TRIZ関連出版案内


『新版矛盾マトリックス Matrix 2010 A2サイズシート 普及用販促セット』 の出版案内

『TRIZ 実践と効用』シリーズ (1A+)、(2A+)

同(M) A2サイズシート2枚組 を単品廉価販売

原著:Darrell Mann、
訳・作成: 中川 徹 (クレプス研究所、大阪学院大学)

掲載: 2015年 9月30日;  更新: 2015.11.13 (英文ページへのリンクを訂正)

追記: 2016. 6.11; 9. 9

For going back to the English page, press: 

 

 編集ノート (中川 徹、2021. 1.28) 本ページは、出版の内容面を主体にするため、販売面の記述を削減しました。

販売形態や販売サイトなどが、年月とともに変遷し、本ページが分かりづらくなってきましたので、ここでできるだけすっきりさせることにしました。つぎのページをご利用ください。

『TRIZ 実践と効用』シリーズ 内容面の親ページ(販売面の副ページ) 『TRIZホームページ』内 

『TRIZ 実践と効用』シリーズ 販売面の親ページ 「クレプス研究所 のサイト」内  http://crepsinst.jp/

Amazonサイト内 中川 徹のプロフィールページ (Amazon内での中川の著作一覧) 

本件 『TRIZ 実践と効用』シリーズ (2A) の販売ページ 「Amazon サイト」内  

本件 新版矛盾マトリックス Matrix2010 の A2サイズシート2枚組 の販売ページ 「Stores サイト」内 

 編集ノート (中川 徹、2015年 9月23日)

発明原理と矛盾マトリックスはTRIZの最もよく使われているツールです。

しかし、矛盾マトリックスは、1970年代初めにアルトシュラーが作成したままの古いものが、現在のTRIZ教科書の大部分で使われています。実は、1973年にアルトシュラー自身がその不完全さを自覚し、使用を断念したという歴史があります。1990年代にTRIZが西側に伝わった時に、初期のTRIZがまず紹介され、矛盾マトリックスが西側のわれわれを魅了したのです。今も古い矛盾マトリックスが使われている理由(それを擁護する理由〉は以下のものです。「アルトシュラー先生が作ったものだから」、「アルトシュラー先生が無償で公開し、どの教科書にも無料で掲載できるから」、「矛盾マトリックスを作り直すことは、膨大な研究投資を必要とし、ほとんど不可能だから」、「古いマトリックスでも、考えるヒントを与えてくれるから」、「新しいもっと良いものができているなどと、教えてもらっていないよ」、・・・このような状況に対して、2000年から果敢に挑戦し、新しい矛盾マトリックスMatrix 2003 を作り上げたのが、CREAX社 (当時) のDarrell Mannと Simon Dewulfでした。その後も Darrell Mannが膨大な研究プロジェクトを継続し、Matrix 2010 を作っています。1985年以降の米国特許の全件、そしてさらに多数の技術資料を分析して作り上げたものです。アルトシュラーの構想を引き継ぎ、それを完成したものです。新しい矛盾マトリックスの使いやすさと有効性は、古いものよりもずっと良くなっています。私は、その意義を認識して、このサイトで、Mannの論文の紹介、MannのTRIZ教科書 と矛盾マトリックスの本の和訳・出版、などをしてきました。

それでもなお、多くの人が(多くの教科書で) 40年前の矛盾マトリックスを使っています。どうしたらよいだろうかと考え、私が著者に提案して実現したのが、今回の「新版矛盾マトリックス Matrix 2010 のA2サイズシートの 普及用販促セット販売」です。本とセットで買っていただくことが条件ですが、Matrix 2010 の便利なデータシートを、追加料金2500円/5組 (単価 500円相当) で購入いただけます。TRIZ適用のプロジェクトで、またご自分の部署で、研究室のゼミで、ぜひご活用ください。

 編集ノート追記 (中川 徹、2016年 6月11日)

このたび、著者Darrell Mann の承諾を得て、「新版矛盾マトリックス Matrix 2010」の本体主要データだけを、独立して安価に販売できることになりました。従来、『(1A) 体系的技術革新 改訂版』および『(2A) 新版矛盾マトリックス Matrix 2010』の折込資料にしておりました、A2サイズのシート2枚組を、独立しても販売いたします


 新版矛盾マトリックス Matrix 2010 の A2サイズシート 一式

もともと、『TRIZ 実践と効用』シリーズの、付録用の非売品として作成したものです

A2サイズのシート 2枚・3面で構成しています。

(A) パラメータの一覧表  

    パラメータ名、関連語、各パラメータの改良に際して検討するべき発明原理

(B) 発明原理の一覧表

 

(C) 新版矛盾マトリックスMatrix 2010  一覧シート

 


 新版矛盾マトリックス Matrix 2010 の A2サイズシート 普及用販促セット販売

販売の骨子:

従来から販売しております、『TRIZ 実践と効用』シリーズの、Mannの本と組にして販売します。組みにしたものに新しいISBNを付けました。

『(1A) 体系的技術革新(改訂版) 新版矛盾マトリックス Matrix 2010 採用』 

『(2A) 新版矛盾マトリックス Matrix 2010 (技術一般用)』  

A2 サイズシート(2枚、3面) の5組を、本とセット販売します。追加料金は 2,500円(+税) (1組 500円相当)。

なお、これらの本には、従来と同様に、A2サイズシート1式は、無料サービスで添付しております。
5組以外の数での購入はできません。ご容赦下さい。

販売は、Amazon マーケットプレースで行います。DLmarketサイトではできません。

本の製本版と組にして注文いただき、クレプス研究所よりゆうメールなどでお届けします。
DLmarketはシート状のもの(冊子でないもの)の販売を受けつけませんので、今回の形式の販売ができません。

従来の販売形態のものには、一切変更はありません。DLmarketサイト、Amazon マーケットプレースとも従来同様です。

 

 

製本版 +(A2シート1式 折込) + A2シート 5組

9,500円 + 税 + 送料262円

 

製本版 +(A2シート1式 折込) + A2シート 5組

5,100円 + 税 + 送料262円

 

 

 新版矛盾マトリックス Matrix 2010 の A2サイズシート2枚組  単品廉価販売  (2016. 6.11; 9. 9)

このたび、著者Darrell Mann の承諾を得て、「新版矛盾マトリックス Matrix 2010」の本体主要データだけを、独立して安価に販売できることになりました。従来、『(1A) 体系的技術革新 改訂版』および『(2A) 新版矛盾マトリックス Matrix 2010』の折込資料にしておりました、A2サイズのシート2枚組を、独立しても販売いたします。 

販売は、楽天オークションのサイトで行います。(注: 下記参照。2016. 9. 9)
シート状のものは、「本」でもなく、「雑誌」でもありませんので、ISBNやJANコードを付けることができず、Amazon、DLmarket、楽天ブックスなどのサイトでは扱ってもらえません。楽天オークションは販売品に自由度が高いので、少し変則的ですが、選択しました。
「定額販売」形式で、多部数を販売しておりますので、「入札」いただけますと、即「落札」となります。 定価 500円+税。多数一括購入可。

この販売を、楽天オークションのサービス終了に伴い、Stores.jpサイトに移転しました( https://creps-institute.stores.jp )。単価 500円(+税)です。送料360円は、部数に関わらず定額ですので、部署やクラスでまとめて購入いただくと割安になります。 (2016. 9. 9)

 

 

技術革新の技法TRIZでの、矛盾マトリックスは有名です。
この最新版は1970年代の「古典的矛盾マトリックス」よりもはるかに使いやすく、適切です。
TRIZの矛盾マトリックスの使い方を知っておられる方なら、この資料を有効にお使いいただけます。
また、会社や学校で(リーダや先生の指導の下に)多人数でそれぞれが利用するのに便利です。

価格は2枚組一部、500円+税(=540円)です。部数は何部でもご自由に指定ください。

新品を出版社(クレプス研究所)よりレターパックライトにてお送りいたします。
送料は部数に関わらず一定です(360円)。5部とか10部とか一括購入いただけますと、送料が割安です。

新製品の開発に、技術的な問題解決に、また身近な問題の解決に、ぜひご活用ください。

 


 『TRIZ 実践と効用』 シリーズの出版案内ページ

『TRIZ 実践と効用』 シリーズの出版案内 親ページ     (シリーズ全体(現在全4巻)の説明、購入法などの全体像)

『(1A) 体系的技術革新(改訂版)』 出版案内ページ    ( 詳細な内容紹介あり)

『(2A) 新版矛盾マトリックス Matrix 2010』 出版案内ページ   ( 詳細な内容紹介あり)

 


 著者メッセージ (Darrell Mann (英国)、2015年9月14日) 

(Matrix2010 シートの販売促進にあたって、Matrix 2010の紹介)  (和訳: 中川 徹)

私の永年の友である中川 徹教授が、「出版されている矛盾マトリックスの最新版を日本のTRIZユーザに [もっと広く] 利用できるようにしたい」と提案してきたとき、わたしはすぐに幸せなことだと感じた。その要望が教えてくれたのは、日本には真剣にTRIZを使いたいという人たちがいて、TRIZ方法論の最新の発展を探し受け入れることにオープンであることだった。

1970年代の初めに、ゲンリク・アルトシュラーが、「矛盾マトリックスに関する仕事は今後一切やめるべきだ」と宣言して以来、矛盾マトリックスはTRIZコミュニティを分極化させてきた。

東側、特にTRIZを創始した旧ソ連諸国においては、矛盾マトリックスを新しくしようという試みを無駄なことだと蔑むことがたびたびあり、分極化の心が見える。 「TRIZをいじるな」というのが、TRIZ伝統主義者たちの永らくの雄叫びであった。 ところが同時にその一方で、TRIZ教育プログラムのカリキュラムを見ると、そのすべてが不可避的に矛盾マトリックスにその多くの部分を割いている。その結果として、非常に多数の人たちが使い方を教えられてきた矛盾マトリックスツールは、TRIZ世界の人 [専門家] ならだれでも知っているように、時代遅れであり、ユーザたちに、関連性の無い、あるいはより悪いことにまったく不適切な、解決策を指し示すことがしばしばある。

西側においては、分極化は別の形をとることが普通だった。 発明原理が40しかないのなら、矛盾マトリックスで番号を探すという面倒なことをどうしてする必要があるのか?というように議論が進んだ。 一方では、このアプローチに賛成していうべきこともある。 現実の問題に取り組んでいるチームなら、「すべての発明原理を吟味して、どのように解決策に寄与するだろうかを検討しないのは、ばかだ」というのは、正しいことであろう。 他方では、イノベーションのプロセスに効率が求められることが増大している。 どう見ても、発明原理40をランダムにブレーンストーミングするのは、非効率である。

それは二つの点で非効率である。
まずそれは、本当にわれわれが解きたい矛盾が何なのかを考える時間を減少させることを意味する。その結果、われわれが「正しい問題」に取り組むことが少なくなるだろう。まちがった問題に取り組んで時間を費やすことは、その [解決策を] 得ることと同様に、非効率なことである。
第二に、われわれが矛盾マトリックスを使う主目的は、われわれの問題に体系的に適用できる発明原理の、順位づけたリストを得ることである。ここで大事なのは、「順位づけた」というキーワードである。矛盾マトリックスの現行版は、500万件余の事例のデータから情報を得ている。すなわち、矛盾マトリックスが一つの発明原理を提示して、「われわれが選んだ問題を解決するのに今までに最もしばしば使われてきた発明原理だ」というとき、それは文字どおり、何万人という人たちが、その問題を解決するのに正確にその発明原理を使ったのである。われわれの研究はまた、生物システムがどのように矛盾を解決してきたかをもリバースエンジニアリングしてきたので、40億年の生物進化をも反映している。

われわれのSystematic Innovation社の研究チームは、矛盾マトリックスを更新するのに随分の時間とエネルギーを掛け続けてきている。矛盾探査の賢いソフトウエアツールの助けを得て、普通毎月、数千件の新しい特許と学術雑誌論文を分析することができ、矛盾を見つけ、どのようにしてそれを解決したのかリバースエンジニアリングをし、その知見を矛盾マトリックスに追加している。われわれがそれをする理由は、われわれがその大部分の時間を使って仕事をしているわれわれの顧客は、真剣にイノベーションを考えており、また、正しい問題を見つけてベストの解決策を作り出すことが、どのようにしてやったのかを世界に話すよりももっと大事であることを知っている顧客だからである。現行の、そして今後のすべての、われわれの矛盾マトリックスツールは、このような真剣なユーザを念頭に置いて開発したものである。

効率が、今後10年のイノベーションを推進する主要な要素であるように見える。それなのに、どうしたことか、TRIZの利用が世界の多くの地域で現在減衰しつつある。 ここにはもう一つの不思議なパラドックスがある。効率的に問題を定義し解決するのに最も寄与する方法論が、その使用頻度を減らし続けている。どうしてそんなことが起こるのだろう?

TRIZが将来にわたって生き残れるかどうかは、おそらく、前述の分極化とパラドックスに大いに関わっており、それらをいかにうまく解決できるかに依存している。 しかしながら、一つ明白なことは、もしTRIZコミュニティが現在の減衰から立ち直ろうとするならば、見えない真剣なユーザたちのコミュニティを育て、彼らが目に見える、形のある成功事例を作る割合を増大させるように助ける必要がある。 そしてこのニーズが、日本と「真剣なユーザたち」にわれわれを注目させてくれる。「真のTRIZユーザたちのクリティカルマス」を作り上げる可能性が最も高いのは、世界中でどの国かを賭けることを迫られたとするなら、私は日本に賭けるだろう。

日本のすべての読者に、この最新の矛盾マトリックスを使って、「本当に使って」、大きな成功を挙げられるようにと、祈ります。これこそが、今までずっと、そして今も、唯一本当の、唯一真剣な、「矛盾マトリックス」なのだから。

                               2015年 9月14日  Darrell Mann

 ご参考: 矛盾マトリックスに関する解説・記事など

 「連載: 技術革新のための創造的問題解決技法!! TRIZ 第12回 知識ベースを活用するTRIZ(6) 問題に応じた発明原理を知る「矛盾マトリックス」」
中川 徹 (大阪学院大学) InterLab (オプトロニクス社), 2006年12月号 (No. 98), pp. 32-35; 『TRIZホームページ』掲載:2006.11.29 

 「『TRIZ 実践と効用 (1A) 体系的技術革新(改訂版)新版矛盾マトリックスMatrix 2010採用』出版案内」、中川 徹、『TRIZホームページ』(2014. 2.16掲載) -- 特に、「日本語改訂版での[新訳注」(中川)の例示 (10章 技術的矛盾 の関連)」が参考になる。

 

本ページの先頭

Matrix 2010 A2サイズシート

Matrix 2010 A2シート 販促販売 Matrix 2010 A2シート 単品廉価販売 著者メッセージ 『TRIZ 実践と効用』シリーズ出版案内 (1A)の「新訳注」(改訂部分)

(2A) Matrix2010出版案内

    英文ページ

 

総合目次  (A) Editorial (B) 参考文献・関連文献 リンク集 ニュース・活動 ソ フトツール (C) 論文・技術報告・解説 教材・講義ノート     (D) フォーラム Generla Index 
ホー ムページ 新着情報   子ども・中高生ページ 学生・社会人
ページ
技術者入門
ページ
実践者
ページ

出版案内
『TRIZ 実践と効用』シリーズ

CrePS体系資料 USITマニュアル/適用事例集 サイト内検索 Home Page

最終更新日 : 2021. 1.28   連絡先: 中川 徹  nakagawa@ogu.ac.jp