問題定義   

まず、問題の定義を行う段階である。問題に対してきちんと向き合い、簡単に定義することが大事になる。
何がしたいか、何を開発したいのかなど、専門的になり過ぎないように定義することで視野が広くなることも頭に入れておこう。


 ・・・解決したい問題の定義をする部分。この段階では、次に示す項目を明確にしておく必要があります。

    (a
) 問題定義:目標や課題、制約状況など、解くべき問題を1〜2行の文で定義する。
           問題状況をよく踏まえた上でできるだけ簡潔な分で表現するとよい。
           問題定義は簡単そうに思われるが、言葉ひとつで問題解決の方向が大きく変わるので注意。
           例として、下に同じ問題の問題定義を二つ挙げる。
             例)
ギターの音を抑え、練習できるような工夫を考案せよ。   →より自由度が高い。
                ギターの音を抑え、練習できるような道具を考案せよ。  →より制約が強い。

    (b) 図解:問題の状況を理解するための簡単な概念図を描く。
           問題の説明となるような説明図を簡略に書く。技術的な詳細まで書く必要はない。
             例図)
          
    (c)オブジェクト群:問題に挙がったシステムを構成するオブジェクトを列挙する。
          オブジェクト:名詞で表され、それ自体で存在しているもの。空間を占める。
                 他のオブジェクトと相互作用して、属性を変化/変化防止、変化制御する。
                  例)熱、電流、水、穴、管・・・etc 例外として「インフォメーション」を認める。

    (d)根本原因: 問題を生じている根本原因を記述。1項目、時には複数。
    (e)最小限のオブジェクト群: 必要最小限に絞ったときの問題のオブジェクト


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                          [作成 2005.12.8 肥田;最終更新 2005.12.8 肥田]