TRIZ推進事例論文: WTSP |
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世界TRIZサイトプロジェクト (WTSP) (2): |
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世界TRIZサイトプロジェクト(WTSP) グローバル共同編集者: |
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第15回日本TRIZシンポジウム2019発表、 |
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掲載: 2019. 9. 7 |
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編集ノート (中川 徹、2019年 9月 7日)
日本TRIZ協会主催の第15回日本TRIZシンポジウムが、開催・終了したところです(9月5‐6日、全水道会館)。参加者は89名。
本件はシンポジウムで発表した世界TRIZサイトプロジェクト(WTSP)の第2報です。グローバル共同編集者6名の連名で発表しました。口頭発表は日本語ですが、スライドは和文と英文の両方を平行投影しています。このプロジェクトは急速に進展していますので、5月半ばに出したAbstractから、大幅に書き換えて7月半ばに発表スライドの最終原稿を和・英で提出しました(USB配布のProceedingsに掲載)。そして、発表前日にまた大幅にスライドを書き換えました。
ここには、論文概要(7月19日提出、追記9月7日)と、発表に使った最新のスライドを和文 (PDF) ・英文 (PDF) で掲載します。
[1] 目標・計画・アピール・試行・基盤づくり・困難点 ―― 昨年秋の報告
[2] その後の組織活動 (2018. 9 〜2019. 8)
[3] WTSPカタログの構造の提案 (理想形 と 実際形)
[4] 「世界WTSPカタログ集 暫定初版 (2019. 8. 4)」完成
[5] 「世界WTSPカタログ集」の分野拡張: TRIZ周辺サイト
[6] まとめ
その要点として、「世界WTSPカタログ集 暫定初版(2019.8.4)の完成・公開」と、まとめの「WTSPプロジェクトにおけるTRIZの精神」とをここに特記します。
スライドPDF | 世界WTSPカタログ集 暫定版のページ |
発表概要 (2019年7月19日提出)
世界TRIZ関連サイトカタログの構築(WTSPプロジェクト)(2)
中川 徹(大阪学院大学)、Darrell Mann (英)、Michael Orloff (独)、
Simon Dewulf (豪),Simon Litvin (米)、Valeri Souchkov (蘭)第15回日本TRIZシンポジウム2019発表、
2019年 9月5〜6日、全水道会館(東京都文京区)概要
2017年12月に開始したWTSPプロジェクトは、次のようなねらいを持って、世界のTRIZ関連サイトを一覧網羅したカタログの構築を進めている。
(a)各国ごとのカタログを、まず自国語で、ついで英語で作り、(b) 全世界のカタログをまず英語で、ついで各国語に翻訳する。(c) 個別のサイトの適切な(短いが丁寧な)説明をつけ、(d) 有用で重要な諸サイトを適切に選択し、(e) さまざまな人々(TRIZを知らない人、初心者、ユーザ、専門家など)のために、(f) TRIZおよびそれに関連した諸方法の分野で、(g) 理論、適用、活動などについての信頼される情報源として、構築する。世界30余ヵ国70余名の有志の参加を得て、構築しようとしているが、サイト検索と紹介記述は各国であまり進んでいない。インターネット検索を、各国別に、主要言語別に、分野を拡張してなどの観点から行いデータを蓄積している。
世界WTSPカタログの全体構造を確立し、各国およびトップダウンアプローチでの原稿を得ると、世界のカタログにまとめ上げる方法の目途をつけた。(2018年4月作成の)日本WTSPカタログのサイトの再評価をし、世界WTSPカタログ(日本の部)を作った。
予備版世界カタログ(◎〇掲載)を8月初旬、初版(◎〇□掲載)を9月末に作成、公表の予定である。こプロジェクトが成功すれば、その成果物と協力経験が世界のTRIZコミュニティに有益であろう。
内容説明
本WTSPプロジェクトについては、昨年のTRIZシンポジウムで、その目標(上記の(a)〜(g))、日本WTSPカタログの内容、世界での活動状況などについて発表した。その後、昨年秋のETRIA国際会議で発表と勧誘をし、30余ヵ国70余名という多数のプロジェクト参加者を得た。ただ、各国でWTSPチームを作り、国別カタログをボトムアップに作っていく活動(a) は、まだほとんど進んでいない。
これを補うために中川が始めたのは、サイトの所在(国別)を無視し、全世界でのTRIZ関連サイトを直接検索することである。TRIZを検索語として、全世界での、英語サイト、ロシア語、ドイツ語、フランス語、スペイン語・ポルトガル語、および米国所在の英語サイトを検索し、関係者に提示した。また、検索語からTRIZをはずし、より広いスコープでサイト検索をした。例えば、「Creative, Think, Method」や「Innovation (Process/Strategy/ etc.)」で検索した。今後、いろいろな検索語を使って試みる。
英語サイトの検索結果に対しては、各サイトを順次訪問し、(暫定的であるが)重要度を評価した。◎世界で最重要、○世界で重要、□世界で掲載、 △国で掲載、−掲載せず、の5段階である。TRIZを検索語とした世界のインターネット検索では、◎ 6, ○ 13, □ 29, △ 33, − 25のサイトを得た。このように、多数のノイズ情報の中から重要なサイトを抽出いていくことが必要である。
世界WTSPカタログには数百件のサイトの登録を予定している。その全体構造を下図のように作った。
各国のチームは、サイトの記述をならべたWordファイルと、サイト一覧のExcel ファイルを作り、両者をHTMLに変換して一覧から記述へのハイパーリンクを張る。これらの各国のデータを集め、Excelの一覧表を一つの表にした上で、各種の並べ替え(国別、性格別など)をすると、世界カタログの目次(索引)ができる。サイト記述は各国のデータファイルを単に一つのフォルダに入れればよい。この構造での日本WTSPカタログを作成済みである。
予備版世界カタログ(◎〇掲載)を8月初旬、初版(◎〇□掲載)を9月末に作成、公表の予定である。
追記 (中川、2019. 9. 7): 2019年8月4日に、世界WTSPカタログ集の暫定初版を完成させた。その原資料としては、寄稿された日本、マレーシア、中国、およびロシア語でのサイト集、および2件のトップダウンでのサーベイ結果(全世界および米国を対象)を用いた。WTSPカタログ集の世界TRIZサイト基本索引は現在、◎(最重要)19サイト、〇(重要) 41サイトから成る。特記するべきことは、この暫定初版の作成によって、実現可能・拡張性・更新容易性をもつカタログの文書構造を確立し、柔軟性があり実際的な全サイトの分類・並べ替えの方法を作り、さらに、使いやすいトップページによって、さまざまなタイプの索引をもつWTSPカタログ集を表示し使用する方法を作ったことである。われわれはさらに、改訂暫定版を2019年9月30日に完成させる計画である。
発表スライド PDF
[1] 目標・計画・アピール・試行・基盤づくり・困難点 ―― 昨年秋の報告
[2] その後の組織活動 (2018. 9 〜2019. 8)
[3] WTSPカタログの構造の提案 (理想形 と 実際形)
[4] 「世界WTSPカタログ集 暫定初版 (2019. 8. 4)」完成
[5] 「世界WTSPカタログ集」の分野拡張: TRIZ周辺サイト
[6] まとめ
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最終更新日 : 2020. 7.15 連絡先: 中川 徹 nakagawa@ogu.ac.jp