TRIZ/USIT 論文: TRIZ シンポジウム 2009発表
TRIZ普及リーダをサポートする会議ツールの開発
〜 9windows(新製品アイデア会議用)ボード 〜

石井力重 (アイデアプラント)

日本TRIZ協会主催 第5回日本TRIZシンポジウム、2009年9月10-12日、国立女性教育会館、埼玉県比企郡嵐山町

紹介: 中川 徹 (大阪学院大学) 英文: 2009年11月22日
掲載:2010. 9.30

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編集ノート (中川 徹、2010年 9月22日)

本稿は、昨年(2009年)の第5回TRIZシンポジウム において、ポスターセッションで発表されたものです。

著者は、仙台市で「宮城TRIZ研究会」という有志のグループで活動しています。TRIZをベースとした創造的な技術開発、製品開発の方法を地元の諸企業、とくに中小企業にまで普及させることを目指しています。そのための使いやすい技法を開発しし、それを実際に支える簡便なツールを開発しようとしています。

今回の発表もその一連の活動の一つの成果です。公募での研修を行い、毎回簡単な技法を説明して演習した。そのようにしてTRIZを習得した人たちが、自分の会社などで新製品開発のミーティングなどにTRIZ技法を試みようとするとやはり難しい。そのような場でよりやさしく使えるように、技法をサポートするツールを作った。最も要望が大きかったのが、新製品開発のアイデア会議で使う9画面法のツールであったという。そのツールは簡便で楽しい、「9画面法の白地図」のようなものになった。柔軟な発想が楽しい技法開発です。

ポスター発表のため、紹介用の4スライドしか英文になっていませんので、中川の「Personal Report」 (英文) では、簡単にしか紹介できなかったのが残念です。

本ページはつぎのように構成しています。

[1] 論文概要 (著者)  和文 (概要と拡張説明、1ページ)    英文(概要のみ)

[2] 発表ポスタースライド (16枚)  和文PDF          

     ポスター紹介スライド (4枚)   英文PDF

[3] 中川による紹介 (「Personal Report of Japan TRIZ Symposium 2009」からの抜粋) (2010. 2. 4) 英文

 


[1] 論文概要

TRIZ普及リーダをサポートする会議ツールの開発
〜 9windows(新製品アイデア会議用)ボード 〜

石井力重 (アイデアプラント)

概要

宮城TRIZ研究会(以下、当会)は、地域の企業と産業支援専門家むけに、公開型のTRIZ研究会を実施した。毎回、TRIZの技法1つを紹介し、アイデア創出を実践した。大半の参加者は、技法の基本的な理解と活用ができた。その後、何名かの参加者は、自社のアイデア会議の際にTRIZを活用した。その際に彼らが体験した苦労には共通点があった。そこで当会は、TRIZに不慣れなリーダでも会議運営時に、TRIZを活用がしやすくなるような会議ツールの開発に取り組んだ。試作とテスト使用を繰り返し、理想形を模索した。最終的には、最も要望の多かった9windowsをデザインしたホワイトボード状のツールとなった。本発表では、その実物と、アンケート調査の結果を報告したい。

内容説明

1.開発の背景 「TRIZを社内のアイデア会議に使いたい、という声に応えたい」

当会は、「せんだいコーディネータ協議会」の要請を受けて、公開型のTRIZ分科会を5回にわたり実施した。

構成:  TRIZ技法の座学(15〜30分)
           +アイデア創出の実践(60分〜90分)

技法:   第1回 「発明原理」(智慧カード)
         第2回 「技術の進化トレンド」
         第3回 「理想解」
         第4回 「属性分析」
         第5回 「9windows(9画面法)」

参加者: 企業(経営者、開発部等)
        公的機関(産業支援の専門家、技術移転者等)
                    累計50名

時期:    2008年7月〜12月

参加者は、企業の開発部門トップの方も多かったため、参加後に社内のアイデア会議などで技法の活用を試みたとの報告が複数あった。一般に、TRIZの知識のないメンバーでTRIZ技法を用いたアイデア創出会議を行うことは苦労が多いがこの場合もそうであった。TRIZ初学者である彼らが、どのようにすると効果的にアイデア会議でTRIZを活用できるのか、要望や課題をヒアリングした。

2.ツールの内容「9windowsのホワイトボード」

TRIZ普及リーダたちからのヒアリングの内容をもとに「会議ツール」の企画・制作を試みることにした。その結果、ホワイトボード状のものに9windowsをベースにした発想フレームワークを刷り込んだものが有力な候補となった。

試作とテスト使用を繰り返し、理想形を模索した。最終的には、9windowsをデザインしたホワイトボード状のアイデア会議専用の会議ツールとなった。

3.ツールの効果 「TRIZの初心者が、アイデア会議を実践する道具になりえるか」

試作したツールを用いてその有効性をアンケート調査した。シンポジウムでは、その集計結果と分析内容を報告する。

 


[2] 発表スライド全文:

和文ポスター発表スライド (16 スライド、PDF 1.1 MB)    (公開、変更禁止、コピー許可、印刷許可)

英文ポスター紹介スライド (4 スライド、PDF 92 KB)    (公開、変更禁止、コピー許可、印刷許可)

 


[3] 論文紹介 (中川 徹)

中川 徹: 「Personal Report of the 5th TRIZ Symposium in Japan, 2009」 (2009.11.23掲載) からの抜粋  (英文)   ==>

 

本ページの先頭 論文概要 発表ポスタースライドPDF ポスター紹介スライド英文PDF 中川による紹介英文 中川「Personal Report」 第5回TRIZシンポジウム2009 英文ページ

 

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最終更新日 : 2010. 9.30    連絡先: 中川 徹  nakagawa@ogu.ac.jp