TRIZ 論文: 推進事例

TRIZを企業に導入・普及させるための効果的な戦略
  −韓国における失敗と成功の経験からの考察-

Kyeongwon Lee (韓国産業技術大学(韓国) & INSA Strasbourg (フランス))

第13回  ETRIA TRIZ Future 国際会議 (TFC2013)、 2013年10月29-31日、Ecole Nationale d'Arts et Metiers of Paris、 パリ、フランス

和訳 および 資料集リスト: 中川 徹 (大阪学院大学)

掲載:2014. 4. 2

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編集ノート (中川 徹、2014年 3月28日)

本件は、昨年10月末のETRIA(欧州TRIZ協会)主催の国際会議で発表されたものです。同国際会議の参加報告は、昨年11月に掲載しております。その国際会議で発表された優れた論文数編を和訳掲載したいと考え、各著者から掲載許可を12月に得ていたのですが、いろいろ手が回らなかったため、今まで掲載できませんでした。いまようやくその第1編として本件を和訳・掲載いたします。掲載を許可いただきました、著者KyeongWon Lee教授と ETRIAに感謝いたします。 [(注:中川、2014. 4. 9): ETRIAの要請により、英文のスライドおよび論文へのリンクを一時的に外しました。後日公開された時にリンクを張りなおします。本和文ページおよび英文ページでの中川の紹介はそのままです。]

本論文は、Kyeongwon Lee 教授が、韓国におけるTRIZの普及の教訓を書いてくれています。現在、世界中で(旧ソ連圏も含めて)最も活発にTRIZを導入・普及させ、企業での適用実績を多く挙げているのが、韓国です。その発展の状況を簡潔に表現しているのが、本発表のスライドの一枚を和訳した下記の図です。

                         

これに示しますように、TRIZの導入の初期(1996年〜2005年頃)にはいろいろな問題があり、順調に普及しなかった[そのころは日本の方がはるかにTRIZ導入が活発であったと考えられます]。それを大きく変えたのは、サムスンでTRIZ推進室を作りロシア人TRIZ専門家を招いて実地適用した結果、非常に良い技術成功事例ができた。それをトップが認識し、教育・研修体制を作り、TRIZの実地適用を拡大していった。それが韓国内の他の大企業にも伝わり、非常に大きな、熱心な運動になって、現在の普及状況になっている、といいます。[2010年前後には韓国でのTRIZ普及は、日本を越えて、世界のトップになっていったようです。]

本稿の優れている点は、初期のまずかった(悪い、失敗の)経験を整理し、そのうえで近年の成功した経験をもとに、企業への導入方法を呈示していることです。論文を和訳してここに掲載します。スライドは英文のままで掲載しておきます。(やはり文章の方が、真意が伝わると再認識しました。)ぜひ読んでみてください。

なお、韓国のTRIZ活動については、いままでにいろいろな機会で発表されたものに私たちは触れてきました。本ホームページ(および日本TRIZ協会の公式ホームページなど)に全文掲載あるいは内容の詳細紹介をしているものだけでも、随分多数あります。本ページの末尾の編集ノートに、それらをまとめて、再考する手掛かりにいたします。驚いたことに約40件になりました(本論文が事実を踏まえて書いていることがよくわかります)。隣国での発展の様子を折に触れて聞き、読んでいながら、日本のTRIZ普及がはるかに追い越されてしまったことを、残念に思います。企業でも、大学でも、またTRIZ推進のリーダたち(私自身ももちろん)も、よく考えて行かねばなりません。

 

本ページの先頭 論文の先頭 1. 普及の課題 2. 従来の研究 3. 初期の失敗からの教訓 4. 効果的な普及戦略 5.結論 参考文献 編集ノート(資料集) 英文論文 英文スライド ETRIA TFC2013報告

英文ページ


 発表論文  

TRIZを企業に導入・普及させるための効果的な戦略 
−韓国における失敗と成功の経験からの考察-

Kyeongwon LEE
(韓国産業技術大学機械設計学科教授 & INSA Strasbourg, LGECO 客員教授(フランス))

和訳: 中川  徹 (大阪学院大学 名誉教授)

TRIZ Future 2013 (欧州TRIZ協会(ETRIA)主催 国際会議)

概要 

TRIZがロシアから西側に伝えられて15年以上になる。それは、多くの企業に導入され、使用された。しかし、それを使い続けているのは、ごく少数の企業である。 多数の企業や大学はまだTRIZを知らないし、たとえ知っているところでも、活発に使ってはいない。 なぜこのような状況になったのだろう?

この間には、多くの試行錯誤があった。恐らく、TRIZを大企業や中小企業によりよく導入し普及させる効果的で戦略的なやりかたがあるのだろう。韓国は、大企業でTRIZを最も活発に適用している国であり、特にサムスン、SK Hynix 半導体、POSCOなどで活発である。初期においては韓国企業は多くの失敗を経験したが、やがてその困難を克服して、近年では、まだなお越えなければならない障害が多くあるとはいえ、一般人にまで知られるようになっている。 本稿で筆者は、韓国での失敗と成功の経験を基にして、TRIZの教育とコンサルティングを大企業や中小企業に導入・普及させるための効果的な戦略についてまとめている。

キーワード: TRIZ、普及戦略、企業に導入する方法、 韓国

 

1. 「TRIZを企業にうまく導入する方法」についての課題

「TRIZを企業にうまく導入する方法」という課題は、TRIZに関わっているすべての人たち、特にTRIZコンサルタント、にとっては興味深いテーマである。

TRIZがロシアから西側に伝えられて15年以上になる。それは多数の企業、恐らく世界中の大企業のほとんど、で導入されて使われた。しかし、それを使い続けているのは、ごく少数の企業でしかない。そのうえ、多数の中規模企業や工学系の大学では、TRIZという名前さえまだ知らず、たとえ知っていてもそれを活発に使った経験を持たない。

なぜこのような状況になったのだろうか?この間に、企業や大学でTRIZを導入し教育するための試行錯誤が多数行われ、授業や実地プロジェクトでのコンサルティングが試みられてきた。

企業にTRIZをよりうまく導入し普及させるためには、たとえ企業ごとに文化や状況が異なるにしても、恐らく共通的な効果的な戦略といったものがあるだろう。

一つのベンチマークの事例として、韓国を取り上げる。韓国は、その大企業(特に、サムスン、SK Hynix 半導体、POSCOなど)でTRIZが最も活発に適用されている国である。もちろん、初期において、韓国企業や韓国のTRIZコミュニティは多数の失敗を経験した。しかし、困難はかなりの程度克服されて、近年では、まだなお乗り越えるべき障害が多数あるとはいえ、一般人にまで知られるようになってきている。

本稿で筆者は、このテーマに関して既発表の諸資料を集め、TRIZの教育とコンサルティングを企業に導入・普及させていくための効果的な戦略を、特に約15年に及ぶ韓国での失敗と成功の経験に基づいて、まとめる。

 

2. 「TRIZを組織にうまく導入する方法」についての既発表の諸研究

Ellen Domb博士とTRIZ-journal.comが、初期の1996年から、TRIZが西側諸国に積極的に導入されていくのに、大きな役割を果たした。彼女らは、TRIZを組織に導入する方法に関して、そのステップをフローチャートにして示し、1997年と2008年に論文および本として発表した(図1参照)[1、2]

 

図1.  TRIZを実装するためのフローチャート [1]

Denis Cavallucci 教授らは、フランスのINSA StrasburgのLGECO (設計工学研究室) で、このテーマに関して2002年以来継続して研究・発表している。[3]

最近、Philips Innovation ServiceのTRIZコンサルタントであるChristoph Dobrusskin氏が、「TRIZをあなたの組織で働くようにさせる方法」を、そのTRIZコンサルティングの経験をベースに発表している[4]

経済誌「Fobes」のオンライン版で本年3月に、Haydonが、ジャーナリストの観点から、最近のサムスンのイノベ―ティブな会社としての成功要因の一つとして、TRIZがあるということを報告している。[5-7]

1998年にサムスン電子にTRIZが導入されて以来、同社ではTRIZ方法論を使っていろいろな分野で大きな成果を上げてきた。さらにサムスンは、TRIZの教材を刷新し、国際TRIZ協会(MATRIZ)の認定TRIZスペシャリストを毎年多数養成してきた。彼らは技術的な問題を解決し、中核となる特許を築き上げるのに重要な役割を果たした [8]。サムスンのTRIZ専門家たちが、最近のTRIZの国際会議でいくつかの基調講演に招待され、発表している。[9-11]

筆者は、韓国におけるTRIZ活動の成功要因について、最近毎年、TRIZの国際会議で、KATA(韓国学術TRIZ協会、www.KoreaTRIZCON.kr) の事務局長という立場で、発表・更新している。[12-15]

これらの多数の既発表における示唆と筆者の約15年の韓国における経験から、筆者は、「企業によりよくTRIZを導入・普及させるための共通の効果的な戦略:韓国の失敗と成功の経験から」をまとめた。

 

3. 失敗の経験とその教訓

多くのTRIZ専門家は、学会や組織において、成功事例だけを発表してきた。そのため、一般の人々は、「TRIZはいつも低コストで良いアイデアを出してくる」のだと思う。ところが、自分たちの実地の問題を解決するのに、彼ら自身がTRIZを適用したとき (あるいは、TRIZ専門家に依頼したとき)、彼らとその企業は、TRIZをうまく適用することの困難さ (およびTRIZ専門家による適用結果)にがっかりすることが、しばしばあるだろう。

TRIZとは何か、そして彼らの問題におけるTRIZの役割を、彼らによく認識してもらうためには、悪い例、失敗の事例を共有することが必要である。 失敗の経験を共有することによって、TRIZ専門家たちはそこから教訓を学び、「TRIZを企業などの組織にうまく導入・普及させるための方法」についてのよりよい戦略を作っていけるであろう。

2004年以前には、韓国では多数のTRIZ失敗事例があり、悪い経験があった。

例えば、1996年ごろLG電子のマルチメディア研究所では、韓国人の若いエンジニアのグループと一人のロシア人TRIZ専門家とでTRIZが初めて導入され、それはロシアの理論の名のもとにいくらか謎めいて過大に誇張されて紹介されていた。彼らは「TRIZは、素晴らしいアイデア、実験室で実装できる具体的で詳細なアイデアを与える」と、その有効性を説明した。

一つのTRIZパイロットプロジェクトが、「3 RGB LCDビームプロジェクタの初期モデルにおける雑音を低減する問題」に関して行われ、ビームプロジェクタのチームの何人かの技術者たちとともに約3ヶ月をかけて試行していた。

TRIZコンサルタントたちは、ビームプロジェクタの動作原理と各部品の関係について、技術者たちに何回も質問した。

TRIZの成果についての最終発表において彼らが提示したのは、関係している技術者たちがよく知っている事実に過ぎなかった。すなわち、

1) 「雑音の原因は、ビームプロジェクタの光源ランプの温度を下げるための数個のメカニカルなファンから生じている。ポリマーでできているLCD偏光子は、光源のランプからの熱に非常に弱い。

2) そこで、TRIZの物質-場モデルを使って彼らが提案したのは、「もっと熱に強いポリマー偏光子と部品を使うこと」であったが、具体的なポリマー素材の提案はなく、元の部品と提案する部品との価格比較も一切なかった。

その結果、これに関わった技術者たちもエグゼクティブもTRIZにまったく失望した。

その後、ロバスト設計の方法としてタグチメソッドがその研究室に導入され、この同じ問題に対して同様に試行された。パラメータの最適設計により、雑音レベルは半分に減った。

そのとき、技術者たちやマネジャたちにとって、TRIZとタグチメソッドのどちらがよく見えただろうか?

LGグループ内の他の部門や研究所のさまざまなプロジェクトにおいて、TRIZの結果は、高価なアイデアを示すばかりで、実際的な良い結果を与えなかった。

このため、数年間の多額の投資にも関わらず、韓国人のTRIZ技術者たちはLGから退職し、LGのTRIZ活動は消滅した。それは、2005年以前のことで、2005年にサムスンが世界で初めてTRIZの優れた成果を発表し始めたのである。

2004年以前には、サムスンSDIやサムスン電子などの他の会社でも、TRIZは同様によくない成果しか挙げていなかった。これが1996年から2003年の韓国での初期段階での、実際の悪い状況であった。

2003年頃、サムスングループの長期的な視野の研究センターであるSAIT (Samsung Advanced Institute of Technology) のCEO Wook Sunが、シックスシグマやTRIZなどによるイノベーションについて、優れた洞察を持っていた。彼はSAITのTRIZチームを5年間強力に支持し、実際的なロシア人TRIZエキスパートたちをロシアから直接に雇った。

企業外でも、最初の韓国TRIZ 研究会が1998年に10人のメンバーで作られた。彼らは英語のTRIZ教科書を一章ずつ読んで議論し、それらの本の韓国語版を毎年出版していった。

サムスン電子のVIPセンタ(Value Innovation Program Center)のTRIZチームが、優れた特許を含むTRIZ教材をまとめていき、一歩一歩それを広めていった。[8]

特に、企業や大学に対して、TRIZソフトウエア(TechOptimizer (現 Goldfire) やIWBなど)のディーラたちが、TRIZの成果を誇張して売り込んでいた。「技術者や工学の教授たちならだれでも、その高価なソフトウエアを使うと、素晴らしいアイデアが得られるのだ」と。設計工学の分野の多数の教授たちは、[それを使ってみて] 失望し、ときには、魅力的に見える「Effectsモジュール」だけを使うようになった。

漠然とした宣伝とTRIZ教育によって、彼らは矛盾マトリックスと40の発明原理だけに少々の知識があり、物質-場モデルとARIZは名前だけを知って問題をモデル化する知識を持たず、TRIZプロセスをよく考察することもなかった。いくつかの工学系の大学では、機械設計の教授たちが、TRIZを概念設計のコースで教え続けていた。

韓国での初期の悪い経験の数年間から、次のような教訓が得られる。

1) TRIZは概念設計の段階だけで有用なツールである。それは概念的なアイデアだけを与える。 そこで、TRIZの専門家や教授たちは、「TRIZをもっと正しく知って、詳細設計のためには他の工学的方法と一緒にして使い、より適用しやすいプロセスを作る必要がある」と思った。

2) 実際の問題をうまく解決するためには、問題のモデル化(しばしば、矛盾を正しくとらえること)が、沢山のTRIZツールを学ぶことよりも、重要である。そこで彼らは、問題を分析する方法を他の分野から導入した。その中には、バリューエンジニアリング(VE)、根本原因分析(RCA)、制約理論(TOC)の思考プロセス、公理的設計の問題モデル化書式、などがある。

3) TRIZ専門家たちは、韓国のイノベーションの分野ではTRIZよりずっと人気があったシックスシグマについて、その強みと弱みを真剣に(ベンチマーク)調査した。

4) 初期のTRIZ導入者たちは、(その当時はTRIZをよく、正しく知っていなかったにも関わらず)他の方法 (シックスシグマ、ブレーンストーミング、そして(エジソンの精力的な発明をもたらせた)試行錯誤の方法など)を、強く批判した。それは一般人にネガティブな感情を与えた。他の分野の専門家たちは、TRIZに対抗した。他の方法を批判してはいけない。

 

4. TRIZを企業に導入するのに効果的な戦略の示唆

基本的に企業は、顧客満足によってお金を稼ぐ組織である。 会社の目的を助けるための方法が、シックスシグマであるかTRIZであるか、にはまったく頓着しない。 だから、会社の状況と関心にとってよりよい方法を選好する。 TRIZを社内に導入しようとする人たちは、TRIZのような新しい方法を導入するにあたって、リスクよりも大きな機会を望んでいるのであり、よい結果を出さないかもしれない。

TRIZの社内導入の最初のターゲットは、恐らく、開発・製造指向の大企業であろう。そこで、TRIZ専門家たちは、ターゲットの企業の最近の関心を知り、TRIZを導入し普及させるための適切な人たち(おそらく、イノベーションに関わっている技術者たち)と、その上司、マネジャ、エグゼクティブたちで、中期的な(サムスン [8] のように少なくとも3年以上の)戦略に好意を持っている人たちを見つけなければならない。[8]

図2. サムスン電子におけるTRIZ実装のフローチャート [8]

 

4.1 第1ステップ:TRIZをはじめて導入する

1) 人間関係とミーティングによって、ターゲット企業での適任者たちを見つける。幸いなことに最近では、新聞や経済誌などでのイノベーションのビジネスストーリによって、そのような人たちはサムスン他での成功事例をすでに知っている。

2) そこで、関連した成功事例を企業に示して、さらに関心を得る。

3) その適任者たちと真剣に話し合って、導入と普及に関する少なくとも3年間の大きなビジョンを与えて、助言するとよい。それは、TRIZの教育、パイロットプロジェクト、拡大のプラン、そして特に、トップレベルの技術者やCEOを含むエグゼクティブを納得させる計画を含むものである。

4) 競合企業での関連する事例を含めてTRIZの最初のプレゼンテーションをすると、彼らはまずTRIZの教育プログラムと、小規模でのパイロットプロジェクトを始めるであろう。

4.2 第2ステップ: TRIZ の基礎教育とパイロットプロジェクト (著者の経験から)

1) 韓国における経験に基づき、筆者は、「TRIZコンサルタントやTRIZエキスパートは、自分が直接問題を解決しない」ように強く薦める。一般の技術者たちを教育して、その教育を受けた技術者たちが彼らの問題を、TRIZの問題解決プロセスのテンプレートに従って解決するように、コーチし助言を与えるだけにする。そのプロセスは、例えば、TRIZを簡単にしたクイックTRIZプロセス [16]、サムスンのD-A-G-E-Vプロセス [8]、あるいはTRIZエキスパート自身の独自のプロセス、などがよい。

2) 2日間のTRIZ基礎教育プログラムとしては、簡単な演習を含めて15時間程度が適している。そこには、矛盾、分離原理と40の発明原理(興味深い事例を付録に付ける)、簡単な問題のモデル化の方法(機能分析や原因分析など)を含めるとよい。 大抵の技術者たちは多忙だから、TRIZの基礎教育は2日間が適当である。

3) できれば、アドバンストTRIZ教育コースを 4-5日間(30-40時間)開くとよい。TRIZ基礎教育を修了済みの人たちに、物質-場分析やARIZ 85Cなどを教育する。

4) 毎週 1回2時間のプロセスミーティングを持つコーチングを10週間続け、教育した技術者がいくつかのコンセプトのアイデアを生成するようにし、さらに自分の問題を解決するのにどのコンセプト・アイデアが最も適しているかを自分で評価・判断させる。
大抵の企業も技術者も非常に忙しく、新しい方法を学び自分の問題にうまく適用するだけの十分な時間を持っていないので、コンセプトレベルのアイデアを得るのに3ヶ月の期間が適当である。そのアイデアを、それらが付加するコストに比して実際的であるかどうかを検証するために、コンピュータシミュレーションや実験やプロトタイピングなどでテストするまでに作り上げるのである。[8-15]
それらが実際的なアイデア/技術であるかどうかを検証するための期間としては、3〜6ヶ月あるいはもっとが必要である。その理由は、大抵の会社がビジネス実績によって毎年評価されているからである。
それで、パイロットプロジェクトでの問題解決に要する期間は、全体で約6か月以上になるだろう。

5) 恐らく、大企業での数〜10件のプロジェクトの中で、いくつか(うまくいけば30%)のプロジェクトがよい結果を出し、その他のプロジェクトはあまりよくない結果になることだろう。後者の理由は、TRIZに適した問題でなかった、参加した技術者やチームの態度や意志が乏しかった、などいろいろであろう。

6) 革新的な、しかし高価なアイデアが出され、特許を取得することもあろう。よい特許は、TRIZの成果をマネジャたちに示すのによい。彼らは、TRIZが概念設計のための思考ツールであり、特許は近い将来ますます世界での競争の強みになっていくと、考えているからである。

7) プロジェクトの成果やアイデアが優れたものだと思えば、TRIZ専門家は、その適任者にTRIZパイロットプロジェクトを運営し、その上司には、そのアイデアを短期間で実際的な商品として実現するためにより多くの投資をするように要請するとよい。 アイデアを実際のプロトタイプに実装するスピードは非常に大事である。短期間のうちに二次的な問題を解決して、TRIZで得たアイデアがそのコストやリスクに比して優れていることの確信を増大させることができる。

8) 特に、マネジャ、上司、技術者仲間との最終報告会を持って、技術者たちの成功した成果を共有し、優れた実際的なアイデアを体系的に得るのにどのようにTRIZを適用したかを共有することは、TRIZの活動を次回に続けていくために非常に大事である。[8-15]

4.3 第3ステップ: 社内にTRIZ活動をさらに広げていく

1) 前回のパイロットプロジェクトからよい成果を得たなら、TRIZ関係者たちは、マネジャたちからよりよいサポートを得て、さらに自信を持つ。 そこで彼らは、社内の既習TRIZエクスパートと社外のTRIZコンサルタントたちの力によって、TRIZの教育プログラムやTRIZプロジェクトの数を増やすだろう。コストの削減、大量生産における歩留まりの改善、新しい特許の開発、などの適用目的に応じて、問題解決のプロセスを適切に調整して、その会社に関連したいくつかの実地事例をも掲載したテンプレートを作ったりもするだろう。

2) ときには、特別のTRIZチームを編成して、TRIZ活動を社内にもっと広げるようにするだろう。彼らは、TRIZ教育プログラムと問題解決プロセスを、その企業とプロジェクトの特性に適したように、年ごとに準備していかなければならない[8]。 彼らは、新しいTRIZの知識を導入し、マネジャや技術者たちを満足させるような興味深いプログラムを準備しなければならない。そのためには、TRIZの国際会議などに出席し、新しいTRIZ資料を読み、他所でのTRIZの活動や研究をベンチマーク調査するだろう。

3) TRIZ教育への参加や資格取得を評価するための人材育成プログラムの手当や、大きな革新的な成果を挙げた人への特別な処遇プログラムなどが、非常に必要であり、それによって社内に関心のある人々を集め、活動を長く継続していくことができる。

4.4 第4ステップ: 社内に持続可能なTRIZ活動を作り上げる

1) TRIZ教育を(全社に)大規模に拡張するには、オンラインのTR教育コースと、その会社に関連した事例で説明したTRIZのポケットブックが有効である。[8-15]

2) 毎年のTRIZフェスティバルで(シックスシグマフェスティバルと同様に)TRIZの知識と経験を共有すること。研究開発およびマネジメントのすべての分野の上級管理者のための特別なTRIZ教育セミナーを開き、そこにCEOを招くことは非常に有効である。[8-12]

3) 彼らは、新しい製品やビジネスのためのアイデアを生成し、ビジネスでのジレンマを解決し、さらに彼らの活動を新聞や雑誌を通じて外部に宣伝することで、TRIZのスコープを拡大する。

4) TRIZの技術者がTRIZ活動を通じて社内の花形となり、エグゼクティブディレクタになるという図は、もっといいだろう。 しかし、韓国ではまだ、エグゼクティブディレクタになった例はない。

4.5 社外のTRIZ専門家と教授たちの役割

1) TRIZはいまなお発展中の方法であり、一つの研究テーマである。そこでTRIZの専門家たちは、現代のTRIZをよりよく学んで研究し、その知識や経験を、TRIZの学会やその他の学会で、オープンマインドの態度で共有せねばならない。
ほとんどの教授たちや研究者たちは、まだなお「TRIZはヒューリスティックで、東洋医学と同様に科学的でなく、TRIZ専門家たちが少々異なる処方をしているに過ぎない」と考えている。

2) 標準化された教科書が必要である。筆者は、MATRIZ(国際TRIZ協会)が近い将来に共通のTRIZ用語で基本的なTRIZの本を出版するだろうと考えている。ロシア人のTRIZマスターたちやその他のTRIZ専門家のそれぞれに応じて、非常に多数のTRIZのバージョンがあるのが実情である。それらが一般人には重大な混乱を生じさせ、TRIZを世界に広げていくことの障害になっている。

3) 認証された学術雑誌を出版し、若い学生たちを教育することもまた、TRIZを持続的に発展させるために重要なことである。

4.6 中小企業のためのTRIZ

ほとんどの中小企業は、大企業と比較して、十分なお金、技術者、および時間を持っていない。そこでTRIZ専門家たちは、関係の政府を説得して予算を出すようにさせ、また中小企業のCEOを直接に説得すればよい。会社の規模が小さく、CEOがすべての活動を掌握しているのだから。

 

5.  結論

幸いなことに、多くの先進国では近年、イノベーション時代のすぐ後に、「創造」の社会が来るといわれている。「創造性経済」においては、創造性教育と企業でのイノベーションにTRIZがより一層重要な役割を果たす。近い将来にそれが少なくとも韓国で起こる、と筆者は信じている。

企業におけるTRIZの効果的な戦略のためには、4つのRがある。

1) Right person: 適任者とそのチームで、適切な報奨制度があること。

2) Right Process: 適切な [問題解決] プロセスで、その企業に適した、よい、標準化した教材を持っていること。

3) Right Projects: 適切なプロジェクトで、新しいコンセプト・アイデアを必要とし、関連する成功事例を持っているもの

4) Right Implementations: 適切な実現で、実際的な成果を、迅速で継続的な設計により、よく推進して実現されたもの

TRIZの役割と結果について、誇張し過ぎてはいけない。他の関連技法 (シックスシグマ、ブレーンストーミング、品質管理技法、VE (バリューエンジニアリング)など)の弱点を批判しないこと。

要するに、TRIZは一つの思考方法に過ぎず、それ自身が人間の代わりに問題を解決するのではない。企業の文化やシステムに相応した体系的なTRIZプロセスは、イノベーションへの強い志向を持っている人々の論理的な問題解決能力を劇的に改良するであろう。

 

参考文献

[1] Kalevi Ratanen, Ellen Domb, 12.2 How to introduce TRIZ into your organization, "Simplified TRIZ", Autobac Publications, 2nd Edition, 2008, pp. 201–206.

[2] Ellen Domb, James Kowalick, How to bring TRIZ into organization, October, 1997, www.TRIZ-journal.com

[3] Denis Cavallucci, Nathalie Gartiser, About difficulties to diffuse TRIZ within a corporate structure, ETRIA TRIZ Future 2002, Strasbourg, France, 2002, pp. 249-256.

[4] Christoph Dobrusskin, How to make TRIZ work in your organization, report in Phillips innovation service, 2012, http://www.innovationservices.philips.com/sites/default/files/u98/how_to_make_triz_work_in_your_organization.pdf

[5] Haydn Shaughnessy, What make SAMSUNG such an innovative company, March 7, 2013, in http://www.forbes.com/sites/haydnshaughnessy/2013/03/07/why-is-samsung-such-an-innovative-company/

[6] Haydn Shaughnessy, SAMSUNG gets ahead through its Russian connection, March 13, 2013, in http://www.forbes.com/sites/haydnshaughnessy/2013/03/13/samsung-gets-ahead-by-using-cheap-russian-science/

[7] Haydn Shaughnessy, How SAMSUNG became such an formidable competitor, March 29, 2013, in http://www.forbes.com/sites/haydnshaughnessy/2013/03/29/how-did-samsung-become-a-high-growth-company/

[8] Jung-Hyeon, Kim, Jun-Young, Lee, Sung-Wook, Kang, The Acceleration of TRIZ Propagation in SAMSUNG ELECTRONICS, ETRIA TRIZ Future 2005, Graz, Austria, 2005

[9] Seho Jung, TRIZ activities at SAMSUNG, Keynotes of 1st ICSI (International Conference on Systematic Innovation), Taiwan, 2010

[10] Mijeong Song, TRIZ in Samsung, Yesterday, Today and Tomorrow, Keynote speech at ETRIA TRIZ Future Conference 2011, Dublin, Ireland 2011

[11] Junyoung, Lee, TRIZ activities at SAMSUNG Electronics, 3rd Global TRIZCON 2012 in Korea (www.KoreaTRIZCON.kr), July, 2012

[12] Kyeong-Won Lee, “TRIZ Activities in Korea and Powers to Accelerate Them Most in the World”, ETRIA TRIZ Future 2009, Timisoara, Romania, 2009.

[13] Kyeongwon, Lee, “TRIZ Activities in Korea and Its Success Factors until 2009”, 5th Japan TRIZ Symposium, September, 2009.

[14] Kyeongwon, Lee, TRIZ activities in Korea by 2011 with some success stories, 2nd International Conference on Systematic Innovation in Shanghai, China, May 26-28, 2011.

[15] Kyeongwon, Lee, Quick TRIZ Process and Success Factors of TRIZ Activities in Korea, TRIZ-Fest 2011 in St. Petersburg, Russia, July, 2011.

[16] Kyeongwon, Lee, “Quick TRIZ 2012 Process” in Korea as a simplified TRIZ process, ETRIA 2012 in Lisbon, Portugal, October, 2012

 


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 編集後記 (中川 徹、2014年3月30日): 

韓国におけるTRIZ活動と事例 (資料集)

ここには、韓国のTRIZ活動で公開されてきて、いまも容易にアクセスできるものをまとめました。リンクをクリックするとすぐに本文にアクセスできます。( )内は本ホームページでの掲載日です。重要と考えるものを太字で示す。

本『TRIZホームページ』:  和文全文、 和文(中川による紹介)、  英文全文、 英文(中川による紹介)、
他のサイト:  和文全文/PDF、   英文全文/PDF

この他にももう少しあると思いますが、お気づきの方はお知らせください。

分類: ○ 推進事例  ● 適用事例  ◆ 方法・理論  □ 学会参加報告 

 

 On-Line Training System “TRIZ-trainer” (Nikolai Shpakovsky et al. (Samsung)) (ETRIA TFC 2002) (紹介: 中川 徹) ) (2002.12. 6)

 物理的矛盾の解決: 超節水型トイレ(H.S. Lee, K-W. Lee (Korea Polytechnic Univ.); 訳: 福澤英司, 中川 徹) (TRIZ Journal 2003) (2004. 1. 8) 

○ サムスンにおけるTRIZの推進 (H.J. Kim (Samsung Advanced Institute of Technology (SAIT)); 三菱総研訳) (第4回日本IMユーザグループミーティング、2003年9月) (2004. 6.16)

● DVDピックアップのコスト削減 (H.J. Kim (Samsung Advanced Institute of Technology (SAIT)); 三菱総研訳) (第4回日本IMユーザグループミーティング、2003年9月)  (2004. 6.16)

● Innovation in the Material Cost of 8 mm Camcorder Using TRIZ ( Young-Ho Cho (Samsung Electronics))(TRIZCON2004) (紹介: 中川 徹) (2004. 5.13)

 TRIZ Activities in SAMSUNG Electronics (Sung-Wook Kang et al. (Samsung Electronics)) (TRIZCON2004) (紹介: 中川 徹) (2004. 5.13)

● Development of new mosquito traps by using Substance Field and Resource Analysis (Kyeong-Won Lee (Korea Polytechnic Univ.))(ETRIA TFC 2004) (紹介: 中川 徹) (2004.12.14)

● TRIZ applied to Axiomatic Design, and case study: improving tensile strength of polymer insulator  (Young Ju Kang et al. (LG Cables))(ETRIA TFC 2004)(紹介: 中川 徹) (2004.12.14)

● TRIZ Improvement of Rotary Compressor Design ( Valery Krasnoslobodtsevet al. (Samsung Electronics))  (TRIZCON2005) (紹介: 中川 徹) (2005.6.16)

● TRIZ Applications in LG Cable and Case Studies (Young-Ju Kang et al. (LG Cable)) (TRIZCON2005)(紹介: 中川 徹) (2005.6.16)

 The Acceleration of TRIZ Propagation in Samsung Electronics ( Jung-Hyeon Kim et al. (Samsung Electronics)) (ETRIA TFC 2005)(紹介: 中川 徹) (2006. 1.13)

 Use of TRIZ in SEMCO (Particular Process of Using TRIZ) (Seunghee Suh et al. (SEMCO)) (TRIZCON 2006)(紹介: 中川 徹) (2006. 6.21)

 Applied TRIZ in High-Tech Industry (Valery Krasnoslobodtsev et al.))(TRIZCON 2006) (紹介: 中川 徹) (2006. 6.21)

● Use of TRIZ for the Novel Auto-focus Camera Module Development (Hayong Jung et al. (Samsung))(TRIZCON 2006)(紹介: 中川 徹) (2006. 6.21)

● TRIZ適用事例: 壁登りロボットの開発 (V. Krasnoslobodtsev, R. Langevin)(Japan TRIZ Sympo. 2005) (2006. 3.17)

◆ TRIZ as the New Product Concept Development Tool (Ik-Cheol Kim)(Japan TRIZ Symp. 2006)(紹介: 中川 徹)(2006. 3.17)

○ 講演スライド: ハイテク企業におけるTRIZの推進と適用〜韓国サムソン電子を指導したTRIZエキスパートが語る〜 第1部:TRIZで何ができる? どこに使うのか? (マネジメントのために)(Valery Krasnoslobodtsev、アイデア主催特別講演会2006年8月)     (2006.11. 1)

● 講演スライド: ハイテク企業におけるTRIZの推進と適用〜韓国サムソン電子を指導したTRIZエキスパートが語る〜 第2部: TRIZの有効な適用: どのように使うのか? (エンジニアのために)(Valery Krasnoslobodtsev、アイデア主催特別講演会2006年8月)     (2006.11. 1)

◆ TRIZ Application for New Product Concept Development (Ik Cheol Kim) (Japan TRIZ Symp. 2007)(紹介: 中川 徹) (2007.11.18)

◆ How to Apply TRIZ to the e-Learning from Invent, Patent to IP for SM (Gil Su Yoon et al.) (Japan TRIZ Symp. 2007)(紹介: 中川 徹) (2007.11.18)

● The Application of TRIZ Methodology in Iron & Steel Making Industry (HeeChoon Lee (POSCO) et al.)(ETRIA TFC 2007) (紹介: 中川 徹) (2008. 2. 8)

● 印刷可能な接着剤の物質特性改良 (J.H. Kim, J.M. Seo, Y.J. Kang, B.U. Kang (LS Cable)) (Japan TRIZ Symp 2007) (2008. 1.29)

◆ A Study on Pointers to Effects for Non-technical Problem Solving (Hongyul Yoon) (ETRIA TFC 2008)(紹介: 中川 徹) (2009. 3. 2))

○ サムスン電機における TRIZ と イノベーション・カルチャ (SeHo Cheong; V. A. Lenyashin; A. T. Kynin; N. B. Feygenson; Y.K. Lee; S. Han、(Samsung Electro-Mechanics) 韓国) (和訳:海野 誠) (Japan TRIZ Symp. 2008)  (2009. 7.10)

□ Korea TRIZCON2010 (2010年3月、韓国) 参加報告 (澤口 学)(2010. 4.18)

○ 韓国におけるTRIZ活動とその成功要因 (2009年) (Kyeongwon Lee (Korea Polytechnic Univ.)、Japan TRIZ Symp. 2009)(紹介: 中川 徹) (2010. 7.25)

○ SMD (Samsung Mobile Display社)におけるTRIZ: そのユニークな状況・ゴール・アプローチ (SeHo Cheong et al. ((Samsung Mobile Display) 訳: 井上 敦) (Japan TRIZ Symp.2010)   (紹介: 中川 徹)(2011. 9.19)

◆ Quick TRIZ Process and the Related TRIZ Activities in Korea (KyeongWon Lee (Korea Polytechnic Univ.))(Japan TRIZ Symp. 2010)(紹介: 中川 徹) (2011. 3.13)

◆ OTSM-TRIZ Guide to Increase Effectiveness of Root Conflict Analysis (Hongyul Yoon)(Japan TRIZ Symp. 2010) (紹介: 中川 徹) (2011. 3.21)

● Development of a New Weight Sensor for a Washing Machine (Jeong-Su Han et al. (Samsung Electronics))(Japan TRIZ Symp. 2010)(紹介: 中川 徹) (2011. 3.13) 

● Design of Regional Code Adaptation for Mobile Advertisement by Using Theory of Inventive Problem Solving (Song-Kyoo Kim (Samsung Electronics) )(Japan TRIZ Symp. 2010)(紹介: 中川 徹) (2011. 3.13) 

● 実時間における写実的な 3次元顔表情のクローニング (Jung-Bae Kim et al.、(Samsung Electronics)), 訳: 池田 理) (Japan TRIZ Symp. 2010)   (紹介: 中川 徹)(2011. 9.19)

● TRIZを用いた 可変圧縮比エンジンの開発コンセプト (Hong-Wook Lee et al. (Hyundai-Kia Motor Co.))、訳: 望月朗、中川 徹) (Japan TRIZ Symp.2010) (紹介: 中川 徹) (2011. 9.19)

● 技術矛盾からビジネス矛盾へ : 新型ガントリークレーンの例 (Seung-Hyun Yoo et al. (Ajou Univ.))、訳: 正木敏明) (Japan TRIZ Symp.2010) (紹介: 中川 徹)(2011. 9.19)

  -- 注: これ以後のもの、発表されていないのではなく、中川の手が回っていないためにあまり紹介・掲載できていない。(2014. 3.30)

 

● How to learn TRIZ with ease and fun (Jeongho Shin (eTRIZ.com)) (Japan TRIZ Symp. 2012) (日本TRIZ協会サイト) 

□ 韓国: Korea Global TRIZ Conference 2013 (2013年7月 9-11日、ソウル)参加報告 (中川 徹)  (2013. 8. 4) 

○ What maked Korea so enthusiastic about TRIZ? (JeongHo Shin (KATA)) (Japan TRIZ Symp. 2013) (日本TRIZ協会サイト) 

○ TRIZを企業に導入・普及させるための効果的な戦略 −韓国における失敗と成功の経験からの考察- (Kyeongwon Lee (Korea Polytechnic Univ. & INSA Strasbourg)) (ETRIA TFC 2013) (2014. 4. 2)

 

本ページの先頭 論文の先頭 1. 普及の課題 2. 従来の研究 3. 初期の失敗からの教訓 4. 効果的な普及戦略 5.結論 参考文献 編集ノート(資料集) 英文論文 英文スライド ETRIA TFC2013報告

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最終更新日 : 2014. 4.30  連絡先: 中川 徹  nakagawa@ogu.ac.jp