肥田のページ
学生向けに,「創造的問題解決の技法〜TRIZ/USIT〜」について書いたホームページを作成することに取り組んだ。
○本研究取り組みのきっかけ
私は、『学生向けTRIZホームページ』と題し、学生にとって読みやすいTRIZのホームページ作成に取り組んだ。
今回、この課題に取り組んだのは、日本国内に既存する『TRIZ・USIT』についての書き物の多くが、
技術者向けのものであり、問題解決の知識や、経験の少ない私たち学生にとって、
とっつきやすい、また読みやすいものを作りたいと感じたためである。
「学生による学生のためのTRIZホームページ」として、このホームページには、
私たちにしか作れないであろう要素を組み込むことで、
「学生から学生に向け」て、読み易さや、興味を持ってもらうことを重点に置いた。
他にはない学生独自の観点から、TRIZを考えた項目も加えている。
また、私たちがゼミナールで取り組んだ、TRIZ/USITを用いた問題解決について、国内に数少ない適用例のひとつとして、
TRIZの利用者に提供することも目標に上げ、ホームページの作成に取り組んだ。
○期待と、本研究について
私が、このホームページを作るにあたり、まず、考えたことは『「学生向け」である』と言うことであった。
私を含め、同研究生たちは、TRIZについての知識をあまり持たないまま、
また、どのような技法なのかとういう明確な情報を持たずに、TRIZという思考法に触れてきたという現状がある。
それは、私たちが技術的な内容の文章や、また、担当者中川先生が書いてくださっている比較的簡単なTRIZの紹介から、
「TRIZの正体」を把握できない「力の無さ」のためである。
それに加えて、TRIZ自体が、まだ国内に入ってきたのが最近であるため、周知と言えるほど広まっていないこともあり、
ベースにある考え方自体が、私たちには「体系的に」、浸透していないこともある。
また、特に学生向け(非技術者向け)の書き物や、学生たちが書いたホームページがないことが挙げられる。
私たちが卒業研究でTRIZを用いて考えていく中で、「技術者向けに書かれている既存の資料が与えてくれた印象」と、
「今、現状、私たちが持っているTRIZの実際の印象」には、大きな違いがあった。
それは、「初めに持った印象よりも、TRIZはずっといいものであった」という印象であり、
現在になってもっと明確にそれが分かってきた。
学生として、先生についていただいてTRIZを有意義に学べる期間は、大変短い。
この学生の期間にTRIZのスキルがもっと習得できれば、私たちが学んだTRIZについてもっと自信を持ち、TRIZの知識・関心を深めることができる。
興味を持った研究者だけが触れられるっという現状は、とてももったいないことであり、残念であると感じる私からすると、
これは重大なことであると思う。
そのことを踏まえると、学生には、第一歩としての「TRIZの可能性」を抱かせ、
「興味や関心を持ってもらえるTRIZという方法の情報」が必要であったと考察できる。
そこで、私は、私たち学生が、持っている「もっと、このような情報があれば・・・」ということについて考え、
「はじめから、知っておけばもっと有効だった」と思える印象や、
「以降のTRIZ習得の促進に貢献するベース」を持たせられるような情報を提供できる書き物として、
ホームページを作成することを研究に選んだ。
これらが、TRIZの普及や、学ぶものの習得の促進に貢献するものになると位置づけ、
このホームページによって、それらの効果の第一歩として用いられることを期待する。
特に、 これから、大学でTRIZを学ぶ学生が、この「学生による学生のための」ホームページから情報や印象を得ていただけたらと思う。
・研究テーマ/「創造的問題可決の技法〜学生向けTRIZホームページ〜」の内容