサイトの紹介を読むには、索引中のハイパーリンクをクリックする形式です。 

いまここに作りました(C0P)カタログは、読みやすくしたもので、個々のサイトの紹介を索引中に埋め込んだものです。「(C1P)世界TRIZ周辺サイトトップカタログ(◎)印刷用」を、Webページ およびPDF  で掲載しています。このPDFファイルは、移転可能であり、そのすべてのハイパーリンク(ページ内リンクおよび外部リンク)は生きています。PDFファイルは、WTSPプロジェクトが著作権を保持して、すべての人に無償・無登録でダウンロードと使用を許可しています。私たちは、広範な分野の専門家/実践者/ユーザーの多数の方々の支持と協力を得て、WTSPカタログ集をさらに強化/改良したいと願っています。皆様のフィードバックとご寄与をお願いいたします。

 「マレーシアTRIZ協会(MyTRIZ)公式サイト」の紹介: Eng Hoo Tanと中川の交信記録  (2020.6.15)

MyTRIZ (マレーシアTRIZ&イノベーション協会)は非常に活発です。Eng Hoo Tan (MyTRIZ) がそのサイト紹介をWTSPカタログに寄稿してくれました。ここに、サイト紹介の推敲に関わる、彼と私の交信記録をまとめます。
(なお、2012年に私はMyTRIZの学会の基調講演に招かれました。印象深かったのは、マレーシアでは、政府と諸大学と企業(特にインテル)とが緊密に協力して、TRIZを推進していたことです。その時のMyTRIZ会長T.S. Yeohの基調講演、および私の参加報告 を参照下さい。)

 WTSP サイト紹介 (3) 「MyTRIZ (マレーシアTRIZ&イノベーション協会)公式ホームページ」 紹介 (Eng Hoo Tan, MyTRIZ)  (2020.6.15)

WTSP標準書式によるサイト紹介、およびより詳しい自由書式でのサイト紹介(3頁)の寄稿を受けて、WTSPカタログのデータとして登録しました。

 世界WTSPカタログ集 (A1P) 世界TRIZサイトトップカタログ(◎)印刷用を作成 (中川 徹) (2020. 6. 7; 6.10) 

このたび、印刷用のWTSPカタログを作ることにしました。WTSPカタログの索引順に各サイトの説明をきちんと並べたものです。いままでは、カタログ集の構成を便利にするために、索引とサイト記述を別ファイルにして、PC上で索引中のサイトを順次クリックして読む形式でした。今回のもので、一覧性がずっと良くなります。まず最初に作ったのが、世界のTRIZサイト(◎)を集めた「(A1P) 世界TRIZサイトトップカタログ(◎)印刷用」です。ブラウザから印刷できます。PDF版 も掲載しました。このカタログ(英文)を読んでどう思われますか?感想・提案などを中川までお寄せください。

 世界WTSPカタログ集を、ユーザーにとってさらに魅力的・有用にするために、ご協力下さい (中川 徹) (2020. 6. 7)

つぎのような3層の人たちへのメッセージで構成しています。それぞれの方にしてほしいこと、していただけることを書いています。
[1]  世界の110人のTRIZリーダ/仲間(専門家)あてに、5月26日 [WTSP] Letter (19GC-2) を発送。
[2]  より多くの世界の TRIZリーダ/仲間(専門家)あてに、5月28日 LinkedIn 中の「TRIZ and Innovation」グループ(14,000人以上)にポスト。
[3]  TRIZと関連諸方法の 一般の実践者、ユーザー、学習者の皆さんに。本ページ、およびLinkedInに掲載。

 WTSPカタログデータ: X2TL: 「ツール」に関するサイトのデータ原稿 (Bill Fowlkes (米))  (2020. 5.25) 

Bill Fowlkesの提案で、(創造的問題解決とイノベーションに関する種々の)「ツール」に関するサイトの収録が有用であると認められ、あたらしく「ツール」に関するSIG(Special Interest Group)を作った。とりあえず14件のサイトをリストアップし、収録済みのサイトとの重複分を削って、7サイトの原稿をまとめた。今後、サイト紹介を充実させてWTSPカタログ集に収録する。

 WTSP通信とメール: 2020年 5月 (編集:中川 徹) (2020. 5.25; 6.15) 

5件、詳細は英文ページをご覧ください。特に注目いただきたいのは、つぎのもの:
(1)(3)(4)  Bill Fowlkes (米): 「ツール」に関するサイトのカタログ収録の必要性

5月25日〜31日の通信5件を追加 (2020. 6.15)

 フォーラム: 社会: 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミック: 危機とその克服(索引ページ) (中川 徹)(2020. 5.10) 

遅ればせながら、このページを作ることにしました。非専門の私ですが、いろいろな人、グループ、組織の活動や情報で、気がついたものを紹介していきたいと思います。大雑把に4分類して示します。
A. 日本の政府情報、データに関するもの: 内閣官房、首相官邸、厚労省のHP、政府専門家会議有志のサイト、「国内感染速報」サイト。
B. 世界の情報、データに関するもの: WHOサイト、「Our World in Data」サイト、Johns Hopkins 大学サイト、ドイツ メルケル首相スピーチの動画と全文(英・和)。
C. 日本での情報発信、主張、提言などに関するもの: 山中伸弥教授のサイト、平野俊夫前阪大総長のブログおよび同先生他8名の提言書(この提言書 が現在最も重要な文書だと私は思います)。
D. 科学的な解説、研究に関するもの: Ninja Nerd Scienceサイトの解説動画、小田垣孝九州大学名誉教授のシミュレーション論文(プレプリント)。

 講演: 創造性プロセス: あなたの創造的天分を解き放つ、習慣としての実践法 (Keith Sawyer(米)、和訳:中川 徹) (2020. 5.10) 

本件は、Keith Sawyer 教授の2017年12月のFuture Frontiers での講演の動画(YouTube 掲載)を、テキストにしたものです。Dr. Ed Sickafusの USIT NewsLetter を読みなおしている過程で、Keyth Sawyer教授の研究に導かれ、Internet 検索をして本講演の動画に遭遇しました。字幕つきの動画から、中川が英文テキストを起こし、さらに和訳しました。Sawyer教授の快諾を得て、ここに和文と英文で掲載します。
Keith Sawyer 教授は認知心理学の立場から、創造性と創造性プロセスについて研究し、発表・著作しておられます。本講演は、Future Frontiersのイベント(多数の著名な講師による、講演と研修・討論のフェスティバル)での、13分弱の講演です。教授の講演は、短い簡潔な文を、テンポよく論理的につないでいくスタイルで、体系的で明快です。(英語での発表練習のテキストとしても、日本語での講演の構成の教材としても、優れた教材だと思います。)「創造性は謎めいたものではない。誰にでも習得でき、実現できるものだ」というのが、本講演の趣旨です。私が段落分けをし、各段落の先頭の文を太字にしました。この太字部分を読んでいけば、全体の論旨が明確に分かります。緻密に構成された名講演だとうなづけます。

なお、Sawyer教授のいう「創造性プロセス」は、いろいろなアイデアに遭遇しながらジグザグに彷徨うように進む、模索と探求の人生を意味しています。そこには、「構造化された創造的問題解決のプロセス」は言及されていません。しかし私は、このジグザグのプロセスの一つ一つの時点で、「構造化された創造的問題解決のプロセス」(例えば、「6箱方式」によるプロセス)が有効に適用できる、そして必要だと考えています。この点を留意したうえで、Sawyer教授のいう「直線的でない、創造性プロセス」のための心構え・実践・習慣を身につけ、私たちすべてが「創造性の天分」を解き放てるようにしたいと思います。

 WTSP通信とメール: 2020年 4月 (編集:中川 徹) (2020. 4.21; 5.25) 

7件+ 3件、詳細は英文ページをご覧ください。特に注目いただきたいのは、つぎのもの:
(0) 中川: [WTSP] Letter (18M-1)  WTSP サイトの主要ページを刷新しました。カタログへのアクセスを容易にし、カタログ開発の方法を整理して示しました。
(3) Igor Polkovnikov (米) <=> 中川: 私のサイトをカタログに掲載してもらえませんか?<=> (一般的な)やり方の説明
(4) Yuri Danilovskiy (韓): 自分のサイトの役割:西側/日本/韓国でのTRIZの発展をロシアのTRIZ関係者に紹介する 
(5) 中川 <=> Ellen Domb他: TRIZ Journal のサイト紹介をぜひ書いてください。Ellen Dombのメモ。

WTSP (世界TRIZ関連サイト)プロジェクト/カタログ集 にようこそ: 本サイトの主要ページを刷新し、カタログ集にアクセスしやすくしました (中川 徹) (2020.4.21)  (2020. 4.25)

本プロジェクトでは、2年間の悪戦苦闘を経て、「世界TRIZ関連サイトカタログ集」の初版を昨秋完成させたところです。そこでこのたび、プロジェクトのサイトの主要ページを刷新して、皆さんがカタログ集に簡単にアクセスできるように、また、私たちがカタログ集をよりスムーズに拡張・改良していけるようにしました。4月4日掲載の記事をベースにして、4月6日にLinkedInに掲載したものを、英文記事、和文記事にしています。簡潔な記述で、好評をえました。

この記事をPDF(A4 1頁)にしました。WTSPプロジェクトとカタログ集について、簡潔な紹介とアピールなっています。どうぞ広く、転送・紹介下さい。

Larisa Komarcheva (露)との通信: 「the Official Altshuller Foundation」サイトの紹介(2020.4.21)

The Official Altshuller Foundation siteは、TRIZの創始者Mr. Genkikh Altshullerの遺族が開設・運営しているサイトです。WTSP世界TRIZサイトカタログの先頭に掲載しています。私は2月28日に、そのサイトの紹介を書いてくれるように、責任者Larisa Komarchevaに依頼しました。彼女は3月9日に下記のような紹介原稿を送ってきてくれました。私は3月12日に、多くの読者が期待しているだろう質問項目を書いて、より詳しい紹介をお願いしました。4月下旬の現在、彼女が多忙で原稿が作れないとのことですので、3月9日の原稿をWTSPカタログに掲載しました。

WTSPカタログサイト紹介(2)  「the Official Altshuller Foundation」サイト (Larisa Komarcheva (露))(2020.4.21)

本サイトは、TRIZの創始者Mr. Genkikh Altshullerの著作・論文・通信・資料などの一切と、夫人Mrs. Valentina Zhuravlyovaの著作などの資料を掲載している。Mr. Altsuller の全資料が(あまり知られていないものも含めて)正しく(ひずみなく)広く世界に知られることを望んでいる。サイトの紹介としては、WTSPプロジェクトの標準書式での記述(ただし空欄も多い)、および「このサイトの設立の趣旨」を記述した。−−[注(中川): 近い将来の更新を期待している。]

 WTSP通信とメール: 2020年 3月 (編集:中川 徹) (2020. 4.12)

4件、詳細は英文ページをご覧ください。特に注目いただきたいのは、つぎのもの:
「Ed Sickafus博士記念アーカイブズ」の開設準備と開設の発表; Carol Augustin(米)との通信; Larisa Komarcheva (露)との通信「Altshuller Foundation」サイトの紹介

 WTSP通信とメール: 2020年 2月 (編集:中川 徹) (2020. 4.12)

9件、詳細は英文ページをご覧ください。特に注目いただきたいのは、つぎのもの:
中川: 『TRIZホームページ』のサイト紹介と「ベスト4スライド」の紹介; WTSPカタログの改良のための呼びかけ

 WTSP通信とメール: 2020年 1月 (編集:中川 徹) (2020. 4.12)

12件、詳細は英文ページをご覧ください。特に注目いただきたいのは、つぎのもの:
Yuri Danilovskiy (韓国)、Harry Flosser (独)、Don Mansingale (米)、Vladimir Petrov(イスラエル)、James Kowalick (米)等からの通信。

WTSP: WTSPサイトの主要ページを刷新しました(中川 徹) (2020. 4. 5) (2020. 4. 3)

WTSPプロジェクトの2年超の試行錯誤と進展の結果として、私たちのサイトには新・旧の沢山の情報が掲載されていて、プロジェクトメンバー・読者・ユーザの皆さんを混乱させることが多かったと思います。そこでこのたび、WTSPサイトの主要ページを整理・刷新しました。

その意図はつぎの2点です。(1) WTSPプロジェクトを種々の観点から明確化し、WTSPカタログ集の構築作業を円滑にする。(2) 一般の読者・ユーザーにとって、WTSPカタログ集へのアクセスを容易にする。これらの方針で、WTSPプロジェクトの主要ページのすべて((A1)から(A8)まで)を刷新し、従来ページはアーカイブズとして保存し、必要に応じて参照可能にしました。変更の主要点は以下のようです。

(a) WTSPカタログ集の作成のためのガイドラインを、明瞭にしました。各国におけるオーソドックスなボトムアップアプローチと、それをバイパスして優れたサイトの魅力的で有用な紹介を集めるアプローチ。

(b) 各国のWTSPメンバーが、草稿を作り、それを推敲して原稿にし、小規模のWebサイトに作り上げる (そのための、スムーズな実践法を掲載)。一方、プロジェクトリーダーが、それらの各国からの原稿を世界WTSPカタログ集に統合し、『TRIZホームページ』に掲載公表する。(2年前に用意した Bitrix24プラットフォームは使わない。)

(c) 世界WTSPカタログ集の現行バージョンをはっきり示し、古いバージョンはアーカイブズに入れる。

(d) 「WTSP プロジェクト/カタログ集に ようこそ」のページを作り、サイトのドメイン名でアクセスできるようにしました:
和文サイトには、 URL: https://www.osaka-gu.ac.jp/php/nakagawa/TRIZ/WTSP/ 。ユーザー/読者が行きたいページにスムーズに行けるようにしました。

 通信: 「WTSPカタログ集は素敵ですね」(Carol Augustin)(2020. 4. 3)

2月末に、上記のような素敵なタイトルのメールを、知らない人から受け取りました。ここに彼女(彼(?)) との数往復の通信を掲載します。WTSPカタログのページにたまたま出遭ったとのことで、彼女らの2つのサイト、ビジネスの専門的なスキルを習得するためのe-ラーニングの充実したサイト、の情報を伝えてきました。それらを、新しいカテゴリ X1BZ (ビジネス指向のサイト)として収録します。世界の重要なWebサイトの情報を、WTSPカタログ自身のおかげで収集できることは、うれしいことです。世界WTSPカタログ集が自己成長していく可能性を示してくれています。

 2件のサイト: eduCBA (○)と WallStreetMojo (□): ビジネス分野の専門的スキルのe-learningコース

世界TRIZ周辺サイトカタログの新しいカテゴリの一つとして、X1BZ (ビジネス指向サイト)を作り、つぎの二つのサイトを登録しました。
X1BZ-01   eduCBA (○): オンライントレーニングとビデオコース。プロフェッショナルとして成功するための、金融、ソフトウエア、ビジネススキルの習得。
X1BZ-02   WallStreetMojo (□): 金融投資、金融モデリング、資産調査、会計、M&A、評価等を学ぶための、最良の方法についての秘訣の情報公開

編集者より:  「Ed Sickafus 博士記念アーカイブズ」を開設・公開しました (中川 徹)   (2020. 3.22; 5.27) 

Ed Sickafus 博士の業績を顕彰するために、本『TRIZホームページ』内に「Ed Sickafus 博士記念アーカイブズ」を設け、公開いたします。同博士は、USIT(統合的構造化発明思考法)の創始者であり、その後継続して、創造的な問題解決のための簡潔で強力な方法の開発・発展に独自の寄与をしてこられました。中川は1998年以来同博士から多くの示唆・教訓をいただき、日本にUSITを導入し、TRIZとUSITを統合して、「6箱方式」に基づく創造的な問題解決の一般的方法論を開発してきました。USITは日本で多くのユーザーの賛同を得て、実践されてきました。本ホームページでは、同博士の多数の論文や通信を英文・和文で紹介してきました。

なお、同博士はUSITをさらに発展させて、「プロフェッショナルな技術者のための自由で高度な問題解決法」、「論理や構造に捉われない、より自由に発想する問題解決法」、「無意識下の脳内処理を活用する、メタファを重視した問題解決法」などに、新しい境地を開拓してきておられました。これらの一端は、2006年の日本TRIZシンポジウムでの基調講演、2015年のICSI国際会議(サンノゼ)での基調講演などで発表され、本ホームページには和訳掲載しています。ただ、私(たち)はそのような新しい考え方をまだよく吸収できていないことを、私は今回の記念アーカイブズを編集して感じました。博士が残してくださった著作や記事は、本当に学ぶべきことが多くあると思います。-- Ed Sickafus 博士は、私にとって大事な「人生の師」のおひとりです。

「ようこそ!」のページを作りました。ドメインURLでアクセスでき、いろいろな主要ページに飛ぶことができます。(2020. 5.27)

本「記念アーカイブズ」はつぎのように構成しています。その大部分は英文ページだけです。(和訳掲載にご協力いただけますと幸いです。)

(0) ようこそ! のページ  (2020. 5.27)  www.osaka-gu.ac.jp/php/TRIZ/jSickafusMemorial/  

(0A) 総索引のページ   (2020. 3.22) 

(1) 追悼ページ: 故 Ed Sickafus 博士 (1931-2018) を偲ぶ   (掲載済み、2019.10.31)

(2) 年表形式の詳細索引: USITとその発展に関する論文、事例研究、通信等: Ed Sickafus 博士 および (特に日本での)その追随者たちによるもの  (2020. 3.22)

(A) 論文等: 論文、学会発表、レポート、紹介記事、講義など

論文等 (Ed Sickafus博士、および その他の海外著者たち) 

論文等 (中川 徹)

論文等 (日本の著者たち)

(B) 事例研究等: 事例研究論文、レポート、推進活動、など

事例研究等 (Ed Sickafus 博士)

事例研究等 (中川 徹)

事例研究等 (日本の著者たち)

(C) 通信等: 通信、討論、質問、コメント、会議報告、など

通信等 (Ed Sickafus 博士)

通信等 (中川 徹)

通信等 (日本国内)

通信等 (海外)

(3) Sickafus 博士の 著作、概説(Overview)、チュートリアル  (2020. 3.22)

USIT教科書(1997)、 USIT 概要 (Overview, eBook) (2001)、本:「技術問題解決のためのヒューリスティクス)(2004)、
HI教科書(Heuristics Innovation)(2006)、簡潔なUSITチュートリアル(2015)

(4) Sickafus 博士の論文と学会発表  (2020. 3.22)

現在 9編を収録

(5) Sickafus 博士の USIT Web site (www.u-sit.net)  (2020. 3.22)

最初は1999年に開設、ハッキングの被害に遭い数回再構築、2007年作成のものが現在もアクセス可能。
紺サイトの全記事をアーカイブズに収録している。

(6) Sickafus 博士のWordPress Blog サイト (edsickafus.wordpress.net)    (2020. 3.22)

USIT Webサイトのトラブルの後に、Sickafus 博士は クラウド上のWordPressプラットフォームにブログサイトの作成を開始した(2015年7月)。しかし、半分できた段階で、2015年11月に関発を停止した。
このサイトの全記事をアーカイブズに収録している。

(7) Sickafus 博士の USITニュースレター (NL)  (2020. 3.22; 5.25)

NL-01 (2003年11月)〜 NL-28 (2004年10月)は、英文PDF および 和訳を掲載ずみ。
NL-29 〜 NL-79 (2009年3月) は今後掲載する。 (==> 全編掲載しました(2020. 5.25))  ミニレクチャ(事例研究)が興味深い。

(8) Sickafus 博士の 通信および その他の 記事  (2020. 3.22)

(9) Sickafus 博士のしごとに関する 他者のコメント (レビュー、引用、言及、討論など)  (2020. 3.22)

(10) 読者からの通信など  (2020. 3.22)

編集者より: 新着情報ファイルが大きくなりすぎましたので、2017年掲載分をアーカイブファイルに分離しました (2020. 2.23)

編集者より: サイト紹介: 『TRIZホームページ』 の21年: ベスト4 スライド (TRIZのエッセンス、6箱方式、新しい目標、「自由 vs 愛」と倫理) (中川 徹) (2020. 2.21)

『TRIZホームページ』のサイト紹介をまとめましたときに、21年間の私の研究内容を代表するスライドを4枚収録しました (2020. 2.13))。 ここにそれらを本サイトの「ベスト4 スライド」と名付けて、簡単なまとめをしておきます。各スライドと、その参照文献一つづつを掲載しています。
(a)  TRIZのエッセンス(50語の表現)、 (b)  6箱方式: 創造的問題解決の新しいパラダイム、(c)  新しい目標 CrePS: 創造的な問題解決の一般的方法論、 (d)   「自由 vs 愛」が人類文化の主要矛盾、「倫理」がその解決の方向

WTSPプロジェクト: WTSPカタログのためのサイト紹介『TRIZホームページ』(特徴と主要記事)(中川 徹) (2020. 2.13)

WTSPプロジェクト(世界TRIZ関連サイトプロジェクト)は2017年12月に開始し、昨年10月に「世界TRIZ関連サイトカタログ集」の初版を作りあげ、ETRIA TFC2019 で発表するとともに、本ホームページ上にカタログ集全体を公表しました 。WTSPカタログ集の構成法が確立でき、世界での重要なサイトのかなりの割合を(簡単ですが)紹介できました。このカタログ集が「本当に有用だ、通常のインターネット検索よりも、はるかに便利で、大事なサイト、大事な情報源をすぐに知ることができる」という、(専門家たちおよび一般の人たちの)評価を得ることが、第3年目である今年の目標です。
そのために何をするべきかと考え、「(世界レベルでの)重要・有用なサイトを、きちんと紹介・記述する」ことであると思い至りました。個々のサイトの紹介の詳しさとして、旧来の(a)(b) に加えて、より詳細な(c)を導入します。
(a) カタログ集の索引(表)中の1行の紹介。-- WTSPカタログの全てのサイトに必要。
(b) 標準書式のサイト記述(A4 1頁程度)。-- WTSPカタログの内容として、標準的に必要。
(c) 自由書式のサイト紹介記述(A4 2〜5頁程度):特記するべき特徴や記事など。自由形式。全体が分かるようにし、特に世界レベルから見て重要と考える特記記事を簡単に紹介しリンクを張る。-- 重要サイト◎○では作ることを標準にする。その他□△サイトではオプショナル。
(c)のレベルの紹介が、世界の重要サイトに揃っていれば、ユーザにとって非常に有用・魅力的になるでしょう。
この趣旨で、私は自分のサイト『TRIZホームページ』について、(b)の原稿を確認し、(c)の原稿を作り、別ページに公開しました。 またすでに、世界WTSPカタログ集に登録済みです。今後も各サイト、各国チームからの原稿を常時受け付け、3か月ごとに世界カタログ集を統合更新していきます。9月の日本TRIZシンポジウムと10月のETRIA TFC2020で発表する予定です。

編集者より: WTSPカタログのためのサイト紹介『TRIZホームページ』(特徴と主要記事)(中川 徹) (2020. 2.13)

 ここに本サイト『TRIZホームページ』 の特徴と主要記事を紹介します。WTSPカタログのためのサイト詳細紹介の原稿です。まず、特徴を簡単に説明しました:歴史、編集者、目的、記事分野・タイプ・スコープ、特徴(a) 和英並行、特徴(b)記事の分類・索引・相互参照。ついで、主要記事を時期とテーマで分類しながら簡単にレビューしました。 (a) TRIZの導入(1997〜2001年)、 (b) USITの導入(1998〜2001年)、 (c) USIT の拡張 (2002〜2003年)、 (d) TRIZの現代化の吸収(2001〜2004年)、 (e) 創造的問題解決の新しいパラダイム:6箱方式(2003〜2006年)、 (f) 日本TRIZ協会と日本TRIZシンポジウム(2005〜2008年)、 (g) 教育とTRIZ/USIT(2000〜2012年)、 (h) 日本TRIZ協会の活動と国際交流(2009〜2012年)、 (i) 創造的な問題解決の一般的方法論(CrePS)(2012〜2016年)、 (j) いろいろな交流と関心の広がり(2011〜2019年)、 (k) 社会的な課題と人類文化の主要矛盾(2015〜2019年)、 (l) 世界TRIZ関連サイトプロジェクト(WTSP)(2017年末〜現在)。約160の主要記事をリストアップし、それぞれにリンクを張りました。

編集者より: 新着情報ファイルが大きくなりすぎましたので、2017年掲載分をアーカイブファイルに分離しました (2020. 2.13)

基礎理論: 高原利生論文集(第5集): 高原利生:論文のまとめ(2018年秋−2019年)、 『永久に未完成の哲学ノート』 他(全11編) (編集:中川 徹) (2020. 1.14; 2021.12.23)

本『TRIZホームページ』は、高原利生さんの研究の重要さに注目し、2003年以後の同氏の学術発表・研究ノートなどのすべてを収録・公開してきております。前回は、高原利生論文集第4集 (2018.8.30 掲載)で、論文[37]〜[47]の11編を掲載しました。今回は、その後の2018年秋〜2019年末までの、下記一覧表の全11編を掲載します。 この一式を『高原利生論文集(第5集)』と呼ぶことにいたしました(中川:2021.12.23)

[論文番号]        題名 出典 (年) 言語、形態 本サイト内の掲載ページ 原文 .pdf

[44-47]

Revised Abstract (2019) of "A Working Research Note on Philosophy (2018)" ― A Note on the Principle of Way of Life of Homo Sapiens Based on Contradiction Model and Radical Enumerable Thinking [THPJ2018/1-4 in Japanese]―"

THPJ (2019)

英文概要

 

[48]

Logical Possibility of Ideal Way of Life; Barter as a Background of Homo Sapiens

FIT2018 (2018)

英文

 

[49]

個人の幸せと世界の価値実現、その両立の成立時期 

CGK (2018)

和文

 

[50]

論理学、世界観、生き方へ −永久に未完成の哲学ノート 第一部

MyISBN制作, デザインエッグ株式会社発行, 二版 (2020)

和文, 出版物

 

[51]

宇宙論理学とポスト資本主義の準備へ −永久に未完成の哲学ノート 第二部

出版物, MyISBN制作, デザインエッグ株式会社発行, 初版 (2019)

和文, 出版物

 

[52]

弁証法論理学の生成構造

FIT2019 (2019)

和文

 --

[53]

網羅についてのノート−事実と価値の本質と全体のための−

CGK (2019)

和文

 --

[54]

高原利生論文集(第5集) 論文解題: 「論理的網羅:永久に未完成の哲学ノート 第一部第二部」 の今

THPJ

和文

 

高原さんは2018年8月に、それまでの研究の集大成として、文献 [44-47]: 「矛盾モデルと根源的網羅思考による人類の生き方の基本原理についてのノート --未完成の哲学ノート(2018 年)」を本ホームページに発表しました。その後、その全体を(少しずつ推敲して)自費出版することに努力され、2019年3月にその初版『未完成の哲学ノート(2019年2月)』(B5版 208頁)を発行、さらに推敲して、2019年9月に同4版(B5版、170頁)を発行しています。(注: 内容的には文献 [44-47]とほぼ同様ですので、上記リストには記載していません。)そしてさらに推敲して、『永久に未完成の哲学ノート』の2分冊とし、上記リストの[50] [51]を昨年12月と本年1月に出版しています。本ホームページでは、HTMLページの形で、[50] 第一部 前書き・概要  および [51] 第二部 概要・後書き を掲載しましたが、その全文は膨大ですのでPDFページ、[50] 、[51]  にしています。なお、[50][51]が(いままでの研究成果を含めて)体系的に記述しているのに対し、[54] 論文解題 はこの1年半の研究成果のポイントを簡潔に記したものです。

他の3つの和文論文 [49] [52] [53]は、上記の『哲学ノート』に関連して、考察された学会発表論文で、テーマを絞って短く書いていますので、分かりやすいかと思います。 親ページの後半に、「論文集(4) 論文解題の修正版」 および 高原利生略歴を掲載しました。

なお、本サイトの英文ページに、このまとめの(簡略化)英文ページ、 [44−47] の英文概要の改訂版 、および 英文での発表 [48] を掲載しています。

高原さんは、富士通を定年退職されてから、独自にこのような大きく独創的な思索を進め、精力的に発表してきておられます。素晴らしいことで、敬服いたします。ご健康に留意され、今後とも考察・発表を続けられることを祈ります。(現在あるいは後世の)読者の皆さんの中に、高原さんの論文集に啓発され、さらに発展させてくださる方があることを、願っています。

編集者より: ご挨拶: 新年にあたって (2020年)(中川 徹) (2020. 1.14)

新年にあたり、皆さまのご健康・ご多幸・ご活躍をお祈りいたします。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
( 私事、昨年3月に弟 中川 晃 が 永眠いたしました(享年77歳)ので、年賀を控えさせていただきました。)
国内の状況も、世界の状況も、ますます困難さを増してきていると感じます。その中で、「創造的な問題解決の方法」を研究・推進しようとしている者として、自ら考えられること、社会に寄与できることが、本当にわずかであることを痛感します。そのわずかずつのことを、日々積みかさねて行くしかありません。
昨年を振り返り、今年するべきこと、懸案事項を考えてみました。
(1)  世界TRIZ関連サイトプロジェクト(WTSP) : 世界WTSPカタログ集が、「優れたサイトを分かりやすく紹介していて、有用である」と認めてもらえるように、サイト記述の先例を積み上げていく。
(2) 「創造的な問題解決の方法論」の研究と普及の活動を継続・実施する。世界の優れた論文・記事の紹介、故Dr. Sickafus記念アーカイブズを作る、関連分野・諸技法を概観できるようにする、子どものためのCIDコースの教材の和訳を進める、など。
(3)  「自由」vs「愛」と 「倫理」に関する考察を進める。
(4)  自分の生活に潤いを持つ。健康・運動・記憶力・書道・カメラ。

 


 

2019年

 世界WTSPカタログの(常時)最新版: (A8) 世界WTSPカタログ集 最新版を(微小)更新しました(中川 徹)(2019.12.31)

世界WTSPカタログ集の最新版は、今後もデータを追加・推敲して、常時使えるようにいたします。最新版へのアクセスのURLは従来どおりであり、将来とも変更しません。最新版を本ホームページの管理目的には(A8)版と呼びます。ユーザの皆さんは下記の主要ページにブックマーク等をつけてください。
管理用ページ。 ユーザ用トップページ、ソースドキュメントページ
(A) 世界TRIZサイト基本カタログ(索引)(◎○)、 (C) 世界TRIZ周辺サイト基本カタログ(索引)(◎○)
最新版は、(各国などの)WTSPチームあるいは個別寄稿者からのデータを常時受け付けて、下部ファイルを随時更新し、また、3か月ごとに世界WTSPカタログ(索引)を全面的に更新する予定です。
今回 (2019年12月末)の更新は、データの寄稿が 1サイトだけしかありませんでしたので、極めて小さな更新だけです。
どうぞ、日本でも、世界でも、優れたサイトの紹介・寄稿があるように、願っています。 Let's work Together ! Connected !!

 世界WTSPカタログのアーカイブ: (A8-A) (2019年10月版)世界WTSPカタログ集 改訂暫定版を アーカイブに登録(中川 徹)(2019.12.31)

世界WTSPカタログ集の2019年10月20日の版について、その主要ページをコピーして、コピーした一式をアーカイブに保存し、今後の変更を停止します。このアーカイブ版を(A8-A)版と名付けます。今後毎年同時期にアーカイブ版を作り、(A8-B), (A8-C),... などと命名します。
(A8-A) 版の構成と所在(リンク先)はつぎのようです。
管理用ページ。 ユーザ用トップページ 、ソースドキュメントページ
(A) 世界TRIZサイト基本カタログ(索引)(◎○)、 (C) 世界TRIZ周辺サイト基本カタログ(索引)(◎○)
なお、これらの索引ページの下にある、個別の(国別、検索結果別などの)サイト索引、および個別のサイト記述ファイルなどは、アーカイブされず、今後も更新されていきますので、必ずしも 2019年10月版の詳細が将来再現できるわけではありません。 

 WTSP通信とメール: 2019年11月-12月 (編集:中川 徹) (2019.12.31)

6件、詳細は英文ページをご覧ください。特に注目いただきたいのは、つぎのもの:
中川: [WTSP] Letter (15C-1) 各国でWTSPチームの活動を始めるために。 イギリス、オランダ、台湾、韓国、イタリアのTRIZリーダーたちに、国別に送付。

 TRIZ 紹介: トリーズ(TRIZ) (Theory of Inventive Problem Solving)(中川 徹、『デザイン科学事典』掲載)  (2019.11.22)

本稿は、日本デザイン学会編『デザイン科学事典』に分担執筆しました、TRIZの紹介記事です。A5版見開き6頁の簡潔な入門・紹介記事です。丸善出版の許可を得て、PDF版および(参考記事へのリンクを種々追加した)HTMLページを掲載しました。
内容は、概要、特許と科学技術情報の分析と知識ベース化、発明のアイデアのエッセンス:発明原理、 技術システムの進化の法則/トレンドと理想性、技術システムの完全性,物質-場モデルと機能分析,発明標準解、矛盾の理解と克服:技術的矛盾と物理的矛盾、心理的惰性の打破,視野の拡大と擬人化、TRIZ の思考法,弁証法的思考、TRIZ における問題解決の全体プロセス、適用事例、TRIZ の位置づけ、引用文献 です。古典的TRIZを骨格にして、現代化TRIZについても少し言及しています。
なお、『デザイン科学事典』の別項目として、「6箱方式」(USITを含む)を掲載しました。また、日本創造学会編『実例で学ぶ−実践発想法』(仮称、12月刊行予定)に、「TRIZ/USIT法」8頁を執筆し、説明と一つの適用事例を書きました。掲載ご期待下さい。

『デザイン科学事典』は、、2004年頃から構想され、日本デザイン学会、日本設計工学会、日本機械学会が連携し、さらに、日本建築学会、精密工学会、人工知能学会が加わって、「Designシンポジウム」を14年間継続開催する中でできてきたものだと言います。デザインには、文化や芸術に視座を置いた「デザイナー」の考えるデザインと、科学や工学に視座を置いた「エンジニア」の考えるデザイン(設計)との、両義があります。またそれぞれに多くの専門に細分化されていますが、それらを含んで、横断的に基礎となる「デザインの科学」を創ろうというのが、この事典の大目的です。最終的には、上記6学会からの32名の編集委員・編集協力者、そして総勢103名の執筆者によって、創り上げられたとのことです。全体で705頁、定価20,000円と高価ですが、TRIZの関心分野をすべて含み、さらに大きな視野で書かれた、貴重な文献です。

 「6箱方式」 紹介: 6 箱方式 (Six-Box Scheme)(中川 徹、『デザイン科学事典』掲載)  (2019.11.22)

本稿は、3年前に、『デザイン科学事典』から「TRIZ」の執筆依頼を受けたときに、追加で執筆して提出し、同書第II部 デザイン方法論の一項目として採用されたものです。A5見開き4頁の、入門・紹介記事です。「6箱方式」というのは、私がTRIZと(TRIZの刺激を受けて簡潔に創られた)USITを共に吸収・発展させる過程で、出来上がってきたものです。(膨大な)TRIZを(簡潔な)USITに統合していった結果、それが創造的な問題解決の「新しいパラダイム」を成すことに気がついたものです。[小を大に統合したのでなく、大を小に統合したことが、ミソです。] 

本稿の内容は、 概要、6 箱方式の基本、従来のパラダイム4 箱方式の欠陥の克服、6 箱方式の簡潔な実践プロセスUSIT、創造性技法・問題解決技法・デザイン科学技法の体系化: CrePS、6 箱方式の開発の経過、引用文献  です。
本稿の最後に書いていますように、「創造的な問題解決の諸方法」(すなわち「デザイン科学の諸方法」)を、この「6箱方式」を用いて統一的に理解することを進めたいと考えます。それが、ともすればバラバラに主張され推進されている関連諸方法の力をまとめ、さまざまな課題・場面での実践を容易にするものと考えます。

 WTSP通信とメール: WTSP プロジェクトとWTSPカタログ集の意義: Bill Fowlkesとの交信 (Bill Fowlkes (米)、中川 徹)  (2019.11.4)

Dr. Bill Fowlkes は IP.com 社(米国)のVP (副社長) です。かつて(90年代 (?))は、TRIZソフトウエア(TechOptimizerとIWB)の活発なユーザでありました。最近、TRIZソフトウエアに関する新しい情報を探していて、私のホームページ(多分「世界120TRIZリンク集」のページ)に出会いました。それで、LinkedInを通じて私にメッセージを送ってきました。
私は、WTSPプロジェクトと、最近完成させた「WTSPカタログ集(2019)」のことを伝えました。彼は、「すごいレファレンスだ!」と感心してくれました。
私は、彼の会社のサイト(WTSPカタログの TN3E-23 サイト)の紹介記述を、書き直してくれるように依頼しました。その依頼に応じて、10日後に、WTSPの標準「サイト記述書式」にサイト紹介を書いてきてくれました。それは、(TRIZ周辺分野の一つである)知的財産権の専門家が書いてくれたサイト記述のすばらしい事例になりました。
そこで私は、WTSPに関する感想をメッセージとして書いてきてもらえないかとお願いしました。それを書くためには、彼は、「WTSPプロジェクトとWTSPカタログ集の構造(特にホームページ上でのページの関連)を整理して理解したい」といいました。そこで、私は説明を書いて送りました。
彼が、よく分かったと言って、早速にメッセージを書いてきてくれました。私たちの「WTSPプロジェクトとWTSPカタログ集」の意義について、本当に的を得たメッセージです。 Dr. Bill Fowlkesに深く感謝して、ここに和訳掲載いたします。交信の全文を英文ページに掲載しています。

世界TRIZ関連サイトプロジェクト(WTSP)の グローバル共同編集者の皆さんに

あなたがたのやっておられる仕事、すなわち、TRIZをはじめとするイノベーティブな諸方法の学生たちや実践者たちにとって関心がある、多数のインターネットのサイトを、収集し、整理し、記述し、リンクを張ること、を私は歓迎します。

私は、新しいブックマークフォルダを作り、「TRIZサイト WTSPカタログ」と「TRIZ周辺サイト WTSPカタログ」とにリンクを張りました。きっと今後これらをしばしば参照するだろうと思います。

これらのサイトが集積されていることは、Google検索でデータを見つける試みをするよりも、ずっと優れています。なぜなら、情報が精選されており、短い記述が添えられているからです。

TRIZの提供者やその他のTRIZ関連分野で働いているコンテンツクリエイターの皆さんが、このプロジェクトに参加し、「世界TRIZ関連サイトプロジェクト」をその可能な限りの最善のものにすることを、私は推奨いたします。

Dr. William Y. Fowlkes                                                2019年10月30日
VP, Analytics and Workflow Solutions| IP.com

 

 WTSP通信とメール: 2019年9月-10月 (編集:中川 徹) (2019.11. 4)

14件、詳細は英文ページをご覧ください。中川から、WTSPプロジェクトのメンバー・支援者への、各種の[WTSP] Letter や更新案内 11件が中心です。

  TRIZホームページ(TRIZ Home Page in Japan) の 満21年にあたって (中川 徹) (2019.11. 1)

本ホームページを創設して11月1日で満21年になりました。国内外の多数の著者、訳者、読者の皆さまのご支援に感謝いたします。「創造的な問題解決の方法論」の理解と普及のための情報公開の場です。当初は「旧ソ連で技術分野のために開発されたTRIZ」の導入を目指しておりましたが、その後TRIZは、その内容や適用分野が拡張・発展するとともに、欧米や日本だけでなく、アジア諸国に広く普及しつつあります。私自身も、TRIZをやさしくしたUSIT法、「6箱方式」という新しいパラダイム、それをベースにしてさまざまな方法を統合する「創造的な問題解決の一般的方法論(CrePS)」へと展開してきました。特に2015年から社会問題への適用を試み、人類文化の根底にある主要矛盾とその解決の方向を、「自由・愛・倫理」の関係として最近論文発表しました。本サイトのテーマ内容が少しずつ拡張・変化してきておりますが、すべて自然な発展と考えております。

本ホームページは、非営利の立場で情報の公開による紹介・発信・交流を進めることを目的としております。ボランティアで開始し編集しておりますが、個人のホームページではなく、読者の皆さんの寄稿を掲載する「公共サイト(Public Web site)」として評価いただいてきました。また、和文と英文の並行したページ作りに努力して、日本と海外との協力関係を作ることを目指してきました。2012年には4つの「入口ページ」を作り、いろいろな読者の方に親しみやすくしました。さらに、2017年末から、世界中のTRIZ関連サイトを紹介する「カタログ」を作ることを目標に、世界TRIZサイトプロジェクト(WTSP)を提唱し、本年10月に「世界 WTSPカタログ (2019)」を完成・発表しました。これをさらに改良するべく、世界のTRIZリーダたちとの共同作業を進めていきます。

なお、2005年11月以降の visit数は、(10.31現在) 和文トップページが 239,693 (この一年で約 2,500増)、英文トップページが 44,785 (この一年で約 1,500増) でした。 読者の皆さんのさまざまな問題解決のために本ホームページを活用 いただけますと幸いです。ご寄稿をお待ちしております。

 

 TRIZフォーラム: 追悼:  故 Ed Sickafus 博士 (1931-2018) を偲ぶ (中川 徹、故 Ed Sickafus, Kurt Edward Sickafus) (2019.10.31)

Edward Nathan Sickafus 博士 (USIT 法の開発者)が、約 1年前の 2018年11月15日に逝去されました。

私がこの悲しい事実を知りましたのは、今年の2019年7月5日です。その前の数か月、Sickafus博士からメールの返信がありませんでしたので、メール以外の連絡法を求めてインターネット検索をしていたときに、画像検索からHeritage Newspaper (訃報新聞)の記事を見てびっくりしました。(面識がありました)奥様のMary Sue Sickfus夫人にお悔やみの航空便を送りました。ご長男のDr. Kurt Edward Sickafus さんから電子メールで返信があったのは、8月3日でした。この悲報を世界と日本のTRIZ/USITコミュニティにお伝えするのが遅くなってしまい、失礼しました。ご遺族からの追加の情報をお待ちしていたからでもあります。
英文ページに次のものを掲載しております(和訳をすぐにはできません)。(1) Heritage Newspaperの記事(2018年11月)、(2) 中川から奥様へのお悔やみの手紙(2019年7月)、長男Kurtさんからのメール、中川の返信メール(2019年8月)、(3) Sickafus博士から中川へのメールと中川からの返信(最後の交信になったもの)(2018年9月)、(4) TRIZ/USITコミュニティの皆様からの追悼メール (今後逐次掲載)、(5) Sickafus博士記念アーカイブの計画について:中川からの要請メール、Sickafus博士の許諾応答メール (2016年10月)。
Ed Sickafus博士の一連のお仕事、特に、USIT (統合的構造化発明思考法)とその拡張・発展、それに関わる深い洞察を含んだ論文、News Letters、随想、著作、などは大変貴重なものです。そこで私は、それらのすべてを集めて、「Sickafus博士記念アーカイブ」をこの『TRIZホームページ』中に公開したいと考えています。3年前にその計画を申し出て、Sickafus博士の快諾を得ました。いままでに原文の一部分をファイルでいただいていますが、できればより完全にしたいと考えています。和訳して掲載済みのものも多くあります。
世界、日本の皆様から、故Sickafus博士への追想文をいただけましたら、幸いです。
Ed Sickafus博士のご冥福とご遺族の皆様のご平安をお祈りいたします。

WTSPカタログをさらに改良するために: 実践ガイドとスケジュール(中川 徹) (2019.10.20)

ETRIA TFC2019 で発表しましたように、私たちは世界のTRIZ関連サイトのWTSPカタログの暫定版を完成させました。特に「(A) 世界TRIZサイト 基本カタログ」と 「(C)世界TRIZ周辺サイト 基本カタログ」の2本柱です。しかしながら、それらはまだまだ弱いものです。世界の大多数の国の大事なTRIZサイトが未記載であり、またサイトの紹介がきちんとできていません。WTSPカタログのゴールと作成プロセスがずっと明確になった現在、世界のすべての国々でTRIZの仲間の人たちの協力を得たいと思っています。WTSPカタログをさらに改良していくための実践ガイドを、コンパクトな形で再掲しています。各国のチーム、あるいは何かの方法(論)に関心を持つグループからの、原稿や改訂稿を、プロジェクトリーダ(中川)のところで随時受け付け、できるだけ速やかに『TRIZホームページ』に掲載することにします。また、3か月ごとにそれらを「世界カタログ(索引)」に統合して、『TRIZホームページ』で公表します。一緒に連携してやりましょう!! 来年ルーマニアで開かれるTFC2020で、ずっと有用になった「世界TRIZ関連サイトカタログ」の完成を報告しようではありませんか!!!

ETRIA TFC2019 発表: World TRIZ Sites Project (WTSP) (2): To Build World WTSP Catalogs of TRIZ-related Sites in the World (Toru Nakagawa, Darrell Mann, Michael Orloff, Simon Dewulf, Simon Litvin, Valeri Souchkov) (2019.10.20)

欧州TRIZ協会(ETRIA)主催のTRIZ Future 国際会議 (TFC2019、マラケシュ(モロッコ)、2019.10. 9-11)で発表したものです。最終論文を7月24日にTFCに送りましてから、WTSPプロジェクトは急速に成果を出しました。WTSPカタログの暫定版の「(A) 世界TRIZサイト 基本カタログ」の作成 (2019. 8. 4)、日本TRIZシンポジウムでの発表(2019. 9. 5)、「(C)世界TRIZ周辺サイト 基本カタログ」の完成などです。そこで、TFC2019での発表は、TFC論文集の内容よりも、TRIZシンポジウムでの発表よりも、ずっと進んだものになりました。
本英文ページにはつぎのものを掲載しています。(1) 論文アブストラクト(補足付き)、(2) Springer より出版されている論文へのリンク: DOI: https://doi.org/10.1007/978-3-030-32497-1_40 、(3) 発表のサマリスライド(8枚) 、(4) 発表スライド (24枚)

 「世界WTSPカタログ集」の (C) 「世界TRIZ周辺サイト 基本カタログ」(◎○サイト集) を完成・公表(中川 徹)  (2019. 9.30)

「世界WTSPカタログ集」の予備改訂版(2019.9.30版)を作りました。その中心がこの(C) 「世界TRIZ周辺サイト 基本カタログ」です。WTSPプロジェクトでは、TRIZだけでなく、基本的に同様の目的を持つ諸方法とその応用についても、世界のサイトのカタログを作ることが、必要であり有用であると考えてきました。そのために、「TRIZ」を主とするサイトを集めた(A) 「世界TRIZサイト 基本カタログ」と並立するものとして、今回の「TRIZ周辺サイト」のカタログを作りました。そのために、TRIZをキーワードにしないで、6件の大規模なインターネット検索をしました。その範囲は、創造的思考法、創造的問題解決、イノベーションのプロセス/戦略、品質/ 価値/コスト/生産性、特許/知財などを含みます。総計 1,008件のサイト(6種の検索で重複するものあり)のサイトを一つ一つ訪問し、概要を理解し、トップページやAbout usのページから抜粋した紹介を記録し、◎○□△−の5段階評価をしました。
それらのうちの◎○評価のサイトを分類整理したのが、今回の基本カタログです。ただし、TRIZをも含めた全体像を知るために、TRIZの ◎○サイトの一部(特に旧来のTRIZよりも広い視野で扱っているサイト)を加え、また、日本のTRIZ周辺サイト(◎○□)を加えています。それらをサイトの役割および評価段階で分類・配列しました。得られたものは、◎ 34サイト、○ 128サイト、□ 13サイトのカタログです。一覧表の各サイトをクリックすると、その紹介の記述(5〜15行程度)を読むことができます。(注: 日本語のページは後日もう少し補筆することにし、取り急ぎサイトを更新します。)

なお、「世界TRIZサイト」のカタログを改訂する予定でしたが、新しい原稿の寄稿がほとんどありませんでしたので、(A)の基本カタログの微小改訂だけにしました。これを改良することは、今後の大きな課題です。

WTSP活動報告予備的インターネット検索結果 (3) より広い視野で 全世界のTRIZ関連サイトを検索する (3E) 検索キーワード:(Patent OR IP OR "Intellectual Property") (Analysis OR Protect OR Circumvent OR Mapping OR Strategy) (中川 徹) (2019. 9.19) 

 7月4日にYahooで検索したものの整理ができた。検索のキーワードは、特許・知的財産権に関するものにした。その結果、186サイトが出力されたが、そのうちの先頭95サイトだけを使った。評価の結果は、◎ 5 (内既出 4)、 ○ 18 (内既出 3) 、□ 37、△ 15 、−17 サイトであった。サイトの一覧表を(評価順にして)HTMLページと .docxファイルで示し、また◎○サイトの記述をHTMLページに示した。さらに、データは、「世界TRIZ関連サイトカタログ集」の一部として、Index-TN3E ファイルおよびSites-TN3Eファイルに収めている。--> 他のサーベイ結果とともに「WTSP 世界TRIZ周辺サイト 基本カタログ」として、9月末にまとめる予定である。

WTSP活動報告予備的インターネット検索結果 (3) より広い視野で 全世界のTRIZ関連サイトを検索する (3D) 検索キーワード:(Quality OR Value OR Cost OR Productivity) (Deploy OR Engineering OR Management OR Control OR Analysis) (Method OR Technique OR Theory OR Process OR "Case Study")  (中川 徹) (2019. 9.12) 

TRIZの周辺分野での世界のサイトの調査を続けている。  7月4日にYahooで検索したものであるが、今ようやくその整理ができた。検索のキーワードは、まずわれわれが目標とするもの(品質、価値、コスト、生産性)、そのための行動(展開、工学、管理、制御、分析)、そして関連道具(方法、技法、理論、プロセス、事例)を組合わせている。その結果、223サイトが出力され、いままでのサーベイ(主テーマ: 創造的思考法(3A2)、創造的問題解決(3B)、イノベーション(3C))とはあまり重複しない有用なサイトが検出できた。評価の結果は、◎ 18 (内既出 8)、 ○ 38(内既出 6) 、□86 (内既出 2) 、△36 (内既出 0) 、−41サイトであった。サイトの一覧表を(評価順にして)HTMLページと .docxファイルで示し、また◎○サイトの記述をHTMLページに示した。さらに、データは、「世界TRIZ関連サイトカタログ集」の一部として、Index-TN3D ファイルおよびSites-TN3Dファイルに収めている。

 TRIZシンポ発表: 世界TRIZサイトプロジェクト (WTSP) (2):全世界のTRIZ 関連サイトのカタログを作成する (中川 徹、Darrell Mann, Michael Orloff, Simon Dewulfe, Simon Litvin, Valeri Souchkov)  (2019. 9.  7)

第15回日本TRIZシンポジウム2019(2019年 9月5〜6日、全水道会館(東京))で発表したものです。和文ページには、論文概要とスライド(HTMLとPDF)を掲載し、英文ページでもスライドをHTMLとPDFで掲載しました。スライド原稿を提出(7月半ば)した後に、大きな発展があり、発表前日にスライドを大幅に書き換えて発表しました。本ページには、発表時の最新情報を掲載しています。
WTSPプロジェクトでは、各国のWebサイトのカタログをまず作り、そこから精選サイトを世界カタログに載せる、という方針でした。しかし、TRIZのリーダたちはそれぞれに多忙であるため、各国でのメンバー獲得・リーダ選任、サイトの調査と紹介記述などがほとんど進みませんでした。そこで、2019年3月から、全世界対象のサーベイを行い、世界カタログの原稿の作成法と管理法、カタログの表示法と世界のサイトの分類・並べ替えの方法などを作り上げていきました。7月半ば以降の新戦略として、ともかく暫定版を作り上げて、「世界WTSPカタログ集」の具体的な姿を見せることにしました。そして、4ヵ国(日本、マレーシア、中国、ロシア語圏)からのサイトデータと、2件のトップダウンサーベイを原資料として、暫定初版を8月4日に完成させました。それは、◎(最重要)19サイト、○(重要)41サイトで構成しています。WTSPカタログ集の作り方が確立できたので、今後各国での活動を興し、TRIZ周辺分野のサイトのサーベイをも行い、原資料の拡張・充実を図って、世界WTSPカタログ集を拡充していきます。

 WTSPプロジェクト: 世界TRIZ関連サイトカタログ集 (世界WTSPカタログ集) トップページ (中川 徹)  (2019. 8. 4) (2019. 8. 8)

WTSPプロジェクトによる「世界WTSPカタログ集」あるいは「世界TRIZ関連サイトカタログ集」の暫定初版がここにその姿を現しました。本ページはそのトップページです。この和文ページは概要を示すことにし、詳細は英文ページを参照・利用下さい。以下のページで構成しています。

 「世界WTSPカタログ集」の原資料(ソースドキュメント)とそのフォルダ構成 (中川 徹)   (2019. 8. 4) (2019. 8. 8)

このカタログ集では、 世界各国から関連サイトの情報が送られてきて、それらの更新を管理しつつ、世界全体としてまとめた数種類の索引(カタログ)を作成し、長期間にわたって有用な内容に更新していくことを想定しています。このため、それらの原資料をきちんと管理すること、それを可能にするフォルダ構成にすることが大事です。 本プロジェクトは下図のようなフォルダ構成にいたしました。

(a) 各国のPチームは、その国でのTRIZ関連サイトを収録して、サイト記述のファイル(Sites-XX)と、その一覧表(Index-XX)とを作成し、これらにサイトごとにハイパーリンクを張って小さなWebサイトを構成し、WTSPプロジェクトに提出します。
(b) WTSPカタログの管理者は、受け取ったデータをチェックし、特にIndex-XXのデータが、世界全体のための基準に合うように確認・調整します。
(c) 別の作業フォルダで、各国のFlat Tableを集めて、Excelで一つの大きな Flat Table を作り、いろいろな観点からの選択、分類、並べ替えをして、新Flat Tableを作ります。それをHTMLに変換して、Index-World-A などにし、ハイパーリンクをを調整すると、新しい一つの世界カタログ(索引)が出来上がります。
これらの作業において、サイト記述の内容や順序にまったく手を触れなくてよいことが大きな特徴です。このため、全体の更新・管理が容易になります。
 

 「世界WTSPカタログ集」の構成と使い方 (中川 徹)    (2019. 8. 4) (2019. 8. 8)

「世界WTSPカタログ集」は、ユーザの目から見ると、右図のような構成になっています。

すなわち、トップページには、3種類の多数の(カタログ)索引が並べられています。各国別の索引、トップダウンサーベイ結果の索引、そしていくつかの観点での世界索引です。各索引は一定形式の一覧表になっていて、知りたいサイトの番号をクリックすると、そのサイトの紹介記述が表示されます。

 

 「世界WTSPカタログ集」の (A) 「世界TRIZサイト 基本カタログ」(◎○サイト集)(中川 徹)  (2019. 8. 4) (2019. 8. 8)

これは、「世界WTSPカタログ集」の中の 第一の、基本の、「コア」をなす、カタログ(索引)です。
TRIZのサイト (TRIZに直接関連する、主題として取り上げているサイト、あるいはそのようなページのあるサイト)を集めたものです。 サイトの評価が、◎ (最も重要、トップ30程度)、および○(重要、トップ100程度)のものだけを、掲載しています。 「サイトの役割」(あるいは、サイトの所有者・運営者の役割・活動目的など)に応じて分類し、並べています。詳しくは、分類一覧のページを参照下さい。
なお、現在のカタログは、4ヵ国からの寄稿と2件のトップダウンサーベイのデータだけでまとめています。このため、重要なサイト、優れたサイトで掲載漏れになっているものが多くありますし、サイトの紹介記述も不十分です。今後多くのTRIZ関係者の協力を得て改良していきます。

今回掲載したカタログは、暫定的なものではありますが、全体の構成のしかた記述のしかたなどは、ほぼ確立できています。従来ところどころで作られてきた「TRIZリンク集」などに比べると、はるかに内容が豊富で信頼のおけるものになりました。WTSPプロジェクトの目標が具体的に目に見える形になってきました。

WTSPカタログ集 (C) 世界TRIZ周辺サイト 基本カタログ(◎○) (中川 徹)(2019. 9.30)  

世界の「TRIZ周辺」サイトのWTSPカタログを完成させ掲載しました。 これは私たちの基本方針、すなわち、「(古典的および現代化)TRIZだけでなく、もっと広く、プロセスや目標を共有しているさまざまな方法論や実践を広くカバーして、考え・仕事していくべきだ」ということを反映しています。このために、精力的なインターネット検索を行いました。使ったキーワードは、創造的思考法、創造的問題解決、イノベーションのプロセス/戦略、品質/価値/コスト/生産性、特許/知的財産権、などです。
この「世界TRIZ周辺サイト 基本カタログ」では、◎○サイトを収録し、サイトの役割に従って分類・配置しています。現在の版は、◎ 34サイト、○ 128サイト、 □ 13 サイトから成ります。そのすべてのサイトについて、(主として)そのトップページや「 About us」ページからの抜粋を用いて、5‐10行程度の説明を記述しています。

 

  WTSPカタログの原稿: ロシア語での世界のTRIZサイトの一覧表(WTSP のためのFlat Table) (Michael Orloff (独)) (2019. 8.4)

35件のサイトについて、サイト名、URL、サイトの所有者(主宰者)とそのメール、所在国、記述言語、1−2行での紹介記述をし、さらにWTSPでの評価(◎○□)を記述しています。TRIZの母国でのさまざまなTRIZサイトが記述されていてロシア語を読めない世界の多くの人々に新鮮で貴重な情報を提供しています。本件のような情報が加わることは、世界WTSPカタログ集の本来の意義を高め、有用性を増すものです。

  WTSPの新戦略: WTSPプロジェクトの新しい戦略:世界WTSPカタログを迅速に作成する (中川 徹+グローバル共同編集者5名) (2019. 7.25)

本件は、ETRIA TFC2019に昨日最終提出した私たちの論文「世界TRIZサイトプロジェクト (WTSP) (2) 全世界のTRIZ関連サイトのカタログを構築するために」の第4節を抜粋したものです。6月以来、戦略の転換をいろいろと書いてきましたが、それを実際的な指針としてきちんと記述しました。当初からの基本方針は、ボトムアップ戦略であり、各国でのTRIZ関連サイトのカタログを作り、その上で精選したサイトを集めて、世界WTSPカタログを作るという方針です。世界WTSPカタログの具体的なイメージをつかめない状況で、各国でのサイト検索をすることが負担になり、WTSPチームはほとんどの国でうまく立ち上がりませんでした。「世界WTSPカタログのイメージをまず目に見える形にする」というのが、新しい方針です。「20−80%の法則」で、「雑でもよいから本質的なことを20%の労力で行えば、80%の成果が得られる」という教訓です。このために、WTSPカタログの構成を明確化し、「世界WTSPカタログ(日本の部)」を例示し、各国のチームでの実際的な実践のガイドラインを示しました。予備初版(◎〇サイト)を8月4日、初版原稿(◎〇□サイト)を9月30日に発表する計画です。

 WTSPメンバー一覧表を更新 (2019. 7.25)

 WTSP通信とメール: 2019年7月 (編集:中川 徹) (2019. 7.18)

           7件、詳細省略

 WTSP通信とメール: 2019年7月 (編集:中川 徹) (2019. 7.18)

      (主要6項目、詳細後日、2019.7.18)

  「世界WTSPカタログ(日本の部)」: 日本におけるTRIZ関連サイトの(全世界の人々のための)WTSPカタログ (中川 徹) (2019. 7.14)

世界WTSPカタログの日本の部を、新ページとして掲載しました。 この掲載には、つぎの3つの意図があります。

(1) 昨年4月に掲載しました「日本におけるTRIZ関連サイトのカタログ」は、日本の人々に向けた「日本WTSPカタログ」を英訳したものでした。今回、 WTSPとしての評価基準を用いて、全サイトの評価をやりなおしました。 ◎〇□のサイトが(全世界の人々のための)「世界WTSPカタログ」に掲載するべきもので、一方、◎〇□および△のサイトが(日本の人々のための)「日本WTSPカタログ」に掲載するべきものです。 このような、WTSP評価基準の世界と各国との間の違いは、すべての国において注意しておくべきことです。

(2) この新ページは、各国のWTSPチームが作成するべき原稿(すなわち、「サイトの一覧表(Flat Table)」(.xlsx) および「全サイトの記述」 (.docx) ) を例示しています。 また同時に、出来上がったWTSPカタログが、小さなWebサイトを成すこと (すなわち、索引ページ(.html) と全サイトを記述したページ(.html) とから成り、多数のハイパーリンクで結ばれていること)を例示しています。 「世界WTSPカタログ」の完成版は、多数の各国チームおよびトップダウンサーベイからもたらされる多数の「世界WTSPカタログ(各部)」を統合したものです。 多数の「サイト一覧表(Flat Table)」を、Excel で単一のFlat Tableに統合し、Excel中で分類・並べ替えをして、適切な索引ページにして、HTML化します。一方、 「全サイトの記述」ファイルは、それぞれをHTMLファイルに変換したうえで、単純に一つのフォルダーに収容します。

(3) TFC2019までに「世界WTSPカタログ」を完成させるために、つきの2段階のスケジュールを計画しました。 (ステップ1) 7月28日までに提出された原稿を使って、◎○の評価のサイト群だけを掲載した「世界WTSPカタログ」を作り、8月4日頃に掲載する。 (ステップ2) 9月15日までに提出された原稿を使って、◎○□の評価のサイト群を掲載した「世界WTSPカタログ」を作り、9月30日頃に掲載する。 世界の多数のTRIZ専門家の皆さんが、WTSP実践ガイドに沿って、WTSPカタログの原稿を寄稿してくださることを、期待しています。

 WTSP実践ガイド要約版: 世界のTRIZ関連Webサイトのカタログ集を構築するために: 各国でのWTSPチームの活動の実践ガイド (中川 徹) (2019. 7. 7; 7.14)

世界TRIZ関連サイトプロジェクト(WTSP)のビジョンと実施法が明瞭かつ実際的になりました。実践ガイドを6月10日、14日に掲載しましたが、詳細になりすぎましたため、ここにその要約版を作り、英文・和文で掲載します。世界WTSPカタログ集の出来上がり時の構造、そのために各国のWTSPチームが作成するべき原稿(サイトの一覧および各サイトの記述)とその作成の推奨ステップを簡潔に記述しています。また、各国でのWTSPチームの編成の必要を述べています。日本のみなさんにもご協力いただけないでしょうか?

WTSPカタログの完成形を、(リンクを使った)PDF形式から、(ハイパーリンクを使った)HTML形式に、変更しました。
2段階での準備スケジュールをお知らせします。 ◎○サイトを掲載した「世界WTSPカタログ」 (原稿提出締め切り: 2019.7.28。掲載予定:2019.8.4) ◎○□サイトを掲載した「世界WTSPカタログ」 (原稿提出締め切り:2019.9.15。掲載予定:2019.9.30)  (2019。7.14)

  WTSPの新しいページ (A6-A) WTSPカタログの原稿の現在状況 (編集:中川 徹) (2019.6.26; 7.14)

従来の「(A6) 発表済み成果」に代えて、この新しいページを開始し、WTSPカタログの作成、レビュー、推敲をオープンに行います。
(A) ボトムアップアプローチによる各国別の原稿 (地域別、各国別)
(B) トップダウンアプローチによる 全世界対象のサーベイ結果の原稿 (主要言語別サーベイ、広領域テーマサーベイ)
情報提供、レビュー、推敲、提言などを歓迎します。

 WTSP通信とメール: 2019年6月 (編集:中川 徹) (2019. 6.25; 7. 6)

(1)  [WTSP] レター (10M-4) 『TRIZホームページ』にWTSP関連記事を掲載: WTSP通信の記録、WTSPプロジェクトの実際的な進め方
(2)  [WTSP] レター (11M-1) WTSP実践ガイド: 世界WTSPカタログを完成して、ETRIA TFC2019で報告するために(中川 徹)
(3) Nikolay Shpakovskyより: ロシア語TRIZ関連Webサイトの精選リスト
(4)  [WTSP] レター (11M-2) 実践ガイド: WTSPチームの実践課題のまとめ(中川 徹)
(5) LinkedInへの掲載記事: 世界各国でのWTSPチームのビジョンと実践課題(中川 徹)
(6)  [WTSP] レター (11C) あなたの国での、WTSPチームの形成と、貴国および世界WTSPカタログの構築について (依頼)
(7)  Eng Hoo Tan: (マレーシア)より: WTSP資料: D-my-マレーシア TRIZサイト16件のリスト
(8)  Eng Hoo Tanより、東南アジア3か国のTRIZリーダに: WTSPプロジェクトの紹介
(9)   Jinpu Zhang (中国)より:  WTSP資料: D-cn-中国 TRIZサイト15件のリスト
(10)   [WTSP] レター (11M-3) WTSP作業資料: サーベイ(2B) ロシア語サイト、サーベイ(3B) 創造的問題解決、マレーシア資料、中国資料
(11)   [WTSP] レター (11M-4) 『TRIZホームページ』更新: WTSPカタログの原稿の現状資料 (2019. 6.26)

 WTSPカタログの原稿と関連資料 (世界各国のWTSPチームより) (2019. 6.23)

 WTSP作業資料: D-cn-中国: 中国のWTSPカタログの原稿 (Runhua Tan) (2019. 6.23)

 WTSP作業資料: D-my-マレーシア: マレーシアのWTSPカタログの原稿  (Eng Hoo Tan, T.S. Yeoh (MyTRIZ))  (2019. 6.23)

WTSP実施ガイド世界 WTSPカタログを完成させて、ETRIA TFC2019で報告するための実施ガイド (中川 徹) (2019. 6.10; 6.14)   

これは、世界WTSPカタログを完成させて、ETRIA TFC2019 (2019年10月9‐11日、マラケッシュ(モロッコ)開催)で報告できるようにするための、WTSPプロジェクトの実施ガイドです。内容は、TFC2019に最近投稿した論文(Global Co-editors 6名の共著)の最後の2章に基づくもので、最近の議論を反映させています。実施ガイドとして有効にするために、論文記述を黒字で表し、それに追記した従来情報を緑字で、また新たな、詳細情報を青字で記述しています。
本件には、二つの要点があります。(a) 技術的には、WTSPカタログの最終形態について、実際的で明確なビジョンを得ました。それは、会話型形態のもので、世界WTSP Indexのファイル(.pdf)と、(各国別などの)多数のサイト集のファイル(.pdf) とから構成し、両種のファイルの作成と更新を容易にできるようにしたものです。(b) 一方、WTSPプロジェクトの成否に決定的な影響を与えるのが、各国でのWTSPメンバーの加入とCountry Editorを中心にしたWTSPチームの形成です。世界の(そしてもちろん日本の)TRIZ関係者の協力を得て、一緒に連携して活動し、TRIZと関連技法の普及に寄与していくことを願っています。

(ノート、中川) 上記のプロセスに、「7. 各(国)WTSPチームへの依頼課題のまとめ」の記述を追加し、また各チームで使うのに便利な3つの書式(推奨サイトの記述書式、個別サイトの記述書式、世界WTSPカタログ作成のための提出サイト一覧(Flat Table)書式)を掲載しました。各国でのWTSP活動が、明確になり、今後の作成・更新がずっと容易になる見通しです。(2019.6.14)

WTSP質問返答WTSP の目標と実際的なアプローチのしかた: Michael Orloff への返答  (中川 徹) (2019. 6. 2)   

おそらく、私の最近の記事(インターネット検索結果とWTSPデータベースシステムの提案)が、Michael Orloffさんおよび多くのTRIZの仲間に、「WTSPプロジェクトが最近大きく膨らんで、追いていき難くなっている」という印象を与えたのではないかと思います。そのような誤解は、私が世界レベルでのWTSPカタログの最終的な発表形態を考えていることと、WTSPメンバーの皆さんに期待されている各国レベルでの個別サイトの調査と記述の仕事との違いから、生まれたのではないかと考えます。
そこで私は、ETRIA TFC2018での発表スライド8枚を使って、WTSPの目標ややり方が当初と基本的に違わないこと、さらに私たちが直面している問題さえ本質的には当初から継続していることを説明しました。WTSPにとって最もクリティカルな問題は、各国にWTSPチームを作ること、そのチームを調整・リードするCountry Editor(コーディネータ)を得ること、そして各国のTRZI関連サイトのカタログを作ること、にあると考えています。そこでこの記事では、各国のWTSPカタログを作るための実際的なプロセスをステップごとに具体的に記述しました。また、グローバルレベルで、世界WTSPカタログを作成するための実際的な手順を、いま提案中のWTSPデータベースシステムを (間に合わない公算が大きいので)前提とせずに手作業で行う方法をも記述しました。-- 一緒に連携して、実現させましょう。

 WTSP通信: WTSP通信 2019年5月 (編集:中川 徹(WTSPプロジェクトリーダー))(2019. 6. 2)

(1) [WTSP] Letter (10M-1) 『TRIZホームページ』更新(2019.5.18); インターネットサーベイ (3) 世界のTRIZ関連サイトを(分野・技法の面で)より広い視野から検索する
(2) [WTSP] Letter (10M-2) WTSPデータベースシステムの提案:カタログの自動生成と(カタログ内)検索システムとして
(3) [WTSP] Letter (10M-3) WTSPデータベースシステムの提案を『TRIZホームページ』に掲載
(4) 『TRIZホームページ』更新案内(2019.5.24) より広い視野でのサイトサーベイ、 WTSPデータベースシステムの提案
(5) Michael Orloff より: WTSPの仕事の進め方についての質問
(6) LinkedIn に掲載: WTSPデータベースシステムの提案: 数百のTRIZ関連サイトを掲載するカタログを構築するために
(7) Bohuslav Busov より: チェコ共和国におけるTRIZ関連サイトの状況
(8) 中川 徹: WTSP の目標と実際的なアプローチのしかた: Michael Orloff への返答

WTSP方針提案WTSP データベースシステムの提案  (中川 徹) (2019. 5.24)   

WTSPプロジェクトは、「世界の(広い意味での)TRIZ関連のWebサイトのカタログを作ろう」という目標で活動してきました。そのサイトのサーベイが、(難航しつつも)本格的に進行しつつある中での、大きな提案です。蓄積したサイト情報を効果的に使う、「WTSP データベースシステム」を構築しよう、という提案です。それを使って、簡便なオンライン検索、カスタムメイドのカタログの自動生成、そして、多様な観点から体系的に分類配列した「世界/各国WTSPカタログ集」の自動生成ができます。以下に、サマリ部分と全体図を和訳して掲載します。詳しくは、英文ページを参照下さい。

  WTSP データベースシステムのための多次元索引方式 (中川 徹)(2019. 5.24)  

新しく提案した「WTSPデータベースシステム」の長所は、多様な観点からTRIZ関連サイトを分類・並べ替えして、索引およびカタログを出力できることです。そのための基礎は、観点を明確にし、その観点からの分類体系を予め整理決定しておき、個々のサイトをそれらの観点から分類・評価せねばなりません。本ページで、7観点からの索引方式を定義しました。所在の国、記述言語、役割(性格)、適用段階、適用分野、適用方法、評価(重要度)です。これらを早急にRefineして使っていきます。 

WTSP活動報告予備的インターネット検索結果 (3) より広い視野で 全世界のTRIZ関連サイトを検索する   (中川 徹) (2019. 5.18)   

検索キーワードにTRIZを入れず、より広い視野からTRIZ関連サイトを検索することを開始した(「第3ラウンド」と呼ぶ)。当面、全世界を対象に、英語サイトに絞って検索する。検索キーワードの選定は、微妙なことがあり、今後いくつかのケースを試行していく。広い視野での検索とそこからの有用サイトの抽出は、今後多くの労力を必要とするものと考えられる。

  (3A)検索キーワード: Creat* Think* Method* (中川 徹) (2019. 5.18)

ワイルドカードを検索キーワードに用いたところ、想定以上に広範囲(Build, Make, Feel, Way、などを含む)に解釈され、適当でなかった。出力結果を評価し、◎ 1、 ○ 4、□ 15、△ 3、 − 84 サイトを得た。結果のサイト一覧をHTMLと .docx ファイルで示す。

  (3A2)検索キーワード: Creative Think Method (中川 徹) (2019. 5.18)

効果的な検索ができた。194サイトの出力を得て、◎ 1、 ○ 15、□ 65、△ 31、L (他所で掲載済み)15、− 56 サイトを得た。結果のサイト一覧をHTMLと .docxファイルで示す。

 (3B) 検索キーワード: (Creative OR innovative OR Systematic) Problem Solve  (Method OR Process OR Technique)  (中川 徹) (2019. 6.23)

調査の主題を、(3A2)の「創造的思考」から、より具体的な(3B)「創造的問題解決」に拡張した。その結果は多数の有用サイトを見つけることができ、生産的であった。 全173サイトについて、つぎのように評価した。
◎ 最重要10サイト(すでにリスト済みL 8サイトを含む)、○ 重要 26サイト(L 7サイト)、□ 世界カタログ記載 64サイト(L 7サイト)、△ 各国カタログ 32サイト(L 1サイト)、− 不記載 39サイト
これらのサイトを、HTMLページ、および .docxファイルで掲載している。 また、◎最重要、○重要サイトについてのより詳細の記述を、HTMLページ中に示した。

 (3C) 検索キーワード: Innovation  (Process OR Strategy OR Method OR management OR Technology) (中川 徹) (2019. 7. 6)

調査主題をさらに拡張して、いまホットで大きなテーマ「イノベーション」を扱った。 方法論的な観点に重点を置くために、キーワードとして、プロセス、戦略、方法、管理、技術のどれかを含むことを検索条件に加えている。 検索結果は多数の有用なサイトを出力し、その大部分は従来の検索結果には含まれていないものであった。 全207サイトについて、つぎのように評価した。
◎ 最重要 3サイト(すでにリスト済みL 3サイトを含む)、○ 重要 36サイト(L 11サイト)、□ 世界カタログ記載 78サイト(L 8サイト)、△ 各国カタログ 70サイト(L 0サイト)、− 不記載 19サイト
これらのサイトを、HTMLページ、および .docxファイルで掲載している。 ままた、◎最重要、○重要サイトについてのより詳細の記述を、HTMLページ中に示した。
注意: これらの評価は暫定的であり、このような広い領域に渡ってより見識のある人にレビューしていただきたい。

  Editorial: 新元号「令和」の意味: 「令」+「和」は "Beautiful Harmony" か?(中川 徹)(2019. 4.27)

去る4月1日に政府は、新元号を「令和」と決定したと発表しました。この二文字を初めて見たとき、国民の多くは「意味が分からない」「違和感がある」という感想をもちました。安倍首相は万葉集の中の梅花の宴の序文から採ったことを話し、「人々が美しく心を寄せ合うこと」と説明し、その後外務省が「Beautiful Harmony」という英訳を出しました。本当はどういう意味だろうかと調べたのが本稿です。
問題は「令」の字の意味です。漢和辞典で調べますと、「令」の字の成り立ちは、「人々を集め、ひざまづかせて、神や君主の宣告を伝えるありさま」の(象形)会意文字です。基本的な意味は、「(君主・役所・上位者など)上からの命令・指示」であり、「人々(臣民・国民・下位者など)はその命令・指示に従うべきであり」、それを「ありがたい、良いもの」として受け取るべきことが含意されています。「令和」を漢文的に読むと、「令シテ和ス」「和セシメル」(あるいは「令シテ和セシメル」)となります。「令」を形容詞と考えても、「(神・君主・役所などから与えられる)ありがたい、よい「和」」という意味です。結局「令和」は、「令」というやり方(「上からの命令・指示」)によって、「和」という状態(「人々が争わず協調している状態)にしよう、それを目標にしよう、という意味ととれます。単純に「Beautiful Harmony」という美しい理想を掲げているのでなく、それを「上からの命令・指示」で作って行こうというメッセージを含意しています。私たち国民は、激動する将来の世界にどの方向に進んで行くべきか、よく考えて、行動していかねばなりません。

  出版物案内: 『TRIZ実践と効用』シリーズは、デジタルダウンロード版を販売停止し、製本版とシート版を継続販売いたします。(中川 徹)(2019. 4.11; 4.24; 5.27)

このたび、DLmarket社がデジタル出版サービスの正式終了を通知してきましたため、クレプス研究所では、ダウンロード版を当面販売停止といたします。Amazon サイトでの製本版、Stores.jp サイトでのマトリックスシート版の販売を継続しておりますので、ご愛顧お願いいたします。(2019. 4.11) マトリックスシート版の送料は、部数に関わらず180円といたします。(2019.4.24; 5.27)

 WTSP通信: WTSP通信 2019年4月 (編集:中川 徹(WTSPプロジェクトリーダー))(2019. 4. 9; 6. 2)

(1) [WTSP] Letter (9) 『TRIZホームページ』更新(2019.3.31); 世界のTRIZ関連サイトのインターネットサーベイの結果
(2) Roland De Guio(フランス)のメール: フランスにおけるWTSP活動
(3) [WTSP] LinkedInに記事掲載: 世界のTRIZ関連サイトのインターネットサーベイの結果

(4) [WTSP] Letter (9M-1) 『TRIZホームページ』更新(2019.4.9); インターネットサーベイ結果(2A)〜(2F)を表形式に直す

初期報告予備的インターネット検索結果 (2)  全世界のTRIZ関連サイトの検索   (中川 徹) (2019. 3.18; 3.31)   

TRIZ関連サイトのサーベイを、インタ ネット検索工ンジンを使ってトップダウン的な観点から実施した。このシリー ズを「インタ ネット予備検索 (第2ラウンド) J と呼ぶ。全世界のTRIZ関連サイトを対象に して、 (2A) 英語、(2B) ロシア 語、 (2C) ドイツ語、 (2D)フランス語、 (2E)  スペイン語/ポルトガル語表記のもの、そして(2F) 米国内で英語表記のもの、を検索した。

インターネット検索およびその後のデータ処理で各サイトを理解し評価するためのプロセスを考察し、詳細に記述 した。各サイトを迅速に訪問し、サイト内検索を適用することで、サイトの理解と(予備的) 評価を行った。5段階でサイトを評価 し、その評価記号を導入した。◎ 世界WTSPカタログで非常に重要、 ○ 重要、□ 記述に値する、△各国のWTSPカタログで の記述に値する、 − WTSP カタログには記述しない/無関係。また、サイトのタイプの類別で、サイト(所有者) の役割での分類を導入した。

サーベイの基本戦略を確認するために、 「基礎資料J  としていた 「Extended 120 TRIZ Links in the WorldJ   (中川 徹 作成、2008年5月)  の有効性について、検討した。この2008年のリストに記述されているうちの、ヨーロッパのTRIZ 関連サイ トの現状を調査した。その結果、その約半数がアクセス不能または活動停止であり、他の半数は活発であるが、そのために 10年前の記述は古くなり過ぎていることが分かった。結論として、この古い文書を改良しようとするのではなく、われわれは新たに全般的なサーベイをするべきである。

サーベイ(2A)〜(2F)の結果の詳細をHTMLページに記述している。ただし、英語以外の表記のサイトは、わたしにとっての言葉の壁のために、まだ評価をしていない。各サイ トの紹介を記述することは、多数のTRIZ 関係者たちの協力で実施するべ きものとして、残されている。

追記(中川、2019. 4. 9): 本シリーズの各ページにおいて、サーベイ結果の表示法を表形式に直した。表全体を通常の「コピー&ペースト」のやり方でExcelに貼り付けると、便利な表形式で利用できる。いろいろなページの表を結合して利用するのに便利である。

 TRIZ関連サイトの予備的インターネット検索結果 (2A)世界の英語表記サイト (中川 徹) (2019. 3.18; 3.31)

Yahoo.Japan を使ったインターネット検索で 106サイトが表示された。各サイ トを迅速に訪問し 、サイト内検索 をして、評価した。その結果、◎ 6、○ 13、 □ 29、△ 33、− 25  と評価 した。HTMLぺージに上位 81サイトを 列挙し、評価記号 、サイト名、ザイトURL、サイト内検索によるTRIZ関連ページの数、を示した。.docx ファイルには、より詳細を示している。    

 (2B) 世界のロシア語表記サイト (中川 徹、Michael Orloff)  (2019. 3.18 ; 3.31)

インターネット検索で106サイトが出力された。それらをHTMLページに、ページタイトルとサイト名、サイト URL、サイト内検索用URLをつけて記述しているが、評価はしていない。.docx  ファイルに、より詳細を示す。

Michael Orloff  が、インターネット検索と彼の背景知識を総合して、TRIZ専門家が運営するサイト26件の URL、およびTRIZユーザによるサイト/ページ49件のURLのリストを作った。 「このリストは、最良でも最 終でもないが、悪くはない。J  と彼は言う。これらをHTMLと .docxファイル の両方で掲載している。

 (2C) 世界のドイツ語表記サイト (中川 徹)   (2019. 3.31)

インターネット検索で 107サイトを得た。それらをHTMLページに、ページタイトルとサイト名、サイト URL、サイト内検索用URLをつけて記述しているが、評価はしていない。無関係のサイト7件を除外した。詳細は .docx ファイル 参照。

 (2D) 世界のフランス語表記サイト (中川 徹)   (2019. 3.31)

インターネット検索で90サイトを得た。それらをHTMLぺージに、ページタイトルとサイト名、サイトURL、 サイト内検索用URLをつけて記述しているが、評価はしていない。無関係のサイト7件を除外した。詳細は .docx ファイル 参照。

  (2E) 世界のスペイン語/ポル トガル語表記サイト (中川徹)   (2019. 3.31)

インターネット検索で 123サイトを得たが、そのうちの 73サイトは (女性歌手Trizに関係し) 本件に無関係で ある。50サイトについてHTMLページに、ページタイトルとサイト名、サイトURL、サイト内検索用URLをつけて記述しているが、評価はしていない。詳細は .docx ファイル 参照。

  (2F)米国の英語表記サイト (中川 徹) (2019. 3.31)

インターネット検索で90サイトを得た。各サイトを迅速に訪問し、サイト内検索をして、評価した。その結果、◎ 6、○ 11、 □ 27、△ 24、− 22 と評価した。HTMLページに上位68サイトを列挙し、評価記号 、サイト名、 サイトURL、サイト内検索によるTRIZ関連ページの数、を示した。 .docx ファイルには、より詳細を示している。

  TRIZ関連サイトの2008年以後の変化に関する検討 (ヨーロッパのサイトを例にして) (中川 徹)   (2019. 3.31)

2008年中川作成の (説明つき) 「世界120TRIZ リンク集J の有効性の検討を行った。その結論は、 「10年前に 記述されたリンク集はすでにまったく古くなっている。われわれはこの古い資料を改良しようとするのではなく、まったく新しくサーベイを実施するべきである。」 詳細は .docxファイル参照。

 WTSP通信: WTSP通信 2019年3月 (編集:中川 徹(WTSPプロジェクトリーダー)) (2019. 3.18; 3.31; 4. 4)

- WTSPのアピールを LinkedIn (専門家向けの世界的SNS)上に掲載した。(中川 徹、2019.3. 4)

- (1) ロシア語のサイトのインターネット検索を実施し、106サイトのヒットを得た(中川)。一方、Michael Orloff は、TRIZ専門家による精選26サイトのリストを作った。(2)英語のサイトを検索し、簡単な訪問・評価をして、81サイトのリストを(評価段階別にして)作った

- [WTSP] Letter (8M-4) ロシア語表記および英語表記のTRIZ関連サイトのサーベイ報告、さらに拡張する必要がある。

- [WTSP] Letter (8C-4) ドイツ語表記、フランス語表記、スペイン語/ポルトガル語表記のTRIZ関連サイトのサーベイ報告、さらに拡張下さい。

- [WTSP] Letter (8C-eu4) 2008年作成の「基礎資料」中のTRIZ関連サイトの現状を調査した。この古い資料に頼らず、新規のインタネットサーベイを実施するべきである。

 

子どものための教材: 子どものための 創造的想像力の開発(CID) コース: 「新しいことを思い描く力をつける」(小学校1年生〜3年生用、教材セット、日本語版)  (2019.2.24)

原著 (ロシア語): ナタリア・V・ルービナ (1999年)。 英訳版: イリーナ・ドーリナ 訳 (2000- 2001年)、 『TRIZホームページ』(中川 徹)掲載 (2000- 2002年)。日本語版: 福田ちはる、高原利生、中川 徹 他 訳 (2019年−)、 『TRIZホームページ』(中川 徹)掲載 (2019年−)。

本ホームページに19年前に掲載しました、子どものための( TRIZベースの)創造性教育教材の英語版を、新たに和訳して、日本語版の掲載を開始しました。元の教材はロシア語で、小学校の1年生〜3年生に週1時間で3年間通じて教えている、特別授業です。先生のための指導の手引き(全6冊)と生徒用のワークブック(全6冊)のセットです。英語版に各国から反響があり、日本語版の作成は当初からの悲願でした。このたび、高原さん、福田さんが第1分冊の和訳をして下さり、中川が細部まで推敲して、公開することができました。PDFファイルで掲載し、プリンターで「小冊子印刷」をすると、簡単に教材が作れるようにしています。全6分冊の日本語化と、教材の製本版の作成は、今後の長期の課題です。

子どものためのCIDコース: 新しいことを思い描く力をつける: 日本語版 「導入編」   (2019.2.24)

CIDコース全体に対する導入部をまとめて、「導入編」という小冊子にしました。大事な部分ですので、全体をHTMLページと、PDFファイル (A5版 28頁)の両方で掲載します。構成は: 英訳版の公開にあたって (中川、2001 年)、  コースへの原著者の序 (N. Rubina, 1998年)、  全体目次、英訳版への著者メッセージ (N. Rubina, 2000 年)、 英訳版の連載完了にあたって (中川、2002 年)、 日本語版の掲載開始にあたって (中川、2019 年)、 参考文献、です。 

日本語版の作成にあたっては、(a) 全体構成や各章の記述は原著(英訳版)に従い忠実に訳す。(b) 「子どもに伝わりやすいこと」を基本とし、用語・用字に留意し、ロシア(語)に固有の部分(言葉遊びなど)は日本の子どもに分かるように一部書き換える。(c)「指導の手引き」では、「基になっているTRIZ やCIDの考え方をできるだけきちんと伝えるように」配慮し、特に、(TRIZの)重要概念の(定義的)記述においては、子どもに分かるように伝えるための補筆をしている。(d) 「指導の手引き」で、先生が子どもに直接言い・行うこと(黒字)、先生への説明(青字)、原著の注、英訳の注、和訳の注(緑字)を、区別し、フォントの色や字下げで明示している。(e) これらを通じて、「指導の手引き」と「ワークブック」をきちんと対応させたものにしている。

著者が繰り返し言っていますのは、「教材があれば教えられる」というわけでなく、「TRIZのような考え方を学んでいるだけでなく、先生自身が豊かな想像力(空想力)、とらわれない楽しいこころ、子どもに帰った心(童心)を持つことが大事で、子どもたちと一緒に臨機応変に楽しいクラスを創っていくこと」が大事なことです。この教材を支えに、そのような先生たち、そのようなクラス/グループ、そのような子どもたちが、育っていくことを願います。

子どものためのCIDコース: 新しいことを思い描く力をつける: 日本語版 第1分冊 「おとぎ話の学校」(1年生前期)   (2019.2.24)

原著 (ロシア語): ナタリア・V・ルービナ(1999年); 英訳: イリーナ・ドーリナ 訳 (2000- 2001年); 日本語版: 高原利生、福田ちはる、中川 徹 訳 (2019年2月20日), 『TRIZホームページ』掲載 (2019年2月23日)。「指導の手引き」PDF(A5版 96頁) 、「ワークブック」PDF(A5版 60頁) 。

HTMLページには、表紙、著者の序(おとぎ話への招待)、シンボルマークの一覧、本体部の目次と重要概念、を掲載しています。著者の序を読むと、授業の構成のしかたが分かります。また、目次と各章での重要概念の記述文を読むと、どんなこと(概念)を伝えようとしているのか、その概略と順番が分かるでしょう。大雑把にいうと、創造性、システムと部分(「下のシステム」)、「上のシステム」、諸性質、感覚器官、機能、時間と変化、9画面法、などです。こんな概念を一体どのようにして1年生に教えるのか?と思われたら、「指導の手引き」を参照下さい。いろいろな(おとぎ)話、なぞなぞ、ゲーム、お絵かき、劇など、いろいろな工夫があることが分かります。このような授業のなかで、先生の話を聞きながら、こどもたちはワークブックに思い思いに書き込んでいくのです。これらの記述の具体性が、この教材全体を学ぶことの魅力です。

 WTSP通信: WTSP通信 2019年1月〜2月 (編集:中川 徹(WTSPプロジェクトリーダー)) (2019. 1.14; 2. 6;  2.14)

WTSP活動の種々の通信を掲載していきます。[WTSP]レター、[WTSP]通信、[WTSP]Q&A、[WTSP]発表など。「読者の声」のうちでWTSPに関するものは今後こちらに移します。

- [WTSP] レター (8M-2): 『TRIZホームページ』掲載の基本的で有用なWTSP関連ページの一覧、Bitrix24プラットフォームにアプロード済み。 (中川 徹、2019. 2.10)

-  LinkedIn に掲載: 貴国と世界のTRIZ関連サイトのカタログを創ろう!WTSPプロジェクトでのボランティア活動への招待。 (中川 徹、2019. 2.8)

- [WTSP] レター (8M-D)(8M-E): WTSPプロジェクトへの招待、世界のTRIZコミュニティがあなたの助力を求めています (中川 徹、2019. 2.8)

- [WTSP] レター (8M-A)(8M-B): 『TRIZホームページ』のWTSP ページを更新しました。一緒に連携して活動しよう! (中川 徹、2019. 2.8)

- [WTSP] レター (7M-A)(7M-B)(7M-D)(7M-E): WTSPメンバー一覧、当面のWTSPの活動、WTSPへの招待 (中川 徹、2019. 1.13)
まだメンバーでない人たちにレター(7M-E)(7M-D)を出し、WTSPの趣旨を伝えて参加要請し、目標、活動のやり方、資料などを説明、呼びかけをしています。一方メンバーの人たちには、レター(7M-B)(7M-A)を送り、参加申請書の提出を促し、メンバーと勧誘者のリストをしめし、チームの編成と実際活動を要請しています。これら4種のメールを、今後の活動の基礎として掲載しました。

- マレーシアのTan Eng Hooさんが、myTRIZの活動状況を伝えてくれました。現在11,000名の会員を擁し、周辺のASEAN諸国をも巻き込んで、TRIZの普及・推進をしています。私は、国内のいろいろなサイト(大学、企業、研究機関、公共機関、コンサル、個人など)を国内ユーザーのためにカタログ化し、その後世界への参考のために精選サイトを世界カタログに推奨するように、要請しています。

 TRIZフォーラム: 読者の声 (2018年11月〜2019年1月) (2019. 2. 6) 「読者の声」一覧(2019. 2. 6)

[和文ページ] 中川 徹; 高原利生
この期間、私はWTSPプロジェクトのメンバー獲得のために力を注ぐとともに、本ホームページに、Denis Cavallucci教授の基調講演(TRIZシンポ2012)とValeri Tsourikov博士の基調講演(TRIZfest2014)の和訳掲載をしています。二つの基調講演は、TRIZの体系的な発展、また、人工知能による人間の脳をはるかに超える創造性の実装の試みなど、本ホームページの本来のテーマ分野での最先端を示してくれました。高原さんは、共訳いただいたDenis Cavallucci論文とLarry Ball 教材と自分の理論体系を比較検討して、コメントされています。

[英文ページ] 中川 徹; Don Masingale(米)、 Walter Hermans、Christopher K. Ahoy(米)、 Val Tsourikov(ベラルーシ)、 Ellen Domb(米)、Alexander Shmonov (ロシア) 。
WTSPプロジェクトに関連して海外の多くの方と連絡を取っています。このプロジェクトの意義を知り、実際的な困難さを知って下さっているので、その目標を掲げて挑戦することに多くの賛同を送っていただいております。Walter Hermansさんとは初めての通信ですが、「ソフトTRIZ」やCrePSについて質問をいただき、応答しました。独自によく学んでおられる方だと思います。

  WTSP状況: WTSPメンバー一覧を更新(78名、29か国)、各国でのチームの編成とカタログ作成作業の促進を呼びかけ (中川 徹) (2019. 1.13; 2. 6)

WTSPメンバー一覧を更新しました。 29か国から78名の参加があります。ただこのうち約40名は参加に署名していますが、参加申請書を未提出です。多くの人の参加を得ているのですが、実際のカタログ作成作業の体制はまだまだ弱体です。日本のTRIZユーザの皆さんも、海外での優れたTRIZサイトを訪問し、リストアップいただけないでしょうか。 (2019. 1.13)
その後正式の参加申請書が来たのは2名だけです。メンバーの強化と実質活動の開始を進めなければなりません。(2019.2.6)

WTSPメンバー一覧を更新しました (201. 2.14)

  TRIZ ニュース: 国内TRIZニュース :

- 日本TRIZ協会  第15回 日本TRIZシンポジウム2019 開催予定 (9月5日(木)-6日(金)、全水道会館(東京文京区)) (2019. 1.10)

- 日本創造学会 第41回研究大会  開催予定 ( 月 日-日、北陸先端大学院大学(石川県)) (2019. 1.10)

- 日本TRIZ協会主催 「日本TRIZ協会5月セミナー」開催案内 (5月24日、大阪府茨木市))(2019.1.10; 2. 6)

  TRIZ ニュース: 海外TRIZニュース :

−米国Altshuller Institute: TRIZCON2019 の開催計画。2019年 5月20-22日、Purdue University, West Lafayette, IN。(2019. 1. 10; 2. 6)

−International Society of Innovation Methods (I-SIM): ICSI 2019 開催計画。2019年7月 8-11日、Liverpool (英国)  (掲載: 2019. 1.10)

- 国際TRIZ協会(MATRIZ): TRIZfest2019 開催計画 (2019年 9月11-14日、Heilbronn (ドイツ))  (掲載: 2019. 1.10; 2. 6)

- 欧州TRIZ協会(ETRIA): TRIZ Future Conference 2019 開催計画。2019年10月 9-11日、Marrakech (モロッコ)。 (2019.1.10; 2. 6)

  TRIZ 論文:  コンピュータによる創造性 (Computational Creativity): 未来の文明への道程 (Valeri Tsourikov; 和訳:中川 徹) (2019. 1.10)

Valeri Tsourikov (ミンスク(ベラルーシ)、 www.truemachina.com) TRIZfest 2014国際会議、基調講演、 2014年9月5日、プラハ(チェコ共和国); 和訳: 中川 徹 2018年12月21日。和訳スライド、英文スライド

Tsourikov博士は、1980年代半ばにベラルーシのミンスクで「Invention Machine プロジェクト」を興し、1990年代はじめに、ボストンに移り、Invention Machine社として、TRIZの知識ベースと技法をソフトウエアTechOptimizer に作り上げた人です。人工知能(AI)が同博士の本領であり、自然言語の(SVO構造を鍵にした)意味解析を開発して、膨大な特許情報・科学技術情報をソフト中に蓄積し活用することを実用化しました。90年代後半に、米・欧・日本においてTRIZが爆発的に注目されたことに、これが大きな貢献をしたことはよく知られています。その頃同博士は、「発明を支援するソフト」という画期的な概念を創り、そのプロトタイプを実装してみせましたが、時代が早すぎたようです。2001年にIM社を退社し、その後ずっとTRIZコミュニティの表舞台に姿を見せませんでした。
2014年にMATRIZの国際会議で基調講演をしたのが、ここに掲げるスライドです。昨年のETRIA TFC2018でも基調講演をし、私は同博士に17年ぶりにお会いしました。二つの基調講演のスライドを博士から本ホームページに寄稿いただきましたが、今回はより基本的で理解しやすい2014年の基調講演だけを、英文と和文で掲載します。「人工知能が確実に人間の脳を超えていく、それは必然であり、もうすぐはるかに超えるだろう。(よく言われている)実務的・定式化可能な仕事だけでなく、(多くの人がまだずっと残るだろうと言っている)発明のような創造的な仕事でも、人間を越える人工知能の方法が出来てきている。この20年間の研究開発で、私はそのプロトタイプを既に作った」と同博士は言います。ともかく読んでみてください。

編集者より: ご挨拶: 新年にあたって (2019年)(中川 徹) (2019. 1.10)

(遅くなりましたが、) 新年おめでとうございます。皆さまのご健康とご活躍を祈念し、今年もどうぞよろしくお願いいたします。 TRIZ関係以外の方にお出しした私の年賀状を添付いたします。

新年 おめでとうございます。
「創造的な問題解決の方法論(TRIZ/CrePS)」の研究・普及活動を続けております。  『TRIZホームページ』がおかげさまで満20年になりました。「世界のTRIZ関連サイトを紹介するカタログを作ろう」という国際プロジェクト(WTSP)を提唱し、奮闘中です。丸一年を経て、「今年の秋に初版を完成させる、2年ごとに全面更新し、10年間実践する」と覚悟を決めたところです。  
人類文化は、「自由」と「愛」を主要指導原理としていますが、その両者内にも両者間にも、未解決の根源的な矛盾を抱えています。両者を動機づけ、調整できるはずのものは、「倫理」(すべての人に幸福追求の権利があることをベースにした指導原理)です。「自由を伸ばし、愛を広め、倫理を深めること」の三者を並立させることが(各人にとっても社会にとっても必要な)「善」です。「自由だけ/愛だけ/倫理だけ」の主張・固執は「善ではない」。これが私がいま理解したことです。  
皆さまのご健康、ご多幸、ご活躍をお祈りいたします。            2019 年 元旦    中川 徹

なお、このページに関係記事へのリンク、年賀状に載せた氷河の写真、つばめたちの写真(追加して全8枚)を載せました。

 


  

2018年

 [WTSP] レター(6C): 各国のWTSPチームへの年末年始の挨拶、チーム編成状況の問いかけと要請 (2019.12.20-21) (中川 徹) (2019. 1.13)

編集者より: 新着情報ファイルが大きくなりすぎましたので、2015年および2016年掲載分を別ファイルに分離しました (2018.12.13)

 [WTSP] レター(6M)(6I): WTSP関連の現状報告(本サイトでの情報の更新案内)、メンバーの勧誘 (発信:2018.11.22) (中川 徹) (2019. 2.6)

 [WTSP] レター(5M)(5I)(5C): 各国でのWTSPチームの編成とカタログ作成作業の開始のための情報と指針 (中川 徹) (2018.11.21)

論文まとめ(社会問題): 人類文化の主要矛盾とその解決の方向: 「自由」vs「愛」 と 「倫理」 (中川 徹)  (2018.12.13)

標記の大きなテーマ(大それた題目)での、現在の私の理解を、A4 1頁にまとめたものです。 より詳しくは、以下の記事・論文を参照ください: [1] 東京大学YMCA会報(2016) 、[2] 『TRIZホームページ』初出論文 (2018) 、[3] ICCI2018国際会議発表論文(2018)

  TRIZ 論文:  TRIZはR&D実践におけるパラダイム変化にいかに貢献できるか? (Denis Cavallucci; 和訳:高原利生、古謝秀明、中川 徹) (2018.12.13)

Denis Cavallucci (INSA Strasbourg、仏); 和訳:高原利生、古謝秀明、中川 徹
第8回日本TRIZシンポジウム2012、日本TRIZ協会主催、2012年9月7日、早稲田大学; 和文:基調講演 論文(高原・古謝・中川訳)、スライド(高原・古謝訳) ; 英文 基調講演 論文、アドバンストセミナー スライド
本件は6年前のTRIZシンポジウムの基調講演関連の資料一式であり、その多くは日本TRIZ協会のHPに当時掲載されましたが、和訳論文は未掲載でした。今回、訳者と著者からの希望があり、TRIZ協会の了承を得て、本ホームページに一式を再掲載します。また今回、論文の和訳を中川が推敲しました。
論文の内容は、素晴らしいものです。フランスのINSA Strasbourg は、TRIZを主テーマとして正規の修士コース、博士コースを持つ、世界で数少ない大学です。(古典的)TRIZから出発して、(Nikolai Khomenkoを招いて)OTSMを取り入れ、それから独自に(産業界での大規模実問題を扱えるように)発明的設計方法論(IDM)を構築していっています。TRIZに5つの「限界」がある、と言います。すなわち、(a) 輻輳した現実問題で、問題状況をきちんと調査する方法を与えていない。(b) 輻輳した問題では、多数の矛盾(問題点)があるが、TRIZは直観的に一つを選んでいるようであり、多数を扱う方法や、重要な矛盾に絞り込む方法を示していない。(c) 各矛盾を適切に明らかにする厳密な方法を与えていない。(d) 解決コンセプトを評価し、実施に向けて選択する方法を示していない。(e) TRIZの諸方法や知識体系に一貫性をもたらせる語彙やオントロジー(情報を組織化する構造的フレームワーク)が欠如している。そして、これらの欠陥を克服するのがIDMだと言います。その方法論を体現する独自のソフトウエアSTEPSを構築しています。2012年という年は、この新しい方法論とそのソフトがきちんと形を整え、Cavallucciさんが正教授に昇任した年です。本件の基調講演は、同教授の方法論を体系的に記述した代表的な論文と言えます。個別の部分テーマでの学術発表が、その前にいろいろあり、その後にもいろいろありますが、全体的・体系的なものを他にはあまり知りません。本論文に記述された方針で、その後の同教授の研究とソフト開発が進んできていることが分かります。学ぶことの多い、優れた論文です。

 [WTSP] レター(5M)(5I)(5C): 各国でのWTSPチームの編成とカタログ作成作業の開始のための情報と指針 (中川 徹) (2018.11.21)

(5M)新旧のメンバー(約70名)と、(5I) 未参加TRIZリーダ(約60名)へのレター発信(11.14):「新しい具体的な目標として、来年10月のETRIA TFC2019で、世界WTSPカタログ(2019年版)の完成を報告する、ことを掲げました。そのためには、このクリスマス休暇の前に、各国でWTSPチームを編成し、各国のカタログ作成に取り掛かる体制作りが必要です。未参加の人々を勧誘し、一緒に作り上げていく体制を作ってください。」
さらに、各国別に、メンバーと未参加TRIZリーダにレター(5C)を発信しました(11.15-17): 「貴国でのWTSPチームの編成をスムーズにするために、貴国内のWTSPメンバー、(準)メンバー(参加意思を表明したがまだ参加申込書を提出していない人)、および未参加のTRIZリーダで昨年来WTSP情報を送り参加を要請している人の名前とアドレスを送ります。これ以外の人たちも含めて、WTSPチームを作って下さい。貴国のTRIZ関連サイトの予備的なインターネット検索の結果は、『TRIZホームページ』内のWTSPページで参照ください。どうぞよろしく。」

 WTSP内速報: ETRIA TFC2018における論文発表とメンバー獲得活動について (中川 徹) (2018.11.21)

従来メンバー約25名と新メンバー45名へのメール発信(11.3‐4)。 「ETRIA TFC2018 (10.29-31、ストラスブール)において、WTSPの論文発表をし、また勧誘活動をしました。参加者一人一人に「サマリ版」スライドを手渡して、説明し、新しく計45名の方からWTSP参加申込の署名をいただきました。その結果、WTSPは現在約70名になりましたが、「極めて多忙」な人たちばかりですから、効率的な共同作業を進めねばなりません。各国で数名のWTSPチームを作り、各国でのカタログ作成作業を実際的に開始する、新しい段階になりました。一緒に連携して進めましょう。新メンバーの皆さんに基本的な情報のアクセス法を記しています。」

 WTSP活動計画 「2019年10月のETRIA TFC2019で、世界WTSPカタログ(2019年版)の完成を報告する」ことを具体的目標に掲げます。(中川 徹) (2018.11.11)

段階的な日程計画を考え、暫定版を (A1)方針のページに掲載しました。このクリスマス/年末年始休暇の前に、各国でのWTSPチームの編成が喫緊の課題です。

TRIZフォーラム: 読者の声 (2018年10月〜11月)(2018.11.21)

[和文ページ] 中川 徹; 島田忠幸、林 利弘
この期間には、私はETRIA TFCでのWTSP論文発表とWTSPメンバー勧誘に尽力し、海外でのWTSPチーム作りのために多数のメールを出しました。受け取ったメールで公表できるものは多くありません。国内で、島田忠幸さんから封書をいただき、応答を含めて、寄稿として別ページに掲載しました。林さんから『TRIZホームページ』20周年の祝いの言葉をいただきました。

寄稿: 自由・愛・倫理 と 西田哲学 (島田忠幸、応答:中川 徹)(2018.11.21)

9月7日づけで、甲陽学院での同級生の島田忠幸さんから長文のコメントをいただき、3往復ばかりの応答・討論の後、推敲されたコメントを寄稿いただいたものです。日本の西田幾太郎の哲学や禅の立場をベースに、中川の論文にコメントされています。その論旨は: 下流老人などの問題には、「公的領域」での社会の構造的な背景の問題とは別に、「私的領域」での人間存在の根源的問題を考える必要がある。人間を「実体(selfness)」として捉えると、自由・人権・愛などの概念が表にでて、自由と愛の矛盾が現れる。しかし、人間の実体を否定する考え方、仏教での「無我(unselfness)」の考えでは、 否定を媒介とすることで、「自由」は「自在」となり、「愛」は「慈悲」となって、(このような弁証法的世界では)「自由と愛の矛盾」は解消する。このように「公的領域」ではTRIZの考えが適用できても、「私的領域」の問題 (例えば「生きがい」「友愛」といった意識の問題)では、TRIZの適用法に再検討が必要ではないか。---私は西田哲学を学べていません。その上での応答は: 「自由」と「愛」の概念・思想は、個人の内面や家族内の関係(「私的領域」)から、集団・企業・社会・国といったもの(「公的領域」)まで、ほとんどそのままで観察・適用でき、「自由」vs「愛」の矛盾があらゆる社会構造レベルに現れている。私はここでは、「宗教」を採り上げていない。「宗教」の主要部は「倫理」として人類共通であるが、絶対者や死後の世界など「宗教の宗教たるところ」は不可知であり、「信じる/信じない」の世界であり人類共通にはできないから。---島田さんの文は、深く考えて書かれていますから、私が西田哲学や禅の思想をもう少し学んでからまた考えてみます。

[英文ページ] 中川 徹; Valeri Tsourikov (ベラルーシ) (掲載: 2019. 2. 6)
(11月に和文ページを掲載しましたとき、多忙であったために英文ページを作ることができませんでした。やはり記録の欠落を避けるべきと考え、ここにページを作りました。) Valeri Tsourikov博士との交信は貴重なものでした。世界のTRIZ のサイトをきちんとまとめて、だれでもが簡単にTRIZの全体像を知ることは重要だといい、WTSPをサポートしておられます。創造的な発明を自動的に行わせる人工知能の方法を開発中であり、その目途が立ってきているといいます。4年前のTRIZfest2014での基調講演のスライドを、和訳して、本ホームページに1月に掲載しましたので、参照ください。

  WTSP 論文 (TFC2018): 世界TRIZサイトプロジェクト (WTSP):全世界のTRIZ 関連サイトのカタログを作成し維持しよう (WTSP グローバル共同編集者: 中川 徹(日)、Darrell Mann (英)、Michael Orloff (独)、Simon Dewulf (豪)、Simon Litvin(米)、Valeri Souchkov(蘭)) (2018.11.11)

TRIZ Future 国際会議(TFC2018)発表、欧州TRIZ協会(ETRIA)主催、 2018年10月29日(月) 〜 31日(水)、 INSA ストラスブール、フランス。
同じタイトルと共著者で、日本TRIZシンポジウム(9月13‐14日)に発表していますが、本件は詳細な英文論文と要点をより明確にしたスライドが特徴です。英文ページには、論文(19頁)(HTMLとPDF)、発表スライド(17枚)(HTMLとPDF)、およびスライド「サマリ版」(8スライド/2頁)(HTMLとPDF)を掲載しました。和文ページには、和訳したスライド「サマリ版」(HTMLとPDF)を掲載しました。

なお、このページの編集ノート追記に、国際会議での反響・成果と今後の計画を書きました。TFC2018の会場で「サマリ版」を参加者一人一人に手渡しし、参加を訴えましたところ、45人の人々が新しくWTSPメンバーの申し込みに署名してくれました。その結果、WTSPは約70人になったのですが、(超)多忙な人たちばかりですから、その中でできるだけ効率的に共同作業をしていかなければなりません。そこで具体的な目標として、「来年10月のETRIA TFC2019において、世界WTSPカタログ(2019年版)の完成を報告する」ことを掲げます。その日程計画を考えると、やはり今年のクリスマス休暇の前に、世界各国でWTSPチームを作ることが大事だと分かりました。WTSPの組織活動と、サイト検索・紹介の作業に真剣に取り組み始めるべき段階になったのです。皆さんのご協力をお願いします。

  TRIZホームページ(TRIZ Home Page in Japan) の 満20年にあたって (中川 徹) (2018.11.11)

本ホームページを創設して11月1日で満20年になりました。国内外の多数の著者、訳者、読者の皆さまのご支援に感謝いたします。「創造的な問題解決の方法論」の理解と普及のための情報公開の場です。当初は「旧ソ連で技術分野のために開発されたTRIZ」の導入を目指しておりましたが、その後TRIZは、その内容や適用分野が拡張・発展するとともに、欧米や日本だけでなく、アジア諸国に広く普及しつつあります。私自身も、TRIZをやさしくしたUSIT法、「6箱方式」という新しいパラダイム、それをベースにしてさまざまな方法を統合する「創造的な問題解決の一般的方法論(CrePS)」へと展開してきました。特に2015年から社会問題への適用を試み、人類文化の根底にある主要矛盾とその解決の方向を、「自由・愛・倫理」の関係として最近論文発表しました。本サイトのテーマ内容が少しずつ拡張・変化してきておりますが、すべて自然な発展と考えております。

本ホームページは、非営利の立場で情報の公開による紹介・発信・交流を進めることを目的としております。ボランティアで開始し編集しておりますが、個人のホームページではなく、読者の皆さんの寄稿を掲載する「公共サイト(Public Web site)」として評価いただいてきました。また、和文と英文の並行したページ作りに努力して、日本と海外との協力関係を作ることを目指してきました。2012年には4つの「入口ページ」を作り、いろいろな読者の方に親しみやすくしました。さらに、昨年末から、世界中のTRIZ関連サイトを紹介する「カタログ」を作ることを目標に、世界TRIZサイトプロジェクト(WTSP)を提唱し、世界のTRIZリーダたちと共同作業を始めました。

なお、2005年11月以降の visit数は、(11.11現在) 和文トップページが 237,172 (この一年で約 3,300増)、英文トップページが 43,275 (この一年で約 1,600増) でした。 読者の皆さんのさまざまな問題解決のために本ホームページを活用 いただけますと幸いです。ご寄稿をお待ちしております。

論文: 「自由」vs「愛」と「倫理」: 人類文化の主要矛盾とその解決の方向  (2018.11.11)

中川 徹 (大阪学院大学)、ICCI2018 (日本創造学会主催の国際会議、2018年 9月10−12日、大阪市) で発表。英文ページに、(ICCI2018の許可を得て) 英文論文の全文(HTML とPDF)と発表スライド(HTML とPDF)を掲載しました。和文ページには、8月に論文の一部 (概要、7.考察、8.結論)の和訳を掲載していましたが、今回、発表スライドの和訳版 (HTML とPDF )を掲載しました。スライドの方が(論文の文章よりも)要点を明確・簡潔に書く必要があり、分かりやすいものと思います。

 TRIZフォーラム: 読者の声 (2018年 9月〜10月) (2018.10.19) 「読者の声」一覧(2018.10.19)

[和文ページ] 中川 徹; 高原利生、日野克重
この期間の本ホームページは、高原利生さんの論文集(第4集)(特にその研究ノートの四部作)、WTSPプロジェクトの始動のための(海外の)勧誘・組織活動(特にインターネットでの予備検索)が中心でした。公表できるものは多くありませんが、10月半ばに高原論文に関して、日野さんのコメントと高原さんの応答があり、掲載しております。

[英文ページ] 中川 徹; Robert Adunka (独), Bohuslav Busov (チェコ), Shireen Al-Jaouni (パレスチナ), Anatoly Guin (露), Nikolay Shpakovsky (露), Elena Guin (露)。
海外にも、本ホームページの更新案内を送っており、また、約100人のTRIZリーダにWTSPプロジェクトの諸資料(特に、各国別のインターネット予備検索の結果)を送っています。9月末から10月初めになって、ドイツ、チェコ、パレスチナ、ロシアなどから応答があり、WTSPの活動がようやく動き出す状況になってきています。ETRIAの国際会議が10月29‐31日にあり、WTSPの発表をする予定です。

 フォーラム: 一心寺(大阪)に 高口恭行長老を訪ねて (高口恭行(一心寺)、中川 徹)(2018.10.19)  

私は、先月9日と10日に大阪市天王寺区の一心寺に高口恭行長老を訪ねました。中学・高校と甲陽学院(兵庫県西宮市)で一緒に学び、軟式テニスのペアを組んでいた親友です。高口さんは京都大学で建築を修め、縁があって一心寺住職となり、奈良女子大学の教授と建築設計事務所の所長という三足の草鞋で大奮闘されました。分野が違い、居住地域が東西に分かれていましたので、互いに奮闘ぶりの消息は知っていても、本当に語り合える機会はあまり多くありませんでした。今回の訪問で、高口さんの凄さ、素晴らしさを再認識し、その活動や成果、考えておられることを本サイトに紹介いただけるようお願いしました。
添付の写真をご覧ください。2002年に高口師の設計で建立されたお堂「三千佛堂」の内部です。「古くからの「一心寺境内」外側の公道に面して開け放たれていて、午前9時から午後4時までどなたの出入りも自由のお堂です。まさに「開かれたお寺」で、インドの神々の山ヒマラヤ連峰に聳え立つ正面壁画の阿弥陀仏、観音・勢至両菩薩像と対面ご参拝出来ます。・・・内陣が一番光り輝くお堂、高い天井から天空の光を頂くお堂、、、、この形を描き切るために、インドのお堂、トルコのお堂(イスラム風)、 ベニスのビザンチン様式(キリスト教風)などから、すべてに共通する雰囲気を抽出しました。(高口師)」 扉を一歩入って、まさに息をのみます。そして、一人静かに座っていると、心が洗われるのを感じます。

 TRIZフォーラム: 読者の声 (2018年 6月〜 8月) (2018.10.19) 「読者の声」一覧(2018.10.19)

この「読者の声」のページは、日本・世界の読者の皆さんと編集者(私)とのさまざまな通信を記録してきております。今回は遅くなりましたが 6月〜8月の通信をまとめました。

[和文ページ] 中川 徹; 村田朋美、池添康正、水谷忠資
私は本ホームページを更新するたびに、日本および海外の多数の読者の皆さんに「更新案内」のメールを送っています。この期間では、世界TRIZサイトプロジェクト(WTSP)の呼びかけ、および、「人類文化の主要矛盾「自由」vs「愛」と「倫理」」に関する中川の諸発表((2C) ETRIA TFC2017、(2D) 『TRIZホームページ』発表論文、(3A) ICCI2018 和訳原稿)が中心でした。村田さんから三河吉田(豊橋市)の勇壮な筒花火の写真をいただき、掲載しました。池添さんと水谷さんから、中川の主要矛盾の論文に感想をいただいております。

[英文ページ] 中川 徹。
海外読者に送った本ホームページの更新案内で(英文)を記録しています。この他に、WTSPプロジェクトの呼びかけと組織活動のために多数のメールを送り、また、いろいろな返信を貰っていますが、公表を控えておきます。

WTSP 作業用資料: 世界各国(33ヵ国余)のTRIZ関連サイトのインターネット予備検索結果(中川 徹) (2018. 9.21; 9.25)

世界各国でのWTSPカタログの作成を始動させるために、各国のTRIZ関連サイトの予備検索を行いました。日本での検索の経験を踏まえて、Yahoo!.Japanを検索エンジンにし、「各サイトについては、代表ページ1つだけを示し、サイト内検索のコマンドURLを示す」というオプションを使いました。対象の国を指定し、その国の国語、英語、ロシア語、その他を適宜指定しています。ただ、複数言語を指定したときは、各言語を一つづつ指定した場合の合計よりも少なく表示されます。イギリス、フランス、イタリア、ドイツ、ロシア、韓国、オーストラリア、米国についての、予備検索の結果を、MS Wordファイルで記録し、英文ページに掲載しました。今後要望に応じて、他国のものも実施します。それぞれの国で、さらに広い範囲の検索をし、個別に訪問調査、紹介作成、カタログ編成などをしていく必要がありますが、今回の予備検索が一つの手がかりになることを期待しています。

予備検索をさらに広い範囲で実施し、掲載しました。国別では、スペイン、ポルトガル、ポーランド、トルコ、イラン、中国、台湾、タイ、インドネシア。また、言語を指定して、スペイン語地域、ポルトガル語地域、アラビア語地域について検索しています。(2018. 9.25)

予備検索をさらに広い範囲で行い、新しく追加した国はつぎのようです。オーストリア、ベルギー、スイス、チェコ、デンマーク、フィンランド、オランダ、ノルウェイ、スウェーデン、カナダ、アルゼンチン、ブラジル。これで、Yahoo!.Japanで標準的に利用できる国別指定の全件をカバーし、33ヵ国余での個別の予備検索を実施しました。その概要一覧の表を参照ください。(2018. 9.27)

  WTSP 論文: 世界TRIZサイトプロジェクト (WTSP):全世界のTRIZ 関連サイトのカタログを作成し維持しよう (WTSP グローバル共同編集者: 中川 徹(日)、Darrell Mann (英)、Michael Orloff (独)、Simon Dewulf (豪)、Simon Litvin(米)、Valeri Souchkov(蘭)) (2018.9.21)

第14回日本TRIZシンポジウム2018発表、 2018年 9月13〜14日、中野サンプラザ(東京都中野区)。発表スライドPDF 
骨子は、(1) はじめに、プロトタイプと問題の状況(2008年)、 (2) 「世界TRIZサイトプロジェクト(WTSP)」の提唱(2017年11月)、 (3) 日本のTRIZサイトカタログを作成した(2018年3月)、 (4) WTSPプロジェクトの体制、活動計画、現状 、(5) 「日本TRIZ関連サイトカタログ」で分かったこと、 (6) おわりに 二つの将来ビジョン。大事なメッセージは:「日本にはすばらしいTRIZ関連サイトが沢山できています。 どうぞ 日本TRIZ関連サイトカタログを活用ください。 世界のTRIZ関連サイトカタログを一緒に連携して作りましょう。 それができれば世界中のすばらしいサイトを知れるでしょう。」

 基礎理論論文: 未完成の哲学ノート(2018 年): 「 矛盾モデルと根源的網羅思考による人類の生き方の基本原理についてのノート (高原利生)   (2018.8.30; 10.10

高原利生、2018年 4月12日 一式を『TRIZホームページ』に投稿受理、6月13日改訂稿。2018年 8月30日掲載。9月16日(一部)再改訂稿受理、10月10日追加掲載。
現時点での著者の理論体系を懇切に一貫して記述した「研究ノート」です。第一部では根源的網羅思考について、また、第二部では矛盾の概念について、著者の最新の理解を整理して記述しています。その準備のうえで、第三部では人の生き方、世界のあり方について、「一体型矛盾」の観点から考察しています。第四部は展開部で、今後の大きな問題について4件を取り上げて論じています。

(全体概要ページ)  論文概要、構成、おわりに、参考文献 (2018. 8.30; 10.10) (英文概要のみ) 

四部作の全体に関わる親ページ。四部作掲載ページの一覧、論文概要(A4 約6ページ)、全体目次、おわりに、参考文献(四部作全体に共通)から成る。英文ではこのページだけを掲載している。

(第一部) 根源的網羅思考(2018年3月)  (2018. 8.30; 10.10)  

人の生き方から、社会・世界の問題に至るまでの大きな複雑な問題を考えていくための、方法や枠組みについて、土台から作っていこうとしています。考えようとしている対象(=「オブジェクト」。ものやこと)について、空間時間範囲、性質、内部構造、働きなど(総合して「粒度」という)の観点で明確にし、現れる「型・タイプ」を明確にすることが、「根源的網羅思考」の基本的なアプローチです。いろいろな問題の考察において、各個人(や社会)の世界観・価値観が無意識のうちにバックにあり、それが潜在意識・態度・感情などとして、論理的な考察に(知らず知らず)大きな影響を与えています。そこで、世界観や価値観までを反省できる思考のしかたを考察しています。

(第二部) 矛盾(2018年3月)  (2018. 8.30; 10.10) 

高原さんは「矛盾」を非常に広い意味で使います。「矛盾」は「項1−関係−項2」というモデルで表され、「項」は上記の「オブジェクト」(とその複合体)です。「関係」には、項1から項2への「変化・変更」を表す場合、項1と項2の「作用・相互作用・対立・両立」などを表す場合があります。普通の言い方では、「項1と項2が対立しているから矛盾がある」といいますが、ここでは、「項1と項2が(一見困難そうだが)両立することが求められている」としてそれを「両立」あるいは「両立矛盾」と呼んでいます。多くの問題・困難は、一度両立させる解が得られても、根本の問題が残っており、両立させる解を永続的に求め続けていく必要があることが分かってきました。そのような問題を特に「一体型矛盾」と呼びます。これら種々の「矛盾」の「型」を考え、その扱い方を理論的に考察しているのが、この第二部です。

(第三部) 対象化(自由)と一体化(謙虚さ、愛)を生んだ世界観と価値    (2018. 8.30)

この第三部では人の生き方、世界のあり方について、「一体型矛盾」の観点から考察しています。それは、「対象化」(=分析、客観視、個別化、自由、批判など)と「一体化」(=総合、主観取り込み、統合、愛、謙虚さなど)という二つの、いろいろ対立的ではあるが両方とも必要な({両立」するべき)観点で繰り返し考察し、問題解決・課題達成に進んで行くやり方です。技術分野でも、個々の問題の解決から、その商品や技術全体を見渡して総合的に発展させていく必要があります。人間のあり方の問題、社会の問題、人類の将来に関わる問題には、もっともっと総合的な考察と実行が必要です。「一体型矛盾」のアプローチは、そのために不断の努力が必要であることを、(理論的に基礎づけて)教えてくれています。

(第四部) 人工知能、宇宙論理学、人類の統一理論、ポスト資本主義の準備  (2018. 8.30; 10.10)

著者の考察の展開として将来重要になるだろうテーマ4件を取り上げて論じています。(1) 人が考え、実施していることで、そのやり方を明示・定式化できたことはどんどん人工知能に置き換えられていく、しかし、無意識・潜在意識下で判断・実行している領域は多い、と論じています。(2) 将来、知性を持つ宇宙人と遭遇したとき、彼らはどんな論理の方法を持っているだろうか?人類の論理の方法は、何が地球固有だろうか?まったく思い切った考察です。(3)「人類(文化)の統一理論」というのは、著者の理論的な試み全体のテーマでもあると思います。中川の「「自由」vs「愛」が人類文化の主要矛盾である」という考えも取り上げて論じてくださっています。(4)「ポスト資本主義」というのも、非常に大きな、人類文化の根本での変革を要するようなテーマですから、「その準備」としての考察をしています

 基礎理論論文: 生命が宇宙で生き延びるための 世界観 , 態度と論理  (2018. 8.30)

高原利生、FIT 2017 (情報科学技術フォーラム)、O-018、2017年 9月13日、東京大学。和文スライド 30枚。英文論文2頁、英文スライド30枚。
高原さんの論文集(4)の掲載にあたり、2017年時点での代表的な論文として本件を和文と英文で掲載します。「生命が宇宙で生き延びるための」というのは奇想天外な表題ですが、著者の意図は地球上の人類文化における偶然的な要素を極力排除して、本当に本質的と思われるものを抽出しようとしているのだと、私は理解しています。人間の生き方、考え方の本質的なあるべき姿の考察です。

 基礎理論論文: 高原利生論文集 (第4集) : 『差異解消の理論 (4) 根源的網羅思考と矛盾モデルによる生き方』 (2016-2018)  (2018. 8.30; 10.10)

高原利生、論文11編。「論文解題」 2018年 4月12日受理、6月13日改訂稿。2018年 8月30日掲載。2018. 9.16 一部再改訂稿受理、2018.10.10 追加掲載。編集:中川 徹。 
高原利生さんが 2016年〜2018年の3年間に発表された(広義の)TRIZ関連の論文11編をすべてまとめて、高原さん自身による解題を掲載して、各論文 (HTMLページ/PDF版) へのリンクを張ったものです。これは、第1集(2003-2007年、論文14編)、第2集(2008-2012年、論文13編)、第3集(2013-2015年、論文9編)に引き続くものです。英文ページには、論文リストと著者による研究ノートの概要を掲載しました。

第4集では、いままでのテーマからさらに深堀し、拡張が行われています。高原さんは、ものごとを根源的に、一般的に、体系的に考察し、独自の理論体系を構築してきておられますから、いろいろな概念・用語を定義/再定義して使われており、馴染みにくいことも多くあります。そのような状況で、考察の内容をはじめから最新の段階まで懇切丁寧に説明・記述しようとしているのが、高原さんが「研究ノート」と位置づけているものです。その最新のものが、「未完成の哲学ノート(2018年)―矛盾モデルと根源的網羅思考による人類の生き方の基本原理についてのノート」です。大部ですので、全体の概要ページの他、[44]〜[47]の四部に分割して掲載しています。矛盾の概念(特に「一体型矛盾」)と根源的網羅思考とが考察の主要道具です。対象化(=分析、客観視、個別化、自由、批判など)と一体化(=総合、主観取り込み、統合、愛、謙虚さなど)とを、繰り返し・階層的に・入れ子的に考えていくことが、問題解決・課題達成(=差異解消)の鍵であり、生き方の土台であると、論じています。また、人類の歴史(その意味)を大局的に捉えることも繰り返し論じていて、物々交換の開始の意義を説き、農業革命と産業革命をエネルギー革命と位置づけています。第四部には、ポスト資本主義のための試論もあります。著者独自の鋭い考察をはっきりと述べています。これらのことは、著者の思想全体を収録し、皆さまをはじめ後世の理解に委ねる本論文集の意図に沿うものと思っています。高原利生さんが今後も健康に留意されて思索と執筆を続けられることを祈ります。

フォーラム: ソフトウエア: 「ふだメモ」を作りました: Excel が要らない簡易「札寄せ法」ソフトウエア (2018. 8.14)

片平 彰裕 (第一考舎)、寄稿 2018年 8月11日、『TRIZホームページ』掲載。HTML、PDF

著者からのメール: 「札寄せ用具の姉妹ソフト「ふだメモ」を公開しました。それは、付箋紙のような「札」と、複数の札を囲む「枠」、札や枠を結ぶ「線」を、パソコンの画面に簡単に書き込み、それらを操作するためのソフトです。 札寄せ用具は、エクセルに依存したソフトですが、「ふだメモ」は エクセルが入っていないパソコンでも使えるようにするために、 Javaで書きました。」 --- 紹介文は平易で分かりやすく、ソフトも単純明快です。読者の皆さん、ご活用ください(中川 徹)。

論文: 「自由」vs「愛」と「倫理」: 人類文化の主要矛盾とその解決の方向  (2018. 8.14)

中川 徹 (大阪学院大学)、ICCI2018 (日本創造学会主催の国際会議、2018年 9月10−12日、大阪市) への投稿原稿の一部和訳版 (概要、7.考察、8.結論)。『TRIZホームページ』掲載。HTMLPDF。論文概要の英文版 HTML .

本論文は、6月に『TRIZホームページ』初出として掲載しました拡張論文に対する、日本創造学会誌の査読者コメント「不採録。参考文献(特に倫理学)との対比・考察ができていない。提出仮説が新規かどうか分かっていない、また仮説検証ができていない。・・・」に対応しようとしたものです。この半年ばかりかけて学んだ倫理学の諸理論との対比・検討結果を、考察の節に書きました。いくつもの論点を明確にでき、私の基本仮説の新規性・妥当性・有効性について、さらに確信を深めました。要点は:

(1) 「倫理」の内的指令の真の根源は何か?−メタ倫理学は、「事実記述「である」から指令記述「べき」を論理的に導くことはできない」と結論づけました。直観主義は(社会から教えられた)「(常識的)道徳規則」を根源と考えますが、それを批判する(現代の)功利主義は、「善(=「快」)を最大にする」という評価基準を示すだけで、道徳規則の体系を示さず、便宜的に「常識的道徳規則」を中間原理として容認します。本研究は、先天的な「良心」を仮定しましたが、それは、「生き物としての数十億年の進化の結果」であり、「生きる(生き残る)こと、子孫を作り増やすこと、種を繁栄させること」の方向づけを持つと理解しました。
(2) 倫理の原理/規則の性格は?−従来、「義務」、「指令」、「法則・原理」、「規則」などと理解されていますが、本研究は「指導原理、方向づけ、方向提示」と理解しました。「指導原理」は多面的であり、根元は明確だが、先端部は発散的で、適用にあたっては矛盾を調整・解決していかねばなりません。
(3) 功利主義者シジウィックは、利己主義(=自己利益型功利主義)を(普遍的)功利主義から倫理の論理として排除できないと結論し、これを「(倫理的)実践理性の二元性」と呼びました。(それをどうにもできなかったのです。)本研究はもっと明確に、「自由」と「愛」の指導原理が実際の場で矛盾として現れているのだと捉えました。そして、その根底を考え、諸現象を考え、解決の方向性を提案してきたのです。
(4) 功利主義は、「われわれの倫理的行為における究極の目的」として「善」を定義し、それが「快」(広い意味での望ましい感情)であると結論づけました。それは、抽象的であり、また、「善」の方向への倫理的行為の諸案を考える方法を持ちません。本研究は、「自由」を伸長する、「愛」を拡張(普遍化)する、そしてその基礎となる「倫理」を深化させる、という方向性を示し、また、内在する矛盾を調整・解決する方向性と方法を提示しようとしています。
(5) 本研究は、「善」の概念を予め定義せずに進んだのですが、最後に、「「善」とは、人類文化の三つの主要指導原理が指し示す「全体としての方向」である」 との結論に到達しました。すなわち、「倫理」を深化する、「自由」を伸長する、「愛」を拡張することを、同時に行うことです。これら三つの指導原理の一部分だけでは「善」ではありません。一部分に固執すると、矛盾が増大・深刻化するからです(その事例は一杯あります)。
(6) また、「幸福」とは、結局、 「その人自身とその周りで、(上記の定義の)「善」が満たされている(守られている)状況」と言えます。任意の社会組織についての「幸福」も同様です。
(7) 三つの主要指導原理「自由・愛・倫理」とその関係を知り、本質的矛盾「「自由」 vs 「愛」」とその「倫理」による解決を深く理解し、世界に広め、世界で実践していくことが、人類文化にとって非常に大事なことと考えます。

WTSP アピール: 世界のTRIZリーダー/実践者の皆さんへ 全世界のTRIZ関連サイトのカタログを作ろう (WTSP グローバル共同編集者 6名) (2018.6.25)

世界TRIZサイトプロジェクト(WTSP) グローバル共同編集者: 中川 徹(日)、Darrell Mann (英)、 Michael Orloff (独)、 Simon Dewulf (豪)、 Simon Litvin (米)、 Valeri Souchkov (蘭)、 2018年6月25日

本件は、上記のように6名のグローバル共同編集者の連名による、WTSPプロジェクトへの呼びかけです。TRIZ関連の活動・成果が膨大になってきているのに、インターネット検索ではかえってその情報が埋もれてしまっています。これを打壊するために、全世界の優れたTRIZ関連サイトを紹介するカタログを作ろうという呼びかけです。日本での2008年の実践例、最近の先行実験結果を示しました。これをベースに、世界各国でプロジェクトチームを作り、カタログの作成を開始することを呼び掛けています。
あなたもWTSPプロジェクトに参加・支援いただけませんか? また、このアピール をあなたの関連サイトに掲載し、また関係者の方々に広く転送いただけないでしょうか?

 TRIZフォーラム:追悼:  故 堀田政利 さんを偲ぶ (2018. 6.25) 

元日本TRIZ協会理事・事務局長の堀田政利さんが、6月 8日に逝去されました。堀田さんは、1997年に三菱総研の知識創造研究部を興して、TRIZを日本に導入・普及する事業を開始・推進されました。ユーザ会を組織して毎月研究会を開き、ユーザコンソーシアムでInvention Machine社のTRIZソフトTechOptimizerの日本語版を完成させるなど、産業界への普及に尽力されました。日本TRIZ協議会、日本TRIZ協会の設立・運営にも主導的役割を担われ、大黒柱の事務局長でありました。2012年末に、(8年余の)創造開発イニシアチブ社を廃業され、TRIZ協会などの公的な活動から退かれました。大きな組織力、実践力、包容力を持った方でした。堀田さんのご貢献に感謝して、ここに追悼ページを作ります。どうぞ、皆さまからも情報・メッセージをお寄せください。

論文: 人類文化の主要矛盾「自由 vs 愛」を考察する (2) 個人における「自由 vs 愛」の矛盾・葛藤と「倫理」 (D)  (2018. 6.25; 8.14)  全文英訳掲載 (2018. 8.14)

中川 徹 (大阪学院大学)、 『TRIZホームページ』発表、(2018年2月27日脱稿)、2018年6月25日掲載。論文 HTML PDF 

本稿は、2017年9月に日本創造学会で発表した論文(A)を、さらに拡張・推敲した和文論文(D)です。
創造学会での発表の後で、直ちに予稿集の論文(2段組み 8頁)を見直し、6.節考察を大幅に追加して 9月15日に創造学会論文誌に投稿しました(1段組み 16頁)。翌1月10日に査読結果が初めて示され、不採録の返答でした。理由は、先行研究(特に倫理学)が参照されていない、言葉の定義が明確でない、自由と愛の正の論と負の論が混在している、創造性との関係が不明確、など。私は、推敲の上、再査読の申し立てをし(1月14日)、さらに再推敲版 (1段組み、19頁)を提出しました(2月27日)。しかし、再査読は認められませんでした。
その後この5か月、私は倫理学の本をいろいろ読みました。そして現在、本論文で主張している基本仮説は、いずれも先行研究とは異なるもので、有意義で重要な新しい観点と理論を提出していると、考えるに至りました。ただ、従来の学説との関連を議論するには、まず本論文を提示することが必要であり、それを踏まえて初めて(今後の後続の論文で)比較の議論ができると考えます。このような経過で、本稿は2月27日の提出原稿のままで、ここに掲載いたします。(日本創造学会の論文誌に再投稿すると、発行まで1年待たねばなりませんので。)日本創造学会の査読者の方のご意見も(一部)採り入れて推敲しており、査読意見に感謝いたします。
6.節 考察では、以下の項目を論じています。 6.1 創造的問題解決の方法論(TRIZ/CrePS) の寄与、 6.2 問題と事例検証、文献検証と、基本仮説の設定・検証、 6.3 基本仮説の構造と意義、 6.4 人類文化における「倫理」の共通基盤の可能性、 6.5 第1原理「自由」の意義と影響:革新性と保守性、 6.6 第2原理「愛」の意義と影響・限界:革新性と保守性、 6.7 第0原理「倫理」の社会的な役割、 6.8 人類文化の主要矛盾「自由 vs 愛」の解決を困難にしている要因。

本拡張論文の全文を英訳して、掲載しました。HTML、 PDF  (2018. 8.14)

論文: 'Liberty vs. Love': The Principal Contradiction of Human Culture (2) The 'Liberty vs. Love' Contradiction and 'Ethics' at the Personal Level (C)  (2018. 6.25)

中川 徹 (大阪学院大学)、 (C) 欧州TRIZ協会(ETRIA) TRIZ Future Conference (TFC2017) 発表、2017年10月4-6日、Lappeenranta、フィンランド。論文出版:Journal of the European TRIZ Association, INNOVATOR, ISSN 1866-4180, 02/2017 Volume 04, pp. 97-104 。『TRIZホームページ』掲載、論文 HTML  PDF 、スライド HTML  PDF

本件の表題で、昨年9月と10月に3つの学会で発表しました。(A)日本創造学会研究大会、(B)日本TRIZシンポジウム、そして(C) ETRIA TFC2017です。(A)(B)はすでに本ホームページに掲載済みです。(C)は、ETRIAが本として出版するというので待っておりましたが、本年3月18日に出版されたことを知りましたので、ここに出版物へのリンクを張るとともに、論文とスライドを掲載しました。英文論文として、きちんと記述しているものです。内容的な説明は、昨年9月の和文ページを参照ください。

 TRIZフォーラム: 読者の声 (2018年 1月〜 5月)/WTSP (World TRIZ Sites Project)の開始 (2018. 5.19) 「読者の声」一覧(2018. 5.19)

この「読者の声」のページは通常、日本・世界の読者の皆さんと編集者(私)とのさまざまな通信を記録してきております。今回は昨年末からこの5月までをカバーしています。この期間は世界TRIZサイトプロジェクト(WTSP)の開始に集中した期間で、本ページは英文・和文ページとも、すべてWTSP関連の通信になりました。(他の案件は公表する段階になっていません。)

[英文ページ] 中川 徹; Alexander Kashkarov (露), Shahid Saleem Arshard (豪), Maksymilian Smolnik (ポーランド), Juergen Jantschgi (墺), Sebastian Koziolek (ポーランド), Simon Litvin (米), Robert Adunka (独), Michael Orloff (独), Navneet Bhushan (印), Julian Vincent (英), Tan Runhua (中), Yury Danilovsky (韓), Denis Cavallucci (仏), Dmitry Kucharavy (仏), Roland De Guio (仏), Sylvio Silveira Santos (ブラジルl), Shireen Al - Jaouni (パレスチナ - エルサレム)
中川が、『TRIZホームページ』の更新案内を海外の多数のTRIZ関係者に出し、またWTSPの呼びかけや報告を世界のTRIZリーダ約100人に折に触れて送っています。それに応じて上記のように多数のTRIZリーダから、激励・支持・参加・情報・提案などの積極的な応答を受けました。英文ページの最初に、各通信者からの案件の概要一覧を示しました。世界のTRIZリーダの声は英文でお読みください。

[和文ページ] 中川 徹; アイデアジェネレータ管理人、 福田ちはる
『TRIZホームページ』の更新案内など、WTSPに関する中川からの発信情報(の和文のもの)を掲載しています。また、WTSPカタログの作成に関連して、個人サイト/ブログの作成者二人との通信を記録しています。

WTSP Letter: 世界各国でTRIZ関連サイトカタログを作るために、WTSPチームを作ろう (中川 徹) (2018.5.19)

本件は4月24日に世界のTRIZリーダ100人余に送った呼びかけです。今回改めてここに掲載します。WTSPプロジェクトは、昨年11月に呼びかけて以来、世界の多数のTRIZリーダから賛同を得て、活動の体制を作って来ました。世界のTRIZ関連サイトのカタログを作るという目標を明確にし、クラウド上のグループウエアのプラットフォームを準備し、中川自身が日本国内のTRIZ関連サイトのカタログを作ってモデルを示しました。WTSPカタログの必要性・有用性は随分広く認識されたと思いますが、メンバーの参加とサイトの記述はあまり進んでいません。TRIZリーダの皆さんが超多忙で、時間を割けないのが実情と思われます。個別にバラバラに努力すると、頑張れば頑張るほど、全体としてまとまった力にならないという、悪循環に陥っているようです。「Together ! Connected !!」というスローガンの大事さを感じます。

WTSPプロジェクトの当面の作業課題は以下のようです。
(a) まず、WTSPプロジェクトにメンバーとして参加下さい(誰でも参加できます)。Membership Application Formに記入して、中川まで送ってください。
(b) 各国で(数人のメンバーで)WTSPチームを作りましょう。誰かひとりが、代表者(Country Editor)になってください。
(c) インターネットで、各国内のTRIZ関連サイトを検索し、まずサイトのリストを作りましょう。
(d) 各サイトに入り、その構成や内容を調べて、その紹介文を一件一件記述してください。まずは自国語で。
(e) 各サイトの原稿を集め、 自国内のTRIZ関連サイトのカタログを作りましょう。まずは自国語で。
(f) 自国内の精選したTRIZ関連サイトの紹介文を英語に(翻訳して)、世界TRIZ関連サイトカタログに組み込みましょう。
各国内で協力し、世界の国同士で協力する。これができれば、一人の努力が100倍の成果を生むのです。Together ! Connected !!
WTSPプロジェクトの登録メンバーの一覧表と、組織(Global Co-editors, Regional Editors, Country Editors) を別ページに掲載しました

WTSP成果: 日本国内 TRIZ関連サイトカタログ(英文)を作成・掲載 (中川 徹) (2018. 4. 4; 4.24)

WTSP作業: 世界TRIZ関連サイトカタログ の作業ファイルを公開・掲載しました (中川 徹) (2018.4.24)

WTSPプロジェクトでの共同作業を促進するために、カタログの基本原稿(2008年版)と最新の改訂用原稿のWordファイルを、各地域ごとに作成し、公開掲載しました。改訂用の寄稿状況は逐次一覧表示いたします。国内・海外のリーダー・読者の寄稿を求めています。
作業ファイルの更新:(2018. 5.19)

WTSP成果: 日本国内 TRIZ関連サイトカタログ(英文)を作成・掲載 (中川 徹) (2018. 4. 4; 4.24)

和文のカタログを英訳して示した。現在は主要(a) 24サイトを、解説付きで示した。今後残りの68サイトのリストも追加するつもり。[世界での記述作業のモデルになる。なお、地域(アジア)レベル、世界レベルでの英文カタログの作成においては、さらに精選して記述する予定。(2018. 4. 4)
残りの68サイトを簡略な説明文つきで掲載した。これで英文版が一応完成。(2018. 4.24)

WTSP成果: 日本国内 TRIZ関連サイトカタログ(和文)を作成・掲載 (中川 徹) (2018. 3.17)

世界TRIZサイトプロジェクト(WTSP) の一環として、日本国内のTRIZ関連サイトカタログをまず和文で作成し、掲載した。作成の方針と経過は以下のようである。
(1) 現在のTRIZ関連サイトをできるだけ広く探索し、紹介することを目指す。 まず、Yahoo! を検索エンジンとし、「TRIZ」をキーワードとして検索した。また、2008年版の情報を加え、さらに気がついたものを追加した。現在合計92サイトを掲載しており、そのうち約2/3が、(2008年版以後の)新しいサイトである。
(2) 各サイトの性格に応じて、次の分類に従って並べた。各分類内では、類似のものを集めて、分かりやすく示す。順不同。 各分類での掲載サイトの数を( )内に示す。

(a) TRIZ関連情報発信サイト (以下の(b)〜(h)の性格をも持つが、特記されるもの)  -- (25)
(b) TRIZのコンサルタント/ベンダー/ディーラー   --(12)
(c) 関連の学会、協会、ジャーナル、その他  -- (17)
(d) 大学、公的機関、非営利的組織など  -- (13)
(e) 講演会、セミナー、通信教育など開催の営利組織    -- (3)
(f) 書籍検索・用語辞書・技術動向/ニュース情報・コミュニティ    -- (8)
(g) 関連分野のサイト、個人サイト、ブログなどでTRIZを取り上げているもの    -- (14)
(h) 関連分野のサイト、個人サイト、ブログなどで、(TRIZを直接に取り上げてはいないが) 参考になるもの   -- (0)
(i) TRIZに関連した発表のユーザ企業/組織別の索引   [==> 別ページ参照:〈未完) ]

(3) 各サイトの特徴、注目される点などを、分かりやすく紹介する。ページ単位でなく、サイト単位で紹介する。各サイトの構成と内容を読んだうえで紹介文を書いている。
(4) 各サイトの主ページのURLを示し、ハイパーリンクをつける。また、各サイト内での検索(キーワード「TRIZ」)のリンクを作り  で示す。
(5) 今後さらに、サイトの追加、サイト説明の拡張・推敲、その他の改良作業が望まれる。今後詳細な紹介が望ましいものを で示す。推敲の便を考え、HTML版の他に、Word版も掲載した。
なお、英文ページには、上記分類(a)の 25サイトの名称と主ページへのURLだけのリストを掲載した。WTSPプロジェクトの英文版の作成はこれから。

TRIZ ニュース: TRIZジャーナル(The TRIZ Journal) がDarrell Mann (Systematic Innovation Inc)によって復活し、記事の掲載を始めています。(2018. 1.30)

感謝し、祝福します!! どうぞ定期的に(2週に1度程度?)参照ください。URL: https://triz-journal.com/

WTSPプロジェクト: TRIZ関連サイト集の作成試行状況と作業の進め方について: (1) 日本のTRIZ関連サイト集の経験から (中川 徹) (2018. 1.30) (2) より実際的な作業のために (中川 徹) (2018. 2. 7; 2.11; 2.12)

世界のTRIZ(関連)サイト集の作成作業を具体的に開始し、まず日本のTRIZ関連サイトの検索とサイト集作成の作業に取り掛かった。予想以上に厖大な情報を扱う必要があることを実感している。分かってきたことをメモし、今後の日本および世界各国での作業の進め方について考察・提案している。
TRIZ(関連)サイトを検索するには、(Googleでなく) Yahoo!を使い、(自国地域、自国語を指定し)「TRIZ」をキーワードとして、「サイト内検索のリンクを表示」のオプションを使うのがよい。この条件で、表示されるサイト(の代表ページ)をすべてコピーして記録する。
検索結果の各ページに対して、「サイト内検索」を実施するとサイト内の多数のTRIZ関連ページが表示される。各サイトを実際に閲覧して、サイトの簡単な紹介を書く(ガイドライン中の「1行紹介」を修正して、「2〜4行程度の(自由記述での)簡単な紹介」とする。)
検索されるサイトが非常に多様なので、その性格を分類し、(a) TRIZ情報発信サイト、(b) コンサルタントなど、(c) 学会など、(d) 大学など、・・の9分類を使う。各サイトの性格、情報の質や量、重要性などを勘案して、重要なサイトは分かりやすく詳しく紹介し、そうでないサイトは簡単な紹介で済ませる。
プロジェクトメンバーの皆さんは、以上のようなやり方で、記述のガイドラインに沿って、各国での検索と記述の作業を開始していただきたい。
TRIZを直接標榜していないサイトでも、重要・有用なサイトがいろいろある。そのようなサイトを検索するやり方や、サイト集へのまとめ方については、現在、Global Co-editorのDarrell Mannのもとで検討中である。
-- 注意: 検索サイトの種々のオプションや、TRIZ関連サイトの状況は、各国で随分と違いがあると思われる。本ページの記述の一部は日本での状況に依存した判断になっている。

上記(1)の方針を具体化して、TRIZ各サイトの記述およびTRIZ関連サイトのリストの記述のガイドラインを緩めた、より実際的なやり方を掲載した。これらの記述にExcelでなくWordを用い、表形式でなくテキスト形式で記述する。具体的には、2008年に作成した「世界のTRIZリンク集120」のWordファイルを参考・ベースにして、それを直接に更新・拡張するようにした。なお、本件を反映するように、WTSPのガイドラインの一部を修正しました。(2018.2.7)

WTSPプロジェクトのTRIZサイト集を構築するための基礎資料として、上記の2008年のリンク集を調整して、WTSPプラットフォーム上に公開しました (https://trizsites.bitrix24.com/~1AshD )  。ファイル名はWTSP-ListSites-Global-Stage0-180210.docx 。世界の人たちから(日本からも)更新情報を寄せてもらい、この改訂を進めます。1−2か月ごとに、改訂版を(作業用として)公開するつもり。同じ資料を、本ホームページでも公開しました 。こちらは1‐2週ごとに更新・公開する予定です。ご協力をお願いします。(2018. 2.11)

さらに、多くの人の協力を得るために、「Bitrix24システムを使わなくても、WTSPメンバーとしての正式活動ができる」ように、作業プロセスを見直しました。上記作業文書をダウンロードし、その一部をWordで更新し、emailで通信します。WTSPプラットフォームへのアップロードと編集作業は一部のメンバーで担当します。(2018. 2.12)

  TRIZ ニュース: 国内TRIZニュース :

- 日本創造学会 & 近畿大学ICMI共催: International Conference on Creativity and Innovation (ICCI2018)  開催計画 ( 9月10日-12日、大阪市) (2018. 1.25)

- 日本TRIZ協会  第14回 日本TRIZシンポジウム2018 開催計画 (9月13-14日、東京) (2018. 1.25)

- 日本TRIZ協会主催 「日本TRIZ協会5月セミナー」開催案内 (5月31日、東京))(2018. 1.25)

  TRIZ ニュース: 海外TRIZニュース :

−米国Altshuller Institute:  TRIZCON2018 の開催計画。2018年 5月6-9日、Purdue University, West Lafayyette, IN。 (2018. 1.25)

- 欧州TRIZ協会(ETRIA): TRIZ Future Conference 2018 開催計画。2018年10月29-31日、INSA Strasbourg (フランス)。 (2018.1.25)

- 国際TRIZ協会(MATRIZ): TRIZfest2018 開催計画。2018年 9月13-15日、リスボン (ポルトガル))  (掲載: 2018.1.25)

−体系的イノベーション学会(SSI): ICSI 2018 開催計画。201年7月18-21日、Hsinchu (台湾) (掲載: 2018. 1.25)

 ご挨拶: 新年にあたって (2018年) (中川 徹)  (2018. 1.25)

(ご挨拶が大変遅くなりましたが) 新年おめでとうございます。皆さまのご健康とご活躍を祈念し、今年もどうぞよろしくお願いいたします。 TRIZ関係以外の方にお出しした私の年賀状を添付いたします。 

新年 おめでとうございます。  
退職後も、「創造的な問題解決の方法」の研究と普及活動を続けています。問題解決の領域を技術分野から社会分野に広げる努力をしています。  
社会の貧困の根底には、自己責任論と助け合い精神の対立があります。そのさらに根底に、上図のような「人類文化の主要矛盾」があります。「自由」と「愛」という大きな原理が至る所で対立する。その両者を動機づけ調整できるのは「倫理」ですが、それは、「従順」を基調とする(古い)「道徳」ではなく、すべての人の尊厳と平等を基盤とするものです。「自由・愛・倫理」の三者を、各個人も社会も確立する必要があります。
写真のつばめたち(約20年ぶりに我が家に、巣立ち前日のデモ飛行)は、「自由」と「愛」と「倫理」を自然に必死に体現しています。
皆さまのご健勝、ご活躍をお祈りします。 今年もどうぞよろしくお願いいたします。   2017年 元旦 中川 徹

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総合目次  (A) Editorial (B) 参考文献・関連文献 リンク集 TRIZ関連サイトカタログ(日本) ニュース・活動 ソ フトツール (C) 論文・技術報告・解説 教材・講義ノート   (D) フォーラム Generla Index 
ホー ムページ 新着情報 子ども・中高生ページ 学生・社会人
ページ
技術者入門
ページ
実践者
ページ

出版案内『TRIZ 実践と効用』シリーズ

CrePS体系資料 USITマニュアル/適用事例集 WTSP (世界TRIZサイトプロジェクト) サイト内検索 Home Page

最終更新日 : 2022.11.10    連絡先: 中川 徹  nakagawa@ogu.ac.jp