WTSP世界カタログ集 (4) 日本TRIZシンポジウム発表　（2021. 9. 2)

WTSPプロジェクト：　日本TRIZシンポジウム2021　発表（202１年９月）
世界TRIZ関連サイトプロジェクト（WTSP）(4) 世界TRIZサイト/TRIZ周辺サイトカタログ集の構築と拡張
日本TRIZ協会　日本TRIZシンポジウム2021　　　（2021. 9. 2 - 3)
中川徹 (WTSP　プロジェクトリーダー、大阪学院大学) Darrell Mann (Systematic Innovation Network, 英), Michael Orloff (Academy of Instrumental Modern TRIZ, 独), Simon Dewulf (AULIVE & Innovation Logic , 豪), Simon Litvin (GEN TRIZ, LLC., 米), Valeri Souchkov (ICG Training & Consulting, 蘭)
2021年 9月 2日
掲載： 2021. 9.29

Press the button for going back to the English top page.

編集ノート　(中川徹、2021年 9月25日)

2017年12月以来活動してきました「世界TRIZ関連サイトプロジェクト（WTSP)」の報告です。2018年と2019年にはこの日本TRIZ協会の日本TRIZシンポジウムで発表してきました。昨年は新型コロナウイルス禍でこのシンポジウムが中止になりました。それで、オンラインで開かれました、露・米・欧・台湾の国際会議と、日本創造学会の5か所で発表できたのはありがたいことでした。

TRIZシンポジウムでの発表は2年ぶりになりますので、本プロジェクトの基本的な考え方、2020年6月に開発した世界WTSPカタログ集のベータ版、活動の経過と問題点、今後の拡張と改良の方針などをきちんと話しております。

本ページには、予稿集掲載の概要、発表スライド(とそのPDF)を掲載しています。また、発表ビデオ(自分のリハーサルの録画）も掲載しました。（なお、このビデオをYouTube 上の『TRIZホームページ』チャンネル(中川徹）にも掲載するつもりですが、まだ準備が整っていません。）英文ページには、英文スライドとそのPDFを掲載しています。

　本ページに掲載したドキュメント

発表概要(予稿集）　（１頁）　HTML

発表スライド（22枚）　　HTML PDF

発表ビデオ　(22分）　　MP4

英文　HTML　

英文　HTML　　英文PDF　　

　　

発表スライド　目次

[1] はじめに：　WTSPプロジェクトの趣旨

[2]　世界WTSPカタログ集の開発成果（ベータ版、2020.10)　

[3] WTSPカタログ集の開発：　実状・プロセス・困難点・方針　

[4] 　まとめ　

英文ページ　

　発表予稿集

世界TRIZ関連サイトプロジェクト（WTSP）(4)
世界TRIZサイト/TRIZ周辺サイトカタログ集の構築と拡張

中川徹（大阪学院大学）、Darrell Mann (英）、Michael Orloff (独)、
Simon Dewulf (豪)，Simon Litvin (米)、Valeri Souchkov (蘭)

日本TRIZシンポジウム2021　　

概要

WTSPプロジェクトは、TRIZおよびその関連分野における、世界の優れたWebサイトを集めて紹介したカタログ集を構築しようとするものである。2017年12月に有志ベースで開始し、2019年10月には、世界WTSPカタログ集の初版を作成・公開した。昨年には、それを使いやすくしたベータ版を公開している。TRIZサイトカタログは、4か国（日本、マレーシア、中国、ロシア語圏）からの原稿と、世界および米国のインターネット検索を使って構成した。最重要◎23、重要○39サイト。TRIZ周辺サイトカタログは、創造的問題解決、イノベーション、など多様なキーワードで検索した、計約1000サイトを調査して、最重要◎33、重要○127サイトをまとめている。更新・拡張しやすい構造をもったカタログ集の構築のしかたを確立した。
カタログ集を本当に魅力のある有用なものにするために、
　　　(1) 優れたサイトの、各主宰者によるきちんとした紹介、
　　　(2) 各国での精選サイトカタログの作成、
を要請している。これらを支援するために、
　　　（3）各国別のインターネット検索による、カタログ草案の作成を進めている。
WTSPカタログ集は、世界で（そしてもちろん日本でも）、初心者にも、実践者にも、専門家にも、有用なものになっていくであろう。

内容説明

本プロジェクトの意義（新規性）の一つは、情報の単位として、「Webサイト」に注目したことである。アクティブに急速に発展する各分野で、情報の洪水の中にあって、論文、記事、Webページ、本、ジャーナル、国際会議、レポジトリなど、多様な形態の膨大な資料がある。これらの中で、Webサイトは、中程度の大きさ（まとまり）を持ち、それぞれ独自の観点と主張を持ち、読者に分かるように配慮・構成され、十年程度の継続性を持って、常時更新され、（大抵）無償で、容易にアクセスできる。これらの特徴から、Webサイトのカタログ集は、責任ある形で編纂・更新されれば、長期的な有用性が期待できる。

カタログが持つべき基本要件は、（例えば、「優良レストランカタログ」を考えればわかるように）3点ある。
　　(a)　優れたものが、公正に評価されて、漏れなく、精選されて掲載されている。
　　(b)　各件の紹介が信頼でき、魅力的で有用である。
　　(c)　各読者が探したいものを、1件あるいは複数件、容易に見つけることができる。
WTSPプロジェクトでは、[(c)のために] 複数観点の記述項目をもつサイト紹介標準書式を作り、[(b)のために] 各サイトの主宰者自身に、この標準書式と随意の詳細紹介を記述してもらい、さらに [(a)のために] 各国で複数（多数）メンバーのチームで国別カタログ（また、世界カタログの各国の部）を作ろうとしている。

ユーザ視点から見た世界WTSPカタログ集の構造を上図に示す。トップページからいろいろなインデクスにアクセスでき、各インデクス内のサイトをクリックすると、サイト紹介に飛ぶ。ここでハイパーリンクを使っていることが、インデクス内の並べ替えや拡張・更新の自由を与えている。一方、「印刷用」と書いているのは、PDFファイルにして、ユーザのダウンロード、印刷、自己PCでのインタラクティブな利用を可能にしている。

本プロジェクトの当初からの困難は、「賛同する人は多いが、実際に活動する人が極めて少ない」ことである。「忙しい」人たちばかりでのプロジェクトだから、要旨の(1)(2)は、するべき仕事を細分割し、並行して実施できるようにした。(3)がその支援策である。
ゴールも明確にできた。ぜひ、一緒に、連携して、作り上げましょう。

　発表スライド ==> PDF

世界TRIZ関連サイトプロジェクト（WTSP）(4)
世界TRIZサイト/TRIZ周辺サイトカタログ集の構築と拡張