ゼミナールでの研究風景

私たちがゼミナールで行っている研究の風景とその方法を紹介します。
私たち「中川ゼミナール」では、TRIZやUSITの技法の勉強ではなく、
『創造的問題解決の思考法』としての「問題解決」を中心にした実践型の研究を行っています。

ブレーンストーミングや、研究生全員で、一つの問題に対して深く考えていきます。
その中で、TRIZ/USITの技法や、問題解決をするときにすべきことなどを、ところどころで学んでいきます。

例えば下記は、問題を時間軸上で考えた『時間的特性の分析』を行ったときのものです。

図:裁縫で、短くなった糸を留める方法(時間特性分析)

下記写真は、また別の問題で空間把握し、『空間的特性の分析』を用いて解決策に向けて取り組んでいます。

図:乗降者専用口の電車(時間的分析、空間的特性の分析)



本ゼミナール講義の問題解決で大事なこととしているのは、
      ・「これは、ここがダメだからいけない」
      ・「こうすることは、まず不可能であるからダメである」
      ・「それは、意味ないだろう」    など
といったことであっても発言をすることです。
      ・ダメだから発言しない
      ・現状では実現不可能な発想であるから×
といった考え方はタブーなのです。

たとえそれが思いつきであったり、現状から考えて、絶対に不可能であることでも発言し、
それらを記述して残すことで、現状にとらわれない自由な発想と解決策への可能性を残します。
また、残したそれらは、その問題では結局使われないものであっても、また別の場面で用いることができたり、
その案がもとで、もっと他のものが生まれてくることがあるためです。

その発想力をつけるトレーニングを中心に、必要に応じてUSITやTRIZの技法を用いていくことで、
実践をしながら、研究生のみんなは、それぞれが力をつけてきたと感じます。

[作成 2006.1.7 肥田真幸 ; 最終更新 2006.1.11/写真掲載]