TRIZ ソフトツール

ソフト「札寄せ用具」を更新し、英語版を(評価用に)公開しました。
質問・意見・改良点など逐次追記します。

片平 彰裕、中川 徹、 2015年 9月22日

英語版は現在評価用です (2015.10. 1)

掲載:2015. 9.30; 10. 1; 10.18

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編集ノート (中川 徹、2015年 9月22日)

片平彰裕さん作成の「札寄せ用具」というソフトを、昨年12月に知り、本年1月に本『TRIZホームページ』で紹介いただきました

その後6月末に、片平さんに例を作っていただき、それを参考に私も自分で例を作ってみました。掲載しました主要な事例には次のものがあります。

「札寄せ」しながら考える (2) 〜 (短い)文章全体を「札寄せ」で図示(見える化)する (中川 徹、片平彰裕) (2015. 7. 29)

「札寄せ」しながら考える(3) - Sickafusの「潜在意識問題解決」の論文を理解する(片平 彰裕、中川 徹) (2015. 8.25; 9.17); (2015. 9.17)

「札寄せ」しながら考える (5) 〜 日本社会の貧困を考える (1) 高齢者の貧困化 (0) はじめに (中川 徹) (2015. 9.17)

これらにはすべて、作成の途中経過も分かるようにして、画像HTML版、PDF版だけでなく、編集可能な形のExcelファイルをも掲載しております。読者の皆様も、ぜひご自分で使ってみられることをお薦めします。

上記の記事での「見える化」の効果とツールの簡便さに対して、海外からも反響がありました。そこで、このたびツールの英語版を作って、公開することにしました (現在、英語版は評価用です(2015.10. 1))。片平さんに中川が協力して、ツールの表示および説明を英語にしたものです。Micrsoft Excel 2010、Excel 2013で作成していますので、広い範囲で動くものと思っておりますが、今後、海外からのフィードバックを得て改良していく予定です。

 

 編集ノート追記 (中川 徹、2015. 10.11) 「札寄せツール」に関するその後の質問・意見・改良点などの情報を、逐次追記していきます。英語版に関する海外とのコミュニケーションについては、英文ページを下さい。


 「札寄せ用具」英語版を(評価用に)公開します (片平 彰裕)  (掲載: 2015. 9.30; 10. 1)

 

このたび、「Fuda-Yose Tool for Visual Thinking」 英語 2.08版 を作成し、(評価用として) 公開します。(2015. 10. 1)

ソフトツールは、サイト「第一考舎」の「図考室」(英語ページ)からダウンロード下さい。

 

なお、上記に対応させて、日本語版も更新し、2.08版を作りました。「変更子画面」を改良(簡素化)しました。またツールを立ち上げた画面に「初心者の方へ」というボタンを作り、実際に札寄せの操作をして、使い方の初歩を理解できるようにしました。

ソフトツールは、サイト「第一考舎」の「図考室」からダウンロード下さい。

 


 「札寄せ用具」の改良について: 質問・意見・改良報告など

  中川 徹 ==> 片平 彰裕 さん  2015.10.5 

片平様   札寄せツールを使っているときに私自身が感じた細部の改良案を書き並べてみます。適当な時にご検討いただければ幸いです。

(1) 札や枠を選択していて、メインツールで、別の色の札などをクリックすると、新しい札を作った時と同様に横1行の(幅の長い)札ができますね。このときに、札の色だけを変えて、横幅は今までの値を使うようにできないでしょうか。いろいろなプロパティの内の、色だけを変える(あるいは札から枠に変えるなど)
これは、札などの作成のコマンドを、札の色の変更コマンドとして使っていることになります。変更子画面の方に色の変更のボタンがないので、この提案のようにするのが自然と思います。

(2) 枠のサイズを変更して、新しくいくつかの札を囲い込んだときに、その内部のふだと枠とを、同時に「グループ化」するという設定にできないでしょうか。枠は札とは違うものだということがもっとはっきりしますし、通常の(推奨される)使い方では、グループとして扱うのが自然のように思います。Excel 2010以降では、グループの内部のものを個別に変更することを許していますから、このようにグループ化しても不便はないだろうと思います。

 片平 彰裕 さん ==> 中川 徹  2015.10. 7

札の大きさに合わせて、一行を折りたたんでいる時に、札の色だけを 変えるようにしたfudayose209n.xlsm(中川バージョン)を作ってみたので、添付します。 説明文は旧版のまま修正していませんことをご了承ください。(動作検証も簡単にしただけです)  

先生とのやり取りの中で、大きさを拡げた「札」や「枠」を文字列に見合った大きさにする ボタンがあると便利だと思いました。私の場合は、「枠」を札と同様の目的で使うことも あるからです。  第一考舎での公開版は、「寸法合わせ」ボタンを追加した物を2.09版とするつもりです。

なお公開版では、札の色を変えた際には、今まで通り文字列に見合った大きさになるように します。一行を折りたたんでいる場合には、横に伸びてしまいますが、私の使い方では、 枠を札に変更したときに、札のサイズになった方が使いやすいからです。

 片平 彰裕 さん ==> 中川 徹  2015.10. 7

中川先生  友人から連絡があり、海外の知人にお願いした英語版の簡単な動作確認では 問題なく動いたとの事でした。 これを受けて、第一考舎から英語版のダウンロードページにリンクします。 その際、英語版にも「For Beginner」ボタンを追加します。 友人からの連絡では、簡単な動作確認と言う事だったので、しばらくは評価版と いう位置づけにしておきます。

  中川 徹 ==> 片平 彰裕 さん  2015.10. 7 

英語版が海外で動いたとの連絡があったのは嬉しいですね。

札の色などの変更に関して、思っていること:

(a) 札および枠の、内部の色だけを変更するボタンを、「変更子画面」の中に新設してはどうでしょうか。

既存の札や枠の塗りつぶしの色だけを変えるものです。いままで枠のなかの色は透明のままで使うことが多かったですが、これによって、枠内の色を変えることができます。ただし、色を付けたときに、枠を前面にしていると札が隠れますから、前面/背面の操作をExcelの通常コマンドで行うようにユーザに説明する必要がありますね。

(b) 上記の(a) の一つの趣旨は、「主画面」での「作成/変更」の領域と、「変更子画面」での指定を、できるだけすっきりさせるとよいと感じるからです。

片平さんの最近の(2.06から後の)修正で、「変更子画面」がきちんとしてきて使いやすくなったと感じています。上記の塗りつぶしの色の変更を「変更子画面」に作るのはこの趣旨にあっていると思っています。

(c) これは、「主画面」の「作成/変更」領域を、できるだけ「作成」だけにする方向を意味しています。

結局、今、問題として残るのは、「札」 <==> 「枠」 の変換です。 この変換も「変更子画面」に移してしまったらどうかと思います。このときの仕様をどうするかが問題ですが、2案あります。

(c1) 任意仕様の 「札」 ==> 一定仕様の「枠」    (例: 黒太枠、太字、横1行、内 部透明)
   任意使用の「枠」 ==> 一定仕様の「札」    (例: 黒細枠、細字、横1行、黄)
      ボタンは2個のみ。
             このやり方では、変換した後で、ユーザが必要な調整をさらに「変換子画面」で操作すればよい。   

(c2) 任意仕様の 「札」 ==> 一定仕様の「(ユーザが指定する色の)枠」
   任意仕様の 「枠」 ==> 一定仕様の「(ユーザが指定する色の)札」
       これは、現在の「主画面」でしている変更動作に対応しますが、ユーザが「色」を指定するために、4個ずつ、計8個のボタンが必要です。
       「変更子画面」が不必要に複雑になると思います。     

上記の案で、私は(c1)案が良いように思います。

(d) 細部ですが、「グループ化」の領域で、「する」 というボタンが、ぱっと見て分からず、あたりを探し回ることがあります。
    冗長ですが、「する」のボタンの表示を「グループ化」 とする方が分かりやすいと思います。

以上、ご検討いただけますか。

 片平 彰裕 さん ==> 中川 徹  2015.10. 8

札を別の図形に変更するには、次のようにすると出来ます。

(1)画面の上部にメニューバーが表示される状態にする全画面ではなく通常画面にして、更にメニューバーを隠していない状態にする。
(2)シートに出ている札を選択すると「描画ツール」というタブが現れる。メニューバーの一番上に表示されます。
(3)「描画ツール」タブをクリックして描画メニューを表示させる。
(4)描画メニューの左端にある「図形の挿入」枠にある「図形の編集」をクリックし、さらに「図形の変更」をクリックする。
(5)表示された図形の中から希望の図形をクリックする。札に書かれた文字列も引き継がれて希望の図形に変わります。
          図形の編集」の左に、沢山の図形が並んでいる枠がありますが、ここから図形を選ぶと、新規に図形を挿入できます。
          この図形には、文字列を書き込むことが出来ます。
          札寄せ用具は、これらの図形の中から、長方形と角丸四角とコネクタだけを簡単に挿入出来るようにするものです。

この「描画ツール」のメニューで、パワーポイントと同等の表現が 出来ると思います。 パワーポイントは、描画領域がスライド単位になっています。 エクセルは、スライドに関する機能はありませんが、 描画領域に制限がないので思考支援ツールには向いていると思います。

エクセルの描画機能は、多機能であるがゆえに操作性が犠牲になって いるように思います。 多機能にすると、操作性が悪くなるという矛盾を、使用目的で分割することに よって解消したのが、「札寄せ用具」というのは言い過ぎでしょうか???

  中川 徹 ==> 片平 彰裕 さん  2015.10. 8

別の図形に変更する方法、やってみました。Excelでも PowerPoint でもできるのですね。PowerPoint は随分使ってきましたが、まだ使ってない有用な機能がいろいろあるのだと知りました。

多機能なものを、機能を限定して、簡単便利にすることは、よくやることですが、その時の切り出し方の基本方針/基本目的が大事なことですね。

「札寄せツール」の考え方がだんだんわかってきました。一連のやりとりや、今後の(他の人をも加えた)やりとりを、適当な時点で編集して、『TRIZホームページ』の新しいページにさせていただきたいと思っています。よろしくお願いします。

 片平 彰裕 さん ==> 中川 徹  2015.10. 8

『TRIZホームページ』で紹介してくださるとの事、有難うございます。

先ほどのメールで、書き忘れたことがありました。 それは、写真や図、絵などの画像もエクセルシートに貼り付けて、札寄せを出来ると言う事です。

Sickafusさんの論文解釈のための札寄せ図で、論文に書かれていた 図をそのままコピーしたものを貼り付けて札のように使ったので、 お気づきかもしれませんが、画像データも札と同じように線で他の札と結ぶことが出来ます。

私は、一時、ペイントとエクセルシートを並べて表示させ、 ペイントで手書きの図を作り、図を切り取ってシートにコピーする ということにハマッていました。 その図で札寄せをしたわけですが、どういう訳か図を使って 札寄せをするより、図を解釈して言葉にした札を使って 札寄せをした方が、考えは出やすかったので、最近は あまり使いません。 しかし、他人に何かを伝えるための図解であれば、 このような方法が有効な場合もあるのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

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札寄せツールの紹介ページ

使い方 (短い文を見える化する) 使用例(SIckafus論文概要の見える化)

使用例(高齢者の貧困を考える)

  片平サイト:「第一考舎」 英文ページ

 

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最終更新日 : 2015.10. 1     連絡先: 中川 徹  nakagawa@ogu.ac.jp