TRIZ教科書 (案内と資料) |
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『TRIZ 実践と効用 (3S) 階層化TRIZアルゴリズム (入門編) - 初心者のための図で学ぶ教材−』 の出版案内
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原著者: Larry Ball (米国) 原著(英語): ”Hierarchical TRIZ Algorithms" TRIZ Journal 連載(2005年5月〜2006年6月) |
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訳者: 高原利生 () ・ 中川 徹 (大阪学院大学名誉教授) 共訳 |
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掲載: 2014年 7月28日; 更新: 2015.11.11; 2021. 1.28 |
編集ノート (中川 徹、2021. 1.28) 本ページは、出版の内容面を主体にするため、販売面の記述を削減しました。
販売形態や販売サイトなどが、年月とともに変遷し、本ページが分かりづらくなってきましたので、ここでできるだけすっきりさせることにしました。つぎのページをご利用ください。
『TRIZ 実践と効用』シリーズ 内容面の親ページ(販売面の副ページ) 『TRIZホームページ』内
『TRIZ 実践と効用』シリーズ 販売面の親ページ 「クレプス研究所 のサイト」内 http://crepsinst.jp/
編集ノート (中川 徹、2014年 7月21日)
TRIZについて初めて学ばれる方のための、読みやすく、安価な、教材づくりが一つの懸案です。そこで、本シリーズ第3巻のLarry Ball の著書のうち、「初心者向け」の部分だけを抽出して、この第3S巻『 階層化TRIZアルゴリズム (入門編)』を作りました。著者があらかじめ指定していた、各章の導入部と「簡易版」の部分を集めたものです。B5、本文カラー56頁で、製本版1200円にして、読みやすく、お求めやすくなっています。
本ページには、この第3S巻(入門編)に固有に関わることだけを記述します。
本件のチラシを作りました。知人・同僚の方への推奨、また、大学、会社、地域の図書館/図書室での購入検討などに、お使いいただけますと幸いです。TRIZの教科書・教材が全国のいろいろな図書館/図書室に備わっていることは、TRIZの普及の大事な鍵だと認識しました。(2014. 7.28)
本ページには、以下の情報をまとめておきます。
出版概要 (書誌情報、購入案内概要、)
本ページの先頭 |
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紹介 | はじめに(中川) | 著者序文 | 本書の目次 | |
『TRIZ 実践と効用』シリーズ出版案内 | (3) Ball 『階層化TRIZアルゴリズム』 | 英文ページ |
出版概要
本書は、第3巻『階層化TRIZアルゴリズム』の内容のうち、初心者向けの部分だけを抽出して、『入門編』 第 3S 巻としたものです。著者が明示しております「初心者向け」の部分だけを抽出して、製本したものです。以下の内容で構成しています。
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原書: 『Hierarchical TRIZ Algorithms』、 Larry Ball 著 ( 2005年 5月 刊) 訳書発行: クレプス研究所 (千葉・柏) |
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発行形態: 印刷製本物 。 |
出版案内 (中川 徹, 2014年 7月21日) [ダウンロードサイトに登録した紹介文です]
上記の表題のようなTRIZ教科書を、このたび電子書籍の形態で、翻訳・出版いたしました。どうぞご愛読下さい。
本書は、第3巻『階層化TRIZアルゴリズム』の内容のうち、初心者向けの部分だけを抽出して、『入門編』 第 3S 巻としたものです。 ロシア生まれの技術革新の技法 TRIZ (トリーズ) を、米国の技術者Larry Ball が消化して再編し、製品開発の一貫プロセスとして、初心者向けに分かりやすく、沢山の図を使って説明したものです。 現場での私たちは、直近の問題解決や製品の改良などの仕事に忙しいわけですが、著者は、「顧客ニーズに沿った新しい製品を開発するときの本来のプロセスを、いつも頭に置いて仕事をせよ」と薦めます。それがタコツボに入るのを防ぎ、より広い目で、より本質的な解決をする方法だからです。 その本来のプロセスは、「ビジネスと市場のニーズを発見する → 売り物とする取り柄 (鍵となる機能) を特定する → 機能の諸要素を理想化する → 機能の諸要素の諸性質(属性) を理想化する」という順に進むものです。それが情報決定の論理的な順番だからです。 このプロセス中で、機能や性質を、望むようには作れないことがいろいろ出てきます。その問題が起こる原因を考え、いろいろな性質を大きく変えて考えてみることを薦めます。いろいろな性質を大きく変えると、さまざまな矛盾が明確になり、そこで真価を発揮するのがTRIZの矛盾解決の方法です。矛盾解決の方法に関する沢山の図による分かりやすい説明は、Larry Ballの本書の最大の特長です。 複線的な従来のTRIZを再編し、西側の考えを入れて、統一した「現代化TRIZ」の入門書です。 ソフトカバー、B5版、カラー 56頁、定価 1,200円+税 本書は、DLmarketサイトで、製本版だけで販売します(書店には出していません)。
どうぞ、ご愛読、ご活用ください。 |
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表紙
チラシ(出版案内) 本書のチラシ(PDF) 本シリーズ全体のチラシ(PDF)
はじめに (中川 徹、2014年7月18日)
TRIZ (トリーズ)というのは、技術革新のための知識ベースと技法の体系であり、旧ソ連の民間でGenrich Altshullerが1946年の着想以来、多数の弟子たちとともに開発したものです。彼らは、極めて多数の特許を分析して、発明するのに役立ついくつもの有用な知識ベースを創り、多様な技法を創り、また技術思想を作り上げてきました。1990年頃から西側世界に伝わり、現在では、米国・欧州・日本・韓国・その他アジア諸国で、製造業の企業を中心に使われてきています。
日本では1990年台後半に導入されました。TRIZはすでに、多くの新しい概念を含む膨大な体系を持っていましたが、米国経由で入ってくる (ロシア起源の) 情報は限られていました。そのため当時は、便利な新しい知識ベースのソフトウエアツールという面が注目されすぎ、TRIZの考え方(思想、思考法、技法)が十分紹介・理解されず、消化不良になりました。TRIZの考え方を日本のTRIZリーダが理解し、企業での適用が地道に進み、自分たち自身での消化したTRIZになるのにこの十数年を要してきたといえます。TRIZが産業界や大学・学界に普及して、正当に認められるには、今後さらに10年、20年とかかるでしょう。
本書は、著者Larry Ball氏 (米国、Honeywell社所属) が独自の観点から分かりやすく整理しなおした、現代化TRIZの素晴らしい教科書です。同氏は1992年にTRIZに接して以来、さまざまなTRIZリーダたちの考えを吸収して、それらを独自に整理し直した新しい体系として、このTRIZの教科書を書いています。
本書で記述しているのは、新しい製品・商品を開発するためにTRIZの考え方を活用した一貫プロセスです。市場(ユーザ)のニーズをどのように調査するのか、どんな働きをするものを作るのか、どのような仕組みと構成にするのがよいのか、何が困難点か、その困難の中心にある矛盾は何か、その矛盾を解決するのにどのようにTRIZが使えるのか、そして、得られたアイデアを実現していくのにどうすればよいのか、を丁寧に述べています。旧来の(ロシアの、古典的な)TRIZの体系を、まったく解体して、構成しなおして、説明しています。
本書のもとは、先日刊行しました本シリーズ第3巻、Larry Ball 著 『階層化TRIZアルゴリズム』で、B5版208頁のものです。著者は、それを「初心者から上級者まで」の教材として作っているのですが、実はその内部で、初心者むけの「簡易版」と上級者まで使える「詳細版」とに分けて記述しています。そこで、著者の意図に従って、各章の導入部と「簡易版」の部分だけを取り出して、『入門編』にまとめたのが本書です。
本書からさらに深く学ぼうと思われましたら、本シリーズ第3巻をお読みください。それは三部構成です。
(A) 日本語版のための著者序文(Larry Ball、2014年6月)
(B) 序論:日本TRIZシンポジウムにおける著者の基調講演 (Larry Ball、2007年8月)
(C) 本論:『階層化TRIZアルゴリズム』(Larry Ball著、2005年; 高原・中川訳、2006-2007年)本書はご覧のように、イラストをふんだんに使った分かりやすいテキストです。そのイラストを活かすために全ページをカラー印刷しました。インターネット上の DLmarketサイトで販売いたします。販売者ページ:https://www.dlmarket.jp/manufacture/index.php?consignors_id=10832
技術者の人たち、大学などの先生たちと学生さんたち、一般社会人の人たちに広く読んでいただけることを願っています。新しいものを創るために、困難を克服するために、どのように考えていけばよいのか、この「新しく、現代化されたTRIZの入門書」が導いてくれるでしょう。
2014年 7月18日 千葉・柏にて 中川 徹
日本語版への著者序文 (Larry Ball、2014年6月15日) ==> 独立ページ
目次 『TRIZ 実践と効用 (3S) 階層化TRIZアルゴリズム (入門編) - 初心者のための図で学ぶ教材−』
はじめに ------------- --------- 中川 徹 --------- i
日本語版への著者序文 ---------------------- Larry Ball -------- ii
本書の系図、 本書の目的、 決定の階層構造、 解決策の分岐、
本書のシリーズを最大限に活用する方法、 簡単さへの目標目次 -------------------------------------------------- ix
『階層化TRIZアルゴリズム』 (簡易版)--- Larry Ball (高原利生・中川 徹訳)--- 1
はじめに --------------------------------------------------------- 3
はじめに、 フォーマットの目標、 決定プロセスの階層化、 TRIZの諸ツールの順序づけ、
解決策の分岐、 本書が生まれるまでA. 市場を発見する ------------------------------------------------ 6
はじめに、 持続している市場、 認識されていない市場、
簡易版: 市場とは何か、B. システム機能を明確にする --------------------------------------- 9
はじめに、 機能に関する用語、 機能を正しく書くためのテスト、
簡易版: 主たる機能は何か? 仕様を創り出せ、C. 物理現象を特定する -------------------------------------------- 13
はじめに、 簡易版: 理想的効果?
D. システムオブジェクトを特定する ----------------------------------- 15
はじめに、 簡易版: 理想のオブジェクト?
E. システムを単純化する(究極の理想解) ------------------------------ 17
はじめに、 究極の理想解(IFR)、 簡易版:
F. 主な問題は何か? ----------------------------------------------- 19
はじめに、 簡易版: 主たる問題を決定せよ
G. 何が問題を引き起こすか? ---------------------------------------- 21
はじめに、 簡易版:
H. 問題解決のためにノブを回せ -------------------------------------- 24
はじめに、 ノブの5つのタイプ、
簡易版: 問題を決定するためにノブを回せ(矛盾を生成せよ)、
解決策(極端にまでノブを回す)、I. 得られた矛盾を解決する ------------------------------------------ 28
はじめに、 矛盾のタイプ、 「物理的矛盾」と「矛盾表」の重視、
簡易版: 時間で分離する(どんな条件でその特性が存在する必要があるか?いつ…?)、
徐々に分離 (矛盾する特性が時間に沿って作られているか?)、
空間で分離 (どこでそれらの特性が存在しなければならないか(同じ時刻に)?
スケールによる分離(要素を分割あるいは複数化できるか?)、
方向による分離(異なった方向に相反する特性値が存在するか?)、
観点による分離(異なった見方で見ればどうなるか?)、
「場」の特性による分離、 物質と「場」の間での分離、J. 解決策を実現する --------------------------------------------- 37
はじめに、 簡易版:
K. 付録. 機能を理想化する ---------------------------------------- 40
はじめに、 最も理想的か?(IFR)、
L. 付録. ノブの一覧表 --------------------------------------------- 41
はじめに、
M. 付録. システムの進化 ------------------------------------------- 41
N. 付録. その他 -------------------------------------------------- 42
カルチャ変化として必須のこと、
著者紹介、訳者紹介 ------------------------------------------ 43
『TRIZ 実践と効用 (3) 階層化TRIZアルゴリズム - 初心者から上級者までの図で学ぶ教材−』 出版案内 (2014. 6.30)
Larry Ball 『階層化TRIZアルゴリズム』 和訳連載(高原利生・中川 徹訳) (2006-2007年)
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最終更新日 : 2021. 1.28 連絡先: 中川 徹 nakagawa@ogu.ac.jp