上記の表題のようなTRIZ教科書を,
このたび翻訳・出版いたしました。どうぞご愛読下さい。
本書は実践的で新しい洞察に富んだすばらし
い本です。 TRIZの全体像を詳しく、そして分かりやすく説明しながら、さらにTRIZよりもっと広い範囲にある創造的な思考法を体系的に記述しています。それぞれ の方法について具体的な事例を取り入れて説明しています。その全体を著者は新しく「体系的創造性」と名付け、それによって体系的に技術革新ができることを 詳しく説明しています。 TRIZの体系的な教科書としては、創始者アルトシュラーが作った古典的TRIZを説明することがいままでの中心であり、Salamatovの教科書がそ の一つの「標準」でありました。本書は、著者がTRIZを深く理解した上で、西側世界での創造的思考法に融合させ、また現代の特許を徹底的に分析して新し い知識ベースを作り、企 業の技術開発の現場に適合するように「こなれさせて」、提示しているものです。ここには、西側諸国で今後発展していくであろう「新しいTRIZ」の全体像 が示されてい るのです。 本書には従来のTRIZと新しいTRIZが持つ諸技法 (ツール) が、詳しく、そして多数の実際的な事例を通じて説明されています。一つ一つの説明には著者の深い洞察が込められています。ただ、必ずしもその全体を通して 読まなくてもTRIZを実地に使えるように、著者は配慮しています。初めの数章を読み、自分の問題を定義・分析すれば、途中の「解決ツールの選択」の記述 に従って、自分の問題に適した問題解決ツールを選択し、それを学んで適用できるようにしています。このようにして、自分に必要なTRIZのツールを一つず つ学んで身につけていくことを、著者は推奨しています。 私はこの本を読んですぐにそのすばらしさに感激し、原著者から翻訳の許可を得ました。三菱総研の知識創造研究会の有志の人たちの協力を得て、ここに翻訳を 完成し、(株) 創造開発イニシアチブから刊行できるのはうれしいことです。丁寧に翻訳しましたし、目次・節見出し・索引などを原著よりもさらに改良して、使いやすくして います。B5版の 464 + 14 頁の大冊ですが、個人で購入できるように定価9000円に設定し、直販+ネット販売をいたします。 技術革新のための方法、技術分野での創造的な思考法、そしてTRIZを学ぼうと思われる多くの方々に、読んでいただきたく、心から推薦いたします。 なお、著者Darrell Mannと CREAX社は、「矛盾マトリックス2003」、ソフトウェアツール「CREAX Innovation Suites」、およびビジネス分野、ソフトウェア開発分野、生物が創り出した技術の分野などでのTRIZの教科書を、つぎつぎ刊行の予定 (一部既刊) です。中川と(株) 創造開発イニシアチブは、今後ともこれらの翻訳・日本語化をしていく予定です。ご期待下さい。 |
表紙デザイン: 後藤 一雄 |
ISBN:
4-902716-00-3 ソフトカバー B5版 464+ xiv
ページ (+ 折込) 定価 9,000円 + 税
訳者一覧 (知識創造研究グループ)
(敬称略, 順不同)
堀田 政利、福村 三樹郎、上田 宏、森久 光雄、川嶋 浩暉、冨樫
伸行 ((株) 創造開発イニシアチブ)、
三原 祐治、古謝 秀明 (富士写真フイルム (株))
粕谷 茂、伊本 善弥、坂巻 克己、野田 明彦 (富士ゼロックス
(株))
保田 尚男、川久保 俊夫、杉山邦利、後藤 一雄 ((株) リコー)
発行所: (株) 創造開発イニシアチブ (発行者: 堀田 政利)
105-0013 東京都港区浜松町2-1-3 Tel.
03-5777-8197 http://www.triz-jp.com/
『TRIZ 実践と効用』シリーズについて (案内と資料) (2004
.6.30)
編集ノート (中川 徹, 2004. 6.30)
本ホームぺージには, 原著者, 原出版社, および(株) 創造開発イニシアチブの了承を得て, 以下のように本書の序文や関連資料を掲載いたしました。また, 英語ぺージには, 英語版に関わる詳細資料を掲載しておりますので, ご利用下さい。
日本語ぺージの掲載内容:
a. 原著の序文 (原著者 Darrell Mann の原著への序文)b. 日本語 版のための著者序文 (Darrell Mann, 2004)
c. 監訳者まえがき (中川 徹, 2004年 5月16日)
d. 目次 (概要)
f. 目次 [PDF] (日本語版で原書よりも詳細化したもの)
g. 索引 [PDF] (日本語版で詳細に作成したもの)
(h) 日本語版の正誤表 (将来, 随時掲載予定)
(i) 『TRIZ 実践と効用』シリーズについて (既刊・続刊の案内) [別ページに掲載]
(j) 翻訳とデスクトップ・パブリッシングのノウハウ [別ページに掲載]
英語ページの掲載内容:
a. 日本語版の出版の案内, 本ホームぺージの英語ぺージの掲載内容の案内b. 日本語版への原著者の序文 (Darrell Mann, 2004年 1月) (英文)
c. 日本語版の監訳者まえがき (中川 徹, 2004年 5月16日) (英訳: 中川)
e. 英語版初版からの改訂・正誤表および質疑応答の資料
e1. 質問・コメント (中川 徹) と 著者回答 (2003年 8月〜11月)e2. コメント (中川 徹) (2004年 1月) [階層的な節見出しと詳細目次]
e3. コメント (中川 徹) (2004年 6月) [日本語版での訳注と付記]
f. 詳細 目次 (日本語版で拡張・作成。日本語版からの英訳。英語原著のページに対応)
g. 詳細 索引 (日本語版で拡張・作成。日本語版からの英訳。英語原著のページに対応)
特色のいちいちではなく効用なのだ、君、つまり役に立つかどうかなのだ。
私の元の上司
TRIZ (「発明問題解決の理論」)
への興味が世界の隅々で高まっており、それに乗り遅れないようにとTRIZを主題とした本が急増しています。それではなぜ私がもう一冊の本を書くのでしょ
うか。実はこのことを私自身もしばらく自問自答していました。それと並行して、現在得られる限りの本を買って読んで
(おまけに、ロシア語の本の翻訳までして)
忙しくしていました。その間に、私の欲求不満がどんどん強くなってくるのを感じました。どの本も、私がTRIZの使い方を訓練している人たち、あるいは、
書物を推薦して欲しいと尋ねて来られた人たちに、私が心から推薦できるものでないのです。たしかにいくつかの本には、非常に良い部分があります。それらの
部分を本書でも言及・参照するようにしております。しかし、これらの本が概してなにかうまく伝えることができていないと私が思うことがあります。それは、
「TRIZとは何か」、そしてもっと肝心なことですが、「TRIZをどう使うのか」ということです。「実地に使う」という意味です。
現在入手できるTRIZ
のいろいろな本に対する私の欲求不満は、私の若いころの体験に根ざしていると思います。ずっと前の、私が大学を卒業して、英国のエンジニアリングの大企業
で見習い社員を始めたばかりの頃です。私に与えられた最初の研修業務の一つはフランスにある提携会社を訪問することでした。様々な製造プロセスにわたる部
品の動きを彼らがどのように管理しているかを調べることが目的でした。かれらの良いやり方を観察し、上司がそれらを「借用」して、われわれの生産設備に適
用できるようにすることが大きな目標だと私は思っていました。その会社に着いてすぐに、私は彼らのコンピュータ化されたシステムと、作業場の至るところに
点在している特殊なコントロール端末に魅了されてしまいました。これらの特殊端末にはパンチカードのための特殊なスロットが付いていました
(これで私の年齢が分かってしまいますが)。オペレータたちは仕事が終わる度に、カードをパンチできました。実際にはカードを2枚パンチしました。1枚は
作業者、もう1枚は終了した仕事を特定するものでした。まったく宇宙時代であるかのように、当時の私には見えました。そこで私は、見たものを称賛した報告
書を作って本拠地に帰りました。端末とパンチカード、全てを動かしているメインフレームの仕様、プログラミング言語、カードの供給者
(どこだか分かるでしょう) を明記しており、カードも持って帰りました。私が上司の机にレポートを置いたとき、ズシンと音がしました。
二日後、上司が私のところに来ました。ノルマ以上にやった私の努力に対して、きっと役員用バスルームの鍵を渡してくれるだろうと私は想像しました。ところ
が、なんとしたことでしょう。お祝いの握手ではなく、受け取ったのは、憮然とした言葉と、きっと読まれてもいない私の大冊の資料が頭上を飛び去る光景だけ
だったのです。「効用だよ、君」と上司は言いました。「私が知りたいのは、彼らがやっていることとその目的なんだ。特色の詳細じゃないんだ。特色のいちい
ちではなく効用なのだ、君、つまり、役に立つかどうかなのだ。」
この教訓のポイントは何でしょうか。実に逆説的なことだと思います。TRIZがものごとの機能
(その目的、何をするかということ)
に重点を置いていることを考えるなら、なぜTRIZに関する本はすべて特色の詳細を記述しようとしているのでしょうか。
そこで、本書とその他の本との間での根底にあるテーマの違いは、単純だけれども効果的なことであり、「本書がTRIZ
の特色のいろいろではなくその効用を提供しようとしている」ことです。効用を提供できるようにするにも、いくらかの特色を記述しなければならないのは確か
です。しかし、全体を通じて主要な焦点を当てているのは、あなたがこの本を取り上げた理由です。それは、あなたが解くべき問題
(最も広い意味で)
を持っており、TRIZがその助けになるかもしれないと思い、さらに、実際にTRIZを使って、求めている効用を取得する助けにしたいとあなたが思ってい
るからです。
この差異の他に、TRIZ
が膨大なものだという知識があります。本当に膨大で、現実的に言って、TRIZの深さと豊かさを正しく評価するには、何ヶ月もあるいは何年もかかります。
ここには興味深い矛盾が存在します。実際に掴める効用を今すぐ達成したいという願望と、大きな学習曲線のおそらく下の端にいることとの矛盾です。TRIZ
はわれわれみんなが異なっていると認識しています。われわれの働き方が違い、何を望んでいるかが違い、学び方が違い、すべての面が違います。この点で理想
の書とは、いろいろな人々の異なる好みに合わせるように本自身が調節できるものでしょう。学習曲線の一番上にいる人たち、一番下にいる人たち、明日の朝ま
でに問題を解く必要がある人たち、あるいは、TRIZというこの奇妙な獣を探検したいだけの人たちもいます。本書がこれらすべての問題を完全に解決したと
は主張できません。しかし本書は一つの構造を作り、提供しています。それによってあなたは、問題定義と問題解決の始めから終わりまでの一貫した方法として
使ったり、あなたの仕事のしかたに適合する部分を拾い読みしたり、より大きなスキームの中にTRIZがどのように適合するかをヘリコプタから見るように把
握することができます。
あなたがそのヘリコプタに向かう前にもう一つ話しておくことがあります。「いろいろな特色でなく、効用が大事」という本書のモチーフからしますと、(著
者、ため息)
TRIZにもいくつかの欠陥があることを知ることが大事です。ここ十年以上にわたって、私はさまざまな問題にTRIZを適用してきました。それはジェット
エンジンから始まり、クリームケーキ、コンピュータプログラム、保険セールス、人間関係、化学プロセス・エンジニアリングなどさまざまです。しかし、
TRIZで問題を解けなかった場合や、さらに、他の手法の方がより強力な解決策を与えた場合もいくつか体験しました。これは「TRIZ教科書」を執筆する
のに一つの問題を投げかけています。私はTRIZの欠陥を書くべきでしょうか。欠陥などないと断固として偽装すべきでしょうか。あるいは、「あなたがたが
自分の問題を正しく定義し
(通常この定義段階が一番難しいのです)、それを解決するのに、この本を使えるようにする」という私の望みを私自身が覚えておくべきなのでしょうか。「い
ろいろな特色でなく、効用が大事」というモチーフは、このうちの最後の道筋を私が辿らざるをえないことを意味します。その結果として本書は、TRIZその
ものあるいはTRIZ起源のものとは主張できないさまざまの要素
(そのうちのいくつかは高度な哲学的なレベルのもの)
を含んでいます。言い換えれば、あなたが「クラシカルTRIZ」の本を探しているなら、どこか別の所に行く方がおそらくもっと幸せになれるでしょう。他
方、あなたが具体的に掴める効用を探しているのなら、本書こそあなたが書棚から取り出す本であると思っています。
2002年 1月 バックランド・ブリューアにて
日本語版のための著者序文
本書『TRIZ 実践と効用
体系的技術革新』が好評を得て、私は大いにとまどっています。英語の原書が出版後1年で第3刷になっていることは随分の驚きです。さらにその本を翻訳した
いという希望が世界中のさまざまなところから寄せられたのです。私が驚いたわけは、この本の主要テーマである「発明的問題解決の方法論
(TRIZ)」というのは、私自身が話さない言語で、私が到底理解しきれないと感じる異質な文化的背景の中で、私がまだ生れていなかったときに、考え出さ
れたものだからです。私自身が部外者であるという立場が、この本の成功になんらかの形で関係があったとしか思えません。
2004年 1月 英国
クリーブドンにて
監訳者まえがき
これらの補足・修正・改良に関しては、著者の基本的な了解を得、当初はさらに細部まで質疑応答をして、著者の確認をえました。ただ、今年に入ってから双方
多忙で、監訳者の判断に任せていただきました。上記のようにかなり大幅な修正を許容いただいた著者に感謝しています。
なお、本書を読むに当たって、つぎの諸点をバックグラウンドとして理解しておいてください。
(1) 本
書は基本的にTRIZの全体を扱っていますが、その記述はロシアの古典的なTRIZよりも「こなれた」ものになっています。また、古典的なTRIZ以外の
範囲からも多くの関連項目を記述していて、さらにそれらを統合・発展させて記述しています。それが本書の大きな魅力です。
(2) 本
書は、CREAX社が2000年以後行ってきた大規模な研究の成果を背景にして記述されています。その研究計画の全貌は2003年3月のTRIZ国際会議
で発表されました
(本書10.2.3節などで言及しています)。それは1985年以降現在までの米国特許他を、(アルトシュラーがやった方法を現代化して)
全件詳しく分析し、発明のレベル、技術矛盾の定式、発明原理、発明標準解、進化のトレンドなどを抽出・蓄積したものです。特に第10章〜第15章の記述と
参考資料は
(ロシアの文献に頼ったものではなく) この研究成果を反映していることに注意ください。
(3) CREAX社ではInnovation
Suite
と呼ぶソフトウェアツールを開発・販売しており、本書の記述はその主要な説明部として組み込まれています。ソフトツールの日本語化も計画されています。
(4) 上記 (2)
の成果として、矛盾マトリックスが改訂され、「Matrix
2003」として出版され、ソフトツール化されています。ただし本書は古典的矛盾マトリックスをベースに記述しています。
(5) 著者は本書の続編として、ビジネス・マネジメント分野、ソフトウェア開発分野、生物が進化させた技術
などの分野での教科書シリーズの出版を計画しています。またこれらの分野での事例研究を集めたテキストも出版を計画しています。これらはつぎつぎと近刊の
予定です。
また、本シリーズの続刊の案内や、テキストの
正誤表などは下記のWWWサイトを参照ください。
2004年5月16日
翻訳チームを代表して 中
川 徹
千葉・柏にて
目
次 (簡略版)
序文 ...........................................................................................................................
(@)
日本語版のための著者序文
........................................................................................
(B)
監訳者まえがき
...........................................................................................................
(C)
目次 ...........................................................................................................................
(F)
第1章 は じめに TRIZの概要: ツールキット?手法?思想? --------------------------------- 1
TRIZの全体像の概要
第2章 体
系的創造性プロセスの概要 -------------------------------------------------------------
13
一貫したプロセス
第3章 創
造性の心理学 -----------------------------------------------------------------------------
27
「一般化した」設計解決策と「具体的な」設計解決策との間隙
TRIZ思考ハット
グループの心理学
第4章 シ
ステム・オペレータ/9画面法
-----------------------------------------------------------
51
システム・オペレータの概念
箱と箱の間−見方を変える
もう一つの次元を導入する
第5章 問
題定義 − 問題探索ツール -------------------------------------------------------------
73
効用分析
「泣きどころ」を特定する
問題探索のまとめ
実施例: 自転車サドルの改良に関する問
題探索
第6章 問
題定義 – 機能と属性の分析 -----------------------------------------------------------
87
機能と属性の分析の進化
簡単なシステムに対する機能と属性の分析 (FAA)
複雑なシステムに対する機能と属性の分析
時間に依存するプロセスに対する機能と属性の分析
オプショナルないくつかの拡張
第7章 問
題定義 − Sカーブ分析
---------------------------------------------------------------
105
Sカーブとシステムの進化
システムが現行Sカーブ上のどこに位置するかを見つける
第8章 問
題定義 ― 理想性/究極の理想解
------------------------------------------ 119
問題定義ツールとしての理想性/究極の理想解
他のツールへのつながりと補足的考察
第9章 解
決ツールの選択 ----------------------------------------------------------------------
135
Sカー
ブ分析による問題タイプの識別、矛盾が存在する場合
機能と属性の分析で不十分・過剰・欠落作用が明らかになる場合
システムや機能や問題点が不明確な場合
特許を回避する場合と強化する場合
機会の探索および最適化を目指す場合と困惑した場合
問題に優先順位をつける
第10章 問
題解決ツール − 技術的矛盾/発明原理 --------------------------------------- 149
「矛盾の解消」、「妥協の排除」という表現についての予備的考察
矛盾マトリックス
矛盾の連鎖 矛
盾マトリックスがうまく働かないとき、何が起こるか?
発明原理
第11章 問
題解決ツール − 物理的矛盾 ----------------------------------------------------- 203
4つ
の分離戦略
事例研究2: 自転車のサドル 事例研究3: スピード抑止帯
物理的矛盾のグラフ表現
第12章 問
題解決ツール − 物質-場分析/発明標準解
----------------------------------- 217
「物質-場モデル」による表
現法
「物質-場モデル」と「発明標準解」を使う手順 「場」
の一覧
第13章 問
題解決ツール − 技術進化のトレンド -------------------------------------------- 255
進化のトレンドの一般的な読み方・使い方と二
つの例外
システム進化の戦略
問題解決ツールとしての技術進化のトレンド
トレンドを組合せて利用する
トレンドの参考資料について
第14章 問
題解決ツール − リソース --------------------------------------------------------- 321
リソースを特定するためのヒント
「予期しない」リソース、および害を益に変えること
第15章 問
題解決ツール − 知識ベース/物理的効果 ------------------------------------ 331
物理・化学・生物学的効果のデータベース
(機能による分類)
属性を変更する物理的効果のデータベース (属性のタイプで分類)
特許検索の戦略
第16章 問
題解決ツール − 発明問題解決のアルゴリズム
(ARIZ) ---------------------- 345
ARIZの背景
ARIZの事例研究の例: 人力飛行機の問題
第17章 問
題解決ツール − トリミング ------------------------------------------------------- 357
トリミングツール
第18章 問
題解決ツール − 理想性/究極の理想解 ------------------------------------- 373
構造化思考のための質問表
「セルフ」解決策を導くツール: 「セルフ-X」
特許群
リソースとシステム階層のツール
第19章 問
題解決ツール − 心理的惰性の打破 ------------------------------------------ 385
9画
面法/システムオペレータ
サイズ−時間−インタフェース−コスト (STIC) ツール
「何のために?/何が妨げか?」の分析ツール
第20章 問題解決ツール − 信頼性の向上と破壊分析 -----------------------------------
399
信頼性の概念の基本
第21章 解決策を評価する ------------------------------------------------------------------
417
「最良」の解決策を選定する 十分良いか?
第22章 未
来に向かって ---------------------------------------------------------------------
427
TRIZと「体系的創造性」
進化する「体系的創造性」
補遺
A1: 「問題を定義するための」シート集 ----------------------------------------------------
439
A2: 矛盾マトリックス ----------------------------------------------------------------------
(折込)
索引----------------------------------------------------------------------------------------------
453
著者紹介・監訳者紹
介・訳者一覧
著者紹介: ダレル・マン (Darrell L. Mann)
ダレル・マンはエンジニアの出身であり、15
年間ロールス・ロイス社で研究開発関連に従事し、同社のエンジンの長期戦略に責任を持つまでになった。1996年に同社を退社し、ハイテク企業の設立を助
け、その後バース大学の体系的技術革新と創造性の研究プロジェクトに参加し、[現在はベルギーに本拠を置くCREAX社で体系的創造性の研究開発を指導
し、世界中で研修やコンサルティング活動を行っている]。彼がTRIZを使い始めたのは1992年であり、ロールス・ロイス社を去るまでに12を越える特
許取得および特許申請をした。1998年にTRIZその他の体系的創造性の諸方法について、技術系およびビジネス系の聴衆向けに教え始め、世界中で幅広い
産業分野や専門分野の人々に対してワークショップで教えている。彼は体系的創造性の技法を積極的に使用、教育、研究することを継続しており、数冊の
TRIZベースの著書がある。その後100件余りの論文、特許、特許申請を持っており、世界において「体系的創造性」に関して最も広範に発表している専門
家の一人である。ETRIA
(欧州TRIZ協会) の創立に関わり初代の会長を務めた。
監訳者紹介:中川 徹
大阪学院大学情報学部教授・理学博士
右より
Darrell Mann (著者), Simon Dewulf (CREAX社CEO)、中川雅子、 中川徹 (監訳者)。
2002
年11月、CREAX社本社があるベルギー
Ieper市内のレストランにて
(順不同・敬称略)
TRIZ 実践と効用 (1) 体系的技術革新 |
|
2004年 6月30日 |
初版発行 |
原 著 |
Hands-On Systematic Innovation (CREAQX Press, Belgium, 2002年 5月発行) |
原著者 |
Darrell Mann |
監 訳 |
中川 徹 |
翻 訳 |
知識創造研究グループ |
表紙デザイン | 後藤 一雄 |
発行者
堀田 政利
|
|
発行所 |
株式会社 創造開発イニシアチブ 〒105-0013 東京都港区浜松町2-1-3 ☎03-5777-8197 http://www.triz-jp.com/ |
印刷/製本 大日本印刷株式会社 |
|
ISBN |
4-902716-00-3 Printed in Japan |
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