私たち学生の持っているTRIZへの関心
〜私たちTRIZを学んだ学生たちはこう感じました〜
私たち「TRIZを学んだ学生」から見た「TRIZに対する関心」について以下にまとめる。
中川ゼミの2005年度研究生である学生が感じることを、自分たちで話し合いまとめたものである。
「TRIZを学んだ学生」のTRIZ批評のまとめであり、これがすべてというわけではないでしょう。
学んだ人それぞれで違ったことを感じると思うので、
あくまで、私たちが書ける「TRIZへの招待」としての、私たちが感じている『TRIZそのものの姿』です。
また、「TRIZ学生座談会の様子」ページと並行する内容であり、それをまとめたものである。
[ 2005年度研究生一同、記述者:肥田]
⇒TRIZ学生座談会の様子
TRIZの実践を中心にし、大学で学んできた私たちが、
TRIZを新しくはじめる学生に対して、
また、「TRIZってどんなものなのだろう」と思っている学生に対して、
”TRIZの関心や興味を持ってもらいたい”、
”TRIZの可能性について早くから気づいてほしい”
”TRIZってそういう技術なんだ!”
というような疑問に答え、TRIZに対して興味や、関心を持ってもらうものである。
☆TRIZってどんな技術なんだろう?学べば何ができるようになるの?
TRIZを実践的に学んだ学生が、感じる「TRIZの姿」。
・日常での生活で困ったことや、社会に出て開発などに携わったとき、
さまざまな不具合や、「こんなことがしたい」という「問題」に対して、
それを解決するために、力を貸してくれるものである。
・「ひらめき」や「発明」、「問題解決をするときの思考の方法」というものを、
『順序だてて、意識的に考えやすくする』方法であると感じた。
・
TRIZは、私たちがアイデアを思い付くために必要な、
「ヒント」を作る分析方法をたくさん備えているものです。
・TRIZとは、「発明やアイデアを思考的に(意識的に順序だてて)作り出せる方法」と言う感じた。
・TRIZの根本にあるもの(ベースにあるもの)は、普遍的な「過去経験を生かす」という考え方です。
普遍的なことがベースにある思考法なので、「過去の経験を生かして問題を解決する」と言った普遍的な生活中にある意識も鍛えられる。
・あなたも、アイデアマンになれると思う。
☆TRIZってどんな人向き?
・アイデアを出すのが得意な人は、その力を鍛えられると思います。
アイデアを出すのが得意な人は、もっと発想力が付くと思います(^^)
また、技術的に発想できるようになると思います。
・アイデアを出すのが苦手な人は、そのアイデアを出すノウハウが分かるかも。
学べば、きっとアイデアマンになれると思います(^^)
発想を技術的にする思考法なので、そこには、ノウハウが詰まっているでしょう。
・「問題解決」が好きな人には、更なる解決策・アイデアの幅が広がると思います。
・「ものづくり」の「開発面」に興味のある人(将来、開発者になりたい人)には、習得する(学ぶ)ことで有効なスキルになると思います。
・「想像力(発想力)」や、困ったこと・問題に対する「分析力」を付けたい人。
・「発明」や「特許」に興味がある人。
特許を取って一攫千金なんて人にもお勧めです(^^)。
・頭の固いほど、柔軟に考えることの大事さが分かります。
☆TRIZを学ぶために、TRIZを使うために必要なことは?
・ベースにあるものが「過去経験を生かす」という思考なので、
取り組んでいくことで、TRIZにある思考の志向は「難しくない」と感じられるはずです。大切なのは、柔軟な考え方です。
・技術的な経験や、科学的な知識はあるに越したことはないです。
必要に応じて、自分で必要な「科学知識」を勉強すると、さらに発想の幅が広がります。
しかし、さまざまな分野の「科学知識」や「専門知識」だけが、ものを言うというものでもありませんので
たとえ、知識や専門性がなくても、安心して、大丈夫です!
自分で取り上げる問題に関心・興味があれば、あとは大丈夫でしょう。
・仲間とさまざまな意見を出し合い議論することも大事です。
問題が自分の考えに偏らないことで、たくさんの発想パターンが見につくと思います。
時には、「まったくありえない、馬鹿らしいと思える発想」でも、キーになる場合があるので、
どんな発想でも、思いついたことを大事にし、また、発言するという気持ちも大事です。
・TRIZを使えるようになるには、TRIZの実践を数多くすることや、TRIZの事例を学ぶことが大事だと私たちは感じました。
なので、TRIZを使うために、身近な事例を学んだり、「見よう見まね」でも実践していくことがいいでしょう。
「百聞一見にしかず、百見一経験にしかず」です!
☆TRIZを学んだ私たち学生が、現状、TRIZから得たものって何だろう?
・発想力が豊かになったと思う。普段の生活でも、TRIZを用いてものを考えているわけではないけど、
いろんな場面で、「こうすればいいんじゃなか!」と思えることが増えた。
・問題が起こったときに、時間的に分析したり、空間的に分析したりするようになった。
それまでには自分にはなかった考え方で、すごく役に立っている。
・”問題さえ発見できていれば、そのアイデア、僕でも考え付いたかもしれない”と思うようになった。
なので
「特許製品の通信販売TV」などを見ると、悔しいと感じるようになる。
・みんなで、ひとつの問題に取り組み、討議したり、意見を出し合ったりしたため、
自分の発想力を超えて、周りの発想力やアイデアを吸収できたと思う。
・アイデアがよく浮かぶようになった。問題解決や革新的なアイデアの構想が自分にも考えられる、と思ってなかったけれど、
意外にも、自分に「問題解決策・アイデア」が作れるできることに驚いた。
・日常でも、考え方の幅が広くなった。また、あきらめなくなった。
きちんと分析すれば、解けるのではないか、気が付いてないことは何だ、と思って根気よく、頑張れる。
・問題には、気が付かない(気が付きにくい)制約がついていることが多く、
それを分析で見つけ、取り外すことが、もっと身近なところから、よい方法がを作るすべだと感じた。
☆TRIZ学生の私たちが持っているTRIZのおもしろみって何だろう?
また、最初から、どのような興味や関心を持って、TRIZを選んだの?
・正直、はじめは「大学の単位のこともあり、しょうがなく」と言うのはあった。
けれど、こうして研究しているうちに、自分にも「問題」が解けることが実感できたので、
それがおもしろみとなっている。
・アイデアを出すことが元から好きだったので、TRIZを選んでみた。
TRIZを使うことで、自分では気が付かなかっただろうことまで、
「自分で」気が付けることが驚きだった。それが、興味をさらにわかさせた。
・TRIZは大きくまとめると「思考法」のひとつでもあるので、TRIZを学ぶことで、
日常の自分の思考の部分まで、鍛えられていると感じられることがよくあり、それがおもしろい。
・TRIZと出会って、実践で触れていると、日ごろの考え方も変わってきた。
「あきらめなくなった」や「想像力や、発想力が豊かになった」という点などもそう。
大学でTRIZに触れ、学んだ私たちみんなが、「自分の変化が大きい遺産」と感じているのも事実。
・問題解決策を実現させるには、学生である私たちでは、開発技術がないことなどが痛手となることもある。
実際に解決策を形にすることが、難しい場合も多いかもしれないが、人生を通して、これからも日常でも使っていける技法・思考法だと思う。
・普遍的な部分で、人間が持ち得る「過去の経験を生かす」という思考が、TRIZの根本にはあるが、
それを、発明や革新的なアイデアについて、「体系化させた(まとめて使えるようにした)技術である」という
「その技法自体の斬新さ」にも引かれる。それに、何より、「アイデアを発想すること」を意識的にするのがおもしろみだと思う。