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編集ノート (中川 徹、2011年 9月22日)
本稿は、昨年の第6回日本TRIZシンポジウム (2010年9月9-11日) において、ポスター発表されたものです。この発表のスライドは、一般発表の一つとして、日本TRIZ協会の公式サイトでは「会員限定ページ」に3月から掲載されています。
このたび私は、昨年のTRIZシンポジウムの発表のうちのほぼ半数を精選して、本ホームページに和・英で個別ページを作り、著者の了解を得て発表スライドを本サイトに収録して、より広く読んでいただけるようにいたしました。また、昨年11月〜本年4月に順次掲載しました中川の「Personal Report of Japan TRIZ Symposium 2010」(英文) から関係紹介記事を抽出して英文ページに掲載いたします。
本ページはつぎのものを掲載しております。
和文ページ (このページです) 英文ページ 拡張概要のHTML 版
同 PDF版概要のHTML版
同 PDF 版-- 中川による紹介 ("Personal Report" より) (英文) この研究分科会の第3報です。具体的な検討事例として、「大画面テレビシステム」を取り上げて、新しいビジネスモデルを開発する方法を、議論してきています。今回の発表では、新しいビジネスモデルの「スキームを構築する」 (すなわち、ビジネスモデルを定義し、差別化するための観点を作る) フェーズについて論じています。
[1] 拡張概要
新たなビジネスモデルの構築に向けたTRIZ思考や手法の適用
ビジネス・経営TRIZ研究分科会(NPO法人 日本TRIZ協会)
吉澤郁雄((学)産業能率大学)、長谷川公彦(アイディエーション・ジャパン(株))、
佐藤 聡(慶應義塾大学大学院)、久野 茂 (NKNコンサルティング(株))、
森谷康雄(富士通アドバンストテクノロジ(株))、前田卓雄(匠システムアーキテクツ(株))、
上村輝之(ウイルフォート国際特許事務所)、菊池史子(パイオニア(株))、
池田 理((株)ニコン)、伊沢久隆(ソニー(株))
日本TRIZ協会主催 第6回日本TRIZシンポジウム、オーラル発表、
2010年9月 9-11日、神奈川工科大学、神奈川県厚木市
概要
いままで、公開されているTRIZの適用事例は、ワールドワイドで考えても、ほとんどが技術課題であった。今後、TRIZを更に拡大、普及させるためには、ビジネス、経営およびマネジメント分野の課題に対しても活用できることを証明していくことが求められる。
本研究会においては、ビジネス、経営およびマネジメント分野の課題に対して、適用方法、事例研究など、TRIZを活用するための研究とガイダンス構築を目指し、TRIZの普及・発展に供することを目的として活動している。第1弾として、TRIZ適用領域のうち、新たなビジネスモデルの構築にTRIZ思考や手法を適用することを検討対象として設定した。
新たなビジネスモデル構築のためのフェーズとして、以下のフェーズを検討対象としている。
1. 対象事業の設定
2. 事業の現状把握(事業者へのヒアリングと資料調査)
3. 新たなビジネスモデルを構築するためのスキームの構築
4. スキームに基づくビジネスモデルの構築
5. 新たなビジネスモデルの提示と評価(事業者へのヒアリング)今回は、「大型ビジョン事業」を検討事業として設定した。2009年度は、フェーズ1.及び2.を踏まえて、フェーズ3.「大型ビジョン事業」の新たなビジネスモデル構築の基本スキームとビジネスモデルの要素を検討した結果を報告した。2010年度の報告内容は、検討フェーズの4.を核として、新たなビジネスモデルを時間軸に位置づけ、短期・中期・長期のビジネスモデルの概念構築の検討結果を報告する。さらに、短期的なビジネスモデルの概念を核として大型ビジョン事業者に内容提示した評価結果を報告する。
内容説明
新たなビジネスモデル構築の基本スキームとして、以下の4つの方向性を基軸におき、解決策を模索する。
1.理想性の向上を基軸として、
パターン@:有益機能の達成水準を高めるパターン
パターンA:消費した資源をさらに縮小するとともに、有害作用を排除または回避していくパターン
パターンB:パターン@を追求することによってパターンAの追求を阻害する。または、パターンAを追求することによってパターン@を阻害するといった矛盾を解決するパターン2.事業目的を再定義することを基軸として、
パターンC:有益機能の意味を再定義し、新たな有益機能(目的)とその達成水準を設定して、機能達成の手段を構築するパターン
3.これらのパターンの対処法として、以下の方法を試みることとする。
パターン@については、有益機能の強化に関するオペレーターを適用する。
パターンAについては、有害作用の排除に関するオペレーターを適用する。
パターンBについては、40の発明原理、分離の原則を適用する。
パターンCについては、システム・アプローチ(9画面法)を適用し、時間軸を踏まえ、スーパーシステム(利害関係者)の視座から目的を再定義する。また、進化のトレンド(技術システム進化のパターン)を適用する。4.上記検討パターについて、「大型ビジョン事業」を題材として、新たなビジネスモデルの要素を検討する。
5.「大型ビジョン事業」の新たなビジネスモデルの要素を将来軸に位置づけ、短期・中期・長期のビジネスモデル(概念)を構築する。モデルの表記は、ビジネス状況を表すシナリオ及び状況の図化(リッチピクチャー)とする。
6.新たなビジネスモデル(概念)を事業者に提示し、 内容の評価を受ける。
7.1〜6項の検討結果を報告する。
[2] 発表スライド:
発表スライド (ポスター) 和文 (16 スライド、PDF 973 KB) (本サイト内) (公開、変更禁止、コピー禁止、印刷許可)
発表スライド (ポスター紹介) 和文 (4 スライド、PDF 245 KB) (本サイト内) (公開、変更禁止、コピー禁止、印刷許可)
発表スライド (ポスター紹介) 英文 (4 スライド、PDF 149 KB) (本サイト内) (公開、変更禁止、コピー禁止、印刷許可)
[3] 中川による紹介 (英文):
Personal Report of Japan TRIZ Symposium 2010,
Part H. Applications to Soft & Non-technical Areas
中川 徹 (大阪学院大学)、2011年 3月30日 (掲載: 2011. 4. 14)==> 吉澤論文 英文ページ内 (英文)
紹介要点:
この研究分科会の第3報です。具体的な検討事例として、「大画面テレビシステム」を取り上げて、新しいビジネスモデルを開発する方法を、議論してきています。今回の発表では、新しいビジネスモデルの「スキームを構築する」 (すなわち、ビジネスモデルを定義し、差別化するための観点を作る) フェーズについて論じています。
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最終更新日 : 2011. 9.25 連絡先: 中川 徹 nakagawa@ogu.ac.jp